JP3059100U - 太陽電池付き自発光型安全ベスト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課 題】 従来の電池を電源とする自発光体を組込
んだ安全ベストにおける電池交換や充電操作の煩しさを
無くした自発光システムを具備する安全ベストを提供す
ること。 【解決手段】 前，後身頃１，２，３又はいずれか一方
の身頃の表面に適宜パターンで自発光体６を取付けた安
全ベストＶにおいて、適宜位置の外面に、太陽電池セル
71を配設すると共に、該電池セル71に起電される電力を
前記ベストＶの適宜位置に設けた二次電池72に貯め、該
二次電池72により自発光体６を発光させるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は自発光体を具備した安全ベストに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、夜間の交通整理や夜間工事、或は、トンネル内工事などにおいては 、遠方からでも視認できる安全ベストを着用することが行われている。

【０００３】 従来の安全ベストは、発光材として反射テープを使用したものであったが、光 源が無いと反射光が生じないため、安全面において稍問題があった。このような 点に鑑み、光源がなくても自発光し、前記反射テープによる反射光と相俟って安 全性を著しく高めた安全ベストが使用されるようになったが、問題点もある。

【０００４】 即ち、安全ベストに組込まれる自発光体は、小形電球やＬＥＤ、或は、ＥＬ板 であるが、いずれも電源を不可欠とする点がそれである。そして、ＬＥＤやＥＬ 板は消費電力が小さいとはいえ、電源とする一次電池をベスト内に組込むと、そ の部分が嵩張るのみならず、消耗する電池を取替えなければならないという取り 扱い上の煩しさがある。電源を二次電池にすれば、電池取替えの煩しさは大幅に 減少するが、電池が消耗する度、充電を不可欠とするため、この点の煩しさが電 池取替えを必要としない利点を減殺していた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記のような従来の電池を電源とする自発光体を組込んだ安全ベスト における電池交換や充電操作の煩しさを無くした自発光システムを具備する安全 ベストを提供することを、その課題とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決することを目的としてなされた本考案安全ベストの構成は、前 ，後身頃又はいずれか一方の身頃の表面に適宜パターンで自発光体を取付けた安 全ベストにおいて、適宜位置の外面、例えば、肩口表面や肩口表面とそこを中心 として前面側又は後面側、或は、両面側の外面などに、太陽電池セルを配設する と共に、該電池セルに起電される電力を前記ベストの適宜位置に設けた二次電池 に貯め、該二次電池により自発光体を発光させるようにしたことを特徴とするも のである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

次に、本考案安全ベストの実施の形態について図に拠り説明する。図１は本考 案安全ベストの一例の正面図、図２は本考案安全ベストにおける発光回路の一例 のブロック図である。

【０００８】 図１において、１，２は安全ベストＶの左，右の前身頃、３は前身頃１，２と 肩Ｓおよび胴部Ｗにおいて繋がった後身頃、４，５は前記の前身頃１，２と胴部 Ｗに帯状に取付けた反射体、６は前記前身頃１，２の反射体４の中心部に配設し た、例えばＥＬ（エレクトロ・ルミネセンス）板による自発光体で、従来の安全 ベストＶでは、この自発光体６を点滅発光させるため、発光回路（インバータ回 路）と乾電池を主体とする電源部７をベスト着用の邪魔になり難いところ、例え ば、前身頃１又は２の下部内面側に設けていた。なお、前記自発光体６は、図に 表われないが、後身頃３の外面にも設けられているが、いずれか一方にしか設け ないこともあり得る。

【０００９】 しかし、上記のような電源部７の構成では、種々の問題点があることは、先に 述べた通りである。そこで、本考案では、図２に例示するように電源となる電池 に二次電池72を使用すると共に、この電池の充電用電源となる太陽電池セル71を 用いて、電源部７を形成したものである。図２において、73はこの回路のオン・ オフスイッチ、74は自発光体６を点滅発光させるためのインバータ回路である。 そして、太陽電池セル71の取付位置は、ベストＶの適宜箇所の外面、例えば、肩 口Ｓ、又は、そこを中心として身頃の前面又は後面側或は両面側などに配置すれ ば、太陽光等の光の照射を受け易く、高い起電効果が得やすくなる。前記セル71 の取付位置は、勿論、例示した部位に限られるものではない。

【００１０】 電源部７を上記のように形成すると、昼間の自発光体６の発光動作が不要なと きにこのベストＶを着用して屋外等での作業を行っている間に、或は、未着用時 には明るいところにこのベストＶを掛けて置くなどしていることにより、二次電 池72が太陽電池セル71の起動力によって充電されるので、夜間工事等においては 、この二次電池72に貯えられた電力を使用して、自発光体６を点滅動作させるこ とができる。そして、昼，夜で安全ベストＶに対してこの使用形態を繰返しを行 っていれば、電源に二次電池72を使用していても充電操作をする必要が無くなる か、或は、殆ど不用になる。

【００１１】 本考案では、太陽電池セル71を始めとする電源部７と自発光体６を、防水機能 を持たせてベストＶに取付けておくか、又は、前記電源部７と自発光体６を防水 機能を付与して、或は、付与しないでベストＶから取外し可能に形成しておくこ とにより、ベスト自体の洗濯や補修などの際にそれらを取外して行うことが可能 になるので、それらの作業が容易に行えて便利である。また、取外した状態にお いての二次電池72の太陽電池セル71による充電も可能である。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は以上の通りであって、前，後身頃、又は、いずれか一方の身頃の表面 に適宜パターンで自発光体を取付けた安全ベストにおいて、その適宜の位置、例 えば、肩口表面や肩口表面とそこを中心として前面側又は後面側若しくは両面側 の外面などに、太陽電池セルを配設すると共に、該電池セルに起電される電力を 前記ベストの適宜位置に設けた二次電池に貯め、該二次電池により自発光体を発 光させるようにしたので、電源となる電池の取替えや光電操作を人手によりいち いち行う必要がなくなり、至って便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案安全ベストの一例の正面図。

【図２】本考案安全ベストにおける発光回路の一例のブ
ロック図。

【符号の説明】

１，２ 左，右の前身頃 ３ 後身頃 ４，５ 反射体 ６ 自発光体 ７ 電源部 Ｓ 肩 Ｗ 胴部 Ｖ ベスト

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前，後身頃又はいずれか一方の身頃の表
   面に適宜パターンで自発光体を取付けた安全ベストにお
   いて、適宜位置の外面に、太陽電池セルを配設すると共
   に、該電池セルに起電される電力を前記ベストの適宜位
   置に設けた二次電池に貯め、該二次電池により自発光体
   を発光させるようにしたことを特徴とする太陽電池付き
   自発光安全ベスト。
2. 【請求項２】 自発光体と太陽電池セルを含む電源部
   は、ベストに取外し可能に設けた請求項１の太陽電池付
   き自発光型安全ベスト。
3. 【請求項３】 自発光体と太陽電池セルを含む電源部
   は、防水機能を付与してベストに取付けた請求項１の太
   陽電池付き自発光型安全ベスト。