JP3061650U - 相補又は背景光線効果を有する高圧高周波放射蛍光灯 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光線色彩の分離又は混合による相補或いは背
景光線効果を有する高圧高周波蛍光灯を提供する。 【解決手段】 内ガラス管が発する白光或いは特定色の
光源を背景とし、この光が内外ガラス管間に充填の不規
則な透明ガラス体を通ることにより多種多様な混合色の
光線が放射される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、相補或いは背景光線効果を有する高圧高周波蛍光灯に関し、特に無 数の多種多様な色彩の光を発する蛍光灯の構造である。

【０００２】

【従来の技術】

光とは電磁波の一種であり、真空中における伝播速度は３×１０^８??Hｚmm/秒 で、その直線進行の性質から光線と呼ばれる。光は空間及び数種の透明体物質を 通過し、人の目は光を感じ、その後で視覚効果が生じ、可視光は波長約３８０〜 ７６０ナノメートル、異なる波長の光は視覚神経を刺激し異なる色覚を与える。 物体の発光には温度放射とルミネセンスの２種類あり、本考案はルミネセンスの 電場発光（電流がある種の気体を通り発生する放電現象による発光）の原理を採 用したものである。 本考案に関連の考案にはアメリカ合衆国特許公告５３８３２９５号があり、図 １のように、ガラス管２０、その一端に形成された電極２３及び一対の口金ピン ２３１で構成され、口金ピン２３は管外に突出し高圧高周波電源と接続する。ガ ラス管２０内部に気体及び複数のビーズ２１が充填され、ビーズ２１の表面は一 層の蛍光膜或いは蛍光粉２２で覆われている。これが外部の電源に接続するとガ ラス管２０内の気体は電離し、蛍光物質の伝導により閃光のような光を放射して 視覚を刺激する。 上記のガラス管は基本的に閃光による視覚的効果を提供するもので、本考案の 特色である色彩の変化と多種多様の放射形態において両者は異なり、本考案の生 み出す効果は全く新奇のものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主要目的は、光線色彩の分離又は混合による相補或いは背景光線効果 を有する高圧高周波蛍光灯を提供することにある。 また、内外ガラス管の相補或いは背景光線効果により、内ガラス管が発する白 光又は特定の色彩の光源が背景となり、この光が内外ガラス管間に充填した不規 則の透明ガラス体を通過し、多種多様な色彩の混合色を形成する蛍光灯の構造を 提供する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の内ガラス管は、その内壁に数種の異なる色彩の蛍光粉を塗布し、これ がそれぞれ異なる気体との結合により背景光線を形成して特殊な光を織り成し、 同時に内ガラス管を収装する外側の外ガラス管はガラス断片或いは不規則な透明 ガラス体を用い内ガラス管の光線を多種多様の混合色として外部に放射する。 基本的に光線は赤、緑、青三種の原色（primary colors）から成り、こ三色 の混合が二次色（secondary colors）を作り出す。例えば赤と緑を混ぜると黄 色になり、三色の成分が混合すると白光（white light）を形成する。白光をプ リズムに通すと、分解されて赤、オレンジ、黄色、緑、青、青紫、紫の七色の色 帯、即ちスペクトルを成す。本考案は、光が混合及び分離されうる性質を利用し 、内ガラス管が発する白光光源が外ガラス管と内ガラス管間の不規則な透明ガラ ス体を通り、透明ガラス体に分離された光源が多様な色彩を放ち、且つ透明ガラ ス体は不規則なため、その色彩コンビネーション及び放射径路は無数であり、視 覚を刺激する光と美しい色彩を生む。さらに内ガラス管に特定の色彩を持たせれ ば、よりバラエティーに富んだ色が形成される。外ガラス管内で放射される光が 特定の色を有している場合、内ガラス管が放射する色と混合し、また違った視覚 効果を生み出す。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図２、図３が示すように、本考案蛍光灯の第一内ガラス管１０は第二外ガラス 管２０に内設し、両管間は不規則な透明ガラス体或いはビーズ２１を有し、第一 内ガラス管１０はスペクトルにおいて特定の色彩又は単純な白光を放ち、並びに 第二外ガラス管２０はビーズ２１により閃光的な光線を発する。このように、第 一内ガラス管１０が背景の色を発し、さらに第二外ガラス管２０が発する光線と 重合して変化に富んだ色とりどりの発光パターンが形成される。同時に、第一内 ガラス管１０に白光を選択することもでき、白光が第二外ガラス管２０のビーズ ２１を通過すると分離しスペクトルの色帯においてカラフルに発光し、不特定の 色彩及びパターンを形成して視覚を刺激する。

【０００６】 第一内ガラス管１０は主に円管状の一端が封止され、もう一端に電極１２を設 置して口金ピン１２１を引出し、この部分が電源（図未表示）に接続する。第一 内ガラス管１０内壁に一層の蛍光膜１１を塗着し、また、内部空間には気体１３ を充填する。気体１３と蛍光膜１１は互いに結合して特定の光線および色彩を生 み出し、その数は無制限である。 第二外ガラス管２０も円管状を呈し、構造上ほぼ第一内ガラス管１０と同様で 、第一内ガラス管１０を内部に収装してその一端を封止し、もう一端は電極２３ を設け、口金ピン２３１を引出して、前述の第一内ガラス管１０とは異なる電源 に接続する。第一内ガラス管１０と第二外ガラス管２０間には不規則な透明ガラ ス体と気体を充填する。図ではビーズ２１を表示しているが、この幾何構成に制 限はなく、ビーズ２１の表面には蛍光膜或いは蛍光粉２２を塗布する。このよう に、第二外ガラス管２０と第一内ガラス管１０間の気体及び蛍光膜或いは蛍光粉 ２２のコンビネーションが不規則且つ選択性のある色彩の閃光を生む。

【０００７】 上記の構成より、電源信号（通常は高圧高周波の電気信号）が第一内ガラス管 １０、第二外ガラス管２０の口金ピン１２１、２３１にそれぞれ伝送されると、 両管内の気体（一般に不活性ガス）は瞬時に高度な圧力を受け、電子は高速に疾 駆し放電を行い、この時第一内ガラス管１０は蛍光膜或いは蛍光粉２２の作用に より特定の光線を放ち、よって第二外ガラス管２０もまたカラフルな光線を発す る。蛍光膜或いは蛍光粉２２がビーズ２１上に塗布されていることにより放電径 路は不特定となり、また、閃光的な効果が生まれる。蛍光膜或いは蛍光粉２２の 排列の数だけ異なる色彩の相補効果が有り、例えば一般にはハロゲン酸カルシウ ムは白光を、ケイ素亜鉛は緑光を、タングステン酸マグネシウムは青光をホウ酸 カドミウムは淡赤光を発する。本考案は、内外管に異なるスペクトルの色彩を発 光させることができるだけでなく、さらに第一内ガラス管１０が発する色彩と第 二外ガラス管２０の発光の組合わせが多種多様の混合色彩と発光パターンを形成 する。同時に、内外管間に存在する不規則な透明ガラス体或いはビーズ２１はプ リズムのような作用で光を分離し、本考案の視覚効果をより高める。また、実用 面においても優れており、上記のガラス体にガラスの断片を用いてもよく、第一 内ガラス管１０のガラス体通過、さらに断片自体が形成する放電径路により不特 定多数の色彩及び発光パターンを生み出し、装飾性の効果も兼ね備える。

【０００８】

【考案の結果】

本考案は、内、外ガラス管それぞれの異なる色彩の光線が不特定の発光パター ンを生み出し、蛍光灯に視覚的効果を与えた。また、内、外ガラス管間にある不 規則なガラス体は内ガラス管の光線を分離させ、多種多用な色彩の閃光を発する 。さらに幾何形状に制限は無く、ガラス管やガラス体の形態変更や蛍光膜或いは 蛍光粉の選択など様々なオプションが可能であり、実用的に優れているばかりで なく、装飾性も高い相補或いは背景光線効果を有する蛍光灯を提供できた。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の蛍光灯ガラス管構造の説明図である。

【図２】本考案の構造を説明する断面図である。

【図３】本考案の構造を説明する局部断面図である。

【符号の説明】

１０ 第一内ガラス管 １１ （内ガラス管内壁の）蛍光膜或いは蛍光粉 １２ 電極 １２１ 口金ピン １３ 気体 ２０ 第二外ガラス管（ガラス管） ２１ ビーズ（不規則な透明ガラス体） ２２ 蛍光膜或いは蛍光粉 ２３ 電極 ２３１ 口金ピン

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】相補又は背景光線効果を有する高圧高周波
   放射蛍光灯において、主に円管状の一端を封止し、電極
   を有するもう一端から口金ピンを引出し、た外ガラス管
   と、その内部に収装し、該外ガラス管より小さく、同様
   に円管状の一端を封止し、該電極を有するもう一端から
   引き出した該口金ピンは該外ガラス管外に突出する構造
   の、スペクトルにおいて特定色の光線を発する内ガラス
   管から成り、両管間が形成する空間内に表面を蛍光膜又
   は蛍光粉で覆った複数の透明ガラス体を充填することを
   特徴とする相補又は背景光線効果を有する高圧高周波放
   射蛍光灯。
2. 【請求項２】前記内ガラス管の内壁に一層の蛍光膜を塗
   布することを特徴とする請求項１に記載の相補又は背景
   光線効果を有する高圧高周波放射蛍光灯。
3. 【請求項３】前記透明ガラス体にガラス断片を用いるこ
   ともできる請求項１に記載の相補又は背景光線効果を有
   する高圧高周波放射蛍光灯。
4. 【請求項４】前記透明ガラス体はビーズとしてもよい請
   求項１に記載の相補又は背景光線効果を有する高圧高周
   波放射蛍光灯。