JP3058578U - 着脱可能なカバーを備えたコンピュータ入力用マウス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 購入後においても使用者がある程度自由に色
や素材を変えて楽しむことができるコンピュータ入力用
マウスを提供すること。 【解決手段】 コンピュータ入力用マウスの本体１上面
側に着脱交換可能なカバー21,22,23を備えた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、交換可能なカバーを備えたコンピュータ入力用マウス（以下「マウ ス」と略す）に関する。

【０００２】

【従来の技術】

パーソナルコンピュータの普及に伴い、キーボードと並ぶコンピュータへの入 力手段としてボール回転式や光学式等の種々のマウスが提供されている。最近で は、個性の主張や他人との差別化といった需要者のニーズに対応して、構造・機 能的には全く同じであっても、様々な色や材質、デザインのマウスが提案されて いる。例えば、一般的なアイボリー色の樹脂製マウスのほか、ダークグレー、ブ ラック、ブルー、グリーン、ピーチといった色の異なるもの、木製や石製等の特 殊な素材を用いたもの、透光性樹脂を用いてスケルトン仕様としたもの等が挙げ られる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、これら従来のマウスでは、購入後に色や素材の改変は一切でき なかった。一旦購入してしまえば、当初のデザインのままで使用するしかなかっ たのである。

【０００４】 しかるに、本考案者は、購入後においても使用者がある程度自由に色や素材を 変えて楽しむことができるマウスについて検討することにした。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

検討の結果開発したのが、本体上面側に着脱交換可能なカバーを備えたことを 特徴とするマウスである。また、第２の考案では、コンピュータに電気信号を入 力するための操作ボタンを除く本体上面側にのみ、透明又は半透明で着脱交換可 能なカバーを設けて、本体上面とカバー間にシート状物を挟持可能に構成した。

【０００６】 ここで、マウスの本体上面側に着脱するカバーとしては、一般的なマウスの本 体と同じＡＢＳ（アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体）等の硬質合 成樹脂をはじめ、ウレタン等の軟質樹脂、天然又は合成ゴム、スエード等の皮革 、キルティング等の布生地、天然又は合成木、アルミニウム等の金属のほか、シ リコンラバー表皮内にシリコンゲル等の弾性ゲルを封入した厚手の複合素材など が挙げられる。

【０００７】 カバーを合成樹脂製とする場合、様々な色に着色することができることはもち ろん、人気キャラクターや球団等のマークを付したり、大理石等の疑石模様やカ ーボン模様あるいは木目模様等を付したりしてもよい。また、カバーを無色又は 有色透明に形成するとともにカバー裏面全体又は一部に印刷等を施して、長期間 使用しても印刷した模様等が剥げないようにしてもよい。さらに、近年の清潔志 向に対応するべく、カバーに抗菌効果を持たせる等の付加価値を持たせてもよい 。

【０００８】 第２の考案では、カバーと本体との間に写真等のシート状物を挟持可能に構成 するため、カバーの素材としては、無色透明や有色透明のもののほか、カバー表 面からシート状物が見える程度の半透明の合成樹脂を用いる。

【０００９】 また、マウス本体上面側に対する前記カバーの装着は、両面粘着テープによる 貼着式や、本体上面側とカバー裏面に各々対応する凹凸部を設けた嵌合式とする とよい。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、図面に基づいて本考案に係るマウスについて詳細に説明する。図１はマ ウス本体１にカバー２を装着する状態の一例を示した斜視図である。この図に示 される例では、マウス本体１の上面側において、スクロールダイヤル11周辺部分 を除く左右の操作ボタン12,13と、操作時に手のひらが添えられるなだらかな隆 起部14のそれぞれに対して、肉薄の左操作ボタンカバー21、右操作ボタンカバー 22及び隆起部カバー23が装着されることになる。

【００１１】 このように、マウス本体１の各部に対応するように各々独立したカバーを形成 するほか、各カバー21,22,23を一体として形成してもよいし、左右の操作ボタン カバー21,22のみを一体として形成してもよい。コンピュータの機種によっては 操作ボタンが１つしかないマウスが使用されるので、こうしたマウスに対応させ てカバーを形成してもよいことはもちろんである。

【００１２】 各カバー21,22,23のマウス本体１上面側への装着は、両面粘着テープ（図示さ れていない）を用いて行われる。

【００１３】 図２は、左右の操作ボタン21,22を除くマウス本体１の上面側に対して、嵌合 脱着式のカバー３を装着した状態の内部機構を省略した縦断面図である。第２の 考案では、マウス本体１上面とカバー３間にシート状物を挟持可能に構成するこ とから、前例のように両面粘着テープを用いることなく、嵌合式とするのが望ま しい。

【００１４】 すなわち、図２に示される例のカバー３では、操作ボタン12の後端にスリット 孔15を形成するとともに、カバー３の前端において係止爪31が形成されている。 また、マウス本体１の後端には係合凹部16が、カバー３の後端には係合突起32が それぞれ形成されている。したがって、カバー３における係止爪31をマウス本体 １におけるスリット孔15に挿入した後、カバー３の係合突起32をマウス本体１後 端の係合凹部に嵌めることによって、マウス本体１へのカバー３の装着が完了す るのである。

【００１５】 このとき、マウス本体１の上面側とカバー３の裏面側とによって、写真等のシ ート状物４が挟持されることになるのであるが、挟持されたシート状物４がずれ たり脱落したりしない工夫が必要となる。例えば、カバー３の裏面側左右端近傍 に平行な縦方向の線状突起を設けるとともに、前記線状突起に対応する線状溝を マウス本体１上面側に設けて両者の嵌合により脱落防止を図ったり、より簡単に は、シート状物４の裏面を両面粘着テープ等でマウス本体１上面側に貼着するこ と等が考えられる。

【００１６】

【考案の効果】

本考案に係るマウスでは、使用者の好みに応じて色や素材・模様等が異なるカ バーを適宜交換して使用できるので、使用者の個性の実現や気分転換に寄与する ことができる。例えば、カバーを合成ラバー製とすれば、従来の一般的なＡＢＳ 樹脂製マウスでは得られなかった、手のひらにしっくりとなじむ感触等を楽しむ ことが可能となるし、抗菌素材からなるカバーを装着すれば、衛生面に配慮する ことができる。

【００１７】 また、第２の考案に係るマウスでは、とくにマウス本体上面側における隆起部 とカバーとの間に写真等のシート状物を挟むことができるので、例えば、使用者 の家族の写真を挟むなどして、個性的なマウスとすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】マウスにカバーを装着する状態の一例を示した
斜視図である。

【図２】操作ボタンを除くマウス本体の上面側に対し
て、嵌合脱着式のカバーを装着した状態の内部機構を省
略した縦断面図である。

【符号の説明】

１ マウス本体 21,22,23 貼着式カバー ３ 嵌合式カバー ４ シート状物

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体上面側に着脱交換可能なカバーを備
   えたことを特徴とするコンピュータ入力用マウス。
2. 【請求項２】 操作ボタンを除く本体上面側において、
   透明で着脱交換可能なカバーを備えて、本体上面とカバ
   ー間にシート状物を挟持可能に構成してなるコンピュー
   タ入力用マウス。