JP3057061U - レジャーホテル用客室両替機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用客のプライバシーを侵害することなく利
用客の管理ができ、犯罪や盗難が発生した場合には犯人
を特定させる証拠取得手段を有する、レジャーホテル用
客室両替機を得る。 【解決手段】 客室両替機の全面パネルの任意の位置若
しくは別置で撮影装置を配設する。利用客が客室両替機
の精算スイッチを押すと、撮影装置により利用客の顔や
姿を撮影する。または、カラオケや客室両替機等の金銭
を内蔵する機器が破壊された場合には、該機器から発生
する警報信号により犯人の顔や姿を撮影する。該撮影装
置からの画像信号は、客室両替機に内蔵されている制御
装置内の画像制御回路を経由してＣＰＵで処理し、メモ
リまたは画像メモリの少なくとも一つ以上のメモリに蓄
積する。更に、該画像データを通信制御回路を経由して
フロントコンピュータに伝送し、該フロントコンピュー
タの外部メモリに画像データベースとして蓄積する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、モーテル等のレジャーホテル内に設置して両替やホテル料金の精算 等を行うことができるレジャーホテル用客室両替機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、モーテル等のレジャーホテルにおけるホテルの宿泊料金や休憩料金 および客室内の冷蔵庫やゲーム等の付帯設備の利用料金は、各客室内に設置され ている客室両替機により自動精算を行っていた。（但し、都道府県条例により自 動精算が認められない地域ではフロントでの精算を行っている。）

【０００３】 これは、ホテルの客室ドア内に設置されたドアスイッチ信号や付帯設備の利用 状況を信号線によりフロント内に設置されたフロントコンピュータに伝送し、該 フロントコンピュータでは利用客が客室両替機の精算スイッチを押すことにより ホテルの利用時間や付帯設備の利用状況を集計して精算金額を自動的に算出し、 該精算金額を客室両替機の表示パネル内の表示器に表示し、利用客から精算料金 を徴収する、というシステムである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記のような自動精算システムではフロントの係員と対面しな くてもホテルを利用することができるため、ホテルが完全な密室状態となり犯罪 や事件に関わることがしばしば発生し、防犯上好ましくなかった。また、客室両 替機やカラオケ装置等の金銭を内蔵する機器が破壊され、金銭が盗まれるという 問題もあった。

【０００５】 本考案は、以上のような問題点に鑑み成されたものであり、利用客のプライバ シーを侵害することなく利用客の管理ができ、犯罪や盗難が発生した場合には犯 人を特定させる証拠取得手段を有する、レジャーホテル用客室両替機を提供する ことを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を解決するため、本考案のレジャーホテル用客室両替機においては、 客室両替機の全面パネルの任意の位置若しくは別置で撮影装置を配設する。利用 客が両替や精算等のスイッチを押すと、該撮影装置により利用客の顔や姿を撮影 する。または、客室両替機やカラオケ装置等の金銭を内蔵する機器が破壊された 場合には、該機器から発生する警報信号により犯人の顔や姿を撮影する。該撮影 装置からの画像信号は、客室両替機に内蔵されている制御装置内の画像制御回路 を経由してＣＰＵで処理し、メモリまたは画像メモリの少なくとも一つ以上のメ モリに蓄積する。更に、該メモリまたは画像メモリ内の画像データを通信制御回 路を経由してフロントコンピュータに伝送し、該フロントコンピュータの外部メ モリに画像データベースとして蓄積する。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を図に基づき詳しく説明する。図１は本考案のレジャーホ テル用客室両替機の第一の実施例を示す正面図であり、図２は本考案のレジャー ホテル用客室両替機の第二の実施例を示す正面図である。

【０００８】 図１は撮影装置５を表示パネル２内に内蔵した例であり、表示パネル２を横に 拡張して左端に内蔵してある。表示パネル２にスモーク系のアクリル板等を使用 すれば、撮影装置５が内蔵されていることに気付かせることがない。なお、撮影 装置５の位置は左端だけでなく任意の位置で構わない。

【０００９】 図２は撮影装置５ａを別置にした例であり、客室両替機１の左側に小型ケース に収納した撮影装置５ａを設置してある。これは、既設の客室両替機１に撮影機 能の追加を行う場合に適している。ここでも、全面パネルにスモーク系のアクリ ル板等を使用すれば、撮影装置５ａであることに気付かせることがない。なお、 撮影装置５ａの位置は左側だけでなく任意の位置で構わない。

【００１０】 次に、図３は本考案のレジャーホテル用客室両替機の実施例のブロック図であ る。同図において、両替案内や請求金額等の表示を行う表示器３と、警報やメッ セージ等を発生するスピーカ１０と、両替や精算等の選択を行うスイッチ４およ び両替機１１は、入出力インターフェース回路１２を経由してＣＰＵ１５と接続 される。また、撮影装置５は、画像制御回路１３を経由してＣＰＵ１５と接続さ れる。撮影装置５は小型で安価なＣＣＤカメラが好適であるが、どのような装置 であっても構わない。ここで、ＣＰＵ１５によって処理された画像データはメモ リ１６に蓄積され、更に通信制御回路１４を経由してフロントに設置されている フロントコンピュータに伝送される。該フロントコンピュータでは、外部メモリ としてハードディスクやＣＤ−Ｒ等の大容量メモリに画像データを蓄積し、画像 データベースを構築する。また、客室両替機１内に大容量の画像メモリ１７が搭 載されている場合には、該画像メモリ１７内に画像データを蓄積して画像データ ベースを構築しても構わない。

【００１１】

【実施例】

次に、本考案の実施例を図に基づき説明する。

【００１２】 図１および図２は本考案のレジャーホテル用客室両替機の実施例を示す正面図 であり、図１では撮影装置５が表示パネル２内に内蔵され、図２では撮影装置５ ａは客室両替機１の近傍に別置されている。

【００１３】 ホテルの利用客が両替やホテル利用料金の精算を行うため、両替や精算等のス イッチ４を押すことにより、撮影装置５，５ａで利用客の顔や姿の撮影を行う。 該撮影内容には顔や姿の他に、日付や時間および部屋番号等の情報も含んでいる 。また、該撮影装置５，５ａは利用客の顔や姿が確実に撮影できるよう、向きや 焦点を合わせたり広角度のものとする。

【００１４】 撮影装置５，５ａからの画像信号は画像制御回路１３を経由してＣＰＵ１５で 処理される。ここで処理された画像データはメモリ１６に蓄積され、、更に通信 制御回路１４を経由してフロントに設置されているフロントコンピュータに伝送 される。該フロントコンピュータでは、外部メモリとしてハードディスクやＣＤ −Ｒ等の大容量メモリに画像データを蓄積し、画像データベースを構築する。ま た、客室両替機１内に大容量の画像メモリ１７が搭載されている場合には、該画 像メモリ１７内に画像データを蓄積して画像データベースを構築しても良い。

【００１５】 これらの画像データは、通常は利用客のプライバシーを守るために公開するこ とはないが、犯罪等が発生した場合には警察等に公開し、事件の早期解決に利用 することができる。

【００１６】 また、客室両替機１やカラオケ装置等の金銭を内蔵する機器が破壊された場合 には、該機器から発生する警報信号によりスイッチ４の操作なしに、強制的に撮 影を行う。該撮影は、警報信号が継続する限り行われ、前記と同様に日付や時間 および客室番号等と共に画像データベースに蓄積される。

【００１７】 該画像データは、事件の証拠画像であるため即刻警察等に公開され、事件の早 期解決に利用することができる。

【００１８】 なお、上記ホテルの利用客の顔や姿の撮影や、客室両替機１やカラオケ装置等 の金銭を内蔵する機器を破壊して金銭を盗もうとする犯人の顔や姿の撮影をより 確実にするために、撮影装置５を複数台設置したり、人の存在を検知するセンサ 例えば赤外線センサの反応に応じて撮影を行ったり、または、該センサと上述の スイッチ４を論理的に組合わせて撮影を行っても構わない。

【００１９】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案のレジャーホテル用客室両替機をホテルの各客室内 に設置すれば、下記のような効果を奏することができる。 両替若しくは精算時においてのみ利用客の顔や姿を撮影して画像データベース に画像データを蓄積し、犯罪等が発生した時に画像データを警察等に公開して見 るだけであるため、利用客のプライバシーを侵害することなく利用客の管理を行 うことができる。 客室両替機やカラオケ装置等の金銭を内蔵する機器が破壊され、盗難等が発生 した時には、その時点で撮影が行われるため犯人を特定させる証拠の画像データ が得られ、事件の早期解決に役立てることができる。 利用客の顔や姿を撮影した画像データが画像データベースに蓄積されるため、 フロントを通して精算したのと同等以上の効果が得らる。従って、都道府県条例 により自動精算が認められない地域においても使用可能となり、自動精算による 経費削減の効果を享受することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のレジャーホテル用客室両替機の第一の
実施例を示す正面図である。

【図２】本考案のレジャーホテル用客室両替機の第二の
実施例を示す正面図である。

【図３】本考案のレジャーホテル用客室両替機の実施例
のブロック図である。

【符号の説明】

１ 客室両替機 ２ 表示パネル ３ 表示器 ４ スイッチ ５ 撮影装置 ６ 貨幣投入口 ７ カード挿入口 ８ 貨幣返却口 ９ 紙幣挿入返却口 １０ スピーカ １１ 両替機 １２ 入出力インターフェース回路 １３ 画像制御回路 １４ 通信制御回路 １５ ＣＰＵ １６ メモリ １７ 画像メモリ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 客室両替機（１）の全面パネルの任意の
   位置若しくは別置で撮影装置（５）を配設し、利用客が
   両替や精算等のスイッチ（４）を押すことにより利用客
   の顔や姿を撮影し、または、客室両替機（１）やカラオ
   ケ装置等の金銭を内蔵する機器が破壊された場合には、
   該機器から発生する警報信号により犯人の顔や姿を撮影
   する機能と、該撮影装置（５）からの画像信号を客室両
   替機（１）に内蔵されている制御装置内の画像制御回路
   （１３）を経由してＣＰＵ（１５）で処理し、メモリ
   （１６）または画像メモリ（１７）の少なくとも一つ以
   上のメモリに蓄積し、更に、該メモリ（１６）または画
   像メモリ（１７）内の画像データを通信制御回路（１
   ４）を経由してフロントコンピュータに伝送し、該フロ
   ントコンピュータの外部メモリに画像データベースとし
   て蓄積する機能とを有することを特徴とする、レジャー
   ホテル用客室両替機。