JP3055337U

JP3055337U - 給水栓における活水装置

Info

Publication number: JP3055337U
Application number: JP1998005094U
Authority: JP
Inventors: 龍雄荒川
Original assignee: 龍雄荒川
Priority date: 1998-06-25
Filing date: 1998-06-25
Publication date: 1999-01-12
Anticipated expiration: 2004-06-25

Abstract

(57)【要約】【課題】格別な熟練性がなくとも誰も容易に着脱で
き、しかも磁極間による反発もなくワンタッチでの着脱
操作とでき、かつ、部材としては一体物とすることで一
方物の紛失等もないものとした給水栓における活水装置
とする。【解決手段】給水管と接続された給水栓の基部に、磁
性金属で一部を接離可能とした多角形帯リング部材の内
面に複数個装着された永久磁石を当接させ、前記多角形
帯リング部材により締着してあることとし、前記した永
久磁石は奇数個を放射状に配備されていることとする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は活水装置、特に永久磁石を用いた活水装置であって民生用のみならず、水道設備における給水管から放水される給水栓（蛇口）にあって、放水に際して活水化させる給水栓における活水装置に関する。

【０００２】

【考案の背景】

近時、磁気エネルギーが水を活性化させる作用があることが判明している。Ｓ極は正エネルギーとして拡大、Ｎ極は負エネルギーとして収縮の作用があり、このＳ極による活性原理は、Ｓ極からの磁力を水に附与することで水のクラスタ（集落）として水素結合が弱化され、外方に広げて破壊することで水のクラスタが小化される。

【０００３】その結果、表面張力が低下し、水のクラスタの分解小化によって多くのイオンが水中に放出され、水のＰＨ値は中性となる。そして、種々のイオン、ＰＨの中性化、Ｓ極の拡大エネルギーが炭酸カルシウム等をはじめとするスケール（糟）の結晶を刺激し、水に溶解させる。また、イオンは腐食も防止し、いわゆる赤錆（Ｆｅ₂Ｏ₃）を黒錆（Ｆｅ₃Ｏ₄）に変える。

【０００４】この原理を基として従来、通水管の周囲に永久磁石を配備し、通水管内を通る水を活性化することが行なわれているが、この構造はいわゆるクランプタイプのもので、一対の磁石保有部材を対向状態で通水管に当接させ、その磁石保有部材の端部に形成されたフランジをベルト等で締結固定させるものとなっている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、この従来の活水装置を給水栓に使用せんとすると、第一にベルトに締結作業が難しく、加えて、磁極等の関係から対向させる磁石保有部材が相互に反発して収まりがつかなくなってしまうものとなっている。

【０００６】

【考案の目的】

そこで、本考案は上記した従来の実情、問題点に着目してなされたもので、かかる問題点を解消して、格別な熟練性がなくとも誰も容易に着脱でき、しかも磁極間による反発もなくワンタッチでの着脱操作とでき、かつ、部材としては一体物とすることで一方物の紛失等もないものとした給水栓における活水装置を提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために、本考案に係る給水栓の活水装置は給水管と接続された給水栓の基部に、磁性金属で一部を接離可能とした多角形帯リング部材の内面に複数個装着された永久磁石を当接させ、前記多角形帯リング部材により締着してあることを特徴とし、前記した永久磁石は奇数個を放射状に配備されていることを特徴としている。

【０００８】

【作用】

かかる構成としたことによって、バインディング等、複数の部材を対向させ締結させる作業は不要となり、ワンタッチで多角形帯リングの着脱ができ、しかも格別なロック機構を用いずとも多角形リング部材を磁性金属で成形することで自らが磁化され、その磁力によって接離個所の吸着固定が可能となる。そして、永久磁石を奇数個放射状に配備することで磁極に起因する反発もなくなり、自動的な装着がなされるのである。

【０００９】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の実施の形態を図面を参照して説明する。図１は本考案に用いられる多角形帯リング部材と永久磁石を示す拡開状態の斜視図、図２は同じく閉じた状態の斜視図、図３は給水栓への装着状態を示す側面図、図４は同じく断面図である。

【００１０】これらの図にあって１は多角形、本実施の形態にあっては八角形状とした多角形リング部材であり、この八角形を採用したことにより十分なサイズの後述する永久磁石の装備スペースを平坦部として確保でき、リング状に両端を当着させる距離も相応に短縮できるものとなっている。

【００１１】この多角形帯リング部材１は例えば鋼板等の磁性金属板で成形され、好ましくは着脱作業等の際に触手される部分には少なくともステンレス加工もしくは処理がなされることとする。

【００１２】この多角形帯リング部材１の一部は接離可能に途切られており、その部分の一方端にはＬ字状に屈成した受部３がビス４等の一体化手段によって設けられ、この受部３に他方端縁が当接されるものとなっている。

【００１３】一方、前記した接離可能部分を開閉させるため、多角形帯リング部材１の対向個所はヒンジ５によって枢動自在に連結されたものとしている。

【００１４】そして、多角形帯リング部材１の内面には略１２０度ピッチで三つの直方体形状とされた永久磁石６、６、６が放射状に装備されている。この永久磁石６、６、６の装備は単なる吸着でよく、好ましくは高密度、高出力の４０００〜１１２００ガウスのセラミック磁石がよく、磁気を後述する給水栓の管部深く通し、水に効果的に作用させることができる。

【００１５】かかる構成とされた多角形帯リング部材１は図３に示すように、水道設備の端末となる給水栓７の基部に装着されるもので、この装着は前記したようにワンタッチでしかも永久磁石６、６、６が反発せず逆に吸引作用をもたらすことで受部３へ軽い作業力で接離可能部分の他端が当接され作業を終了できる。

【００１６】

【考案の効果】

本考案に係る給水栓における活水装置は上述のように構成されている。そのため、従来知られている磁力による活水効果を非常に容易な作業によって得ることができ、しかもその作業は熟練性とは関係なく行え、かつ、その簡易な構造によって大量生産にも適し、価格も低廉なものとして需要者に供給することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に用いられる多角形帯リング部材と永久
磁石を示す拡開状態の斜視図である。

【図２】閉じた状態の斜視図である。

【図３】給水栓への装着状態を示す側面図である。

【図４】断面図である。

【符号の説明】

１多角形帯リング部材３受部４ビス５ヒンジ６永久磁石７給水栓

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】給水管と接続された給水栓の基部に、磁
性金属で一部を接離可能とした多角形帯リング部材の内
面に複数個装着された永久磁石を当接させ、前記多角形
帯リング部材により締着してあることを特徴とする給水
栓における活水装置。
【請求項２】前記した永久磁石は奇数個を放射状に配
備されていることを特徴とする請求項１に記載の給水栓
における活水装置。