JP3058045U - プラグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続コード側にノイズ対策を施しても操作性
か損なわれないプラグを提供する。 【解決手段】 両手で挟んで持って操作する手持ち型液
晶ゲーム機に設けられた第一コネクタに挿着するプラグ
であって、ノイズ対策部品が実装された幅細長方形の基
板と該基板の短手方向に挿入口を向けて該基板に装着さ
れた第二コネクタと該第二コネクタの裏面コンタクト挿
入孔を塞いで該基板に固定された補強ブロック体と該基
板に接続された信号線を通して該基板の接続箇所近傍に
位置付けたフェライトコアとから構成されて基板の長手
方向へ信号線を出すと共に短手方向に第二コネクタの挿
入口を向けて突出させて基板と第二コネクタと補強ブロ
ック体とフェライトコアとを包含して樹脂成型により略
直方体形状に一体に埋め込んでなるもの。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、両手で挟んで持って操作する手持ち型液晶ゲーム機に設けられたコ ネクタに挿着するプラグに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

周知の通り、手持ち型液晶ゲーム機で複数人でプレイすることができるゲーム を楽しむ場合には、専用の接続コードによりゲーム機同志を接続してゲーム中に おけるデータのやり取りを行っている。

【０００３】 図６はゲームプログラムデータが記憶された記憶素子を内蔵したカートリッジ を装着することによりゲームが展開する手持ち型液晶ゲーム機の平面図であり、 同図において、１は手持ち型液晶ゲーム機であり、ゲーム機１表面の略中央には ゲーム展開を表示する液晶表示部２が配置され、ゲーム機１がプレーヤの両手で 保持されたときに左手の親指Ａで操作できる液晶表示部２の左側には、ゲーム中 にキャラクタを左右或いは上下に移動させたり、ゲーム展開の際に要求される選 択時にキャラクタを選択したりする十字型移動キー３が配置され、右手の親指Ｂ で操作できる液晶表示部２の右側には、キャラクタにジャンプや攻撃等の動作を させる動作キー４，４が配置され、右手の親指Ｂで操作できる液晶表示部２の下 方の位置には、ゲームを開始させるスタートキー５と決定キー６とが配置され、 液晶表示部２の上方中央にはスピーカ７が配置されている。また、ゲーム機１の 側面にはゲーム機１のスイッチ８と音量ボリューム９とが左右いずれかの指で操 作できるように配置されていると共に、２人プレイできるゲームプログラムデー タが記憶された記憶素子を内蔵したカートリッジ10を装着してゲームを楽しむ場 合に使用するコネクタ11が設けられており、コネクタ11には対戦相手が持ったゲ ーム機１のコネクタ11に接続された接続コード12のプラグ13が挿着される。また 、ゲーム機１背面にはゲームプログラムデータが記憶された記憶素子を内蔵した カートリッジ10を装着する挿入部（図示せず）が形成されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来、データ入出力用の接続コードをゲーム機に接続すれば、接続部において 不要輻射が発生するため、ゲーム機側にノイズ対策用の回路が設けられている。 しかし、手持ち型液晶ゲーム機は携帯用に開発されたゲーム機であるがためにポ ケット等に入れて持ち歩くことができるように更なる小型化を実現するための研 究・開発がなされており、ゲーム機側にノイズ対策用の回路を設けることは更な る小型化の妨げとなっていた。また、１人プレイのゲームを楽しむ場合には専用 接続コードは用いないことから、ノイズ対策用の回路をゲーム機側に設ける必要 性があるのかという問題点も残したままであった。

【０００５】 しかも、接続コードのプラグを手持ち型液晶ゲーム機に設けられた信号入出力 コネクタに挿着すれば、接続コードの信号線が接続されたゲーム機の面に対して 直角に延びて出るようになっている（図６参照）ので、このような接続コードを 小型化できたゲーム機に接続すれば、ゲーム機を持った場合にどうしても手の中 にゲーム機から飛び出した専用接続コードのプラグがくるため、ゲームの操作性 が損なわれるという問題点があった。また、このような問題点を有する接続コー ドのプラグ内にノイズ対策部品を実装することは操作性が更に損なわれることか ら研究・開発の対象外とされていた。

【０００６】 そこで、本考案は、接続コード側にノイズ対策を施しても操作性か損なわれな いプラグを提供することを技術的課題とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

前記技術的課題は、次の通りの本考案によって解決できる。

【０００８】 即ち、本考案に係るプラグは、両手で挟んで持って操作する手持ち型液晶ゲー ム機に設けられた第一コネクタに挿着するプラグであって、ノイズ対策部品が実 装された幅細長方形の基板と該基板の短手方向に挿入口を向けて該基板に装着さ れた第二コネクタと該第二コネクタの裏面コンタクト挿入孔を塞いで該基板に固 定された補強ブロック体と該基板に接続された信号線を通して該基板の接続箇所 近傍に位置付けたフェライトコアとから構成されて基板の長手方向へ信号線を出 すと共に短手方向に第二コネクタの挿入口を向けて突出させて基板と第二コネク タと補強ブロック体とフェライトコアとを包含して樹脂成型により略直方体形状 に一体に埋め込んでなるものである。

【０００９】 また、本考案は、前記プラグにおいて、第二コネクタが突出した面とは反対側 の面に傾斜面が形成されているものである。

【００１０】 さらに、本考案は、前記いずれかのプラグにおいて、第一コネクタが雄コネク タである場合に、第二コネクタを雌コネクタとしたものである。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を図面に基づき説明する。

【００１２】 図１は手持ち型液晶ゲーム機に本考案に係るプラグを接続した状態を示す平面 図、図２は図１に示すプラグの内部構造を図示した斜視図、図３は図２に示すプ ラグの背面図、図４は図１に示すプラグの斜視図、図５は図４に示すプラグを矢 印Ｃ方向から見た側面図であり、これらの図において、前出図６と同一符号は同 一部分又は相当部分を示し、21は２人プレイできるゲームプログラムデータが記 憶された記憶素子を内蔵したカートリッジ10を装着してゲームを楽しむ場合に対 戦相手が持ったゲーム機１と接続する接続コードであり、22はゲーム機１に設け られた雄コネクタ（第一コネクタ）11に挿着するプラグであってプラグ22は接続 コード21の両端に設けられている。

【００１３】 プラグ22の内部は、ノイズ対策部品23が実装された幅細長方形の基板24と、基 板24の短手方向に挿入口25a を向けて基板24の回路パターンにコンタクト26（図 ３参照）を介して装着された雌コネクタ（第二コネクタ）25と、雌コネクタ25の 裏面25b に開口したコンタクト挿入孔25c を塞いで基板24に固定された補強ブロ ック体27と、基板24に接続された信号線28を通して基板24の接続箇所近傍に位置 付けたフェライトコア29とから構成されており、補強ブロック体27の下面には円 柱状のピン27a が形成されて該ピン27a を基板24に設けられた孔24a に嵌めるこ とにより補強ブロック体27は基板24に固定されている。

【００１４】 また、プラグ22の外形は略直方体形状であり、プラグ22の長手方向へ信号線28 を出すと共に短手方向に雌コネクタ25の挿入口25a を向けて突出させた構造とな っており、雌コネクタ25が突出したプラグ22の前面22a （図４参照）とは反対側 の背面22b に、ゲーム機１の雄コネクタ11にプラグ22を挿着した際に、ゲーム機 １の雄コネクタ11が設けられた側面１a に向く傾斜面22c が形成されている。

【００１５】 プラグ22は、図２及び図３に示すように配置された基板24と雌コネクタ25と補 強ブロック体27とフェライトコア29とを、基板24の長手方向へ信号線28を出すと 共に短手方向に雌コネクタ25の挿入口25a を向けて突出させた状態で、包含して 樹脂により略直方体形状に一体に埋め込み成型することにより製作される。

【００１６】 なお、接続コード21は両端に設けられたプラグ22と２個のプラグ22を繋ぐコー ド21a とから構成されている。

【００１７】 本考案では、接続コード21のプラグ22内にノイズ対策を施したので、ゲーム機 １にノイズ対策回路も設ける必要がないから、ゲーム機１の更なる小型化が実現 できる。

【００１８】 また、略直方体形状のプラグ22の長手方向へ信号線28を出すと共に短手方向に 雌コネクタ25の挿入口25a を向けて突出させた構造となっているので、プラグ22 をゲーム機１に設けられた雄コネクタ11に挿着しても、接続コード21のプラグ22 及びコード21a は接続されたゲーム機１の側面１a に対して直角に延びた状態に ならず、該側面１a に倣う状態となるから、ゲーム機１の操作性が損なわれるこ とはなく、さらに、雌コネクタ25が突出したプラグ22の前面22a とは反対側の背 面22b に、ゲーム機１の雄コネクタ11が設けられた側面１a に向く傾斜面22c が 形成されているので、さらに、操作性が良くなる。

【００１９】 また、雌コネクタ25のコンタクト挿入孔25c を塞いだ状態で補強ブロック体27 を基板24に固定しているので、モールディングの際にコンタクト挿入孔25c に樹 脂が流入することがなく、かつ、基板24が成型圧に耐えることができる。

【００２０】 なお、成型に使用するモールディング樹脂としては、PVC 、PE等を用いればよ く、ノイズ対策部品としては、ノイズフィルター等を用いればよい。

【００２１】 また、本考案に係るプラグをヘッドホンアダプター等に設けることができるこ とは勿論である。

【００２２】

【考案の効果】

以上説明した通り、本考案によれば、ゲーム機同志を接続する接続コードのプ ラグをプラグが挿着されるゲーム機の側面に対して倣うように装着できるから、 プラグにノイズ対策部品を実装しても操作性が損なわれることはない。

【００２３】 従って、本考案の産業上利用性は非常に高いといえる。

【図面の簡単な説明】

【図１】手持ち型液晶ゲーム機に本考案に係るプラグを
接続した状態を示す平面図である。

【図２】図１に示すプラグの内部構造を図示した斜視図
である。

【図３】図２に示すプラグの背面図である。

【図４】図１に示すプラグの斜視図である。

【図５】図４に示すプラグを矢印Ｃ方向から見た側面図
である。

【図６】ゲームプログラムデータが記憶された記憶素子
を内蔵したカートリッジを装着することによりゲームが
展開する手持ち型液晶ゲーム機の平面図である。

【符号の説明】

１ 手持ち型液晶ゲーム機 １１ 雄コネクタ ２１ 接続コネクタ ２２ プラグ ２３ ノイズ対策部品 ２４ 基板 ２５ 雌コネクタ ２７ 補強ブロック体 ２８ 信号線 ２９ フェライトコア

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 両手で挟んで持って操作する手持ち型液
   晶ゲーム機に設けられた第一コネクタに挿着するプラグ
   であって、ノイズ対策部品が実装された幅細長方形の基
   板と該基板の短手方向に挿入口を向けて該基板に装着さ
   れた第二コネクタと該第二コネクタの裏面コンタクト挿
   入孔を塞いで該基板に固定された補強ブロック体と該基
   板に接続された信号線を通して該基板の接続箇所近傍に
   位置付けたフェライトコアとから構成されて基板の長手
   方向へ信号線を出すと共に短手方向に第二コネクタの挿
   入口を向けて突出させて基板と第二コネクタと補強ブロ
   ック体とフェライトコアとを包含して樹脂成型により略
   直方体形状に一体に埋め込んでなるプラグ。
2. 【請求項２】 第二コネクタが突出した面とは反対側の
   面に傾斜面が形成されている請求項１記載のプラグ。
3. 【請求項３】 第一コネクタが雄コネクタであり、第二
   コネクタが雌コネクタである請求項１又は２記載のプラ
   グ。