JP3059279B2 - 視覚障害者誘導用タイルカーぺット - Google Patents
視覚障害者誘導用タイルカーぺットInfo
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- JP3059279B2 JP3059279B2 JP3332688A JP33268891A JP3059279B2 JP 3059279 B2 JP3059279 B2 JP 3059279B2 JP 3332688 A JP3332688 A JP 3332688A JP 33268891 A JP33268891 A JP 33268891A JP 3059279 B2 JP3059279 B2 JP 3059279B2
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- Japan
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- pile
- tcp
- carpet
- visually impaired
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、視力障害のない者に
も審美性が得られる視覚障害者誘導用タイルカーペット
(以下、タイルカーペットをTCPという)でしかも二
重床に好適なTCPに関する。
も審美性が得られる視覚障害者誘導用タイルカーペット
(以下、タイルカーペットをTCPという)でしかも二
重床に好適なTCPに関する。
【0002】
【従来技術と問題点】従来カーぺット床材において視覚
障害者の誘導をするための方法としてカーペットの間に
突起の付いたゴムあるいはプラスチックのタイルをなら
べる方法と、カーぺットの上から床下地に穴を開け、上
から突起物をねじ込むなどの方法があった。
障害者の誘導をするための方法としてカーペットの間に
突起の付いたゴムあるいはプラスチックのタイルをなら
べる方法と、カーぺットの上から床下地に穴を開け、上
から突起物をねじ込むなどの方法があった。
【0003】前者はインテリアデザイン的に好ましくな
いものであった。後者は図7に示されるようにコンクリ
ート下地20にパイル17とバッキング18とを貫通し
てカーぺット19の上から穴を開け、ねじを有する金属
性の突起物16をこの穴にねじ込む方法が採用されてい
た。
いものであった。後者は図7に示されるようにコンクリ
ート下地20にパイル17とバッキング18とを貫通し
てカーぺット19の上から穴を開け、ねじを有する金属
性の突起物16をこの穴にねじ込む方法が採用されてい
た。
【0004】しかしながら、この方法では施工が煩雑で
あり、ねじ式なのでまわすと簡単にとれ、固定方法とし
ては好ましくない。また、いずれの方法も二重床に貼ら
れたTCPに施工するのは不可能であった。
あり、ねじ式なのでまわすと簡単にとれ、固定方法とし
ては好ましくない。また、いずれの方法も二重床に貼ら
れたTCPに施工するのは不可能であった。
【0005】また、カーぺットのみに穴を開けて、突起
物が表面についた割ピンを差し込み、割ピン先端をカー
ぺット下で押し広げてカーぺット表面に突起物を固定す
る方法があるが、この方法も固定が不安定で、グラグラ
してかえってつまずきやすい等の欠点があった。
物が表面についた割ピンを差し込み、割ピン先端をカー
ぺット下で押し広げてカーぺット表面に突起物を固定す
る方法があるが、この方法も固定が不安定で、グラグラ
してかえってつまずきやすい等の欠点があった。
【0006】
【問題点を解決する手段】本願発明は上記問題点を解消
した発明で、表面にカットバイルを有するタイルカーぺ
ットにおいて、所定の模様状にパイルを倒伏して、かつ
倒伏したパイル上に円板状の台座部分5と同心円で台座
部分よりも径の小さい上部6が一体的に成型され、台座
部分5と上部6よりなる支持体3にキャップ7を嵌合す
る前記模様と同一形状のノンスリップ突起物がパネル先
端より露出していることを特徴とする視覚障害者用タイ
ルカーペット、をその要旨とする。
した発明で、表面にカットバイルを有するタイルカーぺ
ットにおいて、所定の模様状にパイルを倒伏して、かつ
倒伏したパイル上に円板状の台座部分5と同心円で台座
部分よりも径の小さい上部6が一体的に成型され、台座
部分5と上部6よりなる支持体3にキャップ7を嵌合す
る前記模様と同一形状のノンスリップ突起物がパネル先
端より露出していることを特徴とする視覚障害者用タイ
ルカーペット、をその要旨とする。
【0007】本発明における視覚障害者誘導用タイルカ
ーぺットの製造例を示す。
ーぺットの製造例を示す。
【0008】図1は本発明であるTCPの製造方法を示
す断面図であり、図2は本発明TCPの断面図である。
す断面図であり、図2は本発明TCPの断面図である。
【0009】1は裏打ち材、2はパイルである。パイル
上から射出成型、高周波または熱プレス等で誘導用突起
の支持体3をパイル上から圧着する。4は押し倒された
パイルである。
上から射出成型、高周波または熱プレス等で誘導用突起
の支持体3をパイル上から圧着する。4は押し倒された
パイルである。
【0010】支持体は比較的大きい径1〜10cmの円
板上の台座部分5と、同心円で台座部分よりも径の小さ
い上部6が―体的に成型されている。
板上の台座部分5と、同心円で台座部分よりも径の小さ
い上部6が―体的に成型されている。
【0011】この台座部分と上部よりなる支持体3が嵌
合するように成型されたキャップ7が―点鎖線のように
支持体3と嵌合する。
合するように成型されたキャップ7が―点鎖線のように
支持体3と嵌合する。
【0012】このようにして支持体とキャップの―体と
なったノンスリップ突起7がパイルの表面8より好まし
くは1〜10mm突出しておりこのようにして本願の誘
導TCP9が得られる。
なったノンスリップ突起7がパイルの表面8より好まし
くは1〜10mm突出しておりこのようにして本願の誘
導TCP9が得られる。
【0013】なお、上記TCPの製造方法において射出
成型等によりカーぺット材料と射出口金と金型間に挟ん
で射出し溶融樹脂をパイルに浸透させると台座とカーぺ
ット部分の接着が強固になり、耐久性の高い好ましいT
CPが得られる。
成型等によりカーぺット材料と射出口金と金型間に挟ん
で射出し溶融樹脂をパイルに浸透させると台座とカーぺ
ット部分の接着が強固になり、耐久性の高い好ましいT
CPが得られる。
【0014】本願において他のTCPの製造方法も利用
可能である。カーペットにノンスリップ突起物を形成す
る方法として高周波プレスの使用、またはその他のカー
ペットの製造方法も利用可能である。
可能である。カーペットにノンスリップ突起物を形成す
る方法として高周波プレスの使用、またはその他のカー
ペットの製造方法も利用可能である。
【0015】本願において突起を射出成型で行なうのは
より好適である。具体的には金型と樹脂射出口金間にタ
イルカーぺットを挟んで樹脂をTCPに射出し、パイル
を倒伏させるとともに樹脂をパイル間に含浸せしめ、台
座をタイルカーペット表面上に形成することによってT
CPが得られる。
より好適である。具体的には金型と樹脂射出口金間にタ
イルカーぺットを挟んで樹脂をTCPに射出し、パイル
を倒伏させるとともに樹脂をパイル間に含浸せしめ、台
座をタイルカーペット表面上に形成することによってT
CPが得られる。
【0016】上記製造方法により、TCPの弾性のある
パイルを倒伏させるとともに射出成型において、樹脂が
パイル間に浸透し、この倒伏したパイル上に支持体が形
成されるのである。
パイルを倒伏させるとともに射出成型において、樹脂が
パイル間に浸透し、この倒伏したパイル上に支持体が形
成されるのである。
【0017】図4は図2のTCPの平面図であり、本願
TCP9においてパイル8上に円状模様が並べられたノ
ンスリップ突起7が露出しており、踏んだ時の触感で視
力障害者を「止まれ」と指示する。
TCP9においてパイル8上に円状模様が並べられたノ
ンスリップ突起7が露出しており、踏んだ時の触感で視
力障害者を「止まれ」と指示する。
【0018】図5は本願発明TCPの他の実施態様断面
図である。
図である。
【0019】裏打ち材1上にパイル2が形成され、径が
1〜10mmの円形のナイロン等の熱可塑性樹脂台座1
2が2〜4個の複数個倒伏したパイル4’上に射出成型
等の方法で成型され、次に成型された複数個の台座を覆
うキャップ13が台座に密着するように装着され、パイ
ル2から1〜10mm露出したノンスリップ突起14が
形成される。
1〜10mmの円形のナイロン等の熱可塑性樹脂台座1
2が2〜4個の複数個倒伏したパイル4’上に射出成型
等の方法で成型され、次に成型された複数個の台座を覆
うキャップ13が台座に密着するように装着され、パイ
ル2から1〜10mm露出したノンスリップ突起14が
形成される。
【0020】このようにして本願TCP15が得られ
る。
る。
【0021】図6は図5TCPの平面図であり、TCP
15において、パイル表面8から露出した縦長の形状が
複数個並べられた模様のノンスリップ突起14で、進行
方向が誘導される。
15において、パイル表面8から露出した縦長の形状が
複数個並べられた模様のノンスリップ突起14で、進行
方向が誘導される。
【0022】このように縦長のノンスリップ突起を踏む
ことにより視力障害者に「進め」を指示する。
ことにより視力障害者に「進め」を指示する。
【0023】図6の進路誘導用本願発明TCPと図4
の”止まれ”用本願発明TCPの所定の模様の組合せに
より,視覚障害者を安全に誘導できる。
の”止まれ”用本願発明TCPの所定の模様の組合せに
より,視覚障害者を安全に誘導できる。
【0024】
【発明の効果】a.意匠性が失われなかった。 b.TCPの突起物が強固にノンスリップ突起物が形成
されるため、視覚障害者を安全に誘導することができ
た。 c.ノンスリップ突起物は歩行に際して、十分な強度が
得られた。 d.二重床の上にも簡単かつ効率的に施工できた。
されるため、視覚障害者を安全に誘導することができ
た。 c.ノンスリップ突起物は歩行に際して、十分な強度が
得られた。 d.二重床の上にも簡単かつ効率的に施工できた。
【0025】
【実施例】実施例1 ―辺が約50cmの4mmのカットバイルタフテッド表
面布帛のついたTCP上にでの溶融ナイロン樹脂をパイ
ル根元に射出成型し.高さ5mmの6コの円型の台座を
得た。
面布帛のついたTCP上にでの溶融ナイロン樹脂をパイ
ル根元に射出成型し.高さ5mmの6コの円型の台座を
得た。
【0026】台座の下のパイルは倒伏され、パイル間に
は樹脂が浸透した。―方予め台座を嵌合するように成型
されたキャップを台座上に載せ押圧すると、パイル先端
より5mm露出したノンスリップ突起物が得られた。こ
のようにしてノンスリップ突起物が固着された視覚障害
者誘導用TCPが得られた。
は樹脂が浸透した。―方予め台座を嵌合するように成型
されたキャップを台座上に載せ押圧すると、パイル先端
より5mm露出したノンスリップ突起物が得られた。こ
のようにしてノンスリップ突起物が固着された視覚障害
者誘導用TCPが得られた。
【0027】実施例3 実施例1の誘導用TCPを二重床に貼着け、これを施工
した。
した。
【0028】実施例4 実施例2の誘導用TCPを二重床に貼着け、これを施工
した。
した。
【図1】本願発明の製造工程図の一部
【図2】本願発明により製作したTCPの断面図
【図3】図2のTCPの平面図
【図4】本願発明により製作したTCPの他の実施態様
断面図
断面図
【図5】図4のTCPの平面図
【図6】従来の誘導用突起物の取付方法の断面図
1は裏打ち材、2はパイル、4、4’は倒伏したパイ
ル、8はパイル表面、7、10はノンスリップ突起であ
る。
ル、8はパイル表面、7、10はノンスリップ突起であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61F 9/08 300
Claims (1)
- 【請求項1】表面にカットパイルを有するタイルカーぺ
ットにおいて、所定の模様状にパイルを倒伏して、かつ
倒伏したパイル上に円板状の台座部分5と同心円で台座
部分よりも径の小さい上部6が一体的に成型され、台座
部分5と上部6よりなる支持体3にキャップ7を嵌合す
る前記模様と同一形状のノンスリップ突起物がパネル先
端より露出していることを特徴とする視覚障害者誘導用
タイルカーペット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3332688A JP3059279B2 (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 視覚障害者誘導用タイルカーぺット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3332688A JP3059279B2 (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 視覚障害者誘導用タイルカーぺット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0690976A JPH0690976A (ja) | 1994-04-05 |
JP3059279B2 true JP3059279B2 (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=18257770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3332688A Expired - Fee Related JP3059279B2 (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 視覚障害者誘導用タイルカーぺット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3059279B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100804040B1 (ko) * | 2002-03-22 | 2008-02-18 | 주식회사 코오롱 | 슬립 방지용 섬유기재 및 그의 제조방법 |
GB2484541A (en) * | 2010-10-15 | 2012-04-18 | Tactile & Anti Slip Systems & Services Ltd | Shaftless stud for tactile paving |
-
1991
- 1991-11-20 JP JP3332688A patent/JP3059279B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0690976A (ja) | 1994-04-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
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