JP3061839U

JP3061839U - 安楽座椅子

Info

Publication number: JP3061839U
Application number: JP1998005982U
Authority: JP
Inventors: 政晴芦川
Original assignee: 政晴芦川
Priority date: 1998-07-01
Filing date: 1998-07-01
Publication date: 1999-09-24
Anticipated expiration: 2004-07-01

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】五体が要求する動きに順応した動きをさせ
る。【解決手段】基礎台のフレームに係結された背もたれ
２と背もたれ２に係結された枕台３との間に介在する２
組の廻転スイツチ７の操作によつて、頭部の高さ及び背
もたれの傾斜具合を任意に制御し、基礎台のフレーム
に、脚台４を廻転スイツチ７を介し係結する。また、脚
台４の膝が屈折する部分に廻転スイツチ７を挿入し係結
することで、下半身腰から下の脚部足の曲げ伸ばし、及
び足の高さを任意に調節する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

情報化社会の中にあつて人は比較的身近なラジオ、テレビ等の番組を鑑賞する場合が多く、特に茶の間に於いては座椅子を長時間使用する場合が多い。座椅子は特に高齢者が使用する場合の多い事を考慮して、長時間使用しても足腰が疲れない様に特別な構造を配慮する必要があり、疲れたらそのまま座椅子がベツト代わりになり、そのまま足腰を伸ばしてリラツクスし、軽く睡眠もとれる様にしたい。、また、寝たきりの老人や、在宅療養の人が家族に伍して居間でゆつたりと過ごせる安楽な座椅子を欲求している。

【０００２】

【従来の技術】

従来から座椅子には背もたれや、枕、肘掛けがあり、また、クツション技術も問題なく快適になつている。しかし乍ら、長時間使用すると疲れが生じ、足腰の曲げ伸ばしが必要になり、体位や体形を変えると座椅子から体が外れて仕舞うことになる。屈伸したい体の動きに順応し、頭や首、腰の曲げ伸ばしや脚を高い位置に揚げる等、上半身だけでなく身体全体の調整を取る構造技術により、座椅子から外れることなく、座椅子がソフトに五体を受け容れてくれる様な構造の座椅子が無い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本案は座椅子の構造について、とかく「座椅子の構造に身体を納める」と言う従来型の座椅子技術から離れて、「身体の動きに順応する座椅子」への構造に課題を置いた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本案は座椅子使用者の上半身が寝たり起きたりする際に、背もたれの傾斜つまり、上半身の仰向き加減の調節に連動して、背及び頭を載せる受け台（枕）の高さ広さの調節を司る構造を機能させた。また、腰から下の下半身の腰の曲げ伸ばしに応じて脚台の上下や、その上に膝が屈伸出来る機能を付加した事で、座椅子全体を使用者の体形にフイツトさせる必要から、簡易ベツト機能化の手段を講じた。

【０００５】

【作用】

本案は上記の手段を構じたので、座椅子使用者が座床（５）に腰を降ろし背もたれ（２）の傾斜角と枕台（３）の高さ、広さが２組の廻転スイツチ（６）の角度調節で任意にセツト出来、また、脚部の腰から下には脚台（４）があり、此処に２組の廻転スイツチ（６）を使用し、１組は大腿部両足を載せた脚台（４）の高さを上下させ、もう１組は脚台（４）の中央膝下に挿入され、両足膝の屈伸に応じて任意の角度で調整され静止する。以上から、座椅子使用者が座床（５）に腰を降ろしてから、背もたれ（２）の操作で仰向けに寝たり起きたり、枕台（３）の操作で枕の高さや広さを調節したり、脚台（４）の操作で腰から下の両足の曲げ伸ばしと、足を高くしたり低くしたりする自由な体形に、座椅子が順応する作用。

【０００６】

【実施例】

以下、図面に示す実施例について詳細に説明する。

【０００７】この実施例の安楽座椅子の構造体の材質の選択及び寸法は、強度や利用者の使用条件を考慮して様々な選択を可能とする。

【０００８】この実施例は座椅子本来の目的の他、腰から下が疲れた時に足腰の体形を変えて疲れを癒したり、疲れて眠くなつた時には軽い睡眠が取れるように足腰をソフトに包容出来る構造で機能させる。さらには家庭介護中の寝たきりの人を収容し、簡易なベツト代わりに使用出来る便利な安楽座椅子。

【０００９】

【考案の効果】本案は、上述の通りの構成から単なる座椅子でなく、次の付加価値を付け多目的な効果を持つ座椅子である。

【００１０】本案は、座椅子の持つスリムな構造を活かし、簡易に休息できるベツト機能を付加したので安楽で簡易な休息スペースとして提供出来る。健常者は勿論のこと高齢者や、在宅寝たきり要介護者を対象に使用が可能である。

【００１１】本案は、足腰の疲れを生じさせないよう身体の屈伸の度合いに合わせて五体の傾斜を調節して使用出来ると共に、長時間使用の場合は腰の曲げ伸ばし枕の調節、足を高い位置に揚げる等、望む体形に順応して操作が出来る構造で作用し、長時間使用者の疲れを防ぎ、これを癒す。

【００１２】本案は、床面に近く低い位置に身体が居て使用されるため、一般住宅の室内環境に適し、畳の部屋で寝たきりの人の床布団への移動も介護しやすく、ベツト等で落下の心配のある患者には心配無く安全である。

【００１３】本案は、簡易なベツト型式でもあるため、移動用のローラーセツトを基礎台に装着し、（また肘掛けの付加も可能）使用者を座らせたまま室内各所を手軽に移動できる。家族に伍して茶の間で一緒に一時を過ごす事が出来るほか、バリアフリーの室内から屋外への庭の散策も可能である。

【００１４】本案は、標準的な座椅子の幅に合わせて各部材の構造を統一し、全体が小型化し格納スペースも小さい。また、背もたれ等の鉄パイプに巻き付けて張る布幕（シート）の素材も梱包用（カラーＰＰバンド）テープを編み込んだだけで簡単に全体を仕上げ、更に各部材を包むクツションの使用は必要な部分のみとし、軽量化、スリム化を図つた。

【提出日】平成１０年１０月２０日

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】考案の詳細な説明

【補正方法】変更

【補正内容】【考案の詳細な説明】

【０００５】

【作用】

本案は、上記の手段を講じたので、使用者が座床（６）に腰を降ろし背もたれ（２）にもたれて仰向けになる傾斜角は、１対の廻転スイツチ（７）の廻転角度の調節で任意にセツト出来、さらに背もたれ（２）の上段にある枕台（３）の付け根に係結するもう１対の廻転スイツチの回転角度調節により頭を載せる適度の高さや、広さを任意にセツト出来る。また、脚部の腰から下は脚台（４）があり、同じく２対の廻転スイツチ（７）を使用し、１対は大腿部の両足を載せた脚台（４）の付け根に使用し、廻転角度を開閉させて足台（５）の全体の高さを上下し、もう一対は脚台（４）の先端部足台（５）の付け根膝下に挿入し開閉により、足膝の屈伸に応じた使用者が欲求する足の高さや足台（５）の傾斜を自由に選ぶべく、これが保たれた状態で静止できる。以上から、座椅子使用者が座床（６）に腰を降ろしてから背もたれ（２）の操作で仰向けに寝たり起きたり、枕台（３）の操作で枕の高さや広さを自由に調節したり、脚台（４）及び足台（５）の操作で腰から下の両足の曲げ伸ばしと、足の位置を高く揚げたり低くしたりする自由な体形は、座椅子が順応する作用。

【提出日】平成１１年３月３日

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００５

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００５】

【作用】

【図面の簡単な説明】

【図１】基礎台に全部材を係結し簡易ベツトに閏いた状
態の上面図である。基礎台に全部材を係結し簡易ベツト
に開いた状態の側面図である。

【図２】係結前の全部材のフレームの展開図である。

【図４】本考案の実施例を示す斜視図である。

【符号の説明】

（１）：基礎台安楽座椅子全部材を係結する
基礎フレーム（２）：背もたれ使用者の背中を受け止める背
もたれフレーム（３）：枕台使用者の頭部を受け止める枕
台フレーム（４）；脚台使用者の脚部、膝下部を受け
止める脚台フレーム（４−１）；大腿部から膝までの脚部を受
け止める脚台フレーム（４−２）：膝部より足先までを受け止め
る足台フレーム（５−１）：座床使用者の座るお尻を受け止め
る座床フレーム（５−２）：板座床下段に挿入する座床
（５）を受け止める板（６）：廻転スイツチ各部材間及び、基礎台間の係
結に介在する接続端子（７）：布幕カラーＰＰテープで編み込ん
だシート（８）：縁取りスポンジを緩衝剤としてレザ
ーにて包む

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１０年１０月２０日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図１】基礎台に全部材を係結し簡易ベツトに開いた状
態の上面図である。基礎台に全部材を係結し簡易ベツト
に開いた状態の側面図である。

【図２】係結前の全部材の支持枠の展開図である。

【図３】本考案の実施例を示す斜視図である。

【符号の説明】（１）：基礎台安楽座椅子全部材を係結する長
方形基礎支持枠（２）：背もたれ使用者の背中を受ける逆Ｕ字形
背もたれ支持枠（３）：枕台使用者の頭部を受ける逆Ｕ字形
枕台支持枠（４）：脚台使用者の脚部を受ける逆Ｕ字形
脚台支持枠（５）：足台膝から足までを受ける逆Ｕ字形
足台支持枠（６）：座床使用者の座るお尻を受ける座床
支持枠（７）：廻転スイツチ部材間及び基礎台間の係結に介
在する接続端子（８）：板座床下段に挿入する座床（６）
を受け止める板（９）：布幕カラーＰＰテープで編み込んだ
シート（１０）：縁取りスポンジを緩衝剤としてレザ
ーにて包む（１１）：ローラー基礎台（１）に装着し、着脱
可能な車輪

【手続補正４】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図面

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】鉄パイプを長方形に曲げ、四隅をＲ加工し
た基礎台フレームを基礎台（１）とし、これに座椅子の
機能を構成する各部材（何れも基礎台（１）と同種のパ
イプをもつて加工）を係結付加する。基礎台（１）の中
央に座ると背中の接する面を受け止めるために、逆Ｕ字
形フレーム全面にシートを張つて背もたれ（２）とし、
背もたれ（２）の更に上部に、座つた人の枕の役目を果
たす高さを廻転により上下出来る構造の部材を枕台
（３）とする。腰から下の大腿部、両脚の曲げ伸ばし、
足を載せた台の上下が出来る構造の脚台（４）、お尻が
座る座布団の役目をする座床（５）とから成る。以上４
つの部材の相互の係結、及び基礎台（１）との係結に接
続素子として廻転スイツチ（６）を使用する。廻転スイ
ツチ（６）とは、一回転軸に重ねられた二つの両方向端
子が軸部を中心に、違いの方向に廻転摺動する際、両方
向端子間の廻転角度（１８０度〜９０度間）を多段的に
スイツチして任意の角度の位置に両方向端子を固定でき
る機能を持つ構造体を云い、座椅子の背もたれ（２）等
の傾斜角度を自由に調節したい場合に、基礎台（１）と
背もたれ（２）の間にこの廻転スイツチ（６）を接続し
て廻転摺動させ調節する事で、背もたれ（２）の傾斜の
多段調節を可能とする。このように廻転スイツチ（６）
を介して部材が接続される事で、各部材間に角度の多段
調節機能が加わり、背もたれ（２）、枕台（３）、脚台
（４）の部材が座床（５）と共に、基礎台（１）に総合
的に係結されて、これを床面から起てれば座椅子、平ら
に開けば簡易なベツトとなる多機能型座椅子。