JP3065196B2 - 仕切弁 - Google Patents

仕切弁

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JP3065196B2
JP3065196B2 JP5110067A JP11006793A JP3065196B2 JP 3065196 B2 JP3065196 B2 JP 3065196B2 JP 5110067 A JP5110067 A JP 5110067A JP 11006793 A JP11006793 A JP 11006793A JP 3065196 B2 JP3065196 B2 JP 3065196B2
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武夫 西脇
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西武商事有限会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、弁箱の流路に対して
ほぼ直交方向に昇降してその流路を開閉する仕切弁体を
備えた仕切弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】仕切弁の仕切弁体は、弁箱の流路を完全
に閉じたり開放するばかりでなく、流体物の流量を調整
するために、半開きなど全開しない状態で使用される場
合がある。このような全開しない使用状態にあつては、
流体物が仕切弁体に激しくぶつかつてその仕切弁体をが
たつかせ、永きにわたつて使用する間に弁体、あるいは
弁箱とくにその弁座などに傷が生じ、ついには仕切弁体
を完全に閉じてもそれらの傷から漏水が発生するような
事態を招いた。
【0003】そのため、本願出願人は、仕切弁体を前記
弁箱に設けられた一方の弁座に密着するように押圧固定
する弁体ぶれ止め機構を設けて、仕切弁体が半開きなど
全開しない場合でも、そのがたつきを防止するととも
に、長年使用しても弁体、弁座などに傷が付きにくい仕
切弁を提案した(特開平5−10460号公報、図5乃
至図9参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記仕切弁では、弁体
ぶれ止め機構が、弁箱の内外に通じる貫通孔を備えた取
付手段を介して弁箱に取り外し自在に設けられるととも
に、その貫通孔を弁箱の外部から操作するシヤツター機
構により任意に開閉できるようにしたので、弁体ぶれ止
め機構を修理などのため弁箱より取り外す際には、シヤ
ツター機構を操作することにより前記貫通孔を閉じさえ
しておけば、流体物が弁箱外に流出するのを防ぐことが
できる。
【0005】しかし、前記シヤツター機構は、貫通孔を
備えた取付手段の前端と常に当接した状態で貫通孔を開
閉するように移動したため、その取付手段の貫通孔の前
端周囲に取り付けられたパツキン等が摩耗しやすく、永
きにわたつて使用する間に前記パツキン等が破損してそ
のシヤツター機構が充分に機能しなくなるため、前記貫
通孔を完全に閉じることができなくなり、流体物が弁箱
外に流出する虞があつた。
【0006】この発明は、このような従来の問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、取
付手段の貫通孔の前端周囲に取り付けられたパツキン等
の摩耗を防止するとともに、長年使用してもシヤツター
機構が充分に機能し、もつて流体物が弁箱外に流出する
ことを未然に防止できる、仕切弁を提供しようとするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る仕切弁
は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。す
なわち、弁箱の流路に対してほぼ直交方向に昇降してそ
の流路を開閉する仕切弁体と、この仕切弁体が半開きな
ど全開しない状態で、その仕切弁体を前記弁箱に設けら
れた一方の弁座に密着するように押圧固定する押さえ部
材を有する弁体ぶれ止め機構とを備える仕切弁におい
て、前記弁体ぶれ止め機構は、前記仕切弁の内外に通じ
とともに、前記押さえ部材が前記仕切弁体の方向に進
むことのできる、貫通孔を備えた取付手段を介して、前
記弁箱に設けられている。そして、前記取付手段の貫通
孔を開閉操作するシヤツター機構は、回転可能に軸支さ
れるとともに、その軸の軸心方向に沿つて相対移動可能
であつて、しかも、前記取付手段の前端に接するように
付勢されて前記貫通孔を閉じるシヤツター部材を有し、
かつ、このシヤツター部材を、その回転にともなつて前
記軸心方向に相対移動させることにより、前記取付手段
の前端より離した状態で回転移動させて、前記貫通孔を
開閉できるように構成されていることを特徴とする。
【0008】前記弁体ぶれ止め機構は、前記取付手段を
介して、弁箱に取り外し自在に設けられているのが好ま
しい。
【0009】前記シヤツター機構が、油圧駆動機構を備
え、この油圧駆動機構により、前記シヤツター部材を移
動させるのが好ましい。
【0010】また、前記流路の断面形状が、ほぼ円形状
であるのが望ましい。
【0011】また、前記シヤツター部材が、前記取付手
段の前端より離れた状態で移動して貫通孔を開閉できる
ように、このシヤツター部材もしくは前記貫通孔を備え
た取付手段の少なくともいずれか一方に段部が設けられ
ているのが望ましい。
【0012】更に、前記仕切弁体には、この仕切弁体を
昇降させるための弁軸が連結され、この弁軸の外周にグ
リースを供給するためのグリース供給機構が設けられて
いるのが望ましい。
【0013】
【作用】弁体ぶれ止め機構は、仕切弁の内外に通じる
ともに、押さえ部材が仕切弁体の方向に進むことのでき
る、貫通孔を備えた取付手段を介して、弁箱に設けられ
る。そして、シヤツター機構は、そのシヤツター部材
を、前記貫通孔を備える取付手段の前端より離した状態
回転移動させて、前記貫通孔を開閉する。
【0014】
【実施例】以下、この発明の第1実施例を図1乃至図8
に基づいて説明する。
【0015】この仕切弁の弁本体1は、弁箱2と、この
弁箱2のほぼ中央上部に形成される弁収容室3を覆う弁
蓋4とを備える。この弁箱2は、断面ほぼ円形状であつ
て、水平方向に延びる断面ほぼ円形状の流路5を形成し
ており、この流路5に対してほぼ直交方向に昇降するよ
うに、弁軸6に連結された仕切弁体7が設けられてい
る。この仕切弁体7は、例えば図2で明示するように中
空状であつて、一方の側面には所要の勾配が施された周
縁を形成する環状砲金部8が、また、他方の側面にはそ
のような勾配が施されない周縁を形成する環状砲金部9
がそれぞれ設けられている。そして、これら環状砲金部
8,9は、弁箱2側に取り付けられた砲金製の環状弁座
10,11に対してくさび状に密接するようになつてい
る。よつて、図示しない電気駆動装置(もしくは手動回
転のハンドル)の操作により弁軸6が回転すると、仕切
弁体7が昇降し、流路5を開閉する。
【0016】そして、仕切弁体7が下降して流路5を完
全に閉じることができるように、仕切弁体7の直下の弁
箱内底部には、その仕切弁体7の下部との当接を避ける
ための凹溝13が設けられている。この凹溝13の側壁
部14,15には、凹溝13に通じる小径の貫通孔16
および大径の貫通孔17がそれぞれ対応位置するように
明けられている(図1参照)。小径の貫通孔16には、
例えば、油圧スリース弁もしくは電動弁などからなる送
水弁18および手動で開閉できる予備の弁19を備え
た、送水管20が接続される。また、大径の貫通孔17
には、同じく油圧スリース弁もしくは電動弁などからな
る排水弁21および手動で開閉できる予備の弁22を備
えた、排水管23が取り付けられる。そして、送水管2
0には図示しない給水源から洗いだし水、望ましくは圧
縮空気とともに送水されるジエツト水が供給され、か
つ、その洗いだし水は、流体物の流れの方向に直交する
方向で凹溝13内へと送り込まれて、凹溝13内に溜ま
つた土、砂、ゴミなどを洗い流し、排水管23を通じて
弁箱2の外部へと排水される。
【0017】もつとも、これら送水管20および排水管
23を開閉して洗いだし水を送排水する送水弁18およ
び排水弁21は、好ましくは仕切弁体7が流路5を完全
に閉じる前に開弁し、流路を完全に閉じた後に閉弁する
ように制御される。また、洗いだし水の送水および土、
砂、ゴミなどの排出が容易となるように、送水管20お
よび排水管23の径を連続的に徐々に大きくなるように
形成し、かつ、両管20,23の上部側が水平で底部側
が下り勾配となるような構造にしても良い。
【0018】仕切弁体7は、流路5を完全に閉じたり開
放するばかりでなく、流体物の流量を調整するために、
半開きなど全開しない状態で使用される場合がある。こ
のような使用状態にあつては、流体物が激しくぶつかつ
て仕切弁体7をがたつかせる。このがたつきを防止する
ために、弁体ぶれ止め機構P1が設けられる。
【0019】以下、この弁体ぶれ止め機構P1について
詳述すると、この弁体ぶれ止め機構P1は、図1乃至図
3に示されるように、弁箱2の上部壁側に取り外し自在
に設けられているとともに、圧油管Oが共通配管された
油圧シリンダ31と、弁本体1の内外に通じる貫通孔3
2を備えた、取付手段としてのシリンダ取付部材35と
を備えている。また、このシリンダ取付部材35の貫通
孔32内には、ピストンロツド33及びこのロツド33
の先端部に取り付けられた押さえ部材34が収納されて
おり、弁体ぶれ止め機構P1は、この押さえ部材34を
弁本体1内にある仕切弁体7側に伸ばせれるようになつ
ている。
【0020】シリンダ取付部材35は、図3に明示する
ように、その入口側に前記貫通孔32と連通する螺口3
6を備える筒状のものであつて、その外周部に形成され
たフランジ37を介して、ボルトBにより弁本体1に固
定されている。そして、シリンダ取付部材35の螺口3
6には、前記油圧シリンダ31の本体先端部が螺着され
ており、前記ピストンロツド33が縮んだ際には、押さ
え部材34が貫通孔32内に収納されるようになつてい
る。
【0021】また、シリンダ取付部材35の仕切弁体7
側には、前記貫通孔32を任意に開閉することのでき
る、シヤツター部材としてのシヤツタープレート39が
取り付けられている。そして、シヤツター機構Sは、こ
のシヤツタープレート39を回動させて貫通孔32を閉
じることにより、流体物が弁箱2外へ流出することを防
止し、更に、その流体物の流出をより確実に防止するた
め、シリンダ取付部材35の貫通孔32の前端周囲に
は、円環状のパツキンPが取り付けられている。
【0022】このシヤツタープレート39の下方側に
は、図3乃至図7に明示されるように、前進移動する押
さえ部材34を通すことのできる通孔40が偏心位置す
るように形成される一方、シヤツタープレート39の上
方側には、貫通孔43が設けられている。この貫通孔4
3内には、軸41が挿通され、更に、貫通孔43と連通
するようにフランジ37に設けられた貫通孔37a内に
も、軸41が挿通されている。この軸41の長手方向の
中央部41aは、小径部分となつて図3紙面手前側より
供給されるグリースを溜めることができ、また、貫通孔
43のシヤツタープレート39側には、円環状のオイル
シール43aを2個並べて嵌め込めるとともに、貫通孔
37aのナットN(後述)側にも円環状のオイルシール
37bを2個並べてそれぞれ嵌め込めるようになつてい
るため、軸41は、サビ等を生じない。そして、軸41
とシヤツタープレート39との関係は、軸41の回転に
連動してシヤツタープレート39も回動するように連結
されている一方、シヤツタープレート39は、軸41の
軸心方向に沿つて微小距離D(後述)だけ相対移動可能
となつている(図3参照)。また、軸41の仕切弁体7
側の端部には、シヤツタープレート39を介して、角頭
からなる止め部44が軸41と一体的に回動するように
設けられている。そして、この止め部44に対応位置す
るように、バネ装置Bがシヤツタープレート39に固設
されており、前記止め部44は、そのバネ装置B内へと
進入し、押さえバネ45に当接している。押さえバネ4
5は、シヤツタープレート39をシリンダ取付部材35
へ付勢するためのバネであつて、この押さえバネ45の
付勢力及び弁箱2内の流体物の圧力により、シヤツター
プレート39とシリンダ取付部材35とは互いに密接す
るようになつている(図4参照)。
【0023】従つて、この止め部44とバネ装置Bとが
嵌合することにより、止め部44の回動とシヤツタープ
レート39の回動とが連動するとともに、軸41が軸心
方向に移動しても、止め部44により軸41は貫通孔4
3から抜けない。もつとも、止め部44及びバネ装置B
の形状等は、この形状等に限定されず、その他種々の形
状等に変更しても良く、更に、上述した軸41とシヤツ
タープレート39との関係を満たせば、その他どの様に
変更しても構わない。また、この軸41の油圧シリンダ
31側の端部には、接続金具48の一端がナットNの締
付けによつて取り付けられるとともに、この接続金具4
8の他端には、油圧駆動機構としての油圧シリンダー4
6のピストンロツド47が取り付けられている。この油
圧シリンダー46には、圧油管Zが接続されているが、
この圧油管Zは、前記圧油管Oと共通配管されるのが望
ましい。そして、油圧シリンダー46が動作してピスト
ンロツド47を伸縮させることにより、接続金具48が
軸41を貫通孔37a及び貫通孔43内で回動させなが
ら、この軸41を回動中心として所定角度だけシヤツタ
ープレート39を回動させる。すなわち、この油圧シリ
ンダー46が動作してピストンロツド47が伸びた場
合、シヤツター機構Sは、シヤツタープレート39を連
動回転させ、かつ、前記押さえ部材34を通す通孔40
の位置を、貫通孔32と連通するように変位させる。そ
の結果、図5および図6で明示するように、通孔40と
貫通孔32とが連通位置し、貫通孔32は開状態とな
る。
【0024】また、油圧シリンダー46が動作してピス
トンロツド47が縮んだ場合、シヤツタープレート39
も所要角度だけ連動回転する。すると、通孔40もその
位置が変位して、通孔40と貫通孔32との連通状態が
断たれる。
【0025】また、シヤツター機構Sは、このシヤツタ
ープレート39を前記シリンダ取付部材35の前端より
離した状態で回転移動させて貫通孔32を開閉し、シリ
ンダ取付部材35の前端と密接した状態で貫通孔32を
シヤツタープレート39で閉じるように構成されてい
る。すなわち、シリンダ取付部材35のシヤタープレー
ト39側には、前記微小距離Dに対応する高さからなる
突部49が形成され、段部となつている。そして、シヤ
ツタープレート39が突部49上に位置する場合(図5
及び図6参照)、このシヤツタープレート39は、シリ
ンダ取付部材35の前端より離れた状態となる一方、シ
ヤツタープレート39が突部49上に位置しない場合
(図7及び図8参照)、シヤツタープレート39は、シ
リンダ取付部材35の前端と密着した状態となる。シヤ
ツタープレート39がシリンダ取付部材35の前端と密
接した状態で、貫通孔32はシヤツタープレート39に
よつて完全に閉状態となり、仮に修理のためにシリンダ
31、押さえ部材34等をシリンダ取付部材35から取
り外しても、流路5を流れる流体物が貫通孔32から弁
箱2外へと流出するようなおそれはない。
【0026】また、突部49は、貫通孔32に向かつて
緩やかな斜面Uを形成しているので、シヤツタープレー
ト39は、バネ45の押圧力に抗して、その緩やかな斜
面Uをのぼるようにして突部49上に位置し、前記シリ
ンダ取付部材35の前端より微小距離Dだけ離れた状態
回転移動し、貫通孔32を開く。その際、シヤツター
プレート39は、パツキンPと接触しないため、パツキ
ンPの摩耗が防止される。もつとも、この突部49は、
シヤツタープレート39のシリンダ取付部材35側に設
けられていてもよく、また、必要があれば、シリンダ取
付部材35及びシヤツタープレート39の双方に設けら
れていてもよい。尚、Vは、シヤツタープレート39
が、斜面Uを容易にのぼることができるように、シヤツ
タープレート39のシリンダ取付部材35側の面に形成
された斜面である。
【0027】この実施例では、貫通孔32を備えるシリ
ンダ取付手段については、弁箱2とは別体成形のシリン
ダ取付部材35によつて形成するとしたが、弁箱2と一
体成形するようにしても良く、また、仕切弁体7を複数
個の押さえ部材34によつて押圧する構成としたが、仕
切弁体7が軽量のものについては、1つの押さえ部材3
4によつて押圧してもよい。
【0028】次に、このような構成からなる仕切弁の使
用法について説明すると、仕切弁体7が完全に閉じる
前、例えば八部通り閉じたところで、送水弁18および
排水弁21を開弁して洗いだし水を凹溝13内へと送り
込む。洗いだし水は、凹溝13内に溜まつている土、
砂、ゴミなどを洗い流し、排水管23を介して弁箱2外
へと排出する。この場合、洗いだし水の水圧は、流路5
内の流体物の圧力より高いため、土、砂、ゴミなどが仕
切弁体7から遠ざかつている間に仕切弁体7を閉じるこ
とができる。また、仕切弁体7が完全に閉じる前に洗い
だし水を送水することにより、仕切弁体7が閉じる際に
弁座10,11との間に挟まり込むようなゴミなども取
り除くことができる。仕切弁体7が完全に閉じて暫くし
たところで、送水弁18および排水弁21を閉弁して、
洗いだし水の送水を遮断する。もちろん、場合によつて
は仕切弁体7が完全に閉じたところで、洗いだし水を凹
溝13へと送水するようにしても良い。
【0029】そして、仕切弁体7を半開き状態にして流
量の調整を行うような場合にあつては、油圧シリンダー
46を作動させ、ピストンロツド47が伸びることによ
り、接続金具48を介して軸41を回動させながら、所
定角度だけシヤツタープレート39を回動させるので、
シヤツタープレート39がシリンダ取付部材35の前端
より離れた状態で通孔40と貫通孔32とが連通位置
し、貫通孔32は開状態となる。通孔40と貫通孔32
とが連通位置した状態で、押さえ部材34用の油圧シリ
ンダ31を作動させると、そのピストンロツド33が伸
び、押さえ部材34が仕切弁体7方向に進むとともに、
その仕切弁体7が一方の弁座11に密着するようにその
一側面部を押圧し、前記弁座11との間でその仕切弁体
7を挟持固定する。よつて、たとえ流体物が激しくぶつ
かるようなことがあつても仕切弁体7のがたつきはな
く、仕切弁体7自身あるいは弁座10、11を傷めるよ
うなことがなくなる。仕切弁体7をこのような半開き状
態から全開あるいは完全に閉じる状態に移行させる際に
は、仕切弁体7を上下させる前に油圧シリンダ31の作
動を停止させ、押さえ部材34を図3の実線で示すよう
な元の状態に復帰させて、仕切弁体7の押圧を解除す
る。
【0030】その後、再び油圧シリンダー46を作動さ
せて、ピストンロツド47が縮むと、シヤツタープレー
ト39も所要角度だけ連動回転し、通孔40と貫通孔3
2との連通状態が断たれ、シヤツタープレート39が突
部49上に位置しなくなる。そして、シヤツタープレー
ト39がシリンダ取付部材35の前端と密接した状態で
貫通孔32はシヤツタープレート39によつて完全に閉
状態となる。閉状態となれば、流体物が弁箱2外に流出
することもなくなるため、流体物が弁箱2内を流れるま
まの状態で、弁体ぶれ止め機構P1を修理することも可
能となる。
【0031】次に、この発明の第2実施例を図9及び図
10に基づいて説明する。尚、第1実施例に開示の部材
と同一の役割を果たす部材には、同一の符号が付されて
いる。
【0032】この仕切弁の弁箱2は、流路5の入口側の
外周上部に複数の凹部50を備えており、これら凹部5
0には、前記第1実施例に示される弁体ぶれ止め機構P
1とほぼ同様の働きをするように駆動制御される、弁体
ぶれ止め機構P1が配備される。もつとも、この第2実
施例においては、弁箱2は、流路5の入口側の外周上部
に、弁体ぶれ止め機構P1を収納する複数の凹部50を
備える構造としたが、このような構造とすると、流路5
の入口側断面形状が異形となるため、流体物が流路5内
を円滑に流れない虞れも考えられる。このため、第1実
施例のように、流路5の入口側断面形状は円形状であつ
て、その外周上部に、前記弁体ぶれ止め機構P1を複数
個配備することが望ましい。
【0033】また、仕切弁体7を昇降させる駆動装置及
びその周囲の機構を次のように構成してもよい。即ち、
図11に示される実施例において、仕切弁体7に連結さ
れた弁軸6は、弁収容室3の上部を貫通するとともに、
弁蓋4の上部に設置されるスタンドK内にも延びてお
り、このスタンドKの上部に設けられた、電気駆動装置
のモータMの駆動及び手動回転用のハンドルHの回動
を、ウオームギヤ等からなる伝達機構(図示せず)を介
して受けて、回動するようになつている。そして、弁軸
6の昇降回動に伴つて、仕切弁体7も昇降する。
【0034】そして、スタンドKの上部内には、弁軸6
の上方側外周囲に形成されたオネジ部と歯合するメネジ
部を内周面の一部に備えるメネジ筒55が備えられてい
る。このメネジ筒55には、弁軸6の外周にグリースを
供給するための、孔55aが穿設されており、この孔5
5aには、グリース供給用パイプ56の一端が連結さ
れ、また、そのパイプ56の他端は、例えば、弁本体1
の近傍もしくは弁本体1自体に付設された、グリース供
給機構57に連結されている。それにより、弁軸6が昇
降回動する際に、グリース供給機構57に設けられたポ
ンプ(図示せず)が連動的に作動し、グリースをパイプ
56及び孔55aを介して弁軸6の周囲に吐出し、弁軸
6の外周のネジ等の摩耗を防止する。
【0035】また、スタンドK内には、流体物が弁蓋4
外へ噴出することを防止するためのパッキン箱Eが設け
られており、このパッキン箱E内には、例えば石綿から
なるパッキン59が弁軸6の外周を包むように配されて
いる。このパッキン59は、その側部を囲うパッキン箱
本体61内に収納されるとともに、ボルト59a及びネ
ジ穴61a等を介して、上部側よりパッキン押さえ60
によつて押し付け固定されている。また、パッキン59
の下部には、図12に示されるような、例えば、硬質ゴ
ム等からなるパッキンシート62が取り付けられてい
る。このパッキンシート62は、弁軸6を通す中央孔6
2aと、この中央孔62aより円周方向に延びる複数の
切り込み62bとを備えており、弁軸6が中央孔62a
内を通つた状態で、パッキンシート62は、パッキン箱
本体61の下部内側を座グリ加工して形成した溝61b
内に嵌め込まれている。そして、溝61bは、下向きの
テーパ面を備えているため、パッキンシート62が溝6
1b内に嵌め込まれてこのテーパ面に沿う場合、各切り
込み62bが開いた状態となる。そのため、パッキンシ
ート62の中央孔62aの円周部は、弁軸6が回転して
も摩耗が少ない。
【0036】それにより、パッキンシート62の上部に
あるパッキン59を取り替える場合、このパッキンシー
ト62に、流体物によつて上方向への圧力が加わるが、
この圧力によつて、パッキンシート62は、反り返るよ
うにしてテーパ面から上方側へ離れるが、パッキンシー
ト62の周縁部は、溝61bに引つ掛かるため、溝61
bより外れない。そして、パッキンシート62の複数の
切り込み62bが閉じるように変形するため、パッキン
シート62の中央孔62aの円周部が弁軸6の周囲に密
接する。その結果、流体物が弁軸6に沿つて大量に上昇
することもないので、弁箱2内の流路5に流体物が流れ
ている状態で、パッキン59を取り替えることが可能と
なる。
【0037】以上、図示した実施例では、弁軸6を上下
動させることにより、仕切弁体7を昇降させる仕切弁に
ついて説明したが、必ずしもこの方式の仕切弁に限られ
ず、仕切弁体7の上部にメネジを螺設するとともに、弁
軸6の下端外周に前記メネジに螺合するオネジを螺設し
て、弁軸6の回転により、仕切弁体7のみを昇降させる
方式の仕切弁に本発明を実施してもよい。
【0038】なお、この発明は、既述した実施例の構成
に限定されるものでなく、例えば、仕切弁体7、弁体ぶ
れ止め機構P1、シヤツター機構S、そのシヤツター機
構Sのシヤツター部材を取付手段の前端より離した状態
で移動させるための機構の具体的構造を変更できる。ま
た、仕切弁体7の表面は、必ずしも平坦ではないため、
押さえ部材の34の先端が、その仕切弁体7の表面に対
して垂直に対向するような構造にするのが望ましく、例
えば、図13に示されるように、押さえ部材34の先端
に球面凹部Nを設けるとともに、この凹部Nに、その球
面に沿つて摺動自在な半球体34aをカシメ等により取
り付け、この半球体34aが仕切弁体7の表面に沿うよ
う摺動させるようにしても良い。さらには、シヤツター
プレート39が、シリンダ取付部材35を挿通する軸4
1を介して、手動の外部操作ハンドルに連結されるよう
な構造に変更するなど、この発明の趣旨を逸脱しない範
囲で各部の構成を任意に変更することができる。
【0039】
【発明の効果】以上、詳述したところから明らかなよう
に、この発明にかかる仕切弁によれば、次のような効果
を奏する。
【0040】請求項1に記載された仕切弁によれば、シ
ヤツター機構は、シヤツター部材を、その回転にともな
つてその回転軸の軸心方向に相対移動させる。これによ
り、そのシヤツター部材を、貫通孔を備えた取付手段の
前端より離した状態で回転移動させて、その貫通孔を開
閉することができる。よつて、この取付手段の貫通孔の
周囲に取り付けられたパツキン等の摩耗を防ぐことがで
きるとともに、長年使用してもシヤツター機構が充分に
機能し、もつて流体物が弁箱外に流出することを未然に
防止できる。しかも、前記シヤツター部材の回転動作
は、そのままその シヤツター部材の、回転軸の軸心方向
の移動動作となつているため、回転動作と前記軸心方向
の移動動作が同時進行して、前記貫通孔の開閉が速やか
となる。
【0041】請求項2に記載された仕切弁によれば、前
記弁体ぶれ止め機構は、弁箱の内外に通じる貫通孔を備
えた取付手段を介して、弁箱に取り外し自在に設けるの
で、弁体ぶれ止め機構を修理などのため弁箱より取り外
す際には、シヤツター機構のシヤツター部材により前記
貫通孔を閉じさえしておけば、流体物が弁箱外に流出す
るのを防ぐことができる。このため、あえて仕切弁の上
流側をせき止めるような面倒な作業をすることもなく、
即ち、流体物が弁箱内を流れるままの状態で弁体ぶれ止
め機構の修理などを行うことができる。
【0042】請求項3に記載された仕切弁によれば、前
記シヤツター機構が、油圧駆動機構を備え、この油圧駆
動機構により、前記シヤツター部材を移動させることに
より、シヤツター部材は、人手により移動させる場合に
比べて、極めて容易にかつ円滑に移動される。
【0043】請求項4に記載された仕切弁によれば、前
記流路の断面形状が、ほぼ円形状であつて異形とならな
いため、流路の側面に弁体ぶれ止め機構を配備するため
複数の凹部をその側面に備える構造と比べて、流体物が
流路内を円滑に流れる。
【0044】請求項5に記載された仕切弁によれば、前
記シヤツター部材が、前記取付手段の前端より離れた状
態で移動して貫通孔を開閉できるように、このシヤツタ
ー部材もしくは前記貫通孔を備えた取付手段の少なくと
もいずれか一方に段部が設けられていることにより、極
めて簡単な構造で取付手段の貫通孔の周囲に取り付けら
れたパツキン等の摩耗が防止できる。
【0045】請求項6に記載された仕切弁によれば、仕
切弁体には、この仕切弁体を昇降させるための弁軸が連
結され、この弁軸の外周にグリースを供給するためのグ
リース供給機構が設けられているので、グリースが弁軸
の周囲に吹き付けられ、弁軸外周のネジ等が摩耗するの
を防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る第1実施例の仕切弁において、
その仕切弁体が開いた状態の正面図である。
【図2】前記第1実施例の仕切弁において、その仕切弁
体が閉じた状態の縦断側面図である。
【図3】前記第1実施例の仕切弁に設けた弁体ぶれ止め
機構において、半開きなど全開しない状態にある仕切弁
体を押圧する押さえ部材の動きもあわせて説明する、同
機構の拡大断面図である。
【図4】おなじく弁体ぶれ止め機構の取付手段の貫通孔
が閉じられた状態を示す図である。
【図5】前記第1実施例の仕切弁に設けたシヤツター部
材により、取付手段の貫通孔を開放している状態を示す
図である。
【図6】図5において矢視Y1からみた図である。
【図7】前記第1実施例の仕切弁に設けたシヤツター部
材により、取付手段の貫通孔を閉じている状態を示す図
である。
【図8】図7において矢視Y2からみた図である。
【図9】この発明に係る第2実施例の仕切弁において、
その仕切弁体が開いた状態の正面図である。
【図10】前記第2実施例の仕切弁に設けたシヤツター
機構につき、その仕切弁体が閉じた状態の縦断側面図で
ある。
【図11】仕切弁を弁箱内で移動させる駆動装置及びそ
の周囲の機構を示す一部破断正面図である。
【図12】弁蓋内に取り付けられるパッキンシートを示
す正面図である。
【図13】押さえ部材の他の構造例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
2 弁箱 5 流路 7 仕切
弁体 11 一方の弁座 32 貫通孔 34 押
さえ部材 35 シリンダ取付部材(取付手段) S シ
ヤツター機構 41 軸 46 油圧シリンダー(油圧
駆動機構) 49 突部(段部) 39 シヤツタープレート
(シヤツター部材) P1 弁体ぶれ止め機構 57 グリース供給機構

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁箱の流路に対してほぼ直交方向に昇降
    してその流路を開閉する仕切弁体と、 この仕切弁体が半開きなど全開しない状態で、その仕切
    弁体を前記弁箱に設けられた一方の弁座に密着するよう
    に押圧固定する押さえ部材を有する弁体ぶれ止め機構と
    を備える仕切弁において、 前記弁体ぶれ止め機構は、前記仕切弁の内外に通じる
    ともに、前記押さえ部材が前記仕切弁体の方向に進むこ
    とのできる、貫通孔を備えた取付手段を介して、前記弁
    箱に設けられ、また、 前記取付手段の貫通孔を開閉操作するシヤツター機構
    は、回転 可能に軸支されるとともに、その軸の軸心方向に沿
    つて相対移動可能であつて、しかも、前記取付手段の前
    端に接するように付勢されて前記貫通孔を閉じるシヤツ
    ター部材を有し、かつ、 このシヤツター部材を、その回転にともなつて前記軸心
    方向に相対移動させることにより、前記取付手段の前端
    より離した状態で回転移動させて、前記貫通孔を開閉で
    きるように構成されていることを特徴とする仕切弁。
  2. 【請求項2】 前記弁体ぶれ止め機構は、前記取付手段
    を介して、弁箱に取り外し自在に設けられていることを
    特徴とする請求項1に記載の仕切弁。
  3. 【請求項3】 前記シヤツター機構が、油圧駆動機構を
    備え、この油圧駆動機構により、前記シヤツター部材を
    移動させることを特徴とする請求項1または2に記載の
    仕切弁。
  4. 【請求項4】 前記流路の断面形状が、ほぼ円形状であ
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    仕切弁。
  5. 【請求項5】 前記シヤツター部材が、前記取付手段の
    前端より離れた状態で移動して貫通孔を開閉できるよう
    に、このシヤツター部材もしくは前記貫通孔を備えた取
    付手段の少なくともいずれか一方に段部が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    仕切弁。
  6. 【請求項6】 前記仕切弁体には、この仕切弁体を昇降
    させるための弁軸が連結され、この弁軸の外周にグリー
    スを供給するためのグリース供給機構が設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の仕
    切弁。
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JPS5449618A (en) * 1977-09-27 1979-04-19 Yoneki Barubu Kk Sluice valve
JP2524270B2 (ja) * 1990-10-04 1996-08-14 西武商事有限会社 仕切弁

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