JP3054741U - 軽量建築内外装材 - Google Patents
軽量建築内外装材Info
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- JP3054741U JP3054741U JP1998002572U JP257298U JP3054741U JP 3054741 U JP3054741 U JP 3054741U JP 1998002572 U JP1998002572 U JP 1998002572U JP 257298 U JP257298 U JP 257298U JP 3054741 U JP3054741 U JP 3054741U
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- Japan
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- cement
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- fine hollow
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- hollow particles
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- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】従来困難であった無機系軽量骨材によるセメン
ト押出成形の軽量化を図ることである。 【解決手段】セメントにセラミック微細中空拉子と補強
繊維を配合し、これに水と増粘剤を加えて押出成形し軽
量建築内外装材を作製する。
ト押出成形の軽量化を図ることである。 【解決手段】セメントにセラミック微細中空拉子と補強
繊維を配合し、これに水と増粘剤を加えて押出成形し軽
量建築内外装材を作製する。
Description
【0001】
本考案はセメントに軽量骨材として高強度のセラミック微細中空粒子を添加し て押出成形した軽量建築内外装材である。
【0002】
従来セメント押出成形に、無機系の軽量骨材として使用されていたのは、シラ スバルーン、パーライト、蛭石、頁岩などである。しかしこれらは圧縮強度が弱 く思うように比重を低下させることは出来なかった。また吸水率が高く建物外装 材用としては大きな欠点を有していた。
【0003】 特にシラスバルーンは圧縮強度が80kgf/cm2以下で、押出成形用軽量 骨材として使用した場合大半が剪断力によって破壊されてしまう。このため極端 に押出圧力を下げねばならず、成形体の物性低下の一因ともなっていた。
【0004】 シラスバルーンの破壊を防止するため寒水石または白土を添加してシラスバル ーンの破壊を防止する押出技術もあるが、完全にシラスバルーンの破壊を防止す ることはできなかった。
【0005】
本考案は、従来困難であった無機系軽量骨材によるセメント押出成形の軽量化 を可能ならしめ、セメント押出建築内外装材の軽量化と共に吸水率その他物性の 向上も図ることである。
【0006】
セメントにセラミック微細中空粒子と補強繊維を配合し、これに水と増粘剤を 加えて押出成形して軽量建築内外装材とする。
【0007】
本考案に使用するセメントの具体例として、普通ポルトランドセメント、早強 ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセメント、白色ポルトランドセメン ト、アルミナセメント等が挙げられる。これらの中では硬化速度の点からは早強 ポルトランドセメントや超早強ポルトランドセメントが好ましいが、一般的には 普通ポルトランドセメントで充分である。
【0008】 軽量建築内外装材は強度の高いセラミック微細中空粒子同士が接合し固着し、 しかも破壊されず完全な中空体の形で存在することができるため軽量化できるば かりでなく吸水性は低く物理的強度は向上する。
【0009】 セラミック微細中空粒子は、従来の微細中空発泡体に比較して特に圧縮強度が 400kgf/cm2以上の高いものを使用する。
【0010】 このためセラミック微細中空粒子は、軽量建築内外装材の押出成形製造過程で 生ずる高い応力、剪断力に対して耐え得ることができるものであり、中空発泡体 は破壊されず点接合してセメントマトリックス中に存在するため緻密な軽量建築 内外装材とすることができるのである。
【0011】 セラミック微細中空粒子あるいは微細中空発泡体の圧縮強度とは耐水圧強度と 同意語であり、圧縮強度は、微細中空発泡体を水中で加圧し水に加えられた微細 中空発泡体に伝わり微細中空発泡体が破壊する圧力を測定する。
【0012】 優れた性能を示すことのできる軽量建築内外装材は、均一混合による混練が充 分でなければならない。押出成形組成物に対して充分な攪拌・混練を行なう場合 セラミック微細中空粒子に加わる応力及び剪断力は約400kgf/cm2前後 になる。従来の軽量骨材、あるいは微細中空発泡体には、このような高圧に耐え るものが無かった。このため軽量押出建築内外装材として使用し充分な性能の得 られる無機系微細中空粒子は皆無であった。即ち大部分が破壊されてしまうから である。
【0013】 本考案に使用するセラミック微細中空粒子は、従来の微細中空発泡体であるシ ラスバルーン、ガラスバルーン、シリカバルーンなどに比較して格段に圧縮強度 が高い。従来の微細中空発泡体の圧縮強度は80〜300kgf/cm2である 。
【0014】 セメント系軽量押出成形建築内外装材に使用するセラミック微細中空粒子の融 点は1300℃以上である。セラミック微細中空粒子はその材質に起因するのは 当然であるが、一般に融点の高いもの程圧縮強度も高く、圧縮強度400kgf /cm2以上とするならばその融点は1300℃以上になる。
【0015】 以上により本考案において使用するセラミック微細中空粒子はシリカ50〜6 0%、アルミナ30〜45%、その他1.5〜10.0%からなるセラミック組 成物を発泡生成せしめたものを使用する。セラミック微細中空粒子は、94%以 上完全発泡して中空体となっているもので、その粒径は5〜350μmの範囲の ものを使用する。セラミック微細中空粒子の嵩比重は0.3〜0.5g/cm3 である。
【0016】 本考案に使用する補強繊維は、無機系の繊維であるガラス繊維、カーボン繊維 、ロックウール、マグネシア繊維、セピオライト、ワラストナイト等、又有機系 の繊維であるパルプ、セルロース繊維、ビニロン繊維、ポリプロピレン繊維等が 使用でき、特にセピオライト、ワラストナイト、パルプ、ビニロン繊維等が好適 である。
【0017】 押出成形建築内外装材の成形用増粘剤には、メチルセルロース、ヒドロキシプ ロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルヒド ロキシエチルセルロース、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリル酸ソーダ等が 使用できる。セメント、骨材等に分散しやすく保水性、粘着性が優れているヒド ロキシアルキルセルロース、メチルセルロース等が好適である。
【0018】
以下本考案の実施例について詳述する。
【0019】 実施例 普通ポルトランドセメント100重量部にセラミック微細中空粒子5 2重量部、パルプ5重量部、メチルセルロース2重量部を均一に攪拌し、これに 水を55重量部加えて充分混練し押出圧力18kgf/cm2で押出成形した。
【0020】 比較例1 実施例に使用したセラミック微細中空粒子の代わりにシラスバルー ン(サンキライトYO4)を同じ重量部加えて押出圧力18kgf/cm2で押 出成形した。
【0021】 比較例2 実施例の配合で軽量骨材のセラミック微細中空粒子の代わりに珪石 粉を67重量部加えて押出圧力18kgf/cm2で押出成形した。
【0022】 実施例及び比較例1及び比較例2の配合及び物性を表1に示した。表に示した 配合の単位は重量部である。セラミック微細中空粒子は高強度であるため破壊さ れず中空粒子同士が点接合しその空隙にセメントが充填されパルプによって強固 に結合している。
【0023】
【表1】
【0024】 シラスバルーンは大部分が破壊され破壊されたシラスバルーンの内部にセメン トが充填されている。
【0025】
以上述べた如く本考案は高強度のセラミック微細中空粒子をセメント系軽量押 出成形建築内外装材の軽量骨材として使用することによって従来不可能とされて いた無機系の軽量骨材による押出成形体の軽量化を達成することができたのであ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例軽量建築内外装材断面図
【図2】別の例による厚形断面図
1.軽量押出成形体 2.中空孔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年7月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】考案の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【考案の名称】 軽量建築内外装材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C04B 14:16 24:38 16:02) 103:44 111:40
Claims (1)
- 【請求項 1】 セメントにセラミック微細中空粒子と
補強繊維に水と増粘剤を加えて押出成形することを特徴
とする軽量建築内外装材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998002572U JP3054741U (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 軽量建築内外装材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998002572U JP3054741U (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 軽量建築内外装材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3054741U true JP3054741U (ja) | 1998-12-18 |
Family
ID=43188775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998002572U Expired - Lifetime JP3054741U (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 軽量建築内外装材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3054741U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06296888A (ja) * | 1993-04-20 | 1994-10-25 | Komatsu Zenoah Co | 木片破砕機 |
-
1998
- 1998-03-17 JP JP1998002572U patent/JP3054741U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06296888A (ja) * | 1993-04-20 | 1994-10-25 | Komatsu Zenoah Co | 木片破砕機 |
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