JP3062263B2 - 蟻防除用器具 - Google Patents

蟻防除用器具

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JP3062263B2
JP3062263B2 JP3032531A JP3253191A JP3062263B2 JP 3062263 B2 JP3062263 B2 JP 3062263B2 JP 3032531 A JP3032531 A JP 3032531A JP 3253191 A JP3253191 A JP 3253191A JP 3062263 B2 JP3062263 B2 JP 3062263B2
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岡野隆良
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゲル状蟻防除組成物の
ための蟻防除用器具の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の蟻防除組成物は、一般に、有機リ
ン系、ヒドラメチルノン等の殺虫剤が含有された顆粒
状、粉状、錠剤状等の固形化物であった。このため、そ
の蟻防除組成物は、蟻防除用器具とは分離する状態で、
保存性と取り扱い者の安全を図るために、予め蟻防除剤
を袋内に密封されることにより製品化されていた。そし
て、使用に際し、密封袋を開封して蟻防除組成物を蟻防
除用器具の受皿部に供給することによりセットする用法
のものであった。このような用法において、上記した蟻
防除器具内から蟻防除組成物を巣にまで蟻により運搬さ
せ、それを食餌させることにより蟻の全部を死滅させる
ことによって防除させるものである。
【0003】従って、従来の蟻防除用器具の構成も、上
記した用法に適ったものであり、受容部の側壁に予め開
放された小口を設け、また、その受容部の底部には蟻防
除組成物を安定状態で保持するために受容する受皿部が
必須的に形成されたものであった。この従来の蟻防除器
具の用法においては、蟻防除組成物が固形化物、特に、
取り扱い易い点や蟻の食餌運搬に適している点から、顆
粒状のものとして形成されたものとして利用されること
が多かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した蟻防
除用器具においては、蟻防除組成物を袋内から受皿部内
へ移載する操作が必要であるのに加えて、顆粒化剤等の
固形化物はその受皿部内からこぼれ易いという欠点のた
め、その器具構成につき、安定的に設置し得る構成であ
ることが要件とされ、また、設置後に他の場所に移設さ
せるような場合には、顆粒化剤が受皿部からこぼれない
ように水平状態を維持しなければならない等の要件が要
求されるなどの取り扱い上の制約が多かった。
【0005】本発明は、上記した従来の蟻防除器具にお
ける欠点を解消し、蟻の食餌運搬を促して有効に防除で
きると共に、容易かつ安定した状態で簡便に利用できる
蟻防除用器具を提供することを目的とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明の蟻防除用器具は、受容部とこの受容部の
上部開放部を密閉状態で閉止する蓋部とからなり、前記
受容部の側壁にその底部周縁に近接した位置に開裂可能
な薄膜によって閉じられた1又は2以上の小口部が一体
的に設けられると共に、この受容部内にはその周壁の下
部から連設された傾斜壁がその底部中央への向きに高く
なるように設けられ、この傾斜壁の頂上部にゲル状蟻防
除組成物が充填される受皿部が設けられてなることを特
徴とする。
【0007】上記した本発明の蟻防除用器具において、
受容部は、その薄膜が設けられた小口部や受皿部を含め
てプラスチック材料等によって一体的に形成することが
できる。
【0008】また、受容部の受皿部は、ゲル状蟻防除組
成物を充填保持させることが可能な構成であれば足り、
皿形状のような単純な構成でよく、複雑な受容凹部等の
構成とする必要ない。
【0009】また、ゲル状蟻防除組成物としては、ホウ
酸を殺蟻剤とし、これに誘引喫食成分として、大豆油、
コメ油、トウモロコシ油等の油類、コメ粉、大豆粉等の
澱粉、砂糖粉、蚕粉、オキアミ粉などを適宜選択的に混
合し、これにゲル化剤として、ゼラチン、カラギナン、
ポリビニルアルコール等の加水物を混合して加熱下でゲ
ル化させたものを、前記受容部の受皿部に供給してその
まま冷却させた状態でセットすることができる。この場
合、受容部の上部開放部は、このゲル状蟻防除組成物の
供給を可能とするように機能している。
【0010】このように供給されたゲル状蟻防除組成物
は、そのゲル性状によって供給された位置で安定してい
る。また、受容部ではその小口部が一体的に設けられた
薄膜によって閉じられているから、受容部の上部開放部
が蓋部で密閉状態で閉じられると、受容部については完
全密封状態が得られる。これにより、ゲル状蟻防除組成
物が予め受容部内に供給される場合にも、その供給され
たゲル状蟻防除組成物は長期間に亘りほぼ当初のゲル化
状態のままで維持される。
【0011】また、小口部の薄膜は、例えば、座台に備
えられた突起等の工具部を押し当てることによって開裂
され、小口部が開放される。このように開放された小口
部は、受容部に対する蟻の出入口として機能させること
ができる。
【0012】また、受容部底部の傾斜壁は、受皿部を区
分すると共に、この受皿部に供給されたゲル状蟻防除組
成物に対する蟻による運搬行動を促すように作用する。
即ち、蟻がかみくだいたゲル状蟻防除組成物は、その傾
斜壁の傾斜面に従って容易に開放された小口部にまで運
搬できるからである。
【0013】
【実施例】蟻防除容器具を図1に示すように構成した。
この器具は、器状の受容部1と、この受容部1の上部開
放部2を密封止することができる蓋部8とからなる。
【0014】受容部1はプラスチック材からなり、図2
にも示すように、その側壁3の下部に位置する部分が下
方に従って狭くなる斜壁部3aとなっており、この斜壁
部3aには小口部4…が底壁6と近接する位置に等間隔
で形成されている。これらの小口部4面は、予め一体的
に形成された薄膜5によって夫々閉止されている。ま
た、底壁6には、斜壁部3aとの連接位置から上方に向
けて傾斜する傾斜壁6aと、この傾斜壁6aの至端周縁
内に凹形状を呈する受皿部7とが夫々一体的に形成され
ている。
【0015】また、水200cc中に、ホウ酸5g、ゼ
ラチン66g、カラギナン5g、大豆油4g、砂糖14
g及び蚕粉6gを混入混合し、この混合物を加熱して、
60〜80℃の温度で約10分間混合攪拌することによ
り、流動性混合物を得た。
【0016】この流動性混合物を開蓋状態の上部開放部
2を介して受皿部7内に注加することにより供給した。
この供給した流動性混合物は自然放冷により常温(25
〜28℃)にまで冷却することによってゲル状蟻防除組
成物9とした。このゲル状蟻防除組成物9は、常温下に
あって、受皿部7の位置で安定的に保持され、また、受
容部1内が蓋部8で密閉されることによって約10日間
に亘って、ほぼ当初のゲル状のまま維持されていること
が確認された。
【0017】次に、上記したようにゲル状蟻防除組成物
9が供給された蟻防除容器具について、小口部4の開放
は、図3に示すような開裂用具10を用いて、次のよう
に操作することにより実行することができる。即ち、開
裂具10は、座台11面に突起12…を各小口4の薄膜
5面に押し当て、次いで、これらを一時に受容部1内へ
押し込むことによって、各小口部4の薄膜5を開裂する
ことによって開放された小口部4’とすることができ
る。このように開放された各小口4’を備える蟻防除用
器具は、図4に示すように、所定の地面13上に設置す
ることにより使用される。
【0018】次に、上記したように開放された小口部
4’の蟻防除用器具であって、ゲル状蟻防除組成物3g
を供給したものを、次の条件下で使用した。即ち、
(A)住宅地の庭(対象:オオズアカアリ、ルリア
リ)、(B)住宅地の庭(対象:ルリアリ)、(C)公
園(対象:オオズアカアリ)、(D)公園(対象:ルリ
アリ)の場所に夫々セットして、夏期の一定期間使用し
た。これらの蟻防除用器具において、ゲル状蟻防除組成
物9について喫食された面積を夫々表1に示した。な
お、ホウ酸を含まないが他の成分について同じ組成物の
ものを対照とした。
【0019】
【表1】
【0020】表1に示した結果から、本発明に係る蟻防
除用器具によれば、ゲル状蟻防除組成物の違いにかかわ
らず、蟻に対する誘引喫食効果が同等かつ有効に得られ
ることが確認される。
【0021】また、上記したように設置した蟻防除用器
具に対して、蟻は小口部4’を介して出入りする様子と
共に、設置した蟻防除用器具内では、そのゲル状蟻防除
組成物9の一部をかみくだいて食餌運搬する様子が確認
された。この運搬されたゲル状蟻防除組成物9は、巣に
まで運搬されて貯留され、その後、これを食することに
よって死滅し、その巣の崩壊に至るものと予想される。
この際のゲル状蟻防除組成物9に対する運搬状態及び巣
の崩壊状態を表2に示した。
【0022】
【表2】
【0023】なお、表2中の巣の崩壊状態は、表1にお
ける設置日数が経過した後のものである。また、運搬状
態について、++は運び出しが頻繁なとき、+は運び出
しがあるとき、−は全く運び出しがないとき、である。
また、巣の崩壊状態について、+は活動する蟻が全く認
られないとき、±は活動する蟻が少ないとき、−は活動
する蟻が多数認められるとき、である。
【0024】表2に示した結果から、本発明に係る蟻防
除用器具によれば、蟻による食餌運搬の促進に有効であ
り、また蟻の防除に有効であることが分かる。
【0025】
【発明の効果】本発明は上述したように構成されるか
ら、次のような効果が発揮される。即ち、本発明の蟻防
除用器具によれば、供給されたゲル状蟻防除組成物は、
予め供給されると共に、その供給された受皿部内で安定
保持され、しかも供給したゲル状蟻防除組成物に対する
密封構成が容易かつ確実に得られることから、長期間に
亘る保存後に使用する場合にも、その当初のゲル化状態
が保持される。従って、使用に際して、蟻防除組成物に
対する袋内からの取り出しや、器具内への供給操作の必
要がなく、容易、迅速に使用することができ、また、使
用に際しては、蟻防除用器具自体を水平に維持するする
ことは要求されず、傾斜した場所でも使用することがで
きる。
【0026】また、蟻は、ゲル性状の蟻防除組成物に対
して容易にその一部をかみくだいて、食餌運搬できる
し、その運搬は、受容部の傾斜壁の斜面に従って容易に
搬出することができるから、蟻の防除には極めて有効で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蟻防除用器具の中央縦断面図であ
る。
【図2】同上の蟻防除用器具の受用部の平面図である。
【図3】同上の蟻防除用器具の説明的破断面正面図であ
る。
【図4】同上の同上の蟻防除用器具の説明的縦断面正面
図である。
【符号の説明】
1 受容部 3 側壁 4 小口部 5 薄膜 6 底壁 6a 傾斜壁 8 蓋部 9 ゲル状蟻防除組成物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01M 1/20 A01M 1/10 A01N 25/04 A01N 59/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受容部とこの受容部の上部開放部を密閉状
    態で閉止する蓋部とからなり、前記受容部の側壁にその
    底部周縁に近接した位置に開裂可能な薄膜によって閉じ
    られた1又は2以上の小口部が一体的に設けられると共
    に、この受容部内にはその周壁の下部から連設された傾
    斜壁がその底部中央への向きに高くなるように設けら
    れ、この傾斜壁の頂上部にゲル状蟻防除組成物が充填さ
    れる受皿部が設けられてなることを特徴とする蟻防除用
    器具。
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