JP3065449U - まくらカバ― - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 まくらへの着脱が極めて容易であり、かつ装
着時に良好なフィット性が得られるまくらカバーを提供
する。 【解決手段】 まくらカバー１は、装着時にまくらＰの
底面に位置し、まくらの出し入れが可能なサイズの開口
部３を有する。開口部３は、その縁がゴムバンド４でギ
ャザー状に縫製されて伸縮性を有するようにする。上記
まくらカバー１は伸縮性を有する素材で形成するとよ
い。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、就寝用のまくらに用いるまくらカバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、まくらカバーはまくらを被覆するように袋状に形成される。まくらカ バーの一端はまくらの出し入れのための開口を有しており、まくらに装着された ときこの開口がまくらの側方に位置するようになっている。このような開口は、 通常まくらカバーの短辺に設けられ、場合によってはファスナーなどで閉じられ るようになっている。

【０００３】 上記のようなまくらカバーをまくらに装着する際は、まくらカバー内にまくら を縦（長手）方向に押し込んで挿入する。また、まくらカバーを取り外す場合に は、同様に縦方向に引き出してまくらをまくらカバー内より抜き取る。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記のようなまくらカバーを着脱するとき、まくらに対してほぼジャストサイ ズのまくらカバーを使用した場合、まくらとまくらカバー内面との間には摩擦に よって大きな抵抗が生じる。従って、まくらカバーの着脱に手間取ることが多く 、特にまくらカバーを装着する際にはまくらを円滑に挿入するのが難しい。

【０００５】 一方、まくらに対してやや大きめで余裕のあるサイズのまくらカバーを使用す る場合、まくらカバーの着脱は多少容易になるが、まくら装着時にまくらカバー に皺やだぶつきが生じ易く、装用感の不良や装着状態の美観を損なう原因となる という課題が残る。

【０００６】 本考案は、上記の課題に鑑みて、まくらへの着脱が極めて容易であり、かつ装 着時に良好なフィット性が得られるまくらカバーを提供するものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するための本考案によるまくらカバーは、装着時にまくらの底 面に位置し、まくらの出し入れが可能なサイズの開口部を有するものである。

【０００８】 上記の特徴により、まくらカバー裏側の開口部からまくらを出し入れすること になり、まくらカバーを装着する際にはまくらの両端を順次まくらカバー内に収 めればよくなる。従って、大きな接触抵抗を受けながら力を加えて押し込む（ま たは引き出す）必要がある従来のものに比べ、まくらカバーの着脱が容易である 。

【０００９】 上記開口部は、その縁がゴムバンドでギャザー状に縫製されて伸縮性を有する ようにするのが好ましい。このように開口部に伸縮性を持たせれば、開口のサイ ズを広げることができるのでまくらへの着脱が容易になる。また、装着時には前 記開口部がゴムバンドで引き締められるので、全体に均等な張りが生じまくらに 対する良好なフィット性が得られる。また、着脱の際に開口部を広げることがで きるので、設計時に開口の寸法及び形状をある程度任意に設定できるようになる 。

【００１０】 さらに、上記のまくらカバーについては伸縮性を有する素材で形成するとよい 。これにより、まくらカバーの着脱がさらに容易になる。また、使用するまくら 寸法の多少の差異は伸縮性によって吸収されるので、より高いフィット性が得ら れる。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下に本考案の実施形態を図面を参照して説明する。

【００１２】 本考案によるまくらカバーの素材としては、あらゆる種類の繊維製品が適用可 能であるが、本例のまくらカバーには吸湿性と肌触りに優れるパイル生地を使用 するものとする。

【００１３】 図１は、本考案の一実施形態によるまくらカバーの裏側（底面）形状を示す図 である。

【００１４】 図１に示すように、本例のまくらカバー１は、頭部に接する側の面には縫い目 がなく、裏側の面に成形のための縫い目２が設けられる。縫い目２は、まくらカ バー１の各角部から対角方向に向かって縫製される。

【００１５】 まくらを出し入れする開口部３の形状は、まくらカバー１の平面形状と同様の 長方形とし、縁に沿ってゴムバンド４がギャザー状に縫いつけられる。

【００１６】 このように開口部３に十分な伸縮性を持たせることで、まくらの出し入れを楽 に行うことができる。そして、このようにまくらの出し入れを可能としながらも 、装着時にまくらカバーの開口部からまくらが露出する面積をかなり少なくする ことができる。また、上記構造ではゴムバンドにより開口部が引き締められ、使 用時に頭部が接する面には皺やたるみなどができにくいため、例えまくらとまく らカバーのサイズが完全に合致していなくとも良好な装用感を得ることができる 。

【００１７】 図２は、図１のまくらカバーをまくらＰに装着した状態を示す下方からの斜視 図である。

【００１８】 本例のまくらカバー１をまくらＰに装着する手順としては、まず、まくらＰの 一端を開口部３から差し込んでまくらカバー１の隅部とまくらＰの角を合わせる ようにして収める。このようにまくらＰの一端をまくらカバー１の片側に挿入し た後、ギャザー状の開口部３を引き伸ばしてまくらＰの他端にまくらカバー１の もう一方の側を被せるようにし、反対側と同様に角と隅を合わせて整えてやれば よい。

【００１９】 本考案による他の例としては、まくらカバーの素材として弾性繊維などを含ん だ伸縮性のあるものを使用するようにしてもよい。まくらカバー全体に伸縮性を 持たせることで、まくらカバーの着脱がさらに容易となるし、またフィット性を さらに向上させることができ、適応可能なまくらサイズの範囲も広くなる。また 、伸縮性のある素材を用いる場合には、まくらカバーを携帯するのに便利なよう に、まくらに対して小さめにまくらカバーを形成してコンパクト化を図ることも できる。

【００２０】 本考案によるまくらカバーは、例えば夏期の快適性向上のために一般のピロー ケースの外側に装着するアウターカバーとして使用してもよい。このような使用 法においても、着脱が極めて容易なので頻繁に交換するのが全く苦にならなず、 非常に有効である。

【００２１】 本考案によるまくらカバーをアウターカバーとして使用する場合には、上記例 のように吸湿性や肌触りに優れるタオル生地やパイル生地などの素材の他に、例 えば冬期は保温性に優れる毛布、ベロア、別珍、ボアなどの素材も好適である。

【００２２】

【考案の効果】

本考案のまくらカバーによれば、まくらへの着脱が極めて簡便である。また、 まくらに装着したときに良好なフィット性を有し、皺やだぶつきが生じにくいの で良好な装用感と美しい仕上がりが得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施形態の裏側（底面）を示す平面
図。

【図２】図１のまくらカバーの使用状態を示す斜視図。

【符号の説明】

１ まくらカバー ２ 縫い目 ３ 開口部 ４ ゴムバンド

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 まくらを被覆するまくらカバーであっ
   て、 装着時にまくらの底面に位置し、まくらの平面寸法より
   も小さく、且つまくらの出し入れが可能なサイズの開口
   部を有するまくらカバー。
2. 【請求項２】 開口部は、その縁がゴムバンドでギャザ
   ー状に縫製されて伸縮性を有する請求項１記載のまくら
   カバー。
3. 【請求項３】 伸縮性を有する素材で形成された請求項
   １または２に記載のまくらカバー。