JP3060465U - 携帯通信機器用受信体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】コンパクトな形状によって、携帯電話やＰＨＳ
電話等の携帯通信機器の送受信状態の向上と、送受信の
表示部に装飾性を持たせることができる携帯通信機器用
受信体を提供する。 【解決手段】携帯通信機器Ｈの本体５におけるアンテナ
取付部６へ螺着により取り付けるアンテナ支持体１へコ
イル部９を有するアンテナ２を取り付け、このアンテナ
２におけるコイル部中央部へ、送受信電波を検知して発
光する発光体３を内装すると共に、アンテナ支持体１の
外周へ挿嵌して、アンテナ２と発光体３とを外包する透
光性の装飾体４を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、携帯電話やＰＨＳ電話等の携帯通信機器の送受信状態の向上と、送 受信の表示部に装飾性を持たせた携帯通信機器用受信体に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、受信感度を向上させるために、携帯電話等に付属している引き伸ばし式 アンテナの上部へ、ループ状の補助アンテナを取り付けたり、このループアンテ ナ自体に付け替えたりする手段を講じていた。

【０００３】 また、携帯電話等の着信を知らせる器具として、引き伸ばし式アンテナの上部 へ、透光性を有する本体に発光ダイオードを内蔵した発光体を取り付け、携帯電 話の電波を受信すると、前記発光ダイオードに給電されて、該発光ダイオードを 点灯し使用者に報知していた。

【０００４】 しかしながら、前記したこれら受信感度を向上させる部材と、着信を知らせる 器具との両方を携帯電話等に取り付けようとすると、いずれも、取り付けにはア ンテナを利用していたため、発光体は、アンテナの横やキーホルダー等により別 に設けなければならないので、全体の大きさが大きくなってかさばり、体裁も悪 いものであった。

【０００５】 また、アンテナへ人形状に形成した発光体をねじ込みによる取り付けによって 装飾効果を得るものも一部見られたが、ねじにより緊締されて止め付けられると き、その締め込みが途中で終了して、人形の顔の位置が、携帯電話の使用正面位 置に向かない場合が多く、その装飾効果が半減するものであった。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、前記した問題点を解決するためになされたもので、携帯通信機器の 本体におけるアンテナ取付部へ螺着により取り付けるアンテナ支持体へコイル部 を有するアンテナを取り付け、このアンテナにおけるコイル部中央部へ、送受信 電波を検知して発光する発光体を内装すると共に、前記アンテナ支持体の外周へ 挿嵌して、前記アンテナと発光体とを外包する透光性の装飾体を設けることによ り、コンパクトな形状によって、携帯電話やＰＨＳ電話等の携帯通信機器の送受 信状態の向上と、送受信の表示部に装飾性を持たせることができる携帯通信機器 用受信体を提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

前記した目的を達成するための本考案の手段は、 携帯通信機器の本体におけるアンテナ取付部へ螺着により取り付けるアンテナ 支持体と、このアンテナ支持体へ取り付けたコイル部を有するアンテナと、この アンテナにおけるコイル部中央部へ内装して、送受信電波を検知して発光する発 光体と、前記アンテナ支持体の外周へ挿嵌して、前記アンテナと発光体とを外包 する透光性の装飾体と、 を備えさせた携帯通信機器用受信体の構成にある。

【０００８】 そして、 携帯通信機器の本体におけるアンテナ取付部へ螺着により取り付けるアンテナ 支持体と、このアンテナ支持体へ取り付けたコイル部を有するアンテナと、この アンテナにおけるコイル部中央部へ内装して、送受信電波を検知して発光する発 光体と、前記アンテナ支持体へ取り付けた前記アンテナと発光体とを外包する透 光性の装飾体を備えさせ、 前記アンテナ支持体へ弾機による摩擦力によって固定状態に保持される回転自 在の回転体を設けて、この回転体の外周部へ嵌着される係止部材を前記装飾体の 下側に設けた携帯通信機器用受信体の構成にある。

【０００９】

【実施例】

次に、本考案に関する携帯通信機器用受信体の一実施例を図面に基づいて説明 する。

【００１０】 図１〜図３においてＡは携帯通信機器用受信体で、携帯電話やＰＨＳ電話等の 携帯通信機器への着信状況を、点灯表示により使用者へ報知することができるも ので、アンテナ支持体１と、アンテナ２と、発光体３と、装飾体４とにより基本 的に構成される。

【００１１】 そして、前記したアンテナ支持体１は、携帯通信機器Ｈの本体５におけるアン テナ取付部６へ、そのめねじ７とおねじ８とによる螺着によって取り付けてある もので、このアンテナ支持体１を本体５へ取り付けることで内部機器（図示せず ）への後記するアンテナ２（ループアンテナ）との通電が行なわれる。

【００１２】 前記したアンテナ２は、その基部をアンテナ支持体１へ取り付けてあって、上 部には、所定径で所定巻数によるコイル部９を有するもので、外部からの着信信 号を受ける。

【００１３】 前記した発光体３は、アンテナ２におけるコイル部９の中央部（空洞部）へ内 装して、送受信電波を検知したとき連続または間欠的に発光して視覚報知するも ので、点灯する発光ダイオード１０と、該発光ダイオード１０へ給電するダイオ ード１１ａ，１１ｂとからなる。

【００１４】 詳述すれば、携帯通信機器Ｈにより基地局と交信する際にアンテナ２から出さ れる自己発信電波を、ダイオード１１ａ，１１ｂで検波して発光ダイオード１０ を点灯する。

【００１５】 この発光体３のアンテナ２のコイル部９内への取り付けに際しては、容易に妄 動しない手段によるもので、例えば、接着や溶着等、更には、振動による破損防 止のために柔軟性樹脂をコーティングして行なわれるものであって、アンテナ２ の同一軸線上において、できるだけその中央へ発光体３の全体が位置するように 設けられる。

【００１６】 前記した装飾体４は、アンテナ支持体１へ取り付けたアンテナ２と発光体３と の全体を外包するように取り付けたもので、合成樹脂等により形成して、発光体 ３における発光ダイオード１０の発する光を外部へ照射し得る透光性を有してい て、使用者に好まれる人形状の外観形態となっている。

【００１７】 そして、この装飾体４は、携帯通信機器Ｈに対して、一定の力で回すと所定に 回動できるようになっているもので、その構成は、アンテナ支持体１へ弾機１２ による摩擦力によって固定状態に保持される回転自在の回転体１３を設けて、こ の回転体１３の外周部へ嵌着される係止部材１４を装飾体４の下側に設けるもの である。

【００１８】 すなわち、回動自在となる回転体１３は、アンテナ支持体１に設けた受鍔１５ にその下面が支承されていて、該回転体１３の上面に設けた皿ばね等からなる弾 機１２を介して、該弾機１２上に設けた押え部材１６により、受鍔１５とに一定 圧により挟持されている。

【００１９】 この押え部材１５は、アンテナ支持体１の上端部１８へ、かしめや接着等の止 着手段１７により止め付けられている。

【００２０】 したがって、前記のように構成される本考案実施例の携帯通信機器用受信体Ａ は、まず、本体５のアンテナ取付部６へアンテナ支持体１を螺合により取り付け る。

【００２１】 このアンテナ支持体１にはアンテナ２が取り付けられているもので、該アンテ ナ２の空洞部内には、アンテナ２の軸心と略一致したその中央部において、発光 体３が固着状態で設けられている。

【００２２】 この状態で、外形の形態を人形状に形成した装飾体４が、その係止部材１４に よりアンテナ支持体１の回転体１３における外周部へ、すなわち、アンテナ２と 発光体３とが包まれるように嵌着される。

【００２３】 このとき、人形状の装飾体４における顔正面が、図３（ａ）に示すように、携 帯通信機器Ｈの使用正面位置とずれて、異なる方向へ回っていたときは、この装 飾体４を、同図において矢印に示す方向へ回せば、装飾体４を取り付けた回転体 １３は、弾機１２による受鍔１５への押し付けられた摩擦力に抗して回転され、 図３（ｂ）に示すように、希望する位置へ合わせることができる。

【００２４】 また、この装飾体４は、本体５に対して位置合わせされたのちは、弾機１２が 回転体１３を受鍔１５へ所定圧による摩擦力により押し付けているので、通常の 使用にあっては、妄動回転することがなく、その位置ずれを起こさない。

【００２５】 そして、この携帯通信機器Ｈの使用に際しては、その着信信号を受けると、該 携帯通信機器Ｈの自己発信電波を発光体３におけるダイオード１１ａ，１１ｂが 検波して、発光ダイオード１０を発光させるので、装飾体４からの透光により視 覚によって着信を報知させることができる。

【００２６】 また、コイル部９を有するアンテナ２を使用することにより、該アンテナ２全 体をコンパクトに形成できて、電波感度の低い地区での通話不良を可及的に減少 させて、安定した通電状態を維持させることができる。

【００２７】 そして、このアンテナ２のコイル部９空洞部へ発光体３を内装する構成によっ て、該発光体３をコンパクトに収容させることができて、邪魔にならず、携帯通 信機器Ｈ全体がかさばらない。

【００２８】

【考案の効果】

前述のように構成される本考案は、受発信においてコイル部を有するアンテナ を使用し、また、発光体をこのアンテナのコイル部に装着することで、弱電波対 策がなされると共に、着信報知も行なうことができて、特に、これら両者の機能 を一体化させたコンパクトな構成とすることができて、外観上の体裁を向上させ ることができる。

【００２９】 装飾体は、本体に対して、アンテナと発光体の全体を外包するように取り付け たので、アンテナや発光体への他物等の引っ掛かりが皆無となって、これらアン テナや発光体の損傷が軽減されると共に、該装飾体の取り付けによって、使用者 の好みに合わせて装飾することができる。 特に、装飾体は、アンテナ支持体へ弾機による摩擦力によって固定状態に保持 されるもので、該装飾体の向きが異なるときは、前記弾機の摩擦力に抗してこの 装飾体を回すことで、任意の回動移動がなされてその向きの調整を行うことがで きる。 等の格別の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に関する携帯通信機器用受信体の一実施
例を示す要部の縦断正面図である。

【図２】図１における受信体の携帯通信機器への取付状
態を示す正面図である。

【図３】図１における受信体の装飾体の回動状態を示す
平面図である。

【符号の説明】

Ｈ 携帯通信機器 １ アンテナ支持体 ２ アンテナ ３ 発光体 ４ 装飾体 ５ 本体 ６ アンテナ取付部 ９ コイル部 １２ 弾機 １３ 回転体 １４ 係止部材

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ｈ０４Ｍ 1/02 Ｈ０４Ｂ 7/26 Ｖ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 携帯通信機器の本体におけるアンテナ取
   付部へ螺着により取り付けるアンテナ支持体と、このア
   ンテナ支持体へ取り付けたコイル部を有するアンテナ
   と、このアンテナにおけるコイル部中央部へ内装して、
   送受信電波を検知して発光する発光体と、前記アンテナ
   支持体の外周へ挿嵌して、前記アンテナと発光体とを外
   包する透光性の装飾体とを備えさせたことを特徴とする
   携帯通信機器用受信体。
2. 【請求項２】 携帯通信機器の本体におけるアンテナ取
   付部へ螺着により取り付けるアンテナ支持体と、このア
   ンテナ支持体へ取り付けたコイル部を有するアンテナ
   と、このアンテナにおけるコイル部中央部へ内装して、
   送受信電波を検知して発光する発光体と、前記アンテナ
   支持体へ取り付けた前記アンテナと発光体とを外包する
   透光性の装飾体を備えさせ、 前記アンテナ支持体へ弾機による摩擦力によって固定状
   態に保持される回転自在の回転体を設けて、この回転体
   の外周部へ嵌着される係止部材を前記装飾体の下側に設
   けたことを特徴とする携帯通信機器用受信体。