JP3062290B2 - 扁平トンネル用シールド掘進機 - Google Patents

扁平トンネル用シールド掘進機

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JP3062290B2
JP3062290B2 JP12506391A JP12506391A JP3062290B2 JP 3062290 B2 JP3062290 B2 JP 3062290B2 JP 12506391 A JP12506391 A JP 12506391A JP 12506391 A JP12506391 A JP 12506391A JP 3062290 B2 JP3062290 B2 JP 3062290B2
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二郎 猪瀬
平門 入江
禎 助川
京平 今井
俊明 上原
茂弘 山田
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帝都高速度交通営団
石川島播磨重工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3線の軌道を敷設する
地下鉄トンネルのような横長断面のトンネルをシールド
工法で掘削する場合に使用する扁平トンネル用シールド
掘進機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7に示すように3線の軌道を敷設する
地下鉄トンネルをシールド工法で掘削する場合には、直
径の大きな円形トンネルaを掘削すると無駄な掘削空間
が多くなるので、横長断面の扁平トンネルbを掘削す
る。
【0003】このような扁平トンネルbを掘削する場合
に従来から使用しているシールド掘進機の一例を図8に
よって説明すると、カッターcの上縁dは軸心eを中心
とする円弧状に形成されており、カッターcの下縁f
は、左右の中心が上縁dよりも軸心eに近接し、左右両
側が上方に向った後、上縁dと交差する形状に形成され
ている。そしてカッターcは軸心eを揺動中心として左
右に揺動しながら前面の土砂を掘削し、シールドフレー
ムgと共に前進するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図8に示した従来のシ
ールド掘進機においては、カッターcが左右の揺動端ま
で揺動する時に、カッターcの下縁fとシールドフレー
ムgの底部g’との間に掘削した土砂を挟み込むように
なり、土砂が後方に排出されずに圧縮状態となってカッ
ターcの十分な揺動を阻害する欠点があった。
【0005】本発明はこのような従来の欠点を除去し、
揺動するカッターの下縁の土砂を後方に排出できるよう
にして、カッターの十分な揺動を阻害しないようにした
扁平トンネル用シールド掘進機を提供することを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の扁平トンネル用
シールド掘進機は、軸心を中心とする円弧状の上縁と前
記軸心の近接下方位置より両側上方へ漸次延びる下縁と
を有し前記軸心を中心として左右に揺動するメイン揺動
カッターと、該メイン揺動カッターの軸心下部において
該メイン揺動カッターの下縁に接し左右両側に前記下縁
との間に該メイン揺動カッターの揺動空間をあけて設け
た複数の小カッターと、を備えたことを特徴とするもの
である。
【0007】
【作用】メイン揺動カッターの下側に入った土砂が複数
の小カッターによって後方に排出され、メイン揺動カッ
ターの下側で圧縮状態になる現象は、起らなくなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0009】図1は本発明の第1実施例の正面図、図2
は図1のII−II断面図であって、シールドフレーム
1の前面下方には回動軸2が回動自在に支持されてい
て、回動軸2の前端にはメイン揺動カッター3が固着さ
れている。
【0010】メイン揺動カッター3の上縁4は、図1に
示すように回動軸2の軸心5を中心とする大きな半径の
円弧状に形成されている。またメイン揺動カッター3の
下縁6は、軸心5の真近に近接した下方位置より左右対
称にゆるやかな曲線で漸次上方へ延び、上縁4と交差す
る形状に形成されている。そして下縁6には、間隔をお
いて複数の三角形状の突起7が所要の間隔で下方へ向け
て突設されている。
【0011】回動軸2の後端には、図2に示すようにメ
インカッター揺動アーム8の基端が固着されている。メ
インカッター揺動アーム8の先端側面には、シールドフ
レーム1側に取付けてあるシリンダー9のピストンロッ
ドが結合されている。
【0012】メイン揺動カッター3の下には、シールド
フレーム1の底部に沿って取付けられている多数の小カ
ッター10が並んで配設されている。多数の小カッター
10のうち、メイン揺動カッター3の中心下部に配設さ
れているものはメイン揺動カッター3の下縁6に接する
位置になっており、左右両側の小カッター10は、下縁
6との間に、両側に離れるに従って次第に広がる揺動空
間11をあけて配設されている。小カッター10のそれ
ぞれには、図2に示すように油圧モーター12が取付け
てあって、小カッター10は個々に回転しながら土砂を
後方に掻取るようになっている。
【0013】図1、図2に示す装置において、シリンダ
ー9のピストンロッドを伸縮すると、メインカッター揺
動アーム8は軸心5を中心として左右に揺動し、同時に
回動軸2を介してメイン揺動カッター3も軸心5を中心
として左右に揺動し、前面の土砂を掘削することにな
る。
【0014】メイン揺動カッター3は揺動空間11の範
囲で左右に揺動することが可能であり、最も揺動した揺
動端においては、下縁6の中心から左右片側の突起7が
小カッター10,10の間に嵌り込み、下縁6の片側は
小カッター10に接するようになる。この際、この側の
下縁6と小カッター10との間に存在している土砂は小
カッター10の中に押し込まれ、個々に回転している小
カッター10によって後方に排出されるので、メイン揺
動カッター3の下縁6と小カッター10との間に、土砂
が圧縮状態で残存することはない。そしてメイン揺動カ
ッター3の下縁6と小カッター10との間に土砂が残存
しないため、メイン揺動カッター3の揺動角度を小さく
しても前面の掘削が可能となり、メイン揺動カッター3
の揺動による重心の左右への変位を少なくして、シール
ドフレーム1の安定化を図ることができる。
【0015】次に、図3は本発明の第2実施例の正面
図、図4は図3のIV−IV断面図であって、シールド
フレーム13の前面下方には回動軸14が回動自在に支
持されていて、回動軸14の前端にはメイン揺動カッタ
ー15が固着されている。
【0016】メイン揺動カッター15の上縁16は、図
3に示すように回動軸14の軸心17を中心とする大き
な半径の円弧状に形成されている。またメイン揺動カッ
ター15の下縁18は、軸心17の真近に近接した下方
位置より左右対称にゆるやかな曲線で漸次上方へ延び、
上縁16と交差する形状に形成されている。
【0017】回動軸14の後端には、図4に示すように
メインカッター揺動アーム19の基端が固着されてい
る。メインカッター揺動アーム19の先端側面には、シ
ールドフレーム13側に取付けてあるシリンダー20の
ピストンロッドが結合されている。
【0018】メイン揺動カッター15の下には、ブロッ
ク状の多数の小カッター21が配設されている。小カッ
ター21はそれぞれ小カッター揺動アーム22の下端に
取付けられており、小カッター揺動アーム22の上端
は、軸23によってシールドフレーム13内の上方に枢
着されている。そして小カッター揺動アーム22は図3
に示すように連結アーム24によって2本ずつが連結さ
れており、また図4に示すように小カッター揺動アーム
22の側面には、シールドフレーム13側に取付けてあ
るシリンダー25のピストンロッドが結合されている。
【0019】上述のブロック状の多数の小カッター21
は間隔をおいて並んでおり、図4に示すシリンダー25
のピストンロッドを伸縮して小カッター揺動アーム22
を軸23を中心として左右に揺動すると、小カッター2
1は互に間隔を保った状態で左右に往復移動し、土砂を
後方に掻取るようになっている。小カッター21が左右
に往復移動する時の移動軌跡は、メイン揺動カッター1
5の中心下部においてはメイン揺動カッター15の下縁
18に接し、左右両側は離れるに従って下縁18との間
に次第に広がる揺動空間26をあけるようになってい
る。そしてこの小カッター21の移動軌跡は、シールド
フレーム13の底部に沿うことになる。
【0020】図3、図4に示す装置において、シリンダ
ー20のピストンロッドを伸縮すると、メインカッター
揺動アーム19は軸心17を中心として左右に揺動し、
回動軸14を介してメイン揺動カッター15も軸心17
を中心として左右に揺動し、前面の土砂を掘削すること
になる。この時、シリンダー25のピストンロッドも伸
縮して小カッター揺動アーム22を上端の軸23を中心
として揺動させ、小カッター21を左右に往復移動させ
ておく。
【0021】メイン揺動カッター15は揺動空間26の
範囲で左右に揺動することが可能であり、最も揺動した
揺動端においては、下縁18の片側は小カッター21に
接するようになる。この際、この側の下縁18と小カッ
ター21との間に存在している土砂は小カッター21に
よって後方に掻き取られて排出され、メイン揺動カッタ
ー15の下縁18と小カッター21との間に、土砂が圧
縮状態で残存することはない。
【0022】次に、図5は本発明の第3実施例の正面
図、図6は図5のVI−VI断面図であって、図1、2
の実施例に示したメイン揺動カッター3の前側におい
て、該メイン揺動カッター3の揺動軸心5を中心に連続
回転するセンターカッター27を設けた構成としてい
る。
【0023】即ち、メイン揺動カッター3を中空軸28
を中心に揺動可能に支持し、前記中空軸28内を貫通し
て軸受29により支持された回転軸30の前端に前記セ
ンターカッター27を取り付け、更に前記回転軸30の
後端に歯車減速機31を介してセンターカッター駆動装
置32を連結している。
【0024】前記センターカッター27は、メイン揺動
カッター3及び小カッター10の直前に位置しており、
且つセンターカッター27はその外周縁が前記軸心5に
最も近い小カッター10の最下側部と略一致する口径の
大きさを有している。
【0025】上記図5、6の実施例によると、図1、2
の実施例におけるメイン揺動カッター3の揺動軸心5近
傍の土砂取込み能力が低い部分における土砂取込み能力
を大幅に増大させて安定した扁平トンネルのシールドが
可能となる。
【0026】又、前記図5、6の実施例は図3、4の実
施例にも前記と同様にして適用し得ることは勿論であ
る。
【0027】
【発明の効果】本発明は、メイン揺動カッターの両側下
側に存在する土砂が小カッターにより後方へ排出される
ので、メイン揺動カッターの揺動が阻害されることがな
く、またメイン揺動カッターの揺動による重心の変位が
少なく、安定した掘進を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の正面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】本発明の第2実施例の正面図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】本発明の第3実施例の正面図である。
【図6】図5のVI−VI断面図である。
【図7】扁平トンネルの縦断正面図である。
【図8】従来のシールド掘進機の正面図である。
【符号の説明】
3 メイン揺動カッター 4 上縁 5 軸心 6 下縁 10 小カッター 11 揺動空間 15 メイン揺動カッター 16 上縁 17 軸心 18 下縁 21 小カッター 26 揺動空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 京平 東京都国分寺市東戸倉2−24−10 (72)発明者 上原 俊明 愛知県名古屋市港区昭和町13番地 石川 島播磨重工業株式会社 名古屋工場内 (72)発明者 山田 茂弘 愛知県名古屋市港区昭和町13番地 石川 島播磨重工業株式会社 名古屋工場内 (56)参考文献 特開 昭63−130895(JP,A) 特開 昭64−39493(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/08 - 9/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸心を中心とする円弧状の上縁と前記軸
    心の近接下方位置より両側上方へ漸次延びる下縁とを有
    し前記軸心を中心として左右に揺動するメイン揺動カッ
    ターと、該メイン揺動カッターの軸心下部において該メ
    イン揺動カッターの下縁に接し左右両側に前記下縁との
    間に該メイン揺動カッターの揺動空間をあけて設けた複
    数の小カッターと、を備えたことを特徴とする扁平トン
    ネル用シールド掘進機。
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