JP3063153B2 - 衣類乾燥機 - Google Patents

衣類乾燥機

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JP3063153B2
JP3063153B2 JP2318523A JP31852390A JP3063153B2 JP 3063153 B2 JP3063153 B2 JP 3063153B2 JP 2318523 A JP2318523 A JP 2318523A JP 31852390 A JP31852390 A JP 31852390A JP 3063153 B2 JP3063153 B2 JP 3063153B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はドラム内の衣類の量を判定する衣類乾燥機の
負荷量検知装置に関する。
従来の技術 近年、衣類乾燥機は乾燥性能を向上するためにドラム
内の衣類の量を検知できる負荷量検知装置の開発が要望
されている。
従来、この種の衣類乾燥機の負荷量検知装置はなく、
関連する技術として電動機の負荷量を検出する装置が、
特開昭63−80794号公報に示されている。この負荷量検
知装置は第7図に示すように、モータ1の回転を制御す
る双方向性3端子サイリスタ(以下、サイリスタとい
う)2と、モータ1の主コイルと補助コイル間に接続し
たコンデンサ3と、コンデンサ3の端子電圧を入力とす
るコンデンサ電圧検知回路4と、このコンデンサ電圧検
知回路4からの出力パルスを入力する制御回路5とから
構成されている。
この負荷量検知装置を衣類乾燥機に使用した場合の構
成は第8図のようになる。図において、モータ1はドラ
ム6および熱交換型両翼ファン7を駆動し、シャフト8
に取り付けられたドラムプーリー9とベルト10によりド
ラム6を回転させている。同様に、シャフト8に取り付
けられたモータプーリー11とベルト12により熱交換型両
翼ファン7を回転させている。
以上のような負荷量検知装置の動作を説明すると、モ
ータ1に一定時間通電後サイリスタ2をオフし、このオ
フ期間内のコンデンサ3の端子電圧をコンデンサ端子電
圧検知回路4により検知する。負荷量の大小によりオフ
期間の慣性力によるモータ1の回転数の減衰率が異なる
ので、コンデンサ3の電圧も同様に減衰し、その違いを
コンデンサ電圧検知回路4においてパルス数として検出
し、制御回路5においてパルス信号をカウントして負荷
量が判定できる。
発明が解決しようとする課題 このような従来の電動機の負荷量検知装置を衣類乾燥
機に使用した場合には、熱交換型両翼ファン7を回転さ
せるためのモータプーリー11はシャフト8に密着固定さ
れているため、モータ1に通電後のオフ期間中、熱交換
型両翼ファン7は慣性力により惰性回転する。このこと
によりモータ1も惰性回転してしまう。よってモータ1
の通電オフ期間中のコンデンサ電圧Vcは第9図(a)の
ような衣類の量が多く負荷量が大きい場合も、第9図
(b)のような衣類の量が少なく負荷量が小さい場合も
ほぼ同じ減衰をするため(T2a≒T2b)、正確に負荷量を
判定できないという課題を有していた。
本発明は上記課題を解決するもので、熱交換型両翼フ
ァンなどの回転負荷へ慣性力による惰性回転の影響を受
けず、負荷量を正確に検知することを目的としている。
課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、衣類を入れるド
ラムを駆動する第1のモータと、熱交換型両翼ファンな
どの回転負荷を駆動する第2のモータと、前記第1およ
び第2のモータへの通電制御を行う制御手段とを備え、
前記制御手段は、回転開始後、前記第1のモータのみ所
定時間通電し、これをオフしてから回転数が減衰して停
止するまでの時間より衣類の量を判定するものである。
作用 本発明は上記した課題解決手段により、ドラムを駆動
する第1のモータの非通電時におけるモータの減衰時間
を検知することにより負荷量を判定するため、熱交換型
両翼ファンなどの回転負荷の慣性力に影響されることな
く正確な負荷量の判定を行なうことができる。
実施例 以下、本発明の一実施例について第1図から第3図を
参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のもの
は同一符号を付して説明を省略する。
図に示すように、第1のモータ13はドラム6を駆動す
るもので、サイリスタ2aによりオンオフし、第2のモー
タ14は熱交換型両翼ファン7を駆動するもので、サイリ
スタ2aによりオンオフする。制御回路15は操作キーから
の指示によりサイリスタ2a,2bを制御する。コンデンサ
電圧検知回路4は第1のモータ13のコンデンサ3の端子
電圧を検知するものである。コンデンサ3の端子電圧は
第1のモータ13の回転数と相関があり、サイリスタ2aに
通電後、オフ期間中コンデンサ電圧は回転数に応じて減
衰する。
コンデンサ電圧検知回路4は第3図に示すように構成
しており、コンデンサ3の端子間に抵抗40と半波整流用
ダイオード41と保護用ダイオード42を直列に接続し、保
護用ダイオード42と並列にフォトカプラ43を接続して電
気的に絶縁する。フォトカプラ43の出力側であるフォト
トランジスタのエミッタ端子に抵抗44aとベース・エミ
ッタ抵抗44bの直列回路を接続し、これら抵抗44a,44bの
接続点にトランジスタ45のベースを接続する。トランジ
スタ45のコレクタには抵抗46a,46bを直列に接続し、こ
れら抵抗46a,46bの接続点にトランジスタ47のベースを
接続する。トランジスタ47のコレクタ端子と抵抗46aと
フォトカプラ43のコレクタ端子は直流電源端子Vcc側に
接続している。また、トランジスタ47のエミッタ端子に
抵抗48を接続し、トランジスタ45のエミッタ端子と抵抗
44bとともに直流電源端子G側に接続している。抵抗48
の端子電圧V0を制御回路15に加える。
以上のような構成により、サイリスタ2a通電後のオフ
期間中、第1のモータ13は熱交換型両翼ファン7の慣性
力による回転の影響を受けず、第1のモータ13の通電オ
フ期間中のコンデンサ電圧Vcは衣類の量が少なく負荷量
が小さい場合は第4図(a)のように減衰期間T1aは長
くなり、衣類の量が多く負荷量が大きい場合は第4図
(b)のように減衰時間T1bは短くなる。第1のモータ1
3の休止期間においては、サイリスタ2aはオフ状態のた
めコンデンサ3の端子電圧は0となるが、休止期間前に
第1のモータ13を駆動しているため、第1のモータ13は
慣性により回転しつづけ、主コイルおよび補助コイルに
誘起電圧が発生し、回転数の減少とともに誘起電圧は減
少し第4図(a),(b)のような波形となる。負荷量
が大きい場合には回転数は急速に減少し、コンデンサ電
圧も減少するので布などの負荷量を検知することができ
る。
コンデンサ電圧検知回路4の各部波形は第5図
(a),(b)のようになり、Vcはコンデンサ3の端子
電圧、V0は抵抗48の端子電圧である。図中の時間t0でサ
イリスタ2がオフし、コンデンサ電圧Vcはモータ1の回
転数に応じて減少し、時間t1でゼロとなるので、出力電
圧V0もT1(t1−t0)秒間パルス信号を主力する。
つぎに、上記構成において第6図を参照しながら動作
を説明すると、まず、サイリスタ2aをONさせて第1のモ
ータ13を2秒間運転する(ステップ1)。つぎに、サイ
リスタ2aをOFFした(ステップ2)後、制御回路15はコ
ンデンサ電圧検知回路4の出力電圧v0のパルス数をカウ
ントする(ステップ3)。ステップ1〜ステップ3を10
回繰り返した(ステップ4)後、10回のパルス数の和を
予め定められたパルス数と負荷量の関係と比較すること
により、負荷量を判定する(ステップ5)。この負荷量
判定に基づいて、ドラム6や熱交換型両翼ファン7の回
転を負荷量に適したものとする乾燥運転を行う(ステッ
プ6)。なお、第2のモータ14は第1のモータ13による
負荷量判定の際、連続的に運転状態をつづけてもよく、
停止していてもよい。
また、本実施例では第1のモータ13のコンデンサ電圧
により減衰時間を測定した例を示したが、第1のモータ
13の回転数の減衰時間あるいはモータ回転数と相関関係
のある第1のモータ13のコイル電圧の減衰時間を測定し
てもよく、要は第1のモータ13の回転数と相関関係のあ
るパラメータを利用すればよい。
発明の効果 以上の実施例から明らかにように本発明によれば、衣
類を入れるドラムを駆動する第1のモータと、熱交換型
両翼ファンなどの回転負荷を駆動する第2のモータと、
前記第1および第2のモータへの通電制御を行う制御手
段とを備え、前記制御手段は、回転開始後、前記第1の
モータのみ所定時間通電し、これをオフしてから回転数
が減衰して停止するまでの時間より衣類の量を判定する
ものであるから、熱交換型両翼ファンなどのドラム以外
の慣性力による惰性回転の影響を受けることがなく、精
度のよい負荷量検知が可能となる。また、負荷量に応じ
たドラムや熱交換型両翼ファンの回転をさせることが可
能となりより高度な制御を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の衣類乾燥機の負荷量検知装
置のブロック図、第2図は同負荷量検知装置を備えた衣
類乾燥機の一部切欠した断面図、第3図は同負荷量検出
装置のコンデンサ電圧検知回路の回路図、第4図
(a),(b)はそれぞれ同負荷量検知装置のコンデン
サ端子電圧の変化を示す図、第5図(a),(b)はそ
れぞれ同コンデンサ電圧検知回路の要部波形図、第6図
は同負荷量検知装置の動作フローチャート、第7図は従
来の負荷量検知装置のブロック図、第8図は同負荷量検
知装置を備えた衣類乾燥機の断面図、第9図(a),
(b)はそれぞれ同衣類乾燥機において負荷量検知を行
なった場合のコンデンサ端子電圧の変化を示す図であ
る。 13……第1のモータ、14……第2のモータ、15……制御
回路(制御手段)。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 58/28 D06F 33/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】衣類を入れるドラムを駆動する第1のモー
    タと、熱交換型両翼ファンなどの回転負荷を駆動する第
    2のモータと、前記第1および第2のモータへの通電制
    御を行う制御手段とを備え、前記制御手段は、回転開始
    後、前記第1のモータのみ所定時間通電し、これをオフ
    してから回転数が減衰して停止するまでの時間より衣類
    の量を判定する衣類乾燥機。
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