JP3063739B2 - 逆テレシネ変換映像蓄積装置 - Google Patents

逆テレシネ変換映像蓄積装置

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JP3063739B2
JP3063739B2 JP10218404A JP21840498A JP3063739B2 JP 3063739 B2 JP3063739 B2 JP 3063739B2 JP 10218404 A JP10218404 A JP 10218404A JP 21840498 A JP21840498 A JP 21840498A JP 3063739 B2 JP3063739 B2 JP 3063739B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、映像圧縮の分野において、映画
等の24フレーム/秒のレートのノンインタレースの映
像信号から、30フレーム/秒のレートのインタレース
の映像信号に変換された(テレシネ変換された)もの
を、逆に24フレーム/秒のノンインタレースの映像信
号に近づける逆テレシネ変換について、必要な遅延時間
を低減すると共に装置の経済化をはかる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】逆テレシネ変換は、テレビ放送等に用い
られる30フレーム/秒の映像信号を圧縮する際の圧縮
率を上げる有力な技術として知られている。テレシネ変
換は、4フレーム毎に、奇フィールドと偶フィールドを
1枚ずつダブらせる規則的なフィールドの挿入により実
現される。このため、テレシネ変換された映像をそのま
ま逆テレシネ変換できる場合には、先頭の奇フィールド
のダブりを検出し、そこから5フレーム毎に、ダブって
いる奇フィールドと偶フィールドを規則的に間引くこと
により、元の24フレーム/秒の映像信号に復元するこ
とができる。しかし、一般に、テレシネ変換された映像
は、その状態で編集がかけられている場合が多く、テレ
シネ変換直後の奇フィールドと偶フィールドのダブりの
規則性は保存されていない場合がある。従って、このよ
うな一般のテレシネ変換画像に対しては、規則的に間引
くだけでは、変換前のフレーム列に正確に復元すること
はできない。毎フィールドでダブった奇フィールドか偶
フィールドでないかを検査し、その結果に基づいて、そ
のフィールドを間引くか否かを決定する必要がある。
【0003】図2は、従来の逆テレシネ変換装置の例で
あって、一致度評価部100とフレーム保持部200を
併せ持つ。1は映像入力用の入力端子、2は読み出そう
とする画素データのフレーム/フィールド番号と画素座
標を入力するための入力端子、3は読み出した画素デー
タを出力するための画素出力端子である。
【0004】一致度評価部100において、10はフレ
ームFR(n)とその直前のフレームFR(n−1)の
奇フィールド間あるいは偶フィールド間の一致度評価
器、30は画像メモリ、20は画像メモリ30へのフレ
ームFR(n)の書き込みと、画像メモリ30からのフ
レームFR(n−1)の読み出しを制御するためのアド
レス生成&メモリインタフェースである。
【0005】一方、フレーム保持部200において、4
0は映像入力インタフェース、50は入力のフレーム番
号を数えるフレームカウンタ、35は画像メモリ、25
は画像メモリ35へのフレームの書き込みと、画像メモ
リ35に格納されているフレームあるいはフィールドを
読み出すためのアドレス生成&メモリインタフェース、
60は一致度評価器10の結果をもとに定められた割合
で一致度の高いフィールドの一方が取り除かれるように
フレーム/フィールド番号をアドレス生成&メモリイン
タフェース25に与える有効フィールド選択器である。
【0006】なお、各部間を接続している線のうち、実
線は画像データを送るための線、破線はアドレス、制御
信号等を送るための線を示す。
【0007】図3のテレシネ変換によって生成されたフ
レーム列に対して、逆テレシネ変換する場合を例に、こ
の従来装置の動作を説明する。図3において、=、≠
は、互いのフィールドが等しいか等しくないかを示して
いる。逆テレシネ変換とは、この互い等しいフィールド
対の一方を、テレシネ変換時に挿入されたフィールドと
して、5フレーム毎に2フィールドの割合で、フレーム
列から削除して、新たなフレーム列を生成する操作であ
る。
【0008】この操作から明らかなように、テレシネ変
換のためには、前後に並ぶフィールドを比較し、互いに
等しいか否かを判定する処理が必要である。図2の1
0、20、30の各部からなる一致度評価部100は、
そのために設けられた機能ブロックであり、フレームF
R(n−1)の奇フィールドあるいは偶フィールドを、
入力中のフレームFR(n)の奇フィールドあるいは偶
フィールドの入力に同期する形で読み出して、フレーム
FR(n)とFR(n−1)の奇フィールド間あるいは
偶フィールド間で、フィールド内で同一の位置にある画
素の間の差分を求め、それを累算することで、それぞれ
の一致度を評価する。
【0009】一方、40、50、25、35、60の各
部からなるフレーム保持部200は、逆テレシネ変換に
必要な映像を、保持するために設けられている。フレー
ムカウンタ50は、入力されるフレームに番号(nに相
当)を付けるためのもので、その番号に対応するアドレ
スをアドレス生成&メモリインタフェース25で生成
し、画像メモリ35に書き込む。また、有効フィールド
選択器60は、奇フィールド間、偶フィールド間の一致
度評価器10の結果をもとに、5フレームに偶、奇1フ
ィールドずつの割合で、一致度の高いフィールドの一方
が取り除かれるように(換言すればそれに対しては読み
出しを行わないように)、端子2からの論理的なフレー
ム/フィールド番号を物理的なフレーム/フィールド番
号に変換してアドレス生成&メモリインタフェース25
に与える。アドレス生成&メモリインタフェース25
は、それに応じたアドレスを生成し、画像メモリ35か
ら画素データを読み出して、画素出力端子3から出力す
る。
【0010】この従来装置によれば、逆テレシネ変換に
必要な分の5フレームあるいはそれ以上のフレームを画
像メモリ35に格納して、その中から、テレシネ変換に
よって挿入された可能性の最も高いフィールドを選ん
で、そのフィールドが読み出されないようにすることが
できるので、編集によりフィールドの挿入が不規則にな
っているフレーム列に対しても最適な逆テレシネ変換が
可能になる。この場合、画像メモリ35に格納するフレ
ーム数は多いほど正確な逆テレシネ変換が可能になる。
例えば10フレームを格納するとすれば、その中から
偶、奇2フィールドずつを、5フレームに偶、奇1フィ
ールドずつのルールに束縛されずに、間引くことができ
るようになる。従って、編集によって、テレシネ変換の
フィールド挿入の規則性が大きく損なわれている場合に
も対応できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の逆テレシネ変換装置では、間引くべきフィールドの
候補を広い範囲から選ぼうとして、格納するフレーム数
を増やせば増やすほど、フレーム格納用の画像メモリ3
5の容量が大きくなってしまうばかりか、最終的なフレ
ーム列も確定しないために、逆テレシネ変換に続く処理
が始められなくなり、それが処理遅延となって見えてし
まう欠点がある。
【0012】本発明は、このようなメモリ容量と遅延時
間の増大を押さえて、逆テレシネ変換することができる
逆テレシネ変換映像蓄積装置を提供することを課題とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、nを時系列の入力順を表す整数として、
インタレース形式で入力されるフレームFR(n)を順
次格納する画像メモリを有する逆テレシネ変換装置にお
いて、入力中のフレームFR(n)の奇フィールドを書
き込むとともに、前のフレームFR(n−1)の奇フィ
ールドを読み出す奇フィールドメモリを有し、前記読み
出したフレームFR(n−1)の奇フィールドと、前記
入力中のフレームFR(n)の奇フィールドとの一致度
両奇フィールドが一致すると評価できる閾値で評価す
る一致度評価手段と、前記一致度が前記閾値以上であ
前記両フィールドが一致すると評価された場合に、次の
フレームFR(n+1)の奇フィールドを前記画像メモ
リのフレームFR(n)の奇フィールドの格納領域に上
書きして前記フレームFR(n)の奇フィールドを削除
し、前記フレームFR(n+1)の偶フィールドの前記
画像メモリへの書き込みを阻止して該フレームFR(n
+1)の偶フィールドを削除する制を行う制御手段と
を、具備することを特徴とする。
【0014】また、前記制御手段は、5フレーム毎に
奇、偶1フィールドずつの割合で、フレームFR(n)
の奇フィールドフレームFR(n+1)の偶フィール
ドを削除する制御を行うものであることを特徴とする。
【0015】本発明では、連続した2枚のフレームFR
(n−1)、FR(n)の奇フィールドの一致度が高い
場合に、後者のフレームFR(n)の奇フィールドと、
それに続くもう1枚後のフレームFR(n+1)の偶フ
ィールドとを、テレシネ変換により挿入されたフィール
ドとして削除する。具体的には、FR(n)の奇フィー
ルドについては、その格納済みの領域に対して、FR
(n+1)の奇フィールドを上書きすることで、FR
(n+1)の偶フィールドについては、その書き込みを
スキップすることによって、それぞれの削除を実現す
る。
【0016】結局、この削除処理によってテレシネ変換
で挿入されたFR(n)の奇フィールドとFR(n+
1)の偶フィールドが落ちて、FR(n)とFR(n+
1)が、テレシネ変換前のフレーム1枚に置き換わり、
目的の逆テレシネ変換が実現される。ここで、一致度評
価により同一とみなされるフィールドを削除した結果、
テレシネ変換で挿入された重複フィールド以外の静止画
フィールドや動きの少ない映像フィールドが削除される
ことが起こり得るが、映像圧縮等の応用では、逆テレシ
ネ変換後のフレーム列をそのまま再生するわけではない
のでさほど問題にはならない。すなわち、これらのテレ
シネ変換による重複フィールド以外のフィールド削除に
ついては、そのフレーム列を再生しても映像の乱れとし
て見える訳ではではないからであり、映像圧縮の観点か
ら言えば映像の品質を落とさずに圧縮率を上げられるの
でかえって好都合であるからである。 なお、テレシネ変
換では、5フレーム毎に奇フィールドと偶フィールドを
1枚づつ重複させているので、5フレーム毎に2フィー
ルドの割合で上記の削除処理を行えば、テレシネ変換に
よる重複フィールド以外のフィールド削除の発生は低減
され、よりテレシネ変換前の映像信号に近づけることが
できる。この場合、編集がかかるなどのためにテレシネ
変換の規則性が保たれていない映像信号の入力等によっ
て、規則外の重複フィールドの検出により、重複フィー
ルドの削除が一時とどこおっても、5フレームが過ぎて
再び規則性を有する重複フィールドが検出されれば、そ
の時点から規則性を有する重複フィールドに対する検出
削除の制御に戻ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を用いて詳細に説明する。
【0018】本発明の一実施形態例を、図1のブロック
図に示す。本実施形態例の逆テレシネ変換装置は、本発
明の一致度評価手段に対応する一致度評価部101と
インタレース形式で入力されるフレームFR(n)を順
次格納する画像メモリを有するフレーム保持部201を
併せ持つ。1は映像入力用の入力端子、2は読み出そう
とする画素データのフレーム/フィールド番号と画素座
標を入力するための入力端子、3は読み出した画素デー
タを出力するための画素出力端子である。
【0019】一致度評価部101において、11はフレ
ームFR(n)とその直前のフレームFR(n−1)の
奇フィールド間の一致度評価器、31は本発明の一致度
評価のための奇フィールドメモリに対応する画像メモ
リ、21は画像メモリ31へのフレームFR(n)の奇
フィールドの書き込みと、画像メモリ31からのフレー
ムFR(n−1)の奇フィールドの読み出しを制御する
ためのアドレス生成&メモリインタフェースである。
【0020】一方、フレーム保持部201において、4
0は映像入力インタフェース、50は入力のフレーム番
号を数えるフレームカウンタ、70はカウンタインクリ
メント制御器、36はインタレース形式で入力されるフ
レームFR(n)を順次格納する本発明の画像メモリに
対応する画像メモリ、25は画像メモリ36へのフレー
ムの書き込みと、画像メモリ36に格納されているフレ
ームあるいはフィールドを読み出すためのアドレス生成
&メモリインタフェース、80は一致度評価器11の結
により、あるいはその結果をもとに定められた割合
すなわち従来の技術で述べたとおり5フレーム毎に2フ
ィールドの割合で一致度の高い奇フィールドと次のフレ
ームの偶フィールドが取り除かれるようにフレーム/フ
ィールド番号をアドレス生成&メモリインタフェース2
5に与える書き込み制御器である。50、70、80
は、本発明における、一致度が所定の閾値以上であり両
奇フィールドが一致すると評価された場合に、画像メモ
リへの格納に関して、前記フレームFR(n)の奇フィ
ールドと次のフレームFR(n+1)の偶フィールドを
削除するように制御する制御手段に対応する。
【0021】なお、各部間を接続している線のうち、実
線は画像データを送るための線、破線はアドレス、制御
信号等を送るための線を示す。
【0022】本実施形態例と図2の従来例との構成の違
いは、従来例の奇フィールド間、偶フィールド間一致度
評価器10を、奇フィールドのみの一致度を評価する奇
フィールド間一致度評価器11に置き換えていること、
画像メモリ30を奇フィールド格納用の画像メモリ31
に置き換えていること、映像入力インタフェース40か
らフレームカウンタ50に与えるカウンタインクリメン
ト信号を11の一致度評価結果でマスクできるようにカ
ウンタインクリメント制御器70を追加していること、
映像入力インタフェースからアドレス生成&メモリイン
タフェース25に与える書き込み信号をマスクできるよ
うに書き込み制御器80を追加していること、画像メモ
リ35をメモリ容量の小さい画像メモリ36に置き換え
ていること、有効フィールド選択器60を削除している
ことである。
【0023】以下、本実施形態例の動作について説明す
る。図1のブロック図で左側に配置している11、2
1、31の各部からなる一致度評価部101は、前後に
並ぶ奇フィールド間の一致度を評価するためのものであ
る。奇フィールド間一致度評価器11は、入力端子1か
ら入力されるフレームFR(n)の奇フィールドと、ア
ドレス生成&メモリインタフェース21経由で画像メモ
リ31より読み出されるフレームFR(n)の直前に入
力されたフレームFR(n−1)の奇フィールドとの間
の一致度を評価し、両フィールドが同一か否かを一致度
が所定の閾値以上か否かで判定し、その判定結果をカウ
ンタインクリメント制御器70、書き込み制御器80に
出力する。この所定の閾値は、フレームFR(n−1)
とFR(n)の奇フィールドが一致すると判定できる一
致度の値である。本来なら、テレシネ変換で挿入された
フィールドと元のフィールドの一致度は最高値となるは
ずであるが、ノイズ等のため最高値にはならないので、
そのノイズ等を考慮するために設定されるものである。
アドレス生成&メモリインタフェース25は、アドレス
信号、書き込み信号、読み込み信号等の制御信号を生成
し、入力端子1より入力されるフレームFR(n)の奇
フィールドの奇フィールド格納用メモリ31への書き込
みと、フレームFR(n−1)の奇フィールドの読み出
しを行う。
【0024】一方、図1のブロック図の右側は、入力端
子1から入力されるフレームを一定期間保持するための
フレーム保持部201である。フレームFR(n−1)
とフレームFR(n)はすでに画像メモリ36に保持さ
れているとして、ここでは、その次に入力される次フレ
ームFR(n+1)について、奇フィールド間一致度評
価器11の出力の一致度の評価結果に応じて、奇フィー
ルドをフレームFR(n)の奇フィールドに上書きする
か否か、偶フィールドの書き込みをスキップするか否か
を切り替えて、画像メモリ36に格納する場合について
説明する。
【0025】フレームFR(n+1)の奇フィールドの
フレームFR(n)の奇フィールド格納領域への上書き
は、フレームFR(n−1)とフレームFR(n)の両
奇フィールドが一致している時に、次のように行う。は
じめに、映像入力インタフェース40で次フレームの先
頭を検出し、フレームカウンタインクリメント要求信号
をフレーム単位で生成し、カウンタインクリメント制御
器70に出力する。カウンタ制御器70では、奇フィー
ルド間一致度評価器11から入力されるフレームFR
(n−1)とフレームFR(n)の両奇フィールドの一
致判定結果により、カウンタインクリメント要求信号を
マスクするかそのまま通過させるかして、フレームカウ
ンタ50に出力する。この動作により、フレームFR
(n−1)とフレームFR(n)の両奇フィールドの一
致した時に、フレームカウンタのインクリメントを止め
て、カウンタ出力のフレーム番号がフレームFR(n)
とフレームFR(n+1)で等しくする。アドレス生成
&メモリインタフェース21は、フレーム番号に対応す
る格納先のアドレスを生成するので、結局、フレームF
R(n−1)とフレームFR(n)の両奇フィールドの
一致の条件での、フレームFR(n)の奇フィールドの
格納領域へのフレームFR(n+1)の奇フィールドの
上書きが実現される。
【0026】また、フレームFR(n−1)とフレーム
FR(n)の両奇フィールドの一致の条件でのフレーム
FR(n+1)の偶フィールドの書き込みスキップは次
のように行う。映像入力インタフェース40は、フィー
ルドの先頭を検出し、フィールド単位で書き込み要求信
号を生成し、書き込み制御器80に出力する。書き込み
制御器80では、奇フィールド間一致度評価器11から
入力されるフレームFR(n−1)とフレームFR
(n)の両奇フィールドの一致判定結果により、次フレ
ームFR(n+1)の偶フィールドに対する書き込み要
求信号をマスクするかそのまま通過させるかして、アド
レス生成&メモリインタフェース25に出力する。この
動作により、フレームFR(n−1)とフレームFR
(n)の両奇フィールドの一致の条件で、フレームFR
(n+1)の偶フィールドに対してのみ、アドレス生成
&メモリインタフェース25からフレーム格納用メモリ
36への書き込み要求信号がマスクされるようにして、
フレームFR(n+1)の偶フィールドの画像メモリ3
6への書き込みをスキップする。
【0027】なお、画像メモリ36に格納された各フレ
ームは、入力端子2よりフレーム番号とフィールドの偶
奇、画素座標を入力することで、アドレス生成&メモリ
インタフェース21で読み出しアドレスを生成し、画像
メモリ36から、アドレス生成&メモリインタフェース
25経由で出力端子3に読み出すことができる。また、
本実施形態例の動作から明らかなように、読み出し可能
となるまでの遅延は以下のようになる。まず、奇フィー
ルドについては、その直前のフレームの奇フィールドと
不一致の場合には、不一致が判明して削除対象フィール
ドでないことが確定するまでで、奇フィールドの入力と
同時の処理が必要な場合には、奇フィールドが入り切る
まで処理を開始できなくなるので、1フィールド分の遅
延が発生することになる。一致して削除対象となった場
合には、次フレームの奇フィールドが上書きされたとこ
ろから読み出し可能になるので、1フレーム分の遅延が
発生することになる。ただし、この遅延分は、もともと
削除フィールドの処理のために用意されている時間であ
り、遅延とみなす必要はない。偶フィールドについては
書き込み完了部分について書き込み完了と同時であり、
遅延は発生しない。もっとも、前者の奇フィールドの処
理開始が1フィールド分の遅延についても、フレーム単
位の映像の符号化のように、偶フィールドの書き込み完
了部分からしか処理を開始できない場合においては、も
ともと奇フィールドの入力の完了まで待つ必要があり、
実質的な遅延の増加は発生しない。
【0028】以上の動作から明らかなように、本実施形
態例によれば、 (1)奇フィールド間の一致度のみ評価すれば良いの
で、一致度評価部101の画像メモリ31は、前フレー
ムの奇フィールドのみ格納できれば良い。従って、従来
例のように直前フレーム全体を格納するのに比べると一
致度評価部101の画像メモリ31のサイズが従来の半
分ですむ。
【0029】(2)従来例のように5フレームあるいは
それ以上のフレーム列の中の複数の候補フィールドの中
から、削除すべき最適なフィールドを選択する方式とは
異なり、5フレームを単位に連続する2フレームの奇フ
ィールドが一致しているか否かだけで、削除対象フィー
ルドを決めるので、保持すべきフレームの枚数が2枚程
度と少ない。従って、フレーム保持部201の画像メモ
リ36のサイズを従来例より大幅に低減できる。
【0030】(3)従来例では、数フレーム離れる可能
性のある候補フィールドのいずれが削除されるかわから
ないために、削除対象のフィールドが確定するまでの数
フレーム分の入力時間だけ処理開始を遅らせる必要があ
るのに対し、本発明では、高々、奇フィールドの入力が
完了するまでの1フィールド分で良い。フレーム単位の
映像符号化のように、もともと、奇フィールドの入力が
完了するまで処理を開始できない場合では、実質的な遅
延は発生しない。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、 (1)奇フィールド間の一致度のみ評価すれば良いの
で、一致度を評価するため画像メモリは、前フレームの
奇フィールドのみ格納できれば良く、従って、従来例の
ように直前フレーム全体を格納するのに比べると一致度
評価用の画像メモリ容量が半分ですみ、メモリ容量が低
減できる。
【0032】(2)従来例のように5フレームあるいは
それ以上のフレーム列の中の複数の候補フィールドの中
から、削除すべき最適なフィールドを選択する方式とは
異なり、5フレームを単位に連続する2フレームの奇フ
ィールドが一致しているか否かだけで、削除対象フィー
ルドを決めるので、保持すべきフレームの枚数が2枚程
度と少なくすることができ、従って、フレーム保持用の
画像メモリ容量を従来例より大幅に低減できる。
【0033】(3)従来例では、数フレーム離れる可能
性のある候補フィールドのいずれが削除されるかわから
ないために、削除対象のフィールドが確定するまでの数
フレーム分の入力時間だけ処理開始を遅らせる必要があ
るのに対し、本発明では、高々、奇フィールドの入力が
完了するまでの1フィールド分で良いため、フレーム単
位の映像符号化のように、もともと、奇フィールドの入
力が完了するまで処理を開始できない場合では、実質的
な遅延は発生しない。
【0034】以上の効果が得られるため、本発明の逆テ
レシネ変換映像蓄積装置は、低遅延かつ低コストの映像
処理装置、映像符号化装置等を実現するのに極めて有効
な技術である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例を示すブロック構成図で
ある。
【図2】従来例の逆テレシネ変換装置を示すブロック構
成図である。
【図3】テレシネ変換によって生成されたフレーム列の
隣接奇フィールド間、隣接偶フィールド間の一致/不一
致の関係図である。
【符号の説明】
1,2…入力端子 3…出力端子 31,36…画像メモリ 11…奇フィールド間一致度評価器 21,25…アドレス生成&メモリインタフェース 40…映像入力インタフェース 50…フレームカウンタ 70…カウンタインクリメント制御器 80…書き込み制御器 101…一致度評価部 201…フレーム保持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−93930(JP,A) 特開 平8−265639(JP,A) 特開 平8−289199(JP,A) 特開 平7−107375(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/262 - 5/28 H04N 5/253

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 nを時系列の入力順を表す整数として、
    インタレース形式で入力されるフレームFR(n)を順
    次格納する画像メモリを有する逆テレシネ変換装置にお
    いて、入力中のフレームFR(n)の奇フィールドを書き込む
    とともに、前のフレームFR(n−1)の奇フィールド
    を読み出す奇フィールドメモリを有し、前記読み出した
    フレームFR(n−1)の奇フィールドと、前記入力中
    のフレームFR(n)の奇フィールドとの一致度を両奇
    フィールドが一致すると評価できる閾値で評価する一致
    度評価手段と、 前記一致度が前記閾値以上であり前記両フィールドが一
    致すると評価された場合に、次のフレームFR(n+
    1)の奇フィールドを前記画像メモリのフレームFR
    (n)の奇フィールドの格納領域に上書きして前記フレ
    ームFR(n)の奇フィールドを削除し、前記フレーム
    FR(n+1)の偶フィールドの前記画像メモリへの書
    き込みを阻止して該フレームFR(n+1)の偶フィー
    ルドを削除する制を行う制御手段とを、 具備することを特徴とする逆テレシネ変換映像蓄積装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、5フレーム毎に奇、偶
    1フィールドずつの割合で、フレームFR(n)の奇フ
    ィールドフレームFR(n+1)の偶フィールドを削
    除する制御を行うものであることを特徴とする請求項1
    記載の逆テレシネ変換映像蓄積装置。
JP10218404A 1998-08-03 1998-08-03 逆テレシネ変換映像蓄積装置 Expired - Fee Related JP3063739B2 (ja)

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