JP3055359U - 兜類の真向飾り具 - Google Patents

兜類の真向飾り具

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JP3055359U JP1998004655U JP465598U JP3055359U JP 3055359 U JP3055359 U JP 3055359U JP 1998004655 U JP1998004655 U JP 1998004655U JP 465598 U JP465598 U JP 465598U JP 3055359 U JP3055359 U JP 3055359U
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信一 笠間
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(57)【要約】 【課題】古くから見慣れた形状、外観を呈しているた
め、斬新さに欠けると共に、竜頭を装着する意味が意外
にも知られておらず、見る人にも伝わらない。 【解決手段】竜の姿を呈した親竜頭の第1本体1と、子
竜頭からなる第2本体2とを備える。第2本体2は、第
1本体1よりも小さく形成せれた(相似形の)子竜頭か
らなり、第1本体1に寄り添うべく同本体1の左前脚部
1cの上面に並設されている。従って、親竜頭である第
1本体1の横に子竜頭である第2本体2が寄り添うべく
併設してあるため、恰も親の竜が子供の竜を慈しみ護る
如く印象を与え、健やかな子供の成長(無病、息災)を
願う親心をより明確かつ強調的に表現できる斬新な「親
子竜頭」を提供できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、五月人形の兜や藤娘人形が手にする持兜に着脱自在に装着される兜 類の真向飾り具に関し、更に詳しくは、子供の健やかな成長(無病、息災)を願 う親心をより明確に醸し出すことができる親子竜頭等の真向飾り具に関する。
【0002】
【従来の技術】
古代中国では、五月初めの午の日に蓬で作った人形を間口に掛け、菖蒲を浸し た酒(菖蒲酒)を飲み、五色の絹糸で続命縷を作って腕にかけるなど、災厄を払 う行事が行われている。これは、陰暦の五月は気温も上がり、食物なども腐り易 くなるため、薬草の力によって病気から身を護ろうとする習慣によるものと言わ れている。
【0003】 この影響を受けて我が国でも、古来より「端」が〈初め〉を「午」が〈五〉又 は〈午の日〉を意味し、また、月の最初の5日を〈初五〉又は〈端午〉と称し、 邪気を払う節日として特に五月の五日を〈五午〉〈重五〉といって重んじて来た ことにより、平安中期に至っては「菖蒲の枕」と称して端午の夜に菖蒲を枕の下 に敷き寝て邪気を払うといった習慣が出来上がり、これが「菖蒲の節句」として 古くから認識されている所以である。
【0004】 而して、「菖蒲」と「尚武」とは音が同じであることから、江戸時代には男児 のための節句として定着し、武家では戦場をしのび覚悟を新たにするために兜や 鎧、武具(以下、単に兜類という)を飾り、延いては、一般の家でも、桃太郎や 金太郎の人形を飾るようになり、やがて、子供が健やかで、剛健な成長を遂げる ように祈る式日すなわち「端午の節句」として今日に至っている。
【0005】 従来、斯かる節句に使用される兜類にあっては、武勇を表すのみならず、いつ しか真向飾り具と称されるものが装着されるようになり、就中、兜類の真向飾り 具にあっては、主に竜の姿(全容)を呈した竜頭(竜飾り)と、該竜頭の前脚部 に保持された如意珠(球状物)とを備えてなり、兜鉢の前方から頂辺にかけて取 り付けられている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の真向飾り具にあっては、竜頭と如意珠といった 古くから見慣れた形状、外観を呈しているため、斬新さに欠けると共に、竜頭を 装着する意味、すなわち、五穀豊作、家畜、財産、子供などがほしいままに得ら れ、無病で幸福になれるといった所謂「如意珠付善竜」の意味が意外にも知られ ておらず、見る人にも伝わらないといった問題がある。
【0007】 本考案はこのような従来の問題点に鑑みてなされたもので、「端午の節句」と しての伝統と竜頭装着の意義をより明確に表現すべく、換言すれば、親が子供を 慈しみ護り、就中、健やかな子供の成長(無病、息災)を願う親心をより明確か つ強調的に表現することができ、延いては、子供が生まれる度に、換言すれば、 男子の出生数に応じて兜類に竜頭等を増設することができる、斬新で趣向性に富 んだ親子竜頭と称される真向飾り具を提供することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の如き従来の問題点を解決し、所期の目的を達成するため本考案の要旨と する構成は、五月人形の兜又は藤娘人形が手にする持兜等の所望位置に装着され る兜類の真向飾り具において、竜の姿を呈した少なくとも一以上の竜頭からなる 第1本体と、竜若しくは麒麟の姿を呈した第2本体とを組み合わせてなる兜類の 真向飾り具に存する。
【0009】 また、前記第1本体は、必要に応じて少なくとも一以上の第2本体を着脱自在 に組み付ける嵌合部材等の接続手段を備えるのが良い。
【0010】 更に、前記第2本体は、第1本体よりも小さく形成された子供の竜頭や所望大 きさの月形、家紋若しくは命名札等からなる装飾部材を用いるのが良い。
【0011】 このように構成される本考案の兜類の真向飾り具は、竜の姿を呈した少なくと も一以上の竜頭からなる第1本体と、竜若しくは麒麟の姿を呈した第2本体とを 組み合わせてなることによって、双竜(竜同士)或いは竜と麒麟といった今まで にない斬新なスタイルを醸し出すこととなる。
【0012】 また、前記第1本体は、必要に応じて少なくとも一以上の第2本体を着脱自在 に組み付けるための嵌合部材等の接続手段を備えてなることにより、長男、次男 等、男子の出生数に応じて兜類に竜頭等を増設し得ることとなる。
【0013】 更に、前記第2本体を、第1本体よりも小さく形成された子供の竜頭にするこ とによって、親子竜頭として恰も親の竜が子供の竜に付き添って慈しみ護る如く 、健やかな子供の成長(無病、息災)を願う親心をより明確かつ強調的に表現し 得ることとなる。
【0014】 また、第2本体を所望大きさの月形、家紋若しくは命名札等の装飾部材にする ことにより、例えば、竜頭と三日月、竜頭と家紋、竜頭と命名札といった斬新な 組み合わせがなし得ることとなる。
【0015】
【考案の実施の形態】
次に、本考案に係る兜類の真向飾り具の第1実施例を図1〜図6を参照しなが ら説明する。図中Aは、主として兜に装着される真向飾り具であり(図8参照) 、この真向飾り具Aは、図1に示すように、親竜頭からなる第1本体1と、該第 1本体1よりも小さく形成された子竜頭からなる第2本体2とを備えている。
【0016】 前記第1本体1は、図1及び図2に示すように、全体をして竜の姿を呈してお り、表面に鱗を有する胴部1aと、二本の角を有する頭部1bと、左右一対の前 脚部1c,1c並びに後脚部1d,1dとから構成されており、全体をして金色 にメッキされている。
【0017】 また、前記頭部1bの鼻先には、一対の髭差込孔1e,1eが一体成形されて おり、針金等の適宜素材にて成形された髭1f,1fが止着されている。
【0018】 更に、前後両脚1c,1dは、胴部1aの両側面に対し水平になるように突出 しており、かつ、右の前脚部1cには、緑に色付けされた如意珠3が取り付けら れている。この如意珠3は、合成樹脂材等の適宜素材からなり、前記前脚部1c に形成された湾状の爪片1c1 内に抱持されている(図3参照)。
【0019】 また、前脚部1c,1cの間には、図4に示すように、兜に差込み支持するた めの連結杆1gが突設されている。この連結杆1gは合成樹脂材からなり、同材 からなる第1本体1と一体成形されている。
【0020】 一方、第2本体2は、第1本体1よりも小さく形成せれた(相似形の)子竜頭 からなり、第1本体1に寄り添うべく同本体1の左前脚部1cの上面に接続手段 4(図2参照)を介して並設されている。
【0021】 この接続手段4は、第1本体1と第2本体2(好ましくは、前脚部1cと胴部 2a)との間に介在される接着材、嵌合部材若しくは螺合部材等の適宜止着部材 からなり、両者を固着又は着脱自在に並設するものである。
【0022】 また、この第2本体2は、第1本体1と同様、蛇に似た胴部2aと、角を有す る頭部2bと、左右一対の前脚部2c,2c並びに後脚部(図示せず)とから構 成されており、全体をして金色にメッキされている。
【0023】 更に右前脚部2cには、朱色に色付けされた如意珠5が取り付けられている。 この如意珠5は、合成樹脂材等の適宜素材からなり、前記前脚部2cに形成され た湾状の爪片(図示せず)内に抱持されている。
【0024】 このように構成される本考案の兜類の真向飾り具Aは、前記連結杆1gを介し て兜Bに差込み支持することにより(図8参照)、兜鉢の前方から頂辺にかけて 倒立状態(図6参照)に取り付けられるものであり、勇姿と豪華さを付加して兜 Bの商品価値を高めることができる。
【0025】 しかも、親竜頭である第1本体1の横には、子竜頭である第2本体2が寄り添 うべく併設してあるため、今までの真向飾り具にない斬新なスタイルを醸し出す と共に、恰も親の竜が子供の竜を慈しみ護る如く印象を与え、従来のものに比し て、より健やかな子供の成長(無病、息災)を願う親心を明確かつ強調的に表現 できる斬新な「親子竜頭」を提供できるものである。
【0026】 次に、本考案に係る真向飾り具の第2実施例を図7を参照しながら説明する。 尚、理解を容易にするため、前述した第1実施例と同一部分は同一符号で示し、 構成の異なるところのみを新たな番号を付して以下に説明する。
【0027】 図7は、親竜頭である第1本体1の両側に一対の子竜頭である第2本体2,2 を併設してなる正面図であり、全体をして統一するように金色のメッキが施され ている。
【0028】 各第2本体2,2は、第1本体1よりも小さく形成されて同第1本体の前脚部 1c,1cの上面に組み付けされているものであり、各右前脚部2cには、朱色 に色付けされた如意珠5,5が取り付けされている。
【0029】 また、この第2本体2,2は、第1本体1に対し嵌合ピン(図示せず)等の接 続手段4を介して着脱自在に付設できるため、必要に応じて取捨選択できるもの である。従って、子供の数(特に、男子の誕生)に合わせて第2本体(子竜頭) 2,2…の数を増設できる楽しみが付加され、一セットの兜でも兄弟で併用でき る利点がある。
【0030】 尚、本考案の兜類の真向飾り具は、本実施例に限定されることなく、本考案の 目的の範囲内で自由に設計変更し得るものであり、本考案はそれらの全てを包摂 するものである。例えば、本実施例では、第1及び第2本体1,2の表面に金メ ッキを施しているが、これに限定されることなく、漆塗りやその他の着色を施せ ることは云うまでもない。
【0031】 また、本実施例では、親竜頭と子竜頭といった竜同士の組み合わせについての みしか説明してしていないが、これに限定されることなく、第2本体2を麒麟、 月形、家紋若しくは命名札等の装飾部材に代えることにより、竜と麒麟、竜と月 形、竜と家紋、竜と命名札といったバリエーションに富んだオリジナルな真向飾 具ができ上がるものであり、本考案はこれらの全てを包摂するものである。
【0032】 尚、本明細書で言及している「装飾部材」とは、上述した子供の竜頭、麒麟、 月形、家紋、命名札のみならず、旗、幟又は鶴・亀等の動物若しくはこれらの水 引細工品などをも包摂するものであり、また、第1本体1と第2本体2とを親子 の動物(例えば、親子の麒麟、鳳凰、亀、鷲、鷹等)ですなわち大きさのことな る一対の相似形に統一しても良く、決して本実施例に限定されるものではない。
【0033】
【考案の効果】
本考案は上述のように構成され、竜の姿を呈した少なくとも一以上の竜頭から なる第1本体と、竜若しくは麒麟の姿を呈した第2本体とを組み合わせてなるこ とによって、双竜或いは竜と麒麟といった今までにない斬新なスタイルを醸し出 すことができるといった効果を奏するものである。
【0034】 また、第1本体が、必要に応じて少なくとも一以上の第2本体を着脱自在に組 み付ける嵌合部材等の接続手段を備えることにより、男子の出生数に応じて兜類 に竜頭等を増設できるため、斬新で趣向性に富んだ真向飾り具を提供できる。
【0035】 更に、前記第2本体は、第1本体よりも小さく形成された子供の竜頭にするこ とによって、親子竜頭として恰も親の竜が子供の竜に付き添って慈しみ護る如く 、健やかな子供の成長(無病、息災)を願う親心をより明確かつ強調的に表現で きるといった優れた効果を奏するものである。
【0036】 また、第2本体を所望大きさの月形、家紋若しくは命名札等の装飾部材にする ことにより、例えば、竜頭と三日月、竜頭と家紋、竜頭と命名札といった組み合 わせができるため、バリエーションに富んだオリジナルの真向飾り具を提供でき るといった効果を奏するものである。
【0037】 このように本考案の真向飾り具は、「端午の節句」としての伝統と竜頭装着の 意義をより明確に表現でき、延いては、男子の出生数に応じて兜類に竜頭等を増 設でき、斬新で趣向性及びオリジナルに富むなど、本考案を実施することはその 実益的価値が甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る真向飾り具の第1実施例(親子竜
頭)を示す斜視図である。
【図2】同真向飾り具の正面図である。
【図3】同真向飾り具の平面面である。
【図4】同真向飾り具の底面図である。
【図5】同真向飾り具の側面図である。
【図6】同真向飾り具の倒立状態を示す斜視図である。
【図7】本考案に係る真向飾り具の第2実施例を示す正
面図である。
【図8】本考案に係る真向飾り具を兜に装着した状態
(使用状態)を示す説明図である。
【符号の説明】
A 真向飾り具 B 兜 1 第1本体(親竜頭)
1a 胴部 1b頭部 1c 前脚部 1c1 爪片
1d 後脚部 1e 髭差込孔 1f 髭 1g 連結杆 2 第2本体(子竜頭) 2a 胴部
2b 頭部 2c前脚部 2d 髭差込孔 2e 髭
3 如意珠 4 接続手段 5 如意珠

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】五月人形の兜又は藤娘人形が手にする持兜
    等の所望位置に装着される兜類の真向飾り具において、
    竜の姿を呈した少なくとも一以上の竜頭からなる第1本
    体と、竜若しくは麒麟の姿を呈した第2本体とを組み合
    わせてなることを特徴とする兜類の真向飾り具。
  2. 【請求項2】前記第1本体は、必要に応じて少なくとも
    一以上の第2本体を着脱自在に組み付ける嵌合部材等の
    接続手段を備えてなることを特徴とする請求項1に記載
    の兜類の真向飾り具。
  3. 【請求項3】前記第2本体は、第1本体よりも小さく形
    成された子供の竜頭又は所望大きさの月形、家紋若しく
    は命名札等からなる装飾部材であることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の兜類の真向飾り具。
JP1998004655U 1998-06-26 1998-06-26 兜類の真向飾り具 Expired - Lifetime JP3055359U (ja)

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