JP3060245B2 - 内視鏡照明光学系 - Google Patents

内視鏡照明光学系

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JP3060245B2
JP3060245B2 JP3035262A JP3526291A JP3060245B2 JP 3060245 B2 JP3060245 B2 JP 3060245B2 JP 3035262 A JP3035262 A JP 3035262A JP 3526291 A JP3526291 A JP 3526291A JP 3060245 B2 JP3060245 B2 JP 3060245B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡用照明光学系に
関するものである。
【0002】
【従来技術】一般の内視鏡の照明光学系は、ライトガイ
ドの射出端面の前に、ライトガイド側に凹面を有する負
レンズを設けたもので、ライトガイドからの射出光をこ
の負レンズで拡げ、観察光学系の視野全体を照明するよ
うにしている。このような構成の照明光学系は、レンズ
の凹面で屈折した光がそのレンズの側面に当って乱発射
し消失するために視野周辺部への配光が不十分になる欠
点を有している。
【0003】この欠点を解決するために、実開昭57−
17071号公報に記載された照明光学系は、負レンズ
の凹面に、形状を中心部が球面であってその外側を円錐
面にし、ライトガイドから射出する光線のうち光線高の
高い光線の屈折角を小さくして、光がレンズの側面に当
って消失するのを防止している。しかし、球面と円錐面
の組合わせという限られた形状であるため、配光を自由
にコントロールできず、組合わせる光源によっては、照
明むらを有する。
【0004】更に、配光を改善することを目的とした照
明光学系として、特開昭63−239415号公報に開
示された照明光学系や、特開昭64−3616号公報に
記載された照明光学系が知られている。
【0005】これらの照明光学系は、前記の実願昭57
−17071号公報に記載された照明光学系よりも複雑
な形状の非球面を用いてライトガイドからの射出光の光
線高に応じた屈折角を適正に設定することによって視野
全体の配光を改善したものである。
【0006】そのうちの特開昭64−3616号公報の
光学系は、図16に示す構成を有しており、その配光は
図17に示す通りである。この図において横軸は、ライ
トガイドから光軸に平行に射出する光の光線高、縦軸は
負レンズで屈折後の光線と光軸との間の角度である。以
下この図のような光線高hと屈折角Aとの関係を示す図
をh−A特性図と呼ぶことにする。
【0007】上記の図からわかるように、この従来例
は、所定の値以上の光線高では、光線高の増加と共に屈
折角が減少するようにし、しかも減少の程度を適当に定
めることにより良好な配光を実現している。
【0008】しかし、このような方法によっても充分な
配光が得られるのは、画角120°程度までであり、更
に超広角になると周辺光量が十分でなく、また照明むら
が発生しやすいという欠点を有している。
【0009】この欠点を解消する手段として、負レンズ
の側面で光線が乱反射しないようにすることが考えられ
る。図18は、上記の乱反射の防止のための構成を示す
図である。
【0010】この図18の光学系は、ライトガイド1の
前におかれた負レンズが単ファイバー2からなっている
ので、光線高の高い光線が凹面で屈折されレンズの側面
に当っても、単ファイバー2のコア3とクラッド4との
境界面で全反射し反対側の視野周辺に向かう。そのため
光線高と共に屈折角を大きくすることができ、視野周辺
まで光を届かせることができる。
【0011】図19は、照明レンズとして単ファイバー
を用いた照明光学系のh−A特性図である。ここで横軸
は、最大値を1にするために、ライトガイドからの射出
光線高の最大値hmax で規格化した値である。図中太い
線で示した部分が、従来乱反射により失われていた部分
に対応している。
【0012】この図19からわかるように光線高の増大
とともに屈折角が増大を続けるため、非常に広い範囲に
照明光が届く。屈折角の最大値は、単ファイバーの開口
数で決まる角度である。ここで単ファイバーの開口数で
決まる角度とは単ファイバーのコア,クラッドの屈折率
を夫々n0,n1 、単ファイバーから物体までの空間の屈
折率をnとするとき、次の式で与えられる角度A0 のこ
とである。 [(n0 )2−(n1 )21/2=nsin A0 上記の光学系により広範囲の照明が可能になるが、配光
(光量分布)に関しては充分でない。この様子を示した
のが図21である。定量的な評価をするために、例とし
て次のデータを有する照明レンズを用いたものについて
説明する。r=1.272、n0 =1.8、n1 =1.
52、A0 =74.6° hmax =1.105 上記データ中rは照明レンズの凹面の曲率半径、n0 は
コアの屈折率、n1はクラッドの屈折率、A0 は光線高
が1の時(光線高は最大値を1として規格化している)
の屈折角である。尚照明レンズの射出面は平面である。
【0013】図20のカーブのうちS1 が上記のデータ
の照明レンズのものである。
【0014】ライトガイドからの射出光の光線高の範囲
Δhに含まれる光線の密度は、どの光線高でも同一であ
るとみなせるので、dh/dAを計算すれば、ほぼその
方向に射出する光線の強度となる。図21はこれを示す
ものである。この図は、上のような光の強度を平面上の
強度に換算するためにdh/dAにcos3Aを掛け、これ
を屈折角0°の強度(軸方向の強度)を1として規格化
した値を縦軸に示し、射出角(屈折角)を横軸にとって
いる。
【0015】この図の曲線bのように屈折角Aの増大と
共に急激に光の強度が減少し、視野周辺が中心に比較し
て著しく暗くなっている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、非常
に広い視野角にわたって配光特性が良好である内視鏡照
明光学系を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡照明光学
系は、図1に示すような構成を基本構成とするもので、
ライトガイドまたは発光素子の射出端の物体側に照明レ
ンズを配置し、前記照明レンズが少なくとも1面が非球
面である単ファイバーよりなり、次の条件を満足するこ
とを特徴としている。0<h<1の範囲内で、 (1) d2A/dh2≦0である時は、A(h1) ≠A(h2) (2) d2A/dh2>0である時は、A(h1) =A(h2) ここで、hはライトガイドの軸に平行に射出する光線の
光線高を光線高の最大値で規格化した値でh1,h2は異な
る任意のhの値(h1 ≠h2) 、A(h)はライトガイドの軸に
平行な光線が光線高hの時の単ファイバーレンズ通過後
の光軸から測った屈折角である。
【0018】図2はh−A特性曲線のうちのいくつかの
パターンを示したものである。この図の各曲線のうち、
曲線aは、光線高と共に直線的に屈折角が増加するも
の、曲線bは光線高の大きい部分で屈折角の増加が減少
しつつ屈折角が増加するもの、曲線cは、ある光線高を
境に屈折角が減少するもの、曲線dは、曲線cと同様の
もので減少の傾向が更に顕著で光線高が最大値において
屈折角がゼロ(軸と平行)になるものである。上記曲線
a〜曲線dの各曲線は夫々次のように表わされる。 (曲線a) A=70°h (曲線b) A=70°sin (π/2h) (曲線c) A=70°sin (π/1.25h) (曲線d) A=70°sin (πh) 図3は図2にもとづいて図21と同じように配光強度を
算出したものである。
【0019】図2における曲線c,曲線dのような特性
を持つ照明系は、一つの屈折角Aに対して二つの光線高
が対応する部分がある。これはライトガイドの二つの部
分から出た光が同じ視野角で物体を照射することを意味
している。そのため二重に光が照射される領域では照明
光量が増加し、これが大きな照明むらの原因となること
がある。
【0020】例えば、図2の曲線cの特性を持つもので
は、屈折角40°まではhの小さい光つまりライトガイ
ドの中心部から出た光で照射されるが、屈折角が40°
以上の領域では、ライトガイドの中心部を除く輪帯状部
分からの射出光で二重に照射されることになる。そのた
めに40°付近を境にして急激に照明光量が増大し、図
3の曲線cに示す6’のような中間に山を持った強度分
布となる。
【0021】このように図3の強度分布のうち曲線cは
局部的に明るい所が出来るので好ましくなく曲線a,
b,dのようになだらかに強度が減少するような特性を
持つものが望ましい。
【0022】ところで、照明レンズの屈折面を非球面に
して所望の配光分布を得ようとする場合、図2の曲線d
のようなh−A特性を持たせようとすると、非球面形状
が非常に複雑な形となり、実際に製作することは困難で
ある。したがって実用性も考慮すると、図3において曲
線a,bのような強度分布は、光軸から離れるにつれて
曲率が徐々に緩くなり、かつ途中に変曲点を持たない非
球面により実現することができるので、非球面の製作が
容易であり実用的である。
【0023】曲線a,b,c,dのような特性は、0<
h<1の範囲内でd2A/dh2≦0を満足するものである。
又曲線a,bは更に0<h<1の範囲内で極値を持たな
いと云う条件が加わったものである。
【0024】上記の条件は、hの異なる任意の値をh1,
h2(つまりh1≠h2)とするときにA(h1) ≠A(h2) なる関
係が成立することを意味するので、結局、曲線a,bで
示されるような特性を持たせるためには、次の条件を満
足すればよいことになる。即ち、0<h<1の範囲内に
おいて, d2A/dh2 ≦0、およびh1≠h2の時にA(h1) ≠A(h2) 以上のように上記条件を満足させることによって配光む
らのない良好な照明光学系を得ることが出来る。
【0025】次に光線高の増大と共に屈折角が増加を続
ける(少なくとも減少傾向をもたない)タイプの照明光
学系について述べる。
【0026】このようなタイプの照明光学系は、h−A
特性曲線が途中変曲点を持つようにすると、局部的に明
るいところが出来にくく配光むらが生じにくくなる。そ
のためh−A特性曲線が変曲点を持つような設定をする
ことが望ましい。
【0027】上記のように変曲点を持つような設定を行
なった場合、変曲点を除いた領域でd2A/dh2 >0が成立
する、と云う条件を満足することを前提として検討す
る。上記の条件を満足する場合、光線高が高くなるにつ
れて屈折角が大になり、視野周辺における照明光の密度
が低くなるので、普通に光束を広げるだけでは視野周辺
が暗くなる。
【0028】したがって上記の場合には、図4に示すよ
うなh−A特性を持たせることが望ましい。この特性曲
線は、光線高の増加と共に屈折角が再度増加するような
特性である。この特性を実現するための構成の典型的な
ものは、図5に示すように、屈折面が段のついた二つの
球面からなるレンズである。
【0029】ある程度定量的に説明するために、次のよ
うなデータを有するレンズを例として用いる。 R1 =1.272、R2 =0.855、h1 =0.74
1、 h2 =1.105、n0 =1.8、n1 =1.52、A
0 =74.6° ここでR1 は照明レンズの屈折面の中心部の球面の曲率
半径、R2 は中心部の外側の球面の曲率半径、h1 は中
心部の球面の半径、h2 は外側の球面の外周の半径であ
る。又n0 ,n1 ,A0 は前述の通り夫々コアの屈折
率,クラッドの屈折率,光線高が1の時の屈折角であ
る。
【0030】この照明レンズを用いた照明光学系の配光
特性を図3と同様に図示すると図6のようになる。この
図においてS2 は照明レンズの中心部の球面による球面
上物体上における配光特性、S1 は照明レンズの周辺部
の球面による球面上物体上の強度分布を示したものであ
る。
【0031】この図からわかるように途中にわずかな盛
上がりをもつが、全体として光線高の増加と共になだら
かに減少する傾向をもった配光特性となり、配光の均一
性が良いことを示している。これは曲線S2 だけでは不
足する視野周辺での光量を、曲線S1 で補うことによっ
て実現し得たものである。
【0032】即ち、0<h<1の範囲内において、h−
A特性曲線が変曲点を持ち、かつd2A/dh2 >0を満足す
ることによって、配光特性の良好な照明系を得ることが
出来る。
【0033】h−A特性曲線が変曲点を持つことは、任
意の二つのhの値h1,h2(h1 ≠h2) のときにA(h1) =A
(h2) なる関係が成立つことと同じであるので上記の条
件は次のようになる。
【0034】0<h<1の範囲内において、d2A/dh2
0、および、h1≠h2のときにA(h1) =A(h2) なる関係が
成立つ、と言い換える事が出来る。結局、以上のこと
は、0<h<1の範囲内において、d2A/dh2 >0および
任意の異なるhの値であるh1,h2(h1≠h2) に対してA
(h1)=A(h2)と云う関係が成立つ部分を含むこと即ち前
掲の条件(2)を満足することが良好な照明系を得るた
めの条件となる。
【0035】以上本発明の照明光学系について比較的定
性的に説明したが、上記のような配光特性を得るには、
照明レンズの屈折面に非球面を用いることによって実現
出来る。
【0036】これまでの説明から明らかなように本発明
の特徴は、照明レンズとして単ファイバーを有するもの
で、その1面を非球面とし、この非球面を用いて前記条
件(1),(2)を満足する部分を含む配光特性を持つ
ようにしたものである。
【0037】以上は単ファイバーに非球面を形成した照
明レンズを用いて画角120°〜150°のレベルの観
察系と組合わせて多大な効果の得られる照明光学系につ
いて説明した。しかし画角120°〜150°レベルの
観察光学系でなくてももちろん良い。また単ファイバー
のNA(NA(S) にて示す)に関しても、NA(S)が大
きければ大きいほどコアとクラッドで全反射出来るAの
角度が大きくなり、より広画角の観察系に対応できる。
【0038】これまでの説明では、ライトガイドからの
光の入射角を0°として代表させて解析したものについ
て述べたが、ライトガイドのNA(NA(L) にて示す)
の範囲で図6に示すような配光特性をもつので、次の条
件(3)を満足するようにすれば、観察系に対して配光
特性の劣化は生じない。 (3)|NA(S) −sin|ω| |<NA(L) /2 ただしωは観察光学系の半画角である。
【0039】条件(3)の範囲を越えると、光線がコア
とクラッドの境界で全反射せず、光量のロスが多すぎて
好ましくない。
【0040】また配光面でも、観察光学系の画角2ω用
の照明レンズとしては、配光不足になる。
【0041】尚単ファイバーのコアとクラッドの状態に
よっては、成形を行なうのが困難な場合がある。例えば
単ファイバーの成形は、一度ガラスの温度を転移点以上
まで高温にしてからプレスするため、コアとクラッドと
の転移点が近いと、コアとクラッドの境界が変形し、配
光むらの原因となる。そのため、クラッドの形状をなる
べく変形しないようにするには、コアの転移点をT(C
O)、クラッドの転移点をT(CL)とすると、下記の関係を
満足すればクラッドの変形がなく好ましい。 T(CO)<T(CL) 次に本発明で用いられる照明レンズの形状について述べ
る。ここでは考え易くするために平凹レンズについて述
べる。その場合パワーを持つすなわちh−A曲線に影響
するのは凹面のみである。
【0042】条件(1)を満たす場合は、図2の曲線
a,bのような強度分布を持たせる必要がある。このよ
うな分布を非球面1面で達成するためには、光軸から離
れるにつれて曲率を徐々に緩くしかつ変曲点を持たない
ようにする。
【0043】図7は、上記の内容を示す図であり、近軸
球面に対する非球面のずれ量Δxを、非球面の各部分で
の光軸とのなす角θが単調に減少していく範囲内で単調
に増加するものである。
【0044】又条件(2)を満足するものは、図5のよ
うに、R1 >R2 とし、R1 で周辺配光を向上させ得る
ような形状であることが必要である。また次の条件を満
足する必要がある。 (4)0.4≦h2/h1 ≦0.8 上記の条件(4)の上限を越えると、R1 による周辺配
光の寄与が小さくなりすぎて、R2 のみによる配光特性
と同じになってしまう。上記条件の下限を越えると図6
でのS1 が低い画角から影響しはじめるために、配光む
らが生じやすい。
【0045】上記条件(4)を満足する範囲内であれ
ば、最終的に平面で評価した場合に、cos 3 が掛か
っているため、配光むらは許容できるレベルである。
【0046】
【実施例】次に本発明の照明光学系の実施例を示す。
【0047】実施例1の照明レンズは、図8に示す通り
で、このレンズは、ライトガイドの側の面が負のパワー
をもつ非球面を有する。
【0048】この非球面は、次の式で表わされる。
【0049】ここでx,yは光軸をx軸にとってライト
ガイドの方向を正方向にとり、y軸を面と光軸との交点
を原点としてx軸に直交した方向にとった座標の値、C
は光軸近傍でこの非球面と接する球面の曲率半径の逆
数、Pは非球面の形状をあらわすパラメータ、B,E,
F,G,…は夫々2次,4次,6次,8次,…の非球面
係数である。P=1でB,E,F,G,…がすべて0の
場合は上記式は球面を表わす。
【0050】この実施例1のレンズデータは下記の通り
である。R=0.61,P=0.1,E=−0.13こ
の実施例1のh−A特性を示すと図13の通りである。
【0051】この実施例1は、従来例に比べて、配光特
性を改善するためにd2A/dh2 ≧0とし、かつ0<h<1
の範囲での配光むらを防ぐためにh1≠h2のときにA(h1)
≠A(h2)となるようにした。
【0052】そのため非球面形状は、変曲点がなく中心
の曲率が周辺へ行くにつれて緩くなって行くものであ
る。
【0053】この実施例は、照明レンズとして単ファイ
バーを用いたものであるが、このレンズをクラッドの代
りに屈折率1.4〜1.6の接着剤を用いて枠に接合す
るようにすれば単ファイバーの代りに非球面レンズとし
てもよい。
【0054】またライトガイドの中心に図9に示すよう
にくさびを打込むことによりAの小さい中心へ向かう光
線を減らして、周辺への配光を相対的に高めることもで
きる。
【0055】また図10に示すように単ファイバーの部
分と非球面の部分を分離しても同様の効果は得られる。
又非球面をもつレンズをプレスで作る場合、単ファイバ
ーの状態では作りづらいため、分離して作ることは有効
である。
【0056】実施例2は、図11に示す構成の照明レン
ズを有するものである。この実施例では非球面を凸面に
用いているが、コアとクラッドの屈折率は、実施例1と
同じである。又h−A特性は、図13に示す実施例1と
同様の特性で、配光むらのない配光特性の良い照明系が
得られる。
【0057】この実施例2もクラッドを接着剤に代えた
り、ライトガイドにくさびを入れて配光をあげたり、単
ファイバーと非球面部を分離することは可能である。
【0058】この実施例の非球面のデータは、下記の通
りである。 R=−0.55,P=0.1,E=0.2 実施例3は、図12に示すもので、この図12のh
(a)(=0.74)までは球面、h(a) からh(b)
(=1.105)までは、下記データの非球面である。 R=0.61,P=0.105,E=−0.0915 又コアの屈折率は、約1.8、クラッドの屈折率は約
1.52である。
【0059】実施例3のh−A特性は図14に示す通り
で、S(a) はh(a) までの特性であり、S(b) はh(b)
までの特性である。S(a) の部分がd2A/dh2 >0となっ
ているので、特に広角側での配光をS(b) で強めること
が出来る。
【0060】この配光の計算結果を図15に示す。図1
5でS(a) は図14のS(a) の部分の球面配光特性であ
り、これに図14のS(b) の部分の球面配光特性である
図15のS(b) が加わっている。又Sはトータルの球面
配光特性にcos3Aをかけて平面上の配光特性にしたもの
である。
【0061】
【発明の効果】本発明の内視鏡照明光学系は、超広角の
内視鏡に用いるもので、しかも視野周辺まで明るく、光
量のロスの少ないかつ照明むらのない照明が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す図。
【図2】光線高と屈折角との関係(h−A特性)の各種
のパターンを示した図。
【図3】上記パターンの光学系の配光特性を示す図。
【図4】他のh−A特性を示す図。
【図5】上記特性曲線を持たせるレンズの一例を示す
図。
【図6】上記レンズにおける配光特性を示す図。
【図7】非球面の近軸球面からのずれを示す図。
【図8】実施例1の断面図。
【図9】上記実施例のライトガイドの中心にくさびを設
けたものの断面図。
【図10】上記実施例のレンズを単ファイバーと非球面
レンズを組合わせて構成した例の断面図。
【図11】実施例2の断面図。
【図12】実施例3の断面図。
【図13】実施例1,2のh−A特性を示す図。
【図14】実施例3のh−A特性を示す図。
【図15】実施例3の配光特性を示す図。
【図16】従来の内視鏡照明光学系の断面図。
【図17】上記光学系の配光特性を示す図。
【図18】他の従来例の断面図。
【図19】上記従来例のh−A特性を示す図。
【図20】他の従来例のh−A特性を示す図。
【図21】上記従来例の配光特性を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 23/26 A61B 1/00 300 G02B 13/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ライトガイドまたは発光素子の射出端の物
    体側に照明レンズを配置した内視鏡照明光学系におい
    て、前記照明レンズが少なくとも1面を非球面にした単
    ファイバーよりなると共に次の条件を満足する内視鏡照
    明光学系。0<h<1の範囲内で、 (1) d2A/dh2≦0である時には、h1≠h2のときA(h
    1) ≠A(h2) (2) d2A/dh2>0である時には、h1≠h2のときA(h
    1) =A(h2) である部分を含む。ただし、hはライトガイドの軸に平
    行に射出する光線の光線高を光線高の最大値で規格化し
    た値、A(h)はライトガイドの軸に平行な光線が光線高h
    のときに非球面単ファイバーレンズ通過後の光軸から測
    った屈折角である。
  2. 【請求項2】ライトガイドまたは発光素子の出射端の物
    体側に照明レンズを配置した内視鏡照明光学系におい
    て、前記照明レンズは前記ライトガイドの出射端側に配
    置された非球面を有するレンズと、該レンズよりも物体
    側に配置された単ファイバーとからなると共に次の条件
    を満足する内視鏡照明光学系。0<h<1の範囲内で、 (1) d2A/dh2≦0である時には、h1≠h2のときA(h
    1) ≠A(h2) (2) d2A/dh2>0である時には、h1≠h2のときA(h
    1) =A(h2) である部分を含む。ただし、hはライトガイドの軸に平
    行に射出する光線の光線高を光線高の最大値で規格化し
    た値、A(h)はライトガイドの軸に平行な光線が光線高h
    のときに非球面単ファイバーレンズ通過後の光軸から測
    った屈折角である。
  3. 【請求項3】前記単ファイバーのクラッドは接着剤であ
    ることを特徴とする請求項1、2の内視鏡照明光学系。
JP3035262A 1991-02-05 1991-02-05 内視鏡照明光学系 Expired - Fee Related JP3060245B2 (ja)

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