JP3064111B2 - 比較判別装置 - Google Patents

比較判別装置

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JP3064111B2
JP3064111B2 JP4213767A JP21376792A JP3064111B2 JP 3064111 B2 JP3064111 B2 JP 3064111B2 JP 4213767 A JP4213767 A JP 4213767A JP 21376792 A JP21376792 A JP 21376792A JP 3064111 B2 JP3064111 B2 JP 3064111B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予め測定・記憶されて
いるモデル測定対象物(通常マスターと称される)の測
定データ(基準データ)と、各測定対象物の測定データ
とを比較して、その測定対象物の良否を判別する比較判
別装置に係り、特に、測定子を有するプローブを移動制
御するための構成を改良するとともに、測定対象物の良
否を判別するための判別方法をより簡単にしたものに関
する。
【0002】
【従来の技術】三次元比較測定装置としては、例えば、
実願平1−257510号の願書に添付した明細書及び
図面に記載されているようなものがある。これを図8及
び図9を参照して説明する。図8は三次元比較測定装置
の正面図であり、又、図9は同上の側面図である。ま
ず、ベース101があり、このベース101上には第1
レール103、103’が設けられていて、これら第1
レール103、103’上には、X軸スライダとしての
テーブル105が往復動可能に配置されている。テーブ
ル105の下面には、図9に示すように、直動ブロック
107、107’が取付けられていて、これら直動ブロ
ック107、107’が、上記第1レール103、10
3’に移動可能に係合している。
【0003】テーブル105にはX軸駆動装置109が
連結されていて、このX軸駆動装置109を駆動するこ
とにより、テーブル105を上記第1レール103、1
03’に沿って往復動させる。テーブル105には定盤
111が固定されている。この定盤111上に測定対象
物113、モデル測定対象物113’が固定される。ベ
ース101上には固定台115が取付けられている。固
定台115上には直動ブロック117、117’が設置
されている。これら直動ブロック117、117’上に
は第2レール119、119’が係合・配置されてい
る。第2レール119、119’上には、Y軸スライダ
121が固定されていて、このY軸スライダ121は、
第2レール119、119’を介して、X軸に直交する
Y軸方向に往復動する。上記Y軸スライダ121を往復
動させるのはY軸駆動装置123である。
【0004】Y軸スライダ121の前部には、支持台1
25が固定されていて、この支持台125には保持体1
27を介して、Z軸スライダ129がX軸及びY軸に直
交するZ軸に往復動可能に取付けられている。上記保持
体127には第3レール131、131’が設けられて
いて、上記Z軸スライダ129はこれら第3レール13
1、131’に沿って往復動する。そして、Z軸スライ
ダ129を往復動させるのがZ軸駆動装置133であ
る。Z軸スライダ129の下端には、プローブ135が
取付けられていて、このプローブ135は測定子137
を備えている。
【0005】以上の構成を基にその作用を説明する。ま
ず、モデル測定対象物113’をテーブル105上の定
盤111上に載置・固定する。その状態でサンプリング
が行なわれる。すなわち、載置・固定されているモデル
測定対象物113’の予め設定されている複数個の測定
点において、プローブ135の測定子137を複数回当
接させて、そのときの(X、Y、Z)座標値を読み取る
とともに、それらを平均して基準データを採取する。採
取した基準データは記憶される。
【0006】次に、測定対象物113の測定を開始す
る。まず、測定対象物113をテーブル105上の定盤
111上に載置・固定する。その状態で測定動作をスタ
ートさせて、プローピングと称される動作が行なわれ
る。すなわち、モデル測定対象物113’に対して行な
ったサンプリングに相当するものであり、測定対象物1
13の各測定点において測定子137を当接させて、そ
のときの(X、Y、Z)座標値を読み取り測定データを
採取する。後は、その測定データと予め採取・記憶され
ている基準データとを比較して、測定対象物113の良
否を判別していくものである。尚、比較・判別の方法と
しては、採取された測定データと基準データとの差を算
出して、それが予め設定された公差内に有るか否かによ
って良否を判別するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。まず、測定作業に長時間を
要してしまうという問題があった。これは、測定子13
7を備えたプローブ135を移動させるための駆動手段
として、一軸方向に往復動させるX軸スライダ機構、Y
軸スライダ機構、Z軸スライダ機構を使用していて、そ
れらを適宜組み合わせることにより、測定子137を備
えたプローブ135を任意の測定位置に移動させる構成
になっているからであり、測定子137を所望の場所ま
で移動させるのに長時間を要してしまうからである。
又、それと同時に、X軸スライダ機構、Y軸スライダ機
構、Z軸スライダ機構を組み合わせた移動手段の設置ス
ペースとして大きなスペースを必要とするとともに移動
スペースも大きく確保しておく必要があり、省スペース
化を図る上で問題があった。
【0008】又、従来の場合には、測定対象物113の
良否を判別する判別方法として、絶対値データとしての
測定データと基準データとを比較してその差が予め設定
されている公差内に有るか否かによって良否を判別する
方法を採用している。これに対しては、より簡単な方法
で測定対象物113の良否を判別したいという要求があ
り、特に、測定対象物113がそれ程高い寸法精度を要
しないようなものである場合に顕著であった。
【0009】本発明はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、設置スペース及び移動
スペースが小さくて済むとともに測定子を短い時間で所
望の場所まで移動させることができる移動手段を備えて
いて、又、できるだけ簡単な処理で測定対象物の良否を
判別することを可能にした比較判別装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本願発明による比較判別装置は、モデル測定対象物を所
定の測定位置に載置・固定して該モデル測定対象物にお
ける所定箇所に測定子を当接させて基準データを採取
し、次に、測定対象物を上記所定の測定位置に載置・固
定して該測定対象物における所定箇所に測定子を当接さ
せて測定データを採取し、上記測定データと基準データ
とから測定対象物の良否を判別するように構成した比較
判別装置において、上記測定子を関節型アクチュエータ
に取付けてこの関節型アクチュエータを制御手段によっ
て制御することにより測定子を所望の場所に位置させる
ようにし、上記モデル測定対象物は上限モデル測定対象
物と下限モデル測定対象物の二つであって、これら上限
モデル測定対象物と下限モデル測定対象物を使用して上
限基準データと下限基準データを採取し、測定対象物に
関する測定データが上記上限基準データと下限基準デー
タとの間に有るか否かによって測定対象物の良否を判別
するようにしたことを特徴とするものである。又、請求
項2による比較判別装置は、請求項1記載の比較判別装
置において、関節型アクチュエータに取付けられている
各駆動用サーボモータにはそれぞれの旋回部や揺動部の
旋回角度や揺動角度を検出する専用エンコーダが取付け
られていて、該専用エンコーダの検出値を測定子のモデ
ル測定対象物又は測定対象物に対する当接信号により制
御して、所定の測定位置における旋回角度データや揺動
角度データを採取し、それをそのまま基準データ或いは
測定データとするようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0011】
【作用】本発明による比較判別装置の場合には、測定子
を移動させるための移動手段として関節型アクチュエー
タを使用したものである。関節型アクチュエータの場合
には、従来のX−Y−Zスライダ機構に比べて少ないス
ペースで設置することができるとともに移動スペースも
小さくてすみ、又、測定子を所望の位置まで移動させる
のに要する時間も短いものである。又、判別方法として
は、上限モデル測定対象物と下限モデル測定対象物の二
つについて上限基準データと下限基準データをとり、測
定データがそれら上限基準データと下限基準データの間
に有るか否かによって良否を判別するようにしている
この場合には、良否の判別が簡単であるのでそれに要す
るシステムの構築も簡単である。又、データとしては、
関節型アクチュエータの各駆動用サーボモータに旋回部
や揺動部の変位角度を検出するための専用エンコーダを
それぞれ取付けて、それら専用エンコーダからの検出信
号を測定子からの当接信号により制御し、所定の測定位
置における旋回角度データや揺動角度データとして採取
することが考えられる。この場合には、位置データとし
ての絶対値データ、すなわち、(X、Y、Z)座標値を
算出して比較判別する場合に比べて処理が簡単になり、
それによっても、必要なシステムの構築が簡単になる。
【0012】
【実施例】以下、図1乃至図5を参照して本発明の一実
施例を説明する。図1乃至図3は本実施例による比較判
別装置の外観及び動作を示す図である。本実施例の場合
には、関節型アクチュエータの一種である水平関節型ア
クチュエータ1を使用して、プローブ3を所望の位置ま
で移動させるように構成している。上記プローブ3には
測定子5が着脱可能に取付けられていて、この測定子5
の先端を測定対象物7、上限モデル測定対象物7’、下
限モデル測定対象物7”における所定の測定位置に当接
させる。
【0013】上記水平関節型アクチュエータ1は基台9
上に固定されている。以下、この水平関節型アクチュエ
ータ1の構成を詳細に説明する。まず、基台9上にはコ
ラム11が立設されており、このコラム11の上端には
第1アーム13が旋回可能に連結されている。上記第1
アーム13を旋回させるのが第1サーボモータ15であ
る。上記第1アーム13は略L字状をしていて、その先
端部の下面には旋回ブロック17が旋回可能に連結され
ている。この旋回ブロック17を旋回させるのが第2サ
ーボモータ19である。
【0014】上記旋回ブロック17の下側には第2アー
ム21が揺動可能に取付けられている。この第2アーム
21を揺動させるのが第3サーボモータ23である。上
記第2アーム21の先端には揺動ブロック25が揺動可
能に連結されている。さらに、上記揺動ブロック25の
下端には手首筒27が旋回可能に取付けられている。こ
の手首筒27を旋回させるのが第4サーボモータ29で
ある。上記手首筒27の下端にはプローブヘッド31が
取付けられていて、このプローブヘッド31に既に述べ
たプローブ3が着脱可能に取付けられている。
【0015】上記構成によると、図2にも示すように、
第1アーム13は第1サーボモータ15によって、矢印
a方向に旋回する。又、旋回ブロック17は第2サーボ
モータ19によって、矢印b方向に旋回する。又、第2
アーム21は第3サーボモータ23によって矢印c方向
に揺動する。さらに、手首筒27は第4サーボモータ2
9によって矢印d方向に旋回することになる。又、図2
に仮想線で示す範囲内をカバーすることができ、その範
囲内であれば任意の場所にプローブ3を位置させること
ができる。
【0016】又、揺動ブロック25は揺動することによ
り手首筒27、プローブヘッド31、ひいては測定子5
を常時同じ姿勢に保持するように機能する。これを実現
するのが、第2アーム21内に内蔵されているリンク機
構33である。このリンク機構33は、上リンク35と
下リンク37とから構成されていて、既に述べた第3サ
ーボモータ23は、下リンク37に連結されている。こ
れら上リンク35と下リンク37の連動作用により、揺
動ブロック25を矢印e方向に揺動させ、それによっ
て、手首筒27、プローブヘッド31、ひいては測定子
5を常時同じ姿勢に保持するものである。その様子を図
3に示す。
【0017】一方、基台9上には載架台39が設置され
ていて、既に説明した測定対象物7、上限モデル測定対
象物7’、下限モデル測定対象物7”は、この載架台3
9上に載置・固定されることになる。尚、測定対象物
7、上限モデル測定対象物7’、下限モデル測定対象物
7”としては、種々の形状、大きさのものがあり、図に
示すのはその一例である。
【0018】上記構成をなす水平関節型アクチュエータ
1は、図4に示す制御手段41によって制御される。こ
の制御手段41は、コンピュータ43、ドライブユニッ
ト45、グラフィック操作パネル47、カウンターボー
ド49等から構成されている。上記コンピュータ43に
はキーボード51が接続されているとともに、ディスプ
レイ53、プリンタ55が接続されている。又、ドライ
ブユニット45にはティーチングボックス57が接続さ
れている。一方、プローブ3からの信号は、インターフ
ェイス59により増幅・変換されて、カウンターボード
49に入力され、更に、前記コンピュータ43及びドラ
イブユニット45に及ぼされる。尚、制御手段41にお
いては各機器に電源が供給されることになるがそれを纏
めて電源61として示す。
【0019】図4に示すように、第1サーボモータ1
5、第2サーボモータ19、第3サーボモータ23、第
4サーボモータ29には、パルスエンコーダ63、6
5、67、69がそれぞれ設置されている。これらパル
スエンコーダ63、65、67、69からの信号は、速
度と位置の確認信号として、ドライブユニット45にフ
ィードバックされる。又、第1サーボモータ15、第2
サーボモータ19、第3サーボモータ23、第4サーボ
モータ29には、上記パルスエンコーダ63、65、6
7、69とは別に、各旋回部或いは揺動部の変位角度を
検出するための専用エンコーダ60、62、64、66
が設置されている。これら専用エンコーダ60、62、
64、66からの検出信号に基づいて、水平関節型アク
チュエータ1の各旋回部或いは揺動部における変位角度
を検出する。その角度データが基準データ或いは測定デ
ータとなる。尚、上記専用エンコーダ60、62、6
4、66からの検出信号を採取する場合には、測定子5
が測定対象物7、上限モデル測定対象物7’、下限モデ
ル測定対象物7”等に当接するプローブ3からの信号に
より、専用エンコーダ60、62、64、66からカウ
ンターボード49に伝送された検出信号をホールドする
ことによって行なわれ、コンピュータ43に記憶される
ことになる。
【0020】以上の構成を基に図5を参照してその作用
を説明する。まず、上限基準データの採取・記憶から始
める。上限モデル測定対象物7’を載架台39上に載置
・固定して(シーケンス1)、スタートする(シーケン
ス2)。そして、サンプリングを行なって(シーケンス
3)、データを取り込む(シーケンス4)。次に、平均
値演算を行なって(シーケンス5)、記憶する(シーケ
ンス6)。これで上限モデル測定対象物7’についての
上限基準データの採取・記憶が完了する。
【0021】尚、上記サンプリングについては従来例の
説明で述べたものと同様のものであり、載置・固定され
ている上限モデル測定対象物7’の予め設定されている
複数個の測定点において、プローブ3の測定子5を複数
回当接させる。その際、水平関節型アクチュエータ1の
各旋回部或いは揺動部の変位角度データを、第1サーボ
モータ15、第2サーボモータ19、第3サーボモータ
23、第4サーボモータ29に設置されている各専用エ
ンコーダ60、62、64、66により採取し、場合に
よっては複数回のデータの平均値をとって、これを上限
基準データとするものである。
【0022】次に、下限モデル測定対象物7”を使用し
て下限基準データを採取する。すなわち、下限モデル測
定対象物7”を取付けて(シーケンス7)、スタートす
る(シーケンス8)。そして、サンプリングを行ない
(シーケンス9)、データを取り込んで(シーケンス1
0)、平均演算し(シーケンス11)、記憶する(シー
ケンス12)。これで、下限基準データの採取・記憶が
完了する。尚、上記サンプリングについては上限基準デ
ータを採取する場合と同じものである。
【0023】次に、測定対象物7について測定を行なう
とともにその良否の判別を行なう。まず、測定対象物7
を取付け(シーケンス13)、スタートする(シーケン
ス14)。そして、プロービングを行なって(シーケン
ス15)、データを取り込む(シーケンス16)。上記
プロービングについても従来例の説明で述べたものと同
様の内容であり、上記サンプリングに相当するものであ
る。すなわち、測定対象物7の各測定点において測定子
5を当接させることにより、水平関節型アクチュエータ
1の各旋回部或いは揺動部の変位角度データを、第1サ
ーボモータ15、第2サーボモータ19、第3サーボモ
ータ23、第4サーボモータ29に設置されている各専
用エンコーダ60、62、64、66により採取してい
き、これを測定データとするものである。
【0024】次に、測定対象物7の良否の判別を行な
う。まず、測定対象物7の測定データと、上限モデル測
定対象物7’の上限基準データ及び下限モデル測定対象
物7”の下限基準データとの比較を行なう(シーケンス
17)。すなわち、記憶されている上限基準データの中
から必要なデータ(例えば、所定の測定点におけるデー
タ)を抽出するとともに(シーケンス18)、記憶され
ている下限基準データの中から必要なデータ(例えば、
上記所定の測定点におけるデータ)を抽出する(シーケ
ンス19)。そして、所定の測定点の測定データがそれ
ら上限基準データと下限基準データとの間に入っている
か否かを判別する。
【0025】そして、比較・判別の結果、測定データが
それら上限基準データと下限基準データとの間に入って
いる場合には「OK」となり、その旨表示されるととも
に(シーケンス18’)、出力される(シーケンス1
9’)。又、比較・判別の結果、測定データがそれら上
限基準データと下限基準データとの間に入っていない場
合には「NG」となり、その旨表示されるとともに(シ
ーケンス20)、出力される(シーケンス21)。そし
て、各測定点について同様の比較・判別がなされ、それ
に基づいて総合判定が行なわれる(シーケンス22)。
尚、上記表示は、グラフィック操作パネル47の必要画
面上に表示されることになる。
【0026】総合判定の結果、「OK」である場合に
は、その旨表示されるとともに(シーケンス23)、出
力される(シーケンス24)。又、総合判定の結果、
「NG」である場合には、その旨表示されるとともに
(シーケンス25)、出力される(シーケンス26)。
以上で終了となり(シーケンス27)、測定子5は水平
関節型アクチュエータ1によって原点に復帰され(シー
ケンス28)、測定対象物7が載架台39上より撤去さ
れる(シーケンス29)。
【0027】以上本実施例によると次のような効果を奏
することができる。まず、測定子5を任意の測定点に移
動させるための移動手段として、従来のようにX軸スラ
イダ機構、Y方向スライダ機構、Z軸スライダ機構を組
み合わせたものを使用するのではなく、関節型アクチュ
エータの一種である水平関節型アクチュエータ1を使用
しているので、まず、設置スペースと移動スペースの縮
小化を図ることができる。つまり、比較判別装置そのも
のがよりコンパクトなものとなる。又、測定子5を任意
の場所に移動させるために要する時間も短縮されること
になり、全体として測定に要する時間が短くなる。これ
に対しては、X軸スライダ機構、Y軸スライダ機構、Z
軸スライダ機構を組み合わせたものであっても、それぞ
れの移動速度を早くすれば、測定子5を任意の場所に移
動させるために要する時間を短縮することはできるが、
その場合には精度が低下してしまうことになる。これに
対して、水平関節型アクチュエータ1の場合には、そも
そもできるだけ少ない動作で広範囲をカバーできる構成
になっているので、そのような精度の低下を来すことな
く移動に要する時間の短縮が図れる。
【0028】又、比較判別の方法として、上限モデル測
定対象物7’と下限モデル測定対象物7”を使用して、
それぞれ上限基準データと下限基準データとを採取し、
測定対象物7の測定データが上限基準データと下限基準
データとの間に入っているか否かによって、測定対象物
7の良否を判別するようにしている。よって、比較判別
が容易でありそれを実現するためのシステムの構築も簡
単である。特に、測定対象物7がそれ程高い寸法精度を
要しないようなものである場合に好適である。尚、この
場合において、下限基準データと上限基準データとの公
差値として、ある特定の値を入力しておく(デフォルト
する)ことも考えられ、その場合には、より簡易な判別
方法となる。それと同時に、データとして、水平関節型
アクチュエータ1の各旋回部或いは揺動部の変位角度を
採取し、それをそのまま使用するようにしている。よっ
て、それから絶対値データ、例えば、(X、Y、Z)座
標値を算出する場合のような複雑な処理は不要となり、
それによっても、システムの構築がより簡単なものとな
る。さらに、旋回角度データや揺動角度データを採取す
るために、専用エンコーダ60、62、64、66を取
付けていて、これに高い精度のものを使用しているの
で、検出精度も極めて高いものである。
【0029】尚、本発明は前記一実施例に限定されるも
のではない。前記一実施例では関節型アクチュエータと
して、水平関節型アクチュエータ1を使用したが、図6
及び図7に示すような垂直関節型アクチュエータ71を
使用しても同様の効果を奏することができる。上記垂直
関節型アクチュエータ71は、概略次のような構成にな
っている。まず、コラム73があり、このコラム73の
上端には旋回ブロック75が旋回可能に取付けられてい
る。上記旋回ブロック75の先端部には第1アーム77
が揺動可能に取付けられている。この第1アーム77の
先端には第2アーム79が揺動可能に取付けられてい
る。上記第2アーム79の先端には手首筒81が回転可
能に取付けられている。この手首筒81に図示しないプ
ローブヘッドが着脱可能に取付けられ、さらに、測定子
を有するプローブが着脱可能に取付けられることにな
る。図6及び図7中、仮想線で示すのがカバーできる範
囲であり、その範囲内であれば測定子を任意の場所に位
置させることができる。又、関節型アクチュェータとし
ては、図示したもの以外にも種々のものがあることは勿
論である。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように本発明による比較判
別装置によると、測定子を移動させるための駆動手段と
して、従来のように直線移動手段を組み合わせたものを
使用するのではなく、関節型アクチュエータを使用して
いるので、設置スペースの縮小化を図ることができると
ともに、測定子を任意の場所に移動させるために要する
時間も短縮されることになり、全体として測定に要する
時間が短くなる。又、上限モデル測定対象物と下限モデ
ル測定対象物を使用して、それぞれ上限基準データと下
限基準データとを採取し、測定対象物の測定データが上
限基準データと下限基準データとの間に入っているか否
かによって、測定対象物の良否を判別するようにしてい
るので、比較判別が容易でありそれを実現するためのシ
ステムの構築も簡単である。又、データとして、関節型
アクチュエータの各回転軸の回転角度を採取してそれを
そのまま使用するようにした場合には、それから絶対値
データを算出する場合のような複雑な処理は不要とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図で比較判別装置の斜
視図である。
【図2】本発明の一実施例を示す図で比較判別装置の動
作範囲を示す平面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す図で比較判別装置の動
作範囲を示す正面図である。
【図4】本発明の一実施例を示す図で制御手段の構成を
示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施例を示す図で作用を示すフロー
チャートである。
【図6】本発明の他の実施例を示す図で比較判別装置の
動作範囲を示す平面図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す図で比較判別装置の
動作範囲を示す正面図である。
【図8】従来例を示す図で三次元比較測定装置の正面図
である。
【図9】従来例を示す図で三次元比較測定装置の側面図
である。
【符号の説明】
1 水平関節型アクチュエータ 3 プローブ 5 測定子 7 測定対象物 7’ 上限モデル測定対象物 7” 下限モデル測定対象物 41 制御手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モデル測定対象物を所定の測定位置に載
    置・固定して該モデル測定対象物における所定箇所に測
    定子を当接させて基準データを採取し、次に、測定対象
    物を上記所定の測定位置に載置・固定して該測定対象物
    における所定箇所に測定子を当接させて測定データを採
    取し、上記測定データと基準データとから測定対象物の
    良否を判別するように構成した比較判別装置において、 上記測定子を関節型アクチュエータに取付けてこの関節
    型アクチュエータを制御手段によって制御することによ
    り測定子を所望の場所に位置させるようにし 上記モデ
    ル測定対象物は上限モデル測定対象物と下限モデル測定
    対象物の二つであって、これら上限モデル測定対象物と
    下限モデル測定対象物を使用して上限基準データと下限
    基準データを採取し、測定対象物に関する測定データが
    上記上限基準データと下限基準データとの間に有るか否
    かによって測定対象物の良否を判別するようにしたこと
    を特徴とする比較判別装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の比較判別装置において、関節型アクチュエータに取付けられている各駆動用サー
    ボモータにはそれぞれの旋回部や揺動部の旋回角度や揺
    動角度を検出する専用エンコーダが取付けられていて、
    該専用エンコーダの検出値を測定子のモデル測定対象物
    又は測定対象物に対する当接信号により制御して、所定
    の測定位置における旋回角度データや揺動角度データを
    採取し、それをそのまま基準データ或いは測定データと
    するようにした ことを特徴とする比較判別装置。
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