JP3063454B2 - 酸化物超電導導体の接続部 - Google Patents
酸化物超電導導体の接続部Info
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- oxide superconducting
- superconducting conductor
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- conductor
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
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- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は酸化物超電導導体の接続
部に関するものである。
部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】酸化物超電導線材として、銀等の金属と
複合化したテープ線材が知られている。このテープ線材
は、銀を複合材料として酸化物超電導体を覆い、臨界電
流密度の向上と導体の熱的安定性を実現した導体であ
る。
複合化したテープ線材が知られている。このテープ線材
は、銀を複合材料として酸化物超電導体を覆い、臨界電
流密度の向上と導体の熱的安定性を実現した導体であ
る。
【0003】このような超電導テープ線材を電流大容量
化するために集合化することがあり、その集合化した導
体を導電部材と接続することがある。そのときの接続は
半田等の金属接着剤又は熱処理で低抵抗接続を得てい
る。
化するために集合化することがあり、その集合化した導
体を導電部材と接続することがある。そのときの接続は
半田等の金属接着剤又は熱処理で低抵抗接続を得てい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この接続部は
大気中の水分、硫黄等により機械的強度、電気特性が劣
化する恐れがある。また、液体ヘリウムのような極低温
の寒剤が接続部の隙間から内部に侵入し、温度上昇によ
り寒剤の体積が膨脹する。寒剤の体積膨脹は酸化物超電
導体に局部的に影響を及ぼし、導体の疲労、歪劣化の原
因となる。
大気中の水分、硫黄等により機械的強度、電気特性が劣
化する恐れがある。また、液体ヘリウムのような極低温
の寒剤が接続部の隙間から内部に侵入し、温度上昇によ
り寒剤の体積が膨脹する。寒剤の体積膨脹は酸化物超電
導体に局部的に影響を及ぼし、導体の疲労、歪劣化の原
因となる。
【0005】本発明の目的は、大気中の水分、硫黄、寒
剤の侵入等を防止し、かつ機械的強度に優れた酸化物超
電導導体の接続部を得ることにある。
剤の侵入等を防止し、かつ機械的強度に優れた酸化物超
電導導体の接続部を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、酸化物超電導導体と接続部材との接続
部の外周と少なくともその近傍の酸化物超電導導体を含
浸材で含浸被覆して固定し、前記接続部を大気から隔離
させている。
め、本発明では、酸化物超電導導体と接続部材との接続
部の外周と少なくともその近傍の酸化物超電導導体を含
浸材で含浸被覆して固定し、前記接続部を大気から隔離
させている。
【0007】この場合、含浸材としては、後に硬化する
液状のエポキシ樹脂が使用される。また、酸化物超電導
導体を構成する酸化物超電導線材としては、イットリウ
ム系、ビスマス系、タリウム系その他の酸化物超電導体
のコアを有するテープ形状の金属複合型超電導線材が使
用される。
液状のエポキシ樹脂が使用される。また、酸化物超電導
導体を構成する酸化物超電導線材としては、イットリウ
ム系、ビスマス系、タリウム系その他の酸化物超電導体
のコアを有するテープ形状の金属複合型超電導線材が使
用される。
【0008】
【実施例】以下に本発明を図面を参照して説明すると、
図1は、酸化物超電導導体1と、これを電力供給部に接
続する接続部材としての銅からなる接続リード3との接
続部に適用した場合を示している。
図1は、酸化物超電導導体1と、これを電力供給部に接
続する接続部材としての銅からなる接続リード3との接
続部に適用した場合を示している。
【0009】酸化物超電導導体1は、銀合金シース酸化
物超電導テープ線材2を50枚積層して集合化したもの
からなり、接続リード3との間は半田4で接続され、こ
の半田接続部の外周と少なくともこれに続く部分は、例
えば「スタイキャスト2850GT」の商品名のエポキ
シ樹脂からなる含浸材5で含浸被覆されて固定されてい
る。そしてまた、この接続部を含む酸化物超電導導体1
は、例えばステンレスからなる補強材6に接着されて補
強されている。
物超電導テープ線材2を50枚積層して集合化したもの
からなり、接続リード3との間は半田4で接続され、こ
の半田接続部の外周と少なくともこれに続く部分は、例
えば「スタイキャスト2850GT」の商品名のエポキ
シ樹脂からなる含浸材5で含浸被覆されて固定されてい
る。そしてまた、この接続部を含む酸化物超電導導体1
は、例えばステンレスからなる補強材6に接着されて補
強されている。
【0010】このような構成とすれば、接続部は大気等
から隔離保護されるだけでなく、機械的強度も改善され
る。
から隔離保護されるだけでなく、機械的強度も改善され
る。
【0011】図2は、本発明に係る接続部の別の例を示
し、酸化物超電導導体1の端部付近のテープ線材2の間
に熱伝導性の良好な金属材7、例えば銀銅合金製のテー
プの途中が挾み込まれ、その端部8を外部に露出させ、
内部の熱がこの金属材7を介してその端部8から放出で
きるようになっている。
し、酸化物超電導導体1の端部付近のテープ線材2の間
に熱伝導性の良好な金属材7、例えば銀銅合金製のテー
プの途中が挾み込まれ、その端部8を外部に露出させ、
内部の熱がこの金属材7を介してその端部8から放出で
きるようになっている。
【0012】この構造は、酸化物超電導導体1を接続リ
ード3と接続するに先ち、酸化物超電導導体1の端部に
適宜金属材7を挾み込んで熱処理して熱的接続を良好に
させ、金属材7の端部8を外部に露出させた状態で含浸
材5で含浸固定することによって形成することができ
る。
ード3と接続するに先ち、酸化物超電導導体1の端部に
適宜金属材7を挾み込んで熱処理して熱的接続を良好に
させ、金属材7の端部8を外部に露出させた状態で含浸
材5で含浸固定することによって形成することができ
る。
【0013】少なくとも接続部とその近傍を含浸材5で
含浸被覆して固定した場合、含浸材5の熱伝導率が小さ
いため、超電導体が発熱したときの放熱が悪く、導体1
を熱的に不安定にさせる恐れがあるが、この例のように
金属材7を取り付けることで、接続部内にこもりがちな
熱を効果的に放出でき、超電導体の安定性を向上させる
ことができる。
含浸被覆して固定した場合、含浸材5の熱伝導率が小さ
いため、超電導体が発熱したときの放熱が悪く、導体1
を熱的に不安定にさせる恐れがあるが、この例のように
金属材7を取り付けることで、接続部内にこもりがちな
熱を効果的に放出でき、超電導体の安定性を向上させる
ことができる。
【0014】図3は、テープ線材2の間に挾み込んだ金
属材7の端部の別の例を示し、金属材7の端部8は別な
金属ブロック9に接続され、接続部の熱容量が大きくな
るようになされている。
属材7の端部の別の例を示し、金属材7の端部8は別な
金属ブロック9に接続され、接続部の熱容量が大きくな
るようになされている。
【0015】図4は、金属材7の取り付けの方の別の例
を示している。この例の場合、金属材7はその途中を挾
み込む代わりに酸化物超電導導体1と接続リード3の接
続部及びこれに続く部分の外周に巻き付けられ、端部8
が外部に露出した構造となっている。
を示している。この例の場合、金属材7はその途中を挾
み込む代わりに酸化物超電導導体1と接続リード3の接
続部及びこれに続く部分の外周に巻き付けられ、端部8
が外部に露出した構造となっている。
【0016】このような構成とすることで、放熱構造の
形成を簡易にすることができる。
形成を簡易にすることができる。
【0017】なお、金属材7の端部8又はこれに接続さ
れた金属ブロック9の表面は、電気絶縁を施しても差し
支えない。
れた金属ブロック9の表面は、電気絶縁を施しても差し
支えない。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、導体接続部が大気等か
ら隔離保護されているので、水分、硫黄、寒剤等の侵入
がなく、導体接続部が化学的反応、機械的応力を原因と
する電気特性の経年低下を防止できるだけでなく、機械
的強度を改善することができる。
ら隔離保護されているので、水分、硫黄、寒剤等の侵入
がなく、導体接続部が化学的反応、機械的応力を原因と
する電気特性の経年低下を防止できるだけでなく、機械
的強度を改善することができる。
【0019】また、金属材を取り付けることで、熱放散
が良好となり、導体の熱的安定性を向上させることがで
きる。
が良好となり、導体の熱的安定性を向上させることがで
きる。
【図1】本発明に係る接続部の一実施例を示す縦断面
図。
図。
【図2】本発明に係る接続部の別の例を示す横断面図。
【図3】本発明に係る接続部の別の例を示す横断面図。
【図4】本発明に係る接続部の別の例を示す部分縦断面
図。
図。
1 酸化物超電導導体 2 超電導テープ線材 3 導電部材としての接続リード 4 半田 5 含浸材 6 補強材 7 金属材 8 金属材の端部 9 金属ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−232977(JP,A) 特開 平4−292876(JP,A) 特開 平6−310188(JP,A) 特公 昭59−36807(JP,B2) 特公 平3−65627(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 4/68 H01B 12/00 - 12/16
Claims (4)
- 【請求項1】酸化物超電導線材を集合化してなる酸化物
超電導導体と導電部材との接続部において、該接続部と
少なくともその近傍の酸化物超電導導体が含浸材で含浸
被覆され固定されていることを特徴とする酸化物超電導
導体の接続部。 - 【請求項2】導電部材と接続された酸化物超電導導体の
端部に金属材が接触し、その金属材の一部が外部に露出
している請求項1に記載の接続部。 - 【請求項3】酸化物超電導導体の端部内に金属材の一部
が挾み込まれている請求項2に記載の接続部。 - 【請求項4】少なくとも酸化物超電導導体の端部に金属
材の一部が巻き付けられている請求項2に記載の接続
部。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5101676A JP3063454B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 酸化物超電導導体の接続部 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5101676A JP3063454B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 酸化物超電導導体の接続部 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06310189A JPH06310189A (ja) | 1994-11-04 |
JP3063454B2 true JP3063454B2 (ja) | 2000-07-12 |
Family
ID=14306964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5101676A Expired - Fee Related JP3063454B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 酸化物超電導導体の接続部 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3063454B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4734004B2 (ja) * | 2005-03-23 | 2011-07-27 | 株式会社東芝 | 超電導電流リード |
JP4936858B2 (ja) * | 2006-11-08 | 2012-05-23 | 株式会社東芝 | 超電導電流リードおよびその製造方法 |
DE102009010011B3 (de) * | 2009-02-21 | 2010-08-26 | Bruker Eas Gmbh | Verfahren zur Verbindung von zwei oder mehr MgB2-Supraleiterdrähten über einen Presskörper aus HTS-Pulver und supraleitende Verbindungsstelle von zwei oder mehr dieser Drähte |
-
1993
- 1993-04-28 JP JP5101676A patent/JP3063454B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06310189A (ja) | 1994-11-04 |
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