JP3062674B2 - 波形保持器 - Google Patents

波形保持器

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JP3062674B2
JP3062674B2 JP6096214A JP9621494A JP3062674B2 JP 3062674 B2 JP3062674 B2 JP 3062674B2 JP 6096214 A JP6096214 A JP 6096214A JP 9621494 A JP9621494 A JP 9621494A JP 3062674 B2 JP3062674 B2 JP 3062674B2
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JP
Japan
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ball
ring plates
pocket
gap
pocket portion
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JP6096214A
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JPH07301242A (ja
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利彦 白木
博文 百々路
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/38Ball cages
    • F16C33/42Ball cages made from wire or sheet metal strips
    • F16C33/422Ball cages made from wire or sheet metal strips made from sheet metal
    • F16C33/427Ball cages made from wire or sheet metal strips made from sheet metal from two parts, e.g. ribbon cages with two corrugated annular parts

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばファンのカップ
リング部に使用される玉軸受の波形保持器に関する。
【0002】
【従来の技術】玉軸受の波形保持器は、それぞれ波形に
形成された2枚のリング板を互いに掌合状に結合し、こ
れら2枚のリング板の間に、玉を収容するポケット部を
形成したものである。この波形保持器には、リング板ど
うしを溶接により結合するものと、リベットにより結合
するものとがある。
【0003】このうち、リベット結合の波形保持器は、
溶接結合のものに比べると、リング板どうしが精度よ
く、かつ強固に結合される利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
な波形保持器を有する玉軸受では、波形保持器が自励振
動し異音を発生したり、また、その振動に外輪やハウジ
ングが共振して、異音を発生することがある。このよう
な異音の発生をなくすには波形保持器の自励振動を抑え
る必要がある。
【0005】波形保持器の自励振動は、保持器自体のバ
ネ定数と減衰力とに左右されるものであるが、直接的に
は、ポケット部での潤滑悪化により、玉の表面とポケッ
ト部とが摺接することで起きる。ポケット部の潤滑が悪
化し、その潤滑がストライペック曲線の混合潤滑の範囲
に入ると、回転数が上がるにつれて摩擦係数が下がるよ
うになり、振動が減衰せずに発散する状態が起こり、保
持器全体が振動することになる。
【0006】なお、前述のように波形保持器でポケット
部の潤滑悪化が起こることの原因としては、まず、使用
されるグリースが高粘度で低ちょう度のもので、ポケッ
ト部と玉との間に浸入しにくいことが挙げられる。グリ
ースが浸入しにくいので、ポケット部内では潤滑が悪化
し、ついには保持器全体の自励振動を引き起こす。
【0007】この場合、特にリベット結合の波形保持器
では、ポケット部が玉の外形に沿って精度よく成形され
る反面、ポケット部の内側にグリース等の潤滑剤を保持
する部分がないので、ポケット部内でのグリース不足を
きたしやすく、潤滑悪化のおそれがある。
【0008】もちろん、これに対しては、ポケット部の
大きさに余裕を持たせて玉との間のポケット隙間を大き
くし、グリースが浸入しやすくすることも考えられる
が、そうすると、ポケット部内で玉が遊動することにな
り、ポケット部のエッジが玉の表面に当たって玉表面の
グリースを掻き取ることが起こり、やはり潤滑悪化を招
来する。
【0009】そこで、従来は、ポケット部の中心と玉の
中心とをずらせたり、ポケット部の形状を玉と4点接触
するタイプにするなど、種々の構造が試みられたが、所
期の効果を達成するためには、いずれも、従来より精度
を大幅に上げなければならず、実施が難しかった。
【0010】したがって、本発明は、リベット結合の波
形保持器の利点を生かしながら、実施の容易な手段によ
り、ポケット部での潤滑を良好にすることを課題とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、それぞれ波形
に形成された2枚のリング板が互いに重合され、これら
リング板の間には円周数個所に玉を収容するポケット部
が形成されるとともに、リング板どうしの重合部がリベ
ットにより結合されている玉軸受の波形保持器におい
て、次のように構成する。
【0012】本発明では、リング板どうしの重合部でリ
ベット孔の周囲を含んで近傍にのみ他のリング板との当
接部が膨出形成され、この当接部からポケット部に至る
部分は互いに離間してその間に潤滑剤保持用の間隙が形
成されている構成とした。
【0013】
【作用】上記構成において、ポケット部に通じる位置に
間隙があって、この間隙にはグリース等の潤滑剤が保持
される。この潤滑剤で、玉とポケット部との潤滑が良好
に保たれる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の詳細を図1ないし図4に示す
実施例に基づいて説明する。図1ないし図3は本発明の
一実施例に係り、図1は波形保持器の一部の正面図、図
2は、図1の(2)−(2)線断面図、図3は、図2の
(3)−(3)線断面の矢視図である。
【0015】この実施例の波形保持器は、基本的には従
来のリベット結合の波形保持器と同様に、それぞれ波形
に形成された2枚のリング板1A、1Bが互いに重合さ
れたものであり、リング板1A、1Bの間には円周数個
所に玉2を収容するポケット部3が形成されるととも
に、リング板1A、1Bどうしの重合部4がリベット5
により結合されている。
【0016】この実施例の波形保持器では、リング板1
A、1Bどうしの重合部4の構造に特徴がある。すなわ
ち、従来のリベット結合の波形保持器では、リング板ど
うしが重合部全体で密着しているが、本実施例では、各
リング板1A(1B)の重合部4のうち、リベット孔6
の周囲でリベット孔6を中心とする円形部分が他のリン
グ板1B(1A)側に膨出成形されて、この円形の膨出
部分が他のリング板1B(1A)との当接部7となって
いる。そして、この当接部7からポケット部3に至る個
所ではリング板1A、1Bは互いに離間し、その間に潤
滑剤保持用の間隙8を形成している。
【0017】したがって、グリースのような潤滑剤は、
重合部4内の間隙8に保持され、この間隙8に通じるポ
ケット部3に収容されている玉2の表面に常時、油分を
供給し、ポケット部3と玉2との潤滑を良好に保つ。
【0018】この場合、リング板1A、1Bどうしの当
接部7を、図示実施例のように、リベット孔6周囲の円
形部分に限定すると、当接部7の面積に反比例して、潤
滑剤保持用の間隙8が大きくなるばかりか、該間隙8が
隣合う2つのポケット部3,3に通じることになる。そ
のため、間隙8には、従来のこの種の保持器と比べる
と、充分な量の潤滑剤が保持される。また、間隙8が2
つのポケット部3,3に通じることから、いずれのポケ
ット部3にも過不足なく油分が供給されることになる。
【0019】このように、ポケット部3に通じる間隙8
に潤滑剤が保持されるため、ポケット部3と玉2との間
に潤滑剤が浸入しにくい場合でも、ポケット部3と玉2
との潤滑を良好に保つことができ、従来のように、潤滑
悪化によって保持器全体が自励振動するようなことがな
い。
【0020】なお、上記の実施例では、リング板1A、
1Bどうしの当接部7を、リベット孔6を中心とする円
形部分としたが、当接部7の形状はこれに限定されるも
のではなく、図4に示す実施例のようにしてもよい。図
4は、本発明の他の実施例に係る波形保持器の断面図
で、図3と同様の断面線に沿った断面形状を示してい
る。この実施例では、当接部7の形状を、内外径方向に
伸びる帯形状としている。このような形状では、リング
板1A、1Bどうしの結合強度を向上できて、従来のよ
うな間隙のない物に比べても遜色ない強度にできる。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ポ
ケット部内部に通じる間隙に潤滑剤を保持させて、ポケ
ット部と玉との潤滑を良好に維持することができ、潤滑
悪化に伴う保持器全体の自励振動の発生を未然に防止す
ることができる。
【0022】しかも、リング板の一部に若干の加工を加
えるだけでよく、高度の加工技術を必要としないので、
実施が容易であり、また、リベット結合の波形保持器と
しての基本構成を保有するので、従来のこの種の保持器
と同様に、リング板どうしが精度よく強固に結合され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る波形保持器の一部の正
面図。
【図2】図1の(2)−(2)線断面図。
【図3】図2の(3)−(3)線断面の矢視図。
【図4】本発明の他の実施例に係り、図3に対応する断
面図。
【符号の説明】
1A、1B リング板 2 玉 3 ポケット部 4 重合部 5 リベット 6 リベット孔 7 当接部 8 間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 33/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ波形に形成された2枚のリング
    板が互いに重合され、これらリング板の間には円周数個
    所に玉を収容するポケット部が形成されるとともに、リ
    ング板どうしの重合部がリベットにより結合されている
    玉軸受の波形保持器において、 リング板どうしの重合部でリベット孔の周囲を含んで
    傍にのみ他のリング板との当接部が膨出形成され、この
    当接部からポケット部に至る部分は互いに離間してその
    間に潤滑剤保持用の間隙が形成されている、ことを特徴
    とする波形保持器。
  2. 【請求項2】 当接部がリベット孔を中心とする円形で
    ある請求項1の波形保持器。
JP6096214A 1994-05-10 1994-05-10 波形保持器 Expired - Lifetime JP3062674B2 (ja)

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JP5966554B2 (ja) 2012-04-17 2016-08-10 日本精工株式会社 波形保持器及びその製造方法
CN102767571A (zh) * 2012-08-15 2012-11-07 青岛泰德汽车轴承有限责任公司 一种球轴承支撑装置

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