JP3065284B2 - デザインを有するパネルの製造法およびデザインを有する床面の施工法並びにデザインを有するパネル - Google Patents

デザインを有するパネルの製造法およびデザインを有する床面の施工法並びにデザインを有するパネル

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JP3065284B2
JP3065284B2 JP9243460A JP24346097A JP3065284B2 JP 3065284 B2 JP3065284 B2 JP 3065284B2 JP 9243460 A JP9243460 A JP 9243460A JP 24346097 A JP24346097 A JP 24346097A JP 3065284 B2 JP3065284 B2 JP 3065284B2
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由紀子 野田
ジョ−ゼフ・エ−・ルスク・ジュニア
ジョ−ゼフ・メンデス
マイケル・ディ−・ファツィオ
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株式会社野田国際経営研究所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は文字や絵模様等のデ
ザインを有するパネル及びその製造法に係り、詳しくは
床面、壁面あるいは室内のインテリアの一部に適用さ
れ、あるいはそれ自体単独でインテリアを構成するよう
なパネルに関するものであり、好適には、床面に埋設さ
れることで公園、歩道等のエクステリア、あるいはオフ
ィスビル、学校、病院、商業店舗等のインテリアに用い
られるパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建物内外の床面に文字や絵模様を
再現する場合には、床面に直接塗料を塗布してデザイン
を再現することが行われているが、このものでは、塗料
がはげてしまう、あるいはデザインが平面的で質感がな
いという不具合があった。また、床面の表層を形成する
舗設材の色を異ならしめることで、床面を色分けするこ
とは行われているが、極めて大雑把な色分けをするに過
ぎず(例えば、床面を一辺1m程度の方形に分けて、こ
れらを二色で色分けしたもの)、文字を形成したり、複
雑な形状のデザインを再現したものは存在しない。
【0003】1cm程度の細かなタイル片を貼ってデザ
インを構成することも行われているが、タイル自体のコ
ストが高い上、タイルを細片にカットするため材料が無
駄となり、またタイル一片の大きさが大きいため、大雑
把なデザインしかできないという欠点がある。また、一
般に入手できるタイルの色の種類としては20から30
色程度であるため色数が少なく、焼き付けのため色の発
色の彩度が低いという欠点を有する。さらには、一片ず
つ人の手で貼って行くため、施工時間がかかり、人件費
の高騰を招く結果となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の不具合を踏まえた上で、全く新しい発想に基
づいて創案されたものであって、施工が容易で、コスト
パフォ−マンスにおいても優れるものでありながら、任
意の所望の文字あるいは絵模様をより正確に再現するこ
とができるパネルの製造法および床面の施工法並びにパ
ネルを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するべく
本発明が採用した技術手段は、所望の形状に形成された
所定高さを有する仕切板片を平面状の下地材の表面に配
設し、該仕切板片によって下地材上に所望のデザインを
構成すると共に、該仕切板片によって夫々の色彩が付さ
れるべき区画を形成する工程、所望の色に着色された粒
状骨材とバインダ−とを所要の割合で混合してなる充填
材を用意し、該充填材を前記夫々の区画に流し込み、仕
切板片の上端縁に合わせて充填材を均平する工程、前記
充填材を乾燥させる工程とからなることを特徴とするも
のである。このようにして得られたパネルは建築物の内
装材、外装材、家具、移動車両の内装等多方面に用いら
れるが、好適には床面に適用される。また、床面の下地
上に直接仕切板片を配設してもよい。
【0006】所定のデザインを良好に再現するには、好
ましくは、平面状の下地材の表面に所望のデザインの輪
郭を画き、前記輪郭の形状に対応して形成した所定高さ
を有する仕切板片を前記輪郭線上に垂直方向に立設させ
て下地材の表面を区画するのが良いが、下地材上に輪郭
を画く代わりに、予め所定の形状に形成された所定高さ
を有する仕切板片を平面状の下地材の表面に直接レイア
ウトして所望のデザインを構成し、該仕切板片によって
夫々の色彩が付されるべき区画を形成するようにしても
よい。例えば、アルファベット文字を構成するべく予め
所定の形状・寸法を有する仕切板片を複数用意し、それ
を直接下地材上にレイアウトして、所望のロゴを作成し
てもよい。
【0007】仕切板片は、所定幅を有する帯状金属片か
らなることが好ましく、成形性等を考慮するとアルミニ
ウムからなることが好ましい。細幅帯状アルミ片であれ
ば、所望の形状に容易に折曲成形することができる。も
っとも、真鍮やプラスチックから仕切板片を形成しても
よく、デザインが直線上の輪郭から形成される場合に
は、ステンレススチ−ルから仕切板片を形成してもよ
い。また、仕切板片を予め焼き付け等して着色してもよ
い。仕切板片は充填材と一体化してデザインの輪郭を構
成することが好ましいが、仕切板片にワックス等の剥離
剤を塗布しておき、充填材が硬化した後に、仕切板片を
除去してもよい。すなわち、所望の色に着色された粒状
骨材を有する充填材を仕切板片を介して隣接する一の区
画に流し込み、仕切片の上端縁に合わせて充填材を均平
し、該充填材が乾燥した後で、該仕切板片を取り除き、
該一の区画に隣接する他の区画には、一の区画の充填材
とは異なる色を有する充填材を流し込み、充填材を均平
して乾燥させる工程を含んでもよい。また、一つのパネ
ルにおいて、一部に仕切板片を残し、一部において仕切
板片を除去するようにしてデザインに変化を与えてもよ
い。
【0008】パネルは下地材を有するものであってもよ
いが、好ましくは、下地材が取り除かれるのがよい。下
地材から取り外してパネルを形成する場合において、バ
インダ−としてエポキシ樹脂を採用する場合には、下地
材としては好適にはポリエチレンシ−トが選択される。
もっとも、下地材の材質はこれに限定されるものではな
く、また、選択されるバインダ−との関係でも変わって
くる。要は、後からパネルを容易に取り外すことができ
る程度に、充填材を構成するバインダ−が付着しないよ
うな公知の材質から適宜選択される。尚、予め下地材の
表面にワックス等の剥離剤を塗布することで、下地材を
取り外し自在としてもよい。
【0009】仕切板片が輪郭を形成するものでは、充填
材が同色であっても、仕切板片によってデザインを再現
することができるが、デザイン性を向上させるには、仕
切板片を介して隣接する夫々の区画には異なる色を有す
る充填材を流し込むのがよい。ここで、本明細書におい
て「異なる色を有する充填材」とは、充填材を全体とし
て見た場合に色が異なることを意味する。それぞれの充
填材を構成する粒状骨材が異なる一色に着色されたもの
のみを意味するものではなく、それぞれの充填材を構成
する粒状骨材が複数の色に着色されている場合におい
て、充填材を構成する複数の粒状骨材の少なくとも一色
が異なる場合をも含む。
【0010】例えば、青に着色された粒状骨材と赤に着
色された粒状骨材とを混合してなるブレンド粒状骨材か
らなる充填材と、青に着色された粒状骨材とオレンジに
着色された粒状骨材とを混合してなるブレンド粒状骨材
からなる充填材は異なる色を有する充填材であると言え
る。さらには、ブレンド粒状骨材において、選択された
粒状骨材の色が全く同じ組み合わせであっても、選択さ
れた粒状骨材の混合比率が異なる場合には、充填材を全
体として見た場合に異なる色を有することとなる。例え
ば、青色着色粒状骨材と赤色着色粒状骨材とを体積比7
0:30で混合してなるブレンド粒状骨材と、青色着色
粒状骨材と赤色着色粒状骨材とを体積比30:70で混
合してなるブレンド粒状骨材とは異なる色を有する。
【0011】着色された粒状骨材を充填材の主材として
採用することによって、夫々の充填材を構成する粒状骨
材を異なる色に着色された複数の粒状物をブレンドして
形成することができるので、異なる色に着色された粒状
骨材の組み合わせ並びに混合比率の選択で無限に近いカ
ラ−バリエイションを実現することができる。着色剤と
しては水性塗料が有利に選択され、特にラテックス塗料
が好適に用いられる。水性塗料は色のバリエイションが
豊富であるので、好みに合わせてデザインを構成する色
を良好に選択することができる。
【0012】粒状骨材の材質は特には限定されず、天然
骨材、人工骨材のいずれをも用いることができ、例え
ば、自然石、砕石、砂利、砂、セラミックス粒等から好
適に選択される。強度、耐久性、コスト等を考慮する
と、粒状骨材は粒状の自然石であるのがよく、水晶石、
寒水石、硅砂、白竜石、花崗岩、御影石等から好適に選
択される。着色剤が有する色を原色に近い色彩で粒状骨
材に再現させるためには、白色、透明あるいは半透明の
粒状骨材が好適に選択され、例えば、白色水晶石が選択
される。また、耐久性、強度が要求されない部位にパネ
ルを適用する場合には、粒状骨材をガラス粒等から形成
してもよい。尚、透光性の骨材を採用した場合には、照
明器具の外装としてパネルを用いることができる。
【0013】粒状骨材の形状は限定されず、球状でも、
砕石して得られる不定形のものでもよいが、好適には球
状に近いものが用いられる。粒状骨材の粒度は、特には
限定されず、パネルや床面の厚さ等によって相対的に適
宜選択され得るものであり、また、着色することができ
ればよいので極めて粒度の小さい粉体であってもよい。
通常使用される粒状骨材は直径が10μから10mmの
間であり、好ましくは、1mmから5mm程度の直径を
有する。パネルの厚さが6から7mmの場合には、1.
2mmから1.8mm程度の直径を有する粒状骨材が好
適に用いられる。粒状骨材の粒度によって粒状骨材の全
体の表面積が変化するので、必要となる着色剤の量も変
化する。粒状骨材を着色する際の、粒状骨材と着色剤と
の混合比率については、着色剤が粒状骨材に略均一に付
着し、余分な着色剤が塊を形成しない程度に適宜選択さ
れる。尚、粒度の異なる粒状骨材をブレンドしたり、あ
るいは異なる複数の種類の粒状骨材をブレンドして用い
ることで質感、印象の異なる充填材を得ることもでき
る。
【0014】バインダ−としては、主として合成樹脂か
らなるバインダ−が採用され、好ましくは、エポキシ樹
脂が選択される。粒状骨材の色をそのままに近い色彩で
充填材として再現させるためには、さらに好ましくは、
透明状のエポキシ樹脂が選択される。もっとも、バイン
ダ−はエポキシ樹脂に限定されるものではなく、ウレタ
ン系合成樹脂、アクリル系合成樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリアミド樹脂、MMA樹脂、合成ゴム系接着剤、
漆、その他公知の接着剤から好適に選択される。
【0015】他の態様としては、所望の色に着色された
粒状骨材を前記夫々の区画に仕切板片の上端縁の高さま
で充填する工程、バインダ−を該区画に充填された粒状
骨材の上から流し込むことで、粒状骨材間の隙間にバイ
ンダ−を充填させ、かつ該バインダ−を乾燥させる工程
が採用される。粒状骨材、バインダ−の内容、構成等の
詳細については、既述の内容がそのまま適用される。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、好適な実
施の形態として例示する床面に適用した場合について詳
細に説明する。文字ないし絵模様を有するパネルは、好
ましくは床面が実際に敷設される前に、シ−ト状のパネ
ル1として製造され、床面の所望位置に輸送され、そこ
で埋設されて床面と一体化される。文字ないし絵模様を
有するシ−ト状のパネル1の製造法を、ボ−リングピン
のデザインを有するパネル1に基づいて説明する。ボ−
リングピンは説明の便宜上、比較的簡単なデザインとし
て選択されたものであって、本発明によれば、より込み
入ったデザインあるいはロゴを多色を用いて再現するこ
とができる。
【0017】まず、高密度ポリエチレンからなるシ−ト
状の下地材2に所望のデザイン、すなわちボ−リングピ
ンの絵を画くことから始める。用意したボ−リングピン
の絵は、例えば、壁に垂直に設置したポリエチレンシ−
トに、公知のオ−バ−ヘッドプロジェクタを用いて投影
され、所望の画像のサイズが決定したら、ボ−リングピ
ンの絵の輪郭ないし細部を、投影された画像の輪郭に沿
って、例えばブラックマ−カ−を用いて、ポリエチレン
シ−ト上に画かれる。絵模様が画れた後は、ポリエチレ
ンシ−トは、その垂直な位置から移動され、架台上に水
平に置かれる。ポリエチレンシ−トは例えば6mmの厚
さを有するが、厚さについては特に限定されない。もっ
とも、パネルの製造過程でポリエチレンシ−トが反って
しまうことがないように所定の厚さを有することが好ま
しい。また、ポリエチレンシ−トに文字や絵模様を画く
手段は、このようなものに限定されるものではなく、例
えば型紙等を用意して、それに沿って画いてもよい。
【0018】次に、仕切板片3が、画かれた絵模様の輪
郭に沿って、下地材2を構成するポリエチレンシ−ト上
に接着または設置される。仕切板片3は、アルミニウム
または真鍮のような金属からなり、図2(a)に示すよ
うに、所定幅(高さ)および所定肉厚を有する帯状板片
であって、絵模様の輪郭に対応して折曲成形される。仕
切板片3は下地材2上に立上り状に立設されると共に、
公知のホットメルトグル−ガンを用いて、下端部位を介
して下地材2上の所定部位に接着される。仕切板材3
は、好ましくは約6mmの高さで、約1mmから2mm
の厚さである。また、金属の仕切板片の代わりに、軟質
プラスチックの仕切板片を用いても良い。尚、ポリエチ
レンシ−トの外周部の周囲には縁取仕切板片4が設けら
れ、流し込まれた充填材を保持すると共に、パネルの四
周辺を構成するようになっている。デザインを構成する
仕切板片3の数は限定されず、図示のように複数の仕切
板片3を組み合わせてデザインを構成してもよいし、あ
るいは一つの仕切板片3を折曲形成して一体的な仕切板
片3からデザインを構成してもよい。
【0019】仕切板片3は、図2(b)に示すような他
の仕切板30と置き換えることができる。このもので
は、仕切板片30は立上り状の仕切板片本体の下端縁よ
り水平状に延出する脚部30aを有し、ポリエチレンシ
−トまたは合板のような裏地の表面に接着される時に、
その場に保持することを助ける。また、接着剤による接
着性を改善するために脚部30aには開口30bが設け
てある。仕切板片30は所望の形状に沿った折曲成形に
は向かないため、好適には直線状の仕切に用いられ、例
えば、仕切板片30は、縁取仕切板片4に用いられる。
【0020】仕切板片3がポリエチレンシ−ト上に設置
された後、石およびエポキシ樹脂の混合物からなる充填
材5をポリエチレンシ−ト上の仕切られた部位へと流し
込む。ここで、予め用意される着色された石の製造法に
ついて簡単に説明すると、石は好ましくは白色水晶石で
あり、その直径は約1mmから5mmの大きさであり、
着色剤として好適には公知のラテックス塗料が用いられ
る。多数の石とラテックス塗料とは所要の割合で、例え
ばタンブラ−を用いてタンブリングすることで、石の表
面に略均一に着色を施すことができ、その後、石を乾燥
させることで着色された石を得る。ボ−リングピンのデ
ザインであれば、白色に着色した石と、赤色に着色した
石とを用意すると共に、背景の領域に用いる例えば青色
に着色された石を用意する。
【0021】着色された石は所要の割合でエポキシ樹脂
と撹拌混合され、石の表面に略均一にエポキシ樹脂が塗
布されるようにして充填材5が製造される。白色に着色
された石からなる充填材5aはボ−リングピンの白い部
分に流し込まれ、赤色に着色された石からなる充填材5
bはボ−リングピンの赤い部分に流し込まれ、青色の着
色された石からなる充填材5cは背景の領域に流し込ま
れる。充填材5は基本的には粒状骨材の周囲にエポキシ
樹脂が被膜してあるだけなので、流動性は少なく、流し
込まれた充填材は5、例えばこてを用いて平滑にする必
要がある。骨材と合成樹脂を混合したものは粘度が高
く、レベリング性が悪いため、こてを用いた均平には相
当の熟練を要するが、本発明においては、仕切板片3の
上端縁に合わせて均平すればよいのでこて塗が格段に簡
易化される。したがって、仕切板片3の高さがパネルの
厚みを決定している。充填材5は、石の表面に付着した
エポキシ樹脂同士が接着硬化することで互いに密着され
てパネル本体を形成する。
【0022】前記工程について詳述すると、まず、赤色
を有する充填材5bを流し込み、仕切板片3の上縁に沿
って均平し、養生させて乾燥硬化させる。次いで、白色
を有する充填材5aを流し込み、仕切板片3の上縁に沿
って均平し、養生させて乾燥硬化させる。最後に、青色
を有する充填材5cを流し込み、仕切板片3の上縁に沿
って均平して、養生して乾燥硬化させることでパネル1
が形成される。養生は通常各区画毎に行われるが、充填
材5は仕切板片3によって囲繞された空間で良好に養生
される。
【0023】仕切板片3はその位置に残され、ポリエチ
レンシ−ト上にロゴデザインと一体化された部分を形成
する。仕切板片3がアルミニウムである場合には、それ
が有する白銀色の輪郭を構成するが、例えば仕切板片3
をステンレススチ−ル等で形成する場合に、予め所望の
色に着色したものを用いてもよい。このように、仕切板
片3は、その場に保持され、全体のロゴデザインの一部
を形成し、種々の色を相互に隔てるのに役立つか、また
は製造中に除去される。尚、図1に示した実施の形態で
は、仕切板片3aを利用してデザインを構成している。
すなわち、仕切板片3aは同色の充填材中でデザインを
構成している。
【0024】石とエポキシ樹脂の混合物である充填材5
を流し込む前に、ブッチャ−ズ・ワックスのような製品
あるいは他の剥離剤を仕切板片3に塗布すれば、充填材
5中のエポキシ樹脂が仕切部材3に接着することがな
く、流し込んだ充填材5が硬化した後に、仕切板片3を
除去することができる。例えば、ボ−リングピンの輪郭
を囲む仕切板片3は、白色充填材5aが流し込まれ、硬
化した後、かつ赤色充填材5bが流し込まれ、硬化した
後に、除去される。そして、仕切板片3を除去した後、
青色充填材5cを流し込む、こうすることで、仕切板片
を有しない、各色が直接に隣接したデザインを得ること
ができる。
【0025】着色された充填材5のすべてが流し込ま
れ、硬化した後、ロゴを有するシ−ト状パネル1の上面
に第1のエポキシ樹脂を流し込み、充填材5貫間の隙間
に良好に樹脂が行き渡るようにして、ゴムのスキ−ジに
よって充填材5の隙間にエポキシ樹脂を充填させて乾燥
させる。こうすることで、パネル1の強度を強くするこ
とができる。次いで、シ−ト状パネル1の上に、第2の
エポキシ樹脂を流し込み、ゴムのスキ−ジを用いて拡
げ、公知のル−プロ−ラによって、ロゴの表面の過剰な
樹脂を引っ張って、全面に再配分することで表面を均平
化して乾燥させ、パネル1の上面側にエポキシ樹脂のコ
−トを形成する。こうすることで、防水性能が向上す
る。最後に、通常のエポキシフロアに使用するための公
知のポリウレタン仕上層あるいは耐摩耗コ−トがシ−ト
状パネルの上面に施される。
【0026】乾燥したシ−ト状パネル1は、高密度ポリ
エチレンの下地材2から除去され、仕上面を下に、裏面
を上に向けて架台に載置し、裏面にファイバ−グラスの
メッシュからなる補強シ−ト(図示せず)を貼着し、エ
ポキシ樹脂を塗布して乾燥させて、補強されたシ−ト状
パネルを得る。
【0027】シ−ト状パネル1は、床面の所定部位に運
搬され、床面の下地6上に、公知の接着剤、例えばエポ
キシ樹脂を用いて接着される。そして、シ−ト状パネル
1の周囲には、シ−ト状パネル1と同じ高さに舗設材7
が設けられ、シ−ト状パネル1を床面に面一に埋設する
ようになっている。舗設材7は、好ましくは、所望の色
に着色された石とエポキシ樹脂との混合材で構成するの
がよい。この場合、例えば、緑色に着色された石とエポ
キシ樹脂とを混合してなる舗設材7を、床面の下地6に
置かれたパネル1を囲繞するように流し込み、パネルの
上面に合わせて均平する。縁取仕切板片4を残した形で
パネル1を埋設させる場合には、縁取仕切板片4の上端
縁に沿ってこてを当てることができるので均平作業を効
率良く行うことができる。
【0028】床面下地6は例えばコンクリ−トであっ
て、シ−ト状パネル1を載置する前に、下地6の全体に
エポキシ樹脂からなるプライムコ−トをロ−ラ−にて塗
布する。次いで、シ−ト状パネル1を所定部位に載置固
定すると共に、シ−ト状パネル1を囲繞するようにして
着色された石とエポキシ樹脂とを所要の割合で混合して
なる舗設材7を流し込み、パネル1と面一になるように
均平して行き、所定時間養生させて乾燥硬化させる。そ
して、第1のエポキシ樹脂を床面表面に塗布し、エポキ
シ樹脂が舗設材7を構成する骨材の隙間に充填されるよ
うにする。第1のエポキシ樹脂が乾燥したら、第2のエ
ポキシ樹脂を塗布し、床面の表面にエポキシ樹脂のコ−
ティングを施す。第2のエポキシ樹脂が乾燥したら、公
知のトップコ−ト、例えば耐摩耗ポリウレタンコ−トを
施して乾燥させ、床面が完成する。
【0029】デザインを有するシ−ト状パネル1は、高
密度ポリエチレンシ−トの代わりに、合板シ−トからな
る下地材20の上に作成することができ、下地材20と
共に、床面に埋設することができる。図3において、チ
ュ−リップおよび文字のロゴを有するパネルが合板シ−
ト上に設けられる。ロゴが合板シ−トから分離されない
ことを除いて、基本的な工程は前述したものと同様であ
り、シ−ト状パネル1は合板シ−トと共に床面上に設け
られる。上面にシ−ト状パネル1を有する合板シ−ト
は、床面の下地6に接着剤を用いて接着されるか、ある
いは螺子や釘で固着される。シ−ト状パネル1の周囲に
は、シ−ト状パネルと同じ高さに舗設材7が設けられ、
シ−ト状パネル1を床面に埋設するようになっている。
舗設材7は、所望の色に着色された石とエポキシ樹脂と
を混合してなる充填材で構成されており、図柄および文
字を構成する仕切板片3で区画された部位に充填材5が
充填された後に、図柄および文字を構成する仕切板片3
を囲繞するように、所望の色に着色された石とエポキシ
樹脂とを混合してなる充填材を流し込み、均平して乾燥
させる。好適には、第1エポキシ樹脂、第2エポキシ樹
脂が塗布され、トップコ−トを施して床面が完成する。
【0030】尚、簡単な図柄等であれば、仕切板片3を
直接床面の下地6上に立設して所望のデザインを構成
し、仕切板片3で区画された夫々の部位に、充填材を流
し込んで床面に直接デザインを形成してもよい。また、
好ましい実施の形態として、床面の施工法について説明
したが、本発明に係るパネルは、床面にのみ用いられる
ものではなく、建物等の内装や外装、家具、室内インテ
リア等としても使用される。
【0031】
【発明の効果】
(1)本発明に係るパネルの製造法においては、所定高さ
を有する仕切板片が所望のデザインの輪郭を形成するよ
うにしたので、充填材を所定の区画に流し込んで、仕切
板片の上端縁に沿って均平すればよいので施工が容易で
あり、工期の短縮、人件費等の削減をもたらす。 (2)所望のデザインを仕切板片によって再現するもので
あるため、文字や複雑な形状の模様であっても、輪郭が
はっきりした細密なデザインが良好に再現できる。ま
た、仕切板片がパネルと一体化したものにおいては、仕
切板片が仕切り及びデザインの輪郭の二つの機能を有し
ており、仕切板片が輪郭を明確にすると共に、同色の充
填材においてもデザインの表現が可能である。特に、ハ
ッキリとした輪郭を出したい場合や、細かいデザインを
形成したい場合には、異なる色を有する粒状骨材を直接
隣接させると、骨材同士が互いに入り込んでしまい、輪
郭がぼやけてしまうので、仕切板片による輪郭が良好に
採用される。 (3)デザインを有するパネルの製造は室内でも簡単に行
うことができるので、屋外の床面にデザインを設けたい
場合においても、天候に左右されず、工期の短縮につな
がる。また、かかるパネルは床面等の施工時まで保管し
ておけばよいので融通性がある。 (4)異なる色を有する充填材を用いることで、色彩に富
んだデザインを有するパネル、床面等を提供することが
でき、異なる色を有する充填材は仕切板片によって予め
区画された部位に流し込んで均平すればよいので、デザ
インの再現性も細密である。さらに、充填材は着色され
た粒状物を主材とするものであるため、異なる色に着色
された粒状物を複数組み合わせてブレンドすることで、
無限に近い色彩を表現することができる。 (5)デザインを構成する仕切板片を内蔵したパネルにお
いては、パネルの厚さ方向に入っている仕切板片がパネ
ルの曲げを防止するので、仕切板片はデザインを構成す
るのみならず、パネルを補強する機能をも有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はデザインを有するパネルを上面から見
た図、(b)はA−A線断面図、(c)は該パネルを床
面に適用したものを示す断面図である。
【図2】(a)は仕切板片の部分斜視図、(b)は他の
実施の形態に係る仕切板片の部分斜視図である。
【図3】他の実施の形態に係るパネルであって、(a)
は上面から見た図、(b)はB−B線断面図である。
【符号の説明】 1 パネル 2 下地材 3 仕切板片 4 縁取仕切板片 5 充填材 6 床面下地
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI E04F 15/12 E04F 15/12 F (72)発明者 ジョ−ゼフ・メンデス アメリカ合衆国、ニュ−ヨ−ク州、 10303、スタッテン・アイランド、バ− チ・ロ−ド 116 (72)発明者 マイケル・ディ−・ファツィオ アメリカ合衆国、ニュ−ヨ−ク州、 10306、スタッテン・アイランド、タイ センズ・レ−ン 220 (56)参考文献 特開 平7−149555(JP,A) 特開 平5−194883(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 26/14 E04F 15/12

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所望の形状に形成された所定高さを有する
    仕切板片を平面状の下地材の表面に配設し、該仕切板片
    によって下地材上に所望のデザインを構成すると共に、
    該仕切板片によって夫々の色彩が付されるべき区画を形
    成する工程、 所望の色に着色された粒状骨材とバインダ−とを所要の
    割合で混合してなる充填材を用意し、該充填材を前記夫
    々の区画に流し込み、仕切板片の上端縁に合わせて充填
    材を均平する工程、 前記充填材を乾燥させて、該充填材と該仕切板片とから
    構成されたデザインを有するパネルを得る工程、 とからなることを特徴とするデザインを有するパネルの
    製造法。
  2. 【請求項2】前記平面状の下地材の表面に所望のデザイ
    ンの輪郭を画き、該輪郭の形状に対応して形成した仕切
    板片を該輪郭線上に垂直方向に立設させて下地材の表面
    を区画することを特徴とする請求項1に記載のパネルの
    製造法。
  3. 【請求項3】 充填材を乾燥させた後に下地材を取り除
    工程を含むことを特徴とする請求項1,2いずれかに記
    載のパネルの製造法。
  4. 【請求項4】 異なる色に着色された複数の粒状骨材群か
    ら適宜一色以上の粒状骨材を選択してバインダ−と撹拌
    混合させて充填材を作るに、仕切板片を介して隣接する
    夫々の区画には異なる色を有する充填材を流し込むこと
    を特徴とする請求項1乃至いずれかに記載のパネルの
    製造法。
  5. 【請求項5】 異なる色に着色された複数の粒状骨材群か
    ら2色以上の粒状骨材を選択して所要の割合で混合して
    複数の着色された粒状骨材からなるブレンド粒状骨材を
    作り、該ブレンド粒状骨材とバインダ−とを撹拌混合さ
    せて充填材を形成することを特徴とする請求項1乃至
    いずれかに記載のパネルの製造法。
  6. 【請求項6】 下地材の表面上には、充填材を流し込む前
    に、パネルの外周辺に相当する部位に位置させて所定高
    さを有する縁取板片を立設する工程を含むことを特徴と
    する請求項1乃至いずれかに記載のパネルの製造法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至いずれかに記載のパネルを
    床面に埋設することを特徴とするデザインを有する床面
    の施工法。
  8. 【請求項8】 デザインを有するパネルを床面の下地上に
    配設すると共に、該パネルの周囲には所望の色に着色さ
    れた粒状骨材とバインダ−とを所要の割合で混合してな
    る充填材を流し込んで、該パネルの高さと面一に均平
    し、該パネルを囲繞する充填材を乾燥させる工程を含む
    ことを特徴とする請求の範囲に記載の床面の施工法。
  9. 【請求項9】 床面の下地の表面に所望の形状に形成され
    た所定高さを有する仕切板片を配設し、該仕切板片によ
    って下地上に所望のデザインを構成すると共に、該仕切
    板片によって夫々の色彩が付されるべき区画を形成する
    工程、 所望の色に着色された粒状骨材とバインダ−とを所要の
    割合で混合してなる充填材を用意し、該充填材を前記夫
    々の区画に流し込み、仕切板片の上端縁に合わせて充填
    材を均平する工程、 前記充填材を乾燥させる工程とからなることを特徴とす
    るデザインを有する床面の施工法。
  10. 【請求項10】 前記下地の表面に所望のデザインの輪郭
    を画き、該輪郭の形状に対応して形成した仕切板片を該
    輪郭線上に垂直方向に立設させて下地の表面を区画する
    ことを特徴とする請求項に記載の床面の施工法。
  11. 【請求項11】 仕切板材の表面に予め剥離材を塗布して
    おき、一の区画の充填材を乾燥させた後、該仕切板片を
    取り除き、一の区画の充填材とは異なる色を有する充填
    材を一の区画に隣接する他の区画に流し込んで均平し、
    該他の区画の充填材を乾燥させる工程を有することを特
    徴とする請求項9、10いずれかに記載の床面の施工
    法。
  12. 【請求項12】 該床面の下地は床面とは別体の板材であ
    って、該板材の表面上に仕切板片を立設するようにした
    ことを特徴とする請求項9、10いずれかに記載の床面
    の施工法。
  13. 【請求項13】 バインダ−と骨材とを撹拌混合させるこ
    とで骨材の表面をバインダ−で被覆し、互いに接触する
    骨材同士が該バインダ−によって互いに接着されること
    を特徴とする請求項1乃至12いずれかに記載のパネル
    の製造法あるいは床面の施工法。
  14. 【請求項14】 乾燥した充填材の上面にエポキシ樹脂を
    塗布し、互いに点接触する骨材の隙間に該エポキシ樹脂
    を充填させるようにしたことを特徴とする請求項13
    記載のパネルの製造法あるいは床面の施工法。
  15. 【請求項15】 所望の形状に形成された所定高さを有す
    る仕切板片を平面状の下地材の表面に配設し、該仕切板
    片によって下地材上に所望のデザインを構成すると共
    に、該仕切板片によって夫々の色彩が付されるべき区画
    を形成する工程、 所望の色に着色された粒状骨材を前記夫々の区画に仕切
    板片の上端縁の高さまで充填する工程、 バインダ−を該区画に充填された粒状骨材の上から流し
    込むことで、粒状骨材間の隙間にバインダ−を充填さ
    せ、かつ該バインダ−を乾燥させる工程、 とからなることを特徴とするデザインを有するパネルの
    製造法。
  16. 【請求項16】 パネル本体とパネル本体に埋設され、所
    望のデザインの輪郭を構成する仕切板片とからなるパネ
    ルであって、該パネル本体は、所望の色に着色された粒
    状骨材をバインダ−で板状に成形してなり、該仕切板片
    はパネルの厚さと略同一の高さを有し、パネルの肉厚全
    体に埋設されていることを特徴とするデザインを有する
    パネル。
  17. 【請求項17】 仕切板片を介して隣接する部位の粒状骨
    材は互いに異なる色に着色されていることを特徴とする
    請求項16に記載のパネル。
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