JP3064237U

JP3064237U - 紐状体

Info

Publication number: JP3064237U
Application number: JP1999003609U
Authority: JP
Inventors: 勝久森
Original assignee: 森製紐株式会社
Priority date: 1999-05-25
Filing date: 1999-05-25
Publication date: 2000-01-07
Anticipated expiration: 2005-05-25

Abstract

(57)【要約】【課題】紐本体の端部に巻き付けられるシート部材
に、所望の文字や絵柄等の印刷を施すことにより、装飾
性も優れた紐状体を提供することを課題とする。【解決手段】紐本体２の端部２ａにシート部材５を巻き
付けてなる紐状体において、前記シート部材５に、文字
や絵柄等の識別標識６を施してなることにある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、例えば、靴紐、フードに使用される紐等であって、端部にシート部材が巻き付けられている紐状体に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、靴紐、フードに使用される紐は、例えば複数の線状体を編むことにより紐本体が形成され、紐本体の端部には、テープが巻き付けられている。テープは、紐本体がほつれるのを防止すると共に、紐が結び易くする効果がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の紐状体のテープは、有色の一色のものが採用されていた。例えば、靴紐、フード用の紐は、目視できる状態で使用される場合がほとんどであり、従って、紐本体は、それぞの靴やフードの色に応じて選択できるように、さまざまの色のものが準備されている。

【０００４】しかしながら、テープは、有色の一色のものが採用されているだけであるため、装飾性に劣るという欠点があった。

【０００５】本考案は上記問題に鑑み、紐本体の端部に巻き付けられるシート部材に、所望の文字や絵柄等の印刷やその他識別標識を施すことにより、装飾性も優れた紐状体を提供することを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案が上記課題を解決するために講じた技術的手段は、紐本体２の端部２ａにシート部材５を巻き付けてなる紐状体において、前記シート部材５に、文字や絵柄等の識別標識６を施してなることにある。

【０００７】また、紐本体２の端部２ａにシート部材５を巻き付けてなる紐状体において、前記シート部材５に、文字や絵柄等の所望の印刷６を施してなることにある。

【０００８】そして、紐本体２の端部に巻き付けられたシート部材５には、所望の印刷が施されていることから、使用者は、好みの印刷６が施された紐状体を購入して使用することができ、装飾効果が大である。

【０００９】また、紐本体２の端部２ａにシート部材５を巻き付けてなる紐状体において、前記シート部材５は透明又は半透明を有し、シート部材５の裏面に文字や絵柄等の所望の印刷６を施してなることにある。

【００１０】従って、印刷層はシート部材５により保護され、紐状体の使用により印刷６が損傷したり消滅してしまうおそれはない。また、印刷６はシート部材５を介して目視することができる。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態について説明する。先ず、図１及び図２は本考案の一実施の形態を示し、１は紐状体で、該紐状体は、線状体として例えば複数のポリアミド系合成繊維のモノフィラメントを複数本編んでなる紐本体２を備えている。

【００１２】かかる紐本体２の両端部２ａには、ほつれないようにテープ５が巻き付けられて固着されている。各テープ５は透明又は半透明のフィルムからなり、その裏面には、識別標識としての所定の印刷６が施されている。かかる印刷６は、任意のものが採用でき、例えば水玉模様等や製造メーカの商標等の文字や絵柄が挙げられる。

【００１３】テープ５を紐本体２の両端部２ａに巻き付ける手段としては、従来公知のセルチップ加工が採用できる。即ち、紐本体２とテープ５を成形型でヒートシールした後に、成形により一体となった紐本体２とテープ５の中央をカットする。従って、テープ５の巻き付けられた紐本体２の両端部２ａは、若干細くなる。

【００１４】前記本考案の紐状体１を靴紐に使用した場合には、図３に示す如く、両端部２ａのテープ５は、紐本体２がほつれるのを防止すると共に、紐状体１は、靴１０及び紐本体２のそれぞれの色に対応した所望の印刷６が施されたものが使用でき、装飾的効果も得られる。

【００１５】また、図４に示す如く、紐状体１を衣服のフード１１の開口周囲に取り付けた場合には、紐本体２の両端部２ａに設けられたテープ５は、使用者の首から胸元のあたりに位置することこから、例えば、印刷６が衣類のメーカを表示する商標からなる場合には、ブランド表示と装飾的効果が得られる。

【００１６】本考案は、上記実施の形態に限定されるものではなく、紐状体１は、靴紐やフード用紐以外の任意の用途に使用できることは無論である。また、紐本体２の断面形状は、円形以外に偏平状であっても良い。

【００１７】前記シート部材５は、単層のフィルムに限らず複数層であっても良く、また、図５に示す如く、紙材質又は合成樹脂からなる基材シート５ａに薄い透明又は半透明の樹脂層５ｂをコーティグしても良い。かかる場合には、基材シート５ａの表面に印刷６が施され、印刷面を樹脂層で保護することができる。

【００１８】また、印刷６は、必ずしもシート部材の裏面に施す場合に限定されるものではなく、表面側に施しても良い。

【００１９】更に、紐本体を構成する線条体の種類、本数及び長さは特に限定されるものではなく、任意に設定可能である。しかも、識別標識は、印刷が好ましいが、他の手段によって設けることも可能である。

【００２０】

【考案の効果】

以上のように本考案の紐状体は、シート部材に文字や絵柄等の識別標識を施しているので、シート部材は紐本体がほつれるの防止し、結び易くなると共に、装飾効果が大である。

【００２１】また、シート部材は透明又は半透明を有し、シート部材の裏面に文字や絵柄等の所望の印刷を施しているので、印刷層はシート部材により保護され、紐状体の使用により印刷が損傷したり消滅してしまうおそれはない。

【００２２】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施の形態を示し、（ａ）は断面側
面図、（ｂ）は紐状体の先端部の一部断面正面図、
（ｃ）は紐状体の先端部の正面図。

【図２】同紐状体の斜視図。

【図３】同紐状体を靴紐として使用した状態の斜視図。

【図４】同紐本体をフードに使用した状態の斜視図。

【図５】本考案の他の実施の形態を示し、（ａ）は断面
側面図、（ｂ）は紐状体の先端部の半裁断面図。

【符号の説明】

１…紐状体、２…紐本体、２ａ…端部、５…シート部材
（テープ）、５ａ…基材シート、５ｂ…コーティング
層、６…印刷（識別標識）

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】紐本体（２）の端部（２ａ）にシート部
材（５）を巻き付けてなる紐状体において、前記シート
部材（５）に、文字や絵柄等の識別標識（６）を施して
なる紐状体。
【請求項２】紐本体（２）の端部（２ａ）にシート部
材（５）を巻き付けてなる紐状体において、前記シート
部材（５）に、文字や絵柄等の所望の印刷（６）を施し
てなる紐状体。
【請求項３】紐本体（２）の端部（２ａ）にシート部
材（５）を巻き付けてなる紐状体において、前記シート
部材（５）は透明又は半透明を有し、シート部材（５）
の裏面に文字や絵柄等の所望の印刷（６）を施してなる
紐状体。
【請求項４】シート部材（５）を基材シート（５ａ）
と該基材シート（５ａ）の表面に設けられる透明又は半
透明のコーティング層（５ｂ）とからなり、基材シート
（５ａ）の表面に印刷（６）が施されてなる請求項２に
記載の紐状体。