JP2001010679A - 金属製品の搬送・保管方法及び金属製品の搬送・保管用輻射熱遮断シート - Google Patents

金属製品の搬送・保管方法及び金属製品の搬送・保管用輻射熱遮断シート

Info

Publication number
JP2001010679A
JP2001010679A JP2000067542A JP2000067542A JP2001010679A JP 2001010679 A JP2001010679 A JP 2001010679A JP 2000067542 A JP2000067542 A JP 2000067542A JP 2000067542 A JP2000067542 A JP 2000067542A JP 2001010679 A JP2001010679 A JP 2001010679A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal product
paper
coil
radiant heat
rust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000067542A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4345181B2 (ja
Inventor
Mitsuru Kikuchi
満 菊地
Masahiko Ito
正彦 伊藤
Rinzo Tachibana
林三 橘
Makoto Ebara
真 江原
Makoto Araya
誠 荒谷
Yukio Obata
由紀夫 小幡
Satoru Sato
覚 佐藤
Hideo Kukuminato
英雄 久々湊
Hideo Take
英雄 武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP2000067542A priority Critical patent/JP4345181B2/ja
Publication of JP2001010679A publication Critical patent/JP2001010679A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4345181B2 publication Critical patent/JP4345181B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L59/00Thermal insulation in general
    • F16L59/08Means for preventing radiation, e.g. with metal foil

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Thermal Insulation (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属製品の搬送・保管上問題であった発錆を
完全に防止しうる手段を提案する。 【解決手段】 金属製品を露天下において搬送・保管す
るに当たり、該金属製品を輻射熱遮断シートにより覆
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は金属製品の搬送・保管方法及びそ
のために用いられるシートに係り、特に露天下で金属製
品を搬送し、保管する際に金属製品上に局部的に発生す
る結露に基づく錆の発生を防止する方法及びそれに用い
られる輻射熱遮断シートに関する。
【0002】
【従来の技術】みがき棒鋼、スチールタイヤコード等の
裸の金属面を有する金属製品は錆を生じやすい。そのた
め、これらの製品は、製造後、ユーザーにおいて使用さ
れるまでの間の搬送・保管過程において錆を生じないよ
う万全の注意を払うことが要求され、一般に、これらの
製品を露天下で搬送するときには、内掛け、外掛けと二
重に防水シートを掛け、露や雨水による発錆を防いでい
る。
【0003】一方、表面処理鋼板は、冷間圧延された鋼
板の表面に用途に応じた表面被覆層を有せしめた鋼板で
あって、めっき最終工程で防錆油が塗布されている。特
に、食品用容器(缶など)に用いられる表面処理鋼板
は、人畜に無害なSn、Ni、Cr等を鋼板にめっきして製造
されるが、めっき金属が高価であること、めっきコ
ストが高いこと、缶内面側の耐食性を高めるために内
面には塗装が施されるか、もしくは樹脂フィルムが被覆
されることから、高価なめっき金属を経済的、省資源の
面からできるだけ少なくしてある。そのため、自動車用
表面処理鋼板や家電用表面処理鋼板と比較すると、めっ
き量は1/40〜1/60と非常に薄くなっており、錆に対する
感受性が高いので、顧客への搬送あるいは保管過程にお
ける発錆に対して万全を期している。
【0004】例えば、前述の缶用の表面処理鋼板である
薄すずめっき鋼板の搬送あるいは保管過程における発錆
を防止するためには、めっき金属の鋼板表面の被覆率を
高める努力、すなわちめっき層のピンホールの根絶への
努力を積み重ねるとともに鋼板表面に防錆油を塗布して
いる。さらに、その搬送・保管に当たっては、一般にコ
イル状をなしている製品を気化性防錆剤が塗布された防
錆紙と緩衝紙(例えば段ボール紙)でくるみ、その上か
ら防水性フィルムラミネート紙により包装し、さらに防
水シートにより覆う方法が採られている。また、必要に
応じて搬送後屋内倉庫に保管する方法が採られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの手段により、
搬送あるいは保管過程における錆は根絶したと考えられ
てきた。しかしながら最近になり製缶過程において変色
部として発見される錆が発生していることが改めて分か
った。このような錆が発生すると大量の製品を廃却処分
にしなければならなかった。
【0006】さらに、みがき棒鋼など裸の金属面をもつ
金属製品は、防水シートを二重に掛けてもなお、搬送・
保管過程で局部的な発錆を見ることがあった。従って、
本発明は、かかる観点から従来の表面処理鋼板の搬送・
保管上問題であった金属製品の局部的な発錆、さらには
缶用の表面処理鋼板の製缶過程で発見される錆を防止し
うる手段を提案することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、金属製品
の発錆原因について徹底的な調査を行い、上記の局部的
な発錆は、直射日光を受ける条件下で金属製品を搬送・
保管する過程において、局部的に直射日光に曝されて温
度上昇が大きくなる部分と、その陰の温度上昇が極端に
小さい部分とがコイル内に共存していることが原因であ
ることを見出し、それを防ぐには金属製品を露天下にお
いて搬送・保管するに当たり、該金属製品を輻射熱遮断
シートにより覆えば良いことを見出した。
【0008】すなわち、本発明は、金属製品を露天下に
おいて搬送・保管するに当たり、該金属製品を輻射熱遮
断シートにより覆うこととして広く金属製品の搬送・保
管に伴う局部的な発錆を防止するものである。
【0009】また、本発明は、気化性防錆剤を塗布した
防錆紙、緩衝紙および防水性フィルムラミネート紙によ
り梱包された金属製品を露天下において搬送・保管する
に当たり適用されるもので、前記梱包された金属製品を
輻射熱遮断シートにより覆い、該金属製品の局部的温度
上昇を抑制することとし、これにより特に錆感受性の高
い金属製品の搬送・保管過程における局部的な発錆を防
止する。なお、この場合において、上記方法を表面処理
鋼板、特に薄すずめっき鋼板またはぶりき鋼板に適用す
るのを好適とする。
【0010】さらに、本発明は、金属製品の搬送・保管
用輻射熱遮断シートの輻射率を0.7以下とする。これに
より、上記本発明に係る金属製品の搬送・保管方法を確
実に実施することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、実施形態に基づ
き具体的に説明する。請求項1記載の発明の実施の対象
となる金属製品としては、比較的発錆しやすい表面をも
った鋼板、鋼帯、アルミニウム板、表面処理鋼板等が挙
げられる。中でも、みがき棒鋼、スチールタイヤコード
等の裸の金属面を有する金属製品に適用するのが良い。
【0012】これらの金属製品は、露や雨水を内掛け、
外掛けと二重に防水シートを掛けることによって、露や
雨水による発錆を防いでいる。したがって、通常の搬送
・保管過程ではこれらは発錆に至ることはない。しか
し、本発明者等が、観察したところによれば、次のよう
な機構により局部的に発錆するに至る。
【0013】すなわち、搬送過程において直射日光が当
たると、金属製品周辺の温度が直射日光を受けた部分の
み上昇し、梱包紙に含まれる水分が梱包内部に放出され
たり、防水シートに含まれる水分が周囲に放出され、周
囲の相対湿度を上昇させる。直射日光を受けて温度が上
がっている部分では、金属製品の温度は雰囲気の露点よ
り高いので結露を生ずることはないが、直射日光を受け
ず、温度の上がらなかった部分、例えばコイルの下側部
分、では、金属製品の温度が周囲の雰囲気の露点を下回
っており、そのため結露を生じ、その場所に局部化され
るので結露水が全体としては少なくても、局部的には大
きな水滴となって広がり、肉眼で観察できる程度の錆に
なる。このようにして通常では、結露による錆は生じな
いと考えられる部位で錆が発生する。
【0014】したがって、このような原因による錆の発
生を防止するには、上記直射日光による局部的な温度上
昇を防止すればよい。そのための手段として、たとえば
以下の手段が考えられる。 (1)金属製品の搬送・保管を夜間に行う。これにより
発錆の防止は可能であることが確認された。しかし、連
続高生産ラインを有する需要家に円滑に鋼材を供給する
ことができなくなり、生産性の極端な低下あるいは労働
条件等の問題もあり実際的ではない。 (2)金属製品と防水シートの間に断熱層を設けること
が考えられる。しかしながら、この手段は断熱層の強
度、開梱時の断熱層材の廃棄処理等多くの問題があり、
事実上採用できない。 (3)さらに、搬送・保管時に、直射日光を受ける部分
をたとえば扇風機により冷却することも考えられるが、
湿式クーラーが必要であり、設備的に大きくなり工業的
に無理がある。また、効果も必ずしも認められない。
【0015】本発明においては、これらの手段に代え、
金属製品を露天下において搬送・保管するに当たり、該
金属製品を輻射熱遮断シートにより覆うこととする。こ
こに輻射熱遮断シートは、輻射率0.7以下の特性を有す
る搬送物等の保護シートをいい、例えば、商品名パーマ
ケア(登録商標)として市販されているトラック専用シ
ートのうち表面にメタリック塗装を施して輻射熱を反射
するようにしたものなどが好適に使用できる。
【0016】なお、上記請求項1記載の発明にあって
は、金属製品は特に厳重に梱包する必要はなく、通常の
防水シート、トラック用シートを用いて外部の雨露の侵
入、風雨を防ぐ程度で良い。しかし、さらに製品を防錆
紙等でくるみ、その上で本発明を適用するとより効果が
大きく発揮できる。
【0017】請求項2記載の発明では、薄すずめっき鋼
板等の錆に対して特に敏感な金属製品が適用対象にな
る。特に缶用鋼板では缶に仕上がるまでに最終端部の約
1mmを除き、ほとんど全幅全長に亘り錆などの欠陥が生
じてはならないので、これに対して適用することが最も
効果的である。特にSnが11.2g/m2以下およびCr水和酸化
物が20mg/m2以下の従来ぶりき鋼板、Snが2g/m2以下、金
属Crが30mg/m2以下およびCr水和酸化物が20mg/m2以下の
薄すずめっき鋼板(LTS)、さらにこれらの鋼板に下地
処理としてNiめっきを施した鋼板に対して本発明を適用
するのが最も効果的である。
【0018】このような錆に対して敏感な金属製品は、
上記表面処理鋼板を例に取ると、気化性防錆剤を塗布し
た防錆紙と緩衝紙により梱包され、さらにその上から防
水性フィルムラミネート紙により包装して搬送・保管さ
れる。気化性防錆剤を塗布した防錆紙とは、一般にVCI
紙と称される気化性防錆剤を塗布した梱包用紙であっ
て、梱包内の雰囲気を気化性防錆剤の充満した状態とし
て鋼板などの発錆を阻止する機能を有する。緩衝紙と
は、段ボール紙、プレスボード紙等の外力に対する緩衝
機能を有する梱包部材をいい、その緩衝作用によって内
部の鋼板等に疵(押し疵)を付けることなく搬送可能と
する機能を有する。防水性フィルムラミネート紙とは、
ビニールフィルムなどの防水性のフィルムがラミネート
された紙をいい、梱包材を外気、さらには水分(湿分)
から遮断する作用を有する。
【0019】梱包状態の概略を図1、図2に示すが、コ
イル状に巻かれた缶用表面処理鋼板1がひだ折りされた
防錆紙2で外気と遮断されるように梱包され、その上か
ら緩衝紙3で梱包され、さらにその上から防水性フィル
ムラミネート紙4により梱包されている。したがって、
通常缶用表面処理鋼板1はこれら梱包材の作用により外
部雰囲気から保護され、発錆することはないと考えられ
る。
【0020】しかしながら、缶用表面処理鋼板1は、実
際には次のメカニズムにより発錆するに至ることが判明
した。 (1)緩衝紙3は一般に吸湿性が大きく、その保管中に
多量の水分を保有するように至る。(保有水分により緩
衝紙の重量が約10%増加する。)この水分は高温に曝さ
れると表面処理鋼板コイル周辺に放出され、コイル周辺
の環境の絶対湿度を上げる原因になる。 (2)表面処理鋼板コイルは、工場出荷後トラック等の
搬送車両上で直射日光に曝されるとその上面において局
部的に温度が上昇し、例えば、梱包材の表面温度は10℃
のものが15℃まで上昇する。 (3)これによって、緩衝紙3、さらには防錆紙2から
水分が水蒸気として放出され、防水性フィルムラミネー
ト紙4により密封されているために、水蒸気が表面処理
鋼板コイル周囲に侵入する。また、ときには防錆紙2の
ひだ折りの不完全部から水蒸気がコイル周囲に侵入する
こともある。そして侵入した水蒸気は対流によってコイ
ル周辺の空間に拡散する。 (4)表面処理鋼板コイルには、直射日光により温度が
上昇している部分と、その影響を受けず、温度が低い部
分があり、後者の部分では相対湿度が高くなり結露が生
じ、ついには発錆するに至る。
【0021】この場合においても、結露に至る上記メカ
ニズムを断ち切るには、表面処理鋼板コイル周辺環境の
温度上昇、特に局部的な温度上昇を抑制する手段をとれ
ばよい。具体的には、直射日光の輻射熱を遮断すればよ
い。これによって搬送・保管期間中に起こる防錆紙、緩
衝紙等からの水蒸気放出を抑制し、仮に水蒸気が防錆紙
等を通してコイル周囲に侵入しても結露には至らない程
度の湿度とすることができ、その結果局部的な発錆を防
止することができる。
【0022】具体的には、前記の場合と同様、梱包され
た金属製品を輻射熱遮断シートにより覆うのである。な
お、請求項2に記載の発明にあっては、金属製品にはす
でに厳重な梱包が施されているのであるから、その搬送
・保管に当たっては輻射熱遮断シートで覆うだけでよ
く、通常の防水シート等を重ねて用いる必要はない。
【0023】図3は、図4に示すように架台11に梱包さ
れた鋼帯コイル12を載置し、その上を輻射熱遮断シート
13で覆った実験装置を用い、輻射熱遮断シートの輻射率
の鋼帯コイル表面温度におよぼす影響を調査した結果を
示す図であるが、ここに示すように輻射率0.7以下の条
件において、内部梱包材の表面の最高上昇温度がA部
(直射日光の影響を受ける部分)においても10℃未満と
なることが分かる。そのため絶対湿度が低くなり結露が
生じない。例えば絶対湿度が30(g/kg乾き空気)であれ
ば鋼帯コイルの低温部分Bの温度が30℃以下であっても
結露が生じないと予想される。このような実験を繰り返
して、本発明者等は金属製品の搬送・保管用シートの特
性値を輻射率を0.7以下とすることを見いだした。な
お、輻射率とは、熱輻射体の輻射発散度Wとそれと同じ
温度における完全黒体の輻射発散度W 0との比ε=W/
0をいう。
【0024】このように、本発明は、金属製品の搬送・
保管中における直射日光の輻射熱による局部的な温度上
昇を抑制し、これにより防水シートや梱包用材料から水
分が放出しても、金属製品の低温部での局部的な結露を
防止することにある。この目的に照らせば、前記輻射熱
遮断シートの特性値は、基本的には輻射率0.7以下のみ
を満たせばよい。しかしながら、同時に熱伝達率によっ
て表される断熱性も満たせば、コイル表面温度の上昇が
一層抑制され、好ましい結果が得られる。したがって、
本発明に係る輻射熱遮断シートは断熱性が高いことが好
ましい。
【0025】
【実施例】(実施例1)薄すずめっき鋼板(LTS)コイ
ル6コイルを図1に示すようにVCI紙、緩衝紙(クラ
フト紙)により梱包し、さらにはその上からビニールフ
ィルムでラミネートした厚紙に梱包して搬送用トラック
に積み込み、その上から輻射率0.6のユニチカ株式会社
製のトラック専用シートパーマケア(商標)で覆って長
距離搬送した。搬送期間中、コイル上方から直射日光が
照りつける状態が約6hにわたって続いた。搬送期間中
の天候は晴であり、平均相対湿度は50%であった。な
お、トラック専用シートの輻射率0.9とした場合6コイル
について同様の試験を行った。
【0026】搬送後に梱包を解き、コイルの側面を観察
して結露の有無を調査した。その結果、輻射率0.9とし
た場合においては、6コイル中2コイルについてコイルの
下面側に結露による発錆が認められたが、輻射率0.6と
した場合には、試験した6コイルについてまったく結露
が生じなかった。
【0027】(実施例2)異形棒製品21の9束を図5、図
6に示すように、トラック荷台20に積み込み保定後、内
掛シート(布製シート)22で包み、その上から外掛シー
ト23として輻射率0.6のユニチカ株式会社製トラック専
用シートパーマケアで覆って長距離輸送を行った。輸送
中の天候は晴で、トラックの上方から直射日光が照りつ
ける状態が約5hにわたって続いた。なお、外掛シート23
に輻射率0.9のシートを用いる他は前記と同様の条件に
より異形棒製品9束を輸送する試験を行った。
【0028】輸送後に1束づつ異形棒製品の表面の結露
状態を調査した。その結果、輻射率0.9とした場合にお
いては9束中3束について異形棒製品の側面および端面に
発汗(水滴)が認められ、その一部が錆に進展している
ことが確認された。輻射率0.6とした場合には、試験し
た9束について全く発汗(水滴)が認められず、錆の発
生もなかった。
【0029】
【発明の効果】本発明は、上記のように金属製品を輻射
熱遮断シートにより覆い、該金属製品が直射日光を受け
て局部的に温度上昇が起こるのを抑制しながら搬送・保
管するようにしたので、その搬送・保管過程における結
露とそれに基づく発錆を防止することができた。特に、
発錆しやすい薄すずめっき鋼板又はぶりき鋼板の結露に
よる発錆をほぼ完全に押さえることができ、缶などの製
造を安定化することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 表面処理鋼板の梱包状態を示す一部切り欠き
断面図である。
【図2】 図1の拡大図である。
【図3】 輻射率の梱包コイルの表面温度におよぼす影
響を示す関係図である。
【図4】 梱包コイルの表面温度の上昇を調査するため
の実験装置の概略図である。
【図5】 実施例2における金属製品の搬送・保管方法
の概略図である。
【図6】 図に示す金属製品の搬送・保管方法のA−A
断面図である。
【符号の説明】
1:金属製品(表面処理鋼板) 2:防錆紙 3:緩衝紙 4:防水性フィルムラミネート紙 5:補強材 11:架台 12:梱包コイル 13:輻射熱遮断シート 20:トラック荷台 21:異形棒製品 22:内掛シート 23:外掛シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橘 林三 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 江原 真 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 荒谷 誠 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 小幡 由紀夫 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 佐藤 覚 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 久々湊 英雄 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 武 英雄 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 Fターム(参考) 3E067 AA12 AB99 AC03 AC13 AC14 BA18C BA38B BB02B BB14B BB14C BB25B BB26B BB26C BC04B BC04C CA07 CA18 CA30 FA03 FC01 GA11 GA25 3H036 AA09 AB01 AC03 AD01 AE03 4K062 AA05 AA08 BB30 CA08 CA10 EA08 EA20 FA12 GA10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製品を露天下において搬送・保管す
    るに当たり、該金属製品を輻射熱遮断シートにより覆う
    ことを特徴とする金属製品の搬送・保管方法。
  2. 【請求項2】 気化性防錆剤を塗布した防錆紙、緩衝紙
    および防水性フィルムラミネート紙により梱包された金
    属製品を露天下において搬送・保管するに当たり、 前記梱包された金属製品を輻射熱遮断シートにより覆
    い、該金属製品の局部的温度上昇を抑制することを特徴
    とする金属製品の搬送・保管方法。
  3. 【請求項3】 金属製品は、薄すずめっき鋼板またはぶ
    りき鋼板であることを特徴とする請求項2記載の金属製
    品の搬送・保管方法。
  4. 【請求項4】 輻射率が0.7以下であることを特徴とす
    る金属製品の搬送・保管用輻射熱遮断シート。
JP2000067542A 1999-04-27 2000-03-10 金属製品の搬送・保管方法 Expired - Fee Related JP4345181B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000067542A JP4345181B2 (ja) 1999-04-27 2000-03-10 金属製品の搬送・保管方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11981499 1999-04-27
JP11-119814 1999-04-27
JP2000067542A JP4345181B2 (ja) 1999-04-27 2000-03-10 金属製品の搬送・保管方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001010679A true JP2001010679A (ja) 2001-01-16
JP4345181B2 JP4345181B2 (ja) 2009-10-14

Family

ID=26457483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000067542A Expired - Fee Related JP4345181B2 (ja) 1999-04-27 2000-03-10 金属製品の搬送・保管方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4345181B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101359899B1 (ko) * 2011-08-10 2014-02-18 주식회사 시노펙스 철강코일 모서리용 보호재
CN111532514A (zh) * 2020-05-07 2020-08-14 哈尔滨电机厂有限责任公司 一种大型水轮发电机磁轭冲片无油防锈包装方法
CN113501157A (zh) * 2021-06-23 2021-10-15 包头钢铁(集团)有限责任公司 一种钢认证试样的包装方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103264785A (zh) * 2013-05-30 2013-08-28 张家口中地装备探矿工程机械有限公司 光杆真空防腐包装的方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101359899B1 (ko) * 2011-08-10 2014-02-18 주식회사 시노펙스 철강코일 모서리용 보호재
CN111532514A (zh) * 2020-05-07 2020-08-14 哈尔滨电机厂有限责任公司 一种大型水轮发电机磁轭冲片无油防锈包装方法
CN113501157A (zh) * 2021-06-23 2021-10-15 包头钢铁(集团)有限责任公司 一种钢认证试样的包装方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4345181B2 (ja) 2009-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103863720B (zh) 一种钢卷的无油防锈包装方法
US5983598A (en) Method for wrapping steel coils
RU2344981C2 (ru) Крупногабаритная упаковка для транспортировки и хранения элементов изоляции, сгруппированных в модули
US3433577A (en) Vapor phase corrosion inhibition
US6439384B2 (en) Method and apparatus for wrapping, protecting and preventing corrosion on coiled metal
EP1845030B1 (en) Rust preventive package of bearing for machine tool and rust preventive packaging method for bearing for machine tool
JP2001010679A (ja) 金属製品の搬送・保管方法及び金属製品の搬送・保管用輻射熱遮断シート
CN101108679A (zh) 金属制品防锈包装方法
US2512949A (en) Corrosion inhibitor for metals
JP2009280250A (ja) 防錆梱包体とその梱包方法
CN212288980U (zh) 一种用于金属制品防锈包装的包装纸
US20210122562A1 (en) Core for coiled sheet metal, manufacturing method, and method for packaging coils
US20140014711A1 (en) Protective wrapper for rolls and method for wrapping a roll using the same
EP0287177A1 (en) Packaging
CN201121001Y (zh) 金属制品防锈包装总成
US20130341225A1 (en) Poly-coated roll header for paper roll and method for wrapping a paper roll using the same
JPH0547467B2 (ja)
CN210149924U (zh) 卷材产品及其端部保护装置
JP3846999B2 (ja) 金属材被梱包体のフィルム梱包方法及びその設備
JP2002274590A (ja) 梱包された銅又は銅合金管及び銅又は銅合金管の梱包方法
DE202005015269U1 (de) Klimafolie zum Kunsttransport
JP3058076U (ja) 金属線条体巻回リール用梱包シート
US1983868A (en) Waterproof shipping package
RU61682U1 (ru) Упаковка для рулона стали
WO2001062652A1 (en) Spool with moisture absorbing material

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090310

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090623

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090706

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130724

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees