JP3057607B2 - 凍結溶液からの脱着による質量分析用試料の調製方法 - Google Patents

凍結溶液からの脱着による質量分析用試料の調製方法

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 1.発明の分野 本発明は、質量分析用試料の調製方法に係る。さらに
特定的に言えば、本発明は、質量分析のための不揮発性
または不安定な大きな分子の試料の調製方法を指向して
おり、そこでは、先ず大きな分子の溶液を凍結させ、凍
結した分子を脱着させ、そして若し脱着分子が脱着手段
によつて既にイオン化していない場合には、イオン化分
子の質量分析ゾ−ンへの導入に先立つて脱着分子をイオ
ン化するものなのである。この方法は、液体クロマトグ
ラフイ−と機械的にインタフエ−スすることが可能かつ
容易である。
2.先行技術の記載 液体クロマトグラフイ−技術と組合せられた分子の質
量分析において、液体は、しばしば蒸発し、蒸気中の分
子は、質量分析用機器への導入に先立つてイオン化さ
れ、あるいは、溶液を蒸発させて得られた分子は、質量
分析用機器のための粒子あるいは光量子を脱着すること
によりイオン化される。しかしながら、分析用の大きな
不揮発性または熱的に不安定な分子試料の調製のため慣
用されている気化あるいは脱着技術は、溶媒和分子の不
出来な気化あるいは脱着のみならず、かような大きな分
子の制御不能な分裂あるいはクラスタリング(集合)を
招くことがある。(不信頼性) マクラッファテイ−ら(McLafferty et al)に与えら
れた米国特許第3,997,298号は、液体クロマトグラフイ
−/質量分析装置を開示しているが、それは、カラムか
ら溶離した流出液の部分(単/複数)を、充分な真空ポ
ンピングによつて、化学イオン化質量分析計のイオン化
室に直接導入するものである。
ブル−ニ−ら(Brunee et al)に与えられた米国特許
第4,259,572号は、質量分析用イオン化試料の調製方法
を開示しているが、それは、液体クロマトグラフイ−・
カラムからの流出液を、動いているベルトコンベヤ上に
置き、物質を残して溶液中の溶媒を蒸発させ、次いでベ
ルトを、質量分析計に付随しているイオン化室の真空雰
囲気中まで動かす、そこで物質がイオン、電子あるいは
レ−ザから来る光量子の形の高度に濃縮されたエネルギ
−に暴露される。特許権者は、開示された種々の具体例
に共通の主要な概念は、コンベヤベルト上の試料の高度
に集中されたエネルギ−への暴露を、常に非常に短い間
隔、即ち数分の一秒以内に限ることを要求しており、エ
ネルギ−の集中によつて試料分子間の結合が、分子の化
学分解を生じることなにし、あるいはそれに先立つて局
部的に分離する様になされるようにしたと述べている。
スツ−ク(Stuke)の米国特許第4,686,366号は、パル
ス・レ−ザビ−ムが質量分析計内で分析されるべき分子
をイオン化するレ−ザ質量分析計を開示している。レ−
ザ・パルスの持続時間は、分析される分子の分裂を避け
るため、数ピコ秒に限られている。
これらの特許は、いずれも分子の不所望な分裂を回避
することを意図した方法を記述しているが、現実の実施
にあたつてかような技術は部分的にしか成功していな
い、つまり分析される特定の分子(単または複数)にも
よるが、ある分子は制御不能に分裂、あるいはクラスタ
し、そしてかような方法は予測不能で、それゆえ信頼で
きないと考えられている。
ベッカ−ら(Becker et al)の米国特許第4,733,073
号は、本発明者らによつてなされた本発明の譲受人に譲
渡され、かつここに相互参照がなされているが、イオン
ビ−ム、電子ビ−ムあるいはレ−ザビ−ムのようなプロ
−ブ・ビ−ムが、分析される表面に対して向けられ、物
質の試料がその表面から取り除かれるようにした試料の
質量分析方法および装置を開示している。次いで、非同
期の高強度レ−ザビ−ムのような電磁放射のビ−ムが、
その表面の上の空間領域に向けられ、その放射ビ−ムの
中で、取り除かれた表面試料の非共鳴的な光イオン化を
生じさせる。イオン化された試料は次いで、質量分析に
供される。
過去約10年にわたつて、ブル−ニ−らの特許で述べら
れたような試料の粒子または光量子のボンバ−ドを使用
する大きな不揮発性または熱的に不安定な分子の質量分
析を記述した文献の数多くの例が現れて来た。この開発
を回顧した一論文は、ブッシュおよびク−クス(K.L.Bu
sch and R.G.Cooks)による『大きな壊れ易い不揮発性
分子の質量分析』(“Mass Spectorometry of Large,Fr
agile Molecules")と題し、サイエンス(Science)Vo
l.218,(1982),pp.247−254に掲載されたものである。
この論文に記述された方法の一つは、高速原子バンバ
−ドメント(FAB)と呼ばれる。このFAB法は、ライネハ
−ト(K.L Rhinehart,Jr.)によりサイエンス(Scienc
e,Vol.218,(1982),pp.254−260)に掲載された『高速
原子バンボ−ドメント質量分析』(“Fast Atom Bombar
dment MassSpectorometry")と題する論文で、より詳し
く回顧されている。FAB法では、試料は低揮発性の、普
通グリセロ−ルである液体中の溶液とされる。この溶液
は、次いでキロ電子ボルトのエネルギ−の原子によりボ
ンバ−ドされ、質量分析用のイオンを直接生み出す。FA
B技術の主要な潜在的利点の一つは、表面への試料分子
の連続的供給にある。しかしながら、表面への凝離/偏
析を避ける分子の型、表面における分裂分子の蓄積、溶
媒分子からの干渉、ならびに結果として生じる混合試料
中の相対量を定量する困難性が欠点として含まれる。
試料溶液に関する他の質量分析的方法には、質量分析
に先立つ気化およびイオン化のため溶液を直接スプレイ
する方法が含まれる。かようなスプレイ法の第一のも
の、所謂サ−モスプレイ技術は、ベスタル(M.L.Vesta
l)によりサイエンス(Science)Vol.226,(1984),pp.
275−281に掲載された『高性能液体クロマトグラフイ−
・質量分析』(High−Performance Liquid Chromatogra
phy−Mass Spectorometry)と題する論文に記述され、
そこで、キャピラリ−に充分な熱を加えて、液体がキャ
ピラリ−を通過する際、液体の制御された部分的な気化
が生じるようにした、連行粒子あるいは滴を伴う超音波
ジェットの生成と定義されている。
スプレイ法の第二のもの、所謂エレクトロスプレイ法
は、ワングら(Wong et al)によりジャ−ナル・オブ・
フイジカル・ケミストリ−(Journal of Physical Chem
istry)Vol.92(1988),pp.546−550に掲載された『ポ
リエチレン・グリコ−ルのエレクトロスプレイ・イオン
化におけるマルチプル・チャ−ジング』(“Multiple C
harging in Electorospray Ionization of Poly(ethyl
en glycols)”と題する論文に記述され、そこで、著者
は、溶液を、接地電位のメタライズしたキャピラリ−管
に対し高い電圧に保たれた金属の注射針を通じてエレク
トロスプレイ室に導入する方法であると述べている。針
先端の高い電場が、出現する液体の表面を荷電し、それ
を荷電滴の微細なスプレイに分散させる。その滴がキャ
ピラリ−管に向かつて進むとき、溶媒は、荷電した溶質
を残して蒸発し、溶質は次いでキャピラリ−管を通じて
質量分析計まで進む。
しかしながら、上記の場合の各々において、質量分析
のための生体分子のような大きな不揮発性分子の調製
は、分子を、分子のイオン化に先立ちあるいはイオン化
中に気化させようと試みながらも、依然として大きな分
子の非特徴的分裂またはクラスタリング、あるいは大き
な分子のその他には特徴付けられない、または信頼出来
ない単離の危険を招くものである。
発明の概要 それゆえ、本発明の一目的は、分子の不所望な分裂の
危険を最小限にする手法での、1以上の型の大きな分子
の質量分析用試料の調製方法を提供することにある。
本発明のこの他の目的は、分子の非特定的な分裂、あ
るいは分子の不明瞭で信頼不能な同定を招く危険を最小
限にする手法での、大きな分子の質量分析用純粋または
混合試料の調製方法を提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、分析すべき大きな分子を
溶媒中に、あるいは既に存在している適当な溶液を使用
して溶解し、続いて得られた溶液を凍結させ、次いで、
脱着工程中の分子の崩壊の危険を最小限にしながら、凍
結溶液の表面から大きな分子を脱着させることによる、
後続のイオン化のために信頼し得る一様な手法での、1
以上の型の大きな分子の質量分析用試料の調製方法を提
供することにある。
本発明のさらに他の目的は、分析すべき大きな分子を
溶媒中に溶解し、得られた溶液を約10-5トルを越えない
蒸気圧を与える温度で凍結させ、次いで、脱着工程中の
分子の崩壊の危険を最小限にしながら、凍結溶液の表面
から大きな分子をエネルギ−源を使用して脱着させるこ
とによる、1以上の大きな分子の質量分析用試料の調製
方法を提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、分析すべき大きな分子を
溶媒中に溶解し、得られた溶液を凍結させ、次いで、凍
結溶液を約10-5トルを越えない蒸気圧を与える温度まで
冷却し、次いで、脱着工程中の崩壊の危険を最小限にし
ながら、凍結溶液の表面から大きな分子をレ−ザ放射、
イオンビ−ム・ボンバ−ドメントあるいは高速原子ビ−
ム・ボンバ−ドメントのようなエネルギ−源を使用して
脱着させることによる、1以上の大きな分子の質量分析
用試料の調製方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、分析すべき大きな分子
を、この大きな分子を脱着させるのに使用するエネルギ
−を強力に吸収する溶媒中に溶解し、得られた溶液を約
10-5トルを越えない蒸気圧を与える温度で凍結させ、次
いで、脱着工程中の分子の崩壊の危険を最小限にしなが
ら、凍結溶液の表面から大きな分子をレ−ザ放射、電子
ビ−ム・ボンバ−ドメント、イオンビ−ム・ボンバ−ド
メントあるいは高速原子ビ−ム・ボンバ−ドメントのよ
うなエネルギ−源を使用して脱着させることによる、1
以上の大きな分子の質量分析用試料の調製方法を提供す
ることにある。
本発明のさらに別の目的は、分析すべき大きな分子
を、この大きな分子を脱着させるのに使用するエネルギ
−を強力に吸収する溶媒中に溶解し、得られた溶液を凍
結させ、次いで、凍結溶液を約10-5トルを越えない蒸気
圧を与える温度まで冷却し、次いで、脱着工程中の崩壊
の危険を最小限にしながら、凍結試料の表面から大きな
分子をレ−ザ放射、イオンビ−ム・ボンバ−ドメントあ
るいは高速原子ビ−ム・ボンバ−ドメントのようなエネ
ルギ−源を使用して脱着させ、次いで、脱着分子をイオ
ン化エネルギ−源に暴露して、イオン化分子の質量分析
の準備をするよう、脱着分子をイオン化することによ
る、1以上の大きな分子の質量分析用試料の調製方法を
提供することにある。
本発明のこれらおよびその他の目的は、以下の説明お
よび添付図面から明らかとなるであろう。
図面の簡単な説明 第1図は、本発明方法を概括的に描いたフロ−・シ−
ト、 第2図は、本発明方法の実施に関して有用な装置を説
明する一部を切り開いた斜視図、また 第3図は、凍結溶液を大きな分子の真空室内での脱着
を許容するのに充分な低温に維持するのに使用される冷
却手段を示す第2図の一部の分解側断面図である。
発明の詳細な説明 本発明によれば、大きな分子は、最初に、その後かよ
うな大きな分子を脱着させるのに使用するエネルギ−を
吸収することの出来る低分子量の溶媒中の大きな分子を
溶液とし、次いで得られた溶液を凍結させ、次いで、凍
結溶液をレ−ザ、電子ビ−ム、イオンビ−ムあるいは高
速原子ビ−ムのような脱着エネルギ−源に暴露して、か
ような大きな分子を凍結溶液の表面から脱着させること
により、その大きな分子の不所望な分裂の危険を最小限
にしながら、質量分析で分析することが出来る。
若し、この大きな分子を脱着させるのに使用するエネ
ルギ−源が同時に分子をイオン化しないならば、脱着分
子を、別の、例えばレ−ザビ−ムの光イオン化源のよう
なエネルギ−源に暴露して、質量分析装置での分子の分
析に先立つて脱着分子をイオン化させてもよい。いずれ
の場合でも、脱着工程中の分裂は避けられるか最小限に
食い止められ、非特定の、あるいは制御不能な分裂は起
こらないようになる。
若し、分子(単または複数)に官能基があり、それが
存在すれば、そこで開裂が起こる特定の点での開裂によ
る、そうした官能基の分析を通じての分子(単または複
数)の同定のための追加的手段を提供するため、大きな
分子あるいは分子の混合物を分裂させることが望ましい
ならば、かような分裂崩壊は、かような分裂に使用され
るエネルギ−が非特定の分裂を避けるべく、および/ま
たは、その中で分子の官能基(複数)が隣接していると
謂う洞察のため分裂の程度をゆっくり変化させるべく注
意深く制御することが出来る別の工程でしてもよい。か
ような後続の別の分裂工程は、当技術に熟達した者に良
く知られており、本発明の一部を成すものではない。
凍結溶液を形成し、次いでこの溶液の表面から分子を
局部的にのみ脱着させること、即ち、好ましくは、分子
の質量にもよるが一時に約1から100層の分子、即ち一
時に約300オングストロ−ムの深さまで脱着させること
により、そうでなければ、分子の内いくらかのものの分
裂または反応を招く大量の気化エネルギ−に対する、分
子の暴露を最小限にしながら、大きな分子の制御された
気化を与えることが可能となる。
『大きな分子』なる用語の使用により、それに、バイ
オモレキュ−ル、即ち少なくとも500原子質量単位(am
u)の分子量を有する生命化学分子、のような分子を意
味させる。脱着工程中のかような大きな分子の分裂の危
険を最小限にしながら、本発明方法で有利に処理可能な
バイオモレキュ−ルあるいは生命化学分子のような大き
な分子の型の例には、ペプチドおよび多糖類が含まれ
る。
この大きな分子は、好ましくは、脱着エネルギ−源か
らのエネルギ−を強力に吸収する低分子量溶媒、例えば
レ−ザの波長でのレ−ザ光を強力に吸収する低分子量の
溶媒中に溶解させられ、凍結試料の大部分には脱着エネ
ルギ−は僅かにのみ浸透して、上で議論したように凍結
溶液から、分子の表面の頂上層あるいは頂上のいくらか
が、即ち表面の約1−100層に限つて除去されることが
容易なようにする。
『低分子量の溶媒』とは、約100amuより小さい原子量
を有する分子より本質的に成る1以上の化合物を含む溶
媒を意味する。本発明の実施に使用可能な溶媒の例に
は、水、アルコ−ル、アルデヒド、ケトンおよび有機酸
のような1−5の炭素の有機溶媒およびかような有機溶
媒のハロゲン化誘導体が含まれる。かような溶媒を使用
する理由には、容易な溶解、より豊富な脱着溶媒分子の
流れにおいて、より大きな溶媒和した分子を連行するこ
と、より軽く、より速く運動する溶媒分子との多くの衝
突による大きな分子の内部的な自由度を冷却すること、
衝突の連鎖間における急速なエネルギ−消散、および溶
媒と溶質分子との間の質量の大きな差による質量干渉の
回避が含まれる。
好ましい実施例に従つた、脱着源からのエネルギ−の
溶媒による吸収の度合いに関して、『強力に吸収する』
なる用語は、脱着源、とりわけ脱着エネルギ−源がレ−
ザ源であるとき、それからのエネルギ−を充分に吸収
し、約70−100%のエネルギ−を凍結溶液の表面の約1
−10マイクロメ−タ以内で吸収するような溶媒を意味す
る。これは、脱着工程において、若し、凍結溶液の質量
全体が刺激されているとすれば、より容易に起き得る大
きな分子の分裂を阻止しながら、大きな分子の所望の制
御された脱着を与える。それにより、試料の不必要な加
熱が避けられ、そして脱着を分子層の極く限られた範囲
に限定することにより、脱着を、より制御され一様なも
の、即ち溶質分子とは無関係なものとすることができ
る。
溶媒中の大きな分子の濃度は、充分に低くして、溶質
分子の重要な相互作用を避け、刺激ビ−ム−溶媒の相互
作用が脱着プロセス全体を支配することを許容し、この
プロセスが信頼でき一様であるよう、即ち溶質分子の性
質に強くは依存しないようにすべきである。したがつ
て、溶液の濃度は、103溶媒分子につき約1を越えない
溶質分子のものとすべきであり、典型的には、濃度は、
104溶媒分子につき約1を越えない溶質分子のものとな
る。
本発明にしたがつて低分子量の溶媒に溶けた大きな分
子の溶液を作つた後、溶液は、そこから分析すべき大き
な分子が脱着しうる固体物質を与えるために凍結され
る。
分析すべき凍結溶液試料を作るために凍結される溶液
の量は、大きい必要はなく、より大きい量も許容しうる
が、一滴、例えば最小約1μlの小量で構成されてよ
い。
続く脱着工程自体のために、溶液の温度を、液体溶液
を固相に変えるのに充分なように低くすることだけは必
要である。しかしながら、大きな分子は脱着の後、脱着
が真空室で起こることを指令する高真空の質量分析装置
に運ばれなければならない。
この点から、凍結溶液を、脱着に先立つて、そこでの
蒸気圧が凍結溶液を脱着工程前に真空室に入れることを
許容するような充分低い温度まで冷却することが必要で
ある。好ましくは、凍結溶液は、そこでの凍結溶液の蒸
気圧が、約10-5トルを越えない温度、さらに好ましく
は、約10-7トルを越えない温度まで冷却すべきである。
この冷却は、凍結溶液を脱着工程が生じる真空室に入
れる前に行なつてよく、効果的である。しかしながら、
凍結溶液を真空室に入れた後、その温度をさらに冷却す
ることも本発明の範囲内である。
いずれの場合でも、凍結溶液を真空室の所望の低い圧
力を維持するのに充分な低い温度に維持するため、なら
びに溶媒の優先的な蒸発に由来する試料の頂部における
一様でない濃度分布を避けるため、真空室内に冷却手段
を設けることが必要である。これは、装置の説明で後述
するように、その上に凍結溶液が乗り、それを通じて外
部の冷却源からの溶媒が循環する真空室内のコ−ルド・
プレ−トを含むものであつてよい。
第2図および第3図を参照すると、本発明の実施に使
用するのに適した装置が概括的に示されている。この装
置のいくつかの局面は、そうしたものの詳細構成に関し
て、相互参照した上述の、ベッカ−らの米国特許第4,73
3,073号に図解し記述された装置とほぼ同様である。
第2図に示すように、真空室2内には、試料保持具10
が設けられており、その上に凍結溶液の試料8が置かれ
あるいは乗せられている。真空室2内には、さらに慣用
の真空ポンプ手段(図示せず)に導くポ−ト6を含む室
2のための排気手段が設けられている。
第3図でより詳細に示すように、試料保持具10は、さ
らに試料8を、少なくとも10-5トルを越えない温度、好
ましくは、約10-7トルを越えない所望の低い蒸気圧を維
持するのに充分な冷却温度に維持する手段12を含むもの
であつてよい。冷却手段12は、それを通じて外部の冷却
源22からの冷媒が流入管18および流出管20を経由し循環
する1以上の通路16を有する金属バック・プレ−ト14を
含むものであつてよい。
脱着エネルギ−源手段30は、真空室2の外部あるいは
内部(図示のように)のいずれに置かれてもよいが、脱
着エネルギ−源31および指向手段32を含むものである。
源31には、電子銃、イオン銃あるいはレ−ザが含まれて
よい。キロ電子ボルト・エネルギ−の中性原子あるいは
分子もまた、脱着エネルギ−源31として使用することが
できる。かようなエネルギ−源の構造は、慣用のもの
で、当技術に熟達した者に、例えば電子ビ−ム脱着、イ
オン・ビ−ム・スパツタリングあるいはレ−ザ・マイク
ロプロ−ブ技術からよく知られているものである。
脱着エネルギ−源31と結合してエネルギ−源31からの
エネルギ−・ビ−ムを試料8上に指向する指向手段32
は、荷電粒子ビ−ムに対する静電および/または電磁集
束および偏向手段、あるいは試料8の表面上にレ−ザ光
ビ−ムを指向・集束させる鏡およびレンズを含むもので
あつてよい。
直接イオン化、即ち脱着と同時のイオン化、が適しな
い場合について、真空室2内の脱着分子をイオン化する
ため、イオン化手段40もまた備えられている。イオン化
手段40は、イオン化ビ−ムの位置を決定するのに使用す
る高強度光源42、集束レンズ系44およびアイリス絞り46
を含むものであつてよい。イオン化ビ−ム源42は、典型
的には、高強度レ−ザあるいは分析すべき脱着した大き
な分子の効果的な光イオン化を充分に達成するために共
に結合したレ−ザと光学材料および部品との組合せによ
つて装備される。
第2図に示す実施例において、真空室2には、そこを
通じて放射のイオン化ビ−ムが投射される直径方向で対
向している窓52および54が備えられていてよい。この実
施例では、イオン化ビ−ム源42が、真空室2の外側に設
けられ、イオン化ビ−ムは窓52を通じて分析すべき試料
8の表面に近接したイオン化領域に向けられる。イオン
化ビ−ムは、続いて窓54を通じて位置決定アイリス絞り
48を過ぎ、イオン化ビ−ム源42の光強度を監視する役割
の検出器50に受け止められる。
イオン化ビ−ム源42は、非共鳴マルチ光量子イオン化
について、106から1012W/cm2の範囲のパワ−密度を有す
るレ−ザを含むものであつてよい。このレ−ザは、タイ
ム・オブ・フライト質量分析のために、約10-8秒または
それ以下の周期のパルスで、パルス駆動されるものであ
つてもよい。非共鳴シングル光量子イオン化に対して
は、より小さい光強度が要求される;しかし一般的に、
パルス当たり少なくとも約1011個の光量子を有するパル
スが効果的なイオン化のために必要とされる。
脱着時にイオン化しない脱着分子のイオン化は、真空
紫外線(VUV)放射を伴うシングル光量子イオン化を使
用して行つてもよく、これは大きな分子に対する柔軟な
方法で、非選択的であり、また極めて効果的したがつて
高感度にすることができる。非直線的に作られたコ−ヒ
レントな光ビ−ム、例えば、118ナノメ−タで約10.5電
子ボルトのエネルギ−レベルを有するものは、シングル
光量子VUV光イオン化源として便利である。シングル光
量子ビ−ム源の強度は、マルチプル・イオン化が起こら
ないように制御しなければならない。光イオン化・ビ−
ム源の強度は、それゆえ好ましくは吸収確率が、約10%
を越えないように制御される。
マルチプル光量子は、若し特定の分析すべき大きな分
子のイオン化ポテンシャルが、より短い波長即ち約130
ナノメ−タより短い波長を使用しない限りシングル光量
子エネルギ−より高い時にも脱着分子をイオン化するの
に使用してもよい。しかしながら、マルチプル光量子イ
オン化を使用した時、強度の制御はとりわけて重要とな
る、と言うのは、分子の制御不能な崩壊が生じる暴走
(runaway)吸収条件を経験することがあるからであ
る。一般的に、約107W/cm2を越えないレ−ザ・パワ−密
度が適当である。
しかしながら、シングルあるいはマルチプル光量子イ
オン化のいずれを使うかで、分析すべき大きな分子のイ
オン化に必要とされるエネルギ−を越えるある追加的な
エネルギ−の吸収が、大きな分子に付着しているすべて
の溶媒分子を振り払うのに使われてよい振動エネルギ−
に変換されることがあり、また追加的に吸収されたエネ
ルギ−が、単に電子除去における動力学的エネルギ−と
して消散すると言うことに注意しなければならない。
真空室2はさらに、第2図で一般的に60で示す本発明
による凍結溶液から脱着し、イオン化した大きな分子の
質量分析のための質量分析手段を含んで(あるいは、そ
れと結合して)いてもよい。この質量分析手段60の代替
的な型は、ここに相互参照した上述の、ベッカ−らの米
国特許第4,733,073号で、より詳細に議論されている。
かように、本発明は、凍結溶液からの脱着が、脱着工
程中、大きな分子の分裂あるいはクラスタリングを最小
限に止める手法での質量分析のための大きな分子の処理
方法を提供する。イオン化は、脱着される分子にもよる
が、脱着工程と一緒に行つてもよく、また別のイオン化
工程で行つてもよい。或る特徴的な崩壊が、質量分析の
ために望ましいときがあるので、本発明のシステムは、
制御された手法での意図的崩壊工程(例えば的レ−ザ放
射あるいは衝突活性化)の追加を容易にするのに役立つ
ようにされている。このようにして、脱着、イオン化お
よび、必要なら崩壊の3プロセスは、最大の効果のため
に最大限に断結合(decouple)されていてよい。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−95348(JP,A) 特開 昭59−111052(JP,A) 特開 昭53−81290(JP,A) 特開 昭61−71353(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/62 - 27/70 G01N 30/72 H01J 49/00 - 49/48

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次記の各工程; (a)溶液を形成するように溶媒中に溶解させて、分析
    すべき1以上の型の分子を含む溶液を与える工程、 (b)溶解した分子の該溶液を、凍結溶液を形成するよ
    うに連結する工程、および (c)該凍結溶液を、分析すべき分子を該凍結溶液の表
    面から脱着させるエネルギ−源に暴露する工程 を含む質量分析用不揮発性分子試料の調製に有用な方法
    において、分析すべき1以上の分子を溶解して含む該溶
    液を与える該工程が、さらに、少なくとも約500amuの質
    量を有する1以上の型の分子を溶解した溶液を与えるこ
    とを含み、分析すべき該1以上の分子を含む溶液を与え
    る該工程が、さらに、該分子を、該大きな分子を脱着す
    るのに使用するエネルギ−を強力に吸収する溶媒に溶解
    させる工程を含み、該溶媒が、該分子の、該凍結溶液の
    表面からの脱着を、該エネルギ−の凍結溶液の表面より
    下での実質的吸収がなく、そのため溶液全体の加熱を阻
    止するように許容するものであることを特徴とする前記
    方法。
  2. 【請求項2】さらに、脱着した分子を質量分析領域に運
    ぶ工程を含むことを特徴とする請求の範囲第1項記載の
    方法。
  3. 【請求項3】分析すべき該分子を溶媒に溶解させる該工
    程が、該分子の低分子量溶媒中への溶解を含むものであ
    ることを特徴とする請求の範囲第2項記載の方法。
  4. 【請求項4】分析すべき該分子を低分子量溶媒に溶解さ
    せる該工程が、さらに該分子の約100amuより小さい原子
    量を有する溶媒分子より本質的になる溶媒中への溶解を
    含むものであることを特徴とする請求の範囲第3項記載
    の方法。
  5. 【請求項5】分析すべき該分子を低分子量溶媒に溶解さ
    せる該工程が、さらに該分子を、水、1−5炭素原子の
    有機溶媒およびその混合物よりなる群から選ばれた溶媒
    への溶解を含むものであることを特徴とする請求の範囲
    第3項記載の方法。
  6. 【請求項6】溶解した分子の該溶液を凍結させる該工程
    が、さらに、10-5トルを越えない蒸気圧を有する凍結溶
    液を形成させることを含むものであることを特徴とする
    請求の範囲第1項記載の方法。
  7. 【請求項7】さらに、分析すべき該分子の該凍結溶液を
    真空室に運び、該凍結溶液を、該分子を該凍結溶液の表
    面から脱着させる間、10-5トルを越えない圧力に維持す
    る工程を含むことを特徴とする請求の範囲第1項記載の
    方法。
  8. 【請求項8】分析すべき該分子の該凍結溶液を、該分子
    を脱着させるエネルギ−源に暴露する該工程が、該凍結
    溶液を、レ−ザ放射に暴露するものであることを特徴と
    する請求の範囲第1項記載の方法。
  9. 【請求項9】分析すべき該分子の該凍結溶液を、該分子
    を脱着させるエネルギ−源に暴露する該工程が、該凍結
    溶液を、イオン・ビ−ム・ボンバ−ドメントに暴露する
    ものであることを特徴とする請求の範囲第1項記載の方
    法。
  10. 【請求項10】分析すべき該分子の該凍結溶液を、該分
    子を脱着させるエネルギ−源に暴露する該工程が、該凍
    結溶液を、電子ビ−ム・ボンバ−ドメントに暴露するも
    のであることを特徴とする請求の範囲第1項記載の方
    法。
  11. 【請求項11】分析すべき該分子の該凍結溶液を、該分
    子を脱着させるエネルギ−源に暴露する該工程が、該凍
    結溶液を、高速原子ビ−ム・ボンバ−ドメントに暴露す
    るものであることを特徴とする請求の範囲第1項記載の
    方法。
  12. 【請求項12】該凍結溶液を、該分子を脱着させるエネ
    ルギ−源に暴露する該工程が、さらに該脱着した分子
    を、イオン化エネルギ−源に暴露して、該脱着した分子
    を、該イオン化分子の質量分析の準備のためイオン化さ
    せる工程を含むことを特徴とする請求の範囲第1項記載
    の方法。
  13. 【請求項13】次記工程を含むことを特徴とする、質量
    分析のための、大きな分子の処理に有用な方法; (a)少なくとも約500amuの分子量を有する1以上の分
    析すべき分子を、続いて該分子を溶液から脱着させるの
    に使用するエネルギ−を強力に吸収することのできる低
    分子量溶媒に溶解させた溶液を与える工程、 (b)溶解分子の該溶液を、凍結溶液を形成するように
    凍結させる工程、 (c)該凍結溶液を、10-5トルより小さい蒸気圧を与え
    るのに充分低い温度で、真空室内に維持する工程、およ
    び (d)該真空室内で、該凍結溶液を、該凍結溶液の表面
    から分析すべき分子を1−100分子層脱着させるのに充
    分なエネルギ−源に暴露する工程。
  14. 【請求項14】該凍結溶液を、該分子を脱着させるエネ
    ルギ−源に暴露する該工程が、かような脱着分子のイオ
    ン化を結果しないものであり、且つ該方法が、該脱着分
    子を、イオン化分子の質量分析の準備のため該脱着分子
    をイオン化するイオン化エネルギ−源に暴露する工程を
    含むものであることを特徴とする請求の範囲第13項記載
    の方法。
  15. 【請求項15】該脱着分子をイオン化源に暴露して該脱
    着分子をイオン化する該工程が、さらに該脱着分子を光
    イオン化源に暴露する工程をも含むものであることを特
    徴とする請求の範囲第14項記載の方法。
  16. 【請求項16】該分子を脱着させ、該脱着分子をイオン
    化する該工程が、継続的サイクルで遂行されることを特
    徴とする請求の範囲第14項記載の方法。
  17. 【請求項17】該継続的脱着およびイオン工程が、該脱
    着エネルギ−源および該イオン化源を継続的にパルス駆
    動することにより遂行されることを特徴とする請求の範
    囲第16項記載の方法。
  18. 【請求項18】次記工程を含むことを特徴とする、質量
    分析のための、大きな分子の処理に有用な方法; (a)少なくとも約500amuの分子量を有する1以上の分
    析すべき分子を、低分子量溶媒に溶解させて溶液とし、
    該溶液を与える工程、ここで該溶媒は、続いて該分子を
    該溶液から脱着させるのに使用するエネルギ−を強力に
    吸収することのできるものである、 (b)溶解分子の該溶液を、凍結溶液を形成するように
    凍結する工程、 (c)該凍結溶液を、10-5トルを越えない蒸気圧を与え
    るのに充分低い温度で、真空室内に維持する工程、およ
    び (d)該真空室内で、該凍結溶液を、該凍結溶液の表面
    から分析すべき分子を1−100分子層脱着させるのに充
    分なレ−ザ放射、イオンビ−ム・ボンバ−ドメント、電
    子ビ−ム・ボンバ−ドメントおよび高速原子ボンバ−ド
    メントよりなる群から選ばれたエネルギ−源に暴露する
    工程。
  19. 【請求項19】さらに、該脱着分子を、該脱着分子のイ
    オン化に充分な強度を有するイオン化源に暴露する工程
    を含むことを特徴とする請求の範囲第18項記載の方法。
  20. 【請求項20】該凍結溶液を、10-5トルより小さい蒸気
    圧を与えるのに充分低い温度で、真空室内に維持する該
    工程が、さらに、先ず該凍結溶液を該温度まで冷却し、
    次いで該冷却した凍結溶液を該真空室内に導入する工程
    を含むことを特徴とする請求の範囲第18項記載の方法。
  21. 【請求項21】該凍結溶液を、10-5トルより小さい蒸気
    圧を与えるのに充分低い温度で、真空室内に維持する該
    工程が、さらに、先ず該冷却した凍結溶液を該真空室内
    に導入し、次いで該凍結溶液を該温度まで冷却する工程
    を含むことを特徴とする請求の範囲第18項記載の方法。
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