JP3055954B2 - 電子スチルカメラ - Google Patents

電子スチルカメラ

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JP3055954B2
JP3055954B2 JP3025081A JP2508191A JP3055954B2 JP 3055954 B2 JP3055954 B2 JP 3055954B2 JP 3025081 A JP3025081 A JP 3025081A JP 2508191 A JP2508191 A JP 2508191A JP 3055954 B2 JP3055954 B2 JP 3055954B2
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • G06T9/004Predictors, e.g. intraframe, interframe coding

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  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像データを所定の容
量に高圧縮符号化するための符号化手段を有する電子ス
チルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、CCD(電荷結合素子)に代表
される固体撮像装置により撮像された画像信号を、メモ
リカード,磁気ディスク,あるいは磁気テープ等の記録
媒体にディジタルデータとして記録する場合、そのデー
タ量は膨大なものとなる。そこで通常、多くのフレーム
画像を限られた記録容量の範囲で記録しようとするに
は、得られた画像信号のデータに対し、何らかの高能率
な圧縮を行なうことが必要である。
【0003】さらに、ディジタル電子スチルカメラ等に
於いては、撮像した画像を銀塩フィルムの代わりに、メ
モリカード,磁気ディスク,あるいは磁気テープ等の記
録媒体にディジタルデータとして保存するので、1枚の
メモリカード,磁気ディスク,あるいは1巻の磁気テー
プに記録できる画像の枚数が限定され、この限定枚数分
の画像の記録が保証される必要がある。しかもこの場
合、データの記録再生に要する時間が短く且つ一定であ
ることも必要である。
【0004】同様に、ディジタルVTR(ビデオテープ
レコーダ),ディジタル動画ファイル等に於いて動画像
を記録する場合も、フレーム当りの画像のデータ量に影
響されることなく、所定量のフレームを記録できなけれ
ばならない。
【0005】即ち、静止画像であっても、また動画像で
あっても、必要なコマ数分を確実に記録できる必要があ
ると共に、データの記録再生処理に要する時間が短く且
つ一定である必要がある。
【0006】高能率な画像データの圧縮方式として、直
交変換符号化と可変長符号化とを組み合わせた符号化方
式が広く知られている。その代表的なものとして、静止
画符号化国際標準化に於いて検討されている方式があ
る。
【0007】この方式について、以下に概略を説明す
る。先ず、画像データを所定の大きさのブロックに分割
し、分割されたブロック毎に直交変換として2次元のD
CT(離散コサイン変換)を行なう。次に、各周波数成
分に応じた線形量子化を行ない、この量子化された値に
対し可変長符号化としてハフマン符号化を行なう。この
時、直流成分に関しては、近傍ブロックの直流成分との
差分値をハフマン符号化する。交流成分は、ジグザグス
キャンと呼ばれる低い周波数成分から高い周波数成分へ
のスキャンを行ない、無効(値が「0」)の成分の連続
する個数と、それに続く有効な成分の値とから2次元の
ハフマン符号化を行なう。
【0008】この基本部分だけでは、可変長符号化であ
るハフマン符号化を用いているために、符号量が画像毎
に一定ではなくなってしまう。そこで、符号量の制御の
方法として次の方式が提案されている。
【0009】まず、前記基本部分の処理を行なうと同時
に、全画面の発生した総符号量を求める。この総符号量
と目的とする符号量とからDCT係数に対する目的とす
る符号量に近付けるのに最適な量子化幅を予測する。次
に、この量子化幅を用いて前記基本部分の量子化以降の
処理を繰り返す。そして、今回発生した総符号量と、前
回発生した総符号量と、目的とする符号量とから、再び
目的の符号量に近付けるのに最適な量子化幅を予測す
る。そして、この予測した量子化幅と前回の量子化幅が
十分に近付き、且つ目的の符号量よりも今回発生した総
符号量の方が少ない場合には処理を終了し、符号を出力
する。そうでない場合には、新しい量子化幅を用いて処
理を繰り返す。
【0010】量子化幅は、各周波数成分に対する相対的
な量子化特性を表わす基本形である量子化マトリックス
を用意し、この量子化マトリックスに対して、量子化係
数αを乗じて必要な量子化幅を得る。具体的には、最初
に標準的な量子化係数αを用いて得た量子化幅により上
述の基本部分での量子化を行ない、これを可変長符号化
し、これにより得られた総符号量の情報と、収めるべき
限度となる予め設定した目標の総符号量との比較を行な
い、目標総符号量以内に達した時はその量子化幅を使用
して最終的な符号化処理を行なう。また、目標総符号量
以内に収まらなかった時は、発生総符号量と目標総符号
量とから、例えば、線形予測により目標総符号量に近付
くに最適な量子化係数αを求め、この求めた量子化係数
αと量子化マトリックスとから、より最適化した量子化
幅を計算し、これを用いて最終的な符号化処理を行な
う。このような方法で、量子化幅の変更を行なう。
【0011】以上の動作を図3を参照して具体的に説明
する。先ず、(a)に示すように、1フレームの画像デ
ータ(国際標準化案で例示されている1フレームの画像
は、720×576画素)を所定の大きさのブロック
(例えば、8×8の画素より成るブロックA,B,C,
…)に分割し、(b)に示すように、この分割されたブ
ロック毎に直交変換として2次元のDCTを行ない、8
×8のマトリックス上に順次格納する。画像データは、
2次元平面で眺めてみると、濃淡情報の分布に基づく周
波数情報である空間周波数を有している。
【0012】従って、上記DCTを行なうことにより、
画像データは直流成分DCと交流成分ACに変換され、
8×8のマトリックス上には、原点位置((0,0)位
置)に直流成分DCの値を示すデータが、(0,7)位
置には、横軸方向の交流成分ACの最大周波数値を示す
データが、そして、(7,0)位置には、縦軸方向の交
流成分ACの最大周波数値を示すデータが、さらに、
(7,7)位置には、斜め方向の交流成分ACの最大周
波数値を示すデータがそれぞれ格納される。中間位置で
は、それぞれの座標位置により関係付けられる方向に於
ける周波数データが、原点側より順次高い周波数のもの
が出現する形で格納されることになる。
【0013】次に、このマトリックスに於ける各座標位
置の格納データを、各周波数成分毎の量子化幅により割
ることにより、各周波数成分に応じた線形量子化を行な
い(図3中の(c))、この量子化された値に対し可変
長符号化としてハフマン符号化を行なう。この時、直流
成分DCに関しては、近傍ブロックの直流成分との差分
値をグループ番号(付加ビット数)と付加ビットで表現
し、そのグループ番号をハフマン符号化し、得られた符
号語と付加ビットを合わせて符号化データとする(図3
中の(d1),(d2),(e1),(e2))。
【0014】交流成分ACに関しても有効な(値が
「0」でない)係数は、グループ番号と付加ビットで表
現する。そのため、交流成分ACは、ジグザグスキャン
と呼ばれる低い周波数成分から高い周波数成分へのスキ
ャンを行ない、無効(値が「0」)の成分の連続する個
数(零のラン数)と、それに続く有効な成分の値のグル
ープ番号とから2次元のハフマン符号化を行ない、得ら
れた符号語と付加ビットを合わせて符号化データとす
る。
【0015】ハフマン符号化は、フレーム画像当りの上
記直流成分DC及び交流成分ACのそれぞれのデータ分
布に於ける発生頻度のピークのものを中心として、この
中心のものほどデータビットを少なくし、周辺になるほ
ど多くするようにして、ビット割り当てをした形で、デ
ータを符号化して符号語を得ることで行なう。以上がこ
の方式の基本部分である。
【0016】この基本部分だけでは、可変長符号化であ
るハフマン符号化を用いているために符号が画像毎に一
定ではなくなってしまうから、符号量の制御の方法とし
て、例えば次のように処理する。
【0017】まず、暫定的な量子化係数αを用いて、定
められた量子化マトリックスと量子化係数αを掛け合わ
せて得られる各周波数成分毎の量子化幅で前記基本部分
の処理を行なうと同時に、全画面の発生した総符号量
(総ビット数)を求める(図3中の(g))。次に、こ
の総符号量と、目的とする符号量と、用いた暫定的な量
子化係数α等からDCT係数に対する目的とする符号量
に近付けるのに最適な量子化係数αを予測し(図3中の
(h))、この量子化係数αを用いて(図3中の
(i))、前述の基本部分の量子化以降の処理を繰り返
す。そして、今回発生した総符号量と、前回発生した総
符号量と、目的とする符号量と、今回用いた量子化係数
αと、前回用いた量子化係数αとから、再び目的の符号
量に近付けるのに最適な量子化係数αをニュートン・ラ
プソン・イタレーション(Newton RaphsonIterration
)により予測する。
【0018】そして、この予測した量子化係数αと前回
の量子化係数αとが十分に近付き、且つ、目的の符号量
よりも今回発生した総符号量の方が少ない場合には処理
を終了し、今回発生した符号化データを出力してメモリ
カードに記憶する(図3中の(f))。そうでない場合
には、量子化係数αを変更し、この新しい量子化係数α
を用いて処理を繰り返す。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記のような符号化
を、例えば、電子スチルカメラあるいはビデオカメラ等
の機器で映像信号の圧縮に用いる場合、符号化を行なう
回路を集積回路(IC)として実現することが必要であ
る。
【0020】しかしながら、前述の圧縮処理に於ける一
部の処理は、回路がきわめて複雑となるために、ICと
して実現することが困難である。
【0021】即ち、最適量子化係数αの予測方式である
ニュートン・ラプソン・イタレーションに於いては、量
子化係数αは、例えば次の(1)式で与えられる。 α=10{1.7−1.5(log10BR−log10br)} …(1) 但し、この(1)式に於いて、BRは目的とする符号量
(一画素当り)、brは実際に得られた符号量(一画素
当り)である。
【0022】上記(1)式からわかるように、量子化係
数αの予測には、対数べき乗等の複雑な演算が必要であ
り、このような演算回路をIC内に集積しようとする
と、チップ面積が増大したり、あるいは処理時間が非常
に長くなり、実現困難であった。
【0023】本発明は上記点に鑑みて成されたもので、
符号化を行うための手段を、回路構成を複雑化すること
なく集積して、電子スチルカメラの小型化、低コスト化
実現することを目的とするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明による電子スチルカメラは、被写体
像を光電変換して画像データを得るための撮像手段と、
前記撮像手段により得られた画像データに所定の撮像処
理を施すためのプロセス手段と、前記プロセス手段によ
り処理された画像データを格納し、この画像データを所
定の大きさのブロック毎に出力可能なメモリと、前記メ
モリから出力された画像データに対し、圧縮符号化処理
を行うための符号化手段と、上記各手段を制御するため
の制御手段とを備えた電子スチルカメラであって、前記
符号化手段は、前記制御手段から量子化幅を決定する情
報を受けるための受取手段と、前記メモリから前記ブロ
ック毎に出力された画像データを直交変換するための直
交変換手段と、前記直交変換手段による画像データの直
交変換出力を、前記受取手段で受けた情報に対応する量
子化幅により量子化する量子化手段と、前記量子化手段
の量子化出力を可変長符号化する可変長符号化手段と、
前記可変長符号化手段により発生した総符号量を算出す
る総符号量算出手段と、前記総符号量算出手段で算出さ
れた総符号量を前記制御手段へ出力するための出力手段
とを備え、この符号化手段を同一集積回路チップに集積
すると共に、前記制御手段は、設定された目的符号量と
前記出力手段から出力された総符号量とを用いて最適量
子化幅を求め、求められた最適量子化幅に対応する情報
を前記受取手段に対して出力する量子化幅決定手段を備
え、この制御手段を前記集積回路チップとは別の集積回
路チップに集積することを特徴としている。
【0025】
【作用】本発明による電子スチルカメラにおける符号化
手段は、画像データをブロック毎に直交変換を行なって
からこの変換出力を或る量子化幅を用いて量子化し、そ
の後、この量子化出力を可変長符号化し、設定符号量
と、符号化に於いて発生した総符号量とを用いて量子化
幅を変更する過程とにより、総符号量が設定された目的
符号量以内に収まるように制御してデータ圧縮を行な
う。
【0026】この場合、少なくとも、量子化幅を決定す
る情報、例えば量子化係数情報を受ける受取手段と、直
交変換出力を量子化する量子化手段と、この量子化出力
を可変長符号化する可変長符号化手段と、符号化に於い
て発生した総符号量を算出する総符号量算出手段と、算
出された符号量を出力する出力手段とを同一集積回路チ
ップに集積するように構成し、算出された総符号量を、
設定された目的符号量と発生した総符号量とを用いて最
適量子化幅を求める量子化幅決定手段に出力し、また、
この量子化幅決定手段で求められた最適化された量子化
幅に対応する量子化係数情報を受けて、符号化を行な
う。
【0027】即ち、量子化幅決定手段を、他の符号化処
理に必要な手段とは別の集積回路チップに集積すること
により、複雑な量子化係数予測の計算を実行しているの
で、国際標準として検討されているデータ圧縮方式を実
行するための手段を、回路構成を複雑化することなく集
積回路チップに集積した電子スチルカメラを実現するこ
とができる。
【0028】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。
【0029】図2は、本発明の電子スチルカメラの一実
施例としてのディジタル電子スチルカメラのブロック構
成図であり、図1は、本発明の特徴部分である、上記デ
ィジタル電子スチルカメラにおける符号化回路の詳細を
示すブロック図である。なお、以下の説明に於いて、本
発明とは直接関係の無いディジタル電子スチルカメラの
機構は図示及び説明を省略する。
【0030】ディジタル電子スチルカメラ本体100
は、図2に示すように、レンズ10,CCD(電荷結合
素子)等の撮像素子20,プロセス回路30,A/D
(アナログ/ディジタル)変換器40,メモリ50,符
号化回路60,記録媒体70,及びシステムコントロー
ラ80を備えている。
【0031】レンズ10は、撮像素子20の前方に置か
れ、被写体像を撮像素子20上に投影する。撮像素子2
0により出力された映像信号は、プロセス処理回路30
により色分離,ホワイトバランス,ガンマ補正等の処理
がなされた後、A/D変換器40によりディジタル信号
に変換される。ディジタル変換された画像データは、メ
モリ50に出力される。メモリ50は、例えば、RAM
(ランダムアクセスメモリ)で構成できる。メモリ50
から符号化回路60への読み出し時には、メモリアドレ
ス制御により8×8のブロックに分割するブロック化処
理が行なわれる。符号化回路60では、入力された画像
データに圧縮符号化処理を行ない、処理が終了したデー
タは、記録媒体70に記録される。システムコントロー
ラ80は、例えば、マイクロコンピュータにより構成さ
れ、上記の各構成要素の制御を行なう。
【0032】符号化回路60は、図1に示すように、直
交変換回路61,量子化回路62,エントロピー符号化
回路63,符号出力回路64,量子化係数予測回路6
5,符号量算出回路66,量子化係数入力回路67,符
号量出力回路68,及び制御回路69により構成されて
いる。
【0033】直交変換回路61は、メモリ50から出力
されるブロック化処理された画像データを、各ブロック
毎に直交変換、ここでは例としてDCT(離散コサイン
変換)を行なうものである。量子化係数入力回路67
は、例えば、8ビットの入力ポートであり、量子化係数
値を量子化係数予測回路65から受け取る。量子化回路
62は、直交変換回路61から出力される直交変換係数
に対し、各周波数成分毎に予め設定された各周波数成分
毎の量子化幅を用いて線形量子化を行なう。可変長符号
化回路としてのエントロピー符号化回路63は、量子化
回路62により量子化された変換係数をエントロピー符
号化する。本実施例では、ハフマン符号化を使用するも
のとする。符号出力回路64は、エントロピー符号化回
路63により符号化された画像データを、一定のバス
幅、例えば8ビットに揃えて区切り、記録媒体70に出
力する制御を行なう。
【0034】符号量算出回路66は、エントロピー符号
化回路63により符号化された画像データの符号量を計
算し、その計算結果を符号量出力回路68に出力する。
符号量出力回路68は、総符号量を8ビットに区切り、
量子化係数予測回路65に出力する。制御回路69は、
符号化回路60の各構成要素の制御を行なう。
【0035】量子化係数予測回路65は、システムコン
トローラ80により設定された目的符号量と求められた
総符号量とを用い、最適量子化係数を予測して、それを
量子化係数入力回路67を介して量子化回路62に出力
する。量子化係数予測回路65は、例えば、浮動小数点
プロセッサにより構成できる。
【0036】以上のような構成の符号化回路60に於い
ては、直交変換回路61,量子化回路62,エントロピ
ー符号化回路63,符号出力回路64,符号量算出回路
66,量子化係数入力回路67,符号量出力回路68,
及び制御回路69は一つのIC60Aに集積されてお
り、また量子化係数予測回路65は、このIC60Aと
は別のIC60Bに集積されている。
【0037】次に、以上のように構成されたディジタル
電子スチルカメラの動作について説明する。
【0038】画像の撮影に先立ち、システムコントロー
ラ80から量子化係数予測回路65に目的符号量情報が
与えられる。ここで、目的符号量は、カメラ固有の値に
固定されていても良いし、あるいは切り替えスイッチに
より所望の値がその都度選択できるようにされていても
良い。
【0039】次に、図示しないシャッタが押下されるこ
とにより撮影が開始されると、レンズ10により投影さ
れた被写体像が撮像素子20により映像信号に変換さ
れ、プロセス回路30に出力される。このプロセス回路
30では、この映像信号に色分離,ホワイトバランス,
ガンマ補正等の処理がなされる。このようにプロセス処
理された映像信号は、A/D変換器40によりディジタ
ル信号に変換され、輝度及び色差線順次信号としてメモ
リ50に出力される。メモリ50は、映像信号を、8×
8のブロックに分割するブロック化処理を行いながら、
輝度信号、次に色差信号の順序で符号化回路60に出力
する。
【0040】符号化回路60では、入力された画像デー
タに対し、まず直交変換回路61に於いてDCTを行な
う。次に、得られたDCT変換係数に対し、量子化回路
62により各周波数成分毎に各周波数成分毎の量子化幅
を用いて線形量子化が行なわれる。ここでの量子化幅と
しては、先にシステムコントローラ80から量子化係数
予測回路65に与えられた目的符号量情報に対応して、
量子化係数予測回路65が設定し且つ量子化係数入力回
路67を介して量子化回路62に与えられた量子化係数
αに対応した量子化幅が用いられる。
【0041】こうして量子化回路62で量子化された変
換係数は、エントロピー符号化回路63によりハフマン
符号化される。この時、直流成分DCに関しては、近傍
ブロックの直流成分との差分値をグループ番号(付加ビ
ット数)と付加ビットで表現し、そのグループ番号をハ
フマン符号化し、得られた符号語と付加ビットを合わせ
て符号化データとされる。また、交流成分ACについて
は、ジグザグスキャン(低い周波数成分から高い周波数
成分へのスキャン)を行ない、無効成分の連続する個数
(零のラン数)と、それに続く有効な成分の値のグルー
プ番号とから2次元のハフマン符号化が行なわれ、得ら
れた符号語と付加ビットとを合わせて符号化データとさ
れる。符号量算出回路66は、符号化された画像データ
の符号量を計算し記憶する。
【0042】上記の処理が各ブロック毎に順次行なわれ
る。そして、全画面分のブロックの処理が終了した時点
で、発生した総符号量が、符号量算出回路66から符号
量出力回路68を介して別IC60Bに集積された量子
化係数予測回路65に出力される。
【0043】量子化係数予測回路65では、上記(1)
式に基づいて、最適量子化係数αの予測を行なう。また
これと共に、総符号量と目的符号量とを比較し、総符号
量が目的符号量以下で且つ前の量子化係数と新しい量子
化係数との差が設定値以内である場合には、これを示す
信号をシステムコントローラ80に出力する。
【0044】システムコントローラ80は、これを受け
て、符号化データを記録媒体70に書き込む動作を開始
させる。
【0045】即ち、再度メモリ50から符号化回路60
にブロック化処理された画像データが入力され、直交変
換回路61により、各ブロック毎にDCTが行なわれ
る。得られたDCT変換係数に対し、量子化回路62に
より各周波数成分毎に線形量子化が行なわれる。但し今
度は、先ほどの予測された最適量子化係数αに対応した
量子化幅が用いられる。量子化された変換係数は、エン
トロピー符号化回路63によりハフマン符号化される。
この場合、先ほどと同様に、直流成分DCに関しては近
傍ブロックの直流成分との差分値が符号化され、交流成
分ACは2次元のハフマン符号化が行なわれる。符号化
された画像データは、エントロピー符号化回路63から
符号出力回路64に出力され、ここで8ビットに揃えて
区切られて、記録媒体70に出力される。
【0046】一方、量子化係数予測回路65で、前述し
たように総符号量と目的符号量とから最適量子化係数α
を(1)式を用いて予測した結果、総符号量が目的符号
量に収まっていない場合、あるいは前の量子化係数と新
しい量子化係数との差が所定値より大きい場合には、最
適量子化係数αの予測のための処理が行なわれる。
【0047】即ち、再度、メモリ50から符号化回路6
0に、ブロック化処理された画像データが入力され、直
交変換回路61により、各ブロック毎にDCTが行なわ
れる。得られたDCT変換係数に対し、量子化回路62
により各周波数成分毎に線形量子化が行なわれるが、こ
こでは、先ほどの符号化に於いて求められた最適量子化
係数αに対応した量子化幅が用いられる。
【0048】量子化された変換係数は、エントロピー符
号化回路63によりハフマン符号化される。先ほどと同
様に、直流成分DCに関しては近傍ブロックの直流成分
との差分値が符号化され、交流成分ACは2次元のハフ
マン符号化が行なわれる。そして、各ブロック毎の交流
成分に対する符号量が符号量算出回路66により積算さ
れ、全画面分のブロックの処理が終了した時点で、発生
した総符号量が、符号量算出回路66から量子化係数予
測回路65に出力される。量子化係数予測回路65で
は、総符号量と目的符号量とを比較し、総符号量が目的
符号量に収まっている場合には、これを示す信号をシス
テムコントローラ80に出力し、先に説明したように記
録媒体70への書き込み動作が行なわれる。また、もし
発生した総符号量が目的符号量に収まっていない場合に
は、この最適量子化係数αの予測のための処理が繰り返
される。
【0049】以上説明したように、本発明では、量子化
係数予測回路を、他の符号化処理に必要な回路とは別の
集積回路チップに集積することにより、複雑な量子化係
数予測の計算を実現することができる。これにより、ど
のような画像データに対しても一定の符号量内に収まる
ように符号化を行うための手段を、回路構成を複雑化す
ることなく集積することで、電子スチルカメラの小型
化、低コスト化を実現することができる。
【0050】なお、上記実施例では、符号化回路60を
構成する各回路の内、量子化係数予測回路65以外の回
路を全て一つのICに集積するものとしたが、本発明は
これに限定されるものではない。例えば、直交変換回路
61を一つのICに、量子化回路62,エントロピー符
号化回路63,符号出力回路64,量子化係数入力回路
67,符号量算出回路66,符号量出力回路68,及び
制御回路69を別のICに集積するようにしても良い。
また、システムコントローラ80が量子化係数予測回路
65を兼ねるものとしても良い。
【0051】また、上記実施例では、量子化係数がIC
60Aに与えられるものとしたが、これは各周波数成分
に対応した量子化幅そのものが与えられるものでも良
い。あるいは、量子化幅が予め数段階に切り換えられる
ように量子化回路62にセットされ、この切換選択情報
が与えられるようなものであっても良い。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、
号化を行うための手段を、回路構成を複雑化することな
く集積することで、電子スチルカメラの小型化、低コス
ト化を実現することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の特徴部分である、図2のディジタル電
子スチルカメラにおける符号化回路のブロック構成図で
ある。
【図2】本発明の電子スチルカメラの一実施例としての
ディジタル電子スチルカメラのブロック構成図である。
【図3】従来の圧縮方式の原理を説明するための動作遷
移図である。
【符号の説明】
50…メモリ、60…符号化回路、61…直交変換回
路、62…量子化回路、63…エントロピー符号化回
路、64…符号出力回路、65…量子化係数予測回路、
66…符号量算出回路、67…量子化係数入力回路、6
8…符号量出力回路、69…制御回路、70…記録媒
体、80…システムコントローラ。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/68 H04N 1/41 - 1/419 H03M 7/30 H04N 5/225

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体像を光電変換して画像データを得
    るための撮像手段と、 前記撮像手段により得られた画像データに所定の撮像処
    理を施すためのプロセス手段と、 前記プロセス手段により処理された画像データを格納
    し、この画像データを所定の大きさのブロック毎に出力
    可能なメモリと、 前記メモリから出力された画像データに対し、圧縮符号
    化処理を行うための符号化手段と、 上記各手段を制御するための制御手段とを備えた電子ス
    チルカメラであって、 前記符号化手段は、 前記制御手段から 量子化幅を決定する情報を受けるため
    の受取手段と、前記メモリから前記ブロック毎に出力された画像データ
    を直交変換するための直交変換手段と、 前記直交変換手段による 画像データの直交変換出力を、
    前記受取手段で受けた情報に対応する量子化幅により量
    子化する量子化手段と、 前記量子化手段の量子化出力を可変長符号化する可変長
    符号化手段と、 前記可変長符号化手段により発生した総符号量を算出す
    る総符号量算出手段と、 前記総符号量算出手段で算出された総符号量を前記制御
    手段へ出力するための出力手段とを備え、 この符号化手段を 同一集積回路チップに集積すると共
    に、 前記制御手段は、 設定された目的符号量と前記出力手段から出力された総
    符号量とを用いて最適量子化幅を求め、求められた最適
    量子化幅に対応する情報を前記受取手段に対して出力す
    る量子化幅決定手段を備え、 この制御手段を前記集積回路チップとは別の集積回路チ
    ップに集積することを特徴とする電子スチルカメラ。
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Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
岩崎純一,"32ビット・マイクロプロセッサ重要用語集",エレクトロニクス1986年6月号",オーム社,昭和61年6月1日,第31巻,第6号,p.57−64

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