JP3062470B2 - 被膜作製方法 - Google Patents

被膜作製方法

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JP3062470B2
JP3062470B2 JP10050061A JP5006198A JP3062470B2 JP 3062470 B2 JP3062470 B2 JP 3062470B2 JP 10050061 A JP10050061 A JP 10050061A JP 5006198 A JP5006198 A JP 5006198A JP 3062470 B2 JP3062470 B2 JP 3062470B2
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舜平 山崎
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は気相反応被膜作製装置お
よび作製方法に関する。本発明は反応性気体を用いて被
膜作製を行うに際し、非酸化物の被膜を作製するに関し
て、排気系においてターボ分子ポンプを用いて気相反応
(以下CVDという)を行なわしめることにより、被膜
中の酸素の混入量を1×1019cm−3以下の濃度と
させる気相反応装置およびその作製方法に関する。本発
明は非酸素系被膜の作製において、その排気系よりの大
気の逆流を防ぐため、油回転方式のロータリーポンプ、
メカニカルブースターポンプ等の不連続回転方式の真空
ポンプ(以下単に真空ポンプまたはVPという)のみを
用いるのではなく、連続排気方式のターボ分子ポンプ
(以下単にターボ分子ポンプまたはTPという)を反応
容器と真空ポンプとの間に介在させて、排気系からの大
気の逆流を防止したことに関する。 【0002】本発明の非酸化物被膜例えば非単結晶珪素
を、反応性気体であるシラン(Si2n+2 n≧
1)を用いて形成するに際し、その被膜中の酸素の量を
5×1018cm−3以下好ましくは1×1018cm
−3以下とするため、排気系からの逆流を防ぐことを目
的としている。 【0003】本発明はかかる排気系をTPを反応室とV
Pとの間に反応中の圧力調整用のバルブを経て介在させ
ることにより、反応室内は0.05〜10torrの間
の圧力範囲でプラズマ気相反応(PCVDという、光C
VD(Photo CVDという)またはこれらを併用
した方法(以下単にCVD法として総称する)を用いて
被膜形成を行い、かつ圧力調整バルブ下は1×10−2
torr以下(一般には10−4〜10−6torr)
の圧力として保持し、TPを作用させるため、反応系は
この排気系よりも高い圧力(1×10−2torr以上
即ち0.05〜10torr)で保持して被膜形成を行
うことを目的としている。 【0004】さらに本実施例はかかるプラズマCVD装
置を反応室を複数ケ連結し、それぞれの反応室にてP型
非単結晶半導体、I型非単結晶半導体およびN型非単結
晶半導体を基板上に積層して、PIN接合を構成する半
導体装置の作製方法に関する。 【0005】 【従来の技術】従来、CVD装置例えばPCVD装置に
おいては、反応系の圧力が0.05〜10torrと高
い圧力のため、その排気系等はVPのみが用いられ、そ
れ以上の真空度を発生させるTP等を設けることが全く
不可能とされていた。しかし本発明人はかかるPCVD
装置において、排気系がVPのみではこのVPが不連続
の回転運動をするため、空気と接触している大気圧の排
気系からの大気(特に酸素)が逆流し、さらにこの大気
の一部が油中に混入し、ここから再気化することにより
反応容器内に逆流してしまうことが判明した。さらにこ
のため、この逆流により酸素が形成する被膜内に混入
し、例えば珪素膜を作製する場合その被膜内に酸素が3
×1019〜2×1020cm−3の濃度に混入してし
まった。 【0006】このため、かかる被膜に水素または弗素が
添加されて、珪素半導体であるべきものが低級酸化珪素
といってもよいようなものになってしまった。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる欠点を
防ぐことを目的としている。【0008】 【課題を解決するための手段】 本発明は、CVD法によ
り半導体被膜を作製するに際し、ステンレスボンベに充
填された珪化物気体を反応室に導入し、該反応室をター
ボ分子ポンプを用いて減圧して、酸素及び炭素がSIM
S(二次イオン分析法)による測定で5×10 18 cm
−3 以下の濃度である珪素を含むI型の半導体被膜を形
成することを特徴とする被膜作製方法である。 【0009】 以下に本発明の実施例を図面に従って説明
する。 【0010】【実施例】〔実施例1〕実施例は、図1にその装置の概要を示す。即ち、反応
性気体を導入するドーピング系(50)反応容器(5
1)排気系(52)を有する。反応容器は内側に絶縁物
で内面が形成された反応空間を有する二重反応容器型と
して半導体層を形成し、さらに加えてP型半導体(図面
では系A),I型半導体(図面では系C)およびN型半
導体と積層して接合を基板上に形成するに際し、それぞ
れの反応容器を分離部(図面では系B)を介して連結せ
しめたマルチチャンバ方式のPCVD法を図1に示すご
とくに提案するにある。 【0011】本実施例は水素またはハロゲン元素が添加
された非単結晶半導体層の形成により、再結合中心密度
の小さなP,IおよびN型の導電型を有する半導体層を
形成し、その積層境界にてPIN接合を形成するととも
に、それぞれの半導体層に他の隣接する半導体層からの
不純物が混入して接合特性を劣化させることを防ぎ、ま
たそれぞれの半導体層を形成する工程間に、大気特に酸
素に触れさせて、半導体の一部が酸化されることにより
層間絶縁物が形成されることのないようにした連続生産
を行うためのプラズマ気相反応に関する。 【0012】さらに本実施例は、かかる反応容器をそれ
ぞれの反応においては独立として多数連結したマルチチ
ャンバ方式のプラズマ反応方法において、一度に多数の
基板を同時にその被膜成長速度を大きくしたいわゆる多
量生産方式に関する。本実施例は10cm×10cmま
たは電極方向に10〜50cm例えば40cmを有する
とともに、巾15〜120cm例えば60cmの基板
(40cm×60cmまたは20cm×60cmを1バ
ッチ20枚配設)を用いた。 【0013】図1、図2においては、反応性気体の導入
手段、排気手段を有し、これらを供給ノズル、排気ノズ
ルを設け、この絶縁フードよりも内側に相対させて一対
の電極(61),(61’)または(62),(6
2’)および反応性気体の供給ノズル(17),(1
8)および排気ノズル(17’),(18’)を配設し
た。即ち、電極の外側をフードの絶縁物で包む構造(3
9),(39’)とした。さらにこのフード間の反応空
間を閉じ込めるため、外側周辺を絶縁物(38),(3
8’)で取り囲んだ。 【0014】また、図2に図1の断面を示す図面を示す
が、反応容器の前(図面左側)後(図面右側)に開閉扉
を設け、この扉の内面にハロゲンランプ等による加熱手
段(13),(13’)を設けた 【0015】1、図2に従って本実施例のプラズマ気
相反応装置の実施例を説明する。この図面は、PIN接
合、PIP接合、NIN接合またはPINPIN・・・
PIN接合等の基板上の半導体に、異種導電型でありな
からも、形成される半導体の主成分または化学量論比の
異なる半導体層をそれぞれの半導体層をその前工程にお
いて形成された半導体層の影響(混入)を受けずに積層
させるための多層に自動かつ連続的に形成するための装
置である。 【0016】図面においてはPIN接合を構成する複数
の反応系の一部を示している。即ち、P,IおよびN型
の半導体層を積層して形成する3つの反応系の2つ
(A、C)とさらに第1の予備室および移設用のバッフ
ァ室(B)を有するマルチチャンバ方式のプラズマ気相
反応装置の装置例を示す。図面における系A、B、C
は、2つの各反応容器(101),(103)およびバ
ッファ室(102)を有し、それぞれの反応容器間に分
離部(44),(45),(46),(47)を有して
いる。またそれぞれ独立して、反応性気体の供給ノズル
(17),(18)と排気ノズル(17’),(1
8’)とを有し、反応性気体が供給系から排気系に層流
になるべく設けている。 【0017】この装置は入り口側には第1の予備室(1
00)が設けられ、まず扉(42)より基板ホルダ
(2)の2つの面に2つの被形成面を有する2枚の基板
(1)を挿着した。さらにこのホルダ(3)を外枠冶具
(外周辺のみ(38),(38’)として示す)により
互いに所定の等距離を離間して配設した。即ちこの被形
成面を有する基板は被膜形成を行わない裏面を基板ホル
ダ(2)に接し、基板2枚および基板ホルダとを一つの
ホルダ(3)として6cm±0.5cmの間隙を有して
絶縁物の外枠冶具内に林立させた。その結果、40cm
×60cmの基板を20枚同時に被膜形成させることが
できた。かくして高さ55cm、奥行80cm、巾80
cmの反応空間(6),(8)は上方、下方を絶縁物
(39),(39’)で囲まれ、また側周辺は絶縁外枠
冶具(38),(38’)で取り囲んだ。 【0018】第1の予備室(100)を圧力調整バルブ
(71)を全開とし、TP(86)を経て真空ポンプ
(35)により真空引きをした。この後、圧力調整バル
ブ(72)を全開とし、TPにより3×10−8tor
r以下にまで予め真空引きがされている反応容器(10
1)との分離用のゲート弁(44)を開けて、外枠冶具
(38)に保持された基板を移した。例えば、予備室
(100)より第1の反応容器(101)に移し、さら
にゲート弁(44)を閉じることにより基板を第1の反
応容器(101)に移動させたものである。この時、第
1の反応容器(101)に保持されていた基板(1)等
は、予めまたは同時にバッファ室(102)に、またバ
ッファ室(102)に保持されていた冶具および基板
(2)は第2の反応容器(103)に、また第2の反応
容器(103)に保持されていた基板は第2のバッファ
室(104)に、さらに図示が省略されているが、第3
の反応室の基板および冶具は出口側の第2の予備室にゲ
ート弁(45),(46),(47)を開けて移動させ
ることが可能である。この後ゲート弁(44),(4
5),(46),(47)を閉めた。 【0019】即ちゲート弁の動きは、扉(42)が大気
圧で開けられた時は分離部のゲート弁(44),(4
5),(46),(47)は閉じられ、各チャンバにお
いてはプラズマ気相反応が行われている。また逆に、扉
(42)が閉じられていて予備室(100)が十分真空
引きされた時は、ゲート弁(44),(45),(4
6),(47)が開けられ、各チャンバの基板、冶具は
隣のチャンバに移動する機構を有し、外気が反応室(1
01),(102)に混入しないようにしている。 【0020】系Aにおける第1の反応容器(101)で
P型半導体層をPCVD法により形成する場合を以下に
示す。反応系A(反応容器(101)を含む)は0.0
1〜10torr好ましくは0.01〜1torr例え
ば0.08torrとした。即ち、圧力調整バルブを閉
として、反応容器(101)内の圧力は0.05〜1t
orrであり、またこのバルブ下は1×10−2tor
r以下一般には1×10−4〜1×10−7torrと
なり、この真空度をTP(87)を回転させて成就させ
ている。またこの連続排気方式のTPを動作させている
ため、VP(36)のポリマ化した油の逆拡散、また油
中に含浸した排気用の大気特に酸素を逆流させることを
初めて防ぐことができた。 【0021】反応性気体は系Aのドーピング系(50)
より供給した。即ち珪化物気体(24)としては精製さ
れてさらにステンレスボンベに充填されたシラン(Si
nH2n+2 n>1特にSiHまたはSi
ッ化珪素(SiFまたはSiF)を用いた。ここで
は、取扱いが容易な超高純度シラン(純度99.99
%、但し水、酸素化物は0.1PPM以下)を用いた。 【0022】本実施例のSixC1−x(0<x<1)
を形成するため、炭化物気体(25)としてDMS(ジ
メチルシラン(SiH(CH純度99.99
%)を用いた。炭化珪素(SixC1−x 0<x<
1)に対しては、P型の不純物としてボロンを前記した
モノシラン中に同時に0.5%の濃度に混入させ(2
4)よりシランとともに供給した。 【0023】必要に応じ、水素(純度7N以上)または
窒素(純度7N以上)を反応室を大気圧とする時(2
3)より供給した。これらの反応性気体はそれぞれの流
量計(33)およびバルブ(32)を経、反応性気体の
供給ノズル(17)より高周波電源(14)の負電極
(61)を経て反応空間(6)に供給された。反応性気
体はホルダ(38)に囲まれた筒状空間(6)内に供給
され、この空間を構成する基板(1)に被膜形成を行っ
た。さらに負電極(61)と正電極(61’)間に電気
エネルギ例えば13.56MHzの高周波エネルギ(1
4)を加えてプラズマ反応せしめ、基板上に反応生成物
を被膜形成せしめた。基板は100〜400℃例えば2
00℃に図2に示す反応容器(103)の容器の前後に
配設された赤外線ヒータと同じ手段により加熱した。 【0024】この赤外線ヒータは、近赤外用ハロゲンラ
ンプ(発光波長1〜3μ)ヒータまたは遠赤外用セラミ
ックヒータ(発光波長8〜25μ)を用い、この反応容
器内におけるホルダにより取り囲まれた筒状空間を20
0±10℃好ましくは±5℃以内に設置した。この後、
前記したが、この容器に前記した反応性気体を導入し、
さらに10〜500W例えば100Wに高周波エネルギ
(14)を供給してプラズマ反応を起こさせた。かくし
てP型半導体層はB/SiH=0.5%,DM
S/(SiH+DMS)=10%の条件にて、この反
応系Aで平均膜厚30〜300Å例えば約100Åの厚
さを有する薄膜として形成させた。Eg=2.05eV
σ=1×10−6〜3×10−5(Ωcm)−1であっ
た。基板は導体基板(ステンレス、チタン、アルミニュ
ーム、その他の金属),半導体(珪素、ゲルマニュー
ム),絶縁体(ガラス、有機薄膜)または複合基板(ガ
ラスまたは透光性有機樹脂上に透光性導電膜である弗素
が添加された酸化スズ、ITO等の導電膜が単層または
ITO上にSnOが形成された2層膜が形成されたも
の)を用いた。本実施例のみならず本発明のすべてにお
いてこれらを総称して基板という。勿論この基板は可曲
性であってもまた固い板であってもよい。 【0025】かくして1〜5分間プラズマ気相反応をさ
せて、P型不純物としてホウ素が添加された炭化珪素膜
を約100Åの厚さに作製した。さらにこの第1の半導
体層が形成された基板をゲート(45)を開け前記した
操作順序に従ってバッファ室(102)に移動し、ゲー
ト(45)を閉じた。このバッファ室(102)は予め
10−8torr以下例えば4×10−1torrにク
ライオポンプ(88)にて真空引きがされている。 【0026】またこの基板は系Cに同様にTP(89)
により、1×10−7torr以下に保持された反応容
器にゲート(46)の開閉を経て移設された。即ち図1
における反応系Cにおいて、半導体の反応性気体として
超高純度モノシランまたはジシランを(水または酸化珪
素、酸化物気体の濃度は0.1PPM以下)(28)y
より、また、1017cm−3以下のホウ素を添加する
ため、水素、シラン等によって0.5〜30PPMに希
釈したBを(27)より、またキャリアガスを必
要に応じて(26)より供給した。反応性気体は基板
(1)の被形成面にそって上方より下方に流れ、TP
89)に至る。系Cにおいて出口側よりみた縦断面図
を図2に示す。 【0027】図2を概説する。図2は図1の反応系
縦断面図を示したものである。図面において、ランプヒ
ータ(13),(13’)は棒状のハロゲンランプを用
いた。反応空間はヒータにより100〜400℃例えば
250℃とした。基板(1)が基板ホルダ(2)に保持
され、外枠冶具(38),(38’)で閉じ込め空間
(8)を構成している。5000Åの厚さにSiH
0cc/分、被膜形成速度2.5Å/秒、基板(20c
m×60cmを20枚、延べ面積24000cm)で
圧力0.1torrとした。Siを用いた場合、
被膜形成速度28Å/秒を有していた。 【0028】かくして第1の反応室にてプラズマ気相法
によりP型半導体層を形成した上にPCVD法によりI
型半導体層を形成させてPI接合を構成させた。また系
Cにて約5000Åの厚さに形成させた後、基板は前記
した操作に従って、隣のバッファ室(10)に移さ
れ、さらにその隣の反応室に移設して同様のPCVD工
程によりN型半導体層を形成させた。このN型半導体層
は、PCVD法によりフォスヒンをPH/SiH
1.0%としたシランとキャリアガスの水素をSiH
/H=20%として供給して、系Aと同様にして約2
00Åの厚さにN型の微結晶性または繊維構造を有する
多結晶の半導体層を形成させて、さらにその上面に、炭
化珪素をDMS/(SiH+DMS)=0.1として
SixC1−x(0<x<1)で示されるN型半導体層
を10〜200Åの厚さ例えば50Åの厚さに積層して
形成させたものである。その他反応装置については系A
と同様である。 【0029】かかる工程の後、第2の予備室より外にP
IN接合を構成して出された基板上に100〜1500
Åの厚さのITOをさらにその上に反射性または昇華性
金属電極例えばアルミニューム電極を真空蒸着法により
約1μの厚さに作り、ガラス基板上に(ITO+SnO
)表面電極−(PIN半導体)−(裏面電極)を構成
させた。その光電変換装置としての特性は7〜9%平均
8%を10cm×10cmの基板でAM1(100mW
/cm)の条件下にて真性効率特性として有し、集積
化してハイブリッド型にした40cm×60cmのガラ
ス基板においても、5.5%を実効効率で得ることがで
きた。その結果、1つの素子で開放電圧は0.85〜
0.9V(0.87±0.02V)であったが、短絡電
流は18±2mA/cmと大きく、またFFも0.6
0〜0.70と大きく、かつそのばらつきもパネル内、
バッチ内で小さく、工業的に本発明方法はきわめて有効
であることが判明した。 【0030】図3は本発明および従来方法により作られ
たPIN型光電変換装置における半導体内の酸素および
炭素の不純物の濃度分布を示す。図面はアルミニューム
裏面電極(94),N型半導体(93),I型半導体
(92),P型半導体(91),基板上の酸化スズ透光
性導電膜(90)をそれぞれ示す。従来方法の排気系を
回転ポンプまたはメカニカルブースターポンプのみによ
る排気方法においては、連続排気方式のTPを用いない
ため、炭素は曲線(95),酸素は曲線(96)に示さ
れる高い濃度の不純物を含有していた。 【0031】特に酸素は、5×1019〜2×1020
cm−3をI型半導体(92)において有していた。図
面は5×1019cm−3の酸素を含んだ場合である。
加えて図面は1×1020cm−3 の炭素を有する場
合である。他方、本発明に示すごとき排気系においては
炭素濃度は曲線(98)で示されるように1×1017
〜5×1018cm−3を有し、一般には1×1018
cm−3以下しか含まれない。加えて酸素濃度も曲線
(97)で示されるように5×1018cm−3以下好
ましくは1×1018cm−3以下であり、図3では2
×1018cm−3の場合を示す。 【0032】図3において、裏面電極(94)のアルミ
ニュームには3〜6×1020cm−3の酸素を有して
いる。このため、この酸素がSIMS(二次イオン分析
法)(カメカ社3F型を使用)の測定において、バック
グラウンドの酸素となり、N型半導体(93)中の酸素
は1018〜1020cm−3となってしまったものと
考えられる。さらにP型半導体中の酸素、DMS中に含
まれる水の成分があるため不純物があり、この出発材料
をシランを精製して0.1PPM以下の酸素または酸化
物とすることによりさらに酸素濃度を下げることの可能
性が推定できる。形成させる半導体の種類に関しては、
Siのみならず他は4族のGe,SixC1−x(0<
x<1,SixG1−x(0<x<1)SixSn
1−x(0<x<1)単層または多層であっても、また
これら以外にGaAs,GaAlAs,BP,CdS等
の化合物半導体等の非酸素化物であってもよいことはい
うまでもない。 【0033】本実施例は3つの反応容器を用いてマルチ
チャンバ方式でのPCVD法を示した。しかしこれを1
つの反応容器とし、そこでPCVD法により窒化珪素を
シラン(SiHまたはSi)とアンモニア(N
)とのPCVD反応により形成させることは有効で
ある。本実施例で形成された非単結晶半導体被膜は、絶
縁ゲイト型電界効果半導体装置におけるN(ソース)I
(チャネル形成領域)N(ドレイン)接合またはPIP
接合に対しても有効である。さらに、PINダイオード
であってエネルギバンド巾がW−N−W(WIDE−N
ALL0W−WIDE)またはSixC1−x−Si−
SixC1−x(0<x<1)構造のPIN接合型の可
視光レーザ、発光素子または光電変換装置を作ってもよ
い。特に光入射光側のエネルギバンド巾を大きくしたヘ
テロ接合構造を有するいわゆるW(PまたはN型)−N
(I型)(WIDE TO NALLOW)と各反応室
にて導電型のみではなく生成物を異ならせてそれぞれに
独立して作製して積層させることが可能になり、工業的
にきわめて重要なものであると信ずる。 【0034】本実施例において、分離部は単にゲイト弁
のみではなく、2つのゲート弁と1つのバッファ室とを
系2として設けてP型半導体の不純物のI型半導体層中
への混入をさらに防ぎ、特性を向上せしめることは有効
であった。 【0035】この本実施例のブラズマCVD装置を他の
構造のシングルチャンバまたはマルチチャンバ方式に応
用できることはいうまでもない。 【0036】また本発明の実施例は図1に示すマルチチ
ャンバ方式であり、そのすべての反応容器にてPCVD
法を供給した。しかし必要に応じ、この一部または全部
ををプラズマを用いない光CVD法、LT CVD法
(HOMO CVD法ともいう)、減圧CVD法を採用
して複合被膜を形成してもよい。 【0037】【発明の効果】 本発明により、酸素及び炭素がSIMS
(二次イオン分析法)による測定で5×10 18 cm
−3 以下の濃度である珪素を含むI型の半導体被膜を形
成することができた。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明を実施するためのプラズマ気相反応用被
膜製造装置の概略を示す。 【図2】本発明を実施するためのプラズマ気相反応用被
膜製造装置の概略を示す。 【図3】本発明および従来方法によって作られた半導体
装置中の不純物の分布を示す。 【符号の説明】(50) 反応性気体を導入するドーピング系 (51) 反応容器 (52) 排気系 (61)(61’)(62)(62’) 電極 (17)(18) 反応性気体の供給ノズル (17’)(18’) 反応性気体の排気ノズル (14)(15) 高周波エネルギー源 (38)(38’)(39)(39’) 絶縁物 (13)(13’) ハロゲンランプ等の加熱手段 (101)(103) 反応容器 (102)(104) バッファ室容器 (44)(45)(46)(47) ゲート弁 (100) 予備室 (42) 予備室扉 (5) 予備室空間 (2) 基板ホルダー (1) 基板 (6) 第1の反応室の反応空間 (8) 第2の反応室の反応空間 (7)(9) バッファ室空間 (71)(72)(73)(74) 圧力調整バルブ (86)(87)(88)(89) ターボ分子ポンプ (34)(35)(36)(37) 真空ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/205 C23C 16/50 C23C 16/54 H01L 31/04

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.CVD法を用いて半導体被膜を形成する被膜作製方
    法において、 反応室を、前記反応室と不連続回転方式の真空ポンプと
    の間に連続排気方式のターボ分子ポンプがある排気系を
    用いて減圧する工程と、 ステンレスボンベに充填された珪化物気体を前記反応室
    に導入する工程と、 前記ターボ分子ポンプを用いて前記反応室内を連続的に
    排気すると共に、かつ前記 反応室と前記ターボ分子ポン
    プとの間に設けられた圧力調整バルブを調整することに
    よって、前記反応室内の圧力を調整し、酸素及び炭素が
    SIMS(二次イオン分析法)による測定で5×10
    18cm−3以下の濃度である珪素を含むI型の半導体
    被膜を被形成面上に形成する工程とを有することを特徴
    とする被膜作製方法。2.請求項1において、前記反応室内の圧力は0.01
    〜10torrであることを特徴とする被膜作製方法。 3.請求項1及び請求項2において、前記圧力調整バル
    ブと前記ターボ分子ポンプの間の圧力は、反応室内の圧
    力より低いことを特徴とする被膜作製方法。
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