JP3056315U - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

ゴルフクラブヘッド

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JP3056315U
JP3056315U JP1998006201U JP620198U JP3056315U JP 3056315 U JP3056315 U JP 3056315U JP 1998006201 U JP1998006201 U JP 1998006201U JP 620198 U JP620198 U JP 620198U JP 3056315 U JP3056315 U JP 3056315U
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一広 坂田
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】クラウン部、ネックホーゼル部、フエース
部及びソールを具えたボデイ本体部の四分割母材で一体
に接合された中空なゴルフクラブヘッドを形成する。ヘ
ッド容積が350cc〜500cc、シャフト長さが4
8インチ以上に形成する。前記クラウン部の厚さは、
0、 8〜1、 2mmのベーター叉は6−4チタン板、フ
エース部の厚さは1.8〜2.5mmのベーターチタン
板、ソール部及びソールを具えたボデイ本体部の厚さは
0.8〜1.2mmのベーター叉は6−4チタン板を加
熱処理する。 【効果】強度的に優れ、繰り返し打球してもネックホー
ゼル部2が変形することもない。ライ角、フエース角や
ロフト角に狂いを生じない。寸法精度が高く、製造コス
トの節減を図ることができる。熔接歪みや熔接残留応力
も極減する。構成部材の硬度や強度を変化させず、熔接
部のピンホールの発生もない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案はゴルフクラブヘッド、特に複数に分割されたヘッド構成母材を鍛造 若しくは鋳造加工により同時一体成形し、ヘッド容積を最大限に大きく設定する ことを可能にすると共にこの超大型容積のクラブヘッドに最適にマッチングする シャフトを開発したことにより、現時点に於けるドライバーとして最大飛距離を 得ることができ、且つ、最軽量の製品の開発に成功したゴルフクラブヘッドに関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ドライバーの飛距離増大を図る為にラージヘッドの開発が競われて いる。特に超ラージヘッドの機能的特徴として、例えば、オフセンターヒット実 験によれば、クラブヘッドが大きくなると、多少のスポットを外してもミスにな る割合が低くなることが実験結果に現われている。即ち、例として300CC級 以上のドライバーの方が、スイートスっポットから上下に約5mm外した場合、 200cc級のステンレスヘッドに比べてボール初速のダウン幅が少なくなって いる。それだけオフセンターヒット時のエネルギーロスが少なくなっていること が実証されている。これは芯を外してもボールの飛距離にあまり影響を与えない 。従って300CC以上級ドライバーなら、多少のミスヒットは気にかけずに思 い切り振っても問題はないことになる。前記の例は、上下方向のオフセンターヒ ットの実験結果であるが、300CC以上級ドライバーのヘッドは、トウ・ヒー ル方向のミスヒットにも特に強い筈であるから、200CCとのステンレスヘッ ドとの差や打ち出し角の高さ、スピン量の少なさも顕著になる。
【0003】 更に、ラージヘッドの形状や製造方法の技術的な問題として、この種ラージヘ ッドにつき、インパクト時の衝撃に耐える強度や耐久性が必要とされ、インパク ト時の反発係数が高いことも要求される。そして素材としては、セラミックス、 ステンレス鋼、チタニウムやチタニウム合金、アルミニウム合金、その他の素材 を使用し、ヘッド本体そのものを鍛造やロストワックス鋳造により製造している 。そして、これらヘッド本体の表面処理として、金属の素材により表面研磨をし て生地出しのまま使用するケースや、ニッケルクローム鍍金を実施したり、焼付 塗装を施すことが一般的に行われていた。さらに、打球時にゴルフボールとの摩 擦抵抗を大にして、ゴルフボールのスピン数を増加させ、飛距離を増加させる目 的で、ヘッド本体の表面にセラミックス粉末及び金属粉末を同時に溶射すること により50〜200μmの厚さの溶射皮膜を施したヘッドも提供され公知となっ ている。
【0004】 また、最近では、比重の軽いチタンやチタン合金製のメタルヘッドが開発され 市場に流通しており、これらのヘッド本体に於ては、耐摩耗性の向上を図る為に 、チタン合金製のヘッド本体に、窒化チタン(TiN)をPVD被覆法の一種で あるイオンプレーテイ ング法により窒化チタン(TiN)皮膜層を形成し、さら に当該皮膜層の上に、アルカリ珪酸塩を被覆して、一種のガラス皮膜層を形成し たヘッドも公知となっている。
【0005】 同様に、耐摩耗性をより向上する為に鋼製のヘッド本体の上に、ニッケルクロ ーム鍍金層を形成し、このニッケルクローム鍍金層の上に窒化チタン(TiN) をイオンプレーテイング法により窒化チタン(TiN)皮膜層を形成したヘッド も公知となっている。
【0006】 更に、 軽量メタルウッドヘッドの製造方法として、ヘッドのクラン部トホーゼ ル部を一体に成形したヘッド本体に、ソール部材を別にロスとワックス製法によ り成形し、ヘッド本体に嵌合して溶接により一体化したメタルウッド、 又、別の ものとして、チタン又はチタン合金素材をプレス等の鍛造により、フエース部材 、分割ホーゼル部を有するクラウン部材、シャフト挿入部を別個に成形し、これ らの構成部材を接合し、その際に、ソール部材とフエース部材を補強するための L字型の補強リブを使用し、且つ、チタン叉はチタン合金よりも比重の大きいバ ックウエイトを後部内側に固定し、溶接により一体化したメタルウッドヘッド本 体を形成し、前記シャフト挿入部にシャフト先端部を装着し一体化したものが公 知となっている(例えば特開昭−154186号)。
【0007】 そして、これらメタルウッドヘッド、特にロスとワックス製法によれば、ヘッ ドのクラウン部とホーゼル部を一体に成形したメタルウッドヘッド本体に、ソー ル部材を別個ロストワックス製法により成形して、メタルウッドヘッド本体に接 合して、溶接により一体化したものでは、鋳造品である為、溶融した金属成分の 偏析や、ピンホールその他の鋳造時の欠陥が生じ易く、また、析出した金属素材 の結晶化度が大で、メタルウッドヘッド自体の機械的強度が低くなる為、その耐 久性を向上させる必要上、メタルウッドヘッドを構成するヘッドの外殻自体の厚 みを厚く設定しなけねばならず、その結果、ヘッド自体の重量が増加し、メタル ウッドヘッドの容積比率も小さくなりスイートスポットを大きくすることができ ない欠点があった。
【0008】 そして、これらの技術的問題点を解決するため、前記したように、チタン叉は チタン合金素材をプレス等の鍛造加工により各々の構成部材を肉薄に成形し、メ タルウッドヘッドの容積比率を大きくできるようになった。更に、メタルウッド ヘッドを構成するチタン又はチタン合金よりも比重の大きい鉛製のバックウエイ トを後部内側に装着することにより、ヘッドの重心位置を低く、且つ後部に設定 でき、更に、重心深度も大きくなり、これに比例するスイートエリアを拡大でき 、ヘッド本体をチタン合金製とすることによる軽量化を図られ、スイング時の慣 性モーメントを小さくでき、小さな力でもスピードをアップできることが開示さ れている。
【0009】 前記した開示技術によれば、確かに、チタン又はチタン合金製のゴルフクラブ ヘッドとバックウエイトの組み合わせ構造は、チタン叉はチタン合金よりも比重 の大きい素材として、鉛製のバックウエイトを後部内側に固着しているため、バ ックウエイト自体の容積比が大きくなり、ヘッド本体の中心よりも左右に振れて 位置することになるため、スイートエリアが拡大できる効果があることになる。 然し、スイートエリアが広がることは、比較的低技術の者でもスイートエリア内 でヒットできれば、ボールは真っ直ぐ飛ばす効果はあるが、コースに於ける各ホ ールの設定は単にストレートに真っ直ぐに飛びさえすれば済むと言った単純なコ ース設計にはなっていず、左右ドッグレッグのホール設定の場合、ある程度の上 級者であれば球筋を選択して対応する必要がある。
【0010】 従って、ある程度の上級者に於いては、チタン叉はチタン合金、その他の軽量 金属素材のゴルフウッドクラブのヘッドにバックウエイトを装着したものに於い て、スイートエリアが広くなり、より球筋をコントロールできるゴルフクラブヘ ッドの開発、提供が求められていた。
【0011】 さらに、これら従来のゴルフクラブヘッドでは、バックウエイトを固着する方 法として、ヘッド本体の後部内側に直接、熔着や接着する方法が採用されている が、溶着の場合は、鉄製や真鍮製のバックウエイトでは比較的強固に固着できる 反面、熔着時に生じる残留が、繰り返し打球によりこれら溶接屑が、剥がれ落ち てヘッド本体内で、異音が発生する欠点があった。一方接着の方法には繰り返し 打球により、接着面に剥離や亀裂が生じ、バックウエイトが取れる虞があった。 叉、鉛製のバックウエイトの場合には、チタン合金製のヘッド本体に、熔着して も両金属の相熔性が悪いため、繰り返し打球することにより、鉛のバックウエイ トがこれら熔着部から剥がれ落ちる欠陥があった。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】
この考案に於いては、前記ラージヘッドのオフセンターヒット実験、ラージヘ ッドの製造法やヘッド容積の増大、空気抵抗に対する減少形状等の研究の結果、 ヘッド容積を最大限に大きくし、クラブシャフトの長さを長尺(48インチ以上 )にし、且つヘッド形状を最小の空気抵抗減少構造の超ラージヘッドのドライバ ーの提供を目的とするものである。
【0013】 前記オフセンターヒット実験の結果300CC級以上のドライバーのヘッド は、トウ・ヒール方向のミスヒットにも対応できるはずであるから、200C Cのステンレスヘッドとの差は、顕著になることが実証されている。
【0014】 その他、この考案に於いて、考案者はこの考案の前記実験ケースの打ち出し角 の高さ、スピン量の少なさを確認した。更に、ラージヘッドはスピン量が一般的 に多くなる傾向があるとされているが、この考案による実験の結果ステンレス並 みの量が確認された。この効果は重量配分によるヘッド自体の機能性と同時にド ライバーは低重心の方が飛距離が出ることが再認識された。即ち、この考案によ れば、重心が低ければ、重心より上部にヒットできる。そして重心よりも上部で ヒットすると、フエース上下方向のギア効果により、バックスピンを抑止する力 が働くので、打ち出し角が高くて放物線状の飛距離の出る弾道になる事実が確認 された。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この考案は、上記目的を達成するために考案されたゴルフクラブヘッドであっ て、クラウン部、ネックホーゼル部、フエース部及びソールを具えたボデイ本体 部の四分割母材で一体に接合された中空なゴルフクラブヘッドであって、ヘッド 容積が350cc〜500cc、シャフト長さが48インチ以上に形成し、前記 クラウン部の厚さは、0、 8〜1、 2mmのベーター叉は6−4チタン板、フエ ース部の厚さは1.8〜2.5mmのベーターチタン板、ソール部及びソールを 具えたボデイ本体部の厚さは0.8〜1.2mmのベーター叉は6−4チタン板 を加熱処理したことを特徴とするゴルフクラブヘッドである。
【0016】 前記クラウン部、ネックホーゼル部、フエース部及びソールを具えたボデイ本 体部の四分割母材で一体に接合された中空なゴルフクラブヘッドであって、前記 クラウン部の厚さは0.8〜1.2mmのベーター叉は6−4チタン板、フエー ス部の厚さは1.8〜2.5mmのベーターチタン板、ソール部を具えたボデイ 本体部の厚さは0.8〜1.2mmのベーター叉は6−4チタン板の加熱処理に おいて、クラウン部の構成板の加熱温度は、略550℃〜850℃とし、フエー ス部の構成板の加熱温度は略850℃とし、ソール部を具えたボデイ本体部の構 成板の加熱温度は略650℃〜800℃にて加熱処理する。
【0017】 さらに、前記クラウン部、ネックホーゼル部、フエース部及びソール部を具え たボデイ本体部の外形形状は、フエースバック側をシャープに形成して空気抵抗 を少なくし、打球方向の断面形状は薄型のシャローフバック形状にし、且つ、ソ ール部には平面に於てフエース側からバックフエース側に繋げて徐々に幅広に形 成したターフスライダー部を設け空気抵抗の極減をしている。
【0018】 さらに、クラウン部、ネックホーゼル部、フエース部及びソール部を具えたボ デイ本体部の四分割母材で一体に接合された中空なゴルフクラブヘッドであって 、前記四分割母材の構成素材を、チタン叉はチタン合金、アルミニウム合金、ジ ュラルミン合金及びマグネシウム合金等の中から任意に選択した単素材若しくは 複数素材で形成する。
【0019】 なお、前記四分割母材は、真空状態の容器室で熔接し、熔接完了後は、クラブ ヘッドを変形しないようにヘッド重量を調整しながら所定の総重量に研磨し、検 品した後に塗装等の表面処理を施して形成する。
【0020】
【考案の実施の形態】
以下この考案の好適な実施の形態を作用、効果を示して実施の一例である図面 に基いて説明する。
【0021】 請求項1〜5のいずれの場合も、この考案の実施例に示すクラブヘッドは、図 1に示すように、クラウン部1、ネックホーゼル部2、フエース部3、及びソー ル4を具えたボデイ本体部5の四分割された母材で一体に接合され、中空なヘッ ド容積が350cc〜500ccの超ラージクラブヘッドである。そして前記ク ラブヘッドに挿着する新開発の軽量シャフトは、48インチ以上の長さを有する 長尺、超軽量のシャフト素材であるカーボン、軽量オリジナルボロン強化グラフ ァイト、その他の軽量素材を適宜選択してし使用する(図示せず)。然し、この 長尺シャフトの製造は使用者の腕力やスイングリズムを考慮したキックポイント やトルク等に対応した、シャフト性能を最大に引き出すように設定している。
【0022】 前記四分割された各構成母材の単体についての製造工程につき説明する。まず 最初に木型6を製作し、目的とするヘッド容積、実施例として500cc+10% に設定し空気抵抗等を考慮し形状を製作完了させる。この木型6の(1/1)に よって銅型マスター7を作製し、鍛造金型を製作する。次にクラウン部1の鍛造 金型を製作し、厚さ0、8〜1.2mmのベーター又は6−4チタン板9を鍛圧 してクラウン部1を完成させる。
【0023】 次にフェース部3もクラウン部1と同様に鍛造金型10を製作し、厚さ1.8 〜2.5mmのベーターチタン板11鍛圧として極限厚さまでの製作を可能にした 。ソール4を具えたボディ本体部5も、底面にフェース部3側からバックフエー ス側に繋げて徐々に幅広に形成したターフスライダー部4aを設けた底面ソール 4部を一体に付設した鍛造金型12を製作し、厚さ0.8〜1.2mmのベータ ー叉は6―4チタン板13を鍛圧加工する。更に前記ネックホーゼル部2は鍛圧 された6−4チタン丸棒母材を挿入シャフトの穴径に加工した部材を熔着接続す る。そして、これらの前記四分割母材の鍛圧化熱温度設定は、クラウン部1の構 成板の加熱温度は、略550℃〜略850℃とし、フェース部3の構成板の加熱 温度は略850℃とし、ソール4部を具えたボディ本体部5の構成板の加熱温度 は略650℃〜800℃にて加熱処理を実施する。
【0024】 前記、クラウン部1、ネックホーゼル部2、フェース部3及びソール4部を具 えたボディ本体部5の四分割母材から構成されるこの考案によるクラブヘッドの 外形形状は、フエースバック側をシャープに形成して空気抵抗を少なくし、更に 、打球方向の断面形状は薄型のシャローバック形状に形成し、且つ、ソール4部 には平面に於いて(ソール4部を表面から見て)フェース部3側からバックフエ ース側に繋げて徐々に幅広に形成したターフスライダー部4aを設け空気抵抗の 極減ができ、ショットの時滑らかな接地による振り抜きができる。叉、前記外形 形状、 四分割母材の工夫された板厚、各母材に於ける重量位地配分、極限までに 薄厚に設定可能にしたフェース部3等により、インパクト時の反発力が飛躍的に 向上し、ボール初速がアップすることにより最適なスピン量と最大な飛距離をえ られる。
【0025】 前記クラウン部1、ネックホーゼル部2、フェース部3及びソール4を具えた ボディ本体部5の四分割母材の構成素材は、この考案の実施例に於いては、ベー ター又は6−4チタン合金の鍛圧板を鍛造、真空熔接加工で製造した例を示して いるが、チタン又はチタン合金を使用したのは、この素材は従来クラブヘッドと して使用度の高かったステンレス鋼に比べて鉄とアルミニウムの中間の値で比較 的軽く、融点、耐蝕性、加工性、比強度等に於いて優れており、特に、熱間鍛造 に真空熔接加工に最適である。また、この考案でアルミニウム合金や、アルミニ ウム合金の代表的合金であるジュラルミン合金を他の実施例の素材として選択す るのは、加工性に優れ、鋳造、鍛造いずれの製造方法にも適合できると共に、高 強度で耐磨耗性、耐蝕性、耐疲労性、耐熱性に優れ、また比重も軽い。この考案 における実施例としては、熔接性、鍛造性が良好で、ゴルフクラブヘッドに最適 な7075合金と同等の強度特性を有するアルミニウム合金素材を選択した。その結 果、強度、熔接性、鋳造性に優れ、鍛圧された各四分割母材を熔融熔接してクラ ブヘッドを形成することができた。さらに、前記四分割母材の素材として、マグ ネシウム合金を選択するのは、実用金属素材として最も軽量で、アルミニウムの 2/3 と比重比は優れており、切削性が優秀であると共に加工性もよく、加工費の 軽減を図れ、鋳造、鍛造加工にも適合性を有し、機械的特性も優れ、クラブヘッ ドの構造材料として好適である。
【0026】 尚、この考案は、前記実施例に限定されるものでなく、種々の変更実施が可能 である。例えば、前記実施例では、四分割母材の鍛圧板の鍛圧加工、鍛造法、真 空容器中での熱陰極から熱電子を高電圧で熔接目部に高速で衝突させ、そのエネ ルギーを金属の溶融熱源としている熔接法等はプレス加工やロスとワックス法に よる鋳造法に代えても実施可能である。
【0027】
【考案の効果】
この考案に於ては、クラブヘッドのフェース部3及び当該フェースバック部を シャープに形成し、且つ、フェース部3上部からヘッドの後方に向けて延出する クラウン部1が一体に鍛圧板を用いた真空熔接の鍛造加工により形成してあるた め、従来公知のものに比べて強度的にも優れ、繰り返し打球してもネックホーゼ ル部2が変形することもないため、ライ角、フエース角やロフト角に狂いを生じ ない。加えて、上記各構成部材は一体に鍛造真空熔接であるため、寸法精度が高 く、金型数も少なくて済むため製造コストの節減を図ることができ、熔接歪みや 熔接残留応力も極減できると共に構成部材の硬度や強度を変化させず、熔接部の ピンホールの発生もない。尚、前記説明では各構成部材を鍛造加工の例を実施例 とした場合であるが、他の加工方法例えばプレス加工にて実施することも可能で ある。
【0028】 叉、この考案に於けるネックホーゼル部2は丸棒チタン母材を、シャフト穴径 に加工したため、鍛造組織をそのまま有するだけでなく、金属繊維組織の流れ、 即ち鍛造線が生じ、この線の方向の引張応力に対する靱性が高くなり、高靱性の あるネックホーゼル部2を製作でき、打球耐久性を一層増大できる。
【0029】 そして、前記クラウン部1、ネックホーゼル部2、フェース部3及びソール4 部を具えたボディ本体部5の四分割母材から構成されるこの考案によるクラブヘ ッドの外形形状は、フエースバック側をシャープに形成して空気抵抗を少なくし 、更に、打球方向の断面形状は薄型のシャローバック形状に形成し、且つ、ソー ル4部には平面に於いて(ソール4部を表面から見て)フェース部3側からバッ クフエース側に繋げて徐々に幅広に形成したターフスライダー部4aを設け空気 抵抗の極減ができ、ショットの時滑らかな接地による振り抜きができる。叉、前 記外形形状、 四分割母材の工夫された板厚、各母材に於ける重量位地配分、極限 までに薄厚に設定可能にしたフェース部3等により、インパクト時の反発力が飛 躍的に向上し、ボール初速がアップすることにより最適なスピン量と最大な飛距 離をえられる。
【0030】 更に、この考案のクラブヘッドは前記実施例に示したように、各構成部材であ る四分割母材を、それぞれの素材の剛性や弾性率や厚さを設定し、一体に結体さ せたことによって製作できクラブヘッドのメカニカルインピーダンスの調和を図 ると共に打球音の違和感を防止し、反発性の向上ができる。
【0031】 以上の説明で明らかなように、この考案は、従来の300ccクラスでは限界 とされていたヘッド容積の超大型化、ヘッド重量の軽減、48インチ以上の長尺 シャフトの装着を可能とし、慣性モーメントを高め、スイートエリアの拡大等に よるミート率をアップできると共に長尺シャフトなのに超大型ヘッドの為、長さ を感じることなくアドレスが可能で、安心感を持って違和感なく振り切れ大幅な 飛距離アップとスピン量の減少による最適な弾道、ヘッドスピードの増加と特有 なヒール及びフエースバック形状効果による重量配分、大きな重心アングル、深 く設定された重心深等の相乗効果による超ラージヘッドに長尺シャフトを装着可 能なゴルフドライバーを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るゴルフクラブヘッドの一実施形
態例の斜視図。
【図2】この考案に係るゴルフクラブヘッドの一実施形
態例の熔接組立前の分解斜視図。
【図3】この考案に係るゴルフクラブヘッドの一実施形
態例のソールを具えたクラブ本体部の底面図。
【図4】この考案に係るゴルフクラブヘッドの一実施形
態例の縦断面図。
【図5】この考案に係るゴルフクラブヘッドの一実施形
態例の製造工程を示す説明図。
【符号の説明】
1 クラウン部 2 ネックホーゼル部 3 フェース部 4 ソール 5 ボディ本体部 6 木型 7 銅型マスター 8 クラウン部の鍛造金型 9 クラウン部の鍛圧チタン板 10 フェース部の鍛造金型 11 フェース部の鍛圧チタン板 12 ソール部の鍛造金型 13 ソールのターフスライダー部鍛圧チタン板

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラウン部、ネックホーゼル部、フエー
    ス部及びソールを具えたボデイ本体部の四分割母材で一
    体に接合された中空なゴルフクラブヘッドであって、ヘ
    ッド容積が350cc〜500cc、シャフト長さが4
    8インチ以上に形成し、前記クラウン部の厚さは、0.
    8〜1.2mmのベーター叉は6−4チタン板、フエー
    ス部の厚さは1.8〜2.5mmのベーターチタン板、
    ソール部及びソールを具えたボデイ本体部の厚さは0.
    8〜1.2mmのベーター叉は6−4チタン板を加熱処
    理したことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  2. 【請求項2】 前記クラウン部、ネックホーゼル部、フ
    エース部及びソールを具えたボデイ本体部の四分割母材
    で一体に接合された中空なゴルフクラブヘッドであっ
    て、前記クラウン部の厚さは0.8〜1.2mmのベー
    ター叉は6−4チタン板、フエース部の厚さは1.8〜
    2.5mmのベーターチタン板、ソール部を具えたボデ
    イ本体部の厚さは0.8〜1.2mmのベーター叉は6
    −4チタン板の加熱処理において、クラウン部の構成板
    の加熱温度は、略550℃〜850℃とし、フエース部
    の構成板の加熱温度は略850℃とし、ソール部を具え
    たボデイ本体部の構成板の加熱温度は略650℃〜80
    0℃にて加熱処理した請求項1記載のゴルフクラブヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 前記クラウン部、ネックホーゼル部、フ
    エース部及びソール部を具えたボデイ本体部の外形形状
    は、フエースバック側をシャープに形成して空気抵抗を
    少なくし、打球方向の断面形状は薄型のシャローフバッ
    ク形状にし、且つ、ソール部には平面に於てフエース側
    からバックフエース側に繋げて徐々に幅広に形成したタ
    ーフスライダー部を設け空気抵抗の極減をした請求項1
    記載のゴルフクラブヘッド。
  4. 【請求項4】 クラウン部、ネックホーゼル部、フエー
    ス部及びソール部を具えたボデイ本体部の四分割母材で
    一体に接合された中空なゴルフクラブヘッドであって、
    前記四分割母材の構成素材を、チタン叉はチタン合金、
    アルミニウム合金、ジュラルミン合金及びマグネシウム
    合金等の中から任意に選択した単素材若しくは複数素材
    で形成した請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
  5. 【請求項5】 前記四分割母材は、真空状態の容器室で
    熔接し、熔接完了後は、クラブヘッドを変形しないよう
    にヘッド重量を調整しながら所定の総重量に研磨し、検
    品した後に塗装等の表面処理を施して形成した請求項1
    記載のゴルフクラブヘッド。
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