JP3060412B1 - スラブ設置機 - Google Patents

スラブ設置機

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JP3060412B1
JP3060412B1 JP11045137A JP4513799A JP3060412B1 JP 3060412 B1 JP3060412 B1 JP 3060412B1 JP 11045137 A JP11045137 A JP 11045137A JP 4513799 A JP4513799 A JP 4513799A JP 3060412 B1 JP3060412 B1 JP 3060412B1
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Inventor
棚橋  尚
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丸栄コンクリート工業株式会社
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Abstract

【要約】 【課題】 本発明は、トラッククレーンが接近できない
ために施工が困難となる狭小な場所においてもレールを
敷設することなく、スラブの設置を可能とし、スラブの
設置に係る作業性の向上を図ることができるスラブ設置
機を提供するものである。 【解決手段】 本発明は、走行装置と昇降装置とを備え
たスラブ設置機であって、前記昇降装置の作動に連動し
て回動するスラブ支持取り付け部材を備えるとともに、
前記スラブ支持取り付け部材に、該スラブ支持取り付け
部材の回動に伴って昇降可能なスラブ取り付け治具を備
えてなり、前記スラブ取り付け治具をスラブの表面に連
結して狭い付設現場においてスラブの付設を可能にした
という技術手段を採用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラッククレーン
が接近できないために施工が困難となる、例えば狭小
な、坑内、道路、鉄道の高架等の場所においても、スラ
ブの搬送から据え付け迄を行うスラブ設置機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来技術としては、スラブの据え付けを
トラッククレーンの吊り上げにより行うことが知られて
いる。しかしながら、トラッククレーンは大型であり、
狭小な、坑内、道路、鉄道の高架等の場所には接近でき
ないことから、狭小な場所でのスラブの据え付け等の設
置には適さなかった。また、スラブの設置に係る従来方
法としては、門型クレーンを採用するスラブの設置方
法、特公平2ー35095号公報および実公平1ー11
825号公報に記載されたボックスカルバートの設置方
法等も知られてはいるものの、この何れもが正確な位置
決めを必須としたレールの敷設が必要となり、レールの
設置に際して非常に手間がかかり、作業効率の低下を来
すものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来のスラブの設置技術の有する問題に鑑みてなされた
もので、トラッククレーンが接近できないために施工が
困難となる狭小な場所においてもレールを敷設すること
なく、スラブの設置を可能とし、スラブの設置に係る作
業性の向上を図ることができるスラブ設置機を提供する
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題の解
決を図ったもので、次のような技術手段を採用した。請
求項1記載の発明においては、走行装置と昇降装置とを
備えたスラブ設置機であって、前記昇降装置は、被昇降
部材が固着されたリフト用油圧シリンダと、スラブ取り
付け治具が連結部材を介して一端に懸架されるスラブ支
持取り付け部材と、ワイヤー等の連結材とを備え、前記
スラブ支持取り付け部材が前記被昇降部材に枢支される
とともにその他端にてワイヤー等の連結材に枢着されて
おり、前記リフト用油圧シリンダの作動により昇降する
前記スラブ支持取り付け部材は前記ワイヤー等の連結材
が常時に張力を受けながら枢動されて、スラブ取り付け
治具がほぼ垂直に昇降されるように構成したという技術
手段を採用した。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、駆動用油圧モータ4に
より走行自在である走行装置Bにリフト用油圧シリンダ
9、9により作動可能な昇降装置Cを搭載した設置機A
を使用することによって、搬送と据え付けを自由自在に
行い得るスラブ設置機である。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面で詳細に
説明する。
【0007】図1は、スラブ設置機AによりスラブD、
Dの設置を行っている状態を表す側面図であり、該スラ
ブ設置機Aは走行装置Bと該走行装置Bに搭載される昇
降装置Cとから構成されている。前記走行装置Bは、支
持枠体1、1と、支持枠体1、1の下側に備えられる走
行用車輪2、駆動用減速機3、走行駆動用油圧モータ4
と、支持枠体1、1の後方に備えられる補助輪5と、更
に、支持枠体1、1の後方上部に備えられるレバー操作
部6等と、前方に備えられる保護板7とから形成されて
おり、他方の前記昇降装置Cは、前記走行装置B上に固
設されて被昇降部材8、8を昇降作動するリフト用油圧
シリンダ9、9と、スラブ取り付け治具10が連結部材
11を介して一端に懸架されるとともに、前記走行装置
B上の後部近傍に設置されるワイヤー等の連結材12、
12の上端がその他端に枢着され、かつ前記被昇降部材
8、8に枢着されてなる、スラブ支持取り付け部材13
とから形成されている。
【0008】ここで前記昇降装置Cの構成をより詳細に
説明する。前記被昇降部材8、8は中央部近傍に軸受用
孔81、81を有するとともに上端近傍に間隔保持杆8
2を固着してあり、また前記スラブ支持取り付け部材1
3は支持枠部材133の上部に補強部材134、135
を結合して形成されたものであって、該支持枠部材13
3のほぼ中央部には支持軸14、14が設けられてお
り、更にスラブ取り付け治具10はボルト15、15を
嵌挿するための孔102、102を形成した杆体10
1、101と補強杆103、103とが一体結合した構
造であって、該杆体101、101には表面近傍にイン
サートナットD1、D1を埋設した2個のスラブD、D
がインサートナットD1、D1へのボルト15、15の
螺入により一体結合される。
【0009】図2は、既設のスラブD、D上を走行しな
がらスラブD、Dの敷設作業を続行するスラブ設置機A
を示した図1における右側面図であり、支持枠体1、1
の後方では該支持枠体1、1間に連結部材16が結合さ
れて、リフト用油圧シリンダ9、9の作動と走行駆動用
油圧モータ4の駆動を制御するレバー操作部6の他に、
該レバー操作部6を介してリフト用油圧シリンダ9、9
と走行駆動用油圧モータ4に駆動源である圧油を供給す
る圧油給送部91が並設してあって、その後方に位置す
る操作者によりスラブ設置機Aの作動制御がなされてス
ラブD、Dを敷設するものである。また支持枠体1、1
上の両側には上端近傍に間隔保持杆82を有する被昇降
部材8、8を固着したリフト用油圧シリンダ9、9が備
えられてあり、前記昇降部材8、8には既設の軸受用孔
81、81に支持軸14、14を嵌入することによって
スラブ支持取り付け部材13が枢支されている。そして
更に、補強部材134、135により補強されたスラブ
支持取り付け部材13の端部にはスラブD、Dと一体結
合されたスラブ取り付け治具10が連結部材11を介し
て懸架されている。
【0010】図3は、図1に示したスラブ設置機Aの平
面図であり、支持枠体1、1間には連結部材16が結合
されてレバー操作部6と圧油給送部91が設置される一
方、ワイヤー等の連結材12、12を植立する補助杆1
21も付設してある。そして、前記ワイヤー等の連結材
12、12の上端には、リフト用油圧シリンダ9、9に
固着した被昇降部材(補強部材134、135により補
強されている。)8、8へ軸受用孔81、81と支持軸
14、14を介して枢着されてなるスラブ支持取り付け
部材13の他端が枢着されている。図示のように、スラ
ブ支持取り付け部材13を形成する一対のスラブ支持取
り付け部片131、131の一端部には支持杆132が
付設してあり、スラブ支持取り付け部材13、13の端
部に懸架したスラブ取り付け治具10とスラブD、Dと
の結合は、スラブD、Dの上面近傍に設けられたインサ
ートナットD1、D1とボルト15、15の螺合により
前記スラブ取り付け治具10における杆体101、10
1をスラブD、Dに一体結合することで達成される。な
お、このスラブ支持取り付け部材13、13に懸架した
スラブD、Dは敷設作業中に揺動する場合があって、ス
ラブ設置機AへのスラブD、Dの衝撃等によるスラブ
D、Dおよびスラブ設置機Aの損傷を防止するためにス
ラブ設置機Aの前方に保護板7を設置している。
【0011】次に、図1〜図3に基づいて、本発明の一
実施例に係るスラブの付設を説明する。
【0012】始めに、操作者は、走行装置Bの支持枠体
1、1後方に備えたレバー操作部6を操作して走行駆動
用油圧モータ4を作動しながら、スラブ設置機Aをスラ
ブD、D集積場所に移動した後、レバー操作部6により
リフト用油圧シリンダ9への圧油量を供給・制御して昇
降装置Cを作動し、スラブ支持取り付け部材13、13
のスラブ取り付け治具10をスラブD、Dと一体に結合
する。この後、再度レバー操作部6を操作してリフト用
油圧シリンダ9により、スラブ取り付け治具10と一体
となったスラブD、Dを上昇させ、スラブD、Dを懸架
した状態のスラブ設置機Aを所定の敷設場所まで移動さ
せる。この際、懸架状態下に在るスラブD、Dが揺動し
ても前方の保護板7によりスラブD、D自体およびスラ
ブ設置機Aの損傷は防止される。
【0013】次に、レバー操作部6を操作してスラブ
D、Dを所定の部位に設置する作用を、図1を主として
説明する。所定の敷設場所(例えば、図示のような既設
のスラブD、D上。)に停止したスラブ設置機Aのレバ
ー操作部6を操作してリフト用油圧シリンダ9、9を作
動すると被昇降部材8、8が下降し、この下降に連れて
支持軸14、14も軸受用孔81、81内で回動しなが
ら下降する。前記支持軸14、14が下降すると、ワイ
ヤー等の連結材12、12の上端に他端が連結されてい
るスラブ支持取り付け部材13はワイヤー等の連結材1
2、12の上端を支点として回動するとともに、ワイヤ
ー等の連結材12、12が張力を維持した状態で傾斜す
ることにより下降する。このため前記スラブ支持取り付
け部材13の先端をほぼ垂直に下降し得る。該先端の下
降はスラブ取り付け治具10に一体に結合されたスラブ
D、Dを所定の部位に位置させる作用をなす。このよう
に所定の部位にスラブD、Dを位置させた後には、作業
者がスラブD、Dの上面近傍に埋設されたインサートナ
ットD1、D1からボルト15、15を外して、スラブ
D、Dの上面に結合されたスラブ取り付け治具10の杆
体101、101を開放する。
【0014】前記のようなスラブ設置機Aの作動操作を
繰り返し行い、所定領域にスラブD、Dを付設するもの
であり、スラブ設置機Aの幅員に応じた狭い付設現場に
おいてスラブD、Dの付設が可能となる。
【0015】なお、図示はしなかったが、共動する各々
のスライド用油圧シリンダを支持枠体1、1に横設し
て、走行用車輪2、2に対して支持枠体1、1を相対移
動する構成、即ち、当該出願人の先願(特許第2814
432号、特願平8ー352400号)に記載した左右
方向の微調整機構と同様な構成、を具備させて、スラブ
D、Dの位置決め上の微調整に幅を持たせるようにして
もよい。
【0016】
【発明の効果】本発明は、以上の構成を採用した結果、
次のような効果を得ることができる。狭小な現場におい
ても、スラブを敷設することができる。 (2)レール敷設等が不要であり、自由自在に搬送がで
きる。下、左右、前後の微調整が可能であるため、正確
に据え付けができるとともに大きな労力を必要とせず、
安全に施工ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスラブ設置機により、スラブの設置を
行っている状態を表す側面図である。
【図2】図1におけるスラブ設置機の正面図である。
【図3】図1に示したスラブ設置機の平面図である。
【符号の説明】
A‥‥スラブ設置機 B‥‥走行装置 C‥‥昇降装置 D‥‥スラブ 1、1‥‥支持枠体 2‥‥走行用車輪 3‥‥駆動用減速機 4‥‥走行駆動用
油圧モータ 5‥‥補助輪 6‥‥レバー操作
部 7‥‥保護板 8‥‥被昇降部材 9‥‥リフト用油圧シリンダ 10‥‥スラブ取り
付け治具 11‥‥連結部材 12‥‥ワイヤー
等の連結材 13‥‥スラブ支持取り付け部材 14‥‥支持軸
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−338006(JP,A) 米国特許4787812(US,A) 西独国特許出願公開2751514(DE, A1) 西独国特許出願公開3422556(DE, A1) 欧州特許出願公開743408(EP,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66F 5/00 - 5/04 WPI/L(QUESTEL)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置と昇降装置とを備えたスラブ設
    置機であって、前記昇降装置は、被昇降部材が固着され
    たリフト用油圧シリンダと、スラブ取り付け治具が連結
    部材を介して一端に懸架されるスラブ支持取り付け部材
    と、ワイヤー等の連結材とを備え、前記スラブ支持取り
    付け部材が前記被昇降部材に枢支されるとともにその他
    端にて前記ワイヤー等の連結材に枢着されており、前記
    リフト用油圧シリンダの作動により昇降する前記スラブ
    支持取り付け部材は前記ワイヤー等の連結材が常時に張
    力を受けながら枢動されて、スラブ取り付け治具がほぼ
    垂直に昇降されるように構成したことを特徴とするスラ
    ブ設置機。
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