JP2717236B2 - 気相反応被膜作製方法 - Google Patents

気相反応被膜作製方法

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JP2717236B2
JP2717236B2 JP3169059A JP16905991A JP2717236B2 JP 2717236 B2 JP2717236 B2 JP 2717236B2 JP 3169059 A JP3169059 A JP 3169059A JP 16905991 A JP16905991 A JP 16905991A JP 2717236 B2 JP2717236 B2 JP 2717236B2
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舜平 山崎
衛 田代
稔 宮崎
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は気相反応被膜作製装置お
よび作製方法に関する。本発明は反応性気体を用いて被
膜作製を行うに際し、非酸化物の被膜を作製するに関し
て、排気系においてターボ分子ポンプを用いて気相反応
(以下CVDという)を行なわしめることにより、被膜
中の酸素の混入量を5×1018cm-3以下の濃度とさせ
る気相反応装置およびその装置を用いて被膜を作製する
方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、CVD装置例えばPCVD装置に
おいては、反応系の圧力が0.01〜10torrと高
い圧力のため、その排気系等はRPのみが用いられ、そ
れ以上の真空度を発生させるTP等を設けることが全く
不可能とされていた。 【0003】しかし本発明人はかかるPCVD装置にお
いて、排気系がRPのみではこのRPが不連続の回転運
動をするため、空気と接触している大気圧の排気系から
の大気(特に酸素)が逆流し、さらにこの大気の一部が
油中に混入し、ここから再気化することにより反応容器
内に逆流してしまうことを見いだした。さらにこのた
め、この逆流により酸素が形成する被膜内に混入し、例
えば珪素膜を作製する場合その被膜内に酸素が3×10
19〜2.5×1020cm-3の濃度に混入してしまった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】このため、かかる被膜
に水素または弗素が添加されて、珪素半導体であるべき
ものが低級酸化珪素といってもよいようなものになって
しまった。 【0005】本発明はかかる欠点を防ぐことを目的とし
ている。 【0006】さらに本発明はかかる欠点を防ぐためにT
Pを設けるに加えて圧力調整バルブをTPとRPとの間
に設けたものである。即ちもし圧力調整バルブを反応容
器とTPとの間に設けるとこのバルブの内径は1〜2イ
ンチが一般である。そのためこのバルブを全開として
も、このバルブ部でのコンダクタンスが低く、反応容器
内をバックグラウンドレベル(3×10-8torr以
下)にせんとしても、時間が長時間かかってしまう。ま
たこのバルブを5〜10インチと大口径とすると、圧力
調整を十分な精度で行うことができないという欠点を有
する。 【0007】本発明はこれらの欠点を除去するため、
0.01〜10torrでも真空引きが可能な複合分子
ポンプをTPとして用い、加えて圧力調整バルブをTP
とRPとの間に設け、圧力制御をTP内と反応容器の双
方に対して行わんとしたものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の排気装置は、反
応性気体の反応により粉状の反応生成物が発生する反応
室に使用する排気装置において反応室内を比較的高真空
に排気する手段と、反応室内を比較的低真空に排気する
手段とを同一排気系に直列に接続している。 【0009】 【作用】本発明は非酸素または非酸化物系被膜の作製に
おいて、その排気系よりの大気の逆流を防ぐため、油回
転方式のロータリーポンプ、メカニカルブースターポン
プ等の不連続回転方式の荒引用真空ポンプ(以下単にロ
ータリーポンプまたはRPという)のみを用いるのでは
なく、連続排気方式の複合分子ポンプまたはターボ分子
ポンプ(以下単にターボ分子ポンプまたはTPという)
を反応容器と真空ポンプとの間に介在させて、排気系か
らの大気の逆流を防止したことを特徴とする。 【0010】本発明の非酸化物被膜例えば非単結晶珪素
を、反応性気体であるシラン(Sin 2n+2 n≧1)
を用いて形成するに際し、その被膜中の酸素の量を5×
1018cm-3以下好ましくは1×1018cm-3以下とす
るため、排気系からの大気の逆流を防ぐことを目的とし
ている。 【0011】本発明はかかる排気系をTPを反応室とV
Pとの間に反応中の圧力調整用のバルブを経て介在させ
ることにより、反応室内は0.05〜10torrの間
の圧力範囲でプラズマ気相反応(PCVDという)、光
CVD(Photo CVDという)またはこれらを併
用した方法(以下単にCVD法として総称する)を用い
て被膜形成を行い、圧力調整バルブ(コントロールバル
ブまたはバタフライバルブともいう)により制御したも
のである。このためRPからの油成分の逆流およびRP
が回転時に油に混入した大気の逆流を防ぐことにより高
品質の非酸化物被膜形成を行うことを目的としている。 【0012】さらに本発明は気相反応を行う前に反応容
器を真空引きをする際は、TPと反応容器との間を大口
径の配管で連結でき、さらにTPを反応容器に連結させ
ることができる。このため、反応容器内を3×10-8
orrまたはそれ以下の圧力(3×10-8〜1×10
-10 torr)にすることが同じTPを用いて行い得る
のである。即ち、本発明装置により反応容器内を10-8
torr以下とする真空排気とCVD法での被膜形成に
必要な0.01〜10torrの圧力とを同一のTPを
用いて制御が酸素の逆流を防ぐに加えて可能になった。 【0013】さらに本発明はかかるプラズマCVD装置
を反応室を複数ケ連結し、形成被膜を半導体とし、かつ
それぞれの反応室にてP型非単結晶半導体、I型非単結
晶半導体およびN型非単結晶半導体を基板上に積層し
て、PIN接合を構成する半導体装置の作製装置および
方法に関する。 【0014】 【実施例】以下に本発明の気相反応装置をプラズマCV
D装置によりPIN接合を設ける場合を記して示す。 【0015】本発明は、その装置の概要を図1に示す。
即ち、反応性気体を導入するドービング系(50)、反
応容器(51)、排気系(52)を有する。反応容器は
内側に絶縁物で内面が形成された反応空間を有する二重
反応容器型として半導体層を形成し、さらに加えてP型
半導体(図面では系I)、I型半導体(図面では系II
I)およびN型半導体と積層して接合を基板上に形成す
るに際し、それぞれの反応容器を分離部(図面では系I
I)を介して連結せしめたマルチチャンバ方式のCVD
装置特にPCVD装置を図1に示すごとくに提案するに
ある。 【0016】本発明は水素またはハロゲン元素が添加さ
れた非単結晶半導体層の形成により、再結合中心密度の
小さなP、IおよびN型の導電型を有する半導体層を形
成し、その積層境界にてPIN接合を形成するととも
に、それぞれの半導体層に他の隣接する半導体層からの
不純物が混入して接合特性を劣化させることを防ぎ、ま
たそれぞれの半導体層を形成する工程間に、大気特に酸
素に触れさせて、半導体の一部が酸化されることにより
層間絶縁物が形成されることのないようにした連続生産
を行うためのプラズマ気相反応に関する。 【0017】さらに本発明は、かかる反応容器をそれぞ
れの反応においては独立として多数連結したマルチチャ
ンバ方式のプラズマ反応方法において、一度に多数の基
板を同時にその被膜成長速度を大きくしたいわゆる多量
生産方式に関する。 【0018】本発明は電極方向にその距離10〜50c
m例えば20cmを有するとともに、幅15〜120c
m例えば30cmの基板(15cm×30cmを1バッ
チ10枚配設)を用いた。 【0019】図1において、反応性気体の導入手段(5
0)、排気手段(52)を有し、これらを供給ノズル、
排気ノズルを設け、この絶縁フードよりも内側に相対さ
せて一対の電極(61)、(51)または(62)、
(52)および反応性気体の供給ノズル(17)、(1
8)および排気ノズル(17′)(18′)を配設し
た。即ち、電極の外側をフードの絶縁物で包む構造(3
8)、(39′)とした。さらにこのフード間の反応空
間を閉じ込めるため、外側周辺を絶縁物(38)、(3
8′)で取り囲んだ。 【0020】また、図示を省略したが、反応容器の前後
に開平扉を設け、この扉の内面にハロゲンランプ等によ
る基板の加熱手段を設けた。 【0021】この図面は、PIN接合、PIP接合、N
IN接合またはPINPEN・・・PIN接合等を基板
上の半導体に、異種導電型また異種材料でありながら
も、形成される半導体の主成分または化学量論比の異な
る半導体層をそれぞれの半導体層がその前工程において
形成された半導体層の影響(混入)を受けずに積層させ
るための多層に自動かつ連続的に形成するための装置で
ある。 【0022】図面においてはPIN接合を構成する複数
の反応系の一部を示している。即ち、P、IおよびN型
の半導体層を積層して形成する3つの反応系の2つ
(I、II)とさらに第1の予備室および移設用のバッ
ファ室(II)を有するマルチチャンバ方式のプラズマ
気相反応装置の装置例を示す。 【0023】図面における系I、II、IIIは、2つ
の各反応容器(101)、(103)およびバッファ室
(102)を有し、それぞれの反応容器間に分離部(4
4)、(45)、(46)、(47)を有している。 【0024】この装置は入り口側には第1の予備室(1
00)が設けられ、まず扉(42)より基板ホルダ
(2)の2つの面に2つの被形成面を有する2枚の基板
(1)を挿着した。さらにこのホルダ(3)を外枠治具
(外周辺のみ(38)、(38′)として示す)により
互いに所定の等距離を離間して配設した。即ちこの被形
成面を有する基板は被膜形成を行なわない裏面を基板ホ
ルダ(2)に接し、基板2枚および基板ホルダとを一つ
のホルダ(3)として6cm±0.5cmの間隙を有し
て絶縁物の外枠治具内に林立させた。その結果、15c
m×30cmの基板を10枚同時に被膜形成させること
ができた。かくして高さ55cm、奥行40cm、巾4
0cmの反応空間(6)、(8)は上方、下方を絶縁物
(39)、(39′)で囲まれ、また側周辺は絶縁外枠
治具(38)、(38′)で電気的に絶縁物で閉じ込め
囲んだ。 【0025】第1の予備室(100)をTP(86)を
経、ストップバルブ(71)を経てRP(35)により
真空引きをした。このTPは大阪真空製複合分子ポンプ
TG550を用いた。この複合分子ポンプは定速度は4
00rps(毎秒の回転数)であり、N2 、SiH4
500l/sの排気速度を有する。さらに0.01〜1
0torrでの排気も可能であり、10torrでも1
0l/secの排気が可能である。特に一般に気相反応
に用いる0.1〜1torrにおいては、450l/s
ec〜440l/secの排気が可能である。本発明は
かかるTPの回転を可変とした。そのため反応容器が大
気圧であっても、TPの回転数を100〜200rps
と定量値より下げ、連続回転とさせた。そしてTPが破
損しないようにした。そのため反応容器が大気圧におい
てRPをバルブ(71)を開としてTPにより真空引き
を駆動しながら真空引きができた。その結果、RPから
の油成分の逆流をTPが防ぎ、基板表面が油成分で汚染
されることがないという特徴を有する。 【0026】この後、圧力調整バルブ(72)およびゲ
ートバルブ(85)はその内径がTPの内径(VG15
0即ちJISB2290真空ランジを使用)と同じとせ
しめ、このゲートバルブ(85)を全開とし、TP(同
様にTG550使用)により3×10-8torr以下に
まで予め真空引きがされている反応容器(101)との
分離用のゲート弁(44)(開口35cm×30cm)
を開けて、外枠治具(38)に保持された基板を移し
た。例えば、予備室(100)より第1の反応容器(1
01)に移し、さらにゲート弁(44)を閉じることに
より基板を第1の反応容器(101)に移動させたもの
である。 【0027】この時、第1の反応容器(101)に保持
されていた基板(1)等は、予めまたは同時にバッファ
室(102)に、またバッファ室(102)に保持され
ていた治具および基板(2)は第2の反応容器(10
3)に、また第2の反応容器(103)に保持されてい
た基板は第2のバッファ室(104)に、さらに図示が
省略されているが、第3の反応室の基板および治具は出
口側の第2の予備室にゲート弁(45)、(46)、
(47)を開けて移動させる。この後ゲート弁(4
4)、(45)、(46)、(47)を閉めた。 【0028】系Iにおける第1の反応容器(101)で
P型半導体層をPCVD法により形成する場合を以下に
示す。 【0029】反応系I(反応容器(101)を含む)は
0.01〜10torr好ましくは0.01〜1tor
r例えば0.1torrとした。 【0030】即ち、圧力調整バルブ(72)を閉とし
て、反応容器およびTP(87)(101)内の圧力は
0.01〜10torrのうち特に0.05〜1tor
rであり、この真空度をTP(87)下の圧力調整バル
ブ(72)の開閉を制御して、かつTPの回転数を10
0rpsとして成就させている。このTPの回転数を下
げたのは、このTPの圧縮比を定数の107 〜108
ら102 〜103 に下げることにより圧力調整バルブの
圧力制御を容易に行わしめた。本発明はこの連続排気方
式のTPを動作させているため、RP(36)のポリマ
化した油の逆拡散、また油中に含浸した排気用の大気特
に酸素を逆流させることを初めて防ぐことができた。 【0031】反応性気体は系Iのドービング系(50)
より供給した。即ち珪化物気体(24)としては精製さ
れてさらにステンレスボンベに充填されたシラン(Si
n 2n+2 n≧1特にSiH4 またはSi2 6 )、フ
ッ化珪素(SiF4 またはSiF2 )を用いた。ここで
は、取扱いが容易な超高純度シラン(純度99.99
%、但し水、酸素化物は0.1PPM以下)を用いた。 【0032】本実施例のSix 1-x (0<x<1)を
形成するため、炭化物気体(25)として予めSi−C
結合を有するメチルシラン(56)即ちMMS(HSi
(CH3 3 )またはDMS(ジメチルシラン(SiH
2 (CH3 2 純度99.99%)を用いた。 【0033】炭化珪素(Six 1-x 0<x<1)に
対しては、P型の不純物としてボロンを前記したモノシ
ラン中に0.5%の濃度に混入させたボンベ(24)よ
りシランとともに供給した。 【0034】必要に応じ、水素(純度7N以上)または
窒素(純度7N以上)を反応室を大気圧とする時(2
3)より供給した。これらの反応性気体はそれぞれの流
量計(33)およびバルブ(32)を径、反応性気体の
供給ノズル(17)より高周波電源(14)の負電極
(61)を経て反応空間(6)に供給された。 【0035】反応性気体はホルダ(38)に囲まれた筒
状空間(6)内に供給され、この空間を構成する基板
(1)に被膜形成を行った。さらに負電極(61)と正
電極(51)間に電気エネルギ例えば13.56MHz
の高周波エネルギ(14)を加えてプラズマ反応せし
め、基板上に反応生成物を被膜形成せしめた。 【0036】基板100〜400℃例えば200℃に図
2に示す反応容器(103)の容器の前後に配設された
赤外線ヒータと同じ手段により加熱した。 【0037】この赤外線ヒータは、近赤外用ハロゲンラ
ンプ(定発光波長1〜3μ)ヒータまたは遠赤外線用セ
ラミックヒータ(発光波長8〜25μ)を用い、この反
応容器内におけるホルダにより取り囲まれた筒状空間を
210±10℃好ましくは±5℃以内に設置した。 【0038】この後、前記したが、この容器に前記した
反応性気体を導入し、さらに5〜100w例えば20w
に高周波エネルギ(14)を供給してプラズマ反応を起
こさせた。 【0039】かくしてP型半導体層はB2 6 /SiH
4 =0.5%、MS/(SiH4 +MS)=20%の条
件にて、この反応系Iで平均膜厚30〜300A例えば
約200Aの厚さを有する薄膜として形成させた。Eg
=2.15eVσ=1×10-6〜3×10-5(Ωcm)
-1であった。 【0040】基板は導体基板(ステンレス、チタン、ア
ルミニューム、その他の金属)、半導体(珪素、ゲルマ
ニューム)、絶縁体(ガラス、有機薄膜)または複合基
板(ガラスまたは透光性有機樹脂上に透光性導電膜であ
る弗素が添加された酸化スズ、ITO等の導電膜が単層
またはITO上にSnO2 が形成された2層膜が形成さ
れたもの)を用いた。本実施例は複合基板を用いた。 【0041】かくして1〜5分間プラズマ気相反応をさ
せて、P型不純物としてホウ素が添加された炭化珪素膜
を約200Aの厚さに作製した。さらにこの第1の半導
体層が形成された基板をゲート(45)を開け前記した
操作順序に従ってバッファ室(102)に移動し、ゲー
ト(45)を閉じた。このバッファ室(102)は予め
10-8torr以下例えば4×10-10 torrにクラ
イオポンプ(88)にて真空引きがされている。 【0042】またこの基板は系IIIに同様にTP(8
9)により、3×10-8torr以下に保持された反応
容器にゲート(46)の開閉を経て移設された。 【0043】即ち図1における反応系IIIにおいて、
半導体の反応性気体として超高純度モノシランまたはジ
シランを(水または酸化珪素、酸化物気体の濃度は0.
1PPM以下)(28)より、また、1017cm-3以下
のホウ素を添加するため、水素、シラン等によって0.
5〜30PPMに希釈したB2 6 を(27)より、ま
たキャリアガスを必要に応じて(26)より供給した。 【0044】反応性気体は反応容器で反応の後、ゲイト
バルブ(84)を経てTP(89)にさらにコントロー
ルバルブ(74)、RP(34)に至る。 【0045】7000Aの厚さにSiH4 60cc/
分、被膜形成速度2.5A/秒、基板(20cm×60
cmを20枚、延べ面積24000cm2 )で圧力0.
1torrとした。Si2 6 を用いた場合、被膜形成
速度28A/秒を有していた。 【0046】かくして第1の反応室にてプラズマ気相法
によりP型半導体層を形成した上にPCVD法によりI
型半導体層を形成させてPI接合を構成させた。 【0047】また系IIIにて約7000Aの厚さに形
成させた後、基板は前記した操作に従って、隣のバッフ
ァ室(102)に移され、さらにその隣の反応室に移設
して同様のPCVD工程によりN型半導体層を形成させ
た。このN型半導体層は、PCVD法によりフォスヒン
をPH3 /SiH4 =1.0%としたシランとキャリア
ガスの水素をSiH4 /H2=20%として供給して、
系Iと同様にして約500Aの厚さにN型の微結晶性ま
たは繊維構造を有する多結晶の半導体層を形成させ、さ
らにその上面に炭化珪素をMS/(SiH4 +MS)=
0.2としてSix 1-x (D<x<1)で示されるN
型半導体層を10〜200Aの厚さ例えば50Aの厚さ
に積層して形成させたものである。その他反応装置につ
いては系Iと同様である。 【0048】かかる工程の後、第2の予備室より外にP
IN接合を構成して出された基板上に100〜1500
Aの厚さのITOをさらにその上に反射性または昇華性
金属電極例えばアルミニューム電極を真空蒸着法により
約1μの厚さに作り、ガラス基板上に(ITO+SnO
2 )表面電極−(PIN半導体)−(裏面電極)を構成
させた。 【0049】その光電変換装置としての特性は8〜10
%平均8.5%を10cm×10cmの基板でAM1
(100mw/cm2 )の条件下にて真性効率特性とし
て有し、集積化してハイブリッド型にした40cm×6
0cmのガラス基板のNEDOパネルにおいても、5.
7%を実効効率で得ることができた。 【0050】その結果、1つの素子で開放電圧は0.8
5〜0.9V(0.87±0.02V)であったが、短
絡電流は18±2mA/cm2 と大きく、またFFも
0.60〜0.70と大きく、かつそのばらつきもパネ
ル内、バッチ内で小さく、工業的に本発明方法はきわめ
て有効であることが判明した。 【0051】図2は本発明および従来方法により作られ
たPIN型光電変換装置における半導体内の酸素および
炭素の不純物の濃度分布をSIMS(Cameca 3
Fを使用)にて測定した結果を示す。 【0052】図面アルミニューム−ITO−裏面電極
(94)、N型半導体(93)、I型半導体(92)、
P型半導体(91)、基板上の酸化スズ透光性導電膜
(90)をそれぞれ示す。 【0053】従来方法の排気系をRPポンプのみによる
排気方法においては、連続排気方式のTPを用いないた
め炭素は曲線(95)、酸素は曲線(96)に示される
高い濃度の不純物を含有していた。 【0054】特に酸素は、5×1019〜2×1020cm
-3をI型半導体(92)において有していた。図面は5
×1019cm-3の酸素を含んだ場合である。加えて油回
転ポンプからの油成分の逆流により炭素が5×1019
4×1020cm-3を有していた。図面は1×1020cm
-3を有する場合である。 【0055】他方、本発明に示すごとき排気系において
は炭素濃度は1×1017〜5×1018cm-3を有し、一
般には1×1018cm-3以下しか含まれない。加えて酸
素も5×1018cm-3以下一般には1×1018cm-3
下であり、図面2では2×1018cm-3の場合を示す。 【0056】図3において、裏面電極(94)のアルミ
ニュームは3〜6×1020cm-3の酸素を有している。
このため、この酸素がSIMS(二次イオン分析法)
(カメカ社3F型を使用)の測定において、バックグラ
ウンドの酸素となり、N型半導体(93)中の酸素は1
18〜1020cm-3となってしまったものと考えられ
る。 【0057】さらにP型半導体中の酸素、MS中には水
の成分等の酸化物不純物があり、この出発材料をシラン
と同様に精製して0.1PPM以下の酸素または酸化物
とすることによりさらに酸素濃度を下げることの可能性
が推定できる。 【0058】形成させる半導体の種類に関しては、Si
のみならず他はIV族のGe、Six 1-x (0<x<
1)、Six Ge1-x (0<x<1)、Six Sn1-x
(0<x<1)単層または多層であっても、またこれら
以外にGaAs、GaAIAs、BP、CdS等の化合
物半導体等の非酸化物であってもよいことはいうまでも
ない。 【0059】本発明は3つの反応容器を用いてマルチチ
ャンバ方式でのPCVD法を示した。しかしこれを1つ
の反応容器とし、そこでPCVD法により窒化珪素をシ
ラン(SiH4 またはSi2 6 )とアンモニア(NH
3 )とのPCVD反応により形成させることは有効であ
る。 【0060】また本発明の1つの反応例えば系Iの反応
を光CVD法によりMSとSi2 6 をB2 6 を混入
して行うとともに同時に本発明のTPと圧力調整バルブ
を排気系に用いることは有効である。 【0061】さらに本発明は、反応容器を1つとしTi
Cl4 とSiH4 とのPCVD反応、MoCl5 、WF
5 またはこれらと珪化物との反応によるTi、TiSi
2 、Mo、MoSi2 、W、WSi2 等の非酸素化物被
膜の作製に同様に有効である。 【0062】本発明において、分離部は系IIを省略し
て単にゲイト弁のみとしてもよい。 【0063】この本発明のプラズマCVD装置を他の構
造のシングルチャンバまたはマルチチャンバ方式に応用
できることはいうまでもない。 【0064】また本発明の実施例は図1に示すマルチチ
ャンバ方式であり、そのすべての反応容器にてPCVD
法を供給した。しかし必要に応じ、この一部または全部
をプラズマを用いない光CVD法、LTCVD法(HO
MO CVD法ともいう)、減圧CVD法を採用して複
合被膜を形成してもよい。 【0065】 【発明の効果】本発明の排気装置は、反応性気体の反応
により粉状の反応生成物が発生する反応室に使用する排
気装置において反応室内を比較的高真空に排気する手段
と、反応室内を比較的低真空に排気する手段とを同一排
気系に直列に接続して排気することができた。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明を実施するためのプラズマ気相反応用
被膜製造装置の概略を示す。 【図2】 本発明および従来方法によって作られた半導
体装置中の不純物の分布を示す。 【符号の説明】 1 基板 2、3 ホルダ 50 ドービング系 51 反応容器 52 排気系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 稔 東京都世田谷区北烏山7丁目21番21号 株式会社半導体エネルギー研究所内 (56)参考文献 特開 昭57−44786(JP,A) 特開 昭59−16328(JP,A) 特開 昭57−49082(JP,A) 特開 昭56−151287(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.反応性気体の反応により被膜を形成する反応室を含
    む複数の反応室に、該反応室を比較的高真空に排気する
    複合分子ポンプと、該反応室を比較的低真空に排気する
    不連続回転方式の荒引用排気手段とを同一排気系にバル
    ブを介して直列に接続し、反応室毎に独立に排気した
    後、反応生成物が発生する反応室では、前記複合分子ポ
    ンフを定格速度の25〜50%の範囲で作動させて圧縮
    比を下げられることを特徴とする排気装置。 2.反応性気体の反応により被膜を形成する反応室を含
    む複数の反応室に、該反応室を比較的高真空に排気する
    複合分子ポンプと、該反応室を比較的低真空に排気する
    不連続回転方式の荒引用排気手段とを同一排気系にバル
    ブを介して直列に接続し、反応室毎に独立に排気した
    後、反応生成物が発生する反応室では、前記複合分子ポ
    ンプを定格速度の25〜50%の範開で作動させ目つバ
    ルブが操作されることで圧縮比が下げられることを特徴
    とする排気装置。
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