JP3058848B2 - ドア枠 - Google Patents

ドア枠

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JP3058848B2
JP3058848B2 JP9210589A JP21058997A JP3058848B2 JP 3058848 B2 JP3058848 B2 JP 3058848B2 JP 9210589 A JP9210589 A JP 9210589A JP 21058997 A JP21058997 A JP 21058997A JP 3058848 B2 JP3058848 B2 JP 3058848B2
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俊晃 森
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ドア枠に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】建屋内の居室の出入口などに設けられる
内装用ドアや、玄関および勝手口などに設けられる外装
用ドアとしては、一般にドア枠を備えたものが利用され
ており、この枠付きドアは、そのドア枠を建屋内のドア
嵌込み部に固定して据付けられている。
【0003】図23は上記枠付きドアの斜視図であり、
ドア枠1は、木材からなる左右一対の縦枠2a,2bと
これらの縦枠2a,2bの上端を連結する上枠3とを組
合わせて構成されている。なお、図23に示したドア枠
1は、左右の縦枠2a,2bと上枠3とからなる三方枠
状のものであるが、内装用ドアのドア枠には、その下部
にクツズリと呼ばれる下枠を設けた四方枠状のものもあ
る。
【0004】このドア枠1の左右の縦枠のうち、ドア2
0を枢支する側(図23において右側)の縦枠2bは丁
番側縦枠と呼ばれており、ドア20は、その基端縁を前
記丁番側縦枠2bに複数の丁番4により枢支されてい
る。
【0005】また、前記ドア枠1の丁番側縦枠2bとは
反対側の縦枠2aはストライク側縦枠と呼ばれており、
このストライク側縦枠2aの内面には、縦枠2aのほぼ
中間高さに位置させて、前記ドア20の先端縁の端面か
ら突出するラッチ部材22が嵌入するストライク部材5
が設けられている。このストライク部材5としては、一
般に、前記ラッチ部材22が嵌入するラッチ部材嵌入部
の位置を調整できるようにしたものが使用されている。
【0006】なお、図23に示したドア20は、その先
端縁側の内部に、ドア高さのほぼ中間に位置させて錠機
構21を設けた錠付きドアであり、前記ラッチ部材22
は、錠機構21にスライド可能に設けられており、スプ
リング力でドア20の端面から突出され、解錠ハンドル
23の回動操作によりドア20内に引込まれる。
【0007】さらに、前記ストライク側縦枠2aの内面
には、ドア20を閉じたときにこのドア20の先端縁を
受止める戸当り6が設けられており、この戸当り6は、
ストライク側縦枠2aの内面に、そのほぼ全高さにわた
る長さの戸当り材を、前記ラッチ部材22が前記ストラ
イク部材5に嵌入する位置までドア20を閉じたときに
ドア面に当接するように取付けて構成されている。
【0008】図24は従来のドア枠のストライク側の断
面図であり、ここでは代表的な2種類のドア枠の例を示
している。図24の(a)に示したドア枠は、チャンネ
ル材のような断面形状をもち、その開放縁に全長にわた
って足部11を一体に突設するとともに戸当り面にクッ
ション片12を一体に形成した樹脂製の戸当り材10を
用いたものであり、この戸当り材10を、その足部11
を縦枠2aの内面にその全長にわたって設けた戸当り材
嵌込み溝12に押込み嵌合して戸当り6を構成してい
る。
【0009】また、図24の(b)に示したドア枠は、
一側面に全長にわたって凸条15を突設するとともに戸
当り面にクッション材16を接着した角材状の戸当り材
14を用いたものであり、この戸当り材14を、その凸
条15を縦枠2aの内面にその全長にわたって設けた戸
当り材嵌込み溝17に嵌込んで、木ねじ18により縦枠
2aに固定するか、あるいは接着剤により縦枠2aに固
定することにより戸当り6を構成している。
【0010】なお、図24の(a)および(b)におい
て、ストライク部材5は、ラッチ部材嵌入部を有し、ス
トライク側縦枠2aに埋設されるストライクボックス5
aと、このストライクボックス5aのラッチ部材嵌入部
に対応するラッチ部材嵌入口を有し、前記縦枠2aの内
面にねじ止めされるストライクプレート5bとからなっ
ている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のド
ア枠は、ストライク側縦枠2aの戸当り6を設ける位置
に、その全長にわたって戸当り材嵌込み溝13,17を
切削加工するとともに、戸当り材10,14に、足部1
1や凸条15などの溝嵌込み部を形成する必要があり、
したがって、生産性が悪くコスト高であるという問題を
もっている。
【0012】しかも、従来のドア枠では、戸当り材1
0,14がストライク側縦枠2aに設けた溝13,17
に嵌込まれているため、戸当り9の位置調整が不可能で
あり、そのため、ドアやドア枠に反りやねじれ等の変形
が生じると、ドア20の先端縁が部分的に戸当り9に当
たってその部分に局部的に衝撃が加わるようになり、ま
た、ドアやドア枠の変形の程度によっては、ラッチ部材
22がストライク部材5に嵌入する位置までドア20を
閉じる前にドア先端縁が戸当り9に当たって、ドア20
を閉止状態にロックすることができなくなるという問題
をもっている。
【0013】上記ドアやドア枠の変形は、湿度変化等の
影響によるものであり、ドアの変形は、枠付きドアの据
付け施工後、数か月〜1年を経過した頃に生じることが
多く、ドア枠の変形は、施工後、数年を経過した頃に生
じることが多い。
【0014】例えばドア20が変形した場合、ドア20
の基端縁は図23に示したようにドア枠1の丁番側縦枠
2bに丁番4を介して拘束されているが、ドア20の先
端縁は自由端であるため、ドア20の変形に応じてその
先端縁がドア20表裏面方向に傾き、ドア20を閉じた
ときに、ドア先端縁がドア枠1のストライク側縦枠2a
に対して、その前後縁方向に傾いた状態で対向するよう
になる。
【0015】これは、ドア枠1が変形したときも同様で
あり、そのときも、ドア20を閉じたときに、ドア先端
縁がストライク側縦枠2aに対して相対的に傾いた状態
で対向するようになる。
【0016】このようなドアやドア枠の変形によりドア
20の先端縁が部分的に戸当り9に当たるようになる
と、その部分に局部的に衝撃が加わるため、例えば高層
住宅の高層階において見られるように突風であおられて
ドア20が急激に閉じると、その衝撃で戸当り9が破壊
したり、ドア20が損傷したりすることがある。
【0017】また、前記ストライク側縦枠2aに対する
ドア先端縁の傾きの度合は、ドアやドア枠の変形の程度
によって異なるが、その度合がある程度以上になると、
ラッチ部材22がストライク部材5に嵌入する位置まで
ドア20を閉じる前にドア先端縁の上端または下端が戸
当り9に当たってしまうため、ラッチ部材22をストラ
イク部材5に嵌入させることができなくなり、ドア20
を閉止状態にロックすることができなくなる。
【0018】なお、ドアを枢支する丁番には、ドア枠お
よびドアへの取付け位置を調整できるようにした調整丁
番と呼ばれるものがあり、この調整丁番を用いれば、丁
番側縦枠に対するドアの基端縁の枢支位置を調整するこ
とによってドアやドア枠の変形をある程度吸収できるた
め、その分だけストライク側縦枠に対するドア先端縁の
傾きを小さくすることができる。
【0019】また、上記ストライク部材5が、ラッチ部
材嵌入部の位置を調整できるものであれば、そのラッチ
部材嵌入部の位置を調整することにより、ラッチ部材2
2を前記ラッチ嵌入部7に嵌入させることができる。
【0020】しかしながら、上記調整丁番の位置調整量
は数mm程度であり、また上記ストライク部材5のラッ
チ部材嵌入部の位置調整量も数mm程度であるため、こ
れらの調整により吸収できるドアやドア枠の変形量は極
く僅かであり、その範囲を越えてドアやドア枠が変形す
ると、ラッチ部材22をストライク部材5に嵌入させる
ことができなくなる。したがって、その場合は、丁番を
位置を変えて取付け直すか、あるいはドアを交換するし
かない。
【0021】この発明は、ストライク側縦枠への戸当り
材嵌込み溝の切削加工や戸当り材への溝嵌込み部の形成
を不要として、生産性の向上およびコストダウンをはか
ることができ、しかも、ドアやドア枠の変形によりドア
先端縁がストライク側縦枠に対してその前後縁方向に傾
いても、ドア先端縁を広範囲にわたって前記ストライク
側縦枠の戸当りで受止めて局部的な衝撃が加わるのを防
ぐことができるとともに、ドアをそのラッチ部材が前記
ストライク側縦枠のストライク部材に嵌入する位置まで
閉じる前には前記戸当りがドアに当たらないようにし
て、前記ラッチ部材を確実にストライク部材に嵌入させ
ることができるドア枠を提供することを目的としたもの
である。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明のドア枠は、少
なくとも左右一対の縦枠とこれらの縦枠の上端を連結す
る上枠とからなり、ドアの基端縁を丁番により枢支する
丁番側縦枠とは反対側のストライク側縦枠の内面に、前
記ドアの先端縁の端面から突出するラッチ部材が嵌入す
るストライク部材を設けるとともに、少なくとも前記ス
トライク側縦枠の内面に戸当り材を取付けて戸当りを構
成したものであって、前記ストライク側縦枠の内面に、
前記ストライク部材の取付け個所の側方に位置させて、
センター部材嵌込み凹部を設け、ベースプレートに前記
ストライク側縦枠に取付ける戸当り材の前記ストライク
部材に対応する部分の取付け位置を規定するための戸当
り材位置決め部を設けたセンター部材を、そのベースプ
レートの前記センター部材嵌込み凹部に嵌込んで前記縦
枠にねじ止めし、前記戸当り材を、前記ストライク部材
に対応する部分を前記センター部材の戸当り材位置決め
部に支持させ、他の部分を前記縦枠にねじ止めして前記
縦枠に取付けたことを特徴とするものである。
【0023】すなわち、この発明のドア枠は、ストライ
ク側縦枠の内面に、ストライク部材の取付け個所の側方
に位置させてセンター部材嵌込み凹部を設け、前記セン
ター部材を、そのベースプレートの上下縁を前記センタ
ー部材嵌込み凹部に嵌込んで前記縦枠にねじ止めし、戸
当り材を、前記ストライク部材に対応する部分を前記セ
ンター部材の戸当り材位置決め部に支持させ、他の部分
を前記縦枠にねじ止めして取付けて、ストライク側縦枠
の戸当りを構成したものである。
【0024】このドア枠によれば、ストライク側縦枠の
内面に戸当りを設けるのに必要な前記縦枠への加工は、
前記センター部材嵌込み凹部の形成だけであり、従来の
ように縦枠全長に戸当り材嵌込み溝を切削加工する必要
はないし、また戸当り材に溝嵌込み部を形成する必要も
ないため、生産性の向上およびコストダウンをはかるこ
とができる。
【0025】しかも、このドア枠によれば、前記戸当り
材を、前記ストライク部材に対応する部分を前記センタ
ー部材の戸当り材位置決め部に支持させ、他の部分を前
記縦枠にねじ止めして取付けているため、そのねじ止め
状態を解除すれば、前記戸当り材を前記戸当り材位置決
め部を支点として前記縦枠の前後縁方向にずらすことが
可能である。
【0026】そのため、ドアやドア枠の変形によりドア
の先端縁がストライク側縦枠に対してその前後縁方向に
傾いても、ドア先端縁の傾きに合わせて前記戸当り材の
傾きを調整し、ドア先端縁の傾きに沿った戸当りを形成
することができる。
【0027】したがって、ドア先端縁を広範囲にわたっ
て前記戸当りで受止めて、局部的な衝撃が加わるのを防
ぐことができるし、また、ドアをそのラッチ部材が前記
ストライク側縦枠のストライク部材に嵌入する位置まで
閉じる前には前記戸当りがドアに当たらないため、前記
ラッチ部材を確実にストライク部材に嵌入させて、ドア
を閉止状態でロックすることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】この発明のドア枠は、上記のよう
に、ストライク側縦枠の内面にセンター部材嵌込み凹部
を設け、ベースプレートに前記ストライク側縦枠に取付
ける戸当り材の前記ストライク部材に対応する部分の取
付け位置を規定するための戸当り材位置決め部を設けた
前記センター部材を、そのベースプレートを前記センタ
ー部材嵌込み凹部に嵌込んで前記縦枠にねじ止めし、戸
当り材を、前記ストライク部材に対応する部分を前記セ
ンター部材の戸当り材位置決め部に支持させ、他の部分
を前記縦枠にねじ止めして前記縦枠に取付けて、ストラ
イク側縦枠の戸当りを構成するようにしたものである。
【0029】なお、前記センター部材は、ベースプレー
トに戸当り材位置決め部を設けたものであるが、前記戸
当り材位置決め部は、ボスやボルトなどの凸部であって
も、ボス取付け孔やねじ挿通孔などの孔部であってもよ
い。
【0030】また、前記戸当り材は、前記戸当り材位置
決め部に、前記縦枠の前後縁方向に回動可能に支持させ
るのが好ましいが、前記戸当り材は長尺材であり、した
がってこの戸当り材自体をある程度たわみ変形させるこ
とが可能であるから、前記戸当り材は前記戸当り材位置
決め部に回動できない状態で支持させてもよい。
【0031】この発明のドア枠においては、前記ストラ
イク側縦枠の内面にストライク部材を取付けるためのス
トライク部材嵌込み凹部を設け、前記センター部材嵌込
み凹部を、その一側を前記ストライク部材嵌込み凹部に
開放させて形成して、前記センター部材を、そのベース
プレートの一側縁を前記ストライク部材嵌込み凹部に取
付けられた前記ストライク部材の側縁に当接させて前記
縦枠にねじ止めするのが望ましい。
【0032】このようにすれば、ストライク側縦枠の前
後縁方向における前記センター部材の取付け位置を前記
ストライク部材で位置決めして、このセンター部材を、
前記ストライク部材に対して所定の位置に精度良く取付
けることができる。
【0033】また、前記戸当りは、前記縦枠のほぼ全高
さにわたる長さの1本の戸当り材で構成しても、前記ス
トライク側縦枠へのストライク部材の取付け位置を境に
して前記縦枠の上半分にわたる長さの第1の戸当り材
と、前記縦枠の下半分にわたる長さの第2の戸当り材と
で構成してもよい。
【0034】戸当りを前記1本の戸当り材で構成する場
合は、この戸当り材を、前記ストライク部材に対応する
部分を前記戸当り材位置決め部に支持させるとともに他
の部分において前記縦枠にねじ止めすればよく、戸当り
を前記第1の戸当り材と第2の戸当り材とで構成する場
合は、これらの戸当り材をそれぞれ、その基端を前記ス
トライク部材の戸当り材位置決め部に支持させるともに
他の部分において前記縦枠にねじ止めすればよい。
【0035】さらに、前記戸当りは、前記戸当り材と、
そのねじ止め部を覆うカバー部材とで構成するのが望ま
しく、このようにすれば、戸当り材のねじ止め部が外部
から見えないようにして、戸当りの外観を良くすること
ができる。
【0036】
【実施例】図1〜図8はこの発明の第1の実施例を示し
ている。図1はドア枠のストライク側を示しており、
(a)はストライク側縦枠とその内面に設ける戸当りを
構成する戸当り材およびカバー部材の斜視図、(b)は
前記戸当りを形成した状態の斜視図である。図2は図1
のII−II線に沿う拡大断面図である。
【0037】この実施例のドア枠は、図23に示したよ
うな、木材からなる左右の縦枠2a,2bと上枠3とを
組合わせて構成される三方枠状のものであり、ドア20
の基端縁を丁番4により枢支する丁番側縦枠2bとは反
対側のストライク側縦枠2aの内面に前記ドア20の先
端縁の端面から突出するラッチ部材22が嵌入するスト
ライク部材30を設け、このストライク部材30の側方
にセンター部材33を設けるとともに、少なくともスト
ライク側縦枠2aの内面に戸当り40を設けたものであ
る。なお、前記ドア20は図23に示したものと同じも
のであるであるため、その説明は図に同符号を付して省
略する。
【0038】まず、ストライク部材30とセンター部材
33について説明する。図4はストライク部材30とセ
ンター部材33の分解斜視図、図5はストライク部材3
0とセンター部材33をストライク側縦枠2aに取付け
た状態の斜視図である。
【0039】前記ストライク部材30は、ストライク側
縦枠2aに埋設されるストライクボックス31と、この
ストライクボックス31を覆って前記縦枠2aの内面に
ねじ止めされるストライクプレート32とからなってい
る。
【0040】前記ストライクボックス31は、縦長な矩
形状金属板の中央部を裏面方向に凹入させて、上記ドア
20の先端縁の端面から突出するラッチ部材22が嵌入
する内幅および深さのラッチ部材嵌入部31aを形成し
たものであり、このラッチ部材嵌入部31aの周囲に張
出す平板部は縦枠取付け用フランジ部31bとされ、そ
の両端部に横長のねじ止め孔31cが設けられている。
【0041】前記ストライクプレート32は、前記スト
ライクボックス31の縦幅と同じ縦幅を有し、前記スト
ライクボックス31の横幅よりも若干大きい横幅を有す
る矩形状の金属板からなっており、その中央部には前記
ストライクボックス31のラッチ部材嵌入部31aに対
応するラッチ部材嵌入口32aが設けられ、その上側と
下側に、前記ストライクボックス31のねじ止め孔31
cに対応するねじ止め孔32bが設けられている。な
お、このストライクプレート32の一側縁部は、裏面側
に屈曲されて、ドア20を閉じたときに前記ラッチ部材
22をドア20内に押込みながらストライクプレート3
2の表面に案内するラッチガイド部32cとされてい
る。
【0042】また、前記センター部材33は、ベースプ
レート34に、前記ストライク側縦枠2aに取付ける後
述する戸当り材41のストライク部材30に対応する部
分の取付け位置を規定するための戸当り材位置決め部3
5を設けたものである。
【0043】前記ベースプレート34は、前記ストライ
ク部材30のストライクプレート32の縦幅と同じ縦幅
を有する縦長矩形状の金属板からなっており、その中央
部に前記戸当り材位置決め部34が設けられ、その上側
と下側にねじ止め孔34aが設けられている。
【0044】前記戸当り材位置決め部35は、円柱状の
ボス(以下、戸当り材位置決めボスという)36からな
っており、このボス36は、その基部を前記ベースプレ
ート34の表面に溶接して、ベースプレート34面に対
して垂直に設けられている。
【0045】一方、前記ストライク側縦枠2aの内面に
は、図4に示すように、この縦枠2aのほぼ中間高さに
位置させて、前記ストライク部材30を取付けるための
ストライク部材嵌込み凹部37が設けられるとともに、
このストライク部材嵌込み凹部37の側方の位置に、前
記センター部材33を取付けるためのセンター部材嵌込
み凹部38が設けられている。このストライク部材嵌込
み凹部37とセンター部材嵌込み凹部38は、前記縦枠
2aの切削加工により形成されている。
【0046】前記ストライク部材嵌込み凹部37は、前
記縦枠2aの前縁(ドア20が入り込む側の縁部)から
縦枠2aの中央方向に、前記ストライクプレート32の
横幅とほぼ同じ幅にわたって、前記ストライクプレート
32およびストライクボックス31の縦幅と同じ縦幅を
有し、かつ前記ストライクプレート32とストライクボ
ックス31のフランジ部31bを重ねた厚さと同じ深さ
を有する大きさに形成されており、その底面には、前記
ストライクボックス31のラッチ部材嵌入部31aを少
なくともその横幅方向(縦枠2aの前後縁方向)に余裕
をもって収容する凹入部37aが形成されている。
【0047】また、前記センター部材嵌込み凹部38
は、前記ストライク部材嵌込み凹部37の内奥縁から前
記縦枠2aの中央方向に、前記ベースプレート34の横
幅よりも若干大きい幅にわたって、前記ベースプレート
34の縦幅と同じ縦幅を有し、かつ前記ベースプレート
34の厚さと同じ深さを有する大きさに形成されてお
り、このセンター部材嵌込み凹部38の一側は前記スト
ライク部材嵌込み凹部37に開放している。
【0048】そして、上記ストライク部材30は、前記
ストライクボックス嵌込み凹部37にストライクボック
ス31とストライクプレート32とを嵌込み、これらを
木ねじ39によりストライク側縦枠2aにねじ止めする
ことにより、図5に示すように前記縦枠2aに取付けら
れる。
【0049】この場合、前記ストライク部材嵌込み凹部
37の縦幅はストライク部材30のストライクプレート
32およびストライクボックス31の縦幅と同じである
ため、前記ストライク部材30を、そのストライクプレ
ート32およびストライクボックス31の上下縁をスト
ライク部材嵌込み凹部37の上下縁で位置決めして、ス
トライク側縦枠2aのほぼ中間高さの所定位置に精度良
く取付けることができる。
【0050】このストライク部材30は、ラッチ部材嵌
入部31aの位置を、その横幅方向、つまりストライク
側縦枠2aの前後縁方向に調整できるものであり、スト
ライクボックス31のねじ止め孔31bは横長孔である
ため、木ねじ39を緩めてストライクボックス31を縦
枠2aの前後縁方向に移動させることにより、そのラッ
チ部材嵌入部31aの位置を調整することができる。
【0051】また、上記センター部材33は、そのベー
スプレート34を前記センター部材嵌込み凹部38に嵌
込んで、その一側縁を前記ストライク部材嵌込み凹部3
7に取付けられたストライク部材30のストライクプレ
ート32の側縁(ラッチガイド部32cを形成した側と
は反対側の縁部)に当接させ、その状態でベースプレー
ト34を木ねじ39によりストライク側縦枠2aにねじ
止めすることにより、図5に示すように前記縦枠2aに
取付けられる。
【0052】この場合、前記センター部材嵌込み凹部3
8の縦幅はセンター部材33のベースプレート34の縦
幅と同じであるため、前記ベースプレート34の上下縁
を前記センター部材嵌込み凹部38の上下縁で位置決め
して、センター部材33を、前記ストライク部材嵌込み
凹部37に取付けられたストライク部材30に対応する
高さに精度良く取付けることができる。
【0053】また、この実施例では、前記センター部材
嵌込み凹部37の一側を前記ストライク部材嵌込み凹部
37に開放させているため、前記ベースプレート34の
一側縁を前記ストライク部材30のストライクプレート
32の側縁に当接させることにより、ストライク側縦枠
2aの前後縁方向におけるセンター部材33の取付け位
置を前記ストライク部材30で位置決めして、このセン
ター部材33を、前記ストライク部材30に対して所定
の位置に精度良く取付けることができる。
【0054】また、前記センター部材33の戸当り材位
置決めボス36の形成位置は、センター部材33を前記
ストライク部材30に対して上記のように位置決めして
縦枠2aに取付けたときに、ストライク部材30のラッ
チ部材嵌入部31aの中心を通る水平線O上に前記戸当
り材位置決めボス36の中心が位置し、かつ、前記ラッ
チ部材嵌入部31aから戸当り材位置決めボス36まで
の距離が、ドア20の戸当り当接面からラッチ22まで
の寸法に、前記戸当り材41の中心から戸当り40のド
ア受け面(後述するカバー部材47に設けるクッション
材49の表面)までの寸法を加えた長さになるように設
定されている。なお、前記ラッチ部材嵌入部31aから
戸当り材位置決めボス36までの距離は、ストライク部
材30のストライクボックス31の位置調整により調整
することができる。
【0055】次に、前記ストライク側縦枠2aの内面に
設ける戸当り40について説明すると、この実施例で
は、前記戸当り40を、図1および図2に示したよう
に、ストライク側縦枠2aのほぼ全高さにわたる長さの
戸当り材41と、この戸当り材41に着脱可能に取付け
られるカバー部材47とで構成している。図3は前記戸
当り材41とカバー部材47の拡大断面図である。
【0056】前記戸当り材41は、塩化ビニル等からな
る樹脂成形品または木材の切削加工品からなる角材であ
り、その縦枠2aとの当接面には滑り止め用の凸条42
が全長にわたって形成され、また前後面の縦枠当接面側
の縁部にはそれぞれ、その全長にわたってカバー部材係
合段部43が設けられている。
【0057】この戸当り材42のほぼ中間部、つまりス
トライク側縦枠2aのほぼ中間高さに取付けられたスト
ライク部材30に対応する部分には、前記ストライク部
材30に対して上述したような位置関係で前記縦枠2a
に取付けられたセンター部材33の戸当り材位置決めボ
ス36にその周方向に回動可能に嵌合する円形のボス嵌
合孔44が設けられており、他の部分、つまり戸当り材
42のほぼ中間部と両端部のと間の部分には、その複数
箇所に、戸当り材の幅方向に沿う長孔45が設けられて
いる。なお、前記両戸当り材41の幅は約20〜35m
m、前記長孔45の長さは約10〜25mmであり、各
長孔45はほぼ等間隔に設けられている。
【0058】前記戸当り材41は、そのほぼ中間部に設
けたボス嵌合孔44を前記センター部材33の戸当り材
位置決めボス36に嵌合してこのボス36に支持させる
とともに、他の部分を前記長孔45を設けた複数箇所に
おいて木ねじ46(図6および図8参照)によりストラ
イク側縦枠2aに緊緩可能にねじ止めして、前記縦枠2
aに取付けられる。
【0059】一方、カバー部材47は、前記戸当り材4
1の外側に、その両側面に接面し、そのドア枠内側の面
に対しては余裕をもって対向する状態で嵌合するチャン
ネル材状の部材であり、その長さは戸当り材41とほぼ
同じである。
【0060】このカバー部材47は、塩化ビニル等の樹
脂成形品からなる可撓性部材であり、その両側の開放縁
の内側には戸当り材41のカバー部材係合段部43に係
合する掛止凸部48が一体に形成され、また一方の外側
面、つまりドア受け面には、その全長にわたってゴムま
たは軟質樹脂からなるクッション材49が接着されてい
る。
【0061】図6は上記戸当り材41とカバー部材47
とで構成される戸当り40の形成手順を示す斜視図であ
り、図7および図8は、図6の VII−VII 線およびVIII
−VIII線に沿う拡大断面図である。
【0062】前記戸当り40は、ドア枠を建屋のドア枠
嵌込み部に据付け、そのストライク側縦枠2aにストラ
イク部材30とセンター部材33を取付けた後に形成す
る。なお、ドア枠の据付けは、その丁番側縦枠にドア2
0を枢支した状態で行なっても、ドア20を取外して行
なってもよく、ドア20を取外してドア枠を据付ける場
合は、その据付け後に前記丁番側縦枠にドア20を枢支
する。また、前記ストライク部材30とセンター部材3
3は、ドア枠の据付け前にストライク側縦枠2aに取付
けておいても、ドア枠の据付け後に取付けてもよい。
【0063】前記戸当り40の形成手順を説明すると、
まず、図6の(a)および図7に示すように、戸当り材
41を、そのほぼ中間部に設けたボス嵌合孔44を前記
センター部材33の戸当り材位置決めボス36に嵌合し
て、このボス36に回動可能に支持させ、その後、図6
の(a)および図8に示すように、戸当り材41の複数
箇所に設けた各長孔45を通してストライク側縦枠2a
に木ねじ46をねじ込んで、この木ねじ46により戸当
り材41を前記縦枠2aに固定する。
【0064】なお、施工時にはドア20にもドア枠にも
反りやねじれ等の変形はなく、したがってドア20の先
端縁はストライク側縦枠2aと平行であるから、この施
工時には、前記戸当り材41を戸当り材位置決めボス3
4を支点として回動させてストライク側縦枠2aと平行
にし、その状態で木ねじ46を締付けて前記縦枠2aに
戸当り材41を固定すればよい。
【0065】また、前記木ねじ46は、前記長孔45の
中間部を通して前記縦枠2aにねじ込む。このように初
期の戸当り材41のねじ止め位置を前記長孔45の中間
部にしておけば、ドア20やドア枠に反りやねじれ等の
変形が生じたときのストライク側縦枠2aに対するドア
先端縁の傾き方向が前後いずれの方向であっても、その
傾きに合わせて戸当り材41の傾きを調整することがで
きる。
【0066】このようにして戸当り材41をストライク
側縦枠2aに取付けた後は、図6の(b)および図2に
示すように、前記戸当り材41にカバー部材47を嵌着
し、戸当り40を完成する。
【0067】なお、上記第1の実施例では、戸当り40
を構成する戸当り材41として、ストライク側縦枠2a
のほぼ全高さにわたる長さのものを用いたが、前記戸当
り40は、上下に分割した戸当り材で構成してもよい。
【0068】図9はこの発明の第2の実施例を示してお
り、(a)はストライク側縦枠とその内面に設ける戸当
りを構成する戸当り材およびカバー部材の斜視図、
(b)はストライク側縦枠に戸当り材を取付けた状態の
拡大斜視図である。
【0069】この実施例は、戸当り40を、ストライク
側縦枠2aのほぼ中間高さに設けたストライク部材30
の取付け位置を境にして前記縦枠2aの上半分にわたる
長さの第1の戸当り材41aと、前記縦枠2aの下半分
にわたる長さの第2の戸当り材41bと、この両方の戸
当り材41a,41bのほぼ全長にわたる連続したカバ
ー部材47とで構成したものである。
【0070】前記第1および第2の戸当り材41a,4
1bは、上述した第1の実施例で用いた戸当り材41
を、ボス嵌合孔44の中心において切離したものと同じ
構造のものであり、両戸当り材41a,41bの基端、
つまりストライク部材30に対応する側の端部にはそれ
ぞれ、前記ストライク部材30のストライクプレート3
2に設けた戸当り材位置決めボス34に対してその周方
向に回動可能に嵌合するほぼ半円形のボス係合部44
a,44bが設けられ、また両戸当り材41a,41b
の両端間の部分には、その複数箇所に、戸当り材の幅方
向に沿う長孔45が設けられている。
【0071】前記両戸当り材41a,41bはそれぞ
れ、図9の(b)に示すように、その基端に設けた半円
形のボス係合部44a,44bを、前記センター部材3
3の戸当り材位置決めボス36の上半周と下半周とに嵌
合させることにより、前記ボス36にストライク側縦枠
2aの前後縁方向に回動可能に支持され、複数箇所にお
いて前記縦枠2aに木ねじ46により緊緩可能に固定し
て取付けられる。
【0072】また、上記カバー部材47は、第1の実施
例で用いたものと同じものであり、このカバー部材47
は、前記戸当り材41a,41bをストライク側縦枠2
aに取付けた後に、前記両戸当り材41a,41bに嵌
着される。
【0073】すなわち、上記第1および第2の実施例の
ドア枠は、ストライク側縦枠2aの内面に、ストライク
部材30の取付け個所の側方に位置させて、センター部
材嵌込み凹部38を設け、このセンター部材嵌込み凹部
38に、ベースプレート34に前記ストライク側縦枠2
aに取付ける戸当り材41または41a,41bの前記
ストライク部材30に対応する部分の取付け位置を規定
するための戸当り材位置決めボス36を設けたセンター
部材33を、そのベースプレート34の上下縁を前記セ
ンター部材嵌込み凹部38の上下縁で位置決めするとと
もに一側縁を前記ストライク部材30のストライクプレ
ート32の側縁で位置決めして嵌込んで前記縦枠2aに
ねじ止めし、戸当り材41または41a,41bを、前
記ストライク部材30に対応する部分を前記センター部
材33の戸当り材位置決めボス36に支持させ、他の部
分を前記縦枠2aにねじ止めして取付けて、戸当り40
を構成したものである。
【0074】このドア枠によれば、ストライク側縦枠2
aの内面に戸当り40を設けるのに必要な前記縦枠2a
への加工は、前記センター部材嵌込み凹部38の形成だ
けであり、従来のように縦枠全長に戸当り材嵌込み溝を
切削加工する必要はないし、また戸当り材に溝嵌込み部
を形成する必要もないため、生産性の向上およびコスト
ダウンをはかることができる。
【0075】しかも、このドア枠によれば、前記戸当り
材41または41a,41bを、前記ストライク部材3
0に対応する部分を前記センター部材33の戸当り材位
置決めボス36に支持させ、他の部分を前記縦枠2aに
ねじ止めして取付けているため、そのねじ止め状態を解
除すれば、前記戸当り材41または41a,41bを前
記戸当り材位置決めボス36を支点として前記縦枠2a
の前後縁方向にずらすことが可能である。
【0076】そのため、ドア20やドア枠の変形により
ドア20の先端縁がストライク側縦枠2aに対してその
前後縁方向に傾いても、ドア先端縁の傾きに合わせて前
記戸当り材41または41a,41bの傾きを調整し、
ドア先端縁の傾きに沿った戸当り40を形成することが
できる。
【0077】また、上記各実施例では、戸当り40を、
前記戸当り材41または41a,41bと、この戸当り
材41または41a,41bにそのほぼ全長にわたって
嵌着されるカバー部材47とで構成しているため、戸当
り材41または41a,41bの戸当り材位置決めボス
36に支持させた部分やストライク側縦枠2aへのねじ
止め部を前記カバー部材47で覆い、これらの部分が外
部から見えないようにして、戸当り40の外観を良くす
ることができる。
【0078】なお、上記実施例では、前記戸当り材41
または41a,41bのねじ止め部に戸当り材の幅方向
に沿う長孔45を設けておき、それを固定するための木
ねじ46を前記長孔45を通して前記縦枠2aにねじ込
んでいるため、前記木ねじ46を完全に抜き外さなくて
も、それを緩めるだけで戸当り材41または41a,4
1bをずらすことができる。
【0079】さらに、上記実施例では、戸当り材41ま
たは41a,41bをその長孔45の中間部においてね
じ止めしているため、ドア20やドア枠に変形が生じた
ときのストライク側縦枠2aに対するドア先端縁の傾き
方向が前後いずれの方向であっても、その傾きに応じて
戸当り材41または41a,41bの傾きを調整するこ
とができる。
【0080】この戸当り材41または41a,41bの
先端の移動調整量、つまり初期の取付け位置に対する前
後方向への移動可能量はそれぞれ、例えば長孔45の長
さが約16mmであり、木ねじ46の長孔嵌合部分の太
さが3mmである場合で、前後方向にそれぞれ約6.5
mmずつであり、したがって、ドア20やドア枠のかな
り大きな変形に対しても、ドア先端縁の傾きに合わせて
戸当り材41または41a,41bの傾きを調整するこ
とができる。
【0081】前記戸当り材41または41a,41bの
傾き調整は、カバー部材47を外して木ねじ46を緩
め、戸当り材41または41a,41bを、戸当り材位
置決めボス36を支点としてストライク側縦枠2aの前
後縁方向に回動させることによりドア先端縁の傾きに合
わせて傾け、その状態で前記木ねじ46を再び締め付け
て戸当り材41または41a,41bを縦枠2aに固定
した後に、再びカバー部材47を嵌着する手順で行な
う。
【0082】この場合、前記戸当り材41または41
a,41bは、そのストライク部材30に対応する部分
を、前記ストライク部材30に対して所定の位置関係に
なるように位置決めしてストライク側縦枠2aに取付け
たセンター部材33の戸当り材位置決めボス36に支持
されて、このボス36を支点として回動するため、戸当
り材41または41a,41bの傾きを調整しても、前
記ラッチ部材嵌入部31aから戸当り40までの距離は
変わらない。
【0083】また、ドア20やドア枠の変形によって生
じるストライク側縦枠2aに対するドア先端縁の傾き状
態には、ドア先端縁全体が一様な方向に傾いた直線的な
傾き状態だけでなく、ドア先端縁の上端側と下端側とが
互いに逆方向に傾いた曲線的な傾き状態(ドア先端縁全
体が、その中央部がストライク側縦枠2aの前縁方向ま
たは後縁方向に膨らむように反った状態)もあるが、上
記ドア枠によれば、前記ドア先端縁の曲線的な傾きに対
しても、その傾きに沿った戸当り40を形成することが
できる。
【0084】すなわち、上記第1の実施例では、戸当り
40を、ストライク側縦枠2aのほぼ全高さにわたる長
さの1本の戸当り材41で構成しているが、この戸当り
材41は長尺材であり、したがってこの戸当り材41自
体を、戸当り材位置決めボス34を支点としてある程度
たわみ変形させることが可能であるから、ドア先端縁の
曲線的な傾きに対しても、その傾きに沿った戸当り40
を形成することができる。
【0085】また、第2の実施例では、戸当り40を、
ストライク側縦枠2aへのストライク部材30の取付け
位置を境にして前記縦枠2aの上半分にわたる長さの第
1の戸当り材41aと、前記縦枠2aの下半分にわたる
長さの第2の戸当り材41bとで構成しているため、こ
れらの戸当り材41a,41bをそれぞれ戸当り材位置
決めボス34を支点として任意の方向に回動させること
ができし、また、各戸当り材41a,41b自体をある
程度たわみ変形させることも可能であるから、ドア先端
縁の曲線的な傾きに対しても、その傾きに沿った戸当り
40を形成することができる。
【0086】なお、ドア先端縁の曲線的な傾きに沿った
戸当り40を形成した場合でも、上記カバー部材47は
可撓性部材であるため、このカバー部材473を戸当り
材41または41a,41bに嵌着することができる。
【0087】図10は、戸当り材41または41a,4
1bの傾きを調整してドア先端縁の傾きに沿った戸当り
40を形成した状態を示しており、(a)は、ドア先端
縁の傾き状態が上記直線的な傾きであるときの戸当り4
0の形成した状態を示し、(b)は、ドア先端縁の傾き
状態が上記曲線的な傾きであるときの戸当り40の形成
した状態を示している。
【0088】このように、上記ドア枠によれば、ドア2
0やドア枠の反りやねじれ等の変形によりドア20の先
端縁がストライク側縦枠2aに対してその前後縁方向に
傾いても、そのドア先端縁の傾きに合わせて戸当り材4
1または41a,41bの傾きを調整することにより、
ドア先端縁の傾きに沿った戸当り40を形成して、ドア
先端縁を広範囲にわたって前記戸当り40で受止めるこ
とができる。
【0089】このため、例えば高層住宅の高層階におい
て見られるように突風であおられてドア20が急激に閉
じたようなときでも、その衝撃は戸当り40のほぼ全体
に分散して加わるから、戸当り40が破壊したり、ドア
20が損傷したりすることはない。
【0090】また、ドア先端縁の傾きに沿って戸当り4
0が傾いていれば、ドア20をそのラッチ部材22がス
トライク部材30のラッチ嵌入部31aに嵌入する位置
まで閉じる前には戸当り40がドアに当たらないため、
前記ラッチ部材22を確実にストライク部材30に嵌入
させて、ドア20を閉止状態でロックすることができ
る。
【0091】なお、上記実施例のドア枠においても、そ
の丁番側縦枠にドア20を枢支する丁番は、ドア枠およ
びドア20への取付け位置を調整できるようにした調整
丁番が望ましく、この調整丁番を用いれば、前記丁番側
縦枠に対するドア20の基端縁の枢支位置を調整するこ
とによりドアやドア枠の変形をある程度吸収してストラ
イク側縦枠2aに対するドア先端縁の傾きを小さくする
ことができるため、上記戸当り材41または41a,4
1bの傾き調整と合わせて、より大きいドア20やドア
枠の変形に対処することができる。
【0092】なお、上記実施例では、前記戸当り材41
または41a,41bのねじ止め部に長孔45を設けて
いるが、この戸当り材41または41a,41bに設け
るねじ止め孔は、それを固定する木ねじ46の太さと同
程度の径の丸孔でもよく、その場合は、戸当り材41ま
たは41a,41bの傾きを調整するときに木ねじ46
を抜き外し、戸当り材の傾きを調整した後に前記木ねじ
46を縦枠2aにねじ込み直せばよい。その場合は、戸
当り材41または41a,41bに予備のねじ止め孔
(丸孔)を設けておき、傾きを調整した戸当り材41ま
たは41a,41bを、傾き調整前のねじ止め位置から
ずれた位置において縦枠2aにねじ止めするのが好まし
い。
【0093】また、上記実施例のドア枠では、ストライ
ク側縦枠2aだけに戸当りを設けているが、丁番側縦枠
の内面や、上枠3の内面にも戸当りを設けてもよい。こ
の丁番側縦枠や上枠3に設ける戸当りは、図24の
(a)および(b)に示した戸当り材10,14または
その他の従来の戸当り材で形成してもよいが、上記スト
ライク側縦枠2aの戸当り40に用いた戸当り材41ま
たは41a,41bを利用してもよい。
【0094】その場合、丁番側縦枠に設ける丁番側戸当
りには、上記戸当り材41または41a,41bをその
まま使用し、上枠3に設ける上側戸当りには、前記戸当
り材41または41a,41bのいずれかを上枠3の長
さに応じて切断したものを用いればよい。
【0095】そして、丁番側戸当りおよび上側戸当り
は、それを構成する戸当り材を、そのねじ止め孔(長孔
または丸孔)において丁番側縦枠または上枠3にねじ止
めし、その戸当り材にカバー部材を嵌着して形成すれば
よい。
【0096】このように、丁番側戸当りおよび上側戸当
りを、戸当り材を丁番側縦枠または上枠3にねじ止めし
て形成すれば、上記調整丁番の調整によりドア20の基
端縁の位置がずれたときに、それに合わせて丁番側戸当
りの位置を調整できるし、またドア20やドア枠の変形
により上枠3に対してドア上縁が斜めにずれたときに、
それに合わせて上側戸当りの位置を調整することができ
る。
【0097】なお、上記丁番側戸当りは、主に、ドア2
0とドア枠との隙間からの光漏れ防止のために設けられ
るものであり、この丁番側戸当りは必ずしもドア面に当
接しなくてもよいが、上記ドア20の基端縁の位置ずれ
に合わせて丁番側戸当りの位置を調整すれば、この丁番
側戸当りをドア面に当接させることができるため、光漏
れ防止効果をより高くすることができる。
【0098】一方、上記上側戸当りは、光漏れ防止のた
めと、ドア20を閉めたときの衝撃を受けさせるために
設けられるが、上記上枠3に対するドア上縁のずれに合
わせて上側戸当りの位置を調整すれば、この上側戸当り
をドア面に当接させることができるため、光漏れ防止効
果をより高くするとともに、ドア20を閉めたときの衝
撃をストライク側の戸当り40と上側戸当りとに確実に
分担させて受けさせて、ストライク側の戸当り40にか
かる負担を軽減することができる。
【0099】なお、上記実施例では、上記センター部材
33に設ける戸当り材位置決め部35を、べースプレー
ト34に円柱状のボス36を溶接して形成しているが、
前記戸当り材位置決め部35は、べースプレート34に
一体に形成してもよく、さらに前記戸当り材位置決め部
35は、ボスやボルトなどの凸部であっても、ボス取付
け孔やねじ挿通孔などの孔部であってもよい。
【0100】図11〜図19はそれぞれ、前記センター
部材33の形成例を示す斜視図である。図11に示すセ
ンター部材33は、ベースプレート34の所定位置を表
面側に打出して円柱状のボス部50を一体に形成し、こ
の打出し部50を戸当り材位置決め部35としたもので
ある。
【0101】図12に示すセンター部材33は、ベース
プレート34の所定位置にボルト51を溶接して戸当り
材位置決め部35としたものである。このセンター部材
33を用いれば、例えば上述した第1の実施例で用いた
戸当り材41のストライク部材30に対応する部分にボ
ルト挿通孔52を設け、このボルト挿通孔52を前記ボ
ルト51に嵌合して戸当り材41を前記ボルト51に支
持させるとともに、前記ボルト51の戸当り材41から
突出する部分にナット53を螺合させることにより、前
記ボルト51に、戸当り材41を抜け外れないように支
持させることができる。
【0102】図13に示すセンター部材33は、べース
プレート34の所定位置に切り起こし片54を垂直に設
け、この切り起こし片54を戸当り材位置決め部35と
したものである。このセンター部材33を使用する場合
は、戸当り材41のストライク部材30に対応する部分
に、切り起こし片嵌合孔56を有する軸部材55を回転
可能に設け、この軸部材55を前記切り起こし片54に
嵌合して、戸当り材41を前記切り起こし片54に支持
させる。
【0103】図14に示すセンター部材33は、ベース
プレート34の所定位置に、先端をU字状に屈曲させた
切り起こし片58aと、先端をU字状に屈曲させた金属
板片58bとを、それぞれのU字状屈曲部を互いに反対
方向に向けて背中合わせに溶接して形成したアンカー状
片57を設け、このアンカー片57を戸当り材位置決め
部35としたものである。このセンター部材33を使用
する場合は、戸当り材41のストライク部材30に対応
する部分に、アンカー状片嵌合孔60を有する軸部材5
9を回転可能に設け、この軸部材59を前記アンカー状
片57に嵌合して、戸当り材41を前記アンカー状片5
7に支持させる。
【0104】この例によれば、前記アンカー状片57の
先端の一対のU字状屈曲部がその弾性により前記軸部材
59のアンカー状片嵌合孔60の内壁面に当接するた
め、その摩擦力により、アンカー状片57に対して戸当
り材41を抜け外れないように支持させることができ
る。
【0105】図15に示すセンター部材33は、ベース
プレート34の所定位置に2本のピン61を垂直に設
け、この2本のピン61で戸当り材位置決め部35を構
成したものである。このアンカー部材33を使用する場
合は、戸当り材41のストライク部材30に対応する部
分に、2つのピン嵌合孔63を有する軸部材62を回転
可能に設け、この軸部材62を前記2本のピン61に嵌
合して、戸当り材41を前記ピン61に支持させる。
【0106】図16に示すセンター部材33は、ベース
プレート34の所定位置を裏面側に凹入させて球面状の
凹部64を形成し、この球面状凹部64を戸当り材位置
決め部35としたものである。このセンター部材33を
使用する場合は、戸当り材41のストライク側縦枠2a
との当接面に、ストライク部材30に対応する部分に位
置させて、球面状の凸部65を設け、この球面状凸部6
5を前記球面状凹部64に嵌合して、戸当り材41を前
記球面状凹部64に支持させる。
【0107】図17に示すセンター部材33は、ベース
プレート34の所定位置にボス取付け孔66を設け、こ
のボス取付け孔66を戸当り材位置決め部35としたも
のである。このセンター部材33を使用する場合は、前
記ボス取付け孔66に、中心にねじ挿通孔68を設けた
円柱状ボス67の一端部を嵌合して、このボス67を木
ねじ69によりストライク側縦枠2aのセンター部材嵌
込み凹部38に固定し、戸当り材41のストライク部材
30に対応する部分にボス嵌合孔70を設けて、このボ
ス嵌合孔70を前記ボス67に嵌合することにより、戸
当り材41を前記ボス67に支持させる。
【0108】図18に示すセンター部材33は、ベース
プレート34の所定位置に鋲挿通孔71を設け、この鋲
挿通孔71を戸当り材位置決め部35としたものであ
る。このセンター部材33を使用する場合は、ストライ
ク側縦枠2aのセンター部材嵌込み凹部38に、前記鋲
挿通孔71に対応させて鋲打込み孔72を穿設するとと
もに、戸当り材41のストライク部材30に対応する部
分に鋲嵌合孔73を設け、センター部材33の鋲挿通孔
71を通して前記鋲打込み孔72に鋲74を打込んで、
この鋲74に戸当り材41を支持させる。
【0109】なお、この例では前記鋲74として、戸当
り材41のドア枠内側の面に当接する鍔部75aをもっ
た円柱状部の頭部75を有する角棒状の鋲を用い、前記
センター部材33の鋲挿通孔71およびストライク側縦
枠2aに設ける鋲打込み孔72をそれぞれ角孔とすると
ともに、戸当り材41に設ける鋲嵌合孔73を前記鋲7
4の円柱状部頭部75に嵌合する円形孔とし、前記鋲7
4を、戸当り材41の鋲嵌合孔73とセンター部材33
の鋲挿通孔71とを通して前記鋲打込み孔72に打込む
ことにより、前記鋲74の円柱状部頭部75に戸当り材
41を回動可能に支持させるようにしている。
【0110】図19に示すセンター部材33は、ベース
プレート34の前記水平線O上の所定位置にねじ挿通孔
76を設け、このねじ挿通孔76を戸当り材位置決め部
35としたものである。このセンター部材33を使用す
る場合は、戸当り材41のストライク部材30に対応す
る部分にねじ通し孔77を設け、木ねじ78を、前記ね
じ通し孔77および前記センター部材33のねじ挿通孔
76を通してストライク側縦枠2aのセンター部材嵌込
み凹部38にねじ込むことにより、この木ねじ78に戸
当り材41を回動可能に支持させる。
【0111】なお、上記各戸当り材位置決め部35の形
成例のうち、図13〜図15に示した戸当り材位置決め
部35を設けたセンター部材33を使用する場合、上述
した戸当り材取付け例では、戸当り材41に軸部材5
5,59,62を回転可能に設け、この軸部材55,5
9,62に、切り起こし片嵌合孔65、アンカー状片嵌
合孔60、ピン嵌合孔63を設けているが、前記軸部材
55,59,62を省略し、戸当り材41に前記切り起
こし片嵌合孔65、アンカー状片嵌合孔60、ピン嵌合
孔63を直接設けてもよい。
【0112】その場合は、戸当り材41のストライク部
材30に対応する部分が前記戸当り材位置決め部35に
回動できない状態で支持されるが、前記戸当り材41は
長尺材であり、この戸当り材41自体をある程度たわみ
変形させることが可能であるから、ドア先端縁の傾きに
合わせて前記戸当り材41の傾きを調整し、ドア先端縁
の傾きに沿った戸当り40を形成することができる。
【0113】また、上記各変形例の戸当り材位置決め部
35のうち、例えば、図13〜図15および図17に示
した戸当り材位置決め部35を設けたセンター部材33
を使用する場合は、上述した第2の実施例のように、戸
当り40を第1の戸当り材41aと第2の戸当り材41
bとで構成することが可能であり、その場合は、両戸当
り材41a,41bの基端にほぼ半円形の軸部材係合部
またはボス係合部を設けて、それぞれの係合部を前記軸
部材55,59,62または円柱状ボス67の上半周と
下半周とに嵌合させればよい。
【0114】次に、当り40を構成する戸当り材41ま
たは41a,41bとカバー部材47の変形例を説明す
る。図20〜図22はそれぞれ戸当り材とカバー部材の
変形例を示す断面図であり、ここでは、上述した第1の
実施例において用いる1本の戸当り材47とそのカバー
部材47の変形例を示している。
【0115】図20に示した例は、戸当り材41に角材
を用い、カバー部材47にチャンネル材状の樹脂成型品
を用いたものであり、前記戸当り材41の両側面と、前
記カバー部材47の両側壁部の内面とにそれぞれ断面が
鋸歯状をなす凹凸面80,81を形成して、これらの凹
凸面80,81を互いに噛合せることにより戸当り材4
1にカバー部材47を嵌着するようにしたものである。
【0116】また、この例では、前記カバー部材47の
ドア受け面(一方の側壁部の外面)に、その全長にわた
って、断面が櫛歯状をなすクッション体82を一体に形
成している。
【0117】図21に示す例は、戸当り材41を、その
ドア枠内側の面に全長にわたってカバー部材嵌込み凹部
83を設けた構成とし、その凹部83に、樹脂成形品か
らなるカバー部材47を嵌着するようにしたものであ
り、この例では、前記戸当り材41のカバー部材嵌込み
凹部83の両側面にその全長にわたってカバー部材係合
溝84を設け、カバー部材47の両側縁に掛止凸部85
を形成して、この掛止凸部85を前記カバー部材係合溝
凹部84に掛止させることにより、戸当り材41にカバ
ー部材47を着脱可能に嵌着するようにしている。
【0118】このように戸当り材41のドア枠内側の面
に設けたカバー部材嵌込み凹部83にカバー部材47を
嵌着する場合は、戸当り材41の一方の外側面がドア受
け面となるため、この例では、戸当り材41の前記外側
面にクッション材86を設けている。
【0119】図22に示した例は、戸当り材41とカバ
ー部材47とを樹脂成形により一体に形成したものであ
り、戸当り材41とカバー部材47はいずれもチャンネ
ル材状に形成され、カバー部材47の一側縁が薄肉のヒ
ンジ部87を介して戸当り材41の一側縁につながって
いる。
【0120】また、戸当り材41のヒンジ部87とは反
対側には、その外側面とストライク側縦枠2aに当接す
る面との間の縁部に、テーパー面状のカバー部材掛止部
88が形成されている。
【0121】一方、カバー部材47は、ヒンジ部87と
は反対側の側壁部が前記戸当り材41の外側に被さる大
きさに形成されており、この側壁部の先端に、前記戸当
り材41のカバー部材掛止部88に係合する掛止凸部8
9が形成されるとともに、その外面(ドア受け面)に、
中空な凸条からなるクッション体90が一体に形成され
ている。
【0122】すなわち、この例は、薄肉のヒンジ部87
を介して戸当り材41の一側縁につながっているカバー
部材47を、図に鎖線で示すように回動させて戸当り材
41に被せ、このカバー部材41の掛止凸部89を戸当
り材41のカバー部材掛止部88に係合させることによ
り、戸当り材41カバー部材41を嵌着するようにした
ものである。
【0123】上記図20〜図22に示した戸当り材とカ
バー部材の変形例は、上述した第2の実施例のように戸
当り40を第1の戸当り材41aと第2の戸当り材41
bとで構成する場合にも適用できる。なお、図22に示
した例を適用するときは、第1と第2の戸当り材41
a,41bにそれぞれカバー部材47を一体に成形す
る。
【0124】なお、上記実施例では戸当り40を、戸当
り材41または41a,41bと、そのねじ止め部を覆
うカバー部47とで構成したが、戸当り40の外観を問
題にしないときは戸当り材41または41a,41bの
ねじ止め部が見えてもよいため、その場合は、カバー部
材47を省略してもよい。
【0125】また、上記実施例では、ストライク側縦枠
2aに設けるセンター部材嵌込み凹部38を、その一側
をストライク部材嵌込み凹部37に開放させて形成し、
センター部材33のベースプレート34の一側縁をスト
ライク部材30の側縁に当接させることにより、前記セ
ンター部材33の取付け位置を前記ストライク部材30
で位置決めするようにしたが、前記センター部材嵌込み
凹部38は、前記ストライク部材嵌込み凹部37とは切
離した独立した凹部であってもよい。
【0126】また、この発明は、左右の縦枠と上枠とか
らなる三方枠状のものに限らず、下部にクツズリと呼ば
れる下枠を設けた四方枠状のドア枠にも適用することが
できる。
【0127】
【発明の効果】この発明のドア枠は、ストライク側縦枠
の内面に、ストライク部材の取付け個所の側方に位置さ
せてセンター部材嵌込み凹部を設け、ベースプレートに
前記ストライク側縦枠に取付ける戸当り材の前記ストラ
イク部材に対応する部分の取付け位置を規定するための
戸当り材位置決め部を設けたセンター部材を前記センタ
ー部材嵌込み凹部に嵌込んで前記縦枠にねじ止めし、戸
当り材を、前記ストライク部材に対応する部分を前記セ
ンター部材の戸当り材位置決め部に支持させ、他の部分
を前記縦枠にねじ止めして取付けて、ストライク側縦枠
の戸当りを構成したものであるから、ストライク側縦枠
への戸当り材嵌込み溝の切削加工や戸当り材への溝嵌込
み部の形成は不要であり、したがって、生産性の向上お
よびコストダウンをはかることができる。
【0128】しかも、このドア枠によれば、前記戸当り
材を、前記ストライク部材に対応する部分を前記センタ
ー部材の戸当り材位置決め部に支持させ、他の部分を前
記縦枠にねじ止めして取付けているため、そのねじ止め
状態を解除すれば、前記戸当り材を前記戸当り材位置決
め部を支点として前記縦枠の前後縁方向にずらすことが
可能であり、そのため、ドアやドア枠の変形によりドア
の先端縁がストライク側縦枠に対してその前後縁方向に
傾いても、ドア先端縁の傾きに合わせて前記戸当り材の
傾きを調整し、ドア先端縁の傾きに沿った戸当りを形成
することができる。
【0129】したがって、ドア先端縁を広範囲にわたっ
て前記戸当りで受止めて、局部的な衝撃が加わるのを防
ぐことができるし、また、ドアをそのラッチ部材が前記
ストライク側縦枠のストライク部材に嵌入する位置まで
閉じる前には前記戸当りがドアに当たらないため、前記
ラッチ部材を確実にストライク部材に嵌入させて、ドア
を閉止状態でロックすることができる。
【0130】この発明のドア枠において、前記ストライ
ク側縦枠の内面にストライク部材を取付けるためのスト
ライク部材嵌込み凹部を設け、前記センター部材嵌込み
凹部を、その一側を前記ストライク部材嵌込み凹部に開
放させて形成して、前記センター部材を、そのベースプ
レートの一側縁を前記ストライク部材嵌込み凹部に取付
けられた前記ストライク部材の側縁に当接させて前記縦
枠にねじ止めすれば、ストライク側縦枠の前後縁方向に
おける前記センター部材の取付け位置を前記ストライク
部材で位置決めして、このセンター部材を、前記ストラ
イク部材に対して所定の位置に精度良く取付けることが
できる。
【0131】また、この発明のドア枠において、前記戸
当りを、前記戸当り材と、そのねじ止め部を覆うカバー
部材とで構成すれば、戸当り材のねじ止め部が外部から
見えないようにして、戸当りの外観を良くすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す、ストライク側
縦枠と戸当り材とカバー部材の斜視図および戸当りを形
成した状態の斜視図。
【図2】図1のII−II線に沿う拡大断面図。
【図3】戸当り材とカバー部材の拡大断面図。
【図4】ストライク部材とセンター部材の分解斜視図。
【図5】ストライク部材とセンター部材をストライク側
縦枠に取付けた状態の斜視図。
【図6】戸当りの形成手順を示す斜視図。
【図7】図6の VII−VII 線に沿う拡大断面図。
【図8】図6のVIII−VIII線に沿う拡大断面図。
【図9】この発明の第2の実施例を示す、ストライク側
縦枠と戸当り材とカバー部材の斜視図および前記ストラ
イク側縦枠に戸当り材を取付けた状態の拡大斜視図。
【図10】戸当り材の傾きを調整してドア先端縁の傾き
に沿った戸当りを形成した状態を示す図。
【図11】戸当り材位置決め部の形成例を示す斜視図。
【図12】戸当り材位置決め部の他の形成例を示す斜視
図。
【図13】戸当り材位置決め部の他の形成例を示す斜視
図。
【図14】戸当り材位置決め部の他の形成例を示す斜視
図。
【図15】戸当り材位置決め部の他の形成例を示す斜視
図。
【図16】戸当り材位置決め部の他の形成例を示す斜視
図。
【図17】戸当り材位置決め部の他の形成例を示す斜視
図。
【図18】戸当り材位置決め部の他の形成例を示す斜視
図。
【図19】戸当り材位置決め部の他の形成例を示す斜視
図。
【図20】戸当り材とカバー部材の変形例を示す断面
図。
【図21】戸当り材とカバー部材の他の変形例を示す断
面図。
【図22】戸当り材とカバー部材の他の変形例を示す断
面図。
【図23】枠付きドアの斜視図。
【図24】従来のドア枠のストライク側の断面図。
【符号の説明】
2a…ストライク側縦枠 3…上枠 10…ドア 22…ラッチ部材 30…ストライク部材 31…ストライクボックス 31a…ラッチ部材嵌入部 32…ストライクプレート 32a…ラッチ部材嵌入口 33…センター部材 34…ベースプレート 35…戸当り材位置決め部 40…戸当り 41,41a,41b…戸当り材 47…カバー部材

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも左右一対の縦枠とこれらの縦枠
    の上端を連結する上枠とからなり、ドアの基端縁を丁番
    により枢支する丁番側縦枠とは反対側のストライク側縦
    枠の内面に、前記ドアの先端縁の端面から突出するラッ
    チ部材が嵌入するストライク部材を設けるとともに、少
    なくとも前記ストライク側縦枠の内面に戸当り材を取付
    けて戸当りを構成したドア枠において、 前記ストライク側縦枠の内面に、前記ストライク部材の
    取付け個所の側方に位置させて、センター部材嵌込み凹
    部を設け、 ベースプレートに前記ストライク側縦枠に取付ける戸当
    り材の前記ストライク部材に対応する部分の取付け位置
    を規定するための戸当り材位置決め部を設けたセンター
    部材を、そのベースプレートを前記センター部材嵌込み
    凹部に嵌込んで前記縦枠にねじ止めし、 前記戸当り材を、前記ストライク部材に対応する部分を
    前記センター部材の戸当り材位置決め部に支持させ、他
    の部分を前記縦枠にねじ止めして前記縦枠に取付けたこ
    とを特徴とするドア枠。
  2. 【請求項2】前記ストライク側縦枠の内面に前記ストラ
    イク部材を取付けるためのストライク部材嵌込み凹部が
    設けられるとともに、前記センター部材嵌込み凹部の一
    側が前記ストライク部材嵌込み凹部に開放しており、前
    記センター部材が、そのベースプレートの一側縁を前記
    ストライク部材嵌込み凹部に取付けられた前記ストライ
    ク部材の側縁に当接させて前記縦枠にねじ止めされるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のドア枠。
  3. 【請求項3】前記戸当りは、前記縦枠のほぼ全高さにわ
    たる長さの戸当り材からなっており、この戸当り材が、
    前記ストライク部材に対応する部分を前記戸当り材位置
    決め部に支持されるとともに他の部分において前記縦枠
    にねじ止めされていることを特徴とする請求項1または
    2に記載のドア枠。
  4. 【請求項4】前記戸当りは、前記ストライク部材の取付
    け位置を境にして前記縦枠の上半分にわたる長さの第1
    の戸当り材と、前記縦枠の下半分にわたる長さの第2の
    戸当り材とからなっており、これらの戸当り材がそれぞ
    れ、その基端を前記ストライク部材の戸当り材位置決め
    部に支持されるともに他の部分において前記縦枠にねじ
    止めされていることを特徴とする請求項1または2に記
    載のドア枠。
  5. 【請求項5】前記戸当りは、前記戸当り材と、そのねじ
    止め部を覆うカバー部材とからなっていることを特徴と
    する請求項1に記載のドア枠。
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