JP3063139U

JP3063139U - 眼鏡のつるの弾性連接構造

Info

Publication number: JP3063139U
Application number: JP1999002543U
Authority: JP
Inventors: 梅花陳呉
Original assignee: 華美眼鏡股▲ふん▼有限公司
Priority date: 1999-04-16
Filing date: 1999-04-16
Publication date: 1999-10-19
Anticipated expiration: 2005-04-16

Abstract

(57)【要約】【課題】眼鏡の弾性連接シートとつるの材質が相互に
異なり（例えばプラスチックと金属であり）相互に溶接
するのに不適合である時に、連接作業に便利で且つ強固
に結合させられる、一種の眼鏡のつるの弾性連接構造を
提供すること。【解決手段】本考案は、眼鏡のつるの内側と眼鏡のフ
レームの内側を、内部にスプリングを具えた弾性結合シ
ートで連結した眼鏡のつるの弾性連接構造において、こ
の弾性結合シートの外側壁に複数の凸柱を設け、該凸柱
の端部直径を凸柱本体より大きく設け、該凸柱を加熱し
てその熱でつるの対応位置を溶融させつつ該凸柱をつる
に圧入し、弾性結合シートとつるを結合させるようにし
てなる眼鏡のつるの弾性連接構造としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は眼鏡におけるフレームとつるの弾性連接構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

眼鏡の着用により呼吸に不便が生じ、このため眼鏡を度々取り外して調整する必要が生じる。取外しと調整の過程で、眼鏡のつるを折り曲げなければならないことがある。眼鏡のつるの折り曲げは、連接シートの一端が眼鏡のフレームに枢接され、もう一端がつるに連接され、連接シートの回動によりつるとフレームとが折り曲げ或いは展開の相対動作可能とされたことにより、達成される。また、つるとフレームは経常的に折り曲げ及び展開操作され、このため不注意からつるが外向きに折り曲げられて切断されることがあった。このため、すでに、眼鏡の連接シートの内部にスプリングを設け、スプリングの一端をフレームに結合し、つるが外向きに折られる時に、スプリングの弾性により延伸された活動空間が形成されて、スプリングの緩衝により切断を防止するようにした眼鏡のつるの弾性連接構造が存在する。

【０００３】上述の眼鏡のつるの弾性連接シートは殆どが金属製とされ、フレームとつるが金属製である場合は問題がないが、フレームとつるがプラスチック製である場合、プラスチックの融点は比較的低く、このため金属の弾性連接シートとプラスチックのつるが結合される時には高温の溶接方式での施工が難しかった。このため、現在、弾性連接シートとつるとの結合には、図５或いは図６に示される結合方式が採用されている。

【０００４】そのうち、図５に示される周知の弾性連接シート（４１）はまず金属挿入片（４２）に溶接され、結合後に、さらに金属挿入片（４２）がつる（４３）の端部よりつる（４３）内部に設けられた中空内部に挿入され、分段式作業により弾性連接シート（４１）がつる（４３）と結合される。

【０００５】しかし、このような周知の弾性連接シート（４１）とつる（４３）の結合方式は、弾性連接シート（４１）を先に金属挿入片（４２）と溶接する第１次作業と、さらに金属挿入片（４２）をつる（４３）の端部よりつる（４３）内部に設けられた中空内部に挿入する第２次作業とを必要とするほか、つる（４３）内部にあらかじめ中空を設ける必要があった。

【０００６】また、図６に示される周知の弾性連接シート（５１）は直接つる（５２）の端部よりつる（５２）内部に設けられた中空内部に挿入されてつる（５２）と結合される。

【０００７】このような周知の弾性連接シート（５１）とつる（５２）の結合方式は、同様につる（５２）内にあらかじめ中空部分を設ける必要があった。以上より分かるように、周知の二種類の弾性連接シートの結合方式は、弾性連接シートとつるの材質がそれぞれプラスチックと金属とされる状況において、結合方式が煩瑣であり製造コストがかかるという欠点を有していた。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、周知の技術の欠点を鑑み、眼鏡の弾性連接シートとつるの材質が相互に異なり（例えばプラスチックと金属であり）相互に溶接するのに不適合である時に、連接作業に便利で且つ強固に結合させられる、一種の眼鏡のつるの弾性連接構造を提供することを課題としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、つる（２）の内側とフレーム（１）の内側を、内部にスプリング（３２）を具えた弾性連接シート（３）で連結するようにしてなる眼鏡のつるの弾性連接構造において、該弾性連接シート（３）の外側壁に複数の凸柱（３１）が形成され、該凸柱（３１）の端部の直径が凸柱（３１）本体より大きく設けられ、該凸柱（３１）を加熱し、つる（２）の該凸柱（３１）に対応する部分を凸柱（３１）の熱で溶融させつつ凸柱（３１）をつる（２）に圧入し、弾性連接シート（３）とつる（２）を結合させたことを特徴とする、つるの弾性連接構造としている。

【００１０】請求項２の考案は、前記弾性連接シート（３）とつる（２）の材質が相互に異なり、少なくとも一方が溶接の高温に耐えない材質とされたことを特徴とする、請求項１に記載の眼鏡のつるの弾性連接構造としている。

【００１１】

【考案の実施の形態】

本考案は、眼鏡のつるの内側と眼鏡のフレームの内側を、内部にスプリングを具えた弾性結合シートで連結し、この弾性結合シートの外側壁に複数の凸柱を設け、該凸柱の端部直径を凸柱本体より大きく設け、凸柱を加熱してその熱でつるの対応位置を溶融させてつるに圧入し、弾性結合シートとつるを結合させるようにしてなる眼鏡のつるの弾性連接構造としている。

【００１２】

【実施例】

図１及び図２を参照されたい。本考案は、つる（２）の内側とフレーム（１）の内側を、内部にスプリング（３２）を具えた弾性連接シート（３）で連結するようにしてなる眼鏡のつるの弾性連接構造において、該弾性連接シート（３）の外側壁に複数の凸柱（３１）が形成され、該凸柱（３１）の端部の直径が凸柱（３１）本体より大きく設けられ、加圧と熱溶接により、凸柱（３１）をつる（２）に圧入し、弾性連接シート（３）とつる（２）を結合させたことを特徴としている。

【００１３】弾性連接シート（３）はほとんどが金属で製造され、つる（２）がプラスチック製とされる時、本考案は高温溶接作業とネジによる固定作業を必要としない。

【００１４】本考案によると、凸柱（３１）を速やかに加圧すると同時に、弾性連接シート（３）を加熱し、凸柱（３１）を熱を有する状態としてつる（２）の内側面に圧入、溶着させることで、弾性連接シート（３）とつる（２）が結合させられる。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は以下のような優れた点を有している。１．本考案はプラスチック製のつる（２）と金属製の弾性連接シート（３）という異なる材質間の溶接の困難或いは接着不良の問題を発生せず、弾性連接シート（３）とつる（２）の間を結合させる。２．本考案では凸柱（３１）を加熱してつる（２）の対応部分をその熱で溶融させつつつる（２）に圧入し、弾性連接シート（３）とつる（２）を結合させており、作業が速やかに行われ、且つ凸柱（３１）が直接つる（２）に嵌入されるためその結合強度が高い。

【００１６】本考案は眼鏡に運用されて実用効果を提供し、且つその出願前のいかなる刊行物にもその構造の記載はなく、また公開使用されていないため、新規性を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の眼鏡のフレームとつるの局部分解斜視
図である。

【図２】本考案の弾性連接シートとつるの対応表示図で
ある。

【図３】本考案のフレームとつるの組合せ局部表示図で
ある。

【図４】本考案の実施例図である。

【図５】周知の弾性連接シートとつるの結合を示す分解
斜視図である。

【図６】周知のもう一種の弾性連接シートとつるの結合
を示す分解斜視図である。

【符号の説明】

（１）フレーム（２）つる（３）弾性連接シート（３１）凸柱（３２）スプリング（４１）弾性連接シート（４２）金属挿入片（４３）つる（５１）弾性連接シート（５２）つる

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】つる（２）の内側とフレーム（１）の内
側を、内部にスプリング（３２）を具えた弾性連接シー
ト（３）で連結するようにしてなる眼鏡のつるの弾性連
接構造において、該弾性連接シート（３）の外側壁に複数の凸柱（３１）
が形成され、該凸柱（３１）の端部の直径が凸柱（３
１）本体より大きく設けられ、該凸柱（３１）を加熱
し、つる（２）の該凸柱（３１）に対応する部分を凸柱
（３１）の熱で溶融させつつ凸柱（３１）をつる（２）
に圧入し、弾性連接シート（３）とつる（２）を結合さ
せたことを特徴とする、眼鏡のつるの弾性連接構造。
【請求項２】前記弾性連接シート（３）とつる（２）
の材質が相互に異なり、少なくとも一方が溶接の高温に
耐えない材質とされたことを特徴とする、請求項１に記
載の眼鏡のつるの弾性連接構造。