JP3057862B2 - ホース - Google Patents

ホース

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JP3057862B2
JP3057862B2 JP3334124A JP33412491A JP3057862B2 JP 3057862 B2 JP3057862 B2 JP 3057862B2 JP 3334124 A JP3334124 A JP 3334124A JP 33412491 A JP33412491 A JP 33412491A JP 3057862 B2 JP3057862 B2 JP 3057862B2
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rubber layer
hose
epdm
rubber
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光洋 藤森
高広 西山
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Sumitomo Riko Co Ltd
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  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、冷却液輸送用ホー
ス、特に自動車のラジエーターホース等に用いられるホ
ースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車の冷却液(水+防錆
剤)を輸送するラジエーターホースとしては、例えば、
図2に示すものが用いられている。このホースは、内管
ゴム層1と繊維補強層2と外管ゴム層3の3層構造にな
つており、上記内管ゴム層1と外管ゴム層3は硫黄加硫
のなされたエチレン−プロピレン−ジエンゴムによつて
形成され、上記繊維補強層2はポリエステル繊維,ビニ
ロン繊維等によつて形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近、
上記3層構造を有するラジエーターホースでは、上記ホ
ースに微少な電流が流れると、ホース中を流れる冷却液
の一部がホースのゴム層内にイオン吸収現象により吸収
され、その結果、ホースの層間に水が溜まり経時的に亀
裂が生じるという現象が問題になつている。
【0004】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、亀裂等の破損が生じず、しかも安価なホース
の提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明のホースは、内側ゴム層と外側ゴム層を有
する内管弾性材層と、上記内管弾性材層の外周に形成さ
れた繊維補強層と、上記繊維補強層の外周に形成された
外管ゴム層とを備えたホースであつて、上記内管弾性材
層における内側ゴム層がパーオキサイド加硫のなされた
エチレン−プロピレン−ジエンゴムによつて形成され、
上記外側ゴム層および外管ゴム層がパーオキサイド加硫
以外の加硫のなされたエチレン−プロピレン−ジエンゴ
ムによつて形成されているという構成をとる。
【0006】
【作用】すなわち、本発明者らは、層間の水溜まりによ
る亀裂の発生を防止するために一連の研究を重ねた。そ
の研究の過程で、層形成材料を従来の硫黄加硫により加
硫されたエチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPD
M)に代えてパーオキサイド加硫のなされたエチレン−
プロピレン−ジエンゴム(以下「P/O−EPDM」と
略す)を用いた3層構造のホース(図2参照)を用いる
と、亀裂の発生防止に有効であることを突き止めた。し
かしながら、上記P/O−EPDMが高価であることか
ら、製品のコストアツプにつながるため、亀裂の発生防
止はもちろん、低コスト化を実現するためにさらに一連
の研究を重ねた。その結果、内管弾性材層を、内側ゴム
層と外側ゴム層の2層構造にし、しかも上記外側ゴム層
と繊維補強層の外周に形成される外管ゴム層を安価な通
常のEPDMによつて形成し、冷却液と直接接触する上
記内側ゴム層をP/O−EPDMによつて形成すると、
安価で亀裂が生じないホースが得られることを見出しこ
の発明に到達した。
【0007】つぎに、この発明を詳細に説明する。
【0008】この発明のホースは、図1に示すような4
層構造をとる。図において、10は内側ゴム層、11は
外側ゴム層、12は繊維補強層、13は外管ゴム層であ
り、内側ゴム層10および外側ゴム層11の2層によつ
て内管弾性材層14が形成されている。
【0009】上記内側ゴム層10は、P/O−EPDM
によつて形成されている。上記P/O−EPDMは、パ
ーオキサイド加硫のなされたEPDMであり、加硫剤と
して有機過酸化物を配合して加硫することにより得られ
るものである。このようなP/O−EPDMとしては、
EPDM100重量部(以下「部」と略す)に対してカ
ーボンブラツク含有量が120部以下のものを用いるの
が亀裂の発生を防止する面から好ましい。また、上記有
機過酸化物としては、ジクミルペルオキシド、2,5−
ジメチル−2,5−ジ(第三ブチルペルオキシ)ヘキサ
ン、1,3−ビス(第三ブチルペルオキシイソプロピ
ル)ベンゼン等があげられ、その配合量はEPDM10
0部に対して2〜6部に設定することが好ましい。
【0010】上記外側ゴム層11および最外層として形
成される外管ゴム層13は、低コストの観点からパーオ
キサイド加硫以外の加硫のなされたEPDMによつて形
成される。このようなEPDMとしては、特に限定する
ものではなく硫黄加硫による従来公知のものが用いられ
る。なかでも、プロピレン含有量が35〜50重量%
(以下「%」と略す)のものを用いるのが好ましい。す
なわち、プロピレン含有量が35%未満では低温での圧
縮永久歪が大きく、プロピレン含有量が50%を超える
と引張物性が悪化する傾向がみられるからである。
【0011】上記繊維補強層12は、特に限定するもの
ではなく、従来公知のもの、例えば、ポリエステル繊維
等の合成繊維や綿繊維等の天然繊維を主体とする糸のブ
レード編みやスパイラル編みによつて形成される。
【0012】この発明のホースは、上記各層を例えばつ
ぎのようにして積層形成することにより製造することが
できる。
【0013】 内側ゴム層10形成用のP/O−EP
DMをマンドレル上に押出成形機から押し出して管状体
を得る。 つぎに、上記管状体の外周面に樹脂系接着剤を塗布
したのちその上に外側ゴム層11形成用のEPDMを押
し出して2層構造管を得る。 上記外側ゴム層11(未加硫)の外周面にゴム糊を
塗布したのち繊維補強層12用の糸をブレード編み等し
て繊維補強層12を形成する。 上記繊維補強層12の外周面にゴム糊を塗布したの
ちその上に外管ゴム層13形成用のEPDMを押し出
す。 上記積層管を加硫接着させて一体化させたのちマン
ドレルを抜き取る。なお、加硫条件は、通常、140〜
180℃,時間10〜60分に設定される。
【0014】上記製法において得られるホースの各層の
厚みは、つぎのように設定するのが好適である。上記内
側ゴム層10の厚みは0.5〜1.5mm、好適には1.
0mm程度に設定するのが好ましい。すなわち、内側ゴム
層10の厚みが0.5mm未満では押出加工が困難になる
とともにピンホール等が発生しやすくなり、1.5mmを
超えるとコストアツプになるからである。
【0015】上記外側ゴム層11の厚みは、製造上押出
可能であればよく、通常、0.5〜1.5mmにされる。
【0016】さらに、上記外管ゴム層13の厚みは、
1.0mm以上、好適には1.5mm程度に設定するのが好
ましい。すなわち、外管ゴム層13の厚みが1.0mm未
満では補強糸の糸目が外管ゴム層に浮き出し、表面に形
成される凹凸差が大きくなり、商品価値を損なうばかり
でなく、シール性能が悪化するからである。
【0017】
【発明の効果】以上のように、この発明のホースは、内
側ゴム層と外側ゴム層からなる内管弾性材層と、上記内
管弾性材層の外周面に形成される繊維補強層と、上記繊
維補強層の外周面に形成される外管ゴム層からなり、上
記外側ゴム層と繊維補強層の外周に形成される外管ゴム
層がEPDMによつて形成され、冷却液と直接接触する
上記内側ゴム層がP/O−EPDMによつて形成されて
いる。このため、例えば、自動車の冷却液がホース内に
イオン吸収されるのを防止し、亀裂が生じない。したが
つて、ホースの長寿命化が実現し、しかも安価なEPD
Mを用いているため低コスト化が実現する。このよう
に、この発明のホースは、自動車のラジエーターホース
等に最適である。
【0018】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0019】
【実施例、比較例】下記の表1に示す材料を用い、前記
の製法にしたがつて実施例品および比較例品であるホー
スを作製した。なお、比較例品は図2に示す構造のもの
である。また、表1中のP/O−EPDMは、EPDM
100部に対してパーオキサイド加硫剤としてジクミル
ペルオキシド(DCP)2.5部が、またカーボンブラ
ツク(東海カーボン社製,シーストSO)80部が配合
されている。また、EPDMは住友化学社製のエスプレ
ン502を用いた。
【0020】
【表1】
【0021】このようにして得られた実施例品および比
較例品であるホースについて、自動車の冷却液に対する
亀裂の発生の有無を測定した。その結果を下記の表2に
示す。
【0022】なお、上記亀裂の発生の有無は、各ホース
に冷却液を封入し、ホース両端に12Vの電圧を印加
し、110℃×14日の条件下で放置しホース断面の亀
裂の有無を目視判定した。
【0023】
【表2】
【0024】上記表2の結果から、実施例品は亀裂が発
生せず優れた特性を有するものであることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のホースの縦断面図である。
【図2】従来のホースの縦断面図である。
【符号の説明】
10 内側ゴム層 11 外側ゴム層 12 繊維補強層 13 外管ゴム層 14 内管弾性材層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−93186(JP,A) 特開 昭54−43312(JP,A) 特開 昭59−97379(JP,A) 特開 平2−31095(JP,A) 実開 平2−141790(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 F16L 9/00 - 9/22 F16L 11/00 - 11/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側ゴム層と外側ゴム層を有する内管弾
    性材層と、上記内管弾性材層の外周に形成された繊維補
    強層と、上記繊維補強層の外周に形成された外管ゴム層
    とを備えたホースであつて、上記内管弾性材層における
    内側ゴム層がパーオキサイド加硫のなされたエチレン−
    プロピレン−ジエンゴムによつて形成され、上記外側ゴ
    ム層および外管ゴム層がパーオキサイド加硫以外の加硫
    のなされたエチレン−プロピレン−ジエンゴムによつて
    形成されていることを特徴とするホース。
JP3334124A 1991-11-21 1991-11-21 ホース Expired - Lifetime JP3057862B2 (ja)

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ZA200102941B (en) * 2000-04-13 2001-05-22 Gerhard Rosenberg Extruded, injection moulded or blow moulded pipe, fitting of component.
US6619329B2 (en) 2000-10-03 2003-09-16 Tokai Rubber Industries, Ltd. Hose

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