JP3061078B2 - 電気接点材料の製造方法 - Google Patents
電気接点材料の製造方法Info
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- JP3061078B2 JP3061078B2 JP3322455A JP32245591A JP3061078B2 JP 3061078 B2 JP3061078 B2 JP 3061078B2 JP 3322455 A JP3322455 A JP 3322455A JP 32245591 A JP32245591 A JP 32245591A JP 3061078 B2 JP3061078 B2 JP 3061078B2
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- Japan
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- alloy
- electrical contact
- contact material
- manufacturing
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気接点材料詳しくは
AgPd合金中にCが固溶した接点材料に係り、特に摺
動接点に好適な電気接点材料の製造方法に関するもので
ある。
AgPd合金中にCが固溶した接点材料に係り、特に摺
動接点に好適な電気接点材料の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来技術と課題】従来、電気接点材料特に摺動接点材
料としては、貴金属合金材料が広く用いられているが、
最近の多機能化や高品質化特に高温低湿などの環境での
過酷な使用条件下においては、更なる改善が要望されて
おり、種々研究されている。近年、特にCの自己潤滑作
用に着目し微量のCを含有したAg−Pd−C合金材料
が実用化されつつある。しかし、この材料を作るには以
下のような困難さがあった。即ち、Ag、Pd及び微量
のCを合金溶解すると、Cはほとんど固溶せず溶湯表面
に浮いてしまい、Cが燃焼してしまい、また、所定の微
量のC量の添加合金制御が難しく、従って接点性能が不
安定でバラツキの多いものであった。
料としては、貴金属合金材料が広く用いられているが、
最近の多機能化や高品質化特に高温低湿などの環境での
過酷な使用条件下においては、更なる改善が要望されて
おり、種々研究されている。近年、特にCの自己潤滑作
用に着目し微量のCを含有したAg−Pd−C合金材料
が実用化されつつある。しかし、この材料を作るには以
下のような困難さがあった。即ち、Ag、Pd及び微量
のCを合金溶解すると、Cはほとんど固溶せず溶湯表面
に浮いてしまい、Cが燃焼してしまい、また、所定の微
量のC量の添加合金制御が難しく、従って接点性能が不
安定でバラツキの多いものであった。
【0003】
【発明の目的】本発明は、Cを所定微量精度良く安定し
て含有したAg−Pd−C合金の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
て含有したAg−Pd−C合金の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【発明の構成】上記課題を解決するための本発明の技術
的手段は、まずPdとCを真空中もしくは不活性ガス中
で溶解して微量のCを含有したPdC合金を作り、これ
を母合金として、AgもしくはAgPd合金とを大気中
で溶解することを特徴とするものである。
的手段は、まずPdとCを真空中もしくは不活性ガス中
で溶解して微量のCを含有したPdC合金を作り、これ
を母合金として、AgもしくはAgPd合金とを大気中
で溶解することを特徴とするものである。
【0005】
【作用】上記のように構成された本発明の電気接点材料
においては、予め固溶し易いPdとCにて真空中または
不活性ガス中で溶解し母合金とすることにより、均一に
所定量のCが固溶され、またその後AgもしくはAgP
d合金と前記母合金を大気中で溶解合金することにより
精度良く希釈でき、正確に所定微量のCを精度良く安定
して含有するAg−Pd−C合金が得られるものであ
る。
においては、予め固溶し易いPdとCにて真空中または
不活性ガス中で溶解し母合金とすることにより、均一に
所定量のCが固溶され、またその後AgもしくはAgP
d合金と前記母合金を大気中で溶解合金することにより
精度良く希釈でき、正確に所定微量のCを精度良く安定
して含有するAg−Pd−C合金が得られるものであ
る。
【0006】
【実施例】以下に本発明の実施例と従来例について述べ
る。まずPd 990gとC10gを真空中にて高周波溶解し
てPdC 0.9%合金を得て母合金とした。次いでAgP
d50%合金5000gと前記母合金PdC 0.9%合金を実施
例1では28g、実施例2では59g、実施例3では 278g
をそれぞれ大気中にて高周波溶解してAg−Pd−C合
金を得た。
る。まずPd 990gとC10gを真空中にて高周波溶解し
てPdC 0.9%合金を得て母合金とした。次いでAgP
d50%合金5000gと前記母合金PdC 0.9%合金を実施
例1では28g、実施例2では59g、実施例3では 278g
をそれぞれ大気中にて高周波溶解してAg−Pd−C合
金を得た。
【0007】一方、従来例としてAgPd50%合金5000
gとC5gを従来例1として真空中にて高周波溶解し、
従来例2として石英棒にて撹拌をしながら大気中にて高
周波溶解した。然して、Ag量、Pd量、C量を分析し
て以下のような結果を得た。
gとC5gを従来例1として真空中にて高周波溶解し、
従来例2として石英棒にて撹拌をしながら大気中にて高
周波溶解した。然して、Ag量、Pd量、C量を分析し
て以下のような結果を得た。
【0008】
【表1】
【0009】上記の結果から明らかなように従来例1、
2においては、C量はバラツキが多く均一に精度良く安
定して添加合金することが困難であったのに対し、実施
例1、2、3においては、安定して均一に精度良く添加
合金できたもので、所定の設定値をもとに各々配材する
ことにより、Cを所定微量精度良く安定して含有したA
g−Pd−C合金の製造が可能なものである。
2においては、C量はバラツキが多く均一に精度良く安
定して添加合金することが困難であったのに対し、実施
例1、2、3においては、安定して均一に精度良く添加
合金できたもので、所定の設定値をもとに各々配材する
ことにより、Cを所定微量精度良く安定して含有したA
g−Pd−C合金の製造が可能なものである。
【0010】
【発明の効果】以上のように、本発明の電気接点材料の
製造方法によれば、均一に所定量のCが固溶されたPd
C合金を母合金として、その後、AgもしくはAgPd
合金を溶解合金するので、均一に精度よく所定微量のC
を含有するAg−Pd−C合金となり、従って接点性能
が安定してバラツキの少ない電気接点材料が得られると
いう優れた効果を有するものである。
製造方法によれば、均一に所定量のCが固溶されたPd
C合金を母合金として、その後、AgもしくはAgPd
合金を溶解合金するので、均一に精度よく所定微量のC
を含有するAg−Pd−C合金となり、従って接点性能
が安定してバラツキの少ない電気接点材料が得られると
いう優れた効果を有するものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 PdとCを真空中もしくは不活性ガス中
で溶解して微量のCを含有したPdC合金を作り、これ
を母合金として、AgもしくはAgPd合金とを大気中
で溶解することを特徴とする電気接点材料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3322455A JP3061078B2 (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 電気接点材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3322455A JP3061078B2 (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 電気接点材料の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05135650A JPH05135650A (ja) | 1993-06-01 |
JP3061078B2 true JP3061078B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=18143852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3322455A Expired - Lifetime JP3061078B2 (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 電気接点材料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3061078B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200100484A (ko) * | 2019-02-18 | 2020-08-26 | 주식회사 제이에스이엔지 | 드럼식 제빙기의 드럼 제조방법과 그 드럼 |
-
1991
- 1991-11-11 JP JP3322455A patent/JP3061078B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200100484A (ko) * | 2019-02-18 | 2020-08-26 | 주식회사 제이에스이엔지 | 드럼식 제빙기의 드럼 제조방법과 그 드럼 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05135650A (ja) | 1993-06-01 |
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