JP3065547U - 容器の中栓の構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本案は、ビンとか容器の密封された中栓を弱い
力にて簡単に開けることができる中栓を提供する。 【解決手段】容器の中栓１の上面２の中央部に、凹溝３
が設置されている従来の中栓５の凹溝３の上面２の部分
に、指先６を挿入可能なように、中栓１を簡単に上方向
に持ち上げることができる覆い部４を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本案は、容器の密封された中栓を人力にて簡単に開けることができる中栓の構 造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の容器の密封された中栓は、内部の物質が放出されないよう、構造が厳密 に造られ、昔はコルク等にて造られ、これを開ける場合、コルク栓抜き器を使用 し、ポンと発する空気の音を楽しみながら簡単に開けられた。 しかし、今日では、ゴム製とかプラスチック製の中栓が使用され、中栓を指先 にて起こす場合、爪が長い場合とか、指先の力が弱い女性とか、男性でも指先が 痛くなるとか、構造的に問題が発生していることは、今日では常識であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本案は、蓋を力の弱い人でも簡単に開けやすくすると共に、現在市販されてい る種々の中栓の密封的性能を変更することなく、誰にも楽に、弱い力にて簡単に 開けることのできる容器の中栓の構造の提供を目的としたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本案は、容器の中栓１の上面２の中央部に、凹溝３が設置されている従来の中 栓５の凹溝３の上面２の部分に、指先６を挿入可能なように、覆い部４を設け、 該覆い部分に、指先６の先端裏面を挿入して上方向に持ち上げ、テコの原理を用 い、中栓１を効果的に、簡単に、しかも女性にも楽に開けることができる手段を 講じたものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

【０００６】

【作用】 本案は、上記の手段を講じたので、これを使用するときは、覆い部分４のもち 上げがテコの作用原理にて、中栓１を一部を微妙に変化させ、従来のビンとか容 器の口部分７の形態は変更することなく、栓抜き器を使用することもなく、女性 でも楽に口栓を開けることができる作用が得られた。

【０００７】

【実施例】

以下、図面に示す実施例についてさらに詳細に説明する。

【０００８】 実施例１ 図１に示す実施例の中栓１は、材質がゴムのような弾力のある、伸びが生じ安 い材料にて形成され、上部分が上面２と同じ面に合わせて、指先６を挿入可能な ように、覆い部４を設けてなるものである。

【０００９】 この実施例のものは、覆い部分４を図２に示すように、指先６の挿入口を円形 型挿入口８に構成させたもので、加えた指先６の持上げ力が中栓１の上面２に、 なるべく効果的に加えられるように、円形型に設けてある。 この場合は、製作に当たっては、成型の中型の取り出し方法が複雑化する欠点 も有する。

【００１０】 しかし、図３に示すように、覆い部分４を直線型挿入口９に構成することも可 能であるが、加えた指先６の持上げ力が中栓１の上面２の一方に偏るため、覆い 部分４が弱体化する傾向にあるが、製作に当たっては、成型の中型の取り出し方 法が円形型よりも簡単化する利点を有する。

【００１１】 何れにしても、覆い部分４の形態を決定する要因は、凹溝３の大きさ、広さが 選択のキーポイントとなる。中栓１の材質が硬いか、または、柔らかいかの要因 とともに、種々の形態を選ぶことができる。

【００１２】 実施例２ 図５に示す実施例の中栓１０は、材質がプラスチックのような硬い、伸びがな い材料にて形成され、上部先端部分が上面２と同じ面でなく持ち上がって形成さ れ、指先６を挿入可能なように、予め、凹溝３の内部壁面１１と覆い部分１２の 内面部と平行にして、覆い部分１２の先端を持ち上げ形成する。 従って、製作に当たっては、成型の中型の取り出し方法が斜め方向に取り出す ことが可能となり、簡単である。

【００１３】 覆い部分１２の形態は実施例１と同じく、両形態にて形成することが可能であ る。

【００１４】 実施例３ 図６に示す実施例の中栓１３は、材質がプラスチックでも、柔らかいゴム質に より形成されてもよく、実施例１のように上部先端部分が上面２と同じ面であっ ても、実施例２のように先端が持ち上がって形成されていてもよい。

【００１５】 実施例３は前実施例とは異なり、中栓１３の下部分に乾燥剤１４を挿入する挿 入室１５が設置され、該挿入室１５には数個の抜け穴１６が中栓１３の下部部分 に設けられている。

【００１６】 該中栓１３の下部分に乾燥剤１４を挿入する収容室１５を有し、乾燥剤１４を 挿入する入り口１８が中栓１３の底部分に設けられ、該入り口１８は栓１７にて 密封される。 収容室１５には、小さな穴１６が数個中栓１３に設けられ、容器７の湿気防止 の役目をつかさどる。

【００１７】 乾燥剤１４を挿入する収容室１５は入り口１８の無い密室型構造でもよく、こ の場合には、乾燥剤１４は粉末状に形成し、小さな穴１６から挿入しなければな らない。 従って、振動等により、内部食品等に乾燥剤１４の粉末が混入する危険性があ り、好ましくはない。

【００１８】 実施例３の場合、中栓１３の製作に当たっては、成型の中型は、上半分は実施 例１、実施例２の方法が採用可能であり、乾燥剤１４の収容室１５の成型の中型 は中栓１３の底部分から引き抜くことができる。

【００１９】

【考案の効果】

本案は、誰でも力を強く入れる事なく、恐れず、簡単に、確実に、密封された 中栓を抜くことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案の実施例１を示す断面説明図である。

【図２】本案の実施例１を示す平面説明図である。

【図３】本案の実施例１を示す他の平面説明図である。

【図４】従来の中栓を示す断面説明図である。

【図５】本案の実施例２を示す断面説明図である。

【図６】本案の実施例３を示す断面説明図である。

【符号の説明】

１・・・・・中栓 ２・・・・・上面 ３・・・・・凹溝 ４・・・・・覆い部分 ５・・・・・従来の中栓 ６・・・・・指先 ７・・・・・容器の口部分 ８・・・・・円形型挿入口 ９・・・・・直線型挿入口 １０・・・・中栓 １１・・・・内部壁面 １２・・・・覆い部分 １３・・・・中栓 １４・・・・乾燥剤 １５・・・・収容室 １６・・・・穴 １７・・・・栓 １８・・・・入り口

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】容器の中栓（１）の上面（２）の中央部
   に、凹溝（３）が設置されている従来の中栓（５）の凹
   溝（３）の上面（２）の部分に、指先（６）を挿入可能
   なように、中栓（１）を簡単に上方向に持ち上げること
   ができる、円形型挿入口（８）、又は、直線型挿入口
   （９）の形にて覆い部分（４）を設けたことを特徴とす
   る容器の中栓の構造。
2. 【請求項２】覆い部分（４）の先端部分が上面（２）よ
   り突出しない構造に、又は、覆い部分（１２）の先端部
   分が上面（２）より突出した構造にて形成したことを特
   徴とする請求項１記載の容器の中栓の構造。
3. 【請求項３】中栓（１３）の下部分に、乾燥剤（１４）
   を挿入する収容室（１５）を有し、栓（１７）にて密封
   される乾燥剤（１４）を挿入する口（１８）が中栓（１
   ３）の底部分に設けられ、収容室（１５）には、小さな
   穴（１６）が数個設けられた構造にて形成したことを特
   徴とする請求項１、請求項２記載の容器の中栓の構造。