JP3064174B2 - 室内の消毒装置 - Google Patents

室内の消毒装置

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JP3064174B2
JP3064174B2 JP6029028A JP2902894A JP3064174B2 JP 3064174 B2 JP3064174 B2 JP 3064174B2 JP 6029028 A JP6029028 A JP 6029028A JP 2902894 A JP2902894 A JP 2902894A JP 3064174 B2 JP3064174 B2 JP 3064174B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、手術室、診察室、治
療室、病室などの病院内で汚染された部屋の室内を消毒
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】病院内で消毒を必要とする部屋、例えば
病室では、床や壁、ベッド、布団、カーテン等にMRS
A、HIV等の病原菌が付着している。これらの病原菌
は院内感染の一因になるので、消毒して病室内を清浄に
しておく必要がある。消毒方法としては、密閉した病室
にホルマリン水(ホルマリンを10倍に希釈したもの)
や0.5%のグルタールアルデヒド水溶液等の消毒液を
噴霧して殺菌する方法が一般的である。この方法は、消
毒液を噴霧装置で噴霧して病室内に一定量の消毒薬が一
定時間滞留するようにしたものであり、所定時間放置し
たあと防毒マスクを装着した作業員が病室内に入り、消
毒液噴霧装置を停止して中和液噴霧装置を作動させ、中
和液を室内に噴霧して病室内に滞留している霧状の消毒
液を中和除去するというものである。
【0003】しかしこの方法は、中和反応によって中和
生成物(例えばテトラメチレンヘキサミン)が病室内に
設置された人工呼吸器や定量輸液器等の室内設備に悪影
響を与えるという問題がある。そこで従来は、霧状の消
毒液で病室内を消毒したあと、防毒マスクを着用した作
業者が消毒液の充満する病室に入り、病室の窓や扉を開
放して自然換気するという方法が採用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の方法で
は、作業者が防毒マスクを着用して有毒な消毒液の充満
した病室に入らなければならず危険であるという問題が
ある。更に、自然換気により消毒液が隣室や廊下に流出
して病院内の環境が悪化するという問題がある。
【0005】本発明は、上記問題を解決することを課題
としており、室内からの消毒液の流出を防止することが
でき、室内設備に悪影響を与えず、安全で人手を要しな
消毒装置を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る室内の消毒
装置は、室内に消毒液を噴霧する消毒液噴霧装置12
と、室内に滞留する霧状の消毒液を凝縮除去する消毒液
凝縮装置6と、残余の霧状の消毒液と反応する中和液を
噴霧する中和液噴霧装置13と、未反応の霧状の中和液
を凝縮除去する中和液凝縮装置7と、前記の4つ装置1
2、6、13、7を記載順に逐次作動させるタイマー装
置16とを有するものである。一台の凝縮装置で消毒液
凝縮装置6と中和液凝縮装置7とを兼用することができ
る。
【0007】
【作用】本発明の消毒装置は、密閉した室内に消毒液を
噴霧して所定時間放置し、室内に滞留している霧状の消
毒液の大部分を凝縮除去し、残余の霧状の消毒液に中和
液を噴霧して中和除去し、未反応の霧状の中和液を凝縮
除去するものである。消毒液として、ホルマリン、オス
バン(商標)又はデコ51(商標)を希釈した水溶液を
使用することができる。
【0008】本発明の消毒装置は、室内に滞留する霧状
の消毒液の大部分を凝縮除去し、残余の霧状の消毒液を
中和液で中和除去するものであるから、中和反応による
生成物(例えばテトラメチレンヘキサミン)の量が極め
て少なく、中和生成物による室内設備への悪影響を最小
限に抑えることができる。更に残余の霧状の消毒液を中
和液で中和除去するものであるから、中和液の使用量を
大幅に減少させることができる。また凝縮装置を各別に
設けてやれば、回収した消毒液や中和液を濃縮して再利
用することができる。また、換気作業を必要としないか
ら、霧状の消毒液が隣室や廊下に流出するのを防止する
ことができる。
【0009】更に、タイマー装置16により消毒液噴霧
装置12、消毒液凝縮装置6、中和液噴霧装置13、中
和液凝縮装置7を逐次動作させるものであるから、自動
的に室内を消毒することができる。作業者は消毒液や中
和液のない室内に出入りするので、安全である。消毒液
凝縮装置6と中和液凝縮装置7とを一台の凝縮装置で兼
用させてやれば、消毒装置を安価に製造することができ
る。
【0010】
【実施例】図2は本発明の消毒装置を示したものであ
る。消毒装置1は、キャスター2によって移動自在な台
車3に載置されている。台車3の一辺に設けられたハン
ドル4を操作して消毒装置1を汚染された病室に搬送す
る。消毒装置1は、下段に並置された2個の凝縮装置と
上段に並置された2個の噴霧装置とを有している。
【0011】2台の凝縮装置のうち手前側のもの6は、
霧状のホルマリン水を凝縮除去するホルマリン水凝縮装
置であり、奥側のもの7は霧状のアンモニア水を凝縮除
去するアンモニア水凝縮装置である。両方の凝縮装置
6、7は、図示されていない吸引口と吹出口8との間に
コンデンサ9を備えており、ファン10によって吸引口
から吸引された霧状のホルマリン水やアンモニア水をコ
ンデンサ9で凝縮させて除去している。コンデンサで凝
縮されたホルマリン水やアンモニア水の液滴は、コンデ
ンサ9の下方に嵌脱自在に設けた廃液容器11に落下し
て収容される。
【0012】2台の噴霧装置のうち手前側のもの12
は、室内にホルマリン水を噴霧するホルマリン水噴霧装
置であり、奥側のもの13は、室内にアンモニア水を噴
霧するアンモニア水噴霧装置である。両方の噴霧装置1
2、13は、ホルマリン水やアンモニア水をいれる貯蔵
容器14と貯蔵されたホルマリン水やアンモニア水を霧
状にして病室内に放出する超音波発振子とを備えてい
る。超音波発振子で霧化されたホルマリン水やアンモニ
ア水は、吐出口15から室内に放出される。
【0013】ホルマリン水凝縮装置6の手前側側壁に
は、タイマー装置16が添設されており、このタイマー
装置16は、ホルマリン水噴霧装置12、ホルマリン水
凝縮装置6、アンモニア水噴霧装置13、アンモニア水
凝縮装置7を所定の時間逐次作動させるものである。
【0014】次に図3及び図1に基づき前記消毒装置を
用いた消毒方法を説明する。MRSAやHIV等の病原
菌で汚染された病室17に消毒装置1を運び込み、窓1
8を閉める。消毒装置1の電源を入れてタイマー装置1
6を作動させたあと退室し、扉19を閉めて病室17を
密閉する。タイマー装置16の指令に基づき、ホルマリ
ン水噴霧装置12が作動して霧状のホルマリン水を病室
内に噴霧する。ホルマリン水の噴霧量は、ホルムアルデ
ヒドとして6g/m3 となるような量である。この状態
で10時間放置して、MRSAやHIV等の病原菌を死
滅させる。10時間経過後タイマー装置の指令に基いて
噴霧装置12を止めてホルマリン水凝縮装置6を5時間
作動させ、室内に滞留しているホルマリン水の大部分を
空気中の水蒸気とともに凝縮除去する。次にタイマー装
置の指定に基いてアンモニア水噴霧装置13を4時間作
動して、室内に残留しているホルマリン水とアンモニア
水とを反応させ、テトラメチレンヘキサミンを生成させ
てホルマリン水を完全に除去する。更にタイマー装置の
指定に基いてアンモニア水凝縮装置7を5時間作動し、
室内に残留している霧状のアンモニア水を凝縮除去す
る。以上により室内消毒が完了するので病室を開放し
て、消毒装置1を室外に運びだす。2つの凝縮装置の廃
液容器14、14に収容されたホルマリン水及びアンモ
ニア水は濃縮器に移してその濃度を高めて再利用するこ
とができる。
【0015】なお、上記実施例においてホルマリン水凝
縮装置6とアンモニア水凝縮装置7とを各別に設けた
が、ホルマリン水凝縮装置6でアンモニア水凝縮装置7
を兼ねることができる。兼用する場合は、中和反応で生
成するテトラメチレンヘキサミンがコンデンサに付着す
るので、金メッキ製のものを用いる必要がある。タイマ
ー装置は、ホルマリン水噴霧装置12、ホルマリン水凝
縮装置6、アンモニア水噴霧装置、ホルマリン水凝縮装
置6の順で作動させることになる。前記ホルマリン水の
凝縮装置6の廃液容器内にはホルマリン水又はアンモニ
ア水とテトラメチレンヘキサミンとが混在することとな
り、回収した液は再利用ができない。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、消毒作業中に換気を必
要としないので、消毒液を室外に流出させずに病院内の
汚染された部屋を消毒することができる。また、消毒液
の大部分を凝縮除去したあとで残留する消毒液を中和除
去するものであるから、中和生成物(例えばテトラメチ
レンヘキサミン)の発生を最小限に抑えることができる
ので、室内に設置された機器類への中和生成物の付着量
が減少して故障の発生を防止することができると共に、
中和液の使用量を大幅に減少させることができる。また
凝縮装置を各別に設けてやれば、回収した消毒液や中和
液を再利用することができるという経済的な効果もあ
る。更に、本発明の消毒装置は、タイマー装置で各装置
を逐次作動するものであるから、有害な消毒液が充満し
た室内に作業者が入る必要がなく安全であり、自動的に
室内消毒をすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の装置による消毒方法の工程図
【図2】消毒装置の斜視図
【図3】消毒装置の使用状態の説明図
【符号の説明】
1 消毒装置 6 ホルマリン水凝縮装置 7 アンモニア水凝縮装置 12 ホルマリン水噴霧装置 13 アンモニア水噴霧装置 16 タイマー装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内に消毒液を噴霧する消毒液噴霧装置
    (12)と、室内に滞留する霧状の消毒液を凝縮除去する消
    毒液凝縮装置(6) と、霧状の消毒液に反応する中和液を
    噴霧する中和液噴霧装置(13)と、霧状の中和液を凝縮除
    去する中和液凝縮装置(7) と、前記4種の装置(12,6,1
    3,7) を前記記載順に逐次作動させるタイマー装置(16)
    とを有する、室内の消毒装置。
  2. 【請求項2】 室内に消毒液を噴霧する消毒液噴霧装置
    (12)と、霧状の消毒液に反応する中和液を噴霧する中和
    液噴霧装置(13)と、室内に滞留する霧状の消毒液や中和
    液を凝縮除去する凝縮装置(6) と、前記3種の装置(12,
    13,6) を消毒液噴霧装置(12)、凝縮装置(6) 、中和液噴
    霧装置(13)、凝縮装置(6) の順に逐次作動させるタイマ
    ー装置(16)とを有する、室内の消毒装置。
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