JP3062872B2 - 壁紙糊付機 - Google Patents

壁紙糊付機

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JP3062872B2
JP3062872B2 JP7334290A JP33429095A JP3062872B2 JP 3062872 B2 JP3062872 B2 JP 3062872B2 JP 7334290 A JP7334290 A JP 7334290A JP 33429095 A JP33429095 A JP 33429095A JP 3062872 B2 JP3062872 B2 JP 3062872B2
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完志 宮木
俊樹 新川
英樹 辻井
貴志 池嶋
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ヤヨイ化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば屋内の壁面
にシート状壁装材を貼付するに際して長尺シート上の壁
装材の裏面に糊を連続的に塗布する壁紙糊付機に関し、
特のその脚部と壁装材支持手段と前記受け皿支持手段と
の構成に特徴を有する壁紙糊付機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の一般的な壁紙糊付機の概
略構成を示す。この図に示すように、従来の一般的な壁
紙糊付機では、糊付機本体部601の内部に種々のロー
ル602〜606と糊桶607とを備え、後部から引き
入れた壁装材(以下、クロスと称す。)610を、内部
の糊付けロール602や他のガイドロール606等の間
の所定の経路に沿って前部から引き出す際に、糊桶60
7の糊をクロス610の裏面に塗布する。
【0003】本体部601は、脚部608の上部に設け
られた台座部609上に載置されており、脚部608に
より本体部601が所定の高さに保持されている。さら
に、糊付け前のクロス610を本体後部に支持するため
のクロスブラケット(壁装材支持手段)611と、糊付
け後のクロス610を受け入れる受け皿(以下、トレイ
と称す。)612を本体前部で支持するためのトレイブ
ラケット(受け皿支持手段)613を備えており、これ
らは脚部608に接続されている。
【0004】クロスブラケット611は、ロール上に巻
かれたクロス610の中心部を貫通させて保持するクロ
スバー610aの両端部を保持することで、クロス61
0を本体部601とほぼ同じ高さで支持する。このクロ
スブラケット611は、略水平方向に延在する水平ステ
イ611aと略垂直方向に延在する垂直ステイ611b
とから構成される。そして、垂直ステイ611bを水平
ステイ611aの方に折り畳み、更にこれらを本体部方
向にスライドさせる(又は折り畳む)ことにより脚部6
08の台座部609の側面部に収納される。
【0005】トレイブラケット613は、全体が略L字
形に形成され、根元部が脚部608の支柱608a上で
締め付け作用のあるボルトネジ613cによって固定さ
れている。また、先端部周辺が、糊付け後のクロス61
0を受けるためのトレイ612を本体部1の前面側で支
持するためのトレイ支持部613aになっている。そし
て、ボルトネジ613cを緩めることで、ここを支点に
回動変形させて脚部608におおむね添わせた形に変形
して収納(折り畳み)することができるようになってい
る。
【0006】脚部608は、逆Y字形状を有しており、
支柱608aの下方に取り付けられたY字開き部分(二
股部)608bを前後方向に閉じるように変形させた
後、脚部の支柱608aの根元部からそれぞれ台座部6
09の裏面側に倒すように回動させて変形させて収納状
態に変形する。なお、これらの変形に際しては、少なく
とも使用状態に変形した状態を保つようなロック部材
(図示せず)が設けられている。
【0007】一方、他の従来例には、クロスブラケット
611とトレイブラケット613とを一つの共通部材で
構成したものがある。即ち、一本の直線状又は略S字状
の支持部材の略中央部分を脚部608に係止させ、両端
部分でそれぞれクロスバー610aとトレイ612を支
持する構造のものも知られている。
【0008】これらの壁紙糊付機は、一般的に建築工事
現場等の作業現場に持ち込んで使用される。即ち、建築
や改築工事のほぼ最終段階でクロス610を壁面に貼付
する貼付作業が行われるが、糊を塗布した後、該糊が乾
燥する前に貼付作業を行うために、建築工事が進行した
状態の現場に糊付機を持ち込んで、クロス610への糊
付け作業と該クロス610の貼付作業を行い、貼付作業
が終了すれば、すぐ別の作業場所等に移動する必要があ
る。このため、作業現場に糊付機を持ち込んだり運び出
したりする作業が頻繁に行われるので、糊付機の各部が
分解又は折り畳み可能に構成され、収納や運搬が容易に
なるように構成されている。
【0009】ここで、一般の壁紙糊付機では、本体部6
01と台座部609を含む脚部608とが分離されるよ
うに構成されているが、特に脚部608の分離又は変形
は、そこに取り付けられる部材等と関連して行われる。
例えば、図6に示した従来例を収納する場合には、トレ
イ612をトレイブラケット613上から取り外し、こ
のトレイ612を本体部601の上面に被せて内部を保
護する蓋として使用し、この状態で台座部609から分
離される。また、クロスバー610aは、クロスブラケ
ット11に形成された係止機構から取り外して分離し、
本体部601に設けられた収納部(図示せず)に収納す
る。
【0010】次に、前述したように、クロスブラケット
611は、単体で折り畳み、あるいはスライドさせて脚
部608の台座部609に収納し、トレイブラケット6
13は、ボルトネジ613cを緩めて、脚部608の支
柱608aに添うように変形させて再度ボルトネジ61
3cを閉めて固定する。
【0011】さらに、脚部608の二股部608bを、
本体部1の前後部方向に回動移動させることにより閉じ
た後、脚部608の支柱部608aを台座部609の裏
側方向に回動させて倒し込むことにより、脚部608の
部材を全て台座部609側に折り畳んで収納状態に変形
する。なお、二股部608bをスライド移動することに
よってその長さを縮めたり、あるいは折り畳むことによ
ってその長さを縮めることができるものもある。
【0012】このような収納状態に変形して糊付機自体
を運搬するが、作業現場に持ち込んだときには、これら
の逆の動作を行い、糊付機を使用状態に変形させて使用
する。この場合は、台座部609の裏側に倒し込んだ脚
部608を台座部609の下部に垂下する状態に回動さ
せて起こすとともに、クロスブラケット611及びトレ
イブラケット613を使用状態に変形して固定する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の壁
紙糊付機では、糊付機を構成する各部を分離又は変形し
て一つにまとめた状態で、クロス610を壁面に貼付す
る貼付作業現場に搬入したり、作業現場から搬出したり
しているが、それぞれが分離独立しているため、取り外
された部材が紛失したり破損したりする問題が生じてい
た。
【0014】さらに、脚部に収納する構成のものは、そ
れぞれを独自にセット(変形等)する必要があるので、
作業工程が増加し、使用状態の準備や使用後の収納作業
が複雑になる問題もあった。これらは、それぞれ螺子等
の固定作業や解放作業を伴うので、左右個別に、更にそ
れぞれの部材に対してセット作業を行うことが、作業時
間の増加と工程の複雑さを増長するものとなっていた。
【0015】また、前述した他の従来例では、クロスブ
ラケットとトレイブラケットとが一体にされて一つの共
通部材を構成しているが、これらを脚部と一緒に折り畳
むことができないので、脚部と分離して運搬すると共
に、脚部への取付けや取外しの作業が別途必要になる。
【0016】このため、一体の部材を取外して別途に運
搬する際の置き忘れや破損の問題が生じ易く、運搬自体
にも別部材を運搬する手数が増えることとなる。また、
かなりの大きさの部材であるため、着脱作業を行う手数
とそれに伴う労力が増加することとなり、現場作業員の
不満が大きい問題もある。
【0017】一方、いずれの場合であっても、脚部自体
のセット作業とクロスブラケットやトレイブラケットの
セット作業とを別々に行う必要があり、その分だけ作業
工程が増え、使用準備や後片づけの時間が長くなる問題
があった。
【0018】本発明は、上記課題に鑑みて成されたもの
であり、使用時の準備動作や収納時の片づけ動作が簡単
な壁紙糊付機を提供することを主目的とする。
【0019】本発明の別の目的は、各部が一体的に収納
状態又は使用状態に変形することができる壁紙糊付機を
提供することである。
【0020】また、本発明の別の目的は、使用状態並び
に収納状態を安定した状態にすることができる壁紙糊付
機を提供することである。
【0021】さらに、本発明の別の目的は、分離する部
材を少なくして、部材の紛失や破損を抑えることができ
る壁紙糊付機を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願請求項1に記載した発明では、後部から引き入
れられたシート状壁装材を前部に引き出す際に前記壁装
材の裏面に糊を塗布する本体部を載置する台座部と、前
記本体部を所定の高さで支持するために台座部の左右両
端下部に設けられた脚部と、前記本体部の後方で糊付け
前の前記壁装材を支持するための壁装材支持手段と、前
記本体部の前方で糊付け後の壁装材を受けるための受け
皿部材を支持する受け皿支持手段とを備え、前記脚部は
前記台座部の左右方向両端下部にそれぞれ前後に2本一
対で配設されると共に、前記一対の脚部のそれぞれを前
記本体部の前後方向に回動可能に連結して互いの間隔が
狭くなるように回動させた折り畳み状態と互いの間隔が
広くなるように回動させた使用状態とに変形させる第一
の回動手段と、前記本体部の左右方向に回動可能に連結
して前記台座部の裏面側へ倒した状態の収納状態と台座
部の裏面から垂下した状態の折り畳み状態とに変形させ
る第二の回動手段とを有し、前記壁装材支持手段が前記
一対の脚部のうちの後部側の脚部に相対回動可能な状態
で係止され、前記受け皿支持手段が前記一対の脚部のう
ちの前部側の脚部に相対回動可能な状態で係止され、前
記壁装材支持手段と前記受け皿支持手段とが前記第一の
回動手段の回動軸と同一方向の軸方向に対して相対回動
可能に連結する連結手段により前記本体部の下方で互い
に連結され、前記壁装材支持手段と前記受け皿支持手段
と前記一対の脚部とによってリンク機構を構成し、前記
一対の脚部の前記第一の回動手段による回動動作と、前
記連結手段による前記壁装材支持手段と前記受け皿支持
手段との相対回動動作とを連動させることにより、前記
脚部と前記壁装材支持手段と前記受け皿支持手段とが一
体的に使用状態または折り畳み状態に変形可能に構成さ
れ、前記第二の回動手段により、前記脚部と前記壁装材
支持手段と前記受け皿支持手段とが一体的に前記台座部
からの垂下状態と裏面側へ倒した状態に回動させること
により、前記左右の脚部と前記壁装材支持手段と前記受
け皿支持手段とを収納状態又は折り畳み状態に変形可能
に構成されていることを特徴とする壁紙糊付機を提供す
る。
【0023】本願請求項2に記載した発明は、請求項1
に記載の壁紙糊付機であって、前記壁装材支持手段と前
記受け皿支持手段との少なくとも一方が、前記脚部の係
止位置に対して略長手方向に沿って相対移動可能な状態
で係止されており、前記脚部と前記壁装材支持手段と前
記受け皿支持手段とを一体的に使用状態または折り畳み
状態に変形する際に、前記係止位置における相対移動を
伴って変形させる変形収納手段を更に備えていることを
特徴とする壁紙糊付機を提供する。
【0024】本願請求項3に記載した発明は、請求項2
に記載の壁紙糊付機であって、前記変形収納手段が、前
記壁装材支持手段と前記受け皿支持手段とのそれぞれの
前記脚部の係止位置に設けられた略長手方向に沿って形
成された長孔と、前記脚部のそれぞれの係止部に設けら
れた前記長孔内に貫通可能な係合突起部とを有し、前記
長孔内に前記係合突起部を貫通させることにより、該長
孔内をスライド移動可能な状態で前記脚部に係止される
ことを特徴とする壁紙糊付機を提供する。
【0025】本願請求項4に記載した発明は、請求項3
に記載の壁紙糊付機であって、前記壁装材支持手段と前
記受け皿支持手段との前記脚部の支持部における長孔
が、前記壁装材支持手段と前記受け皿支持手段との相対
位置関係が予め定めた使用状態における相対位置関係に
なった状態で、前記長孔の端部に前記脚部の係合突起部
が係止されるように構成されていることを特徴とする壁
紙糊付機を提供するものである。
【0026】本願請求項5に記載した発明は、請求項1
〜4のいずれか一つに記載の壁紙糊付機であって、前記
連結手段が、前記壁装材支持手段と前記受け皿支持手段
とを折り畳み状態から相対回動させて使用状態に変形さ
せる際に、前記壁装材支持手段と前記受け皿支持手段と
の相対位置関係が予め定めた使用状態における相対位置
関係になった状態で相対回動を阻止するストッパー機構
を備えていることを特徴とする壁紙糊付機を提供するも
のである。
【0027】本願請求項6に記載した発明は、請求項1
〜5のいずれか一つに記載の壁紙糊付機であって、前記
脚部が前記第一の回動手段により使用状態に変形された
場合に、少なくとも前記第二の回動手段の回動を阻止す
る脚回動阻止手段を備えていることを特徴とする壁紙糊
付機を提供する。
【0028】本願請求項7に記載した発明は、請求項6
に記載の壁紙糊付機であって、前記脚回動阻止手段が、
前記脚部の根元部に前記第一の回動手段による前記脚部
の使用状態への回動方向に突出するように設けられた脚
係合部と、前記台座部の脚部の取付位置の近傍に、前記
第一の回動手段により前記脚部が使用状態に変形された
状態で前記脚係合部を受け入れるように設けられた脚係
止部とを有し、前記脚係止部が、前記脚係合部を受け入
れた状態で前記脚係合部の前記第二の回動手段による回
動方向への移動を阻止するものであることを特徴とする
壁紙糊付機を提供する。
【0029】本願請求項8に記載した発明は、請求項1
〜7のいずれかに記載の壁紙糊付機であって、前記台座
部の左右それぞれに配設された2本一対の脚部とそれぞ
れに係止された前記壁装材支持手段と前記受け皿支持手
段と前記連結手段とからなる一組の脚構成部が、前記収
納状態から折り畳み状態への変形を阻止する脚変形阻止
手段をそれぞれ備えていることを特徴とする壁紙糊付機
を提供する。
【0030】本願請求項9に記載した発明は、請求項8
に記載の壁紙糊付機であって、前記脚変形阻止手段が、
前記連結手段に前記第二の回動手段の回動方向の外側に
突出するように設けられた略ボルト型突起部と、前記壁
装材支持手段と前記受け皿支持手段のいずれかに設けら
れ、かつ、前記略ボルト型突起部と係合する略ダルマ型
貫通孔とを有し、前記左右の脚構成部を収納状態に変形
した状態で、前記略ボルト型突起部と前記略ダルマ型貫
通孔とを係合させて、前記収納状態から折り畳み状態へ
の変形を阻止することを特徴とする壁紙糊付機を提供す
る。
【0031】本願に係る発明は上記のように構成されて
いるため、以下の作用を奏する。まず、台座部は本体部
を載置する(本体部と一体でも良い)と共に、左右の両
端部の下部に脚部を備えるものである。ここで、本体部
に対して壁装材の引き出し方向を前、引き入れ部を後と
した場合の左右方向であり、本体部の長手方向が左右方
向となる。
【0032】本体部は脚部の長さに対応した高さ位置で
(台座部を介して)脚部により支持されるが、この脚部
が本体部の左右両端部に配置されているので、安定して
支持される。なお、左右の脚部はそれぞれが対称的な位
置で本体を安定して支持できるものであれば、両端部の
近傍位置に設けても良い。
【0033】なお、本体部は、後部から引き入れられた
シート状壁装材を前部に引き出す際に前記壁装材の裏面
に糊を塗布する構成のものであれば、特にその構造が限
定されるものではない。一般的には、本体部の下方に配
設された糊桶内に保持された糊を本体部に配設された糊
付けロール等を介して壁装材の裏面に塗布する構造のも
のであり、糊量の調整等のために複数のロールが設けら
れている。
【0034】壁装材支持手段は、前記本体部の後方で糊
付け前の壁装材を支持するための手段を構成するもので
あり、脚部に連結されて保持される。一般の糊付機で
は、ロール状に巻かれた糊付け前の壁装材の中心(芯)
部分に棒状のクロスバーを通してクロスを持ち上げる。
そして、このクロスバーの両端部分を本体の後部で、本
体とほぼ同じ高さか、それより高い位置に保持すること
によりクロスを支持する部材が、本発明の壁装材支持手
段に該当する。
【0035】受け皿支持手段は、前記本体部の前方で糊
付け後の壁装材を受けるための受け皿部材を支持する手
段を構成するものであり、やはり脚部に連結されて保持
される。従来例と同様に、受け皿部材は本体部の上部カ
バー(蓋)を共用するものでも良い。そして、この受け
皿部材を本体の前部で本体部より低い位置で保持するた
めの部材が本発明の受け皿支持手段となる。
【0036】脚部は、台座部の左右両端部にそれぞれ配
設されており、一方の脚部は前後方向に2本一対で設け
られている。即ち、本体部(台座部)を支える脚は少な
くとも4本が設けられており、一般には方形の本体部
(台座部)の四隅部分を支えるような脚である。この脚
は、それぞれの脚が独立して台座部に取り付けられたも
のでも、それぞれの根元部が一体に取り付けられ、ある
いは前述の従来例のように支柱部分を介したものでも良
いが、少なくとも独立した脚部分が別個に変形(以下に
述べる回動動作)するように構成されていれば良い。そ
して、これらの左右の脚部のそれぞれが、以下に述べる
第一と第二の回動手段を備えている。
【0037】第一の回動手段は、前後で2本一対の脚部
のそれぞれを、本体部(台座部)の前後方向に回動可能
に連結するものであり、この回動手段により互いの間隔
が狭くなるように回動させて折り畳み状態とすると共
に、互いの間隔が広くなるように回動させて使用状態に
変形させることができるものである。
【0038】第二の回動手段は、左右それぞれの脚部を
本体部(台座部)の左右方向にそれぞれ回動可能に連結
するものであり、左右それぞれの脚部を台座部の裏面側
へ重なるように倒した状態の収納状態と、台座部の裏面
から垂下した状態の折り畳み状態とに変形させることが
できるものである。
【0039】即ち、第一の回動手段により、前後2本の
脚部の間隔を広げた状態が脚部の使用状態であり、言い
換えれば、本発明の壁紙糊付け機の使用状態における脚
の状態(使用状態にセットした状態)である。逆に、第
一の回動手段により、前後に本の脚部の間隔を狭めた状
態が脚部の折り畳み状態であり、これは、脚部の収納状
態から使用状態への変形の途中の状態である。
【0040】さらに、この折り畳み状態で第二の回動手
段により、左右それぞれの脚部を台座部の裏面に折り込
むように回動させてそれぞれを重ねた状態が、脚部の収
納状態となる。もちろん、この収納状態から左右それぞ
れの脚部を起こして台座部に対して垂下した状態に変形
すれば、脚部の折り畳み状態であり、ここから第一の回
動手段により左右それぞれの脚部の前後の脚部の間隔を
広げるように変形させれば、脚部の使用状態に変形でき
る。
【0041】ここで、壁装材支持手段は左右の脚部の夫
々に対応して設けられており、左右ぞれぞれの脚部の前
後一対の脚部のうちの後部側の脚部に相対回動可能な状
態で係止される。また、受け皿支持手段も同様に左右の
脚部の夫々に対応して設けられており、左右夫々の脚部
の前後一対の脚部のうちの前部側の脚部に相対回動可能
な状態で係止されている。
【0042】さらに、壁装材支持手段と受け皿支持手段
とは、本体部(台座部)の下方で互いに連結されている
が、この連結部において前記第一の回動手段の回動軸と
同一方向の軸方向に対して相対回動可能に連結されてい
る。即ち、この連結手段における回動軸方向は、前記第
一の回動手段の回動軸と同一(又は平行)であり、この
連結手段により相対回動する壁装材支持手段と受け皿支
持手段との移動軌跡(の面)は、前記第一の回動手段に
よる前後の脚部の回動(移動)軌跡(の面)と同一方向
(あるいは平行)となる。
【0043】そして、この連結手段と、壁装材支持手段
と受け皿支持手段と前後一対の脚部とによってリンク機
構が構成される。このリンク機構は、前後一対の脚部が
使用状態に変形されたときに壁装材支持手段と受け皿支
持手段とが使用状態に変形され、逆に脚部が折り畳み状
態に変形されたときには、これらも折り畳み状態に変形
されるようにリンクさせるものであれば良い。
【0044】即ち、これらの各部材の回動(移動)軌跡
が同一(平行)面上に表れていることから、前後一対の
脚部の第一の回動手段による回動動作と、連結手段によ
る前記壁装材支持手段と前記受け皿支持手段との相対回
動動作とを連動させることができるので、これらの部材
が一体的に移動(変形)される。
【0045】さらに、使用状態から脚と同時に壁装材支
持手段と受け皿支持手段とを一体的に折り畳み状態に変
形させた状態では、脚部と壁装材支持手段と受け皿支持
手段とは一体的に台座部に対して垂下した状態(ここで
は、この状態を折り畳み状態という)になっている。
【0046】そして、この折り畳み状態から、第二の回
動手段により左右の脚部の互いに異なる方向へ、言い換
えると、左右の脚部の夫々を台座部の裏面側に、夫々倒
した状態に回動させる。これにより、左右の脚部と壁装
材支持手段と受け皿支持手段とが収納状態に変形(移動
又は回動)される。この折り畳み状態から左右夫々の脚
部を起こせば、前述の折り畳み状態に変形されることは
いうまでもない。
【0047】以上のように本発明によれば、脚部と壁装
材支持手段と受け皿支持手段とを連動させて変形動作
(リンク機構による相互の連結移動又は回動)が可能で
あり、壁紙糊付機の準備動作や片づけ動作が、一度の動
作で夫々の部材をセットできる利点がある。さらに、こ
れらの部材が相互に連結されているので、夫々を分離す
る必要がないため、準備や片づけ作業時に、いちいち部
材を着脱する作業が不要となり、部材の紛失や取外しに
伴う破損等が防止できる利点もある。
【0048】なお、折り込み状態での壁装材支持手段と
受け皿支持手段とをそのまま収納状態に変形した場合に
は、収納状態でのこれらの部材が台座部の平面外形から
外側に突出する場合がある。この状態では、収納や運搬
作業時に突出した部分が障害となったり、破損する事態
が考えられる。このような問題を解決するためには、使
用状態から折り畳み状態や収納状態に変形する際に、壁
装材支持手段や受け皿支持手段の台座部からの突出部が
生じなくなるように変形や移動等を生じさせる変形収納
手段を設けることが好ましい。
【0049】本願の別の発明では、上記の発明に係る壁
紙糊付機に変形収納手段を備えている。即ち、壁装材支
持手段と受け皿支持手段との少なくとも一方が、前記脚
部の係止位置に対して略長手方向に沿って相対移動可能
な状態で支持されており、脚部と壁装材支持手段と受け
皿支持手段とを一体的に使用状態または折り畳み状態に
変形する際に、脚部との係止位置における相対移動を伴
って変形するような変形収納手段を備えている。
【0050】壁装材支持手段は、本体の後部で壁装材を
支持するものであることから、脚部との係止位置から壁
装材の支持位置までの所定の長さを必要とする。同様
に、受け皿支持手段も本体の前部で受皿を支持するもの
であり、脚部との係止位置から受け皿部材を支持する位
置までの所定の長さを有する。これらの部材の長さは、
夫々の部材の構成上必須のものであるが、折り畳み状態
や収納状態に変形した際には、この必要な長さ部分が台
座部の平面外形より突出する部分となり易い。
【0051】このため、壁装材支持手段や受け皿支持手
段が、略長手方向に沿って相対移動可能な状態で支持さ
れて、変形に際してこの方向に相対移動を伴うことで、
上記のような突出部を収納状態での台座部の平面外形の
内側に納めることができる。言い換えれば、このような
相対移動を生じない状態での壁装材支持手段や受け皿支
持手段が収納状態で台座部の平面外形から突出する場合
に、この突出部分の長手方向の反対側に移動するように
変形収納手段を構成すれば良い。
【0052】本願の別の発明では、このような変形収納
手段の一例を示している。即ち、変形収納手段として、
壁装材支持手段と受け皿支持手段とのそれぞれの脚部と
の係止位置に、これらの略長手方向に沿って形成された
長孔を設け、脚部のそれぞれの係止部には、この長孔内
に貫通可能な係合突起部とを設けている。そして、この
長孔内に係合突起部を貫通させて支持することにより、
長孔内をスライド移動可能な状態で壁装材支持手段と受
け皿支持手段とが脚部に係止されている。
【0053】このため、壁装材支持手段と受け皿支持手
段とが、脚部に係止(連結)された状態で、前記長孔を
案内路として脚部の突起に対してスライド移動させるこ
とにより、使用状態と折り畳み状態との変形動作の際
に、壁装材支持手段及び受け皿支持手段と脚部の係止部
との相対位置を移動して、使用状態又は折り畳み状態に
応じて変形させることが可能となっている。
【0054】従って、各部を分離することなく、台座部
の平面外形内に各部材を納めて収納状態へ一体的に変形
することができるものとなっている。これにより、収納
状態での部材の収まりが向上するので運搬性が向上し、
突出部の存在による部材の破損等が防止できる。
【0055】本願の別の発明では、上記の発明におい
て、変形収納手段の一部を使用状態の各部材の位置決め
手段に応用するものである。即ち、この発明では、壁装
材支持手段と受け皿支持手段とに設けられた長孔が、そ
の端部位置で夫々脚部の係合突起部と係止している状態
が、壁装材支持手段と受け皿支持手段との相対位置関係
が予め定められた使用状態における相対位置関係になる
ように構成されている。そして、この位置関係で脚部を
前後方向に広げた状態が、これらの部材の使用状態の相
対位置関係となる。
【0056】上記のように長孔で係止する場合には、長
孔内で自由にスライドできる代わりに位置決めが難しく
なる。特に、使用状態では各部材の相対位置関係が予め
定められており、この状態を安定させて保持する必要が
ある。このため、使用状態の位置決めはできるだけ固定
的に保持されることが好ましい。本発明は、長孔の一端
部の位置を使用状態における固定位置と定めることで、
使用状態の相対位置関係を安定して保持できるものとし
ている。
【0057】次に、本願の別の発明では、上記の発明に
おいて壁装材支持手段と受け皿支持手段との連結手段に
ストッパ機構を備えている。即ち、この発明の連結手段
は、壁装材支持手段と受け皿支持手段とを折り畳み状態
から相対回動させて使用状態に変形させる際に、一定の
変形角度範囲を限度としてそれ以上の相対回動動作を阻
止するようなストッパ機構を備えている。
【0058】ストッパ機構は、この限界角度が壁装材支
持手段と受け皿支持手段との相対位置関係が予め定めら
れた使用状態における相対位置関係になった状態での相
互の部材の相対角度関係となるとように構成される。
【0059】これにより、壁装材支持手段と受け皿支持
手段とは使用状態の相対位置関係まで変形した後、これ
以上の変形が阻止される。言い換えれば、相対回動がで
きなくなる状態まで変形させれば、これらの部材の使用
状態での位置決めが行えるものとなる。
【0060】更に、これらの壁装材支持手段と受け皿支
持手段の部材には、夫々の他端部に壁装材や受け皿部材
を支持するものであるので、脚部の係止位置を支点とす
る反力がこれらの連結部に加わることとなる。本発明の
ストッパ手段は、このような部材からの反力により相対
回動する方向に対しての回動動作を阻止するものとする
ことが好ましい。
【0061】これにより、使用状態の位置決めが容易に
行えると共に、各部の部材が安定して固定されることと
なる。そして、壁装材等を装着した場合には、それらの
荷重により更に使用状態の位置関係が安定して固定され
るものとなる。
【0062】次に本願の別の発明では、上記の発明にか
かる壁紙糊付機に脚回動阻止手段を備えていることを特
徴とするものである。この脚回動阻止手段は、左右の脚
部の夫々に対して使用状態の位置関係を安定させるため
に、使用状態の左右の脚部を第二の回動手段により回動
しないように固定できるものであれば良い。
【0063】左右の脚部は、夫々折り畳み状態では第二
の回動手段により変形回動が可能であるが、これは折り
畳み状態から収納状態へ又は収納状態から折り畳み状態
へ変形させるためである。しかし、使用状態で第二の回
動手段が動作すれば、使用状態が安定せずに糊付機の操
作性が悪くなるので、この発明では脚回動阻止手段によ
りこれを防止する。
【0064】本願の別の発明では、このような脚回動阻
止手段の一例として、脚部の根元部に設けられた脚係合
部と、台座部の脚部の取付位置の近傍に設けられた脚係
止部とを夫々係合させて第二の回動手段による回動移動
を阻止するものを提供している。
【0065】脚部に設けられた脚係合部は、第一の回動
手段による前記脚部の使用状態への回動方向に突出する
ように設けらており、脚部が使用状態まで変形された場
合に台座部の脚部の取付位置の近傍に設けられた脚係止
部に受け入れられる。
【0066】そして、脚係止部は、脚係合部を受け入れ
た状態で、脚係合部の第二の回動手段による回動方向へ
の移動を阻止するものであるので、使用状態まで変形さ
れた前後の脚部は第二の回動手段による回動動作が阻止
される。
【0067】即ち、前後の脚部が折り畳み状態等のとき
(使用状態まで変形しない状態)では、これらの脚回動
阻止手段は機能せず、使用状態まで変形移動して初めて
脚係止部と脚係合部とが係合して機能を発揮するもので
あれば良い。
【0068】これらは、第二の回動手段による回動方向
に対して直交する方向に脚係止部が突出しているので、
例えば脚係止部と脚係合部とが嵌合して第二の回動方向
への移動が阻止されるもの等が考えられる。また、この
発明とは逆に、台座部に突起部が設けられ、脚部に設け
られた凹部等と嵌合するものでも良い。
【0069】次に本願の別の発明では、上記の発明にか
かる壁紙糊付機に脚変形阻止手段を備えていることを特
徴とするものである。この脚変形阻止手段は、収納状態
での脚の位置を固定するものであり、安定した収納状態
を保持することで、運搬性や収納性の向上を図ることが
できるものである。
【0070】この発明の脚変形阻止手段は、台座部の左
右それぞれに配設された2本一対の脚部(の左右の一
方)と、その脚部の前後の脚のそれぞれに係止された壁
装材支持手段と受け皿支持手段とこれらの連結手段とか
らなる一組の脚構成部を、一つの単位とした場合に、こ
の一単位同志が相互に連結するものであれば良い。
【0071】即ち、収納状態では、左右の一単位づつの
脚構成部が重なった状態で台座部の裏側に倒されてい
る。従って、一単位づつの相互の部材同士が重なってい
るので、収納状態の重なる部分で相互の部材間で連結で
きるような構造を備えているものである。
【0072】このような脚変形阻止手段は、前記一単位
の脚構成部のいずれかの部材に組み込まれたものであ
り、重なり状態等を考慮して配設場所や構造を適宜定め
れば良い。
【0073】本願の別の発明では、このような脚変形阻
止手段の一例を示している。この発明の脚変形阻止手段
は、連結手段に設けられた略ボルト型突起部と、壁装材
支持手段と受け皿支持手段のいずれかに設けられた前記
略ボルト型突起部と係合する略ダルマ型貫通孔から構成
されている。
【0074】これらが係合するのは、左右の脚部を収納
状態に変形させた状態であることはいうまでもない。ま
た、左右のいずれかの連結手段に設けられた略ボルト型
突起部が、他方の略ダルマ型貫通孔と係合することで、
左右の脚構成部を連結して位置を固定するものである。
【0075】略ボルト型突起部は、根元部より先端部の
方が外形が拡がった形状の突起部を示すものであるが、
この広がった部分が貫通孔の縁等に係合するものであれ
ば良い。このため、先端に向かって逆L字状等に曲がっ
たり、鉤状に引っかかり部分を有するものでも良い。
【0076】略ダルマ型貫通孔は、少なくとも略ボルト
型突起部の先端部分が通過することが可能な部分(広い
部分)と、根元部のみが貫通し、先端の広がった部分が
通過できない部分(狭い部分)とが備えられた孔であれ
ばよい。なお、先端が逆L字状等に曲がったり、鉤状に
引っかかり部分を有するものに対しては、これらを回す
ことで係合するような構造とすることも可能であり、こ
の場合には先端部が通過可能な長孔で構成しても良く、
正確にはダルマ形状ではないものも考えられる。
【0077】略ボルト型突起部は、第二の回動手段の回
動方向の外側(本体部もしくは台座部の外側)に突出す
るように設けられているため、収納状態で折り重ねた左
右の脚部の下部のものが、上方の壁装材支持手段と受け
皿支持手段のいずれかに設けられた略ダルマ型貫通孔と
係合することとなる。
【0078】そして、略ボルト型突起部の先端部を略ダ
ルマ型貫通孔の幅広部を通過させた後に相対移動させ、
略ボルト型突起部の根元部が略ダルマ型貫通孔の幅狭部
に係合させることで、相互が係合して連結される。この
状態では、左右の脚構成部が連結されることとなるの
で、収納状態から第二の回動手段による回動が阻止さ
れ、収納状態の位置関係が維持される。
【0079】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
形態を説明する。図1は本発明の一つの実施形態に係る
壁紙糊付機の概略構成の一例を示す説明図である。糊付
機の本体部1は、台座部9上に載置されている。本体部
1の内部には糊付けロール2を含めた複数のロール(図
示せず)が配設されており、本体後部から引き入れらた
壁装材(クロス)を内部の所定の経路を介して本体前部
から引き出す際に、本体下部に配設された糊桶7の内部
の糊をクロスの裏面に塗布する。この本体部自体の構成
は、従来の公知の糊付機をそのまま応用できるものであ
る。
【0080】脚部8は、台座部9の左右両端部の下部に
それぞれ配設されており、一方の脚部は前側脚8aと後
側脚8bとの前後方向に二本一対で設けられている。こ
の実施形態では、本体部1(台座部9)を支える脚が、
方形の本体部1(台座部9)の四隅部分を支えるように
夫々4本設けられているが、左右の二本づつが一対とな
って脚部8を構成している。
【0081】この一対の脚部8のそれぞれの脚8a,8
bは、独立して台座部9に取り付けられたものである
が、一体的に変形(以下に述べる回動動作)するように
構成されている。即ち、これらの左右の脚部8のそれぞ
れが、後述する第一と第二の回動手段を備えている。
【0082】壁装材支持手段としてクロスブラケット1
1は、先端部分にクロスバー支持部11dを備えてお
り、本体部1の後方で糊付け前のクロス(図示せず)を
支持するために、ロール状に巻かれた糊付け前のクロス
の中心部分貫通させた棒状のクロスバー10aを保持す
る。なお、クロス受け板10bは、クロスバー10a上
のクロスの位置を安定させるために、ロール状のクロス
の両端に合わせて設置される。
【0083】また、クロスブラケット11は、係合突起
部を構成する係止ボルト20により後部脚8bに係止さ
れているが、その長さ方向(長手方向)に伸びる長孔2
2に前記係止ボルト20の軸部が貫通するように構成さ
れている。このため、脚8bとの係止部は、係止ボルト
20による締め付け動作を行わなければ遊嵌状態であ
り、クロスブラケット11と後部脚8bとは相対回動可
能な状態で係止されている。更に、係止ボルト20をゆ
るめた状態であれば、この長孔22に沿ってスライド移
動が可能である。
【0084】受け皿支持手段としてのトレイブラケット
13は、前方に伸びた先端部の上面部で、糊付け後のク
ロスを受けるための受け皿部材であるトレイ12を支持
するものであり、前側脚8aに係止されて保持されてい
る。この実施形態でも従来例と同様に、トレイ12は本
体部1の上部カバー(蓋)を共用するものであり、収納
時にはここから取外されて本体部1の上部を覆うカバー
となる。
【0085】トレイブラケット13は、係合突起部を構
成する係止ボルト30により前部脚8aに係止されてい
るが、その長さ方向(長手方向)に伸びる長孔32に係
止ボルト30の軸部が貫通するように構成されている。
このため、脚8aとの係止部は、係止ボルト30による
締め付け動作を行わなければ遊嵌状態であり、トレイブ
ラケット13と前側脚8aとは相対回動可能な状態で係
止されている。更に、係止ボルト30をゆるめた状態で
あれば、この長孔32に沿ってスライド移動が可能であ
る。
【0086】なお、これらの長孔22,32並びに係止
ボルト20,30による係止手段が後述する変形収納手
段を構成する。さらに、クロスブラケット11とトレイ
ブラケット13とは、結合部60において相対回動可能
な状態で連結されているが、この連結手段の詳細も後述
する。
【0087】次に、この実施形態における脚部の第一と
第二の回動手段について図2を用いて説明する。図2
は、台座部9と脚部8の取付け構造の概略構成の一例を
示す説明図である。ここでは、前側脚8a部分の取付け
構造を例にとって説明するが、他の脚部においても同様
か対照的な構造であるのでここでは省略する。また、図
3はこの実施形態における脚部の変形状態を示す説明図
であり、(a)は使用状態、(b)は使用状態から折り
畳み状態への変形過程、(c)は折り畳み状態、(d)
は収納状態を示すものである。
【0088】脚部8aは、図2(a)に示すように、そ
の根元部において第一の取付け板42に固定されてお
り、さらにこの第一の取付け板42は、第二の取付け板
44に設けられた第一の回動軸40に軸支されている。
そして、この軸40を中心に回動することにより、脚8
aが前後方向に回動する。
【0089】更に、第二の取付け板44は、台座部9の
下方に設けられた第二の回動軸46に軸支されており、
台座部9の側面板48に接続されている。この回動軸4
6は前後方向を軸方向とするものであり、この軸46を
中心に回動することにより、脚8aは左右方向に回動す
る。
【0090】即ち、本発明の第一の回動手段が前記回動
軸40による軸支手段を含むものであり、第二の回動手
段が前記回動軸46による軸支手段を含むものである。
図2に示す状態は、脚部8等を収納状態に納めたもので
あるが、言い換えると、台座部9の裏面側に脚部8等を
倒した状態を示すものである。
【0091】従って、第一の回動手段としての回動軸4
0による軸支により、前後二本の脚部8の間隔を広げた
状態が脚部8の使用状態(図1参照)であり、言い換え
れば本発明の壁紙糊付機の使用状態における脚の状態
(使用状態にセットした状態)である。逆に、この第一
の回動手段により、前後に脚部8の間隔を狭めた状態が
脚部8の折り畳み状態(図3(c)参照)であり、これ
は、脚部8の収納状態から使用状態への変形の途中の状
態である。
【0092】そして、第二の取付け板46の外面部が、
脚部8を使用状態に変形した位置関係(前後の脚部8の
先端部が互いに最も離れた状態)で台座部9の側面板4
8の内面部と当接する構造となっており、それ以上の回
動動作が阻止される。逆に、折り畳み状態では前後の脚
部8が同じ回動軌跡面上で回動移動するので、互いの先
端部が当接する状態が回動限度となる。
【0093】ここで、第二の回動手段としての回動軸4
6による回動は、収納状態で脚部8等が台座部9の裏面
部に当接するのでそれ以上の回動は阻止され、逆に折り
畳み状態(台座部9の下面に垂下された状態)では、第
二の取付け板46が台座部の側面板48の内部と当接し
てそれ以上の回動が阻止されて、使用状態の第二の回動
手段による回動移動位置の位置決めがなされる。
【0094】これにより、左右それぞれの脚部8を本体
部1(台座部9)の左右方向にそれぞれ回動可能に連結
し、左右それぞれの脚部8を台座部9の裏面側へ重なる
ように倒した状態(図2、図3(d))の収納状態と、
台座部9の裏面から垂下した状態(図3(c))の折り
畳み状態とに変形させることができるものである。
【0095】言い換えると、使用状態から脚部8と同時
にクロスブラケット11とトレイブラケット13とを一
体的に折り畳み状態に変形させた状態(図3(c)参
照)では、脚部8とクロスブラケット11とトレイブラ
ケット13と一体的に台座部9に対して垂下した状態
(折り畳み状態)になっている。
【0096】そして、この折り畳み状態から、第二の回
動軸46を中心とする回動動作によりにより左右の脚部
8等を夫々を互いに左右の異なる方向へ、言い換えると
左右の脚部8の夫々を台座部9の裏面側に、夫々倒した
状態に変形させる。これにより、左右の脚部8とクロス
ブラケット11とトレイブラケット13とを収納状態に
変形させる(図3(d)参照)。
【0097】以上のようにこの実施形態によれば、脚部
8とクロスブラケット11とトレイブラケット13とを
連動させて変形動作させること(リンク機構による相互
の連結移動又は回動)が可能であり、壁紙糊付機の準備
動作や片づけ動作が、一連の動作で夫々の部材をセット
できる利点がある。さらに、これらの部材が相互に連結
されているので、夫々を分離する必要がないため、準備
や片づけ作業時に、いちいち部材を着脱する作業が不要
となり、部材の紛失や取り外しに伴う破損等が防止でき
る利点もある。
【0098】次に、クロスブラケット11とトレイブラ
ケット13とは、本体部1(台座部9)の下方で互いに
相対回動可能な状態で連結されている(図1参照)。こ
の連結手段としての連結部60は、図4に示すように、
第一の回動軸40(図2(a)参照)の軸方向と平行な
方向を軸方向とする軸62を有しており、この連結部6
0においてクロスブラケット11とトレイブラケット1
3とが相対回動可能に連結されている。
【0099】即ち、この連結部60における回動軸方向
は、前記第一の回動軸40と平行であるので、この連結
部60により相対回動するクロスブラケット11とトレ
イブラケット13と移動軌跡の面が、前記第一の回動軸
40による前後の脚部の回動移動軌跡の面と平行にな
る。
【0100】このため、クロスブラケット11とトレイ
ブラケット13並びに前後一対の脚8a,8bとでリン
ク機構が構成され、前後一対の脚8a,8bが使用状態
と折り畳み状態と変形されたときにクロスブラケット1
1とトレイブラケット13も一体的に連動して回動移動
する。
【0101】この連結部60を図4を用いて更に詳しく
説明する。図4は、本実施形態における連結部60の概
略構成を示す説明図である。クロスブラケット11とト
レイブラケット13とは軸62により互いに相対回動可
能に軸支されている。この図に示す状態は、折り畳み状
態から使用状態への変形過程の状態を示すものであり、
両部材がほぼ直線状になったときが使用状態となる(図
1,図3(a)参照)。この状態で、クロスブラケット
11の端部面11fと、トレイブラケット13の端部面
13fとが互いに当接し、それ以上の回動を阻止するこ
とができる。
【0102】このため、本発明の連結手段のストッパ機
構は、回動連結部60の一部に設けられた端部面(当接
端部)11fと13fとから構成されている。これらの
端部面11fと13fは、その配設位置を変更すれば回
動阻止状態の角度位置を変更することができるが、この
実施態様ではクロスブラケット11とトレイブラケット
13との使用状態の相対位置関係である相互が直線状に
並んだ状態で相互回動が阻止されるように構成されてい
る。
【0103】従って、クロスブラケット11とトレイブ
ラケット13とを相対回動させてこのストッパ機構によ
り回動が阻止される状態まで変形すれば、これらの使用
状態の相対位置関係に位置決めできることとなる。さら
に、糊付機を使用する際にはクロスブラケット11に支
持されるクロスやトレイブラケット13に支持されるト
レイの荷重により、クロスブラケット11とトレイブラ
ケット13との当接面に対して荷重が加わるので、使用
状態の位置が安定して固定されることとなる。また、使
用状態への変形の際に、クロスブラケット11とトレイ
ブラケット13との相対回動が限度まで変形されていな
い場合でも、夫々の自重による移動で使用状態まで変形
した場合も、端部面11fと13fとが当接したときに
回動が阻止されて固定されるので、使用状態の相対位置
関係が安定して保持されるものとなる。
【0104】次に、この実施形態における変形収納手段
について説明する。前述したように、クロスブラケット
11とトレイブラケット13とは、夫々脚部8a,8b
の係止部20,30に対して長手方向に沿って伸びる長
孔22,32を介して係止されている。係止ボルト2
0,30をゆるめると、長孔22,32に沿ってクロス
ブラケット11とトレイブラケット13とは、夫々スラ
イド移動することができる。
【0105】ここで、使用状態(図3(a)参照)から
係止ボルト20,30を夫々ゆるめ、夫々の長孔22,
32沿って反対側の位置までスライド移動させた状態を
図3(b)に示す。この図からも明らかなように、クロ
スブラケット11とトレイブラケット13とを夫々スラ
イドさせることにより、夫々の先端部が台座部9より低
い位置になっていることが判る。ここから、仮に、この
まま収納状態に倒したとしても、少なくとも台座部9の
平面形状の左右側面部には、クロスブラケット11とト
レイブラケット13との先端部が突出しないものとなる
ことが判る。
【0106】この実施形態では、このように、クロスブ
ラケット11とトレイブラケット13との長さと係止部
の位置との相対関係から、長孔22,32の長さを定め
ている。このため、長孔22,32によるスライド移動
を行えば、脚部8の折り畳み状態から更に収納状態に変
形させた際に台座部9の平面外形の範囲内にこれらの部
材を納めることができるものとなっている(図3(d)
参照)。
【0107】尚、このように脚部8とクロスブラケット
11とトレイブラケット13とを相対移動可能に接続
し、収納状態での台座部9の平面外形の範囲内に変形さ
せることができる構造であれば、この実施形態に示す構
造に限定されるものではない。
【0108】ところで、長孔22,32の連結部60に
近い方の端部の位置は、クロスブラケット11とトレイ
ブラケット13との使用状態における相対位置関係とな
った状態で夫々の脚部8に係止される位置となってい
る。即ち、変形収納手段としての長孔22,32の一部
を使用状態の各部材の位置決め手段に応用するものであ
る。
【0109】即ち、この実施形態では、クロスブラケッ
ト11とトレイブラケット13との夫々に設けられた長
孔22,32がそれぞれの連結部60に近い端部位置で
夫々脚部8の係合突起部である係止ボルト20,30と
係合している状態が、脚部8を使用状態に開いた状態
で、クロスブラケット11とトレイブラケット13とが
夫々の脚部8と係止される相対位置関係が予め定められ
た使用状態における相対位置関係になるように構成され
ている。そして、この位置関係で脚部8を前後方向に広
げた状態が、これらの部材の使用状態の相対位置関係と
なる。
【0110】上記のように長孔22,32で係止する場
合には、長孔22,32内で自由にスライドできる代わ
りに位置決めが難しくなる。特に、使用状態では各部材
の相対位置関係が予め定められており、この状態を安定
させて保持する必要がある。このため、使用状態の位置
決めはできるだけ固定的に保持されることが好ましい。
本発明は、長孔の一端部の位置を使用状態における固定
位置と定めることで、使用状態の相対位置関係を安定し
て保持できるものとしている。
【0111】次に、この実施形態における脚回動阻止手
段を説明する。図2に示すように、脚部8の根元部には
脚係合部50((b)参照)が設けられている。この脚
係合部50は、第一の回動軸40((a)参照)による
回動方向の外側(前後一対の脚部8の先端が広がる方
向)に突出するように設けられており、第二の取付け板
44の対応する位置には、脚係合部50が嵌り込むのに
十分な大きさを持つ第一の切欠き部52((a)参照)
が設けられている。
【0112】さらに、台座部9の側面板48の前面(裏
面側では背面)の夫々対応する位置には、脚係合部50
が嵌り込むと共に左右方向の大きさがほぼ等しい第二の
切欠き部54が設けられている(図2(a)参照)。
【0113】図2(b)からも明らかなように、収納状
態(図3(d))や折り畳み状態(図3(c))のよう
に脚部8を閉じた(先端部が近づくような)状態では、
脚係合部50は、第一の切欠き部52及び第二の切欠き
部54に嵌り込んでいないが、脚部8が使用状態に変形
されると初めてこれらに嵌り込む。この状態では、脚係
合部50が第二の切欠き部54内の左右端部に当接して
いるので、脚部8は夫々第二の回動軸を中心とした回動
移動が阻止される。
【0114】従って、この実施形態では、脚係合部50
及び第二の切欠き部54により、脚回動阻止手段が構成
され、これにより使用状態における第二の回動手段によ
る回動変形を阻止することができる。言い換えると、使
用状態での台座部9の内側(収納状態)への倒れ込みを
防止して、使用状態の位置関係を安定させている。
【0115】また、収納状態に変形する場合には、まず
使用状態から脚部8を折り畳み状態に変形すれば脚回動
阻止手段が解除されるので、その後この折り畳み状態を
保ったまま、第二の回動手段(第二の回動軸による回動
動作)により脚部8等を内側(台座部9の裏面側)に倒
し込めば良い。
【0116】なお、この実施形態では、第二の回動方向
に対して直交する方向に脚係止部50が突出しているの
で、この突出した脚係止部50とこれを受け入れる脚係
合部(第一の切欠き部52,第二の切欠き部54)とが
嵌合して第二の回動方向への移動を阻止している。しか
し、同様の作用を奏するものであれば、例えば台座部9
に前後方向に向いた突起部が設けられ、脚部8に設けら
れた凹部等と使用状態のみに嵌合するものでも良い。
【0117】次に、他の実施形態における脚変形阻止手
段を図5を用いて説明する。図5は、この実施形態に係
る脚変形阻止手段の概略構成を示す説明図であり、
(a)は平面から見た状態、(b)は側面から見た状態
を示している。連結部60に設けられた収納状態での脚
の位置を固定するものであり、安定した収納状態を保持
することで、運搬性や収納性の向上を図ることができる
ものである。
【0118】この発明の脚変形阻止手段は、第二の回動
手段による回動方向の外側、即ち図5(a)においては
紙面の垂直方向に突出するように連結部60に取付けら
れた略ボルト状突起部70と、クロスブラケット11の
前記連結部60に近い位置に設けられた略ダルマ型貫通
孔72とより主に構成されている。
【0119】略ボルト状突起部70は、取付位置の根元
部より先端部(上方)の方が幅広の鍔状に広がった形状
に構成されたものである。そして、この略ボルト状突起
部70は、脚部8の収納状態において、該略ボルト状突
起部70(70a)が取付けられた連結部60によって
連結された一方のクロスブラケット11上に重ねられる
他方のクロスブラケット11に形成された略だるま型貫
通孔72(72b)内に挿入されて、該略ボルト状突起
部70(70a)の鍔状部の裏面部(あるいは段差部)
により係止される構成のものである。尚、略ボルト状突
起部70の根元部は、ねじ構造を介して連結部に配設さ
れており、これを閉めると鍔状部と連結部との相対間隔
が変動するようになっている。
【0120】略ダルマ型貫通孔72は、図5に示すよう
に、大きな略円形部(幅広部)と小さな略円形部(幅の
狭い溝形状)の部分を結合させた形状を有している。こ
れは、幅広部において略ボルト状突起部70の先端部を
通過させ、その後略ボルト状突起部70と相対移動させ
て、幅の狭い溝形状部分に略ボルト状突起部70の根元
部を係合させ、略ボルト状突起部70の先端部を幅の狭
い溝形状部分に係止させるためである。
【0121】尚、これらは左右の脚部を互いに連結する
ための構造であることから、紙面の左側の略ボルト状突
起部70aは、右側の略ダルマ型貫通孔72bと互いに
係合する。さらに、これらが収納状態では重ねられてい
るので、図3(d)に示すような上下に重なった状態と
なる。
【0122】これにより、相互の第二の回動手段による
移動方向、即ち図5(a)においては紙面に垂直な方向
への相対移動を阻止することができる。このとき、略ボ
ルト状突起部70の根元部のねじ構造を利用して、略ボ
ルト状突起部70の先端部を幅の狭い溝形状部分に押圧
して固定すれば、脚変形阻止手段による相対位置固定状
態が安定し、収納状態での脚部8等の移動を妨げること
ができる。このため、収納状態での運搬性等が向上する
こととなる。
【0123】また、この脚変形阻止手段が固定された状
態では、収納状態における各部材の位置が決定するた
め、この状態で脚部8の係止ボルト20,30を再度締
めつけて固定すれば、収納状態の各部材が更に安定して
固定される。
【0124】尚、脚部8とクロスブラケット11とトレ
イブラケット13とは、相互に連結されているので、い
ずれか一か所において左右の脚部等が係合すれば、脚構
成部が全体で連結されたことと同様である。
【0125】また、この実施形態では、略ボルト状突起
部70を連結部60に取付けたが、これに限定されるこ
となく、クロスブラケット11又はトレイブラケット1
3に取付けても良い。また、この実施の形態では、略ボ
ルト状突起部70の突出方向を第二の回動手段による回
動方向の外側として説明したが、第二の回動手段による
回動方向の内側に、即ち脚部8が収納状態にされた場合
には台座部9側へ突出するように取付けても良い。
【0126】更に、この実施形態では、略ダルマ型貫通
孔72をクロスブランケット13に形成した場合を例示
したが、これに限定されるものではなく、略ボルト状突
起部70との配置関係によってはトレイブラケット11
に設けても良い。
【0127】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば脚
部と壁装材支持手段と受け皿支持手段とが連結され、一
体的に連動して変形するので、組立作業や収納作業にお
いて個別の部材をここに組み立てたり使用状態に変形す
る作業が省略され、これらの差漁港邸が簡略化される。
【0128】更に、これらの部材が連結されているの
で、各部材の取り外し工程が不要であり、部材の取り外
しに伴う紛失や破損等の問題も防止できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施形態に係る壁紙糊付け機の
概略構成の一例を示す説明図である。
【図2】本発明の一つの実施形態に係る壁紙糊付け機に
おける台座部と脚部の取付け構造の概略構成の一例を示
す説明図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図の概
略を示している。
【図3】本発明の一つの実施形態における脚部等の変形
状態を示す説明図であり、(a)は使用状態、(b)は
使用状態から折り畳み状態への変形過程、(c)は折り
畳み状態、(d)は収納状態を示すものである。
【図4】本発明の一つの実施形態における壁装材支持手
段と受け皿支持手段との連結手段の概略構成を示す説明
図である。
【図5】本発明の一つの実施形態に係る壁紙糊付け機に
おける脚変形阻止手段の概略構成を示す説明図であり、
(a)は平面から見た状態、(b)は側面から見た状態
を示している。
【図6】従来の壁紙糊付け機の一例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1:本体部 2:糊付けロール 7:糊桶 8:脚部 8a:前側脚部 8b:後側脚部、 9:台座部、 11:クロスブラケット 13:トレイブラケット 20:クロスブラケット用の係止ボルト 22:クロスブラケットの係止用長孔 30:トレイブラケット用の係止ボルト 32:トレイブラケットの係止用長孔 40:第一の回動軸 42:第一の取付け板 44:第二の回動軸 46:第二の取付け板 48:側面板 50:脚係合部 54:脚係合部の係止用切欠き部 60:連結部 70:略ボルト状突起部 72:略ダルマ型貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池嶋 貴志 富山県西砺波郡福岡町本領70番地 ヤヨ イ化学工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭50−125465(JP,U) 実公 昭47−34292(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 1/08 B44C 7/04

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後部から引き入れられたシート状壁装材
    を前部に引き出す際に前記壁装材の裏面に糊を塗布する
    本体部を載置する台座部と、前記本体部を所定の高さで
    支持するために台座部の左右両端下部に設けられた脚部
    と、前記本体部の後方で糊付け前の前記壁装材を支持す
    るための壁装材支持手段と、前記本体部の前方で糊付け
    後の壁装材を受けるための受け皿部材を支持する受け皿
    支持手段とを備え、 前記脚部は、前記台座部の左右方向両端下部に、それぞ
    れ前後に2本一対で配設されると共に、前記一対の脚部
    のそれぞれを前記本体部の前後方向に回動可能に連結し
    て互いの間隔が狭くなるように回動させた折り畳み状態
    と互いの間隔が広くなるように回動させた使用状態とに
    変形させる第一の回動手段と、前記本体部の左右方向に
    回動可能に連結して前記台座部の裏面側へ倒した状態の
    収納状態と台座部の裏面から垂下した状態の折り畳み状
    態とに変形させる第二の回動手段とを有し、 前記壁装材支持手段は、前記一対の脚部のうちの後部側
    の脚部に相対回動可能な状態で係止され、 前記受け皿支持手段は、前記一対の脚部のうちの前部側
    の脚部に相対回動可能な状態で係止され、 前記壁装材支持手段と前記受け皿支持手段とは、前記第
    一の回動手段の回動軸と同一方向の軸方向に対して相対
    回動可能に連結する連結手段により、前記本体部の下方
    で互いに連結され、 前記壁装材支持手段と前記受け皿支持手段と前記一対の
    脚部とによってリンク機構を構成し、 前記一対の脚部の前記第一の回動手段による回動動作
    と、前記連結手段による前記壁装材支持手段と前記受け
    皿支持手段との相対回動動作とを連動させることによ
    り、前記脚部と前記壁装材支持手段と前記受け皿支持手
    段とが一体的に使用状態または折り畳み状態に変形可能
    に構成され、 前記第二の回動手段により、前記脚部と前記壁装材支持
    手段と前記受け皿支持手段とが一体的に前記台座部から
    の垂下状態と裏面側へ倒した状態に回動させることによ
    り、前記左右の脚部と前記壁装材支持手段と前記受け皿
    支持手段とを収納状態又は折り畳み状態に変形可能に構
    成されていることを特徴とする壁紙糊付機。
  2. 【請求項2】 前記壁装材支持手段と前記受け皿支持手
    段との少なくとも一方が、前記脚部の係止位置に対して
    略長手方向に沿って相対移動可能な状態で係止されてお
    り、前記脚部と前記壁装材支持手段と前記受け皿支持手
    段とを一体的に使用状態または折り畳み状態に変形する
    際に、前記係止位置における相対移動を伴って変形させ
    る変形収納手段を更に備えていることを特徴とする請求
    項1に記載の壁紙糊付機。
  3. 【請求項3】 前記変形収納手段は、前記壁装材支持手
    段と前記受け皿支持手段とのそれぞれの前記脚部の係止
    位置に設けられた略長手方向に沿って形成された長孔
    と、前記脚部のそれぞれの係止部に設けられた前記長孔
    内に貫通可能な係合突起部とを有し、 前記長孔内に前記係合突起部を貫通させることにより、
    該長孔内をスライド移動可能な状態で前記脚部に係止さ
    れることを特徴とする請求項2に記載の壁紙糊付機。
  4. 【請求項4】 前記壁装材支持手段と前記受け皿支持手
    段との前記脚部の支持部における長孔は、前記壁装材支
    持手段と前記受け皿支持手段との相対位置関係が予め定
    めた使用状態における相対位置関係になった状態で、前
    記長孔の端部に前記脚部の係合突起部が係止されるよう
    に構成されていることを特徴とする請求項3に記載の壁
    紙糊付機。
  5. 【請求項5】 前記連結手段は、前記壁装材支持手段と
    前記受け皿支持手段とを折り畳み状態から相対回動させ
    て使用状態に変形させる際に、前記壁装材支持手段と前
    記受け皿支持手段との相対位置関係が予め定めた使用状
    態における相対位置関係になった状態で相対回動を阻止
    するストッパー機構を備えていることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれか一つに記載の壁紙糊付機。
  6. 【請求項6】 前記脚部は、前記第一の回動手段により
    使用状態に変形された場合に、少なくとも前記第二の回
    動手段の回動を阻止する脚回動阻止手段を備えているこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の壁
    紙糊付機。
  7. 【請求項7】 前記脚回動阻止手段は、前記脚部の根元
    部に、前記第一の回動手段による前記脚部の使用状態へ
    の回動方向に突出するように設けられた脚係合部と、前
    記台座部の脚部の取付位置の近傍に、前記第一の回動手
    段により前記脚部が使用状態に変形された状態で前記脚
    係合部を受け入れるように設けられた脚係止部とを有
    し、 前記脚係止部は、前記脚係合部を受け入れた状態で、前
    記脚係合部の前記第二の回動手段による回動方向への移
    動を阻止するものであることを特徴とする請求項6に記
    載の壁紙糊付機。
  8. 【請求項8】 前記台座部の左右それぞれに配設された
    2本一対の脚部とそれぞれに係止された前記壁装材支持
    手段と前記受け皿支持手段と前記連結手段とからなる一
    組の脚構成部が、前記収納状態から折り畳み状態への変
    形を阻止する脚変形阻止手段を備えていることを特徴と
    する請求項1〜7のいずれかに記載の壁紙糊付機。
  9. 【請求項9】 前記脚変形阻止手段は、前記連結手段に
    前記第二の回動手段の回動方向の外側に突出するように
    設けられた略ボルト型突起部と、前記壁装材支持手段と
    前記受け皿支持手段のいずれかに設けられ、前記略ボル
    ト型突起部と係合する略ダルマ型貫通孔と、を有し、 前記左右の脚構成部を収納状態に変形した状態で、前記
    略ボルト型突起部と前記略ダルマ型貫通孔とを係合させ
    て、前記収納状態から折り畳み状態への変形を阻止する
    ことを特徴とする請求項8に記載の壁紙糊付機。
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