JP3055813U - 緊急用袋式担架 - Google Patents

緊急用袋式担架

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JP3055813U
JP3055813U JP1998005663U JP566398U JP3055813U JP 3055813 U JP3055813 U JP 3055813U JP 1998005663 U JP1998005663 U JP 1998005663U JP 566398 U JP566398 U JP 566398U JP 3055813 U JP3055813 U JP 3055813U
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JP
Japan
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bag
emergency
type stretcher
absorbing layer
water
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JP1998005663U
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English (en)
Inventor
黒澤麻志
峯尾佳代子
Original Assignee
相日防災株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で持ち運びやすく、且つ乾湿強度に優れ
ているとともに、内部に収容した怪我人、病人、遺体か
ら流れ出した血液・体液等の吸水性に優れ、しかも保温
性に優れた緊急用袋式担架を提供できるようにする。 【解決手段】 災害、事故、病気等の緊急時に怪我人、
病人、遺体を運ぶための用具として使用される緊急用袋
式担架において、ポリエチレン基材5の表面にアルミ蒸
着層6が形成された不織布により、平面形状が略長方形
の袋状に形成するとともに、その縁部に沿ってファスナ
ー3を配設し、且つその縁部に複数の把手2が取り付け
るとともに、吸水性に優れた吸水層7を内部に配設する
ことにより、内部に収容した怪我人や病人から流れ出し
た血液・体液等を上記吸水層7で吸水するとともに、上
記怪我人、病人等の被搬送者を上記吸水層7で良好に保
温できるようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は緊急用袋式担架に関し、特に、出血をしたり、あるいは体液を出して いる怪我人、病人、遺体等の被搬送者(以下、被搬送者と記載する。)を搬送す るのに好適な緊急用袋式担架に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知の通り、災害、事故、病気等の緊急時に被搬送者を搬送するための用具と して担架が従来より使用されている。従来より使用されている担架は、一般には 、左右一対の支持棒の間にシート状体を張って構成されている。
【0003】 上記シート状体を左右一対の支持棒の間に張った担架は、簡易に製造できるメ リットがあり長年使用されてきた。
【0004】 しかし、このような担架の場合、それによって搬送される者は、外部に対して 露出されることとなるので、搬送される者自身の種々の意味での保護や、外部に 居る人自身への影響等を考慮して、近時、袋式の担架がみられるようになった。
【0005】 上記従来の緊急用袋式担架は、通常ビニールシートあるいはポリエステルシー トを使用し袋状に加工している。したがって、上記緊急用袋式担架によれば、軽 量で持ち運びやすく、また、被搬送者を搬送途上中にカバーできることから、種 々の意味で被搬送者自身の保護を図ることができ、かつ外部への影響を可及的に 抑えることができる場合があった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、緊急用袋式担架を必要とする被搬送者は出血をしたり、あるいは体 液を出していることが少なくない。このような場合には、緊急用袋式担架の内部 に血液・体液等が流れ出すことになる。
【0007】 上記従来の緊急用袋式担架は吸水性の乏しいビニールシートやポリエステルシ ートを使用して構成していたので、このような場合、上記被搬送者から出た血液 ・体液等に対する吸水性がなかった。このため、上記血液・体液等が上記緊急用 袋式担架の内部に溜まり、それが救護人に付着してしまったり、外部を汚染する 問題があった。
【0008】 近時は、上記被搬送者から流れ出した血液・体液等を介して病気が伝染するこ とが知られており、上記血液・体液等が外部の人及び環境を汚染しないようにす ることは、非常に重大な問題であった。
【0009】 また、上記従来の緊急用袋式担架は、ビニールシートやポリエステルシートの みで構成されていたので、保温性が低い問題があった。このため、従来の緊急用 袋式担架を使用した場合には、内部に収容した被搬送者に対する保温対策を別途 に講じる必要があった。加えて血液等の汚れが付着しやすいものであった。
【0010】 本考案は前述の問題点にかんがみ、軽量で持ち運びやすく、且つ乾湿強度に優 れているとともに、内部に収容した被搬送者から流れ出した血液・体液等の吸水 性に優れ、しかも被搬送者に対する保温性に優れた緊急用袋式担架を提供できる ようにすることを目的とする。且つ、保温性にも優れ、しかも血液等の汚れも付 着しにくく、クリーンなイメージを有する緊急用袋式担架を提供できるようにす ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案の緊急用袋式担架は、災害、事故、病気等の緊急時に怪我人、病人、遺 体等を運ぶための用具として使用される緊急用袋式担架において、ポリエチレン 基材5の表面にアルミ蒸着層6が形成された不織布により、平面形状が略長方形 の袋状に本体を形成し、且つ袋状の表面にその縁部に沿ってファスナー3を配設 して、上記ファスナー3を介して内部に出入り可能に構成し、更にその縁部に複 数の把手2を取り付けるとともに、吸水性に優れた吸水層7を内部に配設したこ とを特徴とする緊急用袋式担架である。
【0012】 また、本考案の他の特徴とするところは、上記吸水層7は、レーヨンよりなる 不織布であることを特徴としている。
【0013】 また、本考案のその他の特徴とするところは、上記吸水層7は、袋状本体の内 部の底面に形成されていることを特徴と示している。
【0014】 また、本考案のその他の特徴とするところは、上記把手2は搬送用支持棒8を 挿通可能に構成されていることを特徴としている。
【0015】
【作用】
本考案は上記技術手段よりなるので、被搬送者から流れ出した血液・体液等は 内部に配設されている吸水層7に吸水され、上記血液・体液等が救護人に付着す る不都合が発生することがなくなる。また、上記吸水層7及び表面のアルミ蒸着 層6は優れた保温性を有しているので、内部に収容した被搬送者等を良好に保温 することが可能となる。加えて、表面にアルミ蒸着層を設けることにより汚れが 付着しにくく、常時クリーンな印象を与える。
【0016】
【考案の実施の形態】
次に、添付図面を参照して本考案の緊急用袋式担架の実施の形態を詳細に説明 する。 図1は、本考案の緊急用袋式担架の実施の形態を示す平面図である。図1に示 したように、本実施の形態の緊急用袋式担架1は、平面形状が略長方形に形成さ れており、長手方向に沿って複数の把手2が取り付けられている。本実施の形態 においては、片側に4つずつの合計8個の把手2を取り付けた例を示している。 上記把手2は、例えば可燃性の合成樹脂によって構成されている。
【0017】 また、全体の大きさは特に限定されるものではないが、標準的には、例えば長 さLを2200mm、幅Wを900mm程度の大きさとすることができる。この ように構成した場合、使用しないときには折り畳むと、長さLが500mm、幅 Wが400mm、厚さが30mm程度となる。
【0018】 上述のような大きさに構成された本実施の形態の緊急用袋式担架1は、全体と して袋状に形成されており、内部への出入りを可能にするためのファスナー3が 緊急用袋式担架1の縁部近傍に沿って配設されている。
【0019】 また、小物、特に大判のネームプレート等個人の識別票を入れるためのポケッ ト4が形成されており、内部に収容した怪我人や病人が所持している小物及びそ の個人の識別票を保管しておくことができるようになっている。上記ポケット4 は、例えばA3版程度の大きさに形成されている。
【0020】 図2及び図3に示すように、上記緊急用袋式担架1の外側に使用されている部 材は、ポリエチレン基材5の上にアルミ蒸着層6を形成した複合高機能不織布で ある。このような複合高機能不織布は、例えばタイベック(米国デュポン社製) の商品名で実用化されているものに対し、アルミ蒸着層6を形成したものであり 、乾湿強度及び耐水性に非常に優れていて、引っ張りや引き裂き強度に優れてい る。例えば、100Kgの荷重にも耐えることができるので、屋外で使用した場 合でも汚れや風雨に十分に耐えることができる。上記のアルミ蒸着層6は、保温 性が優れ、汚れが付着しにくい。
【0021】 特に、本実施の形態の緊急用袋式担架1においては、レーヨンよりなる高吸水 性不織布よりなる吸水層7が内部に配設されているので、内部に収容した被搬送 者から出た血液や体液等を上記吸水層7により素早く吸水することができる。上 記吸水層7は、例えば、1平方メートル当たり約500ミリリットル以上の優れ た吸水能力を有している。この場合、吸水層7は袋状本体の内部の底面に配設す ることが望ましい。
【0022】 また、上記吸水層7は保温効果に優れている上に、ソフトな感触になっている ので、収容した被搬送者を優しく搬送することができる。また、優れたクッショ ン性及び保温性を有するので、被災時において寝袋として使用したり、床に敷く シートとしても良好に使用することができる。
【0023】 さらに、焼却しても有毒なガスが発生しないので、使用後に焼却するのに好都 合な利点を有している。また、軽量で持ち運びしやすく、コンパクトに折り畳め るので、備蓄スペースが小さくて済む利点を有している。なお、図2には吸水層 7を内部の下面にのみ配設した例を示したが、上記吸水層7を緊急用袋式担架1 の内部の全面に配設するようにしてもよい。
【0024】 (第2の実施の形態) 次に、図4を参照しながら本考案の緊急用袋式担架の第2の実施の形態を説明 する。 上述した実施の形態においては、複数の把手2を取り付け、上記各把手2を救 護人が直接つかんで緊急用袋式担架1内に収容した怪我人や病人を搬送する例を 示した。
【0025】 この第2の実施の形態においては、図4に示したように、搬送用支持棒8を把 手20に挿通可能な構成としている。このようにすることにより、上記搬送用支 持棒8を持って怪我人や病人、遺体を搬送することができるので、即ち操作性が よいので図5に示すように、一般の担架と同様に、緊急用袋式担架1の前後から 2名の救護人10、11で怪我人や病人を搬送することができる。なお、上記搬 送用支持棒8は清掃及び消毒が容易なので、繰り返し使用することが可能である 。
【0026】 上述したように、本考案の緊急用袋式担架は、表面にアルミ蒸着層を形成した 高機能不織布を使用したので、本体の重量を軽量化することができるとともに、 コンパクトに折り畳むことができ、持ち運びが容易であるとともに、収納スペー スを節約することができる。
【0027】 また、有毒なガスを発生させることなく焼却することが可能なので、感染防止 のための焼却処分が容易となる。また、低価格で製造可能なので、従来の遺体収 容袋よりも低い価格を設定をすることができ、担架、遺体収容袋、緊急時用寝袋 等の多機能用品として使用することができる。
【0028】
【考案の効果】
本考案は上述したように、災害、事故、病気等の緊急時に被搬送者を運ぶため の用具として使用される緊急用袋式担架の内部に吸水層7を配設したので、怪我 人や病人から流れ出した血液・体液等を上記吸水層7に吸水させることができ、 上記血液・体液等が緊急用袋式担架1の内部に溜まり、それが救護人に付着した り、外部環境を汚したりする不都合を確実に防止することができる。また、上記 吸水層7及びアルミ蒸着層6は優れた保温性を有しているので、内部に収容した 怪我人や病人等を良好に保温することができ、特別の場合を除いては、他の保温 用具を別途に容易しなくても済む。加えて、アルミ蒸着層6は汚れがつきにくく 、いつでもクリーンなイメージを与える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態の一例を示し、緊急用袋式
担架の平面図である。
【図2】緊急用袋式担架の断面図である。
【図3】実施の形態の緊急用袋式担架の破断面を示す図
である。
【図4】把手に搬送用支持棒を挿通している状態を示す
図である。
【図5】搬送用支持棒を掴んで怪我人や病人を搬送して
いる様子を示す図である。
【符号の説明】
1 緊急用袋式担架 2 把手 3 ファスナー 4 ポケット 5 ポリエチレン基材 6 アルミ蒸着層 7 吸水層 8 搬送用支持棒

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 災害、事故、病気等の緊急時に怪我人、
    病人、遺体等の被搬送者を運ぶための用具として使用さ
    れる緊急用袋式担架において、 ポリエチレン基材5の表面にアルミ蒸着層6が形成され
    た不織布により、平面形状が略長方形の袋状に本体を形
    成し、且つ袋状の表面にその縁部に沿ってファスナー3
    を配設して、上記ファスナー3を介して内部に出入り可
    能に構成し、更にその縁部に複数の把手2を取り付ける
    とともに、吸水性に優れた吸水層7を内部に配設したこ
    とを特徴とする緊急用袋式担架。
  2. 【請求項2】 上記吸水層7は、レーヨンよりなる不織
    布であることを特徴とする請求項1に記載の緊急用袋式
    担架。
  3. 【請求項3】 上記吸水層7は、袋状本体の内部の底面
    に形成されていることを特徴とする請求項1または2に
    記載の緊急用袋式担架。
  4. 【請求項4】 上記把手2は搬送用支持棒8を挿通可能
    に構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れ
    か1項に記載の緊急用袋式担架。
JP1998005663U 1998-07-13 1998-07-13 緊急用袋式担架 Expired - Lifetime JP3055813U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005261446A (ja) * 2004-03-16 2005-09-29 Sanyo Chem Ind Ltd 被災者用収納袋
JP2020044036A (ja) * 2018-09-18 2020-03-26 旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ株式会社 寝袋

Cited By (3)

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