JP3058076U - 金属線条体巻回リール用梱包シート - Google Patents

金属線条体巻回リール用梱包シート

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JP3058076U JP1998007541U JP754198U JP3058076U JP 3058076 U JP3058076 U JP 3058076U JP 1998007541 U JP1998007541 U JP 1998007541U JP 754198 U JP754198 U JP 754198U JP 3058076 U JP3058076 U JP 3058076U
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功一 日野浦
保 井沢
広之 村沢
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金井 宏彰
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 梱包及び開梱の作業性を向上して工数の低減
を図り、防錆効果を充分に維持しながら線条体の傷つき
事故を防止するとともに、繰り返し使用を可能にするこ
とを課題とする。 【解決手段】 巻胴両端にフランジ6、6を有するリー
ル5に巻回した金属線条体Wを梱包するシート1で、巾
がリールフランジ6、6の内巾より大で、長さが巻胴に
巻回した金属線条体Wの外周より大になした、通気性を
有する弾性体からなり、かつその長手方向両端の重合部
に着脱自在の止着手段4、4を設けて成る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、巻胴両端にフランジを有するリールに巻回した銅線、鋼線あるいは メッキ鋼線等の金属線条体の梱包シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
銅線、鋼線あるいはメッキ鋼線等の金属線条体(以下、「線条体」という。) の多くは、リールに巻かれて出荷されている。そして、リールに巻回した線条体 には、運送過程における他リールのフランジ部との衝突による線条体の傷付き事 故を防止し、かつ外気との接触による酸化(即ち錆又は変色の発生)を防止する ために、防錆紙が巻かれるのが一般的である。 特に、ゴムとの接着のために鋼線の表面に青銅メッキが施されるタイヤ用ビー ドワイヤは湿気に対して非常に弱く、外気との接触で青銅メッキが容易に変色し 、この変色がゴムとの接着に対し悪影響を及ぼすことから、ビードワイヤの梱包 には特に注意が要求されている。
【0003】 このビードワイヤの梱包は、巻取機上でリールを手で回転させながら、図4に 示すように、線条体にリールフランジ内巾hとほぼ同寸法の巾を有する防錆紙7 を約2周巻き付けて、その端部を粘着テープ8で固定し、さらに線条体とフラン ジ部との隙間に帯状粘着テープ9をリールフランジ11および防錆紙7両方に沿 うようL字状に曲げながら貼り付けていた。
【0004】 しかし、上記従来技術によるときは、防錆紙7の巻付け作業および角部への帯 状粘着テープ9の貼付け作業のために、作業者は500kgを超える重量リール 10を少なくとも4回転させなければならず、しかもビードワイヤは通常数十リ ールが1度に製造されるため、作業時間のほとんどを上記梱包作業に費やしてお り、相当の時間と労力とを要していた。
【0005】 また、線条体に巻き付けた防錆紙は、外力に対して非常に弱く、他リールのフ ランジが当たる等の小さな外力で容易に破れてしまうため、線条体巻回リールの 取扱には細心なる注意が要求されていた。
【0006】 さらに出荷先においても、上記作業と全く逆の開梱作業を行わなければならず 、また取り外された防錆紙及び粘着テープ等は廃棄物となるため、工数低減及び 環境問題の観点からの改善が要求されていた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、梱包及び開梱の作業性 を向上して工数の低減を図り、防錆効果を充分に維持しながら線条体の傷付き事 故を防止するとともに、繰り返し使用を可能にすることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案は、巻胴両端にフランジを有するリールに 巻回した金属線条体を梱包するシートであって、巾がリールフランジ内巾より大 で、長さが巻胴に巻回した金属線条体の外周より大になした、通気性を有する弾 性体からなり、かつその長手方向両端の重合部に着脱自在の止着手段を設けたこ とを第1の考案とし、 上記第1の考案において、弾性体の片面に、気化性防錆シートを取着したこと を第2の考案とする。 また、第1又は第2の考案において、弾性体の厚みが3〜30mm、巾がリー ルフランジ内巾+10〜30mmであることを第3の考案とし、 第1、2又は第3の考案において、弾性体が、ポリエステルスポンジシートで あることを第4の考案とする。
【0009】 第1の考案によれば、運送過程において、線条体に他リールのフランジの衝突 による外力がかかっても、弾性体がこの外力の吸収機能を発揮して線条体を保護 するとともに、線条体の外気との直接接触を防止することができ、また弾性体の 長手方向両端の重合部に着脱自在な止着手段を設けてあるので、シートを簡単に 着脱することができ、しかも繰り返して使用することができる。 また、弾性体の巾をリールフランジ内巾より大きくしてあるので、巾方向の両 端縁部分がリールフランジ内面に接触する立ち上がり部を形成し、線条体をリー ル内に密封することができる。さらに、弾性体は通気性を有するので、熱が線条 体内にこもることがなく、蓄熱による線条体の品質低下の事故が防止できる。
【0010】 第2の考案によれば、線条体の防錆効果をより確実にすることができる。
【0011】 上記第3の考案において、弾性体の厚みを3〜30mmとしたのは、3mmよ り薄いと外力を受けたときの緩衝作用が期待できないことにより、30mmを超 えるとシート自体が堅くなり、作業性が低下することによる。 また、弾性体の巾寸法をリールフランジ内巾より10〜30mm広くしたのは 、10mmより小さいとフランジ内面に形成する立ち上がり部が不足し、線条体 をリール内に密封するという効果を得ることができないことにより、30mmよ り大きくしてもその効果は変わらず、逆にコスト高となることによる。
【0012】 弾性体としては、ゴム系あるいは塩化ビニール系等所要の弾性を有して付加外 力を吸収する材質のものが使用できるが、金属の酸化に対し有害なガスが発生せ ず、またある程度の通気性を有するところから、ポリエステルスポンジシートが 好ましい。
【0013】 止着手段は、一方をシート長手方向に長く、他方をシート巾方向に長くして取 り付ければ、線条体の巻回量が変わって金属線条体の外周長が変化しても容易に 止着位置を変えることができるので、新たに作り直す必要がなく汎用性を持たせ ることができる。
【0014】 弾性体と防錆シートや止着手段とは、接着により一体に取着してもよいが、接 着剤によっては線条体に有害なガスを発生するものもあるので、縫着する方が好 ましい。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0016】 本考案に係る金属線条体巻回リール用梱包シート(以下「梱包シート」という )1は、図1に示すように、弾性体2の片面に気化性防錆シート3を取着し、か つ弾性体2の長手方向両端で線条体に巻き付けたときに重合する位置に着脱自在 な止着手段4を取り付けてなる。 この場合において、弾性体2の厚みは特に限定されるものではないが、緩衝性 及び作業性の点より、通常3〜30mmの範囲のものを使用する。また弾性体2 の巾寸法H1は密封性及びコストの面より、通常10〜30mmの範囲で大きく する。 また、気化性防錆シート3の巾H2は、弾性体2の巾と同寸法でも支障ないが 、防錆性およびコストを考慮すると、フランジ内巾とほぼ同寸法に設定するのが 好ましい。
【0017】 次に、梱包シート1を用いた線条体巻回リールの梱包について図2及び図3に 基づいて説明する。 リール5に巻かれた線条体Wに梱包シート1の気化性防錆紙3を当接するよう にして巻き付け始め、梱包シート1の巾方向の両端縁をリールの両フランジ6、 6の内面でL字状に折り曲げて、立ち上がり部1a、1aを形成させながら線条 体Wの外周に巻き付け、梱包シート1の両端を止着手段4、4で以て固定する。
【0018】
【実施例】
以下、本発明の実施例を、従来例および比較例と比べて具体的に説明する。
【0019】 線径1.0mmの鋼線に青銅メッキを施しながらフランジ内巾300mmでフ ランジ直径800mmのリールに500kg巻き取り、この線条体を巻取機上で 本考案、および比較例の梱包シートと従来例のシートにて線条体巻回リールを梱 包した。 これらのリールを用いて、衝撃吸収性、防錆力、ゴム接着性、作業性及びコス トの比較試験を行った結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】 この評価に際して、衝撃吸収性は、上記リールの線条体の表面に他の空リール を2mの距離から転がして衝突させ、梱包シートの破損状況及び線条体の状態を 観察した。 梱包シートが破損しなかったものを○、破損したものを×とし、線条体キズに ついてはキズがつかなかったものを○、こすれ程度で小さいキズが認められたも のを△、明らかにキズがついたものを×とした。
【0022】 また、防錆力は、通常の保管条件より厳しい条件下、すなわち、温度40℃、 湿度90%の恒温恒湿雰囲気中に2週間放置した後に、線条体表面の変色状況を 観察した結果であり、ゴム接着性は、このリールから取り出した線条体をゴム材 に埋め込んで加硫後、ゴムとの接着状態を観察したものである。 ゴム接着性は、引抜試験にてゴムから線条体サンプルを引き剥がし、その線条 体サンプル表面に残っているゴム付着部長さの、観察した長さに対する割合をパ ーセント表示して比較した。
【0023】 また、作業性およびコストは、従来例より優れているものを◎、同等を○、劣 るものを×とした。
【0024】 上記評価より、本考案の梱包シートは、防錆効果において従来例と差はないが 、ゴムとの接着性、外力の衝撃吸収性に優れ、かつ作業性においても従来例と比 較して格段の効果を奏することが判明した。
【0025】
【考案の効果】
本考案によるときは、弾性体からなるので線条体に外力が働いても、この外力 を吸収して梱包シートの破損を防止でき、線条体が傷つくことも防止できる。 また弾性体の巾をリールフランジ内巾より大きくしてあるので、この部分がリ ールフランジ内面に接触する立ち上がり部を形成し、線条体をリール内に密封す ることができるとともに、弾性体は通気性を有するのでリール内に熱がこもるこ ともなく、線条体の酸化(錆あるいは変色)を確実に防止することができる。 さらに、1枚のシートを線条体に巻き付けるだけで簡単に梱包でき、また止着 手段を外すだけで簡単に開梱できるので、作業性が大巾に向上するとともに、繰 り返し使用することができる等非常に優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の金属線条体巻回リール用梱包シートの
実施例を示し、(a)は平面図、(b)は側面図であ
る。
【図2】本考案の金属線条体巻回リール用梱包シートの
使用状態を示す概略説明図である。
【図3】本考案の金属線条体用梱包シートを用いた金属
線条体巻回リールの概略断面図である。
【図4】従来の金属線条体巻回用梱包を示す概略説明図
である。
【符号の説明】
1 梱包シート 1a 立ち上がり部 2 弾性体 3 気化性防錆シート 4 止着手段 5、10 リール 6、11 フランジ 7 防錆紙 8 粘着テープ 9 帯状粘着テープ W 金属線条体 h リールフランジ内巾 H1 弾性体巾寸法 H2 気化性防錆シートの巾寸法

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻胴両端にフランジを有するリールに巻
    回した金属線条体を梱包するシートであって、巾がリー
    ルフランジ内巾より大で、長さが巻胴に巻回した金属線
    条体の外周より大になした、通気性を有する弾性体から
    なり、かつその長手方向両端の重合部に着脱自在の止着
    手段を設けたことを特徴とする金属線条体巻回リール用
    梱包シート。
  2. 【請求項2】 弾性体の片面に、気化性防錆シートを取
    着した請求項1に記載の金属線条体巻回用梱包シート。
  3. 【請求項3】 弾性体の厚みが3〜30mm、巾がリー
    ルフランジ内巾+10〜30mmである請求項1又は2
    に記載の金属線条体巻回リール用梱包シート。
  4. 【請求項4】 弾性体が、ポリエステルスポンジシート
    である請求項1、2又は3に記載の金属線条体巻回リー
    ル用梱包シート。
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