JP3058946U - 全二重通信方式送受信システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同時に送受信でき、使用しない余計なチャン
ネルを自動的に偵知、スキャンすることにより、他人の
通信周波との重畳から招いた誤作動または干渉現象を避
けることができ、周波キャリアを安定すると同時に、通
信伝送の品質を向上させることができる全二重通信方式
の無線送受信システムを提供する。 【解決手段】 ハンドセット及びベースセットを含む。
両方とも全二重通信制御チップを持つので、送受信を制
御すると共に、ワイヤレス双周波によりデュープレック
スのように信号伝送の作用にも役立つ。また、コードロ
ックチップを利用して、使用しない余計なチャンネルを
偵知したり、スキャンしたりすることにより、他人の通
信周波との重畳から招いた誤作動または干渉現象を避け
る。さらに、ＰＬＬという設計を使って、通信装置の周
波キャリアの周波数を安定すると同時に、通信伝送の品
質も向上される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は無線通信システムに応用される送受信システムに関するものであり、 特に、同時に発信、受信できるという全二重通信方式伝送設計を具有し、ＰＬＬ を使って、周波キャリアを安定するシステムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

御周知の通り、従来から、無線通信装置はほぼ単一チャンネル周波の伝送方式 を採用して、発信側と受信側が同じチャンネルの周波を使うので、一方向通信し かできない。つまり、一側が発信しているときは他側の相手はただ受信できるだ けであり、一般的な電話のように、送受信を同時に行う機能がない。その結果、 従来から、無線通信装置は人工的に送受信を切替えなければならず、とても不便 だと言える。両方が同時に発信すると、受信ができず、通信が中断してしまう。 両方が適確に送信受信を切替えないと、通信のメッセージが遺漏されまたはぎれ ぎれするようになる。また、両方が通信周波を予め同一周波に調整しなければ、 通信できない。両方が遠く離れている場合に、通信周波が同時に調整できないの で、誤作動の恐れがある。ひどい場合、他人のチャンネルと重畳されて、干渉が いつも生じる。況して、従来からの単一チャンネル、一方向通信設備では、殆ど 周波キャリアを安定する回路設計がないので、周波キャリアがいつも安定できず ひらひらと揺れ動いて、通信品質の劣化、受信曖昧などの欠点を招く。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

それに鑑みて、考案者がその欠点を解決するために、積極的に設計したり、直 したり、実際的に試験した後で、ようやく本考案の無線送受信システムを開発し た。その主な目的は双周波の同時作動で、同時に送受信できるという全二重通信 方式の通信装置を提供することにある。

【０００４】 本考案のもう一つの目的は、使用しない余計なチャンネルを自動的に偵知した り、スキャンしたりすることにより、他人の通信周波との重畳から招いた誤作動 または干渉現象を避けることができる全二重通信方式の無線送受信システムを提 供することにある。。

【０００５】 本案のもう一つの目的は、ＰＬＬという設計を使って通信装置の周波キャリア を安定すると同時に、通信伝送の品質を向上させることができる全二重通信方式 の無線送受信システムを提供することにある。。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案による全二重通信方式線送受信システムは、ベースセット及びハンドセ ットがデュープレクサのように、発信、受信の作用に役立つ全二重通信方式送受 信システムである。

【０００７】 ベースセットは、 一端をアンテナ装置に接続され、他端を受信の高周波増幅器、発信の高周 波増幅器にそれぞれ接続され、アンテナから受信された信号を受信の高
周波 増幅器へ伝送するほか、発信の信号を発信の高周波増幅器から、アンテ
ナを 経て、外部へ発射しているデュープレックス整合装置と、 バンド信号を増幅した後で、全二重通信制御チップへ送る受信の高周波増 幅器と、 全二重通信制御チップからきた周波キャリア信号及び周波ロック電気回路 からきた信号を受信したり、増幅したりした後で、デュープレックス整
合装 置へ伝送する発信の高周波増幅器と、 特定周波範囲における基準周波を発生し、全二重通信制御チップへ伝送す る基準周波の電気回路と、 発信、受信を制御し、発信としては、基準周波の電気回路に発生した基準 周波信号を受けて周波ロック電気回路まで伝送し、周波ロック電気回路
の基 準周波とし、さらに、コードロック制御チップと組合わせて制御パラメ
ータ とする方式で発射チャンネルの周波を決め、周波キャリア信号を発信の
高周 波増幅器へ伝送して増幅し、そして、音声の入力増幅器により変調した
後で 周波ロック電気回路へ送り、それに対し、受信としては、基準周波の運
算で 電圧の制御周波（ＶＣＯ）を得て、どのチャンネルの信号を受信するか
どう かを決め、受信の高周波増幅器の入力信号を第一中間周波の検派増幅
器、第 二中間周波の検波増幅器により検出したり、濾過したりすると、特定周
波数 の中間周波が発生し、その信号を周波検波及び復調の電気回路へ伝送す
る全 二重通信制御チップと、 ＰＬＬという設計を使って全二重通信制御チップから出力されたキャリア 信号の周波数を安定する周波ロック電気回路と、 周波のバンド寛さを複数のチャンネルに分けて、使用せず余計なチャンネ ルを偵知したり、スキャンしたりする機能をもち、制御パラメータ全二
重通 信制御チップへ伝送するという方式で、発射チャンネルの周波を決める
コー ドロック制御チップと、 全二重通信制御チップから出力された特定周波数の中間周波を音声信号に 転換して音声の出力増幅器まで伝送する周波検波及び復調電気回路と、 音声信号を増幅して、音声出力装置まで出力する音声の出力増幅器と、 マイクロホンなど装置の音声信号を受け増幅して全二重通信制御チップへ 送る音声の入力増幅器と から構成される。

【０００８】 ハンドセットの構造はベースセットの構造と同じだが、その受信周波がベース セットの発信周波で、その発信周波がベースセットの受信周波を決める。

【０００９】

【考案の実施の形態】

本考案の設計特徴、特色などを御瞭解なさるために、以下、更に図面を具体的 な実施例にあわせて詳しく説明してみよう。

【００１０】 まずは図１を御覧下さい。それは本考案の実施例による全二重通信方式の通信 システムの作動を説明するための図である。この通信システムはベースセットＢ 及びハンドセットＨに分けられる。ハンドセットＨは充電式バッテリによりユー ザが移行自在のように携行できる。ベースセットＢは外部接続の固定電源または 充電式バッテリ電源という二電源方式を採用し、固定した場所に使える。ベース セットＢ及びハンドセットＨは無線双周波の同時作動により、デュープレックス のように送受信の作用に役立つ。また、ベースセットＢは携行電話、一般電話ま たはほかの通信視聴設備に応用してもよいので、応用範囲が広くて、実用性が十 分ある。

【００１１】 図２を御覧下さい。それは本考案の実施例におけるベースセットＢ及びハンド セットＨのブロックダイアグラムである。両者の主な構造は同じで、次の要素か ら形成される。

【００１２】 デュープレックス整合装置１は一端をアンテナ装置に接続し、もう一端をそれ ぞれ受信の高周波増幅器２、発信の高周波増幅器３に接続する。その主な作用は アンテナから受信された信号を受信の高周波増幅器２へ伝送するほか、発信の信 号を発信の高周波増幅器３から、アンテナを経て、外部へ発射している。

【００１３】 受信の高周波増幅器２はデュープレックス整合装置１から入力している４５Ｍ Ｈz−５０ＭＨzのバンド信号を増設した後で、全二重通信制御チップ４へ送る。

【００１４】 発信の信号を発信の高周波増幅器３は全二重通信制御チップ４からきた周波キ ャリア信号及び周波ロック電気回路６からきた信号を受信したり、増幅したりし た後で、デュープレックス整合装置１へ伝送する。

【００１５】 基準周波の電気回路１２は主に５０ＭＨz−６０ＭＨz特定周波範囲における基 準周波を発生し、全二重通信制御チップ４へ伝送し、周波ロック電気回路６の基 準周波とする。全二重通信制御チップ４は主な制御中枢であり、送受信を制御す る。

【００１６】 発信としては、基準周波の電気回路１２に発生した基準周波信号を受けて、周 波ロック電気回路６まで伝送し、周波ロック電気回路６の基準周波とする。さら に、コードロック制御チップ５と組合わせて制御パラメータとする方式で、発射 チャンネルの周波を決め、周波キャリア信号を発信の高周波増幅器３へ伝送して 増幅する。そして、音声の入力増幅器７がマイクロホンなど音声装置からきた音 声信号を受けて、モジュレションした後で、周波ロック電気回路６へ送って、周 波をミクスさせて出力する。それに対して、受信としては、基準周波の運算で、 電圧の制御周波（ＶＣＯ）を得て、どんなチャンネルの信号を受信するかどうか 決める。受信の高周波増幅器２の入力信号を第一中間周波の検波増幅器８により 、１０．７ＭＨz中周信号のように、検波して増幅する。増幅された信号と基準 周波の電気回路１２の信号を第二中間周波の検派増幅器９により、検出したり、 濾過したりすると、４５５ＫＨzの中間周波がでてくる。そんな信号を周波検波 及び復調電気回路１０へ伝送し、音声信号に転換して出力する。

【００１７】 周波ロック電気回路６はＰＬＬという設計を使って、全二重通信制御チップ４ から出力されたキャリア信号の周波数を安定する。

【００１８】 コードロック制御チップ５は周波のバンド寛さを複数のチャンネルに分けて、 使用せず余計なチャンネルを偵知したり、スキャンしたりする機能を持つ。制御 パラメータ全二重通信制御チップ４へ伝送するという方式で、発射チャンネルの 周波を決める。

【００１９】 周波検波及び復調電気回路１０は、全二重通信制御チップ４から出力された４ ５５ＫＨz中間周波を音声信号に転換して、音声の出力増幅器１１まで伝送する 。

【００２０】 音声の出力増幅器１１は音声信号を増幅して、スピーカ、イアホンなどの装置 まで出力する。

【００２１】 音声の入力増幅器７はマイクロホンなど装置の音声信号を受け増幅して、全二 重通信制御チップ４へ送る。

【００２２】 図３、図４をご覧下さい。それは上述した本考案による実施例のブロックダイ アグラムに基づいて設計されたベースセットＢ及びハンドセットＨの電気回路図 である。ベースセットＢ及びハンドセットＨの周波は一対のようにさせる。つま り、ハンドセットＨの発信周波はベースセットＢの受信周波で、ベースセットＢ の発信周波はハンドセットＨの受信周波であるので、双周波の同時作動で、同時 に送受信できるという全二重通信方式通信システムになって、人工的に切替えな くても、即時通信も可能だと分かる。また、コードロックチップ５を利用して、 使用しない余計なチャンネルを自動的に偵知したり、スキャンしたりすることに より、他人の通信周波との重畳現象を避け、通信の信頼性、効率を保つ。ハンド セットＨの設計は長時間使用してもかまわないために、手で握る以外、クリップ 又はハンガー方式を採用する。

【００２３】 本考案による全二重通信方式の無線送受信システムは携行電話と共通併用でき る立派な性質を持ち、親子セットの携行電話になる。つまり、上述した本考案の ベースセットＢと携行電話との組合せを利用して、外界とリンクするためのネッ トワークになる。それは親子セットの携行電話で、家庭と事務所の電話として利 用すれば、本来の有線電話機を無線方式に変えて、長時間の通話、手の負担を軽 減させる。そういうわけだから、本考案の応用が多用化になる。

【００２４】

【考案の効果】

以上の内容をまとめると、本考案の全二重通信方式という無線送受信システム は双周波の同時作動で、同時に送受信できるという全二重通信方式通信装置であ り、従来のものに較べると、高い通信効率がある。また、使用せず余計なチャン ネルを自動的に偵知したり、スキャンしたりすることにより、他人の通信周波と の重畳現象を避け、従来のものより高い通信の信頼性を保つ。さらに、ＰＬＬと いう設計を使って、通信装置の周波キャリアの周波数を安定し、従来のものより すぐれた通信伝送の品質を具有することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例による通信システムの作動説明
図である。

【図２】本考案の実施例におけるハンドセット及びベー
スセットのブロックダイアグラムである。

【図３】本考案の実施例におけるベースセットの電気回
路図である。

【図４】本考案の実施例におけるハンドセットの電気回
路図である。

【符号の説明】

Ｂ ベースセット Ｈ ハンドセット １ デュープレックス整合装置 ２ 受信の高周波増幅器 ３ 発信の高周波増幅器 ４ 全二重通信制御チップ ５ コードロック制御チップ ６ 周波ロック電気回路 ７ 音声の入力増幅器 ８ 第一中間周波の検波増幅器 ９ 第二中間周波の検波増幅器 １０ 周波デイテクト及び復調電気回路 １１ 音声の出力増幅器 １２ 基準周波の電気回路 １３ 電源の供給回路

フロントページの続き (73)実用新案権者 598160340 Ｎｏ．27， Ｄａ Ｍｉｎｇ ３ｒｄ Ｒ ｄ．， Ｔａｎ Ｔｚｉ Ｈｓｉａｎｇ, Ｔａｉｃｈｕｎｇ， Ｔａｉｗａｎ， Ｒ．Ｏ．Ｃ.

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベースセット及びハンドセットがデュー
   プレクサのように送受信に役立つ全二重通信方式送受信
   システムにおいて、 ベースセットは、 一端をアンテナ装置に接続され、他端を受信の高周波増
   幅器、発信の高周波増幅器にそれぞれ接続され、アンテ
   ナから受信された信号を受信の高周波増幅器へ伝送する
   ほか、発信の信号を発信の高周波増幅器から、アンテナ
   を経て、外部へ発射しているデュープレックス整合装置
   と、 バンド信号を増幅した後で、全二重通信制御チップへ送
   る受信の高周波増幅器と、 全二重通信制御チップからきた周波キャリア信号及び周
   波ロック電気回路からきた信号を受信したり、増幅した
   りした後で、デュープレックス整合装置へ伝送する発信
   の高周波増幅器と、 特定周波範囲における基準周波を発生し、全二重通信制
   御チップへ伝送する基準周波の電気回路と、 発信、受信を制御し、発信としては、基準周波の電気回
   路に発生した基準周波信号を受けて周波ロック電気回路
   まで伝送し、周波ロック電気回路の基準周波とし、さら
   に、コードロック制御チップと組合わせて制御パラメー
   タとする方式で発射チャンネルの周波を決め、周波キャ
   リア信号を発信の高周波増幅器へ伝送して増幅し、そし
   て、音声の入力増幅器により変調した後で周波ロック電
   気回路へ送り、それに対し、受信としては、基準周波の
   運算で電圧の制御周波（ＶＣＯ）を得て、どのチャンネ
   ルの信号を受信するかどうかを決め、受信の高周波増幅
   器の入力信号を第一中間周波の検派増幅器、第二中間周
   波の検波増幅器により検出したり、濾過したりすると、
   特定周波数の中間周波が発生し、その信号を周波検波及
   び復調の電気回路へ伝送する全二重通信制御チップと、 ＰＬＬという設計を使って全二重通信制御チップから出
   力されたキャリア信号の周波数を安定する周波ロック電
   気回路と、 周波のバンド寛さを複数のチャンネルに分けて、使用せ
   ず余計なチャンネルを偵知したり、スキャンしたりする
   機能をもち、制御パラメータ全二重通信制御チップへ伝
   送するという方式で、発射チャンネルの周波を決めるコ
   ードロック制御チップと、 全二重通信制御チップから出力された特定周波数の中間
   周波を音声信号に転換して音声の出力増幅器まで伝送す
   る周波検波及び復調電気回路と、 音声信号を増幅して、音声出力装置まで出力する音声の
   出力増幅器と、 マイクロホンなど装置の音声信号を受け増幅して全二重
   通信制御チップへ送る音声の入力増幅器とから構成さ
   れ、 ハンドセットの構造はベースセットの構造と同じだが、
   その受信周波がベースセットの発信周波で、その発信周
   波がベースセットの受信周波を決めることを特徴とする
   システム。
2. 【請求項２】 基準周波の電気回路は、５０ＭＨz−６
   ０ＭＨz周波を発生することができることを特徴とする
   請求項１記載の全二重通信方式送受信システム。
3. 【請求項３】 第一中間周波の検波増幅器が入力信号を
   １０.７ＭＨz中間周数信号のように検波できることを特
   徴とする請求項１または２記載の全二重通信方式送受信
   システム。
4. 【請求項４】 第二中間周波の検波増幅器が入力信号を
   ４５５ＭＨzの中間周波に検波できることを特徴とする
   請求項１、２または３記載の全二重通信方式送受信シス
   テム。