JP3059421U - 型枠パネル - Google Patents

型枠パネル

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JP3059421U
JP3059421U JP1998009922U JP992298U JP3059421U JP 3059421 U JP3059421 U JP 3059421U JP 1998009922 U JP1998009922 U JP 1998009922U JP 992298 U JP992298 U JP 992298U JP 3059421 U JP3059421 U JP 3059421U
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重吉 松岡
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松岡コンクリート工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 傾きを調整して積み上げることができる型枠
パネルを提供する。 【解決手段】 型枠パネルP1は、コンクリート製のパ
ネル本体1と、そのパネル本体1の下端部裏面2側から
突出する第1の支持材3aと、パネル本体1の上端部裏
面2側から突出する第2の支持材3bとからなる。第1
の支持材3aは、孔5を備え、第2の支持材3bは、上
側の型枠パネル7(P1)が備える孔5を通る、雄ネジ
部60を備えている。そして、その雄ネジ部60と螺合
する調整部材10として、第1の支持材3aの下方に配
される第1のナット9aと、第1の支持材3aの上方に
配される第2のナット9bとが設けられる。この調整部
材10は、雄ネジ部60の適宜位置で、上側の型枠パネ
ル7(P1)が備える第1の支持材3aを挟み込み、第
2の支持材3bに対する上側の型枠パネル7(P1)が
備える第1の支持材3aの位置Sを調節する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、積み上げられて、たとえば、擁壁などのコンクリート構造物の壁 面を構成するとともに、型枠の役目も兼ね備える、コンクリート製の型枠パネル に関するものである。
【0002】
【従来の技術および考案が解決しようとする課題】
従来、この種の型枠パネルを用いたコンクリート構造物は、型枠パネルを基礎 から順に積み上げ形成し、所定の高さに達したところで、積み上げられた型枠パ ネルと、それらのパネル本体の裏面側であって、対向位置する、法面あるいは同 様にして積み上げられる型枠パネルとの間に、場所打ちコンクリートを打設して 、その場所打ちコンクリートと一体化するようにして構築するものであった。
【0003】 ところが、型枠パネルを、たとえば、垂直方向に積み上げるとき、上側に載せ られる型枠パネルが、わずかな傾きをもって連結されてしまうと、型枠パネルを 積み上げるにつれてその傾きを修正するのに手間を要し、また、最終的に構築さ れたコンクリート構造物の壁面が、垂直方向から相当にずれることにより、許容 範囲を越えた見た目にも悪いものになることがあった。このように、従来の型枠 パネルには、その傾きを微妙に調整する機能が備わっていないため、作業者が細 心の注意をはらって型枠パネルを積み上げなければならなかった。特に、官地と 民地との境界線上に壁面がくるようなコンクリート構造物を構築する場合には、 正確な区分けが要望され、こうした型枠パネルの傾きの発生は問題であった。
【0004】 また、たとえば、一定の傾斜角度で型枠パネルを積み上げるような場合、従来 の型枠パネルでは、当初設定した所定の傾斜角度を、保持しながら積み上げてい くことは、同様に困難であるとともに相当の手間を要した。
【0005】 この考案は、上記した従来の問題点を解決するためになされたものであり、そ の目的とするところは、傾きを調整して積み上げることができる型枠パネルを提 供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案に係る型枠パネルは、前記目的を達成するために、次の構成からなる 。すなわち、 請求項1に記載の考案に係る型枠パネルは、積み上げられてコンクリート構造 物の壁面を構成するとともに、型枠としての役割を兼ね備える型枠パネルであっ て、コンクリート製のパネル本体と、そのパネル本体の下端部裏面側から突出す る第1の支持材と、前記パネル本体の上端部裏面側から突出する第2の支持材と からなる。そして、前記第1の支持材は、孔を備え、前記第2の支持材は、上側 の型枠パネルが備える前記孔を通る、雄ネジ部を備える。前記雄ネジ部と螺合す る調整部材によって、前記第2の支持材に対する前記上側の型枠パネルが備える 前記第1の支持材の位置が調節されて、前記上側の型枠パネルの傾きが調整され ることを特徴とする。第2の支持材が備える雄ねじ部が、上側の型枠パネルが備 える第1の支持材の孔を通るように、上側の型枠パネルが、この型枠パネルの上 に載せられる。それから、前記雄ねじ部と螺合する調整部材によって、前記第2 の支持材に対する前記上側の型枠パネルが備える第1の支持材の位置を調節する と、その調節作業に同調し、上側の型枠パネルの傾きが調整されることとなる。 こうして、型枠パネルは、その傾きが調整されて積み上げられる。
【0007】 請求項2に記載の考案に係る型枠パネルにおいては、前記調整部材は、前記第 1の支持材の下方に配される第1のナットと、前記第1の支持材の上方に配され る第2のナットからなり、前記第1および第2のナットが、前記雄ネジ部の適宜 位置で前記上側の型枠パネルが備える第1の支持材を挟み込むことで、前記第2 の支持材に対する前記上側の型枠パネルが備える前記第1の支持材の位置が調節 されることを特徴とする。たとえば、上側の型枠パネルが、裏面側方向へ、予定 外に傾くときは、上側の型枠パネルが備える第1の支持材の下方に配される第1 のナットをねじ込んで、上側の型枠パネルが備える第1の支持材を、上方へ持ち 上げて、その上側の型枠パネルの傾きを是正し、さらに第1および第2のナット で微妙に調節する。反対に、上側の型枠パネルが、表面側方向へ、予定外に傾く ときは、上側の型枠パネルが備える第1の支持材の上方に配される第2のナット をねじ込んで、上側の型枠パネルが備える第1の支持材を下方へ押し下げて、そ の上側の型枠パネルの傾きを是正し、さらに第1および第2のナットで微妙に調 節する。
【0008】 請求項3に記載の考案に係る型枠パネルは、積み上げられてコンクリート構造 物の壁面を構成するとともに、型枠としての役割を兼ね備える型枠パネルであっ て、コンクリート製のパネル本体と、そのパネル本体の下端部裏面側から突出す る第1の支持材と、前記パネル本体の上端部裏面側から突出する第2の支持材と からなる。そして、前記第1の支持材は、雄ネジ部を備え、前記第2の支持材は 、上側の型枠パネルが備える前記雄ネジ部が通る、孔を備える。前記雄ネジ部と 螺合する調整部材によって、前記第2の支持材に対する前記上側の型枠パネルが 備える前記第1の支持材の位置が調節されて、前記上側の型枠パネルの傾きが調 整されることを特徴とする。上側の型枠パネルが備える雄ねじ部が、この型枠パ ネルが備える孔を通るように、上側の型枠パネルが、この型枠パネルの上に載せ られる。それから、前記雄ねじ部と螺合する調整部材によって、前記第2の支持 材に対する前記上側の型枠パネルが備える第1の支持材の位置を調節すると、そ の調節作業に同調して、上側の型枠パネルの傾きが調整されることとなる。こう して、型枠パネルは、その傾きが調整されて積み上げられる。
【0009】 請求項4に記載の考案に係る型枠パネルにおいては、前記調整部材は、前記第 2の支持材の下方に配される第1のナットと、前記第2の支持材の上方に配され る第2のナットからなり、前記第1および第2のナットが、前記雄ネジ部の適宜 位置で前記第2の支持材を挟み込むことで、前記第2の支持材に対する前記上側 の型枠パネルが備える第1の支持材との位置が調節されることを特徴とする。た とえば、上側の型枠パネルが、裏面側方向へ、予定外に傾くときは、第2のナッ トをねじ込んで、上側の型枠パネルが備える第1の支持材を上げて、その上側の 型枠パネルの傾きを是正し、さらに、第1および第2のナットで微妙に調節する 。反対に、上側の型枠パネルが、表面側方向へ、予定外に傾くときは、第1のナ ットをねじ込んで、上側の型枠パネルが備える第1の支持材を下げて、その上側 の型枠パネルの傾きを是正し、さらに、第1および第2のナットで微妙に調節す る。
【0010】 また、請求項5に記載の考案に係る型枠パネルのように、前記雄ねじ部と螺合 する第3のナットと、前記第1あるいは第2の支持材との間で、前記雄ねじ部に 挿通される間隔保持材が挟まれて支持されるとよい。間隔保持材は、それを型枠 パネルにつなぎ止めるための特別な用具を必要とせず、第3のナットと、第1あ るいは第2の支持材との間で挟まれて支持されることにより、容易につなぎ止め られる。そして、その間隔保持材によって、対向位置する、同様にして積み上げ られる型枠パネルとの間隔は、所定の間隔に保持される。
【0011】
【考案の実施の形態】
図1ないし図8は、コンクリート構造物を構築するため、その壁面を形成し、 たとえば、垂直方向に積み上げられる、この考案に係る型枠パネルを示す。まず 、第1の実施の形態に係る型枠パネルP1は、図1あるいは図2に示すように、 コンクリート製のパネル本体1と、そのパネル本体1の下端部裏面2側から突出 する第1の支持材3aと、パネル本体1の上端部裏面2側から突出する第2の支 持材3bとからなる。パネル本体1は、たとえば、幅1200mm、高さ500 mm、最大厚み35mm程度の相当に大型のサイズを有するものである。
【0012】 前記第1および第2の支持材3a,3bは、一端が前記パネル本体1内に埋設 され抜けないように固着される型材、たとえば、L形鋼材からなるものであると よい。そして、第1および第2の支持材3a,3bは、図2に示すように、各長 手方向がパネル本体1の下端縁4aあるいは上端縁4bに沿うように、パネル裏 面2に対し、ほぼ直交位置するように突出して設けられている。また、第1の支 持材3aには、図3に示すように、たとえば、上下に貫通するほぼ楕円形状の孔 5,5が、所定の間隔を置いて複数個(この実施の形態では4個)備えられる。 一方、第2の支持材3bには、図2あるいは図4に示すように、たとえば、雄ね じ部材6が溶接等により固着されて形成される、雄ねじ部60が備えられている 。そして、その雄ねじ部材6は、その先端部6aを上方へ向け、上に載せられる 上側の型枠パネル7(P1)が備える前記孔5に通るように、相応する位置に所 定の間隔を置いて、孔5の数だけ設けられている。
【0013】 また、型枠パネルP1は、パネル本体1を補強する目的で、そのパネル本体1 内にエキスパンドメタル等の補強材16が埋設されているとよい。補強材16を 利用することによって、前記第1および第2の支持材3a,3bの一端が、その 補強材16に溶接等して固着されることができ、取り扱い便利となるので好まし い。
【0014】 次に、上記のように構成される型枠パネルP1について作用を説明する。
【0015】 まず、型枠パネルP1が備える前記雄ねじ部材6が、前記上側の型枠パネル7 (P1)が備える前記孔5を通るように、上側の型枠パネル7(P1)が型枠パ ネル8(P1)の上に載せられる。このとき、雄ねじ部材6には、予め一つのナ ット9aが螺合されており、そのナット9aは、その上側の型枠パネル7(P1 )が備える前記第1の支持材3aよりも下方に配される第1のナット9aとなる 。上側の型枠パネル7(P1)が載せられ、さらに、雄ねじ部材6と螺合する別 のナット9bが、上側の型枠パネル7(P1)が備える第1の支持材3aよりも 上方に配されて、第2のナット9bとなる。そして、これら第1および第2のナ ット9a,9bは、雄ねじ部材6の適宜位置で上側の型枠パネル7(P1)が備 える第1の支持材3aを挟み込み、前記第2の支持材3bに対する上側の型枠パ ネル7(P1)が備える第1の支持材3aの位置Sを調節し、上側の型枠パネル 7(P1)の傾きを調整する、調整部材10として機能することとなる。
【0016】 たとえば、図5に示すように、上側の型枠パネル7(P1)が、裏面2側方向 へ、予定外に傾くときは、上側の型枠パネル7(P1)が備える第1の支持材3 aの下方に配される前記第1のナット9aをねじ込んで、上側の型枠パネル7( P1)が備える第1の支持材3aを、上方へ持ち上げて、前記第2の支持材3b に対する上側の型枠パネル7(P1)が備える第1の支持材3aの位置Sが当初 より離れるように調節する。さらに、第1および第2のナット9a,9bによっ て微妙に調節して、上側の型枠パネル7(P1)が備える第1の支持材3aを挟 み込み、傾きが是正されたところで、図1に示すように、位置決め固定する。反 対に、図6に示すように、上側の型枠パネル7(P1)が、表面11側方向へ、 予定外に傾くときは、上側の型枠パネル7(P1)が備える第1の支持材3aの 上方に配される前記第2のナット9bをねじ込んで、上側の型枠パネル7(P1 )が備える第1の支持材3aを下方へ押し下げて、前記第2の支持材3bに対す る上側の型枠パネル7(P1)が備える第1の支持材3aの位置Sが当初より近 くに寄るように調節する。さらに、第1および第2のナット9a,9bによって 微妙に調節して、上側の型枠パネル7(P1)が備える第1の支持材3aを挟み 込み、傾きが是正されたところで、図1に示すように、位置決め固定する。
【0017】 このように、第1および第2のナット9a,9bは、共に雄ねじ部材6と螺合 しながら、前記上側の型枠パネル7(P1)が備える第1の支持材3aと係合し 、雄ねじ部材6の適宜位置で、その上側の型枠パネル7(P1)が備える第1の 支持材3aを挟み込む。こうして、第2の支持材3bに対する、その上側の型枠 パネル7(P1)が備える第1の支持材3aの位置Sが調節され、その調節作業 に同調して、上側の型枠パネル7(P1)の傾きが、調整される。
【0018】 以後、同様の手順を繰り返すことにより型枠パネルP1は、順次、積み上げら れ、所定の高さに達したところで、積み上げられたパネル本体1の裏面2側に、 場所打ちコンクリートが打設される。その結果、型枠パネルP1は、型枠として の役割を果たした後も、そのまま残って、打設された場所打ちコンクリートと一 体化し、コンクリート構造物の一部となり、その壁面を形成することとなる。こ うして、構築されるコンクリート構造物は、ほぼ垂直方向に立設することができ るため、たとえば、官地と民地との境界線上に、正確に、その壁面がくるように したい場合、この型枠パネルP1を用いると好適である。
【0019】 もちろん、一定の傾斜角度を有するコンクリート構造物を構築する場合にも、 この型枠パネルP1を使用することができる。その場合には、まず、最も下側と なる型枠パネルP1を、基礎面上に、一定の傾斜角度を有するようにして載設し 、その後、上記と同様の作業を行えば、積み上げられた型枠パネルP1の各壁面 は面一となって連結されるので、所定の傾斜角度が保持され積み上げられること となる。
【0020】 なお、型枠パネルP1には、図1に示すように、前記雄ねじ部材6と螺合する 第3のナット9cと、前記第1あるいは第2の支持材3a,3bとの間で、雄ね じ部材6に挿通される間隔保持材12が挟まれて支持されているとよい。間隔保 持材12は、積み上げられた型枠パネルP1と、対向位置する、同様にして積み 上げられた型枠パネルP1との間隔を、所定の間隔に保持する役割をもっている 。すなわち、間隔保持材12は、雄ねじ部材6に挿通されることで、その雄ねじ 部材6につながれる。そして、間隔保持材12は、第3のナット9cと、たとえ ば、前記第2の支持材3bとの間で直接挟まれて支持されることにより、型枠パ ネルP1につなぎ止められる。もちろん、間隔保持材12は、第3のナット9c と、前記上側の型枠パネル7(P1)が備える第1の支持材3aの下方に配され る第1のナット9aとの間で挟まれてもよい。また、第3のナット9cとして別 途用意しなくても、前記第1あるいは第2のナット9a,9bを第3のナット9 cとみなせば、間隔保持材12は、上側の型枠パネル7(P1)が備える第1の 支持材3aと、第1あるいは第2のナット9a,9bとの間で、挟まれ支持され るので差し支えない。
【0021】 なお、図1において、符号15は、型枠パネル8(P1)と上側の型枠パネル 7(P1)との間に配される、パッキン等の軟質部材である。
【0022】 次に、図7に示す、第2の実施の形態に係る型枠パネルP2は、上記の第1の 実施の形態に係る型枠パネルP1と同様に、コンクリート製のパネル本体1と、 そのパネル本体1の下端部裏面2側から突出する第1の支持材3aと、パネル本 体1の上端部裏面2側から突出する第2の支持材3bとからなる型枠パネルP2 である。ところが、この型枠パネルP2は、第1の支持材3aの方に、雄ねじ部 60が備えられ、かつ、その雄ねじ部60を構成する雄ねじ部材6の先端部6a が下方へ向けられている点、および第2の支持材3bの方に、上側の型枠パネル 7(P2)が備える雄ねじ部60が通る、孔5が備えられる点で、第1の実施の 形態に係る型枠パネルP1の場合と異なっている。
【0023】 したがって、この型枠パネルP2の場合、上側の型枠パネル7(P2)が備え る雄ねじ部材6が、前記第2の支持材3bが備える孔5を通るように、上側の型 枠パネル7(P2)が型枠パネル8(P2)の上に載せられる。そして、前記雄 ねじ部材6と螺合し、第2の支持材3bの下方に配される第1のナット9aと、 雄ねじ部材6と螺合し、第2の支持材3bの上方に配される第2のナット9bが 、第2の支持材3bに対する上側の型枠パネル7(P2)が備える第1の支持材 3aの位置Sを調節し、上側の型枠パネル7(P2)の傾きを調整する調整部材 10として機能することとなる。
【0024】 たとえば、上側の型枠パネル7(P2)が、裏面2側方向へ、予定外に傾くと きは、第2のナット9bをねじ込んで、前記第2の支持材3bに対する上側の型 枠パネル7(P2)が備える第1の支持材3aの位置Sが当初より離れるように 、上側の型枠パネル7(P2)が備える第1の支持材3aを上げる。そして、さ らに、第1および第2のナット9a,9bによって微妙な調節を行い、前記雄ね じ部材6の適宜位置で第2の支持材3bを挟み込み、図7に示すように、位置決 め固定する。反対に、上側の型枠パネル7(P2)が、表面11側方向へ、予定 外に傾くときは、第1のナット9aをねじ込んで、第2の支持材3bに対する上 側の型枠パネル7(P2)が備える第1の支持材3aの位置Sが当初より近くに 寄るように、上側の型枠パネル7(P2)が備える第1の支持材3aを下げる。 そして、さらに、第1および第2のナット9a,9bによって微妙な調節を行い 、前記雄ねじ部材6の適宜位置で第2の支持材3bを挟み込み、図7に示すよう に、位置決め固定する。
【0025】 もちろん、この型枠パネルP2も、同様に、前記雄ねじ部材6を利用して、間 隔保持材12を、特別な用具を用いることなく、型枠パネルP2につなぎ止める ことができる。たとえば、図7に示すように、上側の型枠パネル7(P2)が備 える第1の支持材3aと、その下方に配される前記第3のナット9cとの間で、 直接、間隔保持材12が挟まれて支持される。
【0026】 このように、この型枠パネルP2は、第1の実施の形態の係る型枠パネルP1 と比較すると、調整部材10が、上側の型枠パネル7(P1)が備える第1の支 持材3aを挟み込むか、第2の支持材3bを挟み込むか、という作業箇所の違い はあるが、前記第1および第2のナット9a,9bを組み合わせた調整部材10 の利用に基づく機能は同一であり、同一の作用で型枠パネルP2の傾きを調整す る。
【0027】 なお、前記調整部材10としては、上記以外にも、たとえば、次のような調整 部材10を使用することができる。すなわち、図8に示す、第3の実施の形態に 係る型枠パネルP3は、前記第1の支持材3aが、互いに向かい合って、所定の 間隔を置いて配される2枚の支持板13,13からなるものである。各支持板1 3,13には、前記雄ねじ部60が通る、孔5が備えられているが、その孔5は 、各支持板13,13の縁から一部が開口する開口部13aを備える長孔50と なる。そして、その長孔50に沿う所定の位置に、1個ないし複数個の突起部1 4が、各支持板13,13の内側に、互いに向かい合うようにして設けられてい る。このような型枠パネルP3において、前記調整部材10は、各支持板13, 13の前記所定の間隔内に、ちょうど収まって、それぞれの支持板13,13に 設けられた突起部14,14と当接することが可能なサイズを有し、かつ、前記 雄ねじ部60と螺合する第4のナット9dである。
【0028】 実際に型枠パネルP3の傾きを調整するには、まず、雄ねじ部60と螺合した 第4のナット9dを、前記開口部13aから各支持板13,13の間に、滑り入 れるようにして収め、上側の型枠パネル7(P3)を型枠パネル8(P3)の上 に載せる。そして、この第4のナット9dが、前記雄ねじ部60を中心として回 されると、各支持板13,13も、前記突起部14,14と第4のナット9dと が当接する当接点14a,14aを支点として、その第4のナット9dの動きに 同調して動くので、第2の支持材3bに対する前記上側の型枠パネル7(P3) が備える前記第1の支持材3a(13,13)の位置Sが調節されて、上側の型 枠パネル7(P3)の傾きが調整されることとなる。
【0029】 また、その他、調整部材10としては、第2の支持材3bと上側の型枠パネル 7(P)が備える第1の支持材3aとの間に、架け渡されるコイルスプリング等 のばね部材と、上側の型枠パネル7(P)が備える第1の支持材3aの上方に配 された第5のナットであってもよい(図示せず)。このばね部材は、上側の型枠 パネル7(P)が備える第1の支持材3aを上方へ押し上げる付勢力を有するも のである。よって、上側の型枠パネル7(P)が型枠パネル8(P)の上に載せ られて、前記第5のナットがねじ込まれると、その上側の型枠パネル7(P)が 備える第1の支持材3aの位置は、適切な位置になるまで下げられるため、第2 の支持材3bに対する上側の型枠パネル7(P)が備える第1の支持材3aの位 置Sが調節されて、上側の型枠パネル7(P)の傾きが是正される。
【0030】 なお、この考案は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種 々の変更が可能である。たとえば、前記雄ねじ部60は、前記雄ねじ部材6とし て別途、用意しなくても、前記第1あるいは第2の支持材9a,9bと一体とな って、そのまま上方あるいは下方に向かって延びるものであってもよい。また、 前記孔5も、前記楕円形状に形成されていなくても、雄ねじ部60が通りさえす れば、その形状を特に問うものではない。したがって、円形の孔5であってもよ いし、また、その孔5が備えられる第1あるいは第2の支持材9a,9bから一 部が開口する、長孔50であってもよい。
【0031】
【考案の効果】
以上、詳述したところから明かなように、この考案に係る型枠パネルによれば 、次の効果が奏せられる。
【0032】 請求項1ないし4に記載された型枠パネルによれば、その傾きを調整して積み 上げることができる。
【0033】 請求項5に記載の型枠パネルによれば、間隔保持材を、型枠パネルに、特別な 用具を用いることなく、つなぎ止めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1の実施の形態に係る型枠パネル
の連結状態を示す側面図である。
【図2】同じく、型枠パネルの背面図である。
【図3】同じく、底面図である。
【図4】同じく、平面図である。
【図5】同じく、上側の型枠パネルが、パネル本体の裏
面側方向に傾いた状態を示す側面図である。
【図6】同じく、上側の型枠パネルが、パネル本体の表
面側方向に傾いた状態を示す側面図である。
【図7】第2の実施の形態に係る型枠パネルの連結状態
を示す側面図である。
【図8】第3の実施の形態に係る型枠パネルの連結状態
を示す側面図である。
【符号の説明】
7(P1)、7(P2)、7(P3) 上側の型枠パ
ネル 8(P1)、8(P2)、8(P3) 型枠パネル 1 パネル本体 2 パネル裏面 3a 第1の支持材 3b 第2の支持
材 5 孔 6 雄ねじ部材 60 雄ねじ部 S 第2の支持材に対する上側の型枠パネルが備える第
1の支持材の位置 9a(10) 第1のナット(調整部材) 9b(10) 第2のナット(調整部材) 9c 第3のナット 12 間隔保
持材

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積み上げられてコンクリート構造物の壁
    面を構成するとともに、型枠としての役割を兼ね備える
    型枠パネルであって、 コンクリート製のパネル本体と、そのパネル本体の下端
    部裏面側から突出する第1の支持材と、前記パネル本体
    の上端部裏面側から突出する第2の支持材とからなり、 前記第1の支持材は、孔を備え、 前記第2の支持材は、上側の型枠パネルが備える前記孔
    を通る、雄ネジ部を備え、 前記雄ネジ部と螺合する調整部材によって、前記第2の
    支持材に対する前記上側の型枠パネルが備える前記第1
    の支持材の位置が調節されて、前記上側の型枠パネルの
    傾きが調整されることを特徴とする型枠パネル。
  2. 【請求項2】 前記調整部材は、前記第1の支持材の下
    方に配される第1のナットと、前記第1の支持材の上方
    に配される第2のナットからなり、 前記第1および第2のナットが、前記雄ネジ部の適宜位
    置で前記上側の型枠パネルが備える第1の支持材を挟み
    込むことで、前記第2の支持材に対する前記上側の型枠
    パネルが備える前記第1の支持材の位置が調節されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の型枠パネル。
  3. 【請求項3】 積み上げられてコンクリート構造物の壁
    面を構成するとともに、型枠としての役割を兼ね備える
    型枠パネルであって、 コンクリート製のパネル本体と、そのパネル本体の下端
    部裏面側から突出する第1の支持材と、前記パネル本体
    の上端部裏面側から突出する第2の支持材とからなり、 前記第1の支持材は、雄ネジ部を備え、 前記第2の支持材は、上側の型枠パネルが備える前記雄
    ネジ部が通る、孔を備え、また、 前記雄ネジ部と螺合する調整部材によって、前記第2の
    支持材に対する前記上側の型枠パネルが備える前記第1
    の支持材の位置が調節されて、前記上側の型枠パネルの
    傾きが調整されることを特徴とする型枠パネル。
  4. 【請求項4】 前記調整部材は、前記第2の支持材の下
    方に配される第1のナットと、前記第2の支持材の上方
    に配される第2のナットからなり、 前記第1および第2のナットが、前記雄ネジ部の適宜位
    置で前記第2の支持材を挟み込むことで、前記第2の支
    持材に対する前記上側の型枠パネルが備える第1の支持
    材の位置が調節されることを特徴とする請求項3に記載
    の型枠パネル。
  5. 【請求項5】 前記雄ねじ部と螺合する第3のナット
    と、 前記第1あるいは第2の支持材との間で、 前記雄ねじ部に挿通される間隔保持材が挟まれて支持さ
    れることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項
    に記載の型枠パネル。
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