JP3058255U - 印刷用台紙作製装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 名刺用紙貼付作業時間の短縮化、配置の際の
位置決めの容易、確実化を図った印刷用台紙作製装置を
提供する。 【解決手段】 複数枚の印刷対象用紙が配置された台紙
を作製する装置であって、端部に設けられたヒンジ機構
により開閉可能に構成された台板と上板とからなり、上
板の裏面には複数の印刷対象用紙収納部が形成され、こ
の収納部には表裏面間に貫通する貫通孔が設けられてお
り、前記各印刷対象用紙収納部に複数枚の印刷対象用紙
を積層収納した状態とし、前記台板上には台紙を載置し
て、前記上板を回動して台板上に重ね合わせた状態で、
前記上板に設けられた貫通孔を介して上方から加圧する
ことによって各印刷対象用紙を前記台紙上に貼付するこ
とを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、例えば名刺印刷等に用いる印刷用台紙を作製する装置に関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

最近では、手軽に名刺等の印刷が行える印刷機が出回っており、個人営業店で も顧客の注文に応じてモノクロやフルカラーの名刺をスピーディーに作製するこ とを可能にしている。

【０００３】 ところで、顧客によっては自社のロゴマークや会社名を刷り込んだ名刺用紙を 持参して、その用紙に住所氏名等を印刷したいという要望があり、このような 注文が多くなってきている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上述のような顧客の要望に応じてロゴマーク印刷済の名刺用紙への印刷を行う 場合には、先ず、例えばＡ４の台紙に複数枚のロゴマーク印刷済み名刺用紙を配 置して剥離可能に貼付した後に印刷機に挿入して住所氏名等を印刷して完成させ るという方法をとっていた。

【０００５】 しかしながら、規格化された小さなサイズをもつ名刺用紙をＡ４の台紙に貼り 付ける場合、１枚の台紙に１０枚程度貼付ける必要があり、台紙に剥離可能な接 着剤を塗布した上で、位置決めを行って多数の用紙を貼り付けるという方法をと らざるを得ないので作業に時間がかかり、また、位置精度も確保できず、印刷位 置にバラツキが生じるというような問題もあった。

【０００６】 本考案は、作業時間の短縮化が図れると共に、位置決め精度の高い印刷用台紙 を作製できる装置を提供することを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するために、請求項１記載の考案は、複数枚の印刷対象用紙が 配置された台紙を作製する装置であって、端部に設けられたヒンジ機構により開 閉可能に構成された台板と上板とからなり、上板の裏面には複数の印刷対象用紙 収納部が形成され、この収納部には表裏面間に貫通する貫通孔が設けられており 、前記各印刷対象用紙収納部に複数枚の印刷対象用紙を積層収納した状態とし、 前記台板上には台紙を載置して、前記上板を回動して台板上に重ね合わせた状態 で、前記上板に設けられた貫通孔を介して上方から加圧することによって各印刷 対象用紙を前記台紙上に貼付することを特徴とするものである。

【０００８】 請求項２記載の考案は、前記印刷対象用紙収納部は、印刷対象用紙大の大きさ の収納凹部と、この収納凹部よりも小面積の貫通孔とからなり、収納凹部端縁に は、印刷対象用紙係止用小突起が形成されていることを特徴とするものである。

【０００９】 請求項３記載の考案は、前記台板と上板との間には両者の重ね合せの際に位置 決めを行うための係合用凹部と係合用突起が設けられていることを特徴とするも のである。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下本考案の実施の形態について説明する。尚、ここでは印刷対象用紙として 名刺を一例として挙げて説明する。

【００１１】 図１は本考案の印刷用台紙作製装置を示す斜視図である。この装置は、方形状 の台板１０と同じく方形状の上板２０とからなり、台板１０の先端部近傍の平面 には左、右に間隔を空けて上方に起立する係合突起１１Ａ，１１Ｂが設けられ、 左右両側平面にはそれぞれ一対のガイド用突起１２Ａ，１２Ａ，１２Ｂ，１２Ｂ が設けられており、そして、この台板１０の後端平面には左右に間隔を空けてヒ ンジ用ブロック１３Ａ，１３Ｂが設けられている。尚、上記上板２０は透明樹脂 で形成されている。

【００１２】 前記先端近傍に設けられた係合突起１１Ａ、１１Ｂは上方に向って細くなるテ ーパーが形成されており、ガイド用突起１２Ａ、１２Ｂは柱状に形成されている 。

【００１３】 前記上板２０は、左右側寸法が前記台板１０の寸法よりも若干短かくなってお り、また、前記台板１０の後端に位置する面両端に切欠部２０Ｂ，２０Ｂを有し 、この切欠部２０Ｂ，２０Ｂに挟まれた突出部２０Ａの両端部にはヒンジ用ピン ２４Ａ，２４Ｂが突出形成され、このヒンジ用ピン２４Ａ，２４Ｂは、前記台板 １０に設けられたヒンジ用ブロック１３Ａ，１３Ｂに回動自在に係合している。 上記ヒンジ用ブロック１３Ａ，１３Ｂ，ヒンジ用ピン２４Ａ，２４Ｂとによって ヒンジ機構が構成される。このヒンジ機構によって、上板２０が台板１０上に開 閉可能になっている。

【００１４】 前記上板２０の裏側（図示平面側）端部には、前記台板１０の先端側に設けら れた一対の係合突起１１Ａ，１１Ｂが係合可能な一対の係合凹溝２１Ａ，２１Ｂ が設けられており、裏面の大部分の面積を占める位置には複数個（図では１０個 ）の名刺収納用凹部２２が設けられている。

【００１５】 前記名刺収納用凹部２０は図２にも示すように、名刺用紙大の大きさを有する 凹溝２２Ａと、これよりも狭い面積を有する方形状貫通孔２２Ｂとによって構成 されている。

【００１６】 このような名刺収納用凹部２２には、図３にも示すように複数枚（図では１０ 枚）の名刺４０が収納されるようになっており、凹溝２２Ａの図示上端縁には名 刺４０が離脱しないよに小突起２０Ｄが形成されている。

【００１７】 次に上記装置の使用例を図４をも参照して説明する。

【００１８】 図１に示すように、上板２０を開いた状態で、上板２０の裏面に形成された複 数の名刺収納用凹部２０のそれぞれに１０枚程度のロゴマーク付名刺用紙４０を 収納し、また、台板１０上には例えばＡ４サイズの台紙３０を載置する。このと き、Ａ４台紙３０の後端はヒンジ用ブロック１３Ａ，１３Ｂの端面に突き当て、 Ａ４台紙３０の左右端はガイド用突起１２Ａ，１２Ｂに突き当てて位置決めする と共に、このＡ４台紙３０の表面所定個所（例えば１０個所）に剥離可能な接着 剤（糊）を塗布しておく。

【００１９】 次に図４に示すように、ヒンジ機構を介して上板２０を回動して台板１０上に 重ね合わせる。このとき、上板２０の端部に設けられた係合用凹溝２１Ａ，２１ Ｂと台板１０の端部に設けられた係合用突起１１Ａ，１１Ｂとが係合し、かつ、 上板２０の両側端は、台板１０の側部平面に設けられたガイド用突起１２Ａ，１ ２Ｂによってガイドされて、両者の位置決め固定が行われる。前記係合用突起１ １Ａ，１１Ｂの上端はテーパー状となっているので、上記係合は円滑に行われる 。

【００２０】 また、上板２０が台板１０上に重ね合されると、上板２０の裏面に設けられた 名刺収納用凹部２２は、下方に向くこととなるが、この凹部２２の開口端縁には 小突起２０Ｄが設けられているので、収納された名刺用紙が落下することはない 。

【００２１】 そして、図４に示すように、重ね合わされた上板２０の表面に形成されている 各貫通孔２２Ｂ，２２Ｂの上方から指又は治具を用いて、押圧することにより、 各名刺収納部に収納されている最下部に位置する名刺用紙４０が、収納部端縁に 形成された小突起の保持力に抗して下方に押され、台紙３０の剥離可能な接着剤 上に接着されることとなる。

【００２２】 その後、上板２０を開くことにより、図５に示すような１０枚の名刺用紙４０ が接着された台紙３０が出来上る。

【００２３】 前記上板２０の名刺収納用凹部には名刺用紙が残留しているので、再び、台板 １０上に台紙３０を載置して上記同様な動作を繰り返して印刷用台紙を作製する 。このようにして出来上った台紙を印刷機にかけて名刺を作製することとなる。 ロゴマークなどが印刷済の名刺に住所氏名等を印刷した後、台紙から名刺を剥が すことにより名刺が完成する。

【００２４】 前記使用態様において、前記上板２０が透明樹脂で形成されているので、貼付 作業を透視することができて便利である。

【００２５】

【考案の効果】

以上詳述したような、本考案によれば、手作業にて台紙に複数枚の名刺用紙を 貼り付ける手間が無くなり、一度の操作で複数枚の名刺用紙の貼り付けを行える ので作業の迅速化が図れ、また、１台の同じ装置で複数枚の印刷用台紙を作製す るため、それぞれの名刺用紙の位置決め精度の向上が図れると共に、各台紙間の 名刺用紙の配置の均一化が図れるので従来のように、台紙毎に配置が異なるとい うような不都合は全く生じない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の印刷用台紙作製装置の実施の形態示す
斜視図である。

【図２】上記実施の形態における名刺収納凹部の拡大斜
視図である。

【図３】上記実施の形態における名刺収納部の名刺収納
状態を示す要部断面図である。

【図４】上記実施の形態における使用状態を示す斜視図
である。

【図５】上記実施の形態によて得られた台紙の斜視図で
ある。

【符号の説明】

１０ 台板 ２０ 上板 ２２ 名刺収納凹部 ３０ 台紙 ４０ 名刺用紙

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数枚の印刷対象用紙が配置された台紙
   を作製する装置であって、 端部に設けられたヒンジ機構により開閉可能に構成され
   た台板と上板とからなり、 上板の裏面には複数の印刷対象用紙収納部が形成され、
   この収納部には表裏面間に貫通する貫通孔が設けられて
   おり、 前記各印刷対象用紙収納部に複数枚の印刷対象用紙を積
   層収納した状態とし、前記台板上には台紙を載置して、
   前記上板を回動して台板上に重ね合わせた状態で、前記
   上板に設けられた貫通孔を介して上方から加圧すること
   によって各印刷対象用紙を前記台紙上に貼付することを
   特徴とする印刷用台紙作製装置。
2. 【請求項２】 前記印刷対象用紙収納部は、印刷対象用
   紙大の大きさの収納凹部と、この収納凹部よりも小面積
   の貫通孔とからなり、収納凹部端縁には、印刷対象用紙
   係止用小突起が形成されている請求項１記載の印刷用台
   紙作製装置。
3. 【請求項３】 前記台板と上板との間には両者の重ね合
   せの際に位置決めを行うための係合用凹部と係合用突起
   が設けられている請求項１記載の印刷用台紙作製装置。