JP3063566U - 墓標および墓所 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】遮蔽感がなく清楚で明るい雰囲気を与え墓碑銘
の追録も容易な墓標を提供すること、および狭雑感がな
く清楚で明るい墓所を提供すること。 【解決手段】墓所の区画２に設けたコンクリート製等の
頑丈な基台１に、墓碑銘３を記載する透明ガラスパネル
４の下縁５を埋設して立設して墓標６を構成した。墓所
の区画の地下に納骨室９を埋設し、該納骨室の近傍に、
頑丈な基台を設けてこれに墓碑銘を記載する透明ガラス
パネルの下縁を埋設することで、墓所が広々として開放
感が生じる。該基台を該納骨室の上部の構造部と一体に
構築すると墓標が頑丈になり、工事も容易になる。透明
ガラスパネルの背後に植栽を設けると、墓標や墓所に彩
りを加えることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、墓標および墓所に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、納骨部を備えた石塔状の墓石や、石板を石台に衝立状に固定して墓石の 側方に設置される墓碑などの墓標が知られており、墓標には、通常、サンドブラ スト法などにより墓碑銘が刻み込まれる。また、近時は墓所を複数人により共用 することが行われており、この場合、各共用者毎に墓石、墓碑などの墓標を建立 している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

石塔状や石板状の墓標は重厚ではあるが、墓所に陰影をもたらすためその雰囲 気を暗くして好ましくなく、石材製で大きく重いため墓碑銘の追録に伴う搬出入 が容易でない。また、共用された墓所では、各共用者が墓標を建立すると狭雑感 、遮蔽感が生じ、故人を偲ぶ墓参の目的が昂揚されず、共用者同士の連帯感も持 ちにくい。

【０００４】 本考案は、遮蔽感がなく清楚で明るい雰囲気を与え墓碑銘の追録も容易な墓標 を提供すること、および狭雑感がなく清楚で明るい墓所を提供することを目的と するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案では、墓標を、コンクリート製等の頑丈な基台に、墓碑銘を記載する透 明ガラスパネルの下縁を埋設して立設した構成とすることにより、上記の目的を 達成するようにした。また、墓所の区画の地下に納骨室を埋設し、該納骨室の地 表の近傍に、コンクリート製等の頑丈な基台を設けてこれに墓碑銘を記載する透 明ガラスパネルの下縁を埋設して立設することにより、清楚で明るい墓所を提供 できる。該基台を長手に構築し、これに複数枚の該透明ガラスパネルの面を連続 させてその各下縁を埋設してもよく、該納骨室の上部の構造部に該基台を一体に 設けると頑丈な構造で構築も容易になる。また、該透明ガラスパネルの背後に植 栽を設けることで、景観が向上する。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を図面に基づき説明すると、図１乃至図３に於いて、符号 １は墓所の区画２の側部に沿って設けた十分な強度を持った石造り或いはコンク リート製の基台を示し、該基台１に墓碑銘３を記載する強化ガラス製の透明ガラ スパネル４の下縁５を埋設して該透明ガラスパネル４をほぼ垂直に立設すること により墓標６を構成した。該墓碑銘３はガラス面にサンドブラストやエッチング 或いは印刷により表記される。図示のものでは、長手に基台１を構築し、これに 厚さ１０ｍｍ、幅０．５ｍ、高さ１ｍの長方形の風雨に耐えうる丈夫な透明ガラ スパネル４の４枚を隙間なく連結部材１８で連結して直線的に配置したが、ジグ ザグ状或いは円弧状に配置してもよく、透明ガラスパネル４には強化された曲面 ガラスや張り合わせガラスを用いてもよい。

【０００７】 該区画２の地下に、上方に開閉蓋８で塞がれた出入り口７を有するコンクリー ト造りの納骨室９を設け、その室内に遺骨１１を載せる納骨棚１０を複数段設け ることにより、多数の納骨を行えて該区画２を家族で或いは複数の共用者により 共用できるようにした。この場合、墓標６の基台１を該納骨室９の天井等の地表 の構造部１２と一体に設けることで頑丈に設置できると共に墓参者は墓碑６前の 地表の構造部１２上に参集して墓参することができる。該基台１はアンカーボル ト１５で該構造部１２に一体に固定し、その周囲には土１３を入れた囲い１４を 設け、花や芝生１６を植えるようにした。また、該墓標６の背後には多少の隙間 を設けてそこにバラなどの植栽１７を植え、墓碑銘３を見るときにその植栽１７ による彩りが与えられるようにした。該基台１は、納骨室９から分離して構築し てもよい。

【０００８】 該墓標６がコンクリート製の基台１に透明ガラスパネル４を立設した構成であ るため、墓標６の設置による陰影が薄くなると共に該パネル４の背景や植栽１７ が見え、そのため墓所が明るく清楚な印象になる。また、墓所の区画２が共用さ れている場合は、区画２の側部に該基台１を設け、いくつかの墓標６を並べて建 立することで区画２が広々とし、狭雑感が解消でき、多数の区画２があるときは 、一層広々とした開放感が得られる。

【０００９】

【考案の効果】

以上のように本考案によるときは、墓標を墓所の区画に設けた頑丈な基台に透 明ガラスパネルの下縁を埋設して立設する構成としたので、墓所の陰影が少なく なって雰囲気が明るくなり、墓標の背後の植栽や景色を楽しめ、墓標が軽量であ るから墓碑銘や彫刻の追録のための搬出入が容易で、墓碑銘や彫刻の墓碑銘はサ ンドブラスト等で簡単に明瞭に記載でき、墓所の区画の地下に構築した納骨室の 近傍に該墓標を設けることで、区画が広々として明るい開放感が得られて共用墓 所に好都合であり、納骨室の上部の構造部と一体に該基台を設けると、墓標を頑 丈に構築できその工事も簡単になる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態を示す平面図

【図２】図１の２−２線断面図

【図３】図１の３−３線断面図

【符号の説明】

１ 基台、２ 区画、３ 墓碑銘、４ 透明ガラスパネ
ル、５ 下縁、６ 墓標、７ 出入り口、９ 納骨室、
１０ 納骨棚、１２ 構造部、１７ 植栽、

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】墓所の区画に設けたコンクリート製等の頑
   丈な基台に、墓碑銘を記載する透明ガラスパネルの下縁
   を埋設して立設したことを特徴とする墓標。
2. 【請求項２】墓所の区画の地下に納骨室を埋設し、該納
   骨室の地表の近傍に、コンクリート製等の頑丈な基台を
   設けてこれに墓碑銘を記載する透明ガラスパネルの下縁
   を埋設して立設したことを特徴とする墓所。
3. 【請求項３】上記基台を長手に構築し、これに複数枚の
   上記透明ガラスパネルの面を連続させてその各下縁を埋
   設したことを特徴とする請求項１又は２に記載の墓標ま
   たは墓所。
4. 【請求項４】上記納骨室の上部の構造部に上記基台を一
   体に設けたことを特徴とする請求項２に記載の墓所。
5. 【請求項５】上記透明ガラスパネルの背後に植栽を設け
   たことを特徴とする請求項１ないし３のいずれか１項に
   記載の墓標又は墓所。