JP3057523B2 - ビデオテープレコーダーのテープガイドと製造方法 - Google Patents

ビデオテープレコーダーのテープガイドと製造方法

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JP3057523B2
JP3057523B2 JP3124670A JP12467091A JP3057523B2 JP 3057523 B2 JP3057523 B2 JP 3057523B2 JP 3124670 A JP3124670 A JP 3124670A JP 12467091 A JP12467091 A JP 12467091A JP 3057523 B2 JP3057523 B2 JP 3057523B2
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metal pipe
core
center
synthetic resin
video tape
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秀夫 大畑
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有限会社大秀精機工業所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広くはビデオテープレ
コーダーに関するものであり、特にその部品に関するも
のである。就中、ビデオテープレコーダーのヘッド付近
に用いるビデオテープのテープガイドとその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ビデオテープレコーダーのヘッド
付近に用いるビデオテープのテープガイドは、最初は無
垢の金属のガイドであった。
【0003】つぎに、その芯に合成樹脂を用いその外側
を金属パイプにした固定ガイドが考案された。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ビデオテープレコーダ
ーのテープは、カセットケースから出て多数のテープガ
イドにガイドされ、ヘッドを通ってカセットケースに戻
るようになっている。この場合、テープが比較的直線状
に通る箇所では、そのガイドは回転しない棒状のものの
表面を滑ってガイドされる方式でよい。
【0005】そこで最初、そのガイドは無垢の金属に固
定ねじ用のねじ穴を開けたものを使用していた。しか
し、これはコストの点で問題となった。すなわち、これ
らのガイドはそのデッキに固定されるのであるが、それ
はねじによって止められるのである。この場合、そのた
めのねじ溝切り工程が要求される。
【0006】また、金属の無垢のガイドは軽量化の障害
にもなった。さらには、重いとその表面加工時に傷がつ
き易いという欠点が生じた。
【0007】そこで、パイプ状の金属パイプを用いて、
その芯に合成樹脂が使用されたものが考案された。しか
し、金属と合成樹脂では熱による膨張計数が1桁も異な
るゆえに、使用中に発熱で合成樹脂の芯が伸びてしまい
問題が生じた。
【0008】また、パイプ状の金属パイプと合成樹脂の
芯とを密着させないと両者は滑ってしまい、抜けたり空
回りしたりして、がたついて画質に大きな影響を与えて
しまう。第一に、その芯が回ってしまっては、このテー
プガイドをそのテープデッキにネジ止め出来ない。した
がって、そのパイプに合成樹脂の芯を挿入後、そのパイ
プを中心方向に強くかしめるのであるが、金属に滑りや
すい樹脂を使用するのであるからそれだけでは問題は解
決しない。
【0009】そこで、その金属パイプ内に凹凸を設け
て、両者が抜けたり空回りしないようにすることが試み
られたが、その金属パイプの肉厚が均一でないとその金
属の芯に対する押力が均一とならず、合成樹脂にねじ止
め穴を開けた後、そのねじ止め穴が曲がったりずれたり
してさらに問題が生じた。
【0010】そこで、上記の考案がなされたが、そのコ
ストの点の問題が生じてきた。ビデオテープレコーダー
は、低価格化の競争が激しく一点でも高い部品の使用は
価格の点で問題を大きくする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるビデオテ
ープレコーダーのテープガイドと製造方法は、以上の問
題点に鑑みて、金属パイプ内壁に右ねじ溝切りと左ねじ
溝切り等して均一な凹凸を設け、そのパイプ内にその直
径がそのパイプの内径程度のサイズの摩擦の少ない合成
樹脂の丸棒を挿入し、適度な長さにカットすることと、
ねじ止め穴をその中心にあけ製造する方法にし、その完
成品とした。また、その請求項3の発明は、金属板をパ
イプにする前にその表面に均一な凹凸を設け、その凹凸
を内側にしてそれをパイプにしたものである。
【0012】以下に、本発明にかかるビデオテープレコ
ーダーのテープガイドと製造方法の具体的な構成を詳細
に記載する。最初に、本発明にかかるビデオテープレコ
ーダーのテープガイドと製造方法の請求項1の発明のビ
デオテープレコーダーのテープガイドの構成を説明す
る。まず、パイプ状の金属パイプがある。つぎに、均一
状の凹凸がある。これは、上記の金属パイプの内壁に設
けられたものである。そして、上記の金属パイプに嵌合
する合成樹脂丸棒から成る芯がある。これは、上記の金
属パイプ内に挿入されてからその金属パイプがかしめら
れることによって上記の凹凸に締められる。そして、ね
じ止め穴がある。これは、上記の芯の中心に設けられた
ものである。最後に、ストッパーがある。これは、上記
の金属パイプの両端にその内側に向かって設けられたも
のである。
【0013】つぎに、本発明にかかるビデオテープレコ
ーダーのテープガイドと製造方法の請求項2の発明のビ
デオテープレコーダーのテープガイドの製造方法の構成
を説明する。まず、金属パイプの内壁に右ねじ溝切りと
左ねじ溝切り等をして均一な凹凸を設ける。つぎに、上
記の金属パイプ内に、この金属パイプに嵌合する合成樹
脂丸棒から成る芯を挿入する。そして、上記の金属パイ
プ全体をその中心方向にかしめる。その後に、これを適
度な長さに切断して、あるいは切断しながら、その芯の
中央部にねじ止め穴を設ける。そして、上記の金属パイ
プの両端にその内側に向かってストッパーを設け、最後
に上記の金属パイプの表面を磨くのである。
【0014】最後に、本発明にかかるビデオテープレコ
ーダーのテープガイドと製造方法の請求項3の発明のビ
デオテープレコーダーのテープガイドの製造方法の構成
を説明する。まず、長尺な金属板の表面に縦や斜めの碁
盤の目状等の溝切り等をして均一な凹凸を設ける。つぎ
に、この凹凸側を内面にしてその両側面をつなげるよう
にして丸める。そして、そのつなぎ目を溶接する。さら
に、その溶接の凹凸を取り除いて金属パイプとする。そ
して、該金属パイプ内に、この金属パイプに嵌合する合
成樹脂丸棒から成る芯を挿入する。その後に、上記の金
属パイプ全体をその中心方向にかしめる。さらに、これ
を適度な長さに切断してあるいは切断しながら芯の中央
部にねじ止め穴を設ける。そして、上記の金属パイプの
両端にその内側に向かってストッパーを設け、最後に上
記の金属パイプの表面を磨くのである。
【0015】
【作用】本発明にかかるビデオテープレコーダーのテー
プガイドと製造方法は、以上のごとくに構成したゆえに
以下のごとき作用が生じた。最初に、本発明にかかるビ
デオテープレコーダーのテープガイドと製造方法の請求
項1の発明のビデオテープレコーダーのテープガイドの
作用成を説明する。まず、上記の金属パイプに嵌合する
合成樹脂丸棒から成る芯が、上記の金属パイプ内に挿入
されてからその金属パイプがかしめられることによって
そのパイプ状の金属パイプの内壁の凹凸にに均一状に締
められる。そして、ストッパーが、上記の金属パイプの
両端にその内側に向かって設けてあるゆえに、その合成
樹脂が抜けることを防いでいる。最後に、ねじ止め穴が
上記の芯の中心に設けられたゆえに、木ねじでこのガイ
ドをそのテープデッキに取り付けできる。
【0016】つぎに、本発明にかかるビデオテープレコ
ーダーのテープガイドと製造方法の請求項2の発明のビ
デオテープレコーダーのテープガイドの製造方法の作用
を説明する。まず、金属パイプの内壁に右ねじ溝切りと
左ねじ溝切り等をして均一な凹凸を設け、上記の金属パ
イプ内に嵌合する合成樹脂丸棒から成る芯を挿入し、上
記の金属パイプ全体をその中心方向にかしめるゆえに、
金属パイプの押圧はその芯に均一に掛かり、その凹凸が
その芯の空回りやずれを防ぐ。さらに、これを適度な長
さに切断し、あるいは切断しながら、その芯の中央部に
ねじ止め穴を設けるゆえに、木ねじで止めることの出来
るテープガイドになり、そして上記の金属パイプの両端
にその内側に向かってストッパーが設けてあるゆえに、
その合成樹脂が抜けることを防いでいる。最後に、上記
の金属パイプの表面を磨くことにより、精密さが出る。
【0017】最後に、本発明にかかるビデオテープレコ
ーダーのテープガイドと製造方法の請求項3の発明のビ
デオテープレコーダーのテープガイドの製造方法の作用
を説明する。まず、長尺な金属板の表面に縦や斜めの碁
盤の目状等の溝切り等をして均一な凹凸を設ける。つぎ
に、この凹凸側を内面にしてその両側面をつなげるよう
にして丸めて、そのつなぎ目を溶接し、その溶接の凹凸
を取り除いて金属パイプとなる。そして、該金属パイプ
内に嵌合する合成樹脂丸棒から成る芯を挿入して、上記
の金属パイプ全体をその中心方向にかしめるゆえに、金
属パイプの押圧はその芯に均一に掛かり、その凹凸がそ
の芯の空回りやずれを防ぐ。さらに、これを適度な長さ
に切断して、あるいは切断しながら、その芯の中央部に
ねじ止め穴を設けるゆえに、木ねじで止めることの出来
るガイドになり、そして上記の金属パイプの両端にその
内側に向かってストッパーが設けてあるゆえに、その合
成樹脂が抜けることを防いでいる。最後に、上記の金属
パイプの表面を磨くことにより、精密さが出る。
【0018】
【実施例】以下に、本発明にかかるビデオテープレコー
ダーのテープガイドと製造方法をその一実施例を用い
て、添付の図面と共に詳細に述べる。図1は、本発明に
かかるビデオテープレコーダーのテープガイドの一実施
例の一部省略正面断面図である。図2は、図1のものの
平面断面図を示したものである。図3は、パイプ用材の
金属板の一部省略平面図を示したものである。図4は、
図3のものの正面端面図である。図5は、図1のものの
平面図を示したものである。
【0019】最初に、本発明にかかるビデオテープレコ
ーダーのテープガイドと製造方法の請求項1の発明の、
ビデオテープレコーダーのテープガイドの一実施例を説
明する。まず、パイプ状の金属パイプ1がある。つぎ
に、均一状の凹凸2が、上記の金属パイプ1の内壁に設
けられている。そして、上記の金属パイプ1に嵌合する
合成樹脂丸棒から成る芯3がある。この合成樹脂は、上
記の金属パイプ1内に挿入されてから、その金属パイプ
1がかしめられることによって上記の凹凸2に締められ
ているものである。そしてねじ止め穴4がある。これ
は、上記の芯3の中心に設けられたものである。最後
に、図1に示す正面断面の端面図のごとくに、ストッパ
ー5がある。これは、上記の金属パイプ1の両端にその
内側に向かって設けられたものである。なお、本明細書
の凹凸2は、図面では分かりやすくするために非常に誇
張して大きく且つ深く表してある。それに伴って、この
金属パイプも非常に肉厚になっている。
【0020】つぎに、本発明にかかるビデオテープレコ
ーダーのテープガイドと製造方法の請求項2の発明のビ
デオテープレコーダーのテープガイドの製造方法の一実
施例を説明する。まず、金属パイプ1の内壁に右ねじ溝
切りと左ねじ溝切り等をして均一な凹凸2を設ける。つ
ぎに、上記の金属パイプ1内に、これに嵌合する合成樹
脂丸棒から成る芯3を挿入する。そして、上記の金属パ
イプ1の全体をその中心方向にかしめる。さらに、これ
を適度な長さに切断して、あるいは切断しながら、その
芯3の中央部にねじ止め穴4を設ける。そして、図1に
示す正面断面の端面図のごとくに、ストッパー5が、上
記の金属パイプ1の両端にその内側に向かって設けられ
る。最後に上記の金属パイプ1の表面を磨くのである。
【0021】最後に、本発明にかかるビデオテープレコ
ーダーのテープガイドと製造方法の請求項3の発明のビ
デオテープレコーダーのテープガイドの製造方法の一実
施例を説明する。まず、長尺な金属板1aの表面に縦や
斜めの碁盤の目状等の溝切り等をして均一な凹凸2を設
ける。つぎに、この凹凸2側を内面にしてその両側面を
つなげるようにして丸める。そして、そのつなぎ目を溶
接する。さらに、その溶接の凹凸を取り除いて金属パイ
プ1とする。そして、該金属パイプ1内に嵌合する合成
樹脂丸棒から成る芯3を挿入する。その後に、上記の金
属パイプ1の全体をその中心方向にかしめる。さらに、
これを適度な長さに切断してあるいは切断しながら芯の
中央部にねじ止め穴4を設ける。そして、図1に示す正
面断面の端面図のごとくに、ストッパー5が、上記の金
属パイプ1の両端にその内側に向かって設けられる。最
後に、上記の金属パイプ1の表面を磨くのである。
【0022】以上の全ての実施例において、その金属パ
イプの内壁の凹凸の設け方はその内壁を、機械的に削り
取る等してつけること以外に、エッチング等の化学的な
方式で行なってもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明にかかるビデオテープレコーダー
のテープガイドと製造方法は、以上のごとくになしたゆ
えに以下のごとき多大な効果が生じた。すなわち、軽量
化、ローコスト化、ガイドの固定の簡易化、金属パイプ
と芯とのずれや空回りの防止によるがたつきの防止、ね
じ止め穴の変形防止、ガイド表面加工時の傷付き防止等
多大な効果をあげた。
【0024】特に、パイプ状の金属パイプと合成樹脂の
芯の密着性を高め、しかもその凹凸を均一化したと言う
ことは、小型化やローコスト化等の効果を大変に上げ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるビデオテープレコーダーのテー
プガイドの一実施例の一部省略正面断面の端面図であ
る。
【図2】図1のものの平面断面図を示したものである。
【図3】パイプ用材の金属板の一部省略平面図を示した
ものである。
【図4】図3のものの正面端面図である。
【図5】図1のものの平面図である。
【符号の説明】
1 金属パイプ 2 凹凸 3 芯 4 ねじ止め穴 1a 金属板

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属パイプ、該金属パイプの内壁に均一状
    に設けられた凹凸、上記の金属パイプ内に挿入されてか
    らその金属パイプがかしめられることによって上記の凹
    凸に締められるものであって且つ上記の金属パイプに嵌
    合する合成樹脂丸棒から成る芯、該芯の中央部に設けら
    れたねじ止め穴、および上記の金属パイプの両端にその
    内側に向かって設けられたストッパー、より構成された
    ことを特徴とするビデオテープレコーダーのテープガイ
    ド。
  2. 【請求項2】金属パイプの内壁に右ねじ溝切りと左ねじ
    溝切り等をして均一な凹凸を設け、上記の金属パイプ内
    に嵌合する合成樹脂丸棒から成る芯を挿入し、上記の金
    属パイプ全体をその中心方向にかしめ、これを適度な長
    さに切断してあるいは切断しながら芯の中央部にねじ止
    め穴を設け、上記の金属パイプの両端にその内側に向か
    ってストッパーを設け、最後に上記の金属パイプの表面
    を磨く、ことにより製造されることを特徴とするビデオ
    テープレコーダーのテープガイド製造方法。
  3. 【請求項3】長尺な金属板の表面に縦や斜めの碁盤の目
    状等の溝切り等をして均一な凹凸を設け、この凹凸側を
    内面にしてその両側面をつなげるようにして丸め、その
    つなぎ目を溶接し、その溶接の凹凸を取り除いて金属パ
    イプとし、該金属パイプ内に嵌合する合成樹脂丸棒から
    成る芯を挿入し、上記の金属パイプ全体をその中心方向
    にかしめ、これを適度な長さに切断してあるいは切断し
    ながら芯の中央部にねじ止め穴を設け、そして上記の金
    属パイプの両端にその内側に向かってストッパーを設
    け、最後に上記の金属パイプの表面を磨く、ことにより
    製造されることを特徴とするビデオテープレコーダーの
    テープガイド製造方法。
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