JP3059054B2 - リニアモータの給電装置 - Google Patents

リニアモータの給電装置

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JP3059054B2 JP6203760A JP20376094A JP3059054B2 JP 3059054 B2 JP3059054 B2 JP 3059054B2 JP 6203760 A JP6203760 A JP 6203760A JP 20376094 A JP20376094 A JP 20376094A JP 3059054 B2 JP3059054 B2 JP 3059054B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の変電所を持つ3
重き電方式の地上1次式LSM(リニアシンクロナスモ
ータ)の給電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来3重き電方式の地上1次式LSMの
給電装置の一例には、図8に示すように送出側変電所S
S1、受入側変電所SS2、き電線1、き電境界スイッ
チ2、き電線スイッチ3、地上子コイル4、列車5から
構成されたものがある。
【0003】地上1次側コイルへ給電するためのき電線
は、図8に示すように変電所SS1、SS2間の給電境
界を設けるためにき電境界スイッチ2によりつなげられ
ている。また、き電線1から地上子コイル4への電線に
は、列車5が在線するセクションにのみ電力が供給され
るように、各セクションにつき1つのき電線スイッチ3
が設けられている。
【0004】変電所SS1,SS2間で制御対象列車の
引き渡しを行う際には、列車の左と右とで変電所の給電
境界が異なるため、左右の推力を同一にするように列車
送出側変電所SS1から供給されている電力を、列車受
入側変電所SS2に伝達することで渡りを行う際の推力
変動を極力少なくする構成としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
でも、何らかの異常により列車送出側変電所SS1から
出力される電流値と列車受入側変電所SS2から出力さ
れる出力電流値の極性が異なるような事象が発生する
と、車輪の一方側には推進力、車輪の他方側には制動力
が働くため、車両が左右に振られて乗り心地が悪くなる
ことが考えられる。
【0006】さらに、超電導磁気浮上式鉄道の場合に
は、急峻な電磁力の変動により超電導磁石(SCM)が
クエンチしてしまうことも考えられ、列車の案内力を失
ってしまうことになる。列車が高速で走行しているとき
にこの事象が発生すると、左右に列車が急激に振られ、
乗り心地だけでなく車両にも悪影響を及ぼす可能性が考
えられる。
【0007】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、列車の受け渡しを行う際にも列車
の左右に供給される電力の供給元の変電所が同一なもの
となるようにき電境界を設けることにより、列車送出側
変電所と列車受入側変電所の電流値が異なっていても車
両の左右に与えられる推進力を等しくすることを目的と
している。
【0008】また、本発明のき電構成に前後変電所間の
出力電流値を等しくする構成を組み合わせることによ
り、前後変電所間の出力電流値が異なることにより発生
する列車の前後の推進力の相違による乗り心地への悪影
響、急峻な電磁力の変動によるSCMへの悪影響を防止
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、3重き電方式の地上1
次式リニアシンクロナスモータの給電装置において、地
上1次側コイルの物理的な給電境界にあたるセクション
を2分割し、これらのセクションに給電路にき電線スイ
ッチをそれぞれ設けたことを特徴としたリニアモータの
給電装置である。
【0010】前記目的を達成するため、請求項2に対応
する発明は、3重き電方式の地上1次式リニアシンクロ
ナスモータの給電装置において、地上1次側コイルの物
理的な給電境界にあたるセクションを2分割し、これら
のセクションに給電するためのスイッチをそれぞれ設
け、列車の走行を制御する変電所間で制御対象列車の引
き渡しを行うとき、前記列車を受け入れる列車受入側変
電所で列車送出側変電所から出力されている電流値を検
知する検知手段を設け、この検知手段により検知した電
流値を自変電所の電流値として出力する手段を設けたこ
とを特徴としたリニアモータの給電装置である。
【0011】前記目的を達成するため、請求項3に対応
する発明は、3重き電方式の地上1次式リニアシンクロ
ナスモータの給電装置において、地上1次側コイルの物
理的な給電境界にあたるセクションを2分割し、これら
のセクションに給電するためのスイッチをそれぞれ設
け、列車の走行を制御する変電所間で制御対象列車の引
き渡しを行うとき、前記列車を受け入れる列車受入側変
電所で列車送出側変電所から出力されている電流値を検
知する検知手段を設け、この検知手段により検知した電
流値を自変電所の電流値として出力する手段を設け、前
記列車送出側変電所の出力電流値をリアルタイムな値と
して前記列車受入側変電所で取り込む電流取込手段を設
けたことを特徴としたリニアモータの給電装置である。
【0012】前記目的を達成するため、請求項4に対応
する発明は、3重き電方式の地上1次式リニアシンクロ
ナスモータの給電装置において、地上1次側コイルの物
理的な給電境界にあたるセクションを2分割し、これら
のセクションに給電するためのスイッチをそれぞれ設
け、列車の走行を制御する変電所間で制御対象列車の引
き渡しを行うとき、前記列車を受け入れる列車受入側変
電所で列車送出側変電所から出力されている電流値を検
知する検知手段を設け、この検知手段により検知した電
流値を自変電所の電流値として出力する手段を設け、前
記列車送出側変電所の出力電流値を前記列車受入側変電
所で検知するまでの時間遅れ分を、列車の走行条件から
送出側の電流値を予測して補正し、かつ受入側の電流値
とする手段を設けたことを特徴としたリニアモータの給
電装置である。
【0013】前記目的を達成するため、請求項5に対応
する発明は、3重き電方式の地上1次式リニアシンクロ
ナスモータの給電装置において、地上1次側コイルの物
理的な給電境界にあたるセクションを2分割し、これら
のセクションに給電するためのスイッチをそれぞれ設
け、列車の走行を制御する変電所間で制御対象列車の引
き渡しを行うとき、列車送出側変電所より出力されてい
る電流値を検出するセンサを設け、このセンサで検出し
た電流値を列車受入側変電所の電流値とする手段を設け
たことを特徴としたリニアモータの給電装置である。
【0014】前記目的を達成するため、請求項6に対応
する発明は、3重き電方式の地上1次式リニアシンクロ
ナスモータの給電装置において、地上1次側コイルの物
理的な給電境界にあたるセクションを2分割し、これら
のセクションに給電するためのスイッチをそれぞれ設
け、列車の走行を制御する変電所間で制御対象列車の引
き渡しを行うとき、前記列車の走行条件から列車に加え
られている推力を推算して列車送出側変電所より出力さ
れている電流値を求め、列車受入側変電所の電流値とす
る手段を設けたことを特徴としたリニアモータの給電装
置である。
【0015】前記目的を達成するため、請求項7に対応
する発明は、3重き電方式の地上1次式リニアシンクロ
ナスモータの給電装置において、地上1次側コイルの物
理的な給電境界にあたるセクションを2分割し、これら
のセクションに給電するためのスイッチをそれぞれ設
け、列車の走行を制御する変電所間で制御対象列車の引
き渡しを行うとき、前記スイッチの開閉制御を行う手段
を列車送出側変電所若しくは列車受入側変電所のどちら
か一方に設けたことを特徴としたたリニアモータの給電
装置である。
【0016】
【作用】請求項1に対応する発明によれば、地上1次側
コイルの物理的な給電境界にあたるセクションを2分割
し、これらのセクションに給電するためのスイッチをそ
れぞれ設けたことにより、渡り重複区間を無くすことが
でき、これによって全列車走行区間において車両の左右
の一次側コイルへは見かけ上単一の変電所から電流を供
給するようにできる。
【0017】請求項2に対応する発明によれば、列車を
受け入れる変電所側で、送出側の変電所から出力されて
いる電流値を検知し、自変電所の電流値として出力する
ようにしたので、車両の前後の推進力が同一になり、車
両へ悪影響を及ぼす事象を発生させなくし、乗り心地の
悪化を防止することが可能になる。
【0018】請求項3〜請求項6のいずれか一つに対応
する発明によれば、列車の前後の電流値を等しくできる
ことから、き電境界上においても列車からみた地上子コ
イルへの電流の供給元は単一の変換所と等価なものとな
ることになり、また受け入れ側変電所で列車の制御を受
け継ぐときに、電流演算の連続性が保たれるため、シス
テムとしての信頼性の向上につなげることができる。
【0019】請求項7に対応する発明によれば、分割さ
れたセクションの2つのき電スイッチの開閉制御を、列
車送出側変電所若しくは列車受入側変電所のどちらか一
方に行うようにしたので、受け入れ側変電所で列車の制
御を受け継ぐときに、電流演算の連続性が保たれるた
め、システムとしての信頼性の向上につなげることがで
きる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 [第1実施例(請求項1に対応する実施例)]図1は本
発明の第1実施例を示す回路図であり、送出側変電所S
S1、受入側変電所SS2、き電線1、き電境界スイッ
チ2、き電線スイッチ3、地上子コイル4、列車5から
構成されている点は、前述した従来例と同一である。な
お、A11,A12,A13X,A13Y,A14〜A
16、B11〜B16、C10〜C16はセクション番
号を示し、SA11〜SA16、SB11〜SB16、
SC10〜SC15はき電線スイッチ番号を示してい
る。
【0021】送出側変電所SS1の給電範囲は、き電境
界スイッチ2まで、つまり制御範囲はセクション番号A
13X,C12までである。受入側変電所SS2の給電
範囲は、き電境界スイッチ2まで、つまり制御範囲はセ
クション番号A13Y,B13からである。
【0022】送出側変電所SS1は、列車5の速度制御
を行うために列車位置に同期した電流の出力制御を行
う。このとき列車5の在線しているセクションヘのみ電
力を供給するために、列車5の位置に応じてき電線スイ
ッチ3の開閉の制御を行い、A〜C系のうち列車5の在
線している系の電力変換器のみ運転させる制御を行う。
【0023】図の位置を矢印の方向に向かって列車5が
走行しているとき、A系の電力変換器を停止させ、同系
の列車送出したセクションA11のき電線スイッチ3の
SA11を開放する。また、A系の列車進入開始するセ
クションA12のき電線スイッチ3のSA12を投入
後、A系の電力変換器を起動させる。このときB系とC
系の列車在線中のセクションB11,C11のき電線ス
イッチSB11,SC11は投入されており、B、C各
系の変換器は起動している。続いて、B系のセクション
B11を列車5が完全に進出したとき(A系のセクショ
ンSA12に列車5が完全に進入したとき)、進出した
B系のセクションB11のき電線スイッチSB11を開
放し、B系の電力変換器を停止させる。また、B系の列
車進入開始するセクションB12のき電線スイッチSB
12を投入後、B系の電力変換器を起動させる。
【0024】列車5の位置により上記A〜C系のき電線
スイッチ3の開閉制御と電力変換器の起動/停止制御を
繰り返し行い、列車5が制御範囲の外へ完全に進出した
ら、全制御範囲内のき電線スイッチ3を開放して全系の
電力変換器を停止させる。
【0025】受入側変電所SS2は、制御範囲手前に列
車5がきたことを検知したら、セクションA13Yとセ
クションB13のき電線スイッチSA13Y,SB13
を投入し、A系とB系の電力変換器を起動して列車5の
進入に備える。列車5の進入開始後は送出側変電所SS
1SS1と同様に電力供給区分を切り替えて列車を制御
する。
【0026】図1の実施例によれば、列車5の左右の地
上子コイル4へは同一の変電所から電流が供給される。
図8の従来の給電装置では、前後の変電所から地上子コ
イルへ供給される電流値が異なる現象が発生した場合、
変電所間で列車5の受け渡しを行う際に左右に列車5が
振られて乗り心地に悪影響を及ぼすことが考えられた
が、本実施例によれば、図8のような列車の左右で給電
範囲の異なる区間(渡り重複区間)が無くなることか
ら、その事象は発生しなくなる。 [第2実施例(請求項2に対応する実施例)]図2は、
図1の構成に送出側変電所SS1と受入側変電所SS2
の出力電流値を等しくする構成との組合せの実施例を示
す。
【0027】送出側変電所SS1は、列車5を制御しな
がらき電線1に出力している電流値を受入側変電所SS
2へ伝送等により出力する。列車5が制御範囲の外へ完
全に進出することで制御を終了し、新たな列車5の進入
に備える。
【0028】受入側変電所SS2は、送出側変電所SS
1からき電線1を通して地上子コイル4の各セクション
に出力されている電流値を検知し、制御範囲に列車が完
全に進入するまで送出側変電所SS1から出力されてい
る電流値をもとに制御する。列車5が完全に進入した後
は出力電流値に急峻な変化を起こさないことを考慮しな
がら、制御系を通常の速度制御に切り替える。このと
き、出力している電流値は送出側変電所SS1と同様に
後方の変電所へ伝送等により出力する。
【0029】以上述べた第2実施例によれば、列車を受
け入れる変電所SS2側で、送出側の変電所SS1から
出力されている電流値を検知し、自変電所の電流値とし
て出力する。さらに受入側および送出側変電所SS2、
SS1の電流値を等しくすることによって、車両の前後
の推進力が同一になり、車両へ悪影響を及ぼす事象を発
生させなくし、乗り心地の悪化を防止することができる
こととなる。 [第3実施例(請求項3に対応する実施例)]図3は、
図2の実施例において送出側変電所SS1の出力電流値
をリアルタイムな値として取り込むことを特徴とした実
施例を示す。
【0030】送出側変電所SS1は、列車5を制御しな
がらき電線1に出力している電流値を受入側変電所SS
2へ出力する。列車5が制御範囲の外へ完全に進出する
ことで制御を終了し、新たな列車5の進入に備える。
【0031】受入側変電所SS2は、送出側変電所SS
1から各セクションに出力されている電流値をSS1か
らの出力値により検知し、制御範囲に列車が完全に進入
するまで送出側変電所SS1から出力されている電流を
地上子コイル4に出力する。列車5が完全に進入した後
は出力電流値に急峻な変化を起こさないことを考慮しな
がら、制御系を通常の速度制御に切り替える。このと
き、出力している電流値は送出側変電所SS1と同様に
後方の変電所へ出力する。
【0032】送出側変電所SS1に有する電流制御部
8、受入側変電所SS2に有する電流制御部12は、き
電線1へ電流を出力する。また送出側変電所SS1に有
するき電制御部9、受入側変電所SS2に有するき電制
御部13は、列車5の位置により制御範囲内のき電スイ
ッチ3の開閉を制御する。
【0033】以上述べた第3実施例においても、第1実
施例と同様に列車の前後の電流値も等しいものとなる。
これにより、き電境界上においても列車からみた地上子
コイルへの電流の供給元は単一の変換所と等価なものと
なることになる。
【0034】また、受け入れ側変電所で列車の制御を受
け継ぐときに、電流演算の連続性が保たれるため、シス
テムとしての信頼性の向上につなげることができる。 [第4実施例(請求項4に対応する実施例)]図4は、
図2の実施例において送出側変電所SS1の出力電流値
を受入側変電所SS2にて取り込む際の時間遅れを補正
することを特徴とした実施例を示す。
【0035】送出側変電所SS1は、列車5を制御しな
がらき電線1に出力している電流値を受入側変電所SS
2へ伝送により出力する。列車5が制御範囲の外へ完全
に進出することで制御を終了し、新たな列車5の進入に
備える。
【0036】受入側変電所SS2は、送出側変電所SS
1から各セクションに出力されている電流値をSS1か
らの出力値により検知し、制御範囲に列車5が完全に進
入するまでSS1から出力されている電流値をもとに制
御する。列車5が完全に進入した後は出力電流値に急峻
な変化を起こさないことを考慮しながら、制御系を通常
の速度制御に切り替える。このとき、出力している電流
値は送出側変電所SS1と同様に後方の変電所へ伝送に
より出力する。
【0037】送出側変電所SS1に有する電流補正部
6、受入側変電所SS2に有する電流補正部10は、送
出側変電所SS1からの伝送時間の遅れ分を、列車の走
行条件から出力されている電流値を予測して、補正す
る。
【0038】以上述べた第4実施例においても、第1実
施例と同様に列車の前後の電流値も等しいものとなる。
これにより、き電境界上においても列車からみた地上子
コイルへの電流の供給元は単一の変換所と等価なものと
なることになる。
【0039】また、受け入れ側変電所で列車の制御を受
け継ぐときに、電流演算の連続性が保たれるため、シス
テムとしての信頼性の向上につなげることができる。 [第5実施例(請求項5に対応する実施例)]図5は、
図2の実施例において送出側変電所SS1の出力電流値
を電流検出器14により検出することを特徴とした実施
例を示す。
【0040】受入側変電所SS2は、送出側変電所SS
1から各セクションに出力されている電流値を電流検出
器14により検知し、制御範囲に列車が完全に進入する
まで検出電流を地上子コイル4に出力する。列車が完全
に進入した後は出力電流値に急峻な変化を起こさないこ
とを考慮しながら、制御系を通常の速度制御に切り替え
る。
【0041】以上述べた第5実施例においても、第1実
施例と同様に列車の前後の電流値も等しいものとなる。
これにより、き電境界上においても列車からみた地上子
コイルへの電流の供給元は単一の変換所と等価なものと
なることになる。
【0042】また、受け入れ側変電所で列車の制御を受
け継ぐときに、電流演算の連続性が保たれるため、シス
テムとしての信頼性の向上につなげることができる。 [第6実施例(請求項6に対応する実施例)]図6は、
図2の実施例において送出側変電所SS1の出力電流値
を予測してSS2の電流値とすることを特徴とした実施
例を示す。
【0043】受入側変電所SS2は、列車の走行条件か
ら列車に加えられている推力を推算して、送出側変電所
SS1から出力されている電流値を予測し、制御範囲に
列車が完全に進入するまで予測電流値により制御する。
列車が完全に進入した後は出力電流値に急峻な変化を起
こさないことを考慮しながら、制御系を通常の速度制御
に切り替える。
【0044】推力演算部7,11は、列車の走行条件か
ら、列車に伝えられている推力を演算して、送出側変電
所SS1より出力されている電流値を予測する。以上述
べた第6実施例においても、第1実施例と同様に列車の
前後の電流値も等しいものとなる。これにより、き電境
界上においても列車からみた地上子コイルへの電流の供
給元は単一の変換所と等価なものとなることになる。
【0045】また、受け入れ側変電所で列車の制御を受
け継ぐときに、電流演算の連続性が保たれるため、シス
テムとしての信頼性の向上につなげることができる。 [第7実施例(請求項7に対応する実施例)]図7は分
解されたセクションの2つのき電スイッチの制御を、受
入側変電所SS2または送出側変電所SS1のどちらか
一方のき電制御にて行う場合の実施例である。
【0046】き電スイッチSAX,SAYは、送出側変
電所SS1に有するき電制御部9または受入側変電所S
S2のき電制御部13のどちらか一方の指令により開閉
動作を同時に行う。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように本発明のリニアモータ
の給電装置によれば、以下のような作用効果が得られ
る。すなわち、変電所間の列車の受け渡しを行う際の列
車の左右に供給される電流値は同一なものとなり、前後
変電所から出力される電流値の相違による列車の左右振
動に伴う乗り心地への悪影響はなくなる。
【0048】さらに、前後変電所から供給する電流値を
同一なものとする構成と組み合わせることにより、車両
運動、乗り心地への悪影響はおよびSCMへの悪影響は
防止され、リニアシステムとしての信頼性の向上につな
げることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリニアモータの給電装置の第1実施例
を示す回路図。
【図2】本発明のリニアモータの給電装置の第2実施例
を示す図。
【図3】本発明のリニアモータの給電装置の第3実施例
を示す図。
【図4】本発明のリニアモータの給電装置の第4実施例
を示す図。
【図5】本発明のリニアモータの給電装置の第5実施例
を示す図。
【図6】本発明のリニアモータの給電装置の第6実施例
を示す図。
【図7】本発明のリニアモータの給電装置の第7実施例
を示す図。
【図8】従来のリニアモータの給電装置の一例を示す
図。
【符号の説明】
SS1…送出側変電所、SS2…受入側変電所、1…き
電線、2…き電境界スイッチ、3…き電線スイッチ、4
…地上子コイル、5…列車、C10〜C16…セクショ
ン番号、SC10〜SB16…き電線スイッチ番号、
6,10…電流補正部、7,11…推力演算部、8,1
2…電流制御部、9,13…き電制御部、14…電流検
出器。
フロントページの続き (72)発明者 石井 秀明 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝府中工場内 (56)参考文献 特開 平4−285407(JP,A) 特開 平5−83807(JP,A) 特開 平6−209502(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 41/02 H02K 41/03 B60L 13/03

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3重き電方式の地上1次式リニアシンク
    ロナスモータの給電装置において、地上1次側コイルの
    物理的な給電境界にあたるセクションを2分割し、これ
    らのセクションに給電路にき電線スイッチをそれぞれ設
    けたことを特徴としたリニアモータの給電装置。
  2. 【請求項2】 3重き電方式の地上1次式リニアシンク
    ロナスモータの給電装置において、地上1次側コイルの
    物理的な給電境界にあたるセクションを2分割し、これ
    らのセクションに給電するためのスイッチをそれぞれ設
    け、列車の走行を制御する変電所間で制御対象列車の引
    き渡しを行うとき、前記列車を受け入れる列車受入側変
    電所で列車送出側変電所から出力されている電流値を検
    知する検知手段を設け、この検知手段により検知した電
    流値を自変電所の電流値として出力する手段を設けたこ
    とを特徴としたリニアモータの給電装置。
  3. 【請求項3】 3重き電方式の地上1次式リニアシンク
    ロナスモータの給電装置において、地上1次側コイルの
    物理的な給電境界にあたるセクションを2分割し、これ
    らのセクションに給電するためのスイッチをそれぞれ設
    け、列車の走行を制御する変電所間で制御対象列車の引
    き渡しを行うとき、前記列車を受け入れる列車受入側変
    電所で列車送出側変電所から出力されている電流値を検
    知する検知手段を設け、この検知手段により検知した電
    流値を自変電所の電流値として出力する手段を設け、前
    記列車送出側変電所の出力電流値をリアルタイムな値と
    して前記列車受入側変電所で取り込む電流取込手段を設
    けたことを特徴としたリニアモータの給電装置。
  4. 【請求項4】 3重き電方式の地上1次式リニアシンク
    ロナスモータの給電装置において、地上1次側コイルの
    物理的な給電境界にあたるセクションを2分割し、これ
    らのセクションに給電するためのスイッチをそれぞれ設
    け、列車の走行を制御する変電所間で制御対象列車の引
    き渡しを行うとき、前記列車を受け入れる列車受入側変
    電所で列車送出側変電所から出力されている電流値を検
    知する検知手段を設け、この検知手段により検知した電
    流値を自変電所の電流値として出力する手段を設け、前
    記列車送出側変電所の出力電流値を前記列車受入側変電
    所で検知するまでの時間遅れ分を、列車の走行条件から
    送出側の電流値を予測して補正し、かつ受入側の電流値
    とする手段を設けたことを特徴としたリニアモータの給
    電装置。
  5. 【請求項5】 3重き電方式の地上1次式リニアシンク
    ロナスモータの給電装置において、地上1次側コイルの
    物理的な給電境界にあたるセクションを2分割し、これ
    らのセクションに給電するためのスイッチをそれぞれ設
    け、列車の走行を制御する変電所間で制御対象列車の引
    き渡しを行うとき、列車送出側変電所より出力されてい
    る電流値を検出するセンサを設け、このセンサで検出し
    た電流値を列車受入側変電所の電流値とする手段を設け
    たことを特徴としたリニアモータの給電装置。
  6. 【請求項6】 3重き電方式の地上1次式リニアシンク
    ロナスモータの給電装置において、地上1次側コイルの
    物理的な給電境界にあたるセクションを2分割し、これ
    らのセクションに給電するためのスイッチをそれぞれ設
    け、列車の走行を制御する変電所間で制御対象列車の引
    き渡しを行うとき、前記列車の走行条件から列車に加え
    られている推力を推算して列車送出側変電所より出力さ
    れている電流値を求め、列車受入側変電所の電流値とす
    る手段を設けたことを特徴としたリニアモータの給電装
    置。
  7. 【請求項7】 3重き電方式の地上1次式リニアシンク
    ロナスモータの給電装置において、地上1次側コイルの
    物理的な給電境界にあたるセクションを2分割し、これ
    らのセクションに給電するためのスイッチをそれぞれ設
    け、列車の走行を制御する変電所間で制御対象列車の引
    き渡しを行うとき、前記スイッチの開閉制御を行う手段
    を列車送出側変電所若しくは列車受入側変電所のどちら
    か一方に設けたことを特徴としたリニアモータの給電装
    置。
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