JP3064776B2 - 移動体通信システム及び基地局 - Google Patents

移動体通信システム及び基地局

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JP3064776B2
JP3064776B2 JP5315202A JP31520293A JP3064776B2 JP 3064776 B2 JP3064776 B2 JP 3064776B2 JP 5315202 A JP5315202 A JP 5315202A JP 31520293 A JP31520293 A JP 31520293A JP 3064776 B2 JP3064776 B2 JP 3064776B2
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station
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antenna
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勇夫 中澤
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基地局および複数の移
動局から構成される移動体通信システムに関し、特に双
方向データ通信を可能にしたページャから構成される移
動体通信システムに関する。
【0002】一般に、ページングシステムと呼ばれる選
択呼出無線システムは、1つの基地局が広範囲のゾーン
をカバーし、1つの無線周波数で例えば3万余の移動局
(ページャ)に対して選択呼出サービスを行うことがで
きる。すなわち、一般加入者からの呼び出し依頼電話に
従い、基地局が選択信号(IDコード)さらにはメッセ
ージを送信し、一方、ページャは、受信信号の中に自局
のIDコードを検出すると、自局が呼び出されているこ
とをランプやブザーで報知し、さらにはIDコードに続
くメッセージを、内蔵の液晶表示装置等により表示する
ようにしている。
【0003】
【従来の技術】こうしたページングシステムでは、ペー
ジャが電波の届かない場所(例えば、地下鉄、トンネル
内、サービス範囲外の地域等)に位置する場合や、ペー
ジャ電源がオフにされている場合(例えば、会議、コン
サート等の場合)には、ページャに対する基地局からの
呼び出しができない。しかし、基地局では、ページャが
上記のような呼び出し不能な状態になっていることを知
ることができない。これは、基地局からページャへの一
方向通信であることに起因している。
【0004】そこで、双方向データ通信を可能にしたペ
ージャが開発されている。これによって、基地局からペ
ージャへ呼び出しが行われた場合、そのページャから基
地局へ向けて自局のIDコードを送信するようにして、
呼び出しを確かに受信した旨の連絡ができるようにして
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、双方向データ
通信を可能にした従来のページャは、基地局へIDコー
ドを送信するために相当の電力を必要とし、また、その
ため送信部の回路構成も大規模なものとならざる得な
い。これは、電池の長時間使用や、形状および重量に関
する携帯性の良さという、本来ページャに求められてい
る条件に反するものであり、こうした問題点の解決が求
められていた。
【0006】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、双方向データ通信を可能とするとともに、消
費電力の減少および回路構成の小規模化を図った移動局
から構成される移動体通信システムを提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では上記目的を達
成するために、図1に示すように、基地局及び移動局
含む移動体通信システムにおいて、移動局1は、基地局
2から自局コードが送信されたことを検出する自局コー
ド検出手段1aと、検出手段が自局コードを検出する
と、自局コードを前記基地局2に送信する自局コード送
信手段1bとを有し、基地局2は、指向性があり、かつ
指向性の方向を時間的に変えて走査する走査アンテナ2
aと、走査アンテナ2aで受信した信号に含まれる移動
局コードを検出する移動局コード検出手段2bと、移動
局コード検出手段が移動局コードを検出すると、移動局
コードを送信した移動局に対して、コードを受信した旨
知らせるための信号を送信する送信手段と、を有するこ
とを特徴とする移動体通信システムが提供される。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【作用】以上の構成において、まず、基地局2のコード
送信手段2eが、依頼者3から所定の移動局を呼び出す
依頼を受け、その所定の移動局のコードが全方位アンテ
ナ2dから送信される。
【0014】移動局1の自局コード検出手段1aは、全
方位アンテナ2dから送信された信号を受信して、その
中に自局コードが含まれるか否かを判別する。その結
果、自局コードを検出すると、自局コード送信手段1b
が、移動局1の自局コードを微弱な電波により基地局2
へ送信する。この送信は、繰り返し実行手段1cによっ
て、繰り返し実行される。
【0015】基地局2では、走査アンテナ2aを走査し
て指向性の方向を変化させて移動局1からの微弱な電波
を捉え、移動局コード検出手段2bが、走査アンテナ2
aで受信した受信信号の中に含まれる移動局コードを検
出する。そして、移動局コード検出手段2bが移動局コ
ードを検出したとき、報知手段2cが依頼者3へ、移動
局コード検出手段2bが検出した移動局コードに対応す
る移動局の呼び出しが確かに行われた旨を知らせる。さ
らに、アンサーバック手段2fが、移動局コード検出手
段2bが検出した移動局コードおよびアンサーバック信
号を全方位アンテナ2dから送信する。
【0016】一方、移動局1のアンサーバック受信手段
1dが、基地局2のアンサーバック手段2fから自局向
けの移動局コードおよびアンサーバック信号を受信す
る。この受信をしたことによって、停止手段1eが、繰
り返し実行手段1cの作動を停止させて自局コード送信
手段1bによる自局コードの基地局2への送信を停止さ
せる。
【0017】このようにして、移動局1が基地局2から
の呼び出しを確かに受信した旨の連絡が移動局1から基
地局2へ微弱電波によって確実に伝えられる。走査アン
テナ2aを用いることによって、移動局1から基地局2
への送信は微弱電波であってもよく、したがって、移動
局1の消費電力は少なく、また、微弱電波を送信するた
めの移動局1の送信回路の回路構成は小規模なもので足
りることとなる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の移動体通信システムの実施例
を図面に基づいて説明する。図1は本願発明の原理図で
ある。移動局1は、基地局2から自局コードが送信され
たことを検出する自局コード検出手段1aと、検出手段
が自局コードを検出すると、自局コードを前記基地局2
に送信する自局コード送信手段1bとを有し、基地局2
は、指向性があり、かつ指向性の方向を時間的に変えて
走査する走査アンテナ2aと、走査アンテナ2aで受信
した信号に含まれる移動局コードを検出する移動局コー
ド検出手段2bと、を有する。また、この移動体通信シ
ステムは、基地局2に設けられ、移動局コード検出手段
2bが検出した移動局コードに対応する移動局を呼び出
すように依頼した依頼者3へ、呼び出しが確かに行われ
た旨を知らせる報知手段2cを、さらに有する。また、
移動体通信システムは、基地局2に設けられ、指向性が
なく、移動局コードを含んだ送信信号を全方位へ送信す
る全方位アンテナ2dを、さらに有する。また、移動体
通信システムは、基地局2に設けられ、所定の移動局の
呼び出し依頼を受け、所定の移動局のコードを全方位ア
ンテナ2dから送信するコード送信手段2eを、さらに
有する。また、移動体通信システムは、基地局2に設け
られ、移動局コード検出手段2bが移動局コードを検出
したとき、移動局コード検出手段2bが検出した移動局
コードおよびアンサーバック信号を全方位アンテナ2d
から送信するアンサーバック手段2fと、移動局1に設
けられ、自局コード送信手段1bに、自局コードの基地
局2への送信を繰り返し実行させる繰り返し実行手段1
cと、移動局1に設けられ、基地局2のアンサーバック
手段2fから自局向けの移動局コードおよびアンサーバ
ック信号を受信するアンサーバック受信手段1dと、移
動局1に設けられ、アンサーバック受信手段1dが自局
向けの移動局コードおよびアンサーバック信号を受信し
たとき、繰り返し実行手段1cの作動を停止させて自局
コード送信手段1bによる自局コードの基地局2への送
信を停止させる停止手段1e と、をさらに有する。な
お、上記の移動局1はページャだけでなく、双方向無線
通信が可能な一般の移動体通信装置であってもよい。以
上の構成において、まず、基地局2のコード送信手段2
eが、依頼者3から所定の移動局を呼び出す依頼を受
け、その所定の移動局のコードが全方位アンテナ2dか
ら送信される。移動局1の自局コード検出手段1aは、
全方位アンテナ2dから送信された信号を受信して、そ
の中に自局コードが含まれるか否かを判別する。その結
果、自局コードを検出すると、自局コード送信手段1b
が、移動局1の自局コードを微弱な電波により基地局2
へ送信する。この送信は、繰り返し実行手段1cによっ
て、繰り返し実行される。基地局2では、走査アンテナ
2aを走査して指向性の方向を変化させて移動局1から
の微弱な電波を捉え、移動局コード検出手段2bが、走
査アンテナ2aで受信した受信信号の中に含まれる移動
局コードを検出する。そして、移動局コード検出手段2
bが移動局コードを検出したとき、報知手段2cが依頼
者3へ、移動局コード検出手段2bが検出した移動局コ
ードに対応する移動局の呼び出しが確かに行われた旨を
知らせる。さらに、アンサーバック手段2fが、移動局
コード検出手段2bが検出した移動局コードおよびアン
サーバック信号を全方位アンテナ2dから送信する。一
方、移動局1のアンサーバック受信手段1dが、基地局
2のアンサーバック手段2fから自局向けの移動局コー
ドおよびアンサーバック信号を受信する。この受信をし
たことによって、停止手段1eが、繰り返し実行手段1
cの作動を停止させて自局コード送信手段1bによる自
局コードの基地局2への送信を停止させる。このように
して、移動局1が基地局2からの呼び出しを確かに受信
した旨の連絡が移動局1から基地局2へ微弱電波によっ
て確実に伝えられる。走査アンテナ2aを用いることに
よって、移動局1から基地局2への送信は微弱電波であ
ってもよく、したがって、移動局1の消費電力は少な
く、また、微弱電波を送信するための移動局1の送信回
路の回路構成は小規模なもので足りることとなる。図2
は第1の実施例の基地局のブロック図である。
【0019】まず、呼び出し依頼者から局線回線を介し
て基地局へIDコード信号とメッセージ信号とが入力さ
れる。IDコード信号はページャを識別するためにペー
ジャ毎に個別に付与されたコードの信号であり、メッセ
ージ信号は、依頼者がページャの液晶表示装置等に表示
するように依頼してきた数字や文字の信号である。これ
らを信号処理部11において合成し、さらに、バースト
の位置基準を示すユニークワード(UW)信号をそれら
に付加する。そして、これらを変調部12でFSK変調
し、RF増幅部13でこの被変調搬送波を増幅して全方
位アンテナ14から出力する。この全方位アンテナ14
はサービスゾーンに対してほぼ均一な指向性を持つアン
テナである。サービスゾーンは必ずしも全方位アンテナ
14の周囲360度とは限らない。
【0020】さらに、基地局は走査アンテナ15を備え
る。走査アンテナ15はシャープな指向性を持ち、かつ
その指向性の方向を電子走査により走査できるようにし
たフェーズアレーアンテナである。走査アンテナ15は
機械走査により走査できるようにしたアンテナであって
もよい。
【0021】図4は本実施例のフェーズアレーアンテナ
を示すブロック図である。すなわち、フェーズアレーア
ンテナは、ダイポール等からなり互いに所定の空間配置
がなされた複数のユニットアンテナ15d〜15fと、
各ユニットアンテナ15a〜15cにそれぞれ接続され
た複数の移相器15d〜15fと、複数の移相器15d
〜15fに接続されたビーム方向制御部15gと、複数
の移相器15d〜15fに接続された分配・合成器15
hとから構成される。ビーム方向制御部15gによって
移相器15d〜15fの各々を個別に制御する。これに
より、ユニットアンテナ15a〜15c全体が総合的に
作りだす指向性がシャープなものとなるとともに、その
指向性の方向を時間的に変えて走査することが可能とな
る。
【0022】図2に戻って、走査アンテナ15から受信
した後述の被変調搬送波はRF増幅部16で増幅され、
変換部17でIF信号に変換され、復調部18でFSK
復調される。この復調された信号の中にはページャから
送られたIDコード信号とメッセージ信号とが含まれ
る。このIDコード信号をIDコード検出部19で検出
し、メッセージ信号をメッセージ検出部20で検出す
る。続く信号処理部21では、検出されたIDコード信
号に対応するページャを呼び出し依頼した依頼者へ回線
を介して、確かに呼び出しが行われた旨の報知を行うと
ともに、検出されたメッセージをその依頼者へ伝達す
る。さらに、信号処理部21は、検出されたIDコード
信号にアンサーバック信号を付加して信号処理部11へ
送る。アンサーバック信号は、ページャから送られた受
信確認信号を、基地局が受信確認した旨をページャに知
らせる信号である。これらのIDコード信号およびアン
サーバック信号は、信号処理部11、変調部12、RF
増幅13を経て全方位アンテナ14から出力される。
【0023】図3は第1の実施例のページャのブロック
図である。まず、アンテナ22は送受信共用のアンテナ
であり、RF切替部23は送受信の切替えを行う。RF
切替部23は、後述の送信切替え信号を入力されない限
り常時受信側に位置している。受信されたRF被変調搬
送波信号は、変換部24でIF信号に変換され、復調部
25でFSK復調される。復調された信号の中には、基
地局から送られたIDコード信号とメッセージ信号また
はアンサーバック信号とが含まれる。IDコード検出部
26は、復調信号の中からIDコード信号を検出し、こ
のIDコード信号に対応するページャが自局であるか否
かを判別する。もし、自局でなければ放置し、一方自局
であるならば、メッセージ検出部27に復調信号を送
る。メッセージ検出部27では、そのIDコード信号に
付加されているメッセージ信号またはアンサーバック信
号を検出し、もしメッセージ信号が検出されたときに
は、それを表示部28へ送る。表示部28は、メッセー
ジを液晶表示装置に文字表示するとともに、ブザーを鳴
動してページャ保持者に呼び出しの着信を知らせる。一
方、アンサーバック信号が検出されたときには、メッセ
ージ検出部27は、アンサーバック信号を信号処理部3
2へ送る。
【0024】信号処理部32には、メッセージ検出部2
7の他、IDコード発生部29と確認入力部30とメッ
セージ入力部31とが接続されている。IDコード発生
部29は、ページャの自局IDコード信号を発生する部
分であり、確認入力部30は、ページャ保持者が呼び出
しの着信を確認したときに手動で確認信号を入力する入
力装置であり、メッセージ入力部31は、ページャ保持
者が呼び出しの着信を確認したときに、呼び出し依頼者
に向けて送りたいメッセージを入力する入力装置であ
る。信号処理部32では、確認入力部30から確認信号
が入力されると、IDコード発生部29からの自局ID
コード信号に、メッセージ入力部31からのメッセージ
を付加し、さらにユニークワードを付加して変調器33
へ出力する。そして、この出力を繰り返し実行する。ま
た、信号処理部32は、メッセージ検出部27からアン
サーバック信号を受けると、この出力の繰り返しの実行
を停止する。なお、信号処理部32は、変調部33へ出
力信号を出力するときにRF切替部23へ送信切替え信
号を出力する。
【0025】変調部33は、信号処理部32から送られ
た信号をFSK変調してRF切替部23へ送る。このと
き、RF切替部23には送信切替え信号が信号処理部3
2から送られているので、変調部33から送られたRF
被変調波はアンテナ22から出力される。
【0026】以上のように構成される基地局およびペー
ジャの作動を、図5を参照して説明する。図5は、基地
局およびページャの各部の信号のタイミングチャートで
ある。
【0027】まず、図2の信号処理部11において、I
DコードID1のページャを呼び出すとともにメッセー
ジM1を伝えるための信号、IDコードID2のページ
ャを呼び出すとともにメッセージM2を伝えるための信
号、・・・IDコードIDnのページャを呼び出すとと
もにメッセージMnを伝えるための信号〔図5(A)〕
が作成される。これらの信号は全方位アンテナ14から
各ページャのアンテナへバースト信号〔図5(B)〕と
して送信される。この送信出力は従来の基地局の送信出
力と同等なものである。
【0028】図3のページャのアンテナ22がこのバー
スト信号を受信して、これをRF切替部23、変換部2
4、復調部25を介してIDコード検出部26へ送る。
ここで、図3のページャはIDコードがID1であると
する。すると、IDコード検出部26が自局コードID
1〔図5(C)〕を検出し、メッセージ検出部27がメ
ッセージM1〔図5(D)〕を検出する。
【0029】ページャの保持者は、表示部28に表示さ
れたメッセージを見てから、メッセージ入力部31へ呼
び出し依頼者に向けたメッセージM2〔図5(E)〕を
入力し、その上で確認入力部30から確認信号〔図5
(F)〕を入力する。確認信号を受けて、信号処理部3
2は自局コードID1、メッセージM2等から成る受信
確認信号〔図5(G)〕を変調部33、RF切替部23
を介してアンテナ22から送信する。この送信出力は比
較的微弱なものである。また、この信号処理部32から
変調部33へ向けた受信確認信号の出力は、繰り返し実
行される。
【0030】図2の基地局の走査アンテナ15はその指
向性の方向を走査制御されて、全サービスゾーンに対し
てその指向性の方向が対向するようにされている。した
がって、ページャがサービスゾーン内のどこにいても、
1走査周期の間に1度、走査アンテナ15がページャか
らの送信電波を受信するチャンスがある。しかも、走査
アンテナ15の指向性がシャープであるので、ページャ
からの送信電波が微弱でも受信可能である。また、譬
え、1走査周期の間に受信できなくとも、受信確認信号
の送信は繰り返し実行されるので、走査アンテナ15は
いずれ必ず受信確認信号を受信することができる。
【0031】走査アンテナ15が図3のページャから受
信した受信信号は、RF増幅部16、変換部17、復調
部18を介してIDコード検出部19およびメッセージ
検出部20へ送られる。IDコード検出部19はIDコ
ードID1〔図5(H)〕を検出し、メッセージ検出部
20はメッセージM2〔図5(I)〕を検出する。信号
処理部21は、依頼者へ、確かに呼び出しが行われた旨
の報知を行うとともに、メッセージM2をその依頼者へ
伝達する。さらに、信号処理部21は、検出されたID
コード信号ID1にアンサーバック信号ABを付加して
信号処理部11へ送る。これらのIDコード信号ID1
およびアンサーバック信号AB〔図5(J)〕は、信号
処理部11、変調部12、RF増幅13を経て全方位ア
ンテナ14からバースト信号として出力される。
【0032】図3のページャのアンテナ22がこのバー
スト信号を受信して、これをRF切替部23、変換部2
4、復調部25を介してIDコード検出部26へ送る。
IDコード検出部26は自局コードID1を検出し、メ
ッセージ検出部27がアンサーバック信号ABを検出す
る。このアンサーバック信号ABが信号処理部32へ送
られ、これにより、信号処理部32は受信確認信号を変
調部33へ出力することを停止する。
【0033】以上のように、走査アンテナを基地局に設
けることにより、ページャからの微弱な送信電波でも受
信確認信号を基地局へ送信することが可能となり、した
がって、双方向データ通信が可能であるとともに、低消
費電力のページャが実現する。そして、ページャの消費
電力の減少は、回路構成の小規模化や小型軽量化に貢献
する。
【0034】なお、第1の実施例では、変調部12,3
3および復調部18,25が、FSK変調またはFSK
復調を行うものとしているが、他の変復調方式、例えば
DPSK,QPSK等の変復調方式を採用するものでも
よい。
【0035】また、第1の実施例では、メッセージM
1,M2をIDコードに付加して送信するようにしてい
るが、メッセージは必ずしも付加される必要はなく、メ
ッセージが付加されなくとも本実施例は作動する。
【0036】さらに、第1の実施例では、ページャの信
号処理部32が変調部33へ受信確認信号を繰り返し出
力するようにしている。しかし、この繰り返し出力は、
受信確認信号を基地局へ確実に送信するために有効な方
法であるが、必ずしも必須の要件ではない。したがっ
て、基地局の信号処理部21が出力するアンサーバック
信号も同様に必ずしも必須の要件ではない。
【0037】つぎに、本発明の第2の実施例を説明す
る。図6は第2の実施例の基地局のブロック図である。
第2の実施例の基地局の構成は、第1の実施例の基地局
の構成と基本的には同じであるので、同一構成部分には
同一符号を付して説明を省略し、相違する部分だけを説
明する。
【0038】SG送信部41は、走査アンテナ15の指
向性の方向制御と同期して無変調のタイミング信号SG
を発生する装置である。すなわち、図8に示すように、
走査アンテナ15の指向性の走査周期Tをn個に分割
し、走査アンテナ15の指向性方向が分割方向D1〜D
nに成るように走査アンテナ15の走査を制御する。そ
して、走査アンテナ15の指向性が方向D1〜Dnの各
々を向いている期間の最初にSG送信部41がタイミン
グ信号SGを発生し、RF切替部42へ出力するように
する。タイミング信号SGは、変調部12からの被変調
搬送波の周波数から少しずれた所謂リーク周波数を有す
る。
【0039】信号処理部43の構成は、第1の実施例の
信号処理部21と基本的に同じである。ただし、信号処
理部43は、SG送信部41からタイミング信号SGを
出力されるときに送信切替え信号をRF切替部42へ出
力する。
【0040】RF切替部42は通常受信側に位置してい
るが、送信切替え信号が信号処理部43から送られたと
きだけ送信側に位置して、無変調のタイミング信号SG
を走査アンテナ15から送信するようにする。
【0041】図7は第2の実施例のページャのブロック
図である。第2の実施例のページャの構成は、第1の実
施例のページャの構成と基本的には同じであるので、同
一構成部分には同一符号を付して説明を省略し、相違す
る部分だけを説明する。
【0042】分離部44は周波数の相違に基づいて、図
6の変調部12からの被変調搬送波とSG送信部41か
らのタイミング信号SGとを分離するフィルタであり、
タイミング信号SGを電力検出判定部45へ送る。電力
検出判定部45は、送られたタイミング信号SGの電力
値を検出し、所定レベルと比較して、検出電力値が所定
レベル以上のときに、高電力SG検出信号を信号処理部
46へ送る。すなわち、第2の実施例のページャが走査
アンテナ15の指向性方向D1に位置していた場合に、
図8で示すように、電力検出判定部45は方向D1にお
いて高電力のタイミング信号SGを検出し、他の方向D
2〜Dnでは高電力のタイミング信号SGを検出しな
い。
【0043】信号処理部46では、確認入力部30から
確認信号が入力されると、IDコード発生部29からの
自局IDコード信号に、メッセージ入力部31からのメ
ッセージを付加し、さらにユニークワード(UW)を付
加して変調器33へ出力するが、その出力タイミング
は、図8に示すように、電力検出判定部45から高電力
SG検出信号が送られたときの走査アンテナ15の指向
性方向の期間内とする。ページャが走査アンテナ15の
指向性方向D1に位置している場合には、指向性方向D
1の期間t内にそれらは出力される。そして、信号処理
部46は、走査アンテナ15の指向性方向が1周する毎
にこの出力を繰り返し実行する。また、信号処理部46
は、メッセージ検出部27からアンサーバック信号を受
けると、この出力の繰り返しの実行を停止する。なお、
信号処理部46は、変調部33へ出力信号を出力すると
きにRF切替部23へ送信切替え信号を出力する。
【0044】第2の実施例では、基地局のSG送信部4
1から走査アンテナ15を介して送信された分割方向D
1〜Dn毎のタイミング信号SGを、ページャの電力検
出判定部45が受信して、その受信レベルを判定する。
受信レベルが高いときに、ページャは、走査アンテナ1
5の指向性方向が自分の方に対向していることを知るこ
とができる。そこで、ページャから基地局へ向けた送信
を、走査アンテナ15の指向性方向が自分の方に対向し
ているときだけ行うように、ページャの信号処理部46
を作動させる。これにより、ページャから基地局へ向け
た無駄な送信がなくなり、消費電力のより一層の減少が
実現する。具体的には、走査アンテナ15の指向性の方
向が方向D1〜Dnに分割されているので、第1の実施
例に比べ消費電力が1/nになる。
【0045】上記の第2の実施例において、図8に示す
ように、自局IDコード信号、メッセージ、およびユニ
ークワードの信号処理部46から変調器33への出力
は、電力検出判定部45から高電力SG検出信号が送ら
れたときの走査アンテナ15の指向性方向の期間t内に
ランダムに行われるが、これに代わって、図9に示すよ
うに、この期間tを、タイミング信号SGの入力期間を
除いて、予めT1〜Tpに時分割しておき、ページャか
らの送信はスロットT1〜Tpのいずれか1つを選んで
そこで行うようにしてもよい。
【0046】さらには、図10に示すように、走査アン
テナ15の指向性の各分割方向D1〜Dn内のページャ
からの送信を挿入するスロットT1〜Tpのうちで、特
定なスロットT1〜T3だけを、特別なページャに割当
てて、特別なページャが優先的に基地局へ送信できるよ
うに構成してもよい。
【0047】また、上記の第2の実施例においては、基
地局の全方位アンテナ14から送信される送信信号の送
信タイミングに制限がないが、これに代わって、図11
に示すように、タイミング信号SGが走査アンテナ15
から出力されていない期間にだけ、全方位アンテナ14
から送信を行うようにしてもよい。こうすることによ
り、全方位アンテナ14からの送信と走査アンテナ15
からの送信とが同一の周波数を使用することが可能とな
る。
【0048】つぎに、本発明の第3の実施例を説明す
る。図12は第3の実施例の基地局のブロック図であ
る。第3の実施例の基地局の構成は、第1の実施例の基
地局の構成と基本的には同じであるので、同一構成部分
には同一符号を付して説明を省略し、相違する部分だけ
を説明する。
【0049】TW発生部47は、所定のコードから成る
タイミングワード(TW)を発生するものである。この
タイミングワードは、図14の上部に示すように、走査
アンテナ15の指向性方向D1〜Dn毎に、それらの区
間tの最前区間t0で発生される。信号処理部48は、
IDコード信号とメッセージ信号とユニークワード信号
とを合成して、上記区間t0の残りの区間(t−t0)
の間に変調部12へ送るとともに、TW発生部47から
のタイミングワードを上記区間t0の間に変調部12へ
送る。さらに、信号処理部48は、上記区間t0の間、
TW切替え信号をRF切替部49およびRF切替部50
へ送る。
【0050】RF切替部49は、TW切替え信号が入力
されないときには、IDコード信号とメッセージ信号と
ユニークワード信号との合成信号の被変調波を全方位ア
ンテナ14へ送り、TW切替え信号が入力されたときに
は、タイミングワードの被変調波をRF切替部50へ送
る。これらの両被変調波は同一変調方式により変調され
ている。RF切替部50は、TW切替え信号が入力され
ないときには、受信側に位置し、TW切替え信号が入力
されたときには、送信側に位置してタイミングワードの
被変調波を走査アンテナ15へ送る。
【0051】図13は第3の実施例のページャのブロッ
ク図である。第3の実施例のページャの構成は、第1の
実施例のページャの構成と基本的には同じであるので、
同一構成部分には同一符号を付して説明を省略し、相違
する部分だけを説明する。
【0052】TW検出部51は復調された信号の中にタ
イミングワードが含まれるか否かを監視し、タイミング
ワードを検出すると信号処理部52へTW検出信号を出
力する。すなわち、図12の走査アンテナ15の指向性
の方向が図13に示すページャの位置に対向したとき、
そのときの走査アンテナ15の指向性の方向がD1であ
ったとすると、図14の下部に示すように、方向D1に
おいてだけ高レベルのタイミングワードを検出できる。
なお、走査アンテナ15から送られたタイミングワード
が、全方位アンテナ14からの信号と同じ変調方式で変
調されて送られているので、ページャのRF増幅部1
6、変換部17、復調部18をタイミングワードの受信
に対しても使用できるとともに、タイミングワードが変
調されて送られることにより、第2の実施例の無変調の
タイミング信号SGに比べるとC/Nが改善されてい
る。
【0053】信号処理部52では、確認入力部30から
確認信号が入力されると、IDコード発生部29からの
自局IDコード信号に、メッセージ入力部31からのメ
ッセージを付加し、さらにユニークワード(UW)を付
加して変調器33へ出力するが、その出力タイミング
は、TW検出部51からTW検出信号が送られたときの
走査アンテナ15の指向性方向の期間内とする。そし
て、信号処理部52は、走査アンテナ15の指向性方向
が1周する毎にこの出力を繰り返し実行する。また、信
号処理部52は、メッセージ検出部27からアンサーバ
ック信号を受けると、この出力の繰り返しの実行を停止
する。なお、信号処理部52は、変調部33へ出力信号
を出力するときにRF切替部23へ送信切替え信号を出
力する。
【0054】第3の実施例では、基地局のTW発生部4
7から走査アンテナ15を介して送信された分割方向D
1〜Dn毎のタイミングワード被変調信号を、ページャ
で受信して復調し、TW検出部51でタイミングワード
を検出する。この検出はC/Nの良好な状態で行われ、
的確に検出される。そして、この検出によって、ページ
ャは、走査アンテナ15の指向性方向が自分の方に対向
していることを知ることができる。そこで、ページャか
ら基地局へ向けた送信を、走査アンテナ15の指向性方
向が自分の方に対向しているときだけ行うように、ペー
ジャの信号処理部52を作動させる。これにより、ペー
ジャから基地局へ向けた無駄な送信がなくなり、消費電
力のより一層の減少が実現する。
【0055】以上の第2の実施例および第3の実施例に
おいては、走査アンテナ15の指向性の分割方向D1〜
Dnの各時間幅は同一のものとしていたが、これに代わ
って、基地局における分割方向D1〜Dnにいる各ペー
ジャからの各通信量(例えばアンサーバック信号の数)
を測定し、通信量に比例して分割方向D1〜Dnの各時
間幅を増大するようにしてもよい。これにより、特定の
分割方向にページャが集中した場合等に対応でき、伝送
効率を高めることができる。
【0056】つぎに、本発明の第4の実施例を説明す
る。なお、第4の実施例の基地局は第1の実施例の基地
局と同一構成である。そのため、基地局の説明は省略す
る。図15は第4の実施例のページャのブロック図であ
る。第4の実施例のページャの構成は、第1の実施例の
ページャの構成と基本的には同じであるので、同一構成
部分には同一符号を付して説明を省略し、相違する部分
だけを説明する。
【0057】第4の実施例のページャは例えば3本のア
ンテナ53〜55を備え、それらのアンテナ53〜55
のうちの1つを選択するためのRF切替部59を有す
る。それぞれのアンテナ53〜55には電力検出部56
〜58が接続され、これらの電力検出部56〜58が各
アンテナから入力する信号の受信電力を検出する。検出
された各受信電力は制御部60へ入力され、制御部60
はそれらを比較して最大の受信電力を送ってきたアンテ
ナを選択し、選択信号をRF切替部59へ出力する。R
F切替部59は選択信号で指定されたアンテナからの受
信信号を変換部24へ出力するとともに、信号処理部3
2からの送信切替え信号に従い、変調部33からの被変
調信号を上記の指定アンテナへ出力する。
【0058】このように、受信電力の高いアンテナを選
択するようにして受信感度を高め、さらに、そのアンテ
ナを送信に使うことで通信品質を高めることができる。
なお、上記の第4の実施例のアンテナ53〜55のそれ
ぞれに指向性を持たせるようにしてもよい。
【0059】つぎに、本発明の第5の実施例を説明す
る。なお、第5の実施例の基地局は第1の実施例の基地
局と同一構成である。そのため、基地局の説明は省略す
る。図16は第5の実施例のページャのブロック図であ
る。第5の実施例のページャの構成は、第1の実施例の
ページャの構成と基本的には同じであるので、同一構成
部分には同一符号を付して説明を省略し、相違する部分
だけを説明する。
【0060】第5の実施例のページャは例えば3本のア
ンテナ61〜63を備え、それらのアンテナ61〜63
の各受信信号をIF信号にそれぞれ変換する変換部65
〜67、および各IF信号をそれぞれFSK復調する復
調部68〜70を備える。RF切替部64は送信切替え
信号を受けない間は各アンテナを各変換部へそれぞれ接
続している。エラー検出部71〜73は、復調部68〜
70から出力される各FSK復調信号を基に符号誤り率
をそれぞれ検出し、切替部74へ出力する。切替部74
はエラー検出部71〜73から送られた各符号誤り率を
比較して最良なFSK復調信号を選択してIDコード検
出部26へ出力する。また、切替部74は、選択された
FSK復調信号を出力した受信系統を信号処理部75へ
報知する。
【0061】信号処理部75の構成は第1の実施例の信
号処理部32の構成と基本的に同じである。ただし、R
F切替部64へ送信切替え信号を送る際に、切替部74
から報知された受信系統もRF切替部64へ報知するよ
うにする。RF切替部64は、送信切替え信号を受ける
と、同時に報知された受信系統のアンテナから送信を行
うように切替え接続する。
【0062】このようにして、通信品質を高めることが
可能となる。つぎに、本発明の第6の実施例を説明す
る。図17は第6の実施例の基地局のブロック図であ
る。第6の実施例の基地局の構成は、第1の実施例の基
地局の構成と基本的には同じであるので、同一構成部分
には同一符号を付して説明を省略し、相違する部分だけ
を説明する。
【0063】信号処理部77は、IDコード信号、メッ
セージ信号、およびユニークワード信号を合成し、変調
部12へ出力するが、その出力を、走査アンテナ15の
指向性の各分割方向に同期して行うようにする。すなわ
ち、図19(A)〜(C)に示すように、例えば、走査
アンテナ15の指向性の分割方向D1を構成するスロッ
トT1にIDコードID1、メッセージM1等を位置付
けて変調部12へ出力する。そして、信号処理部77は
その出力タイミングを示す出力タイミング信号を位置検
出部76へ出力する。ここで、IDコード検出部78お
よび位置検出部76の説明は後にして図18の説明をす
る。
【0064】図18は第6の実施例のページャのブロッ
ク図である。第6の実施例のページャの構成は、第1の
実施例のページャの構成と基本的には同じであるので、
同一構成部分には同一符号を付して説明を省略し、相違
する部分だけを説明する。
【0065】IDコード検出部79の構成は第1の実施
例のIDコード検出部26の構成と基本的には同じであ
る。ただし、IDコード検出部79は、自局向けIDコ
ードを検出すると即座に信号処理部80へIDコード検
出信号を出力する。すなわち、図19(D)に示すよう
に、基地局からページャまでの伝搬時間τ1の後に、I
Dコード検出部79は自局向けIDコードを検出し、信
号処理部80へIDコード検出信号を出力する。
【0066】信号処理部80の構成は第1の実施例の信
号処理部32の構成と基本的には同じである。ただし、
信号処理部80は、確認入力部30から確認信号が入力
されていても、IDコード検出部79からIDコード検
出信号を受信するまでは出力を行わず、IDコード検出
信号を受信した直後に出力を行う。これによって、図1
9(E)に示すように、内部の処理時間τ2の後にペー
ジャからIDコードID1、メッセージM2等が送信さ
れる。
【0067】図17に戻って、IDコード検出部78の
構成は第1の実施例のIDコード検出部19の構成と基
本的には同じである。ただし、IDコード検出部78
は、IDコードを検出すると、位置検出部76へその出
力タイミングを示す出力タイミング信号を出力する。す
なわち、図19(F)に示すように、ページャから基地
局までの伝搬時間τ1の後に、IDコード検出部78は
IDコードを検出し、位置検出部76へ出力タイミング
信号を出力する。
【0068】位置検出部76には、信号処理部77から
の出力タイミング信号およびIDコード検出部78から
の出力タイミング信号の他に、走査アンテナ15の指向
性の方向のデータも入力される。位置検出部76は、信
号処理部77からの出力タイミング信号とIDコード検
出部78からの出力タイミング信号との入力時間差τか
ら処理時間τ2を減算して2で割り、さらに光速度Cを
乗算して〔(τ−τ2)/2・C〕基地局とページャと
の距離を算出し、さらに走査アンテナ15の指向性の方
向のデータを使用してページャの空間位置を算出して出
力する。これらのページャの空間位置のデータは、呼び
出し依頼者に対するサービス等に利用される。
【0069】なお、図19(G)に示すように、ページ
ャから基地局への送信チャンスは走査アンテナ15の周
期T毎に存在するので、上記距離の算出は入力時間差τ
からこの周期Tの適当な倍数を減算することにより算出
できる。
【0070】つぎに、本発明の第7の実施例を説明す
る。第7の実施例では、基地局が複数設定され、それら
の複数の基地局を統括する制御センタが存在する場合に
関する。
【0071】図20は第7の実施例の複数の基地局のう
ちの1つの基地局のブロック図である。いずれの基地局
も同じ構成となっている。第7の実施例の基地局の構成
は、第3の実施例の基地局の構成と基本的には同じであ
るので、同一構成部分には同一符号を付して説明を省略
し、相違する部分だけを説明する。
【0072】AC発生部81は、所定のコードから成る
アンテナコード(AC)を発生するものである。このア
ンテナコードは、走査アンテナ15に固有のコードであ
る。信号処理部82は、AC発生部81から送られたア
ンテナコードを、IDコード信号とメッセージ信号とユ
ニークワード信号とに合成して、変調部12へ送る。こ
こで、信号処理部83、登録処理部84、およびインタ
フェース85の説明は後にして図21の説明をする。
【0073】図21は第7の実施例のページャのブロッ
ク図である。第7の実施例のページャの構成は、第3の
実施例のページャの構成と基本的には同じであるので、
同一構成部分には同一符号を付して説明を省略し、相違
する部分だけを説明する。
【0074】AC検出部86は、復調信号に含まれるア
ンテナコードを検出し、AC比較部87へ出力する。A
C比較部87は、AC検出部86から送られたアンテナ
コードを記憶しておき、新たに送られたアンテナコード
をその記憶されたアンテナコードと比較し、異なったと
きだけ、その新アンテナコードを信号処理部88へ出力
する。アンテナコードが異なる場合とは、ページャが位
置移動して今までの走査アンンテナとは異なる走査アン
テナから受信をした場合を意味する。
【0075】信号処理部88の構成は第3の実施例の信
号処理部52の構成と基本的に同じである。ただし、A
C比較部87から新アンテナコードが送られると、ID
コード、メッセージ等に加えて変調部33へ送る。
【0076】図20へ戻って、信号処理部83は復調信
号の中にアンテナコードが含まれていた場合、そのアン
テナコードを登録処理部84へ出力する。登録処理部8
4は、アンテナコードとともに、アンテナコードが付加
されていたIDコードをインタフェース85を介して制
御センタ(図示せず)へ送り、そのIDコードを持つペ
ージャがどの基地局(実際には走査アンテナ)のサービ
スゾーンにいるかを登録する。
【0077】したがって、つぎに、このページャを呼び
出すときには、制御センタがそのページャが位置するサ
ービスゾーンを分かっているので、そのゾーンの基地局
だけから呼び出しをすることができ、これにより周波数
を有効利用でき、また伝送効率を高めることが可能とな
る。
【0078】つぎに、本発明の第8の実施例を説明す
る。なお、第8の実施例のページャは第3の実施例のペ
ージャと同一構成である。そのため、その説明は省略す
る。図22は第8の実施例の基地局のブロック図であ
る。第8の実施例の基地局の構成は、第3の実施例の基
地局の構成と基本的には同じであるので、同一構成部分
には同一符号を付して説明を省略し、相違する部分だけ
を説明する。
【0079】第8の実施例では、第3の実施例の全方位
アンテナ14に代わって走査アンテナ89が設けられ、
また、走査アンテナ89と走査アンテナ15とに接続さ
れたアンテナ制御部90があり、第3の実施例のRF切
替部49およびRF切替部50は無い。
【0080】アンテナ制御部90は、信号処理部91か
ら送られるタイミングワードの処理タイミングに従い、
走査アンテナ89の走査制御と走査アンテナ15の走査
制御とを同期させて行わせる。したがって、走査アンテ
ナ89および走査アンテナ15がページャに対向したと
きに双方向通信を行うことが可能となり、ページャのい
ない方向に無駄に電波を出さずに周波数の利用効率を高
められることと、双方向の高感度化とを達成できる。
【0081】さらには、予めページャの位置情報が分か
っていれば、これらの効果はより大きくなる。つぎに、
本発明の第9の実施例を説明する。なお、第9の実施例
のページャは第3の実施例のページャと同一構成であ
る。
【0082】図23は第9の実施例の基地局のブロック
図である。第9の実施例の基地局の構成は、第3の実施
例の基地局の構成と基本的には同じであるので、同一構
成部分には同一符号を付して説明を省略し、相違する部
分だけを説明する。
【0083】第9の実施例では、第3の実施例の全方位
アンテナ14およびRF切替部49が無く、RF増幅部
13が直接RF切替部50へ接続される。信号処理部9
2は、図24に示すように、走査アンテナ15の単位走
査周期Tの前半部分Ttにおいて各分割方向D1〜Dn
ごとに送信を行わせる。そして、ページャからは単位走
査周期Tの後半部分Trにおいて各分割方向I1〜In
ごとに送信を行わせる。
【0084】これにより、基地局送信周波数と基地局受
信周波数とを一致させることが可能となり、周波数の有
効利用が図られる。なおさらに、図25に示すように、
単位走査周期Tの前半部分Ttと後半部分Trとの間に
時間帯Tmを設け、これをページャ間の通信に利用でき
るようにすることが可能である。
【0085】なお、上記の各実施例では、移動局として
ページャを例示しているが、本発明は移動局がページャ
に限られるものではなく、例えば、セルラーシステムの
電話双方向無線通信装置やデータ通信装置であってもよ
い。
【0086】また、上記の各実施例で、走査アンテナの
指向性の方向を水平方向に走査するだけでなく、垂直方
向へも走査するようにして、走査アンテナが高い塔の上
にあっても塔の近くにいるページャからの受信が十分で
きるようにしてもよい。さらに、そうした走査アンテナ
からの送信の際には、塔から離れた所への送信の出力は
高く、塔に近い所への送信の出力は低くするようにして
もよい。
【0087】また、上記の各実施例で、図26に示すよ
うに、走査アンテナ15を例えば90度毎に配置された
4面15a〜15dに分割し、各面が構成する指向性の
方向15e〜15hが互いに常時90度離れるように制
御するようにしてもよい。これにより、走査時間が短縮
でき、また、送信の場合に同一周波数による干渉を低減
できる。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、移動局
が自局コードを検出すると、移動局の自局コードを微弱
な電波により基地局へ送信する。基地局では、走査アン
テナを走査して指向性の方向を時間的に変化させて移動
局からの微弱な電波を捉え、受信信号の中に含まれる移
動局コードを検出する。これにより、依頼者へ、移動局
の呼び出しが確かに行われた旨を知らせる。このように
して、移動局が基地局からの呼び出しを確かに受信した
旨の連絡が移動局から基地局へ微弱電波によって確実に
伝えられる。すなわち、走査アンテナを用いることによ
って、移動局から基地局への送信は微弱電波であっても
よく、したがって、移動局の消費電力は少なく、また、
微弱電波を送信するための移動局の送信回路の回路構成
は小規模なもので足りることとなる。また、基地局から
移動局に、移動局のコードを受信したことを知らせる信
号を送信するようにしたので、移動局は送信した移動局
コードが基地局で受信されたことを認識できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】第1の実施例の基地局のブロック図である。
【図3】第1の実施例のページャのブロック図である。
【図4】走査アンテナの構成図である。
【図5】各部信号のタイミングチャートである。
【図6】第2の実施例の基地局のブロック図である。
【図7】第2の実施例のページャのブロック図である。
【図8】無変調タイミング信号を示す図である。
【図9】ページャからの送信タイミングの図である。
【図10】ページャからの送信割当ての説明図である。
【図11】基地局の送信タイミングの図である。
【図12】第3の実施例の基地局のブロック図である。
【図13】第3の実施例のページャのブロック図であ
る。
【図14】タイミングワードの送受信を示す図である。
【図15】第4の実施例のページャのブロック図であ
る。
【図16】第5の実施例のページャのブロック図であ
る。
【図17】第6の実施例の基地局のブロック図である。
【図18】第6の実施例のページャのブロック図であ
る。
【図19】基地局の送受信タイミングを示す図である。
【図20】第7の実施例の基地局のブロック図である。
【図21】第7の実施例のページャのブロック図であ
る。
【図22】第8の実施例の基地局のブロック図である。
【図23】第9の実施例の基地局のブロック図である。
【図24】基地局での送受信タイミングの図である。
【図25】ページャ間通信の信号配置図である。
【図26】走査アンテナの多面構成図である。
【符号の説明】
1 移動局 1a 自局コード検出手段 1b 自局コード送信手段 1c 繰り返し実行手段 1d アンサーバック受信手段 1e 停止手段 2 基地局 2a 走査アンテナ 2b 移動局コード検出手段 2c 報知手段 2d 全方位アンテナ 2e コード送信手段 2f アンサーバック手段 3 依頼者
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 102 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局及び移動局を含む移動体通信シス
    テムにおいて、 前記移動局は、前記基地局から自局コードが送信された
    ことを検出する自局コード検出手段と、 前記検出手段が自局コードを検出すると、自局コードを
    前記基地局に送信する自局コード送信手段とを有し、 前記基地局は、指向性があり、かつ指向性の方向を時間
    的に変えて走査する走査アンテナと、 前記走査アンテナで受信した信号に含まれる移動局コー
    ドを検出する移動局コード検出手段と、 前記移動局コード検出手段が移動局コードを検出する
    と、前記移動局コードを送信した移動局に対して、前記
    コードを受信した旨知らせるための信号を送信する送信
    手段と、 を有することを特徴とする移動体通信システム。
  2. 【請求項2】 前記移動体通信システムにおいて、 前記移動局は、前記基地局が送信手段によってコードを
    受信した旨知らせるための信号を受信するまで、前記自
    局コードの送信を繰り返す繰り返し手段を備えたことを
    特徴とする請求項1記載の移動体通信システム。
  3. 【請求項3】前記基地局の構成を有する複数の基地局
    と、 前記複数の基地局を統括する制御センタと、 前記各基地局に設けられ、走査アンテナから前記走査ア
    ンテナ特有のアンテナコードを送信するアンテナコード
    送信手段と、 前記移動局に設けられ、前記基地局のアンテナコード送
    信手段から送信されたアンテナコードを受信して記憶す
    るアンテナコード記憶手段と、 前記移動局に設けられ、前記基地局のアンテナコード送
    信手段から送信されたアンテナコードを、前記アンテナ
    コード記憶手段に記憶されているアンテナコードと比較
    し、両者が異なっているときに、新アンテナコードと自
    局コードとを対応の基地局へ送信する新アンテナコード
    送信手段と、 前記各基地局に設けられ、前記移動局の新アンテナコー
    ド送信手段から送信された新アンテナコードと移動局コ
    ードとを、前記移動局の空間位置を示す位置情報として
    前記制御センタへ登録する登録手段と、 をさらに有することを特徴とする請求項1記載の移動体
    通信システム。
  4. 【請求項4】 前記制御センタに設けられ、所定の移動
    局の呼び出し依頼を受け、前記登録手段によって登録さ
    れた位置情報に基づき、前記所定の移動局の位置するゾ
    ーンの基地局を決定し、前記決定された基地局を作動さ
    せて前記所定の移動局の呼び出しを実行させる複数基地
    局制御手段を、有することを特徴とする請求項3記載の
    移動体通信システム。
  5. 【請求項5】 前記基地局に設けられ、指向性があり、
    かつ指向性の方向を走査でき、呼び出し依頼を受けた所
    定の移動局のコードを送信する移動局コード送信用走査
    アンテナと、 前記基地局に設けられ、前記走査アンテナの指向性の方
    向と、前記移動局コード送信用走査アンテナの指向性の
    方向とを同期させる同期手段と、 を有することを特徴とする請求項4記載の移動体通信シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 基地局および複数の移動局から構成され
    る移動体通信システムにおいて、 移動局に設けられ、基地局から自局コードが送信された
    ことを検出する自局コード検出手段と、 前記移動局に設けられ、前記自局コード検出手段が前記
    基地局からの自局コードの送信を検出したとき、自局コ
    ードを前記基地局へ送信する自局コード送信手段と、 前記基地局に設けられ、指向性があり、かつ指向性の方
    向を時間的に変えて走査する走査アンテナと、 前記基地局に設けられ、前記走査アンテナで受信した受
    信信号の中に含まれる移動局コードを検出する移動局コ
    ード検出手段と、 前記基地局に設けられ、前記走査アンテナの複数に分割
    された指向性の方向毎に前記走査アンテナから無変調の
    タイミング信号を送信するタイミング信号送信手段と、 前記移動局に設けられ、前記基地局のタイミング信号送
    信手段から送信されたタイミング信号を受信し、受信し
    たタイミング信号の電力値を検出する電力値検出手段
    と、 前記移動局に設けられ、前記電力検出手段が検出した電
    力値が所定レベル以上のときに、前記タイミング信号を
    送信した前記走査アンテナの指向性方向分割区間におい
    て前記自局コード送信手段を作動させる送信制御手段
    と、前記基地局に設けられ、所定の移動局の呼び出し依頼を
    受け、前記所定の移動局のコードを、前記タイミング信
    号送信手段がタイミング信号を送信していない期間に、
    前記タイミング信号の搬送波と同一の周波数の搬送波に
    よって全方位アンテナから送信するコード送信手段と、 を有することを特徴とする移動体通信システム。
  7. 【請求項7】 基地局および複数の移動局から構成され
    る移動体通信システムにおいて、 移動局に設けられ、基地局から自局コードが送信された
    ことを検出する自局コード検出手段と、 前記移動局に設けられ、前記自局コード検出手段が前記
    基地局からの自局コードの送信を検出したとき、自局コ
    ードを前記基地局へ送信する自局コード送信手段と、 前記基地局に設けられ、指向性があり、かつ指向性の方
    向を時間的に変えて走査する走査アンテナと、 前記基地局に設けられ、前記走査アンテナで受信した受
    信信号の中に含まれる移動局コードを検出する移動局コ
    ード検出手段と、 前記基地局に設けられ、前記走査アンテナの複数に分割
    された指向性の方向毎に、変調されたタイミングワード
    を前記走査アンテナから送信するタイミングワード送信
    手段と、 前記移動局に設けられ、前記基地局のタイミングワード
    送信手段から送信されたタイミングワードを受信して復
    調することによりタイミングワードを検出するタイミン
    グワード検出手段と、 前記移動局に設けられ、前記タイミングワード検出手段
    がタイミングワードを検出したとき、前記タイミングワ
    ードを送信した前記走査アンテナの指向性方向分割区間
    において前記自局コード送信手段を作動させる送信制御
    手段と、 を有することを特徴とする移動体通信システム。
  8. 【請求項8】 前記基地局に設けられ、所定の移動局の
    呼び出し依頼を受け、前記所定の移動局のコードを、前
    記タイミングワード送信手段がタイミングワードを送信
    していない期間に、前記タイミングワードの変調方式と
    同一の変調方式で変調して全方位アンテナから送信する
    コード送信手段を、さらに有することを特徴とする請求
    記載の移動体通信システム。
  9. 【請求項9】 基地局および移動局から構成される移動
    体通信システムにおいて、前記移動局に、前記基地局から自局コードが送信された
    ことを検出する検出手段と、該検出を行うと直ちに自局
    コードを前記基地局へ送信する自局コード送信手段とを
    備え、 前記基地局に、前記移動局に対する呼出し依頼に応じて
    前記移動局のコードを送信するコード送信手段と、指向
    性があり、かつ指向性の方向を時間的に変えて走査する
    走査アンテナと、前記走査アンテナで受信した受信信号
    に含まれる前記移動局のコードを検出する移動局コード
    検出手段と、自局が前記移動局のコードを送信した時期
    と前記移動局コード検出手段で移動局コードを検出した
    時期及びその際前記走査アンテナが向いていた指向性の
    方向とに基づき、前記基地局からの距離情報を含む前記
    所定の移動局の空間位置を検出する位置検出手段と、 を有することを特徴とする移動体通信システム。
  10. 【請求項10】 検出した前記所定の移動局の位置情報
    を前記移動局の呼出し依頼者に対するサービスとして利
    用することを特徴とする請求項記載の移動体通信シス
    テム。
  11. 【請求項11】 移動局に対する呼出し依頼に応じて前
    記移動局のコードを送信するコード送信手段と、 指向性があり、かつ指向性の方向を時間的に変えて走査
    する走査アンテナと、 前記走査アンテナで受信した受信信号に含まれる前記移
    動局のコードを検出する移動局コード検出手段と、 自局が前記移動局のコードを送信した時期と前記移動局
    コード検出手段で移動局コードを検出した時期及びその
    際前記走査アンテナが向いていた指向性の方向とに基づ
    き、前記基地局からの距離情報を含む前記所定の移動局
    の空間位置を検出する位置検出手段と、 を有することを特徴とする基地局。
  12. 【請求項12】 基地局および複数の移動局から構成さ
    れる移動体通信システムにおいて、 移動局に設けられ、基地局から自局コードが送信された
    ことを検出する自局コード検出手段と、 前記移動局に設けられ、前記自局コード検出手段が前記
    基地局からの自局コードの送信を検出したとき、自局コ
    ードを前記基地局へ送信する自局コード送信手段と、 前記基地局に設けられ、指向性があり、かつ指向性の方
    向を時間的に変えて走査する走査アンテナと、 前記基地局に設けられ、前記走査アンテナで受信した受
    信信号の中に含まれる移動局コードを検出する移動局コ
    ード検出手段と、 前記基地局に設けられ、前記走査アンテナから移動局コ
    ードを送信させる走査アンテナ送信制御手段と、 前記基地局に設けられ、前記走査アンテナの1単位走査
    周期の前半周期の間に、前記走査アンテナの複数に分割
    された指向性の方向毎に前記走査アンテナ送信制御手段
    を作動させる作動制御手段と、 前記移動局に設けられ、前記単位走査周期の後半周期の
    間に、前記走査アンテナの複数に分割された指向性の方
    向毎に前記自局コード送信手段を作動させる送信制御手
    段と、 を有することを特徴とする移動体通信システム。
  13. 【請求項13】 前記基地局に設けられ、前記移動局コ
    ード検出手段が検出した移動局コードに対応する移動局
    を呼び出すように依頼した依頼者へ、呼び出しが確かに
    行われた旨を知らせる報知手段を、有することを特徴と
    する請求項1、請求項6、請求項又は請求項12記載
    の移動体通信システム。
  14. 【請求項14】 移動局に設けられ、前記自局コード送
    信手段が自局コードを前記基地局へ送信するときに、メ
    ッセージを自局コードに添えて送信するメッセージ送信
    手段と、 前記基地局に設けられ、前記走査アンテナで受信した受
    信信号の中に含まれるメッセージを検出するメッセージ
    検出手段と、 をさらに有することを特徴とする請求項1、請求項6、
    請求項又は請求項12記載の移動体通信システム。
  15. 【請求項15】 前記走査アンテナはフェーズアレーア
    ンテナによって構成されることを特徴とする請求項1、
    請求項6、請求項又は請求項12記載の移動体通信シ
    ステム。
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