JP3061121U - 人工産卵装置 - Google Patents

人工産卵装置

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JP3061121U
JP3061121U JP1999000366U JP36699U JP3061121U JP 3061121 U JP3061121 U JP 3061121U JP 1999000366 U JP1999000366 U JP 1999000366U JP 36699 U JP36699 U JP 36699U JP 3061121 U JP3061121 U JP 3061121U
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water
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JP1999000366U
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勝二 寺薗
卓範 前田
源 斉藤
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CTI Engineering Co Ltd
Original Assignee
CTI Engineering Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

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  • Artificial Fish Reefs (AREA)
  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水辺の食物連鎖を構築して水質浄化を達成
し、積極的に魚類を繁殖させて食料としての魚類を育成
し、また釣りをレジャーとする魚影の濃い水域を確保す
る。 【構成】 適宜幅と長さを持ち路床2に魚類の産卵床3
を形成した水路を区画形成する水路構造体1を形成し、
浮構造体5によって湖沼または河川の水面または水中に
浮設する。水路構造体1の一端から他端に向かって湖沼
または河川の水を通水し、魚類不通過ネット10によっ
て水路構造体1の上流側を魚類通過不能構造とした水路
通水装置(汲む水ポンプ11)を電源装置12,13,
14によって駆動する構造になり、湖沼または河川など
の水面または水中に浮設支承して魚類の産卵床とするも
のである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は湖沼及び河川における自然生態系の見直しに係り、殊に魚類の産卵に 係る自然大系を回復して該部の食物連鎖を補償する人工産卵装置に関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
近年、湖沼や河川において護岸工事などの結果、自然に繁殖し生存すべき筈の 生態系が崩されている。即ち、魚類の繁殖をみてもアユやワカサギの産卵は、通 常河川の小石磔が存在する河床部でなされるが、河川の改修工事などによって土 砂が該小石磔を覆ってしまう場合も多く、これら魚類の産卵が不能となる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このように、生態系の一部が破壊されると食物連鎖が崩れ、経時的にはこれら の小魚を食用としているカワウやサギなどの鳥類も居なくなり、また植物性プラ ンクトンや動物性プランクトンが増殖しすぎて水質を悪化させるといった問題を 有している。
【0004】 本考案は上記問題に鑑み、アユやワカサギ等の小魚を繁殖させて植物性プラン クトンや動物性プランクトンの増殖を抑制すると共に、これらの小魚を食用とす る鳥類の食物連鎖を確保することができる、水面や水中に漂ってなる新規構造の 魚類用人工産卵装置を提供することを目的とするものである。
【0005】 また、単に食物連鎖を完全にして水質の浄化を達成するばかりでなく、積極的 に魚類を繁殖させて、食料としての魚類を育成し、また釣りをレジャーとする魚 影の濃い水域を確保することができる新規構造の魚類用人工産卵装置を提供する ことを目標とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る人工産卵装置は、適宜幅と長さを持ち路床または/路壁の少なく とも一部に魚類の産卵床を形成した水路を区画形成する水路構造体と、上記水路 構造体を湖沼または河川の水面または水中に浮設するための充分な浮力を持った 浮構造体と、上記水路構造体の一端から他端に向かって湖沼または河川の水を通 水すると共に水路構造体の上流側を魚類通過不能構造とした水路通水装置と、上 記水路通水装置に駆動電力を供給する電源装置とからなり、湖沼または河川など の水面に浮設支承することを要旨とするものである。
【0007】 上記水路構造体は、上面開放の溝型断面を呈する溝型水路構造体、或は円筒ま たは角筒などの筒型断面を呈する溝型水路構造体であり、浮構造体によって湖沼 または河川の水面に浮設される。
【0008】 上記水路構造体に構成した魚類の産卵床は、小砂利または礫を可撓性を有する ネットの面に配置接着した人工産卵床によって実施することができ、また浮構造 体の一部に植物を繁茂させて浮島にすることができる。
【0009】 上記水路通水装置は汲水ポンプによって実施することができ、電源装置として は、浮構造体に構築した風力発電装置、太陽熱発電装置または外部から導入した 商用電源等の電力により駆動して水路構造体に所定量の通水を確保することがで きる。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、図1乃至図3に示す模式図により本発明に係る人工産卵装置を説明する 。 符号1は、適宜幅と長さを持ち、路床2に魚類の産卵床3を形成した水路を区 画形成する水路構造体であり、本実施の形態では上面が開放した溝型断面を呈す る溝型水路4を呈している。
【0011】 上記水路構造体1は、符号5によって示す浮構造体によって湖沼または河川の 水面Hに浮設されるもので、本実施の形態では、中空パイプを組成した浮枠6に 比較的比重の小さい人工または天然繊維からなる繊維素材を取り付けて植物の根 の活着を可能とした植物着根層7を構成してなる浮島を形成しており、上記水路 構造体1を湖沼または河川の水面に浮設するための充分な浮力を持つようになる 。
【0012】 また、上記水路構造体1に構成した魚類の産卵床3は、小砂利または礫8を可撓 性を有するネット9の上面に配置接着した人工産卵床によって繰り返し使用する ことができる。該水路構造体1の上流側端部近傍には小魚が通過不能な網目サイ ズを持った魚類不通過ネット10を張設してなる。
【0013】 また符号11は上記水路構造体1の一端から他端に向かって湖沼または河川の 水を汲み上げて通水する水路通水装置としての汲水ポンプであり、電源装置とし て上記浮構造体に構築した風力発電装置12、太陽熱発電装置13または外部か ら導入した商用電源14により電力供給され、該汲水ポンプ11を駆動して水路 構造体1に所定量の通水を確保することができる。
【0014】 上記構成の人工産卵装置は、浮構造体5によって水路構造体1を湖沼または河 川などの水面Hに浮設支承するもので、該水路構造体1の溝型水路4の下流側の 路床2が水面Hと略同じ高さになるように設置することが好ましい。
【0015】 汲水ポンプ11を駆動して溝型水路4に通水を続けると、産卵床3の小砂利ま たは礫8に、溝型通路4の下流から進入してきたアユやワカサギなどの小魚が卵 を産みつける。産卵を終えた小魚は水流に押し流されて溝型通路4の下流側端部 から湖沼または河川に戻されるが、溝型通路4の上流端へは魚類不通過ネット1 0によって進入が阻止される。こうして産卵床3に産みつけられた卵は一定期間 後に孵化し、該溝型水路4から湖沼または河川水中に放出される。
【0016】
【実施例】
次に本考案に係る人工産卵装置の実施例について説明する。 〔実施例1〕 本考案の人工産卵装置について、前記発明の実施の形態では水路構造体1が溝 型断面を呈する溝型水路4について説明したが、該構造は図4(a)または(b )に示すように、円筒または角筒などの筒型断面を呈する筒型水路15であって も同様に実施することができる。特にこの場合は、水面下または水中に浮設した 状態で使用することが好ましく、浮構造体5としては上記浮島の底面に取り付け ることもできるが、浮遊ブイを使用して水中の所望深さに設置することができる 。
【0017】 尚、前記発明の実施の形態及び実施例の説明では魚類の産卵床3を、溝型水路 4または筒型水路15からなる水路構造体1の路床2に構成するものについて説 明したが、溝型水路4では路床のほか側壁にも、筒型水路15の場合は筒の床部 分だけでなく側壁や天井部に該当する路壁にも産卵床3を設けることができる。
【0018】 更に、上記実施例の説明では、水路構造体1の水路が直線的なものについて図 示したが、該水路は図5に示すように、平面方向に屈折または屈曲したものであ っても前記実施例と同様の作用効果を維持するものである。
【0019】
【考案の効果】
以上述べたように本考案に係る人工産卵装置は、適宜幅と長さを持ち路床に魚 類の産卵床を形成した水路を区画形成する水路構造体と、上記水路構造体を湖沼 または河川の水面または水中に浮設するための充分な浮力を持った浮構造体と、 上記水路構造体の一端から他端に向かって湖沼または河川の水を通水すると共に 水路構造体の上流側を魚類通過不能構造とした水路通水装置と、上記水路通水装 置に駆動電力を供給する電源装置とから構成して湖沼または河川などの水面に浮 設支承したものであり、アユやワカサギ等の小魚を繁殖させて植物性プランクト ンや動物性プランクトンの増殖を抑制すると共に、これらの小魚を食用とする鳥 類の食物連鎖を確保することができる。
【0020】 また、アユやワカサギ等の小魚を人工的に繁殖させることができるため、プラ ンクトンの増殖を抑制して水質の浄化を達成するばかりでなく、食料としての魚 類を育成することができ、また釣りをレジャーとする魚影の濃い水域を確保する ことができる等の特徴を有するものであり、本考案の実施によって得られる効果 は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る人工産卵装置の構造を示す一部切
欠した模式縦断面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同産卵床の斜視図である。
【図4】(a)及び(b)は、本考案に係る人工産卵床
の他の実施例を示す模式図である。
【図5】水路構造体の水路の平面形状の一例を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 水路構造体 2 路床 3 産卵床 4 溝型水路 5 浮構造体 6 浮枠 7 植物着根層 8 小砂利または礫 9 ネット 10 魚類不通過ネット 11 水路通水装置(汲水ポンプ) 12 風力発電装置 13 太陽熱発電装置 14 商用電源 15 筒型水路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 寺薗 勝二 東京都中央区日本橋本町4−9−11 株式 会社建設技術研究所内 (72)考案者 前田 卓範 東京都渋谷区大山町45−18 前田屋外美術 株式会社内 (72)考案者 斉藤 源 東京都千代田区麹町2−14−2 財団法人 ダム水源地環境整備センター内

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適宜幅と長さを持ち、路床または/路壁
    の少なくとも一部に魚類の産卵床を形成した水路を区画
    形成する水路構造体と、 前記水路構造体を湖沼または河川の水面または水中に浮
    設するための充分な浮力を持った浮構造体と、 前記水路構造体の一端から他端に向かって湖沼または河
    川の水を通水すると共に水路構造体の上流側を魚類通過
    不能構造とした水路通水装置と、 前記水路通水装置に駆動電力を供給する電源装置とから
    なり、 湖沼または河川などの水面に浮設支承することを特徴と
    する魚類の人工産卵床。
  2. 【請求項2】 前記水路構造体が、上面開放の溝型断面
    を呈する溝型水路構造体であり、浮構造体によって湖沼
    または河川の水面に浮設されることを特徴とする請求項
    1記載の人工産卵装置。
  3. 【請求項3】 前記水路構造体が、円筒または角筒など
    の筒型断面を呈する筒型水路構造体であり、浮構造体に
    よって湖沼または河川の水中または水面に浮設されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の人工産卵装置。
  4. 【請求項4】 前記水路構造体に構成した魚類の産卵床
    が、小砂利または礫を可撓性を有するネットの面に配置
    接着した人工産卵床である請求項1記載の人工産卵装
    置。
  5. 【請求項5】 前記浮構造体が、少なくともその一部に
    植物を繁茂させた浮島であることを特徴とする請求項1
    記載の人工産卵装置。
  6. 【請求項6】 前記水路通水装置が汲水ポンプであり、
    前記電源装置として前記浮構造体に構築した風力発電装
    置、太陽熱発電装置または外部から導入した商用電源等
    の少なくとも一つによる電力により駆動し、前記水路構
    造体に所定量の通水を確保することを特徴とする請求項
    1記載の人工産卵装置。
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