JP3062366B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP3062366B2
JP3062366B2 JP4348676A JP34867692A JP3062366B2 JP 3062366 B2 JP3062366 B2 JP 3062366B2 JP 4348676 A JP4348676 A JP 4348676A JP 34867692 A JP34867692 A JP 34867692A JP 3062366 B2 JP3062366 B2 JP 3062366B2
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    • B41J2/1728Closed waste ink collectors

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクを記録ヘッド部
に供給するためのインクタンクを一体化した記録ヘッド
を用いたインクジェット記録装置、特にその廃インクタ
ンクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばプリンタ単体や複写機,ワ
ープロ,パーソナルコンピュータ,ファクシミリ、ある
いはこれらの複合機に適用可能なこの種のインクジェッ
ト記録装置のインク供給機構は、記録ヘッドを長期的に
使用し、この記録ヘッドのインク供給経路に対して、大
形のインクカートリッジを交換式にするいわゆるパーマ
ネント記録ヘッド使用の場合と、記録ヘッド部にインク
タンクを一体化した記録ヘッドを装置に対して着脱可能
にしたインクタンク一体形記録ヘッドをそのまま交換す
る場合と、この一体形記録ヘッドのインクタンク内にイ
ンクを所定の位置でのみ、あるいは使用者が手動で再充
填する再使用の場合とに大別される。
【0003】また、インクジェット記録ヘッドの駆動手
段としては、電気熱交換体あるいは光熱変換体を用いて
熱エネルギーを発生させインク中に核沸騰を越える膜沸
騰を生じさせて、形成した気泡の安定した体積膨張によ
るインク滴吐出を行う方式が実用化されている。他の方
式では、電気機械変換体を用いてインクを吐出する方式
も一部では継続して実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のこの
種のインクジェット記録装置の廃インクタンクは、この
廃インクタンクが満杯となる前にオペレータが新しい廃
インクタンクと交換していた。そのため、オペレータは
記録装置の外装材を外し、さらに廃インクタンクを交換
するなど、比較的手間を要していた。
【0005】この発明は、以上のような局面にかんがみ
てなされたもので、廃インクタンクを交換する手数を要
することなく、さらに廃インクタンク内の吸収体を再利
用することのできる手段の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、この発明にお
いては、廃インクを溜めるための廃インクタンクを備え
たインクジェット記録装置において、廃インク吸収体の
カバー部材に前記吸収体に連通する穴を、装置外装材の
開口部と一致する位置に備えるよう構成することによ
り、前記目的を達成しようとするものである。
【0007】
【作用】以上のような本発明構成により、前記吸収体の
カバー部材に吸収体に連通する穴を設けたことにより、
オペレータがこの穴より付属のポンプを使用して吸収体
に溜ったインクを吸取ることにより、吸収体の再利用が
可能となり、オペレータが廃インクタンクを交換すると
いう手間がかからなくなった。
【0008】
【実施例】以下、この発明に係る一実施例を図面に基づ
いて具体的に説明する。図1に、本発明の実施例に関す
る記録装置を示す模式的斜視図を示す。同図において、
キャリア203には、記録手段を構成する記録ヘッド2
00とインクタンク201とが連結したヘッドカートリ
ッジ202が搭載されている。このキャリア203の記
録ヘッド200側の一端部は、シャーシ1に回動自在に
取付けられたリードスクリュー213(図2ピンチロー
ラ斜視図参照)に、その軸方向に摺動可能に嵌合され、
キャリア203の他端部には、ガイドが配設されてお
り、このガイドがシャーシ(フレーム)1に形成された
ガイドレール2にリードスクリュー213の軸方向と平
行に摺動自在に嵌入されている。そしてキャリア203
は、その姿勢が常に一定に保たれながらリードスクリュ
ー213の回転に伴ってその軸方向に往復移動可能な構
成となっている。
【0009】すなわち、前記リードスクリュー213
は、図示のようにスクリュー左端に固着されたリードス
クリューギヤ257と、キャリアモータ255の出力軸
に固着されたビニオンギヤ256とが噛合し、かつリー
ドスクリュー213に螺旋状に所定のピッチで形成され
た案内条268(図4リードスクリュー機構図参照)
に、キャリア203に取付けられたリードピン209
(図5キャリア軸受部拡大断面図参照)が嵌入してい
る。従って、キャリアモータ255の正転,逆転駆動に
伴ってリードスクリュー213が回動すると、キャリア
203が往復移動する。キャリア203の操作の詳細は
後述する。211(後述図19,20参照)はフレキシ
ブルケーブルで後述の電気回路から記録ヘッド200に
印字信号を伝えるものであり、フレキシブルケーブルホ
ルダ16によりピンチローラフレーム11に位置決めし
て保持されている。
【0010】前記キャリア203の往復移動に同期して
記録ヘッド200が駆動してインクを記録信号に応じて
吐出することにより、被記録材3に一行記録を行うもの
である。すなわち、この記録ヘッド200は微細な液体
吐出口(オリフィス)、液路およびこの液路の一部に設
けられるエネルギー作用部と、この作用部にある液体に
作用させる液滴形成エネルギーを発生するエネルギー発
生手段を備えている。
【0011】このようなエネルギー発生手段としては、
ピエゾ素子などの電気熱変換体を用いた記録方法,レー
ザなどの電磁波を照射して発熱させ、この発熱による作
用で液滴を吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録
方法、あるいは発熱抵抗を有する発熱素子等の電気熱変
換体によって液体を加熱して液体を吐出させるエネルギ
ー発生手段を用いた記録方法などがある。
【0012】その中でも熱エネルギーによって液体を吐
出させるインクジェット記録方法に用いられる記録ヘッ
ドは、記録用の液体を吐出して吐出用液滴を形成するた
めの液体吐出口を高密度に配列することができるために
高解像度の記録をすることが可能である。その中でも電
気熱変換体をエネルギー発生手段とした用いた記録ヘッ
ドは、コンパクト化も容易であり、かつ最近の半導体分
野における技術の進歩と信頼性の向上が著しいIC技術
やマイクロ加工技術の長所を十二分に活用でき、高密度
実装化が容易で、製造コストも安価なことから有利であ
る。
【0013】前記キャリア203の走査によって一行記
録を行うと、被記録材3を搬送手段によって一行分搬送
して次行記録を行うものであるが、この被記録材3の搬
送は、搬送ローラ4とこれに圧接するピンチローラ8の
回転対と、排出ローラ7とこれに当接する拍車6との回
転対によって行われる。
【0014】これを具体的に説明すると、図1におい
て、前記記録ヘッド200の吐出口面に記録面が対向す
る被記録材3を、ピンチローラ8によって搬送ローラ4
に圧接し、前記搬送ローラ4を紙送りモータ5によって
適宜回転させることにより、記録位置へ必要なだけ搬送
する。そして記録後は、拍車6によって被記録材3を排
出ローラ7に圧接し、この排出ローラ7の回転によって
装置外へ排出搬送する。前記搬送ローラ4及び排紙ロー
ラの駆動は紙送りモータ5によって行われるが、その駆
動力の伝達は減速歯車列15により行われる。
【0015】前記被記録材3の記録面側に接触する拍車
6の回転軸の位置は固定され、被記録材3の厚さに関わ
らず、拍車6と被記録材3との接触位置は変化しないの
に対し、被記録材3の非記録面側に接触する排出ローラ
7は、被記録材3の厚さによって、排出ローラ7が変形
して被記録材3の厚さの変化に対応するようになってい
る。具体的には、排出ローラ7は薄肉のゴムよりなり、
円錐状に形成され、径方向に復原力を持って変形する。
そこで、拍車6に対する圧接力と、被記録材3の厚さに
応じての変形が行われる。
【0016】また、排出ローラ7を弾性的変形の大きな
部材、例えば多孔質のスポンジや硬度の非常に低い樹脂
やゴムなどの材料で構成することによって同様の効果が
得られる。さらには排出ローラ7全体をばね等で拍車6
に圧接してもよい。
【0017】したがって、被記録材3の厚さに関わらず
記録ヘッド200と被記録材3の間隔を所定量に保つこ
とができ安定した搬送を行うことができる。14はペー
パーセンサであり、被記録材3の有無を検出する。
【0018】次に駆動回転体である排出ローラ4に対
し、被記録材3を押圧する従動回転体であるピンチロー
ラ8の押圧構成を説明する。図2において、ピンチロー
ラ8はその両端にモールドの軸受が嵌入されており、そ
こへばね部材であるピンチローラばね9の端部が折曲げ
て入り込むことによって支持されている。前記ピンチロ
ーラばね9はピンチローラフレーム11にピンチローラ
ホルダ10を用いて図示の軸部9aを中心として回転自
在に動くように支持されている。またピンチローラばね
9の軸部9aは中央がU字状に折れ曲がっており、レバ
ー部9bを形成している。
【0019】前記ピンチローラばね9によるピンチロー
ラ8の押圧力を変化させる操作手段の構成は、ピンチロ
ーラフレーム11にスライド可能リリースアングル12
を重ね、このアングルを操作してピンチローラばね9に
押上げることにより、軸部9aにねじれを発生させ、そ
の反発力にでピンチローラ8を搬送ローラ7へ押付け
る。また前記ねじれを解消させることにより押圧力を解
消するものである。
【0020】すなわち、図3の状態にあっては、リリー
スアングル12に設けたカム部12aによってレバー部
9bが押付けられて軸部にねじれ(弾性変形)が発生
し、ピンチローラ8が搬送ローラ4に押付けられる。一
方、前記リリースアングル12を図3の矢印方向へ摺動
すると図2の状態となり、前記カム部12aが下がるた
めピンチローラ8のレバーが下がり、軸部9aが復元し
て前記ねじれが解消するために搬送ローラ4に対するピ
ンチローラ8の押圧力が小さくなる。
【0021】これによってピンチローラ8が搬送ローラ
4から完全に隔離しなくても、ジャムした被記録材3を
容易に引抜くことができる。前記リリースアングル12
を左右にスライドさせるには、リリースレバー13を回
動させることにより行われる。リリースレバー13(図
1)はピンチローラフレームに軸支され回転軸に対して
レバーと反対側が長穴になっていてそこにリリースアン
グル12の取手部が入っている。そこでリリースレバー
13を回動させることにより、リリースアングル12が
平行移動する。
【0022】図4はキャリア203を被記録材3に対し
て送るためのリードスクリュー機構を示した図である。
機能上必要な部材のみ図示する。キャリア203に設け
られたキャリア軸受A228とキャリア軸受B229に
摺動可能に嵌合しているリードスクリュー213におい
て、リードスクリュー213の右端は、調整ばね250
を介してシャーシ1に回転可能に結合される。また左端
は、軸受251を介して回復系プレート271に回転可
能に結合される。キャリア203はガイド部(図示せ
ず)がガイドレール2と摺動可能に係合し、キャリア2
03の回転を防止し案内する。リードスクリュー213
には複数条の案内条268が形成されていて、その内の
1条にリードピン209(図5)が摺動可能に嵌合し、
キャリア203をリードスクリュー213の軸方向と平
行なA,B方向に駆動する。
【0023】図5は図4のキャリア軸受A228部拡大
断面図である。リードピン209は、一端が球状に加工
されたピンで、キャリア軸受A228とキャリア軸受B
229との間に、リードスクリュー213の軸方向と垂
直にキャリア203本体に形成された穴に摺動可能に嵌
合し、球状部はリードスクリュー213と摺動可能に嵌
合し、他端よりキャリア203本体に着脱可能に設けら
れたリードピンばね210によって、リードスクリュー
213方向へ付勢されている。リードピン209摺動方
向のリードピンばね210上部には、リードピン209
の案内条268からの外れを防ぐため、リードピン20
9の動作範囲を規制するストッパ269が形成されてい
る。
【0024】図6(a),(b)はリードスクリュー端
部のそれぞれ拡大分解図及び組立図である。キャリア2
03上の記録ヘッド200と被記録材3との距離は、キ
ャリア203を支えるリードスクリュー213の被記録
材3からの距離で決まるが、リードスクリュー213
は、左端が回復系プレート271(図7)によって位置
が決まり、右端は左端を基準として、リードスクリュー
213が被記録材3に対して平行になるよう調整できる
ようにシャーシ1に被記録材3に対して垂直な第1の長
穴252が形成される。
【0025】調整ばね250には、調整ばね250をシ
ャーシ1に取付けた状態で、被記録材3に対して平行に
なり、リードスクリュー213右端の被記録材3に対す
る垂直方向の動作を規制する第2の長穴253が形成さ
れている。リードスクリュー213右端の第1の長穴2
52及び第2の長穴253で支えられ、第2の長穴25
3が形成される調整ばね250の被記録材3に垂直な移
動(図中矢印方向)で、リードスクリュー213を被記
録材3に対して平行に調整される。調整ばね250には
リードスクリュー213右端を左端側へ付勢するための
ばね250aも一体で形成されている。調整ばね250
は小ねじ254でシャーシ1に固定される。
【0026】図7に、リードスクリュー213を介して
キャリアモータ255の駆動力を回復系に伝えるクラッ
チ機構が形成されるリードスクリュー213が左端を示
す。回復系プレート271にはキャリアモータ255が
結合されている。キャリアモータ255のシャフトには
ピニオンギア256(図1)が固定されていてリードス
クリュー213に固定されているリードスクリューギア
257と噛合い、キャリアモータ255の正逆回転によ
り、リードスクリュー213を正逆回転させ、リードス
クリュー213の案内条268に摺動可能に当接してい
るリードピン209(図5)が案内条258に沿ってキ
ャリア203を移動させる。回復系プレート271に
は、コントロールギア102が組込まれている。
【0027】リードスクリュー213左端にはイニシャ
ルロック258,クラッチプレート260,クラッチギ
ア259,戻りばね261が配設されている。イニシャ
ルロック258は、リードスクリュー213に固定され
ている。クラッチギア259はリードスクリュー213
に対し軸方向摺動可能に嵌合し、一部がイニシャルロッ
ク258の内部へ入り込むようになっている。すなわ
ち、クラッチギア259には円周上に非対称位置で2カ
所に突起262が形成され、この突起262はイニシャ
ルロック258に突起262と同じ位相で形成された凹
部263へ軸方向のみ動作可能に嵌合している。クラッ
チギア259のリードスクリューギア257側端面には
フランジ257があり、フランジ267上にはコントロ
ールギア102への回転トリガを与えるためのトリガ歯
259aが形成されている。
【0028】コントロールギア102は外周上にギアが
形成されていて、リードスクリュー213を回復系プレ
ート271に組込んだときに、リードスクリュー213
上のクラッチギア259と噛合う位置にある。しかし記
録動作中はコントロールギア102は外周上のギアの一
部が切欠かれた部分がクラッチギア259と対面してい
てコントロールギア102がクラッチギア259と噛合
うことはない。そのギアの切欠かれた部分の側面に、数
歯の側面ギア102hが形成されている。この側面ギア
102hは、後述する動作によってクラッチギア259
のトリガ歯259aと噛合い、コントロールギア102
に回転トリガを与える。
【0029】イニシャルロック258とクラッチギア2
59との間には、クラッチプレート260が挿入されて
いる。さらに、リードスクリューギア257がリードス
クリュー213に固定されている。戻りばね261はク
ラッチギア259とリードスクリューギア257との間
に位置し、クラッチギア259を常にイニシャルロック
258側に押している。イニシャルロック258の周上
にはリードスクリュー213の条と同形状な空転溝26
4が形成されていて、リードピン209を案内する条の
みと連絡溝265でつながっている。
【0030】キャリアモータ255を正回転させるとキ
ャリア203は図4の矢印A方向へ進み、逆回転させる
と、矢印B方向へ進む。回復系プレート271にはHP
センサー270(図1)取付けてあり、キャリアモータ
255の回転によりキャリア203を走査し、キャリア
203に形成された遮蔽板230(図1)がHPセンサ
ーを通過するポイントを検出することにより、記録動作
及び後述する回復動作の基準点とすることができる。
【0031】図8はキャリアモータ258の駆動力を回
復系に伝えるクラッチ機構の動作を説明する図である。
図8(a)の状態からキャリアモータ255を逆回転さ
せてゆくと、キャリア203を移動させているリードピ
ン209は、リードスクリュー213の案内条268か
ら連絡溝265を経由してイニシャルロック258の空
転溝264へ入る。
【0032】この時、図8(b)のようにキャリア軸受
A228がクラッチプレート260を押し、クラッチプ
レート260はクラッチギア259を押して、コントロ
ールギア102と噛合う位置まで押される。この時、ク
ラッチギア259の歯車部に対応するコントロールギア
102側のギア歯は切欠いてあって、コントロールギア
102は回転しない。
【0033】さらにキャリアモータ255を逆回転して
ゆくと、図9に示すようにクラッチギア259のトリガ
歯259aがコントロールギア102の側面ギア102
hと噛合い、コントロールギア102を回転させ、コン
トロールギア102歯部がクラッチギア259と噛合
う。
【0034】クラッチギア259にはフランジ267
(図7)が形成されていて、クラッチギア259とコン
トロールギア102が噛合った時点でクラッチギア25
9のフランジ267がコントロールギア102の側面に
掛かり、コントロールギア102と噛合い続ける。さら
にキャリアモータ255を逆回転させると、回復動作を
開始する。
【0035】回復動作終了後、キャリアモータ255を
正回転させ、コントロールギア102とクラッチギア2
59の噛合い開始位置まで戻った時点で、コントロール
ギア102とクラッチギア259のフランジ267の係
合が外れ、戻りばね261の付勢によりクラッチギア2
59は元の位置へ戻ろうとする。クラッチギア259に
嵌合しているクラッチプレート260も同様に押され、
クラッチプレート260と当接しているキャリア203
のキャリア軸受A228部も同様に押される。
【0036】さらに正回転させると、キャリア203を
ガイドするリードピン209はイニシャルロック258
周上空転溝264から、連絡溝265を経由して、リー
ドスクリュー213の案内条268側へ押し出される。
すなわち、キャリア203はキャリアモータ255の回
転によって、走査可能な状態となる。
【0037】図10に、本発明の実施例に関する記録装
置の回復機構の斜視図を示す。同図において、記録ヘッ
ド200の吐出口面をキャッピングするためのキャップ
101と、その内部を負圧にし、吐出口面からインクを
キャップ101を通して吸引して、廃インク吸収体に送
り出すポンプユニット150と、さらにはキャップ10
1を吐出口面に対して前後移動させ、かつ、このポンプ
ユニット150に駆動力を伝動し、さらに吐出口面に付
着したインクを拭取るためのワイピング機構を動作させ
るための公知のカム、歯車機構から成る伝動機構部のコ
ントロールギア102が構成されている。そしてこのコ
ントロールギア102には、前述のクラッチギア259
を介して、キャリアモータ255の回転駆動力が伝えら
れる。
【0038】次に前記コントロールギア102を回転に
よりこの回復機構を駆動する構成について説明する。コ
ントロールギア102にはキャップ開閉用カム102a
とワイピング動作用カム(不図示)が備わっている。そ
してこのコントロールギア102は、図10及びポンプ
ユニットの詳細の図11に示すように、プランジャ11
5を往復移動させるストロークギア103と噛合してお
り、図8におけるコントロールギア102が回転するこ
とにより、ストロークギア103が回転し、プランジャ
115が往復運動するようになっている。
【0039】また図10において、104はブレードで
あり、記録ヘッドのインク吐出口面をワイピングしてイ
ンク吐出口面をクリーニングするためのものである。ま
た、図12は、上記ブロード104部の装着状態を示す
拡大斜視図であり、図47は、図12の矢印A方向から
のキャップ101との位置関係を示す上面図、図48
は、図12の矢印B方向からのキャップ101と記録ヘ
ッドとブレード104部との位置関係を示す拡大断面図
である。このブレード104はHNBR,ウレタン等の
ゴム材料より成り、ブレードスライダ105のブレード
取付軸105aにブレード104の穴部を嵌合させ、そ
の上から鋸等の薄板より成るブレード押え170を軸1
05aに嵌合させた後に、ブレード押え170の抜け防
止のために軸105aを溶着して構成されている。ここ
で、ブレード104は成形によりくの字形状を呈するよ
う形成されている。
【0040】また、ヘッドの吐出回復処理を行うため
に、キャップレバー118の内部118aにヘッド20
0の吐出口より予備吐出を行うが、その時のヘッド20
0とブレード104部とキャップレバー118部との位
置関係は図48で表わされる。ヘッド200より180
で表わされるインクが吐出される。このときインク18
0の一部はブレードスライダ105の切欠き部105f
を通して行われる。
【0041】図10において、ブレードスライダ105
は、記録ヘッドの吐出口面に平行なスライド軸106に
沿って可動となるように貫通穴105cが設けられてお
り、このスライド軸106に沿って往復運動するため、
ブレード104は常に記録ヘッド200(図1)の吐出
口に対する侵入量が、吐出口面のどの位置においても常
に一定であり、吐出口面を均一にワイピングする。
【0042】前記ブレードスライダ105の往復運動
は、ブレードリンク107によって行われるものであ
り、ブレードリンク107の突起107aがブレードス
ライダ105の壁105aを押すことによって往復運動
する。ブレードリンク107はコントロールギア102
に形成されたワイピング動作用カム(不図示)によっ
て、その動きが制御されている。
【0043】前記ブレードスライダ105の運動により
記録ヘッド200の吐出口面をワイピングした際に、ブ
レード104に付着したインクはブレードクリーナ10
8に転写され、ブレード104に常に清浄な状態に維持
される。すなわち、ワイピング動作により図10の矢印
A方向に動いてきたブレード104は、吐出口面をすべ
て拭き終わった後、このブレードクリーナ108にも同
様に接触する。その際にブレード104上のインクは、
ブレードクリーナ108に吸収される。
【0044】なお、ブレード104がブレードクリーナ
108に常に接触していると、ゴムのクリープ現象によ
り、ブレード104は変形してしまい、本来の性能を発
揮できなくなる。そこで、コントロールギア102のワ
イピング動作用カムによって、ブレード104がブレー
ドクリーナ108に接触した後に、図中矢印A方向とは
逆方向に移動させて、ブレード104をブレードクリー
ナ108から離して、ブレード104に外力が加わらな
いようにしている。
【0045】さらにブレードリンク107が、キャリア
モータ255の正転,逆転両方共に、常にコントロール
ギア102のワイピング動作用カムに追従しながら制御
されていると、コントロールギア102の回転角によっ
て、ブレードリンク107の動きは一意的に決定され
る。すなわち、ブレード104の位置がコントロールギ
ア102の角度によってのみ制御されることになる。こ
の場合、キャリアモータ255の逆転によって、この回
復機構に入ってきた際にワイピング動作を実施すると、
次には、キャリアモータ255の正転によって、この回
復機構から抜け出す際にもワイピング動作を行うことに
なる。したがってブレード104の両面で吐出口面をワ
イピングすることになる。しかしながら、ブレード10
4はその先端を切断する場合に裏表ができたため、本質
的には片面でしかワイピングはできず、ワイピングに使
用できる面とは逆の面でワイピングを行うと、印字不良
となってしまう怖れがある。
【0046】そこで、本実施例においては、以下のよう
にしてこの問題を解決している。まず図1に示すように
遮蔽板230の一部に傾斜を設けて、キャリア203が
回復手段に入ってきた際に、遮蔽板230がブレードス
トッパ109を図10の矢印B方向に回転させる。以降
の一連の動作を図13を用いて説明する;キャリア20
3のリードピン209が完全に空転溝264に入ったと
きに、ブレードストッパ109は図13(a)の位置ま
で回転し停止する。次にコントロールギア102が回転
を始めて、前述のようにそれに伴って、図13(b)の
ようにブレードリンク107が図中C方向に回転し始め
る。図13(c)の位置までブレードリンク107が回
転し、さらに回転を続けると、ブレードリンク107の
ばね掛け部107bはブレードストッパ109を矢印D
方向に回転させ始める。さらに図13(d)までブレー
ドリンク107が回転すると、ブレードストッパ109
はブレードリンク107のばね掛け部107bから外れ
て、図中矢印E方向に回転する。しかし遮蔽板230に
よってその回転は止められるために、図13(e)の位
置まで回転して、ブレードストッパ109は停止する。
【0047】その後キャリアモータ255が正転してブ
レードリンク107がコントロールギア102のワイピ
ング用カムから外れてブレードばね110の引張り力に
よって、図中矢印F方向に回転しても、図13(e)に
示すようにブレードストッパ109によってその回転は
止められる。最後にキャリア203が完全に回復手段か
ら抜け出した場合に、図13(f)のようにブレードス
トッパ109による拘束がなくなるため、ブレードリン
ク107が回転し、ブレード104は図12の矢印Aと
は逆方向最上点まで達し待機する。
【0048】このようにしてキャリア203が回復機構
に入る場合と出る場合とで、ブレード104のワイピン
グ軌跡を変えて、ブレード104の逆面でワイピングを
行わないようにしている。また、図10の111はキャ
リアストッパであり、落下,振動等によりキャリア20
3が記録位置へ抜け出るのを防止するために設けられて
いる。キャリアストッパ111はキャリアフックばね1
12によって常に図10の矢印G方向に回転力を与えら
れており、記録中はコントロールギア102の突起10
2cによって、キャリアフック231から待避してい
る。
【0049】ここで、その動作を説明すると、キャリア
203のリードピン209が空転溝264位置に入り、
コントロールギア102が回転を始めると、コントロー
ルギア102の突起102cがキャリアストッパ111
から離れて、キャリアストッパ111は図10の矢印G
方向に回転しキャリアフック231に引掛かる。したが
って記録を行っていない待機状態では、キャリアストッ
パ111はキャリアフック231に引掛っており、キャ
リア203が記録位置へ抜け出るのを防止している。さ
らにこのキャリアストッパ111は、Eリングのように
コントロールギア102の軸からの抜け止めの役目もな
している。
【0050】次にポンプユニット150は、図11に示
すようなプランジャポンプの構成になっている。図11
において、113はシリンダであり、円筒状のシリンダ
部113aと、後述するプランジャ115をガイドする
部(不図示)を有しており、軸方向に一部を切欠いて、
インク流路を形成している。113bはキャップレバー
受けで、後述するキャップレバールールが嵌入するよう
に形成される。また、113cはインク吸引口で、所定
の位置に開口している。113dは廃インク管で一体に
形成された先端部を廃インク吸収体160(後述図49
参照)に挿入してある。また、113eはキャップ開閉
用の平行ピンで図10aのコントロールギア102のキ
ャップ開閉用カム102aによって平行ピン113eが
押されると、シリンダ113が回転してキャップ101
が記録ヘッド200の吐出口面に密着及び離隔する開閉
動作を行う。
【0051】ここで図10におけるコントロールギア1
02のキャップ開閉用カム102aとキャップ開閉動作
の関連を図14を用いて説明する;キャップ開閉用カム
102aには切換えシート102dが取付けられてお
り、これによってキャップ開閉動作は、キャリアモータ
255の正転,逆転でその動きを変えることが可能であ
る。
【0052】本実施例においては、後述するように図1
1におけるキャップ101内に予備吐出をするようにな
っているために、記録中にキャップ101内に溜まった
インクを、キャリア203が回復機構に入りキャッピン
グする前に、一度キャップ101内のインクをシリンダ
113内に吸引する必要がある。
【0053】そこでキャリアモータ255の逆転によっ
てコントロールギア102が回転し始めると、シリンダ
113に挿入された平行ピン113eはまずカム102
e面を通る。図ではコントロールギア102の中心に近
いカムほどキャップ101が開いている状態である。し
たがって、この場合はキャップ101が開いたまま吸引
ができる(この吸引を予備吐出吸引と呼ぶ)。
【0054】次にコントロールギア102が回転し終え
て、吸引動作を終了し、正転を始めると、今度は平行ピ
ン113eはカム102f面を通り、コントロールギア
102が回転開始から初めてキャップ101が閉じるこ
とになる。通常はこのキャップ閉の状態で待機してい
る。その後記録を始める場合には、キャリアモータ25
5は正転しコントロールギア102は図中矢印H方向に
回転する。
【0055】しかし吸引を始める場合には、キャリアモ
ータ255は逆転しコントロールギア102は矢印Hと
は逆方向に回転する。この場合平行ピン113eがカム
102f面を通るため、本来のキャップ101を閉じた
ままの吸引が行える。このような切換えシート102d
を設けることによって、コントロールギア102一つで
本来の吸引と予備吐出吸引の2つの吸引動作を実現して
いる。
【0056】また記録中は平行ピン113eがカム面に
設けられた切欠き102gに入り込んでおり、キャップ
ばね114の力による摩擦力でコントロールギア102
が回転しないようにしている。もし記録中にコントロー
ルギア102が回転すると、不正な場合に回復動作が開
始することになり、正常な記録が不可能になる。
【0057】図11において、プランジャ115は動作
軸115a,ピストン受け115b,ピストン押さえ1
15c,ポンプシール押さえ115dが形成されてお
り、インク流路となる溝115eが前記動作軸115a
に連続して形成されている。この溝は、シリンダ113
のガイド部(不図示)に一部が嵌入しており、プランジ
ャ115の回転を止めている。動作軸115aにはプラ
ンジャ115の往復運動を制御するリード溝115fが
形成されており、ストロークギア103の内面に形成さ
れた不図示の突起部がこのリード溝115bに嵌入され
ている。このため、キャリアモータ255の逆転駆動に
よりストロークギア103(図10)を一方向へ回転さ
せると、プランジャ115が図11の矢印I方向へスト
ロークし、キャリアモータ255の正転駆動によりスト
ロークギア103を他方向へ回転させると、プランジャ
115が図11の矢印J方向へストロークする。
【0058】前記プランジャ115にはNBR等のゴム
材で構成されてピストン116が取付けられている。こ
のピストン116の外径は前記シリンダ113の内径よ
り所定寸法大きく構成されており、このシリンダ113
に挿入されたときは適度に圧縮するようになっている。
これによりプランジャ115が図11の矢印I方向へス
トロークする負圧を発生して記録ヘッド200内の廃イ
ンクを吸引し、矢印J方向へストロークすると前記吸引
した廃インクを廃インク管113dから廃インク吸収体
160(後述する図49参照)へと排出する。
【0059】ここで、図49に、本実施例の特徴を説明
する前記廃インクタンク部の分解斜視図を示す。図にお
いて、吸収体160は、カバー部材としてのプラテン1
61により覆われており、プラテン161は、複数の凹
部161aを通してねじ等により図1に示したシャーシ
(フレーム)1に係止されている。また、プラテン16
1は、複数の穴部161bが穿設されており、吸収体1
60に連通している。プラテン161のA−A断面にお
ける製品状態での断面図及び吸収体160の再利用ポン
プ172の使用状態断面図を図50に示す。410は記
録装置の外装材、410aは、プリンタに連通する開口
部である。通常この開口部410aは、ヘッドやインク
タンクの交換時などに用いられるもので、その位置は前
記プラテン161の穴161bに一致している。
【0060】また、プラテン161の穴部161bのリ
ブ161cは、吸収体160を押付けて凹部160aを
形成している。このため、吸収体160に連通している
穴部161bの部分のみ記録シート通過面173より離
れているので吸収体160に浸込んでいる廃インクによ
り記録用シートが汚される怖れがなく、また、吸収体1
60の容量を著しく減らす必要がない。
【0061】オペレータは吸収体160に廃インクが満
杯近くになることを知ると、記録装置の外装410の開
口部410aから吸収体160の再利用ポンプ172を
挿入し、さらにプラテン161の穴161bにポンプ1
73の先端を矢印B方向に挿込み、ピストン172aを
矢印C方向に移動させることにより、吸収体160に含
浸されている廃インクを再利用ポンプ172に吸引す
る。これにより、吸収体160の再利用が可能になっ
た。
【0062】前記図11におけるプランジャ115には
ポンプシール117が取付けられている。このポンプシ
ール117はシリコンやNBR等のゴム材で構成され、
プランジャ115と所定の圧接力が得られるように、そ
の内径はプランジャ115の外径より若干小さく設定さ
れており、かつシリンダ113内をプランジャ115の
ポンプシール押さえ115d及びピストン受け115b
に押されて、往復運動することが可能である。なお、表
面に潤滑塗装を施して、シリンダ113及びプランジャ
115との摺動力を低減してもよい。またシリンダ11
3内のグリースを廃止する目的で、自己潤滑性のあるゴ
ムや樹脂を使用してもよい。
【0063】また図11において、118はキャップレ
バーで、インクガイド(不図示)が、キャップレバーシ
ール119に付勢して、他方の回転軸118aがシリン
ダ113の穴113fにスナップ嵌合で回動自在に取付
けられている。キャップレバーシール119は前記キャ
ップレバー118のインクガイドが圧入され、さらにシ
リンダ113のキャップレバー受け113bに圧入され
る。
【0064】キャップ101は、断面がおむすび状の環
状の塩素化ブチルゴム等の弾性部材であり、キャップレ
バー118のキャップ取付部118bに取付けられてい
る。この取付方法は図15の拡大断面図に示すように、
ゴムの弾性を有効に利用したもので、キャップ101の
おむすびの傾斜に倣った形状をしているキャップレバー
118の取付部118bに、環を拡げて装着する。一度
装着したキャップ101は、通常の使用では取れないよ
うになっている。
【0065】図11における120は予備吐出パッドで
あり、前述のブレードクリーナ108と同様に高分子吸
収体でできており、前述のキャップレバー118に装着
されている。予備吐出パッド120は、吐出口面のイン
ク乾燥を防止するために記録中に、通常の記録作業とは
別にインクを吐出させる予備吐出のインクを吸収するた
めのものである。121はポンプ吸収体であり、シリン
ダ内の廃インクを確実に廃インク吸収体160に転写す
る役目をなしている高分子の吸収体である。
【0066】ここで、キャリアモータ255の回転駆動
力による回復機構のタイミングチャートを図16に示
す。この図はキャリア203が回復機構に入り、クラッ
チギア259のトリガ歯259aがコントロールギア1
02に噛合して、コントロールギア102が回転を開始
する時点を、キャリアモータ255の0パルスとしてい
る。
【0067】本実施例ではキャリアモータ255が24
0ステップ(5回転)を正転,逆転することによって、
すべての回復動作を行うようになっており、キャリアモ
ータ255の回転と同時に、クラッチギア259,コン
トロールギア102そしてストロークギア103が回転
し始める。プランジャ115はストロークギア103に
よってその往復運動が制御されているため、キャリアモ
ータ255の回転と同時に移動を始め、その往復運動は
キャリアモータ255の回転と1対1対応となってい
る。
【0068】ブレード104の動きは前述のようにキャ
リアモータ255の正転,逆転で一部その経路が変わる
ようになっている。またキャップ101は前述のよう
に、切換えシート102dによって、予備吐出吸引がで
きるように、キャリアモータ255の0パルスからの逆
転で回復動作が開始した場合には、キャップ101は開
いたままプランジャ115が動く。
【0069】図17はこの実施例に関する記録装置のヘ
ッドカートリッジ部及びキャリア部を示す模式的斜視図
である。同図において、200は、電気信号によりイン
クを吐出させる記録ヘッド、201は、インクを収納し
ておいて記録ヘッド200に供給するインクタンク、2
03は、記録ヘッド200及びインクタンク201を保
持・走査する記録装置本体に設けられたキャリア、20
4は、記録ヘッドの保持・解除を行うヘッドレバー、2
05は、インクタンク201の着脱を行うためのインク
タンクレバー、207は、キャリア203に記録ヘッド
200を固定しておくためのヘッドホルダばね、208
は、インクタンク201を保持しているタンクケースで
ありこれらの各部によって記録装置のヘッドカートリッ
ジ部及びキャリア部が構成されている。
【0070】図18はこの実施例に関する記録装置の記
録ヘッド200及びインクタンク201を示した模式的
斜視図である。同図において、220は、インクタンク
201から記録ヘッドにインクを供給する通路となるイ
ンク被供給孔、221は、インクタンク201から記録
ヘッド200にインクを供給するためのインク供給孔、
222は、記録ヘッド200とインクタンク201とを
一体化する場合に両者を案内保持するための結合爪、2
23は、結合爪222と係合する結合爪ガイド溝、22
4は、インクタンク201と記録ヘッド200とを着脱
する場合にインクタンク201を保持するためのインク
タンクガイド溝でありこれらの各部によってヘッドカー
トリッジ202が構成されている。
【0071】記録ヘッド200は、インク吐出に利用さ
れる熱エネルギを発生する複数の電気熱変換素子及びこ
れを駆動するための駆動回路が形成された基板と、この
基板上に上記複数の電気熱変換素子の各々に対応した吐
出口及び液路、さらには各液路に連通する共通液室を構
成するための天板が積層されており、さらには前記駆動
回路に記録装置本体から信号を与えるための電気的接点
が設けられている。さらに、ヘッドの状態を記録装置本
体から検知するためのセンサを記録ヘッド200内に配
設することもでき、具体的には、前記電気熱変換素子近
傍の温度を検知するための温度検知センサ、インクの供
給がなくなり前述の共通液室内からインクがなくなった
場合にこれを検知するためのインク残量検知センサ、あ
るいは、ヘッドカートリッジ内のインクの種類やヘッド
の種類が異なる物を交換しながら使用する場合にヘッド
カートリッジの種類を特定するためのヘッド種類判別セ
ンサ等である。これらのセンサからの信号を記録装置本
体で判断し、前記電気熱変換素子に印加する信号を制御
して印字状態を最適にすることができる。そして、この
ようにして構成された記録ヘッドの吐出口を配列した吐
出口面が記録媒体に対向するように記録装置に搭載され
る。
【0072】インクタンク201は、インクを保持しな
がら記録により消費されたインクを補うために適宜記録
ヘッド200にインクを供給するためのタンクであり、
インクタンク201単体で存在するときにはインク供給
孔221からインクが漏れないように不図示の封止手段
によって封止されている。この封止手段は記録ヘッド2
00と一体化された時点で自動的あるいは手動で開放さ
れ、インク流路が形成される。封止手段は、たとえば金
属球をゴム栓にばねで押圧しておく機構で実現すること
ができる。また、インクの消費により減少するインク体
積に応じて外部から大気を導入するような機構を備えて
いてもよい。さらには、記録ヘッドに供給するインクの
圧力をわずかに負圧に保つ機構を内部に持つことで、印
字品位を向上させインク漏れを防止することもできる。
【0073】本実施例においては、インクタンク201
内部に不図示の可撓性の袋を有しており、その中にイン
クが収められ、インク供給孔221に継がるように構成
されている。インクタンク201内の残りの空間は空気
で満たされているが、空気圧は記録動作状態において不
図示の圧力調節弁により調節されており、さらに具体的
には、所定範囲の負圧状態が発生・保持されるようにな
っている。
【0074】記録ヘッド200とインクタンク201と
は一体化されたヘッドカートリッジ202の状態で記録
動作中の記録装置上で使用されるが、次に両者を一体化
する方法を説明する。基本的に記録ヘッド200とイン
クタンク201とはインク被供給孔220とインク供給
孔221とを結合することによって一体化されるため、
この部分はインクの漏れ、あるいはインク流路への気体
の侵入を防止する形になっている。本実施例においては
図21にヘッドカートリッジ部の模式的断面図を示すよ
うに、剛体のパイプと弾性体の栓を利用する方式を採っ
ている。すなわち、インク被供給孔220はモールド部
材で筒状に成形されており、これに対向するインク供給
孔221はゴム材により成形された円筒穴の開いた部材
である。インク被供給孔220の外径はインク供給孔2
21の内径よりもわずかに大きく作られている。そこで
インク被供給孔220をインク供給孔221に圧入する
と、インク供給孔221は半径方向にわずかに変形しな
がらインク被供給孔220に密着して一体化される。な
お、結合部は剛体と弾性体の組合せには限定されず、シ
ール機能を持ったものであれば良いので、例えば、モー
ルドのパイプとモールドの穴の組合せでモールドの微少
変形による弾性を利用してシールしてもよいし、あるい
は穴の開いていないゴム性のシール部材と注射針状のパ
イプで構成してもよい。
【0075】記録ヘッド200とインクタンク201の
一体化においては、上述のインク被供給孔220とイン
ク供給孔221の結合だけでもよいのであるが、図18
に示すヘッドカートリッジ202の取扱時において予期
せざる外力が加わった場合に簡単に外れないようにする
ため、あるいは一体化する場合に容易に一体化できるガ
イドとなるように、本実施例においては結合爪222と
結合爪ガイド溝223によって結合をより強固なものと
している。すなわち、インク被供給孔220と一体にモ
ールドで成形され、弾性的に変形することができる結合
爪222は、先端に突起が設けられており、この突起の
高さの分だけ弾性的に変形しながら結合爪ガイド溝22
3に係合していき、結合爪ガイド溝223の奥に設けら
れた溝が深くなった部分に結合爪222の突起が到達し
た時点で係合が完了するものである。
【0076】さらに結合爪222は記録ヘッド200と
インクタンク201の結合時にインク被供給孔220と
インク供給孔221が容易に位置合せされるように、ガ
イドとしての役割も持っている。すなわち結合爪222
はインク被供給孔220よりも長くなっており、インク
被供給孔220がインク供給孔221に接する前に結合
爪222がインクタンク201に接触するようになって
いる。ここで結合爪222の先端は斜めに切取られてお
り、斜めの部分が結合爪ガイド溝に図18矢印a方向の
ガイドとなって容易に結合し得る。また、係合爪222
の先端に設けられた突起も斜めに切取られており図18
矢印b方向のガイドになって容易な係合を助けている。
なお、本実施例においては結合爪を記録ヘッド側に設け
たが、これには拘束されず、インクタンク201側、あ
るいは記録ヘッド200とインクタンク201の両方に
設けることもできる。
【0077】次に、記録ヘッド200をキャリア203
に機械的,電気的に接続する方法を説明する;図19
に、キャリア203への記録ヘッド200の接続部分を
示す図17a方向から見た部分断面図を、図20に取付
け順序を示した模式的斜視図を示す。同図において、2
25はキャリア203に固定され記録ヘッド200に設
けられた穴に係合して図20矢印a,矢印b方向の位置
決めをする位置決めピン、226はキャリア203に固
定され、図19a方向に押付けられる記録ヘッド200
を受け止めるストッパ、211は、記録装置本体と記録
ヘッド200とを電気的に接続するためのフレキシブル
ケーブル、211aは、フレキシブルケーブル211に
設けられた位置決め穴a、211bはフレキシブルケー
ブル211に設けられた位置決め穴b、212はフレキ
シブルケーブル211とキャリア203との間に挟まれ
フレキシブルケーブル211を弾性的に支持するための
フレキシブルケーブルパッド、212aはフレキシブル
ケーブルパッド212に設けられた位置決め穴a、21
2bはフレキシブルケーブルパッド212に設けられた
位置決め穴b、212cはコンタクト部へのインクの侵
入を防ぐためのインクバリア、227は、記録ヘッド2
00に設けられ記録ヘッド200内のヒータ部と電気的
に接続されたヘッドコンタクト部、227aは、ヘッド
コンタクト部227に設けられた位置決め穴a、227
bはヘッドコンタクト部227に設けられた位置決め穴
b、227cはストップ226の端面が当たるストップ
当接場所である。
【0078】記録ヘッド200はヘッドホルダばね20
7から図示せざるレバーを介してa方向に押付けられて
おり、その位置は記録ヘッド200に設けられた穴と位
置決めピン225との係合、およびストッパ226との
干渉により一意的に決まる。このようにして記録ヘッド
200とキャリア203は機械的に接続される。
【0079】また、記録ヘッド200に設けられたヘッ
ドコンタクト部227とフレキシブルケーブル211の
端面には相対する位置に複数の電気的な接点が設けられ
ており、これらを所定の圧力をもって押圧することによ
り記録装置本体と記録ヘッド200が電気的に接続され
る。この際に複数の電気的接点を一度に圧接する必要が
あるので、これらを均一に圧接するために弾性材料でで
きたフレキシブルケーブルパッド212を押圧部に入れ
ている。フレキシブルケーブルパッド212の材質は例
えはシリコンゴムなどを用いており、前述の電気的接点
に対応した位置に複数の突起をもって、押圧の応力が接
点に集中するように構成している。さらに、フレキシブ
ルケーブル211に設けられた前述の電気的接点は、押
圧された際の応力をさらに集中させて接続を確実なもの
にするために突起状に構成してもよい。また、押圧され
たときに発生する反力は記録ヘッド200を押えつけて
いるヘッドホルダばね207の力よりはるかに小さくな
るように構成されているため、フレキシブルケーブルパ
ッド212からの反力により記録ヘッド200の位置が
ずれてしまうことはない。
【0080】また、キャリア203,フレキシブルケー
ブルパッド212,フレキシブルケーブル211,ヘッ
ドコンタクト部227及びヘッドカートリッジ203
は、確実な電気的接続や良好な記録品位を得るために互
いに正確に位置決めされている必要があるが、そのため
に以下のように構成している;すなわち、キャリア20
3の2本の位置決めピン225を基準として、片方の位
置決めピン225が位置決め穴a212a、位置決め穴
a212a及び位置決め穴a227aに共通に嵌合し、
またもう一方の位置決めピン225が位置決め穴b21
b、位置決め穴b211b及び位置決め穴b227bに
共通に嵌合して図20a方向及び図20b方向の位置を
決定している。さらにストッパ226の端面がヘッドコ
ンタクト部227のストッパ当接場所227cに当接す
るまで図19a方向から押圧してやることにより、記録
ヘッド200の図20c方向の位置も正確に決定するこ
とができる。
【0081】さらには、電気的な接触面すなわちフレキ
シブルケーブル211とヘッドコンタクト部227との
間に、なんらかの原因でインクが侵入すると電気的に短
絡してしまう可能性があるので、これを防止する必要が
ある。そのために本実施例ではフレキシブルケーブルパ
ッド212の一部を突起状にしてインクバリア212c
とし、記録ヘッド200の端面に押圧するようにしてヘ
ッド200の吐出口から出たインクの侵入を防止してい
る。
【0082】なお、本実施例においては電気的あるいは
機械的な結合部を記録ヘッド側に設けたが、これには拘
束されず、インクタンク201側、あるいは記録ヘッド
200側とインクタンク201側の両方に設けるように
するか、また、いずれかに電気的結合部と機械的結合部
を分けて設けるようにしてもよい。
【0083】次に記録ヘッド200及びインクタンク2
01の取扱方法、すなわちインクが無くなったインクタ
ンク201を新しいインクタンク201に交換する場合
や、何らかの原因によって使用不能となった記録ヘッド
200を交換する場合の方法について説明する;第1の
形態として、記録ヘッド200とキャリア203の固定
を解除して、キャリア203から記録ヘッド200とイ
ンクタンク201を一体化したままの状態で取出し、キ
ャリア203から外れた状態(以下、オフキャリア状態
と呼ぶ)で記録ヘッド200とインクタンク201を分
離したり一体化したりする方法がある。
【0084】図22に、キャリア203から記録ヘッド
200とインクタンク201を一体としたままで取出す
方法の一例の模式的斜視図を示す。この場合、ヘッドレ
バー204を図17の状態から図22a方向に回転させ
このような位置まで引き起こすことにより、ヘッドレバ
ー204に設けられたカムが、記録ヘッド200を押圧
していたレバーに設けられた軸を移動させることによっ
てヘッドホルダばね207による記録ヘッド200へ押
圧力を解除している。
【0085】この際に、キャリア203内のタンクケー
ス208が、その突起をインクタンクガイド溝224に
係合したまま移動するので、記録ヘッド200とインク
タンク201とは一体化したままで図22b方向に移動
する。これにより位置決めピン225と記録ヘッド20
0の穴との係合も外れるので、記録ヘッド200とイン
クタンク201は一体のまま図22c方向に移動させる
ことができ、キャリアから取出せ、オフキャリア状態と
することができる。オフキャリア状態にした後は、記録
ヘッド200とインクタンク201とを一体化した際の
係合方向とは反対方向に力を加えることにより両者を分
離することができる。そして、交換したい方を新しいも
のとし、前述の一体化の方法により両者を一体化して逆
の手順でキャリア203に収納することにより交換作業
が終了する。
【0086】なお、本実施例においてはヘッドレバー2
04を用いて記録ヘッド200の押圧力を解除している
が、これには拘束されず、記録ヘッド200を押圧する
レバーを直接移動するように構成してもよい。また、記
録ヘッドの固定方法にヘッドホルダばね207を用いて
押圧しているがこれには拘束されず、ばね弾性を有する
ラッチフックなどを用いて固定するように構成してもよ
い。
【0087】以上のような交換方式形態を採用した場
合、以下のような効果がある;すなわち、記録ヘッドあ
るいはインクタンクのいずれか一方に交換が必要となっ
た場合、交換が必要な方だけ交換すればよいので、経済
性が向上する。
【0088】第2の交換方式形態として、記録ヘッド2
00とキャリア203の固定をしたままで、記録ヘッド
200とインクタンク201の分離をキャリア上で行い
(以下、オンキャリア状態という)、インクタンク20
1のみを取外す方法がある。図23に、キャリア203
上で記録ヘッド200からインクタンク201を分離し
た状態の模式的斜視図を示す。この場合、タンクレバー
205を図17の状態から図23a方向に回転させこの
ような位置まで引き起こすことにより、タンクレバー2
05に設けられた図示せざるカムによってタンクケース
208が図23b方向に移動する。タンクケース208
に設けられた突起がインクタンク201の側面に設けら
れたインクタンクガイド溝224に係合してインクタン
ク201を図23b方向に移動させる。この時、記録ヘ
ッド200の固定は図17の状態と同様であり、インク
タンク201と共に移動することはないので、記録ヘッ
ド200とインクタンク201の係合部が外れ、分離す
ることができる。さらにインクタンク201を図23c
方向に移動させることによりキャリア203から外すこ
とができる。
【0089】なお、このとき本実施例のように記録ヘッ
ド200をヘッドホルダばね207によって弾性的に押
圧している場合には分離の際の力のかかり方によってヘ
ッドの固定が外れてしまう可能性があるので以下のよう
に構成するとよい。図24に力のかかり方を表わす模式
的平面図を示す。同図において、記録ヘッド200はヘ
ッドホルダばね207によってf1の力でキャリア20
3に押圧されている。また、記録ヘッド200とインク
タンク201とを分離するため、結合爪222と結合爪
ガイド溝223の係合及びインク被供給孔220とイン
ク供給孔221の係合を外すのにf2の力が必要である
とする。この時、力の大きさをf1>f2としておくこ
とで、分離作業中に記録ヘッド200の固定が外れてし
まうことを防止することができる。
【0090】なお、この実施例においては、タンクレバ
ー205を用いてf2に相当する力を出して分離してい
るが、これには拘束されず、直接インクタンク201を
持って図23中のb方向に引張り記録ヘッド200とイ
ンクタンク201とを分離するように構成してもよい。
【0091】図23の第2の形態を採った場合には図2
2の第1の形態の場合に加えて以下のような効果があ
る;すなわち、タンクレバー205のカム形状を適当に
設計することによって分離する際の引抜き速度を調整す
ることができ、インク被供給孔220やインク供給孔2
21からのインクの飛散を防止することができる。ま
た、記録ヘッド200を直接手で持つ必要がないので記
録ヘッド200のインク吐出ノズル付近を手で触ること
がなく、印字に悪影響を及ぼす無用な汚染を防ぐことが
できる。また、インクタンク201の力のかかる部分が
特定されるため、その部分だけ力に耐える構造にすれば
よいので、他の部分は薄肉にでき軽量化,内容積の増加
などの効果がある。
【0092】図25は、本実施例における自動給紙部の
インクジェット記録装置に対する位置関係を示した図で
あり、300は自動給紙部であり、前記インクジェット
記録装置に対して図示の位置関係で固定されている。
【0093】図26,図27及び図28に本実施例の自
動給紙部の構成例のそれぞれ外観斜視図、平面図及び模
式的断面図を示す。各図において、301はメインホル
ダで、自動給紙部の部品をすべて支持し、さらに自動給
紙部を前記インクジェット記録装置へ固定している。3
02は、回転によって被記録材を一枚ずつ分離し、イン
クジェット記録装置の給紙部へ送り込むための分離ロー
ラであり、分離ギア203,分離ラチェット304が固
定されており、分離軸305を中心にして回動自在に支
持されている。分離軸305は分離ホルダ306に固定
されており、分離ホルダ306は、メインホルダシャフ
ト307によりメインホルダ301に対して回動自在に
保持されている。308は分離スプリングであり、分離
ホルダ306の凸部306aとメインホルダ301の間
にあり、図28において分離ホルダ306を時計回りの
方向へ回転させ、分離ローラ302を分離パッド316
へ押圧している。分離スプリング308による押圧力は
本実施例においては10〜50gfの間で設定されてい
る。以下の説明では仮に10gfとする。
【0094】309は積載された被記録材を、分離ロー
ラ302へ送り込むための予備ローラであり、予備ロー
ラ軸311に固定されており、予備ローラ軸311に固
定された予備ローラギア311aとともに予備ローラホ
ルダ310に回動自在に支持されている。予備ローラホ
ルダ310はメインホルダシャフト307によりメイン
ホルダ301に対して回動自在に保持されている。予備
ローラ309はアイドラギア312により、分離ローラ
302と同一の周速で駆動される。
【0095】313は予備ローラスプリングであり、前
記分離ホルダ306と同様に、予備ローラホルダ310
を図28において時計回りの方向へ回転させており、予
備ローラ309を用紙ホルダ317側へ押圧している。
予備ローラスプリング313による押圧力は予備ローラ
309が確実に被記録材3を送ればよいので、上限はそ
れほど制約がないが、本実施例においては、20gf以
上で良好な結果が得られている。以下の説明で仮に50
gfとする。
【0096】314は分離圧アームであり、メインホル
ダシャフト307を中心にして分離圧アームスプリング
315により分離ホルダ306の凸部306aを介して
分離ホルダ106を図28において時計回りに回転さ
せ、分離ローラ302を分離パッド316へ押圧してい
る。分離圧アームスプリング315による分離ローラ3
02の押圧力は、分離性能に影響するので、慎重に決定
されなければならないが、本実施例では20gf以上で
良好な結果が得られた。以下の説明では仮に100gf
とする。
【0097】図28において、316は積載された被記
録材を分離保持するための分離パッド、317は被記録
材を積載保持するための用紙ホルダである。318はカ
ム軸であり、自動給紙モータ323から減速装置324
及びギア318aを介して回転駆動される。カム軸31
8には、前記ギア318aと共にスイッチアーム319
を介して給紙イニシャルセンサ320aをオン/オフさ
せるためのスイッチカム318b,カム軸318の回転
を分離ローラ302に伝えるためのギア318c,予備
ローラホルダ310に設けられた爪部310aに関係し
て予備ローラホルダ310を上下させる予備ローラホル
ダカム318d,分離圧アーム314を上下させる分離
圧カム318eが一体的に設けられている。
【0098】駆動ギア321とクラッチディスク322
は一体で形成されていて、分離軸305に対して回動及
び摺動自在に保持されていて、クラッチスプリング32
6により分離ラチェット304側に押圧されている。ま
た駆動ギア321には台形カム321a,分離ホルダ3
06にも台形カム306bが一体的に形成されており、
駆動ギア321の回転により駆動ギア321及びクラッ
チディスク322が分離軸305の軸方向に移動し、ク
ラッチディスク322と分離ラチェット304の噛合い
を制御し、自動給紙モータ323からの駆動の分離ロー
ラ302への伝達を制御している。またカム軸318に
設けられたギア318cと駆動ギア321のギア比は
1:1であり、カム軸318と駆動ギア321との回転
位相は一致している。
【0099】リリースレバー325はメインホルダ30
1に対して回動自在に保持されており、リリースレバー
325の一端はカム形状をしており、分離軸305の一
端と係合することにより分離ホルダ306の上下を行え
ると共に、給紙切替えセンサ320bのオン/オフを行
える。
【0100】前記図25に戻り、328は分離ローラ3
02及び予備ローラ309の分離軸305に対して直角
の中心線であり被記録材3の進行方向に一致している。
左ガイド317aは用紙ホルダ317に設けられてお
り、被記録材3の左端面を記録位置に対して一定の位置
でガイドする。中心線328と左ガイド317aの距離
Lは本インクジェット記録装置に使用される被記録材3
の最小幅の1/2以下に設定固定されている。本実施例
では、最小被記録材3を葉書の縦方向とし、被記録材3
の幅100mmに対して45mmに設定している。
【0101】以上の構成によりなる自動給紙部の機構部
の動作に関連した詳細な説明を以下に記す。図29,図
30及び図31は、自動給紙部の一実施例に係わる動作
の説明図であり、図29及び図30は動作の変化を経時
的に説明したものであり、図31はリリース機構の動作
を説明したものである。
【0102】図29において(1)は被記録材3が装填
される前の状態を示す; (A)クラッチディスク322と分離ラチェット304
とは、台形カム321aと台形カム306bにより離れ
ているため分離ローラ302は駆動源から切放されてい
る,(B)分離圧アーム314と分離圧カム318eと
は当接していないため、分離圧アームスプリング315
の圧力は、分離圧アーム314,凸部306a及び分離
ホルダ306を介して分離ローラ302を分離パッド3
16へ押付けている。また分離スプリング308も同様
なため分離ローラ302には分離圧アームスプリング3
15と分離スプリング308の圧力の和(10+100
=110gf)が加わっている,(C)予備ローラホル
ダカム318dと予備ローラホルダ310の爪部310
aとは当接しているため、予備ローラ309は予備ロー
ラホルダ310と共に予備ローラスプリング313の圧
力に抗して用紙ホルダ317から離れた状態である,
(D)スイッチアーム319はスイッチカム318bの
凹部に入っているため給紙イニシャルセンサ320aは
オフの状態である。
【0103】(2)は被記録材3が装填された状態であ
る。(1)と(2)の間では自動給紙部は動作していな
い; (B)被記録材3は図の右から装填されるが分離ローラ
302は分離圧アームスプリング315と分離スプリン
グ308の圧力(11gf)で分離パッド316に押圧
されているための被記録材3は分離ローラ302と分離
パッド316の接触点で止まり、図示の状態になる。
【0104】(3)は自動給紙モータ323が回転を開
始してカム軸318が反時計回りに20度回転した状態
である; (A)台形カム321aと台形カム306bとは回転に
より外れ、クラッチスプリング326によりクラッチデ
ィスク322は分離ラチェット304に押圧されるた
め、分離ローラ302は自動給紙モータ323の回転に
より回動を始めている,(B)分離圧カム318eと分
離圧アーム314とは当接していないので、分離ローラ
302は分離圧アームスプリング315と分離スプリン
グ308とで分離パッド316に押圧(110gf)さ
れた状態で時計回りに回転を始める。従って被記録材3
は分離パッド316と分離ローラ302の作用で最上部
の1枚のみが、左方向へ分離,給紙される,(C)予備
ローラホルダカム318dと予備ローラホルダ310の
爪部310aとは外れているため、予備ローラ309は
予備ローラホルダ310を介して予備ローラスプリング
313により被記録材3に押圧(50gf)され、さら
には分離ギア303,アイドラギア312,予備ローラ
311aにより時計回りに回転し、被記録材3が分離ロ
ーラ302と分離パッド316の接点に確実に到達する
ように被記録材3を左方向へ搬送する,(D)給紙イニ
シャルセンサ320aはスイッチアーム319,スイッ
チカム318bによりオン状態となる。
【0105】(4)は、さらにカム軸318が反時計回
りに回転した状態であり、ここで異なるのは(C)にお
いて予備ローラホルダカム318dと爪部310aとが
当接し、予備ローラ309が被記録材3から離れた状態
で被記録材3を搬送している。この時点では被記録材3
は搬送ローラ4とピンチローラ8の接点に到達し、搬送
が妨げられているが、予備ローラ309による搬送力が
減じられているため、被記録材3は折れ曲がってしまわ
ず、被記録材3の腰の強さにより分離ローラ302と被
記録材3が滑っている状態が可能となる。
【0106】(5)は、さらにカム軸318が反時計回
りに回転した状態であり、この状態で自動給紙部は一時
停止をし、インクジェット記録装置側の記録状態とな
る; (A)クラッチディスク322と分離ラチェット304
とは離れているため、分離ローラ302は駆動側より完
全に切離され、分離軸305に対して回動自在に保持さ
れているだけになっている,(B)分離圧カム318e
と314とは当接しているため分離圧アーム314と凸
部306aとは離れている。従って分離圧アームスプリ
ング315の押圧は分離ローラ302にかからないた
め、分離ローラ302は分離スプリング308のみで分
離パッド316へ押圧(10gf)されている,(C)
予備ローラ309は被記録材3と離れており、この状態
では分離ローラ302の押圧が小さく(10gf)、予
備ローラ309も被記録材3より離れているため、被記
録材3は小さい力でインクジェット記録装置側へ引込ま
れることが可能となっている。
【0107】(5)の状態からさらに記録が進み、記録
が終了し、被記録材3が自動給紙部から抜けたら、自動
給紙モータ323を駆動し(2)の状態まで進めて、1
回の動作を終了し、次の供給に備える。
【0108】図30は、本実施例の動作のシーケンスの
一例図であり、下段の(1)〜(5)のポイントが図2
9の(1)〜(5)の状態に対応している。
【0109】前記図25に戻り、中心線328は、被記
録材3の幅方向の中心よりも常に左側になるように設定
されているため、被記録材3が分離ローラ302,予備
ローラ309により搬送される場合は、被記録材3は常
に時計回りのモーメントMを受けながら搬送されてい
る。従って被記録材3の後端は常に左ガイド317aへ
押付けられる状態で搬送され、被記録材3は曲がること
なく左ガイド317aに沿って記録部へ導かれる。
【0110】図31は自動給紙部のリリース機構に係わ
る動作説明図であり、(A)は自動給紙部の使用状態を
示し、リリースレバー325の一端は給紙切替えセンサ
320bをオン状態としてまた分離軸305へは当接し
ていないため分離ローラ302は分離パッド316へ押
圧されている。すなわち給紙切替えセンサ320bがオ
ン状態のときは自動給紙部は使用可能状態であることを
示す。
【0111】(B)は封筒などの自動給紙に適さない被
記録材を使用する場合の状態を示し、ユーザがリリース
レバー325を反時計回りに回動させることにより自動
給紙部を使用しない状態を作りだせる。その状態では、
分離軸305は、リリースレバー325に設けられたカ
ム部に引上げられ、分離ローラ302は分離パッド31
6から離れて固定されている。そのため図31の右方向
から挿入された被記録材3は、直接搬送ローラ4とピン
チローラ8まで到達する。さらにはこの状態では給紙切
替えセンサ320bはオフ状態となっているため、自動
給紙部が不使用状態にあることを検出できる。
【0112】以下が本発明の一実施例に係わる機構部に
関する動作の説明図であり、以下に本実施例の制御例を
示す:図32は自動給紙部のイニシャルシーケンス制御
例を示すフローチャートである。電源投入時をスタート
とする。先ずステップS1で給紙イニシャルセンサ32
0aがオンかオフかを判定する。オフであれば初期状態
すなわち図29の(1)の状態であるのでシーケンスを
終了し、次の給紙命令に備える。ステップS1におい
て、給紙イニシャルセンサ320aがオンであればステ
ップS2に進み、自動給紙モータ323を逆転させ、ス
テップS1において給紙イニシャルセンサ320aがオ
フになった時点で、初期状態となるのでシーケンスを終
了する。
【0113】次に図33は自動給紙を実行するための制
御手順例を示すフローチャートであり、給紙命令時をス
タートとする。先ずステップS3において給紙切替えセ
ンサ320bがオフであればステップS9に進み制御部
は自動給紙部が不使用状態にあると判断し、手指しモー
ドとなる。ステップS3において給紙切替えセンサ32
0bがオンであれば、ステップS4に進み自動給紙モー
タ323を正転させカム軸318の回転で320度回転
させたところで自動給紙モータ323を停止する。すな
わち図29の(5)の状態である。
【0114】次にステップS5に進み、インクジェット
記録装置側のPEセンサ14の状態を検出する。ここで
オフであれば、給紙動作が正しく行われていないので、
ステップS10へ進み制御部はエラー(給紙不良または
紙なし)と判断する。オンであればステップS6へ進
み、記録動作を開始する。
【0115】次にステップS7に進みPEセンサ14が
オフになる状態を探し、オフになれば、ステップS8に
進み自動給紙モータ323を正転させカム軸318の回
転で40度回転させて停止する。すなわち図29の
(2)の状態であり、ここでエンドとなり、次の給紙命
令に備える。
【0116】次に本実施例に係る記録装置を組込んだ情
報処理装置に関して、その構成と電気回路について説明
する;図34は本実施例に関する記録装置を組込んだ情
報処理装置の一例400の外観を表わす模式的斜視図で
ある。同図において、401は上述のプリンタ部、40
2は、文字や数字及びその他のキャラクタを入力するた
めのキーや、各種指令を与えるためのキーなどを備えた
キーボード部、403は表示器を備える表示部である。
【0117】図35は情報処理装置400の電気回路構
成を表わすブロック図である。同図において、501は
主制御をなすコントローラであり、502は、ある手順
を実行する例えばマイクロコンピュータ形態のCPU、
503はテキストデータや画像データを展開したりする
領域や作業用の領域などを設けたRAM、504は、前
記手順に対応したプログラムやその他フォントデータな
どの固定データを格納したROM、505は、CPU5
02の実行サイクルを作り出したりプリンタ部401に
よる記録動作の際必要なタイミングを作り出したりする
タイマ、506は、CPU502からの信号と周辺装置
を結ぶインターフェース部である。
【0118】また、507は、プリンタ部401のコン
トローラであり、508は、記録ヘッド200の有無、
種類、記録ヘッド200の温度を検出するセンサの出力
値、タンクタンク201内のインクの有無を検出するセ
ンサの出力等の記録ヘッド200の情報を検出するヘッ
ド検出部、509は、記録ヘッド200の記録データを
蓄えるためのラインバッファ、510は、記録ヘッド2
00に記録信号や電力などを送出するヘッドドライバ、
511a,b,cは、それぞれキャリアモータ255,
紙送りモータ5,自動給紙モータ323を駆動するのに
必要な信号や電力などを送出するモータドライバ、51
2は、ホームポジションセンサ270,ペーパセンサ1
4,給紙イニシャルセンサ320a,給紙切替えセンサ
320b等の各センサの出力を検出するセンサ検出部で
ある。さらに、404は、例えばFDD,HDD,RA
Mカードなどの外部記憶装置、405は、例えば他の情
報処理装置と通信を行ったり、内部のバスに直接接続し
て周辺機器を制御したりするための外部インターフェー
スである。なお、図のブロック図には含まれていない
が、他に上記の電気回路に電力を供給するための電源部
があり、これには例えば充電式のバッテリーや、使い捨
ての乾電池、あるいは情報処理装置本体を固定して使用
する場合のAC電源用変換器などがある。
【0119】上述の電気回路構成により記録装置部で被
記録材(紙)3に記録を行うが、以下に記録動作制御シ
ーケンスの概略を図36〜図46の各フローチャートを
用いて説明する;図36は、記録装置あるいは情報処理
装置の電源のオン,オフの際の処理動作シーケンスフロ
ーチャートである。ステップS1はパワーオフの状態で
あり、タイマ505(図35)の動作以外は機能が停止
した状態である。パワーオフの状態からパワーオンの信
号、すなわち電源スイッチのオンによって動作が開始さ
れ、記録装置においてはまずステップS2のパワーオン
処理が実行される。ステップS2が終了すると、次にス
テップS3に進みパワーオンの状態となる。記録動作等
が行われるのはパワーオンの状態である。パワーオンの
状態においてパワーオフの信号が検出されると、ステッ
プS4に進みパワーオフ処理が実行される。ステップS
4が終了すると、ステップS1に進みパワーオフの状態
となる。従って、電源のオン,オフの際には所定の処理
をへて電源オン,オフの状態となる。また、ステップS
3の状態において一時停止信号が検出されると、ステッ
プS5に進み一時停止処理が実行される。一時停止信号
とは、例えば図34に示す表示部403がパワーオンの
状態においてキーボード部403の上に畳まれた場合や
バッテリーの交換を行った場合等、使用者が装置動作中
にもかかわらず、非動作中に行うような行為を行った場
合にこれを検出するための手段、例えば表示部403の
開閉を検出するセンサやバッテリーの着脱を検出するセ
ンサ等によって出力される信号である。また、一時停止
処理とは、基本的使用と異なる使用をされた場合に装置
の破損,不良発生防止のために行う処理であり、詳細は
後述する。
【0120】ステップS5において、一時停止処理が終
了すると、ステップS6に進み一時停止状態となる。一
時停止状態においては、必要な部分以外の機能を停止あ
るいは電源をオフした状態となっている。一時停止状態
において、一時停止解除信号が検出されると、ステップ
S7に進み一時停止解除処理が行われる。一時停止解除
信号とは、前記一時停止信号と対になる信号であり、例
えば表示部403が閉じた状態から開いた状態に変化し
た時や、バッテリーが外された状態から装着状態に変化
した時等、装置が動作可能状態にもどったことを示す信
号である。また、一時停止解除処理とは、一時停止以前
の状態に復帰するための処理であり、詳細は後述する。
これによって使用者が装置動作中に不用意に表示部40
3を開閉したり、バッテリーを着脱した場合において
も、元の状態に復帰することが可能となる。ステップS
7において、一時停止解除処理が終了すると、ステップ
S3に進みパワーオン状態へ戻る。一時停止信号におい
ては、信号検出時に一時停止処理を行うか否かの選択が
できるようにしてもよい。例えば、記録装置が動作中は
紙の取扱いがあるため、表示部403を閉じたほうがよ
い場合には、表示部403の開閉時に一時停止処理を禁
止するように、装置の設定を選択するようにすることが
できる。
【0121】図51はパワーオン時のイニシャライジン
グ動作の前に行う判定手順のシーケンスフローチャート
である。ステップS1にて前回のキャップ101閉鎖時
からの時間が7日以上か否かを判断し、例えば7日以上
の場合は、ステップS2に進み、イニシャル時のキャリ
アモータ(回復系モータ)255の駆動電流の設定を3
00mAにする。次にステップS4に進み、イニシャル
を実行する。
【0122】また、ステップS1で前回のキャップ閉鎖
時からの時間が7日以上ではない場合はステップS3に
進み、イニシャル時のキャリアモータ(回復系モータ)
255の駆動電流の設定を200mAにする。次にステ
ップS4に進み、イニシャルを実行する。ここでは、キ
ャリアモータ(回復系モータ)255は、ステッピング
モータを使用しており、電流チョッパー方式で駆動して
いる。
【0123】図37は、図36における前記ステップS
2のパワーオン処理手順シーケンスを説明するフローチ
ャートである。まず、ステップS11において、ホーム
ポジションイニシャライズ、すなわちキャリア203の
位置を確定させる。具体的にはキャリアモータ255を
駆動し、ホームポジションセンサ270の出力が切替わ
る位置をキャリア203の基準位置とした後、キャリア
モータ255を駆動して記録ヘッド200の吐出口をキ
ャップ101によって塞ぐキャッピング状態とする。次
にステップS12に進み、紙送り,自動給紙のイニシャ
ライズを行う。具体的には、紙送り駆動機構のがたをと
るため、紙送りモータ5を逆方向及び順方向にそれぞれ
所定量駆動し、給紙イニシャルセンサ320aがイニシ
ャル位置検出するまで自動給紙モータを駆動する。
【0124】次にステップS13に進み、タイマ505
によって最後に記録ヘッド200の吐出あるいは吸引が
行われてから現在までの時間を計測し、その間隔が所定
時間n以上であれば、ステップS14に進んで記録ヘッ
ドの回復処理を行ない、n以下であればステップS15
へ進む。ステップS14においては記録ヘッド200の
回復処理として、記録ヘッド200のキャップ101内
への吐出、ブレード104による記録ヘッド200の吐
出口部の清掃、ポンプユニット150による記録ヘッド
200からのインクの吸引等を行う。回復処理によっ
て、長時間記録ヘッド200が未使用で放置された結
果、記録ヘッド200の吐出口部インクの蒸発による粘
度上昇によるインク吐出不良等を未然に防ぐことができ
る。ステップS14終了後、ステップS15に進みペー
パセンサが紙有りを検出しているか否かをチェックし、
紙有りならばステップS16に進み、紙なしならばステ
ップS17へ進む。ステップS16においては、検出さ
れた紙を排出する。すなわち、ペーパセンサ14が紙な
しを検出した後、所定量まで紙送りモータ5を順方向に
駆動する。次にステップS17に進みパワーオン処理を
終了する。
【0125】図38は、図36のステップS4のパワー
オフ処理手順シーケンスを説明するフローチャートであ
る。まず、ステップS21において、記録ヘッド200
がキャッピング状態にあるか否かをチェックし、キャッ
ピング状態になければステップS22へ進み、キャッピ
ング状態であればステップS23へ進む。ステップS2
2においては、キャリアモータ255を駆動し、記録ヘ
ッド200をキャッピング状態とする。次にステップS
23において、記録装置の電源をオフし機能を停止す
る。この処理において記録ヘッド200がキャッピング
状態にない場合、すなわち記録実行中等に電源スイッチ
をオフ状態にされた場合においても確実に記録ヘッド2
00をキャッピング状態にした後、電源オフとするた
め、記録ヘッド100の吐出口部分が大気に曝されイン
クの蒸発による粘度上昇によって吐出不良が発生するこ
とを防止している。
【0126】図39は、図36のステップS5の一時停
止処理手順シーケンスを説明するフローチャートであ
る。まず、ステップS31において、現在実行中の処理
の有無をチェックし、実行中処理があるならばステップ
S32に進み、なければステップS33に進む。ステッ
プS32において、現在実行中の処理を所定分だけ実行
する。具体的には、記録実行中であれば実行中の行の記
録が終了するまで、紙送りや自動給紙動作中であれば動
作完了まで、処理を実行する。また、紙排出処理中であ
れば即時に処理中断する。次にステップS33に進み現
在の状態を記憶する。すなわち、中断した処理があれば
中断した状態、表示部403や操作パネル(不図示)の
状態、オンライン,オフラインの状態、あるいはバッテ
リー電源のための省力モードがあればその状態等をメモ
リに保存する。次にステップS34に進み記録ヘッド2
00をキャッピング状態にする。すでにキャッピング状
態にあればなにもしない。次にステップS35に進み一
時停止状態において不必要な部分の電源をオフする。次
にステップS35に進み一時停止状態において不必要な
部分の電源をオフする。次にステップS36に進みステ
ップS5一時停止処理を終了する。本処理において記録
実行中に一時停止信号が検出されても記録ヘッド200
のキャッピングが確実に行なわれ、記録ヘッド200が
キャッピングされないで放置されて吐出不良が発生する
ことを防止している。
【0127】図40は、図36のステップS7の一時停
止解除処理手順シーケンスを説明するフローチャートで
ある。まず、ステップS41において所定部のイニシャ
ライズを行う。具体的には、ステップS11,S12に
示したキャリア203の位置確定、紙送りモータ5のが
たとり、自動給紙機構のイニシャル位置セット等を行
う。次にステップS42に進み、ステップS33におい
て記憶された一時停止前状態をチェックする。次にステ
ップS43に進み、一時停止前の状態に復帰する処理を
行う。具体的には、中断した処理があれば処理を完了
し、表示部403や操作パネルの状態を復帰させたりす
る。次にステップS44に進み、ステップS7一時停止
解除処理を終了する。従って、記録装置の処理実行中に
一時中断状態になっても復帰後一時停止前の処理を継続
して行うことができる。
【0128】図41は、図36のステップS3のパワー
オンの状態における処理手順シーケンスを説明するフロ
ーチャートである。まず、ステップS51において各種
エラーのチェック及びエラー処理を行う。具体的には例
えば記録装置に紙がない場合、記録ヘッド200やイン
クタンク201が装着されていない場合、インクタンク
201内にインクがない場合、記録処理中に紙ジャムを
検出した場合、記録ヘッド200の温度が異常に上昇し
た場合、各種モータの走査エラーを検出した場合等にお
いて、エラーを表示部403や操作パネルに表示したり
ブザーを鳴らして警告したりする。次にステップS52
に進み、キーボード部402,操作パネル,外部インタ
ーフェース部405等からのキー操作やコマンド受信を
チェックし、対応する処理を行う。
【0129】具体的には、紙送りキーが押された場合に
は、紙の挿入,排出,所定量の紙送り等を状況に応じて
行う、また、オンラインキーが押された場合やオンライ
ン,オフラインコマンドが受信された場合にはエラー状
態をチェックし、オンライン状態,オフライン状態の処
理を行う。また、記録等に関するコマンドを受信した場
合には対応する処理を行う。さらには、記録ヘッド20
0あるいはインクタンク201の交換を行うためのキー
入力あるいはインクタンク201内のインクなしを検出
した場合には、キャリアモータ255を駆動しキャリア
203を交換のやり易い位置に移動させ、交換が終了し
た後キャリアモータ255を駆動し記録ヘッド201を
キャップ101に移動し、ポンプユニット150によっ
て記録ヘッド200の吐出口よりインクを吸引する。
【0130】インクタンク201の交換時に記録ヘッド
200及びインクタンク201の間のインク流路途中に
空気が混入した場合においても、インクの吸引によって
混入した空気を記録ヘッド200外に吸出すことがで
き、記録ヘッド200の空気混入による吐出不良の発生
を未然に防ぐことができる。次にステップS43に進み
記録処理を行う。詳細は後述する。次にステップS54
に進みパワーオフ信号をチェックしパワーオフ信号を検
出した場合には、前述のステップS4のパワーオフ処理
へ進み、検出しない場合にはステップS51に戻る。
【0131】図42は、図41のステップS53の記録
処理手順シーケンスを説明するフローチャートである。
まず、ステップS61において記録を実行するコマン
ド、例えば紙送りコマンドや記録すべきデータの受信の
有無をチェックする。記録命令がある場合にはステップ
S62へ進み、ない場合にはステップS69へ進み、本
処理を終了する。ステップS62においてはオンライン
状態のチェックを行い、オンライン状態ならばステップ
S63に進み、オフライン状態ならばステップS69へ
進み、本処理を終了する。ステップS63においては記
録開始のための処理を行う。具体的には、記録ヘッド2
00内のヒータによる記録ヘッド200の温度調整を行
ったり、記録ヘッド200の記録領域外への吐出による
吐出調整を行ったり、キャリアモータ255の正逆走査
時のずれ量をホームポジションセンサによって計測し、
双方向記録時のずれ補正を行ったりする。
【0132】次にステップS64に進み、給紙のチェッ
クを行う。自動給紙状態で記録位置に紙挿入がされてい
ない場合には、自動給紙モータ323を駆動して給紙を
行う。次にステップS65に進み、1行単位の記録を実
行する。具体的には、キャリアモータ255を駆動し、
記録ヘッド200によってインクを吐出し記録を行い、
1行の記録が終了すると所定量紙を送り、ステップS6
6へ進む。ステップS66においてエラーのチェックを
行い、エラーがあればステップS68に進み、エラーが
なければステップS67へ進む。エラーのチェックは、
例えば紙下端の検出,紙ジャムの検出,インクの有無の
検出,各種モータの走査エラー等であり、検出されたエ
ラーは前述のステップS51において処理される。ステ
ップS67においては、記録終了を示すコマンド、例え
ば紙排出コマンドの受信のチェックを行う。記録終了で
あればステップS68へ進み、記録終了でなければステ
ップS65に戻り記録を継続する。ステップS65にお
いては記録終了の処理を行う。具体的には、紙の排出,
記録ヘッド200のキャッビング等を行う。次にステッ
プS69に進み、ステップS53の記録処理を終了す
る。
【0133】以下、図43〜図45を参照してフレキシ
ブルケーブルの実施例を具体的に説明する;図43
(a)はフレキシブルケーブルの一実施例の説明図であ
る。図において、1000はフレキシブルケーブルであ
り、装置に必要な導体パターンがプリントされている。
導体パターンの厚み及び幅はそれぞれの導体パターンに
必要な電流容量,許容電圧降下値等より決定される。フ
レキシブルケーブル1000の折返し耐久特性向上のた
めには、導体パターンの厚みは薄い方が有利であるが導
体パターン幅を広くとる必要があり、フレキシブルケー
ブルの幅の増大となる。
【0134】1001aはフレキシブルケーブル100
0の移動側、1001bは固定側であり、フレキシブル
ケーブル固定側1001bにはコンタクト部1001c
が設けられている。フレキシブルケーブル移動側100
1a及びフレキシブルケーブル固定側1001bの間は
幅Wdの2つのフレキシブルケーブル分割部1001
d,1001eに分割されている。フレキシブルケーブ
ル移動側1001aの折曲げ部1001fとフレキシブ
ルケーブル固定側1001bの折曲げ部1001gでフ
レキシブルケーブル1000を折曲げ、重ね合わせるこ
とでフレキシブルケーブル1000の幅は分割部分では
幅Wdとなり、フレキシブルケーブル移動部1001a
の幅Woよりも小さくすることができる。図では2つに
分割した例を示しているが、さらに多く分割することに
よってより小さい幅にすることができる。またフレキシ
ブルケーブル分割部1001d,1001eには位置決
め穴1001h,1001h′,1001i,1001
i′が設けられており、位置決め穴1001h,100
1h′と位置決め穴1001i,1001i′は所定間
隔dだけ離れて配置されている。
【0135】図43(b)はフレキシブルケーブル10
00を用いた装置の一例図である。図において、100
2は移動部であり、図矢印方向に移動可能に配設されて
いる。移動部1002にはプリンタの場合には記録ヘッ
ド,スキャナの場合にはセンサ等が搭載される。100
3は固定部であり、固定部には位置決めピン1003a
が設けてある。1001は図43(a)のフレキシブル
ケーブル1000を折曲げ、重ね合わせた状態で用いて
おり、フレキシブルケーブル移動側1001a(図43
(a))は移動部1002に接続されている。またフレ
キシブルケーブル位置決め穴1001h,1001
h′,1001i,1001i′は、位置決めピン10
03aに挿入され固定部材1004によって固定部10
03に固定されている。
【0136】前述のごとく位置決め穴1001h,10
01h′及び1001i,1001i′は距離dだけ離
れているため、フレキシブルケーブル分割部1001d
及び1001eの屈曲位置は距離1だけずれることとな
る。フレキシブルケーブル1000の厚みが屈曲高さh
に比べて十分小さいときには1はd/2にほぼ等しくな
る。従ってフレキシブルケーブル分割部1001d及び
1001eは屈曲位置が異なるため屈曲部分が他方のフ
レキシブルケーブルからの力を受けることがなく、屈曲
耐久性能は折曲げのない場合に近い性能とする。しかし
ながら、屈曲位置の間隔1を必要以上に大きくとること
は装置の大形化につながる。屈曲位置の間隔1は屈曲高
さh以下、すなわちフレキシブルケーブル位置決め穴間
隔dは屈曲高さhの2倍以下が望ましい。
【0137】以上説明したように、フレキシブルケーブ
ルを複数に分割し、重ねて用い、分割したそれぞれのフ
レキシブルケーブルの屈曲位置が異なるように配設する
ことによって、フレキシブルケーブルの導体パターンの
電流容量及び電圧降下を適正にとり、屈曲耐久性能を低
下することなく、フレキシブルケーブルの幅及び屈曲高
さを小さくとることが可能となり、装置の小形化が達成
できる。
【0138】なお、前記図43ではフレキシブルケーブ
ルを2つに分割した例を示したが3つ以上であってもよ
く、フレキシブルケーブルの位置決め穴は所定間隔をお
いて分割数だけフレキシブルケーブルの長手方向に設け
られる。
【0139】図44(a),(b)は、それぞれ図43
(a),(b)の変形実施例を示す図である。図44
(a)において、1010はフレキシブルケーブルであ
り、1010aはフレキシブルケーブル1010の移動
側、1010bは固定側であり、フレキシブルケーブル
固定側1010bにはコンタクト部1010cが設けら
れている。フレキシブルケーブル移動側1010a及び
フレキシブルケーブル固定側1010bの間は幅Wdの
2つのフレキシブルケーブル分割部1010d,101
0eに分割されている。フレキシブルケーブル移動側1
010aの折曲げ部1010fとフレキシブルケーブル
固定側1010bの折曲げ部1010gでフレキシブル
ケーブル1010を折曲げ、重ね合わせることでフレキ
シブルケーブル1010の幅は分割部分では幅Wd′と
なり、フレキシブルケーブル移動部1010aの幅W
o′よりも小さくすることができる。
【0140】図では2つに分割した例を示しているが、
さらに多く分割することによってより小さい幅にするこ
とができる。また、フレキシブルケーブル分割部101
0d,1010eには位置決め切欠き1010h,10
10h′,1010i,1010i′が設けられてお
り、位置決め穴1010h,1010h′と位置決め穴
1010i,1010i′はフレキシブルケーブルの幅
方向に対して同じ位置に配置されている。
【0141】図44(b)はフレキシブルケーブル10
10を用いた装置の一例図である。図において、102
0は移動部であり、図矢印方向に移動可能に配設されて
いる。移動部1020にはプリンタの場合には記録ヘッ
ド、スキャナの場合にはセンサ等が搭載される。103
0は固定部であり、固定部には位置決めピン1030
a,1030bが距離d′だけ離れて配設されている。
【0142】1010は図44(a)のフレキシブルケ
ーブル1010を折曲げ、重ね合わせた状態で用いてお
り、フレキシブルケーブル移動側1010a(図44
(a))は移動部1020に接続されている。またフレ
キシブルケーブル位置決め切欠き1010h,1010
h′は位置決めピン1030aに、フレキシブルケーブ
ル位置決め切欠き1010i,1010i′は位置決め
ピン1030bに挿入され固定部材1040によって固
定部1030に固定されている。前述のごとく位置決め
ピン1030a,1030bは距離d′だけ離れている
ためフレキシブルケーブル分割部1010d及び101
0eの屈曲位置は距離1′だけずれることとなる。フレ
キシブルケーブル1010の厚みが屈曲高さh′に比べ
て十分小さいときには1′はd′/2にほぼ等しくな
る。従ってフレキシブルケーブル分割部1010d及び
1010eは屈曲位置が異なるため屈曲部分で他方のフ
レキシブルケーブルからの力を受けることがなく、屈曲
耐久性能は折曲げのない場合に近い性能となる。
【0143】なお、図44においては、フレキシブルケ
ーブルを2つに分割する場合を述べたが3つ以上に分割
してもよく、固定側位置決めピンはフレキシブルケーブ
ルの分割数だけ所定間隔をおいてフレキシブルケーブル
長手方向に設けられる。
【0144】本実施例では、移動部と固定部の間を電気
的に接続するフレキシブルケーブルの場合を述べたが、
お互いに相対移動する部材間を電気的に接続するフレキ
シブルケーブルの場合でも同様である。
【0145】本実施例では前述したごとく、フレキシブ
ルケーブルを複数に分割し重ねて用い、分割したそれぞ
れのフレキシブルケーブルの屈曲位置が異なるように配
設することによって、フレキシブルケーブルの導体パタ
ーンの電流容量及び電圧降下を適正にとり、屈曲耐久性
能を低下することなく、フレキシブルケーブルの幅及び
屈曲高さを小さくとることが可能となり、装置の小形化
が達成できる。
【0146】なお、本発明は、特にインクジェット記録
方式の中でも熱エネルギーを利用する方式の記録ヘッ
ド、記録装置において、優れた効果をもたらすものであ
る。その代表的な構成や原理については、例えば、米国
特許第4723129号明細書、同第4740796号
明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うもの
が好ましい。この方式はいわゆるオンデンマンド型、コ
ンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱交換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加
することによって、電気熱交換体に熱エネルギーを発生
せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰させて、結果的
にこの駆動信号に一対対応し液体(インク)内の気泡を
形成できるので有効である。この気泡の成長,収縮によ
り吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少
なくとも一つの滴を形成するこの駆動信号をパルス形状
とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、
特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、
より好ましい。このパネル形状の駆動信号としては、米
国特許第4463359号明細書、同第4345262
号明細書に記載されているようなものが敵している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、更に優れた記録を行うことができる。
【0147】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第455833号明細書、米国特許第445
9600号明細書を用いた構成も本発明に含まれている
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応せる構成を開
示する特開昭59年138461号公報に基づいた構成
としても本発明は有効である。
【0148】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、廃インクタンクの廃インク吸収体のカバー部材に吸
収体に連通する穴を設けるよう構成したため、オペレー
タがこの穴より、付属のポンプ等を使用して吸収体に溜
った廃インクを吸取ることにより、吸収体の再利用が可
能となり、また、オペレータが廃インクタンクを変換す
るという手間が不要となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本記録装置の一実施例の模式的斜視図
【図2】 図1のピンチローラ圧接解除状態を示す模式
的斜視図
【図3】 図1のピンチローラ圧接状態を示す模式的斜
視図
【図4】 図1のリードスクリュー機構図
【図5】 図1のキャリア軸受部拡大断面図
【図6】 図1のリードスクリュー端部拡大図
【図7】 図1のリードスクリュー左端図
【図8】 図1のクラッチ機構の動作説明図
【図9】 図8のクラッチギアとコントロールギアの噛
合い図
【図10】 回復機構の斜視図
【図11】 図10のポンプユニットの詳細斜視図
【図12】 図10のブレード部の拡大斜視図
【図13】 図10のブレートストッパの動作説明図
【図14】 図10のキャップ開閉用カムの説明図
【図15】 キャップの拡大断面図
【図16】 回復機構のタイミングチャート
【図17】 ヘッドカートリッジ部分及びキャリア部の
模式的斜視図
【図18】 ヘッドカートリッジ部の模式的斜視図
【図19】 キャリア部の部分的拡大断面図
【図20】 キャリア部とヘッドカートリッジ部の結合
部の模式的斜視図
【図21】 ヘッドカートリッジ結合部の模式的断面図
【図22】 インクタンク交換方式の一例の模式的斜視
【図23】 図22の他の交換方式の例の模式的斜視図
【図24】 力のかかり方を表わす模式的平面図
【図25】 自動給紙部の位置関係図
【図26】 自動給紙部の外観斜視図
【図27】 自動給紙部の平面図
【図28】 自動給紙部の模式的断面図
【図29】 自動給紙部の機構/動作説明図
【図30】 自動給紙部の機構/動作シーケンスの一例
【図31】 自動給紙部のリリース機構/動作説明断面
【図32】 自動給紙部のイニシャル制御手順シーケン
スフローチャートの一例図
【図33】 自動給紙部の制御手順シーケンスフローチ
ャート
【図34】 記録装置を組込んだ情報処理装置の一例の
外観斜視図
【図35】 図34の情報処理装置の電気回路構成ブロ
ック図
【図36】 情報処理装置の電源オン,オフ処理動作シ
ーケンスフローチャート
【図37】 図36のパワーオン処理手順シーケンスフ
ローチャート
【図38】 図36のパワーオフ処理手順シーケンスフ
ローチャート
【図39】 図36の一時停止処理手順シーケンスフロ
ーチャート
【図40】 図36の一時停止解除手順シーケンスフロ
ーチャート
【図41】 図36のパワーオン処理手順シーケンスフ
ローチャート
【図42】 図41の記録処理手順シーケンスフローチ
ャート
【図43】 フレキシブルケーブルの一実施例の説明図
【図44】 図43の変形実施例
【図45】 従来のフレキシブルケーブルの一例の説明
【図46】 クリーニングに関する従来例説明図
【図47】 図12の矢印A方向の上面図
【図48】 図12の矢印B方向断面図
【図49】 一実施例の廃インクタンク部の分解斜視図
【図50】 廃インク吸収体の再利用ポンプ使用状態断
面図
【図51】 イニシャライジング実行判定手順シーケン
スフローチャートの一例
【符号の説明】
1 シャーシ 3 被記録材 104 ブレード 113d 廃インク管 115 プランジャ 116 ピストン 121 ポンプ吸収体 160 廃インク吸収体 160a 凹部 161 プラテン(カバー部材) 161b 穴 172 再利用ポンプ 200 記録ヘッド 201 インクタンク 202 ヘッドカートリッジ 410 外装材 410a 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/175 B41J 2/18 B41J 2/185

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃インクを溜めるための廃インクタンク
    を備えたインクジェット記録装置において、廃インク吸
    収体のカバー部材に前記吸収体に連通する穴を、装置外
    装材の開口部と一致する位置に備えたことを特徴とする
    インクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記吸収体のカバー部材は、プラテンで
    あることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記
    録装置。
  3. 【請求項3】 前記吸収体は、この吸収体に連通する前
    記吸収体カバー部材の穴部分がその周辺に対して凹形状
    を呈することを特徴とする請求項1記載のインクジェッ
    ト記録装置。
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