JP3056079U

JP3056079U - 調理容器用蓋

Info

Publication number: JP3056079U
Application number: JP1998005462U
Authority: JP
Inventors: 吉晴竹井
Original assignee: 有限会社竹井器物製作所
Priority date: 1998-07-22
Filing date: 1998-07-22
Publication date: 1999-02-02
Anticipated expiration: 2004-07-22

Abstract

(57)【要約】【課題】蓋反転時の回転を防止する調理容器用蓋を提
供する。【解決手段】蓋１１は、蓋体１２とつまみ１３とから
なる。前記つまみ１３は、調理用容器である鍋などであ
る有底筒型の調理容器を閉蓋する蓋体１２の頂面１４に
突設し、このつまみ１３の上部水平方向に握り部１７を
形成する。そして、前記つまみ１３の下部に形成される
平面形状が円形の下面当接部１５を当接させ蓋体１２に
装着するものであり、前記下面当接部１５の上部には、
円環状に形成される環状体１６を介してつまみの上部水
平方向に握り部１７が形成される。そして、握り部１７
に、蓋反転時の回転防止手段を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は調理用容器用の蓋に関する。さらに詳しくは、蓋反転時の回転を防止する調理容器用蓋に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、調理容器などの蓋１に装着されるつまみ２として、例えば図９に示すものが周知である。

【０００３】このようなつまみ２は、蓋１の頂面３に装着すると共に、その外形を平面円形に形成しているのが一般的で、例えば調理用容器である鍋４から蓋１を開き、蓋１を裏返しに反転させ、テーブル、キッチン台などの上に接地状態で置く際、若干の衝撃や外力が加わった場合でもつまみを軸として転がってしまい、台の上から落下するといった不安定なものであった。

【０００４】このような問題を解決するものとして、蓋１の転倒又は台上から落下を防止するために別置きに設けられた蓋支持具に蓋１を立て掛けて蓋１を支持するようにしたものが周知である。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前記蓋支持具においては、蓋１を反転させて置く場合に、蓋１の転がりを規制するには、蓋１とは別体に蓋支持具を予め用意しておく必要があり、使い勝手が悪いという問題がある。

【０００６】そこで、本考案は上記問題点に鑑み、蓋を裏返しに反転させて台上に置いた場合に多少の外力が加わっても蓋が容易に転がって台上から蓋が落下することを防止でき、かつ、安定させ蓋を載置することが可能であると共に、使い勝手が良く実用性に優れた調理容器用蓋を提供することをその目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案の請求項１記載の調理容器用蓋は、有底筒型の調理容器を閉蓋する蓋体の頂面につまみを突設し、このつまみの上部水平方向に握り部を形成した蓋において、前記握り部の外周の外端部を結ぶ輪郭線を多角形とし、前記握り部に前記蓋反転接地状態の前記蓋の回転を規制する回転防止手段を有するものである。

【０００８】請求項１の構成によれば、蓋を裏返しに反転させキッチン台などの載置面に接地状態で載置する際に、回転防止手段によりつまみを軸として蓋が回転することを防止できるので、キッチン台などから落下することを防止でき、蓋を安定させて支持することが可能でありながらも、なお、使い勝手が良く実用性に優れたものである。

【０００９】本考案の請求項２記載の調理容器用蓋は、請求項１の構成に加えて、前記握り部は平面形状を円形に形成すると共に、外周に複数の突起部を水平方向に突設し、この突起部の外端部を結ぶ輪郭線を多角形として前記回転防止手段を構成したものである。

【００１０】請求項２の構成によれば、複数の突起部が蓋反転状態に載置面に接地することによって、蓋が回転することを防止でき、さらに、つまみを手で持ち上げる際、複数の突起部の間の凹部に指を入れ込んで握れるので、つまみを持ち易く過って蓋を落下させ蓋を破損する虞もなく実用性に優れる。

【００１１】本考案の請求項３記載の調理容器用蓋は、有底筒型の調理容器を閉蓋する蓋体の頂面につまみを突設し、このつまみの上部水平方向に握り部を形成した蓋において、前記握り部の平面形状を角形に形成すると共に、この握り部の外端角部を結ぶ輪郭線を多角形とし、前記握り部に前記蓋反転接地状態の前記蓋の回転を規制する回転防止手段を有するものである。

【００１２】請求項３の構成によれば、蓋を裏返しに反転させ載置面に接地状態で載置する際に、若干の衝撃が蓋に加わっても、前記握り部を角形に形成しているので、蓋の回転を防止でき、安定させて支持することが可能である。

【００１３】本考案の請求項４記載の調理容器用蓋は、請求項１〜３のいずれか１項の構成に加えて、前記握り部の上面に、前記蓋反転接地状態の蓋を傾倒させる凸弧状の膨出部を設けたものである。

【００１４】請求項４の構成によれば、膨出部が滑らかに突設しているので、握り易くしかも蓋を裏返しに反転させ置く場合に、素早く置いたとしても蓋が傾めに倒れ、蓋体の外縁部とつまみの握り部が載置面に当接して蓋を支持するので、安定させて蓋を載置でき、しかも使い勝手が良い。

【００１５】本考案の請求項５記載の調理容器用蓋は、請求項２の構成に加えて、前記握り部の外周に前記突起部を等間隔に形成すると共にこの突起部の平断面を略半円状に形成したものである。

【００１６】請求項５の構成によれば、どのような向きからでもつまみを握り易く手になじむと共に外観上も優れる。

【００１７】

【考案の実施形態】

以下、本考案の実施例につき、添付図面を参照して説明する。図１ないし図６は本考案の第１実施例を示し、蓋１１は、蓋体１２とつまみ１３とからなる。前記つまみ１３は、調理用容器である鍋（図示せず）などである有底筒型の調理容器を閉蓋する蓋体１２の頂面１４に突設し、このつまみ１３の上部水平方向に握り部１７を形成する。そして、前記つまみ１３の下部に形成される平面形状が円形の下面当接部１５を当接させ蓋体１２に装着している。そして、前記下面当接部１５の上部には、円環状に形成した環状体１６を介して水平方向に握り部１７が形成されている。この握り部１７は、平面形状を円形に形成すると共に、その外周側面から等間隔毎に、突起部１８がその平断面を略半円状を成して外方に向かって突設し、この各突起部１８の外端部１７Ａを結ぶ輪郭線Ｘが多角形となる。こうして各突起部１８により、蓋１１を裏返しに反転させ載置面２４に接地状態で載置する際の回転を規制する回転防止手段を構成する。また、突起部１８の上面１８Ａには、平面形状が円形状の膨出部１９が前記握り部１７の上面周囲から上方中央に向かって滑らかな凸弧状に膨出して形成されている。そして、前記握り部１７の外周であるその側面には、水平方向に複数の突起部１８が突設すると共に、該突起部１８の外端部１７Ａを結ぶ輪郭線Ｘが、例えば、三角形又は五角形等の多角形状となるように設けられている。なお、本実施例においては、突起部１８の外端部１７Ａを結ぶ輪郭線Ｘは四角形である。そして、前記多角形状に形成する各突起部１８間は、前記握り部１７を片手で把持した際に、指が前記突起部１８に滑らない程度の適度の引っ掛りを有するように凹部１８Ｂを形成すると共に、この凹部１８Ｂから突起部１８の外端部１７Ａに至る外形を滑らかに形成している。このように形成することにより、キッチン台などの載置面２４につまみ１３の中心軸を略水平にして転がしたときには、隣接する２つの突起部１８が、同時に前記載置面２４に当接するため、蓋１１の転がりを防止して安定させて支持することができる。

【００１８】また、前記握り部１７の下方に形成される円筒部２０には螺子孔２１が形成され、前記蓋体１２の頂面１４に形成される孔２２に下方から螺子２３を挿入し、前記握り部１７を螺合することによりつまみ１３と蓋体１２とを固定する。

【００１９】尚、前記蓋１１は、ステンレス製であり、その上部に装着されるつまみ１３は、装飾用のメッキ処理をした環状体１６を除いて、耐熱性を有する合成樹脂製である。

【００２０】前記構成につきその作用について説明する。まず、食材を入れた鍋に、前記蓋１１を覆うように載せた状態でコンロなどで調理を行う。そして、適宜前記蓋１１を開蓋する際、つまみ１３の握り部１７を片手で把持し持ち上げると共に、蓋体１２の内周面に付着した水滴をこぼさないように前記蓋１１を裏返しに反転させてテーブル、キッチン台などの載置面２４の所望の位置に載置する。この場合、膨出部１９を下側に向けて載置面２４に置くと蓋が斜めに倒れ、その近傍にある突起部１８が載置面２４に当接し、次いで前記蓋体１２の外縁部１２Ａも載置面２４に当接し、これら２つの突起部１８の当接によって蓋１１が傾いた状態で安定して支持される。この場合、前記膨出部１９は、握り部１７の上面１８Ａを凸弧状に滑らかに膨出して突設しているので、蓋１１を裏返しに反転させ載置面２４に置く際、蓋１１が確実に傾倒する。そして、次に蓋体１２の外縁部１２Ａと握り部１７の外周の側面に形成される蓋反転接地状態の回転防止手段たる突起部１８は、これらの隣接する２つの突起部１８の外端が据え置かれ、前記蓋１１は台上２４で多少の外力や衝撃又は反動があっても転がることなく安定して載置される。

【００２１】以上のように上記第１実施例では請求項１に対応して、有底筒型の調理容器を閉蓋する蓋体１２の頂面１４につまみ１３を突設し、このつまみ１３の上部水平方向に握り部１７を形成した蓋１１において、前記握り部１７の外周の外端部１７Ａを結ぶ輪郭線Ｘを多角形とし、前記握り部１７に前記蓋反転接地状態の前記蓋１１の回転を規制する回転防止手段を有するので、蓋１１を裏返しに反転させキッチン台などの載置面２４に接地状態で載置する際に、回転防止手段によりつまみ１３を軸として蓋１１が回転することを防止できるので、キッチン台などから落下することを防止でき、蓋１１を安定させて支持することが可能でありながらも、なお、使い勝手が良く実用性に優れたものである。

【００２２】また、第１実施例では請求項２に対応して、前記握り部１７は平面形状を円形に形成すると共に、外周に複数の突起部１８を水平方向に突設し、この突起部１８の外端部１７Ａを結ぶ輪郭線Ｘを多角形として前記回転防止手段を構成したものである。これにより、複数の突起部１８が蓋反転状態に載置面２４に接地することによって、蓋１１が回転することを防止でき、さらに、つまみ１３を手で持ち上げる際、複数の突起部１８の間の凹部１８Ｂに指を入れ込んで握れるので、つまみ１３を持ち易く過って蓋１１を落下させ蓋１１を破損する虞もなく実用性に優れる。

【００２３】また、第１実施例では請求項４に対応して、前記握り部１７の上面１８Ａに、前記蓋反転接地状態の蓋１１を傾倒させる凸弧状の膨出部１９を設けたものである。これにより、膨出部１９が滑らかに突設しているので、握り易くしかも蓋１１を裏返しに反転させ置く場合に、素早く置いたとしても蓋１１が傾めに倒れ、蓋体１２の外縁部１２Ａとつまみ１３の握り部１７が載置面２４に当接して蓋１１を支持するので、安定させて蓋１１を載置でき、しかも使い勝手が良い。

【００２４】また、第１実施例では請求項５に対応して、前記握り部１７の外周に前記突起部１８を等間隔に形成すると共にこの突起部１８の平断面を略半円状に形成したものである。これにより、どのような向きからでもつまみ１３を握り易く手になじむと共に外観上も優れる。

【００２５】次に、本考案の第２実施例及び第３実施例を各々説明する。なお、これらの各実施例において、第１実施例と同一箇所には同一符号を付し、その共通する部分の説明は重複するため省略する。第２実施例である図７において、回転防止手段とする握り部１７の平面形状を四角形に形成している。すなわち、本実施例では、有底筒型の調理容器を閉蓋する蓋体１２の頂面１４につまみ１３を突設し、このつまみ１３の上部水平方向に握り部１７を形成した蓋１１において、前記握り部１７の平面形状を四角形に形成すると共に、この握り部１７の外端角部３１を結ぶ輪郭線Ｘを多角形とし、前記握り部１７に前記蓋反転接地状態の前記蓋１１の回転を規制する回転防止手段を有するものである。これにより、蓋１１を裏返しに反転させ載置面２４に接地状態で載置する際に、若干の衝撃が蓋１１に加わっても、前記握り部１７を角形に形成しているので、蓋１１の回転を防止でき、安定させて支持することが可能である。

【００２６】また、前記第１実施例と同様に、前記握り部１７の上面１８Ａに、前記蓋反転接地状態の蓋１１を傾倒させる凸弧状の膨出部１９を設けたものである。これにより、膨出部１９が滑らかに突設しているので、握り易くしかも蓋１１を裏返しに反転させ置く場合に、素早く置いたとしても蓋１１が傾めに倒れ、蓋体１１の外縁部１２Ａとつまみ１３の握り部１７が載置面２４に当接して蓋１１を支持するので、安定させて蓋１１を載置でき、しかも使い勝手が良い。

【００２７】また、第３実施例である図８において、回転防止手段とする握り部１７の平面形状を六角形に形成している。すなわち、本実施例では、有底筒型の調理容器を閉蓋する蓋体１２の頂面１４につまみ１３を突設し、このつまみ１３の上部水平方向に握り部１７を形成した蓋１１において、前記握り部１７の平面形状を六角形に形成すると共に、この握り部１７の外端角部３１を結ぶ輪郭線Ｘを多角形とし、前記握り部１７に前記蓋反転接地状態の前記蓋１１の回転を規制する回転防止手段を有するものである。これにより、蓋１１を裏返しに反転させ載置面２４に接地状態で載置する際に、若干の衝撃が蓋１１に加わっても、前記握り部１７を角形に形成しているので、蓋１１の回転を防止でき、安定させて支持することが可能である。

【００２８】また、前記第１実施例と同様に、前記握り部１７の上面１８Ａに、前記蓋反転接地状態の蓋１１を傾倒させる凸弧状の膨出部１９を設けたものである。これにより、膨出部１９が滑らかに突設しているので、握り易くしかも蓋１１を裏返しに反転させ置く場合に、素早く置いたとしても蓋１１が傾めに倒れ、蓋体１１の外縁部１２Ａとつまみ１３の握り部１７が載置面２４に当接して蓋１１を支持するので、安定させて蓋１１を載置でき、しかも使い勝手が良い。

【００２９】なお、本考案は、上記各実施例に限定されるものではなく、考案の要旨内で種々の変形が可能である。例えば、前記第１実施例では、４つの突起部１８を握り部１７の側面に突設した例を示したが、５つの突起部１８を握り部１７の側面に突設してその突起部１８の外端部を結ぶ輪郭線を五角形としてもよい。

【００３０】

【考案の効果】

本考案の請求項１記載の調理容器用蓋は、有底筒型の調理容器を閉蓋する蓋体の頂面につまみを突設し、このつまみの上部水平方向に握り部を形成した蓋において、前記握り部の外周の外端部を結ぶ輪郭線を多角形とし、前記握り部に前記蓋反転接地状態の前記蓋の回転を規制する回転防止手段を有するものなので、蓋を安定させて支持することが可能でありながらも、なお、使い勝手が良く実用性に優れたものである。

【００３１】本考案の請求項２記載の調理容器用蓋は、請求項１の構成に加えて、前記握り部は平面形状を円形に形成すると共に、外周に複数の突起部を水平方向に突設し、この突起部の外端部を結ぶ輪郭線を多角形として前記回転防止手段を構成したものであるので、蓋を破損する虞もなく実用性に優れる。

【００３２】本考案の請求項３記載の調理容器用蓋は、有底筒型の調理容器を閉蓋する蓋体の頂面につまみを突設し、このつまみの上部水平方向に握り部を形成した蓋において、前記握り部の平面形状を角形に形成すると共に、この握り部の外端角部を結ぶ輪郭線を多角形とし、前記握り部に前記蓋反転接地状態の前記蓋の回転を規制する回転防止手段を有するものであるので、蓋の回転を防止でき、安定させて支持することが可能である。

【００３３】本考案の請求項４記載の調理容器用蓋は、請求項１〜３のいずれか１項の構成に加えて、前記握り部の上面に、前記蓋反転接地状態の蓋を傾倒させる凸弧状の膨出部を設けたものであるので、安定させて蓋を載置でき、しかも使い勝手が良い。

【００３４】本考案の請求項５記載の調理容器用蓋は、請求項２の構成に加えて、前記握り部の外周に前記突起部を等間隔に形成すると共にこの突起部の平断面を略半円状に形成したものであるので、つまみを握り易く手になじむと共に外観上も優れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示す斜視図である。

【図２】前記実施例の正面図である。

【図３】前記実施例のつまみの平面図である。

【図４】前記実施例の側面図である。

【図５】前記実施例の縦断面図である。

【図６】前記実施例の蓋反転接地状態の側面図である。

【図７】本考案の第２実施例を示すつまみの斜視図であ
る。

【図８】本考案の第３実施例を示すつまみの斜視図であ
る。

【図９】従来例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１１蓋１３つまみ１７握り部１７Ａ外端部１８突起部１９膨出部Ｘ輪郭線

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】有底筒型の調理容器を閉蓋する蓋体の頂
面につまみを突設し、このつまみの上部水平方向に握り
部を形成した蓋において、前記握り部の外周の外端部を
結ぶ輪郭線を多角形とし、前記握り部に前記蓋反転接地
状態の前記蓋の回転を規制する回転防止手段を有するこ
とを特徴とする調理容器用蓋。
【請求項２】前記握り部は平面形状を円形に形成する
と共に、外周に複数の突起部を水平方向に突設し、この
突起部の外端部を結ぶ輪郭線を多角形として前記回転防
止手段を構成したことを特徴とする請求項１記載の調理
容器用蓋。
【請求項３】有底筒型の調理容器を閉蓋する蓋体の頂
面につまみを突設し、このつまみの上部水平方向に握り
部を形成した蓋において、前記握り部の平面形状を角形
に形成すると共に、この握り部の外端角部を結ぶ輪郭線
を多角形とし、前記握り部に前記蓋反転接地状態の前記
蓋の回転を規制する回転防止手段を有することを特徴と
する調理容器用蓋。
【請求項４】前記握り部の上面に、前記蓋反転接地状
態の蓋を傾倒させる凸弧状の膨出部を設けたことを特徴
とする請求項１〜３のいずれか１項に記載の調理容器用
蓋。
【請求項５】前記握り部の外周に前記突起部を等間隔
に形成すると共にこの突起部の平断面を略半円状に形成
したことを特徴とする請求項２記載の調理容器用蓋。