JP3055790B2 - 写真レンズ - Google Patents

写真レンズ

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、画角60゜前後の安価なカメラ用のレンズに
関するものである。
[従来の技術] 安価なカメラ用の写真レンズの従来例として実開昭60
−36616号公報や特開平1−307712号公報等が知られて
いる。
前者の従来例は、正レンズと正レンズとからなるレン
ズ系であるが、軸上色収差が大きく正レンズのみのため
にペッツバール和が十分補正されていない。
後者の従来例は、正レンズと負レンズとからなり、ペ
ッツバール和も良好に補正されている。しかし正レンズ
と負レンズのパワーが強いために、レンズ単体での偏芯
および各レンズ面での偏芯が性能劣化の原因となる。
[発明が解決しようとする課題] 安価なコンパクトカメラ用レンズを提供しようとする
時、1枚の単レンズ構成ではペッツバール和を補正出来
ないだけでなく、歪曲収差がプラス側へ発生し周辺部で
の像の劣化が著しい。
2枚構成で前記実開昭60−36616号公報のレンズ系の
ように2枚の正レンズの場合、正レンズのみからなるた
めペッツバール和の補正が出来ずかつ軸上色収差も補正
出来ない。
又2枚構成で正レンズ,負レンズより構成されるレン
ズ系の場合、負レンズによりペッツバール和が補正さ
れ、像面の倒れは少なくなる。しかし特開平1−307712
号公報のように各レンズのパワーが強くなると、特に第
1正レンズのパワーが強くなるとレンズの偏芯が性能を
大きく劣化させることになり、製品性能確保のために
は、レンズ単体部品精度およびレンズ受け部の部品精度
を厳しくする必要が生じてしまう。
本発明の目的は、性能上必要な各収差が良好に補正さ
れ、安価な、コンパクトカメラ用のレンズを提供するこ
とにある。
[課題を解決するための手段] 本発明のコンパクトカメラ用の写真レンズは、物体側
から順に、凸面を物体側に向けた正のメニスカスレンズ
と、凹面を物体側に向けた負のメニスカスレンズとから
なり、次の条件を満足するものである。
0.84f<f1<0.93f ただし、f1は正のメニスカスレンズの焦点距離、fは
全系の焦点距離である。
上記条件は、第1レンズ(正のメニスカスレンズ)の
パワーを規定するものである。第1レンズのパワーが強
いと、レンズ系をある一定の焦点距離に維持するために
は必然的に第2レンズ(負のメニスカスレンズ)のパワ
ーも強くなり、ペッツバール和の補正には有効である
が、製作上の精度が性能におよぼす劣化度が大きく効く
ようになる。そのため本発明では、第1レンズの焦点距
離を上記の条件を満足するようにして、製作上の精度管
理を簡単にし、かつペッツバール和も十分良好に補正し
得るようにした。
上記条件の上限を越えると負レンズ(第2レンズ)の
パワーが弱くなりすぎ、ペッツバール和が補正不足にな
り、像面の倒れが生じてしまう。又下限を越えると製品
性能レベル維持するための精度管理が厳しくなる。
ここで上記第1レンズの物体側の面は、次の条件を満
足することが好ましい。
0.25f<r1<0.30f 第1面の曲率半径r1を上記のように設定すれば、第2
レンズで発生する収差を良好に補正し、球面収差および
コマ収差をバランス良く補正できるので好ましい。上限
を越えると第2レンズで発生するプラスの球面収差の補
正がむづかしくなり、下限を越えるとコマ収差をバラン
ス良く補正しにくくなる。
次に正の第1レンズの少なくとも一つの面と、負の第
2のレンズの少なくとも一つの面を非球面にすることに
より、軸外のコマ収差よおび球面収差をより小さくする
ことができる。これは、レンズを明るくするために必要
な条件で、特に凸面を物体にむけた第1面を光軸から離
れるにしたがって曲率の強くなる非球面とし、かつ第2
レンズに光軸からはなれるにしたがって凹の作用が強く
なるような非球面を使用することにより、収差を一層良
好に補正することが可能である。
尚少なくとも一方のレンズにラジアル型屈折率分布レ
ンズを用いても、コマ収差,球面収差等を補正出来る。
更にアキシャル型屈折率分布レンズを用いれば上記収差
のほか色収差も良好に補正できる。
更に軸外収差を良好に補正するためには次の条件を満
足することが望ましい。
0.058f<(d1/n1)+d2<0.082f ただしd1は第1レンズの肉厚、n1は第1レンズの屈折
率、d2は第1レンズの像側の面から第1レンズと第2レ
ンズの間に配置した絞りまでの距離である。
この条件の下限を越えると歪曲収差がプラスへ大きく
なってしまい、周辺部での像の劣化が激しくなる。上限
を越えるとレンズ系全長が大になり、コンパクトにでき
なくなる。
また第1レンズの像側の面の曲率半径r2を次の条件を
満たすようにすれば軸外収差をより良好に補正できる。
0.50f<r2<0.72f 上記条件の上限を越えると非点収差が補正しきれなく
なり、下限を越えると歪曲収差がプラスへ大きくなる。
[実施例] 次に本発明の写真レンズの各実施例を示す。
実施例1 f=100,F/8.5,ω=31.7゜ r1=28.250(非球面) d1=10.013 n1=1.58313 ν=59.4 r2=56.264 d2=0.858 r3=∞(絞り) d3=3.576 r4=−19.911 d4=6.961 n2=1.58362 ν=30.4 r5=−22.782(非球面) 非球面係数 (第1面) P=1.0,E=0.37575×10-5 F=0.11642×10-6,G=−0.16122×10-8 H=0.10499×10-10 (第5面) P=2.0354,E=0.17631×10-4 F=0.60971×10-7,G=−0.26289×10-9 H=0.17219×10-10 r1=0.283f,f1=0.860f,(d1/n1)+d2=0.072f 実施例2 f=100,F/9,ω=29.0゜ r1=26.615(非球面) d1=9.005 n1=1.51633 ν=64.2 r2=59.261 d2=0.769 r3=∞(絞り) d3=3.205 r4=−17.822 d4=6.244 n2=1.58362 ν=30.4 r5=−20.400(非球面) 非球面係数 (第1面) P=1.0,E=0.13046×10-4 F=−0.44746×10-7,G=0.37035×10-9 H=0.44237×10-11 (第5面) P=2.0361,E=0.30796×10-4 F=−0.29340×10-6,G=0.11445×10-7 H=−0.93489×10-10 r1=0.266f,f1=0.855f,(d1/n1)+d2=0.067f 実施例3 f=100,F/8.5,ω=31.7゜ r1=27.210(非球面) d1=10.044 n1=1.49216 ν=57.5 r2=67.010 d2=0.857 r3=∞(絞り) d3=3.571 r4=−19.890 d4=6.951 n2=1.58362 ν=30.4 r5=−22.758(非球面) 非球面係数 (第1面) P=1.0,E=0.72834×10-5 F=0.27493×10-7,G=−0.23265×10-10 H=0.10577×10-11 (第5面) P=2.2,E=0.23600×10-4 F=−0.63045×10-7,G=0.20195×10-8 H=0.28730×10-11 r1=0.272f,f1=0.860f,(d1/n1)+d2=0.076f 実施例4 f=100,F/8.5,ω=34.0゜ r1=28.774(非球面) d1=8.644 n1=1.58313 ν=59.4 r2=60.333 d2=0.935 r3=∞(絞り) d3=3.897 r4=−21.837 d4=7.533 n2=1.58362 ν=30.4 r5=−25.037(非球面) 非球面係数 (第1面) P=1.0,E=0.22785×10-5 F=0.17488×10-6,G=−0.22206×10-8 H=0.11958×10-10 (第5面) P=1.9,E=0.14792×10-4 F=0.54674×10-7,G=−0.56448×10-9 H=0.11152×10-10 r1=0.288f,f1=0.857f,(d1/n1)+d2=0.064f 実施例5 f=100,F/8.5,ω=31.7゜ r1=26.038(非球面) d1=8.009 n1=1.49216 ν=57.5 r2=57.691 d2=1.859 r3=∞(絞り) d3=4.268 r4=−19.854 d4=5.770 n2=1.58362 ν=30.4 r5=−22.122(非球面) 非球面係数 (第1面) P=1.0,E=0.41618×10-5 F=0.17179×10-6,G=−0.25457×10-8 H=0.13960×10-10 (第5面) P=2.2,E=0.25370×10-4 F=−0.77078×10-7,G=0.42714×10-8 H=−0.28731×10-10 r1=0.260f,f1=0.890f,(d1/n1)+d2=0.072f ただしr1,r2,…はレンズ各面の曲率半径、d1,d2,…は
各レンズの肉厚およびレンズ間隔、n1,n2,…は各レンズ
の屈折率、ν12,…は各レンズのアッベ数である。
これら実施例は、いずれも安価なコンパクトカメラ用
写真レンズであり、画角は58゜〜68゜でFナンバーは8.
5〜9程度である。
これら実施例は、凸面を物体側に向けた正のメニスカ
スレンズの第1レンズと、凹面を物体側に向けた負のメ
ニスカスレンズの第2レンズとで構成され、正の第1レ
ンズが前述の条件を満足することにより製作上の精度管
理を簡単にしかつペッツバール和が良好に補正されてい
る。又この第1レンズの物体側の面r1を前記の条件を満
足するようにして、負の第2レンズにより発生する収差
を補正し球面収差とコマ収差をバランスよく補正してい
る。
又これら実施例では、第1レンズの物体側の面r1と第
2レンズの像側の面r5に非球面を用いている。そのうち
第1レンズに用いた非球面は、光軸から離れるにしたが
って曲率の強くなる面であり、又第2レンズに用いた非
球面は光軸から離れるにしたがって曲率が弱くなる面
で、これらによりコマ収差をより良好に補正している。
この非球面形状は、xを光軸方向の距離、yを光軸か
らの距離とする時下記の式で表わされる。
ただし、rは非球面頂点での曲率半径、P,E,F,G,H,…
は非球面係数である。
[発明の効果] 本発明の写真レンズは、2枚の極めて簡単な構成で、
収差が良好に補正され、かつ製作上の加工精度による性
能の劣化が非常に少ない良好な性能の安価なレンズ系で
ある。又レンズ組立時に偏芯を厳しく管理する必要がな
いので製作が容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例1乃至実施例5の断面図、第2
図乃至第6図は夫々実施例1乃至実施例5の収差曲線図
である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体側から順に、凸面を物体側に向けた正
    のメニスカスレンズと、凹面を物体側に向けた負のメニ
    スカスレンズとからなり、下記の条件(1)を満足する
    写真レンズ。 (1) 0.84f<f1<0.93f ただし、fは全系の焦点距離、f1は正のメニスカスレン
    ズの焦点距離である。
  2. 【請求項2】さらに下記の条件(2)を満足する請求項
    1の写真レンズ。 (2) 0.25f<r1<0.30f ただし、r1は前記正のメニスカスレンズの物体側の曲率
    半径である。
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